(6月) |
明治25年6月3日 |
5月21日のお指図に「二つ三つ出すによって」とあるより一同相談の上願い。
(第一、本席他より招待の節一同相談の上、中山会長へ申し上げ順序正しくする事) |
さあさぁ一度二度、事情段々諭しおいたる一つの事情、よう聞き分けて、それそれ談示ともいう。遠く所へ出越す処、心も治まれば、又一つ後々の理を諭さにゃならん。どういふ理を諭すなら、これよう聞き分け。何年以来という、年は何年経ったという。日々ともいうであろ。多くの中には色々ある。今日という今日にもあろ。明日にもあろ。よう聞いておかんならん。一日の事情という、又日々という。日々の中に色々の心という。一つは世界という中に色々。一日と言えば、朝結構という中に、明日という。寄り来る中に色々段々ある。どれだけの中と言えば治めにゃならん。いついつまで危なきでは、先々案じるやろ。今日は曇りなき、明日は分かろうまい。十分運んで、十分と言えば楽しみ。身に不足あれば案ぜにゃなろうまい。万事一つの心が第一。綺麗の中からむさくろしい理は聞かさんよう、見せんよう。理は鏡屋敷やで。日々諭しおいたる。どうも曇りありては晴れやかとは言わん。しっかり聞き取りてくれ。日々の席を休めばどうであろ。勤まった日は夕景安楽という。明日日どうも日々の処聞き分け。しいかりと皆な聞き分けて、皆な聞き分け。難しい道のように思う。楽しみの道やで。一度許しおこうと言えば、怖わき危なきないという。これよく聞き取らにゃならん。 |
(第二、本席に対し日々の扱いにつき、何か不都合ありますや伺い) |
さあさぁ尋ね掛けるであろ。理も分かるであろう。尋ね掛けたら理を諭そう。鮮やか理を諭そう。一日の日は怖わき恐ろし諭したる。どんな事情世界という、諭したる。よう聞き分け。幾人居る家内、何人住む。日々楽しみ、心の楽しみ、日々御礼一つの理を聞き分け。家内子供は、付き添いは当り前、間に足る足らんは目に見て分かるやろ。これ聞き分け。 |
(第三、上田ナライト教祖の守り事情の願い) |
さあさぁ七度事情の諭をしよう/\。何度運んで何度事情、七度事情の理に諭そう。今の処ではとんと分かろまい。どういうものと思う。十分内々、何度の尋ね暫く止めおくと言うたる。七度々々の諭、どういうものであの者何程の者であろ。なれど存命一つ定めおいたる事情ある。それより七度事情、鮮やか諭し、因縁事情。人の事は分からせん。自分の事は尚更分からん。これ一つ諭すによって。 |
(第四、村田長平大裏に入れてあるのが宜しくないので、本席身上障るのでありますや) |
さあさぁ心を尋ねる/\、皆な心に掛かる。日々掛かる事情あろう。何処へ行たとて同じ事。暫くの処、あのまゝじっと諭しておくがよい。何っ処へ行たとていかせんで。どういう事言う、あゝいう事言う。そんな事ぐらいやないで。まあ暫くそのまま、じっとさしておくがよい。 |
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明治25年6月4日 |
本席に付添の件につき伺い(前々よりの指図によりこれまで扱人に西田伊三郎付添のところ、何かに不都合多きより、以後前川喜三郎、松田音次郎の両人日々交代にて取り扱う事)。
さあさぁさぁ尋ねる/\。談じ合い事情からあれこれ又々の理を運び、事情という。改めて事情願い出る処、順々道もあろ。旬もあろ。何かの処委せおく。 |
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明治25年6月4日 |
夜、刻限御話し。
さあさぁウヽヽヽさあさぁさぁ、よく聞け/\。さあ刻限、前々よりも早くの話しに伝えたる。三年という、千日と日を切りて、あゝ段々迫りてある。あゝ段々聞き分け。段々聞き分けてくれねばならん。何程諭したとて、何も分かりゃせん。話だけ。他の事やあろうまい。名々の事、聞くに聞かれる理やあろうまい。これ一つ公然の理に立てゝ貰いたい。多くの中、ほんの取り話し見たようなもの、十分決まった理も諭す事でき難ない。誰に一つも聞かさず、洩らさず、これも昔から書く。多く世界一列の所へ便りするようなもの。一つ刻限という聞かしてある。十分の理諭したら、世界どれだけ話し、刻限という理は今の処聞かす事できようまい。ようよぅ十のものなら、一分の理しか諭してない。もう段々に刻限の話しというは、皆な力が要るやろ。頼まれた事は得手勝手の理である。知らしに来た話しなら、十分聞くようというのに、要らんと言うて逃げ歩くようなもの。千日というは日が詰んで程なく経つ。大抵いずんである。これから段々に諭すから、囲いの中から、話し遠く聞かさず、段々それぞれ、いつになりたら聞かす。聞かさず尽した理に、真実話し、知らんわい/\/\。結構やと言うて居るなれど分かろまい。出入りだけしか分からん。前々刻限事情以て知らしおいたる。互い/\話し合いして、前々はこういう道であると諭して、いついつまでのため、順々の道は多くの処へは諭せようまい。多くの中に澄んで/\早く汲みに来んかいなと、水を澄まして待って居る。これは千日の間にできたのや。それぞれ話し、濁った水の所では、一夜の宿も取れようまい。澄まして居るからそれできる。わしが匂い掛けた、これは俺が弘めたのや、と言う。これも一つの理なれど、待って居るから一つの理も伝わる。それからそれ治まり掛けてある。今一時分かる。これ余程疲れて居るから、どうも話し伝え難ない。もうこれ一つの話しにして、又々諭さんならん。あちらこちら、追い放し聞き流し、何時飛んで了うやら、というような所では諭しでけ難ない。語るに語られん。やり流しというは、多く人の出て来るを待って居る。それは何にもならん。一寸いうは、一寸思案の上の理である。これ一つ聞き取って、順々の理に諭してくれ。刻限は千日の中、何っ処へも出すやない、聞かすやない。内々心得、楽しみまでに一寸出しておく。 |
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明治25年6月4日 |
増野正兵衞、前指図、裏から出る、表から出る理と、囲いの理とを尋ね、又身上目かい左の目ふち下へ目ばちこというものできしにつき伺い。
さあさぁ尋ねる処/\、一寸の事情/\。尋ねば事情一つ/\の理も段々諭したる。身上(の)不足(は)何(の理)であろう。段々諭したる理を集めて、一つ改めてみるがよい。細々よりの道、これまでの道、案ぜ/\の道、日柄ともいう。身上どうであろうと心に持たず、一寸事情があって尋ねば指図、前々詳しく諭したる。前々諭しあれど、これとの理を合わせ。一つ/\の理を尋ねて、今日は今日、明日は明日というようでは、前々からの道が分かろうまい。前々から一つ身の処、事情があって尋ねる。幾重の指図もあろう。引き合わせてみよ。成る程の理も分かる。身上案じる事要らん。古い/\指図を合わせて思案せよ。理を合わせてある。これ一つ諭しおこう。 |
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明治25年6月4日 |
増田つね、身上願い。
さあさぁさぁ段々の理を以て段々の理を尋ねる/\。段々の理尋ねば一つの諭し、いかなるも諭し。段々の指図これまで重々の理に諭しある。身上迫るという。互い/\それぞれ運び、一時明らかの理を尋ねる。よう聞き分け。分かり難ない。何度尋ねても指図の理も一つ。よくよく聞き分け。鮮やかという理があれど、分からねば分からん。それぞれの心を集める処、重々の理に受け取る。どういう事であろ。あれまで尽し運んだのに、どういうものと思う。思うは一つの理なれど、前々重々諭しある。分からねば鮮やかとは言えようまい。成るも成らんも、因縁一つの理も、聞き分けて貰わにゃならん。今一時何でもという理は重々受け取る。一軒限りの理も諭し、一ヶ国一国の理も諭したる。因縁の理も聞き分け。なかなかの理を聞き分けば、因縁ならと言うは更に思うまい。よう聞き分けてくれ。一時の処いついつ精神集まる理を頼りとするなら一つの理はあろ。 |
押して願い。
さあさぁ皆んなそれぞれ事情、これまで尽した理を思い、互い/\尽した理、一日の日の処は重々の理に受け取る。 |
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明治25年6月4日 |
増田つね、身上につき平野楢蔵心得のため願い。
さあさぁ頼りないで/\。尋ねる/\、尋ねる程案ぜにゃならん。案ぜは切りはない。はっと理を集めるだけ。そこで皆んな一つの理に諭してある。誰に実一つの理は諭すまで。これ一つ聞き取ってくれ。案じてはいかんで。 |
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明治25年6月8日 |
静岡県伊豆国豊田郡二俣にて山名部内二俣支教会所設置願い。
さあさぁ尋ねる事情、願い出る処、事情許しおこう、さあ許しおこう/\。 |
静岡県加茂郡下田町広岡に於て山名部内下田支教会所設置願い。
さあさぁ尋ねる事情、願い事情、さあ心だけの理は、十分速やか許しおこう、さあ許しおこう。 |
静岡市安西一町目南裏町に於て山名部内静岡支教会設置願い。
さあさぁ願い出る処、願い出る処、さあ理は速やか許しおこう/\。 |
同所十番地主良知寅松家屋にて仮に設置致したき件願い。
さあさぁ尋ねる事情、さあ一寸の掛かり、所という事情/\は心通り、さあさぁ許しおこう/\。 |
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明治25年6月9日 |
山名部内熱田出張所愛知県愛知郡熱田町伝馬170番地加藤庄太郎持家を借り受け仮に設置致したき願い。
さあさぁ尋ねる事情、願い通り事情許しおこう、さあ許しおこう/\。 |
山名部内大富出張所静岡県志太郡大富町中新田148番地鈴木金太郎宅にて設置願い。
さあさぁ事情願い通り事情許しおこう、さあさぁ許しおこう、さあ許しおこう。 |
山名部内島田出張所静岡県志太郡島田町1686番地八倉巳之助宅に設置願い。
さあさぁ事情/\、さあ願い通り事情許しおこう、さあ許しおこう/\。 |
山名部内渥美出張所愛知県渥美郡清田村古田42番地鈴木利兵衞宅に於て設置願い。
さあさぁ願い通り事情許しおこう、さあ許しおこう/\。 |
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明治25年6月9日 |
諸井ろく、身上事情願い。
さあさぁ事情尋ねる処、小人事情尋ねる、いかなる事であろうと尋ねる。尋ねるは一つ諭そ。よく聞き分け。多く事情は、世界事情始め掛ける。よう聞き分け。あちらにて一つ事情、こちらにも一つ事情、段々一つ事情、一名一つ事情以て鮮やか。これ一つ治めにゃならん。十分治まり、治まりが第一。よく聞き取りておかにゃならん。 |
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明治25年6月9日 |
増田つね、身上につき山本来たり、山本より願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、一度は一つの理も治めて、一日の日もタンノウさし、それぞれ段々尽し運び、段々解きほどき、一つタンノウさゝにゃならん。成らん理聞き分けて、成らん理から因縁一つこれ聞き分けて、これ一つ心へ諭すによって、日々互い/\運ぶ処受け取る。皆な日々運ぶ処から理を治めにゃならんという処、指図しておこう。 |
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明治25年6月9日(陰暦5月15日) |
夜12時、村田長平、小人慶蔵身上の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上いついつまでも、又鮮やかならんと尋ねる処、よう聞き分け。どういうもので鮮やかならんと思う。日々事情、立てやう立てやい、一つ事情、内々皆なそれぞれ事情改めて、第一余程なあという事情、しのぎ一人事情分からん。ついつい事情成る成らん、一寸思てみて、鮮やかという理一つ治め。どういう事をあゝと言う。一つ内々それぞれ諭したる。一つ道定まらん、治まらん。日々どうであろう、いかなる事であろうというは理。皆なこういう一つ理改め。覚束なき事と案じる理、覚束なき事諭せるか、諭せんか。日々の処思案して、一つ諭して、一寸いつからどう、今度から鮮やかならん処、よう諭して、来年はどうと、一年経ったらどう、後々定めにゃならん。不安の事で鮮やかならん。鮮やかならん一つ理が掛かる。掛かる処、一つ諭すによって。 |
押して、桝井政治郎の事につき引き越し事情願い。
さあさぁ一時に一つ理は治まり難ない。一つには所という、長らくでいつからという。一つには頼りないなあと、一つ事情尋ねば諭そう。事情心に差し入りて、残る一つの理というは、一時理思う一つ処、理が残るであろう。これから先の事情、一年なら一年、一つタンノウ治めさして、幾日経ったら安心一つ理もある。そこで安心治まれば、名々深き一つ残る。鮮やか諭して、追々何箇月経ってと、安心さして運ぶなら、後々十分の理であろう。 |
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明治25年6月10日 |
吉岡栄蔵31才、身上願い(斯道会248号)。
さあさぁさぁ尋ねる事情/\、身上一条迫る理を尋ねる処、いかなるも聞き分け。前々にも諭したる。日々どうなりこうなり日を越し、道を運ぶ尽す理は、受け取ってある。身上あっての一つの事情、日々この理を聞き分け、タンノウの心を定め。身上案じる事は要らん。日々タンノウ/\理は、受け取る。これだけ諭しおこう。 |
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明治25年6月10日 |
杉本由松、小人直蔵身上願い。
さあさぁ事情尋ねる。身上一つどうでもいかん、どうでもいかんと言う。何が違てあるやら、どういう事であるやら、何程諭すれど、一寸身上鮮やかなきと言う。案じる事要らん。どうでもまだと言えば、明らか事情定め。事情は世上という理諭す。事情これ一つ早く事情/\。 |
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明治25年6月11日 |
芦津、部内池田支教会を池田町字田中町2991番地へ移転の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、前々に事情、一つ一時と言わず、一つ改めて一つ。さあさあ掛かるがよい。さあさぁ許しおこう/\。 |
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明治25年6月12日 |
山名部内中泉支教会所設置願い。
山名、部内周智支教会所設置願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、願い通り、事情許しおこう、さあ許しおこう/\。 |
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明治25年6月12日 |
南紀、支教会所設置願い。
さあさぁ願い出る事情/\、許しおこう、さあさぁ許しおこう/\。 |
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明治25年6月12日(陰暦5月18日) |
七条、桝井政治郎妻スヱ身上願い。
さあさぁ一時尋ねる事情/\、身上一条、事情尋ねる。一寸聞けばこれまでの事情、遠くのように聞き、一時という。事情定める処、とんと計り難ないと思う。それそれ皆んな話しという理を堪える。行けばそのまゝ。よう聞き分けば、何も案じる事要らん。いろいろ心に理を思う。身上に迫れば何処に楽しみの理はあるか。一時はいついつまでもと思うた、一日の日もあろう。旬を思い定めにゃなろまい。身上案じる事要らん。一時定める処、案じる事は要らん。こうと理を改めたる処、見える見えんはあろうまい。一時定めば身も治まろ。 |
押して、田地片づけるの願い。
さあさぁ尋ねる処/\、これまでの事情、心の治まりたる処、一日三十日という。三十日の日はつい経つ。三十日やない、三年五年は経った。楽しみはあれど後なあと言う処、なあと思う。思うは理。なれど、一時定めにゃなろまい。まあと思えば、じっと心に治めるがよし。何たる理を一つ治めにゃならん。 |
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明治25年6月12日 |
深谷源次郎、身上願い。
さあさぁさぁ尋ねる事情/\、身上一条の理を尋ねる。いかなるという理を尋ねる。いついつの処他に事情心得諭したる処、これまで段々諭したる、遠く所はほのかの理であろ。名々日々通り来たる処、一時分かるやろ。遠く所は治め方第一。ついついの理に治めてはなろうまい。多くという、遠くという、日々という。よっく聞き取れ。治め一つの理は、心という理で治めにゃならん。一名一人の理が世界という。治め/\難しい処もあろ。聞くに聞かれん理もあろ。名々事情からよっく聞き取れ。身に案じる事は要らんで。 |
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明治25年6月15日 |
前刻限御話により、又本席身上御障りの願い。
さあさぁ尋ねる処/\、尋ねるまでの理であろう。いかなる理も聞き取らにゃ分かり難ない。どういう理諭するとも分からん。諭した処からどうかこうか、理は言わんよう。指図段々世界聞き分け、定めくれるよう。諭しの事情これからという。さあ、これまで聞いたる処、天然自然の話々、段々世上怖わき危なき恐ろしい情ない、と諭したる。大変なる処、理を聞き分け。いかなる理も鮮やか許し諭したる。どういう理も諭したる。一時事情以て尋ね出たる処、許しおいたる処を変える/\。追々事情、世上段々の事情、順々明るい道という。順々の道を開いて、地所広く/\という。これ一つ事情聞き取れ。日限事情、速やか分かろうまい。映る/\事情、大変事情こうと定め、思い大変事情、段々運び掛ける処、鮮やか掛かりと言うて、それぞれ心を以て細々の理という。地所開いて、そのまゝ事情、一方一寸始め掛け。掛かりという。年限諭しおく。二年三年それぞれ楽しみの道、天然の理、楽しみ/\の道であろう。仕切った道を通れば通れようまい。まだ聞き取り分かろまい。一年でないで、十年でもないで。一人や二人で一つの心を集めた分には、世界と言えようまい。これ一つ諭しおこう。大層なる事受け取れん。楽しみというは、先長くが楽しみ。それぞれ談じ、心洗い替えて、長くの道通ろうやないか、楽しもうやないか。仕切って通れば、身の内苦しまにゃなろまい、苦しみささにゃなろうまい。一時の処、身上迫り来る。迫り来れば道も迫る。これから掛かる細々守護の道は、十分つくであろ。今年に蒔いて、今年に取れようまい。一時に見えるは天然とは言えようまい。これ聞き分けすれば、年々の事情、これだけ指図しておこう。 |
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明治25年6月15日 |
墓所の事につき事情願い。
さあさぁ段々事情、それぞれ尋ねる処/\、一つ始まる事情という。段々それぞれ世界という。段々道の処から運び、世界明るくという。さあさぁ追々の事情以て尋ね、それぞれに委せおく。 |
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明治25年6月15日 |
増田つね、身上願い。
さあさぁ段々の事情尋ねる/\。指図というは、前々指図。何度事情追々定まり、大抵これなら、と定めて居るやろ。身上一つ一寸という、又一寸という。いかなる事であろう。精神定めて未だ身上という処尋ね、自然/\それぞれの事情、因縁の事情鮮やか治め。因縁という処よう聞き分け。何時事情、案じばかりではならん。まだ一時という、さあしいかりせ。 |
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明治25年6月16日 |
山名、部内出張所小牧町蛯原治郎左衞門持家に於て仮に設置願い(小牧出張所)。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情以て尋ねる処、理は十分許しおこう。許しおくが、これ第一という理は理やで。理が理という処、諭しおくによって、理は十分許しおこう。 |
地所担当市村末彦に改む願い。
さあさぁ願通り事情は許しおこう。許しおくが又万事の処、心得のため諭しよう。さあさぁ幾重の道もあろう、どういう道もあろう。よう聞き分け。理が理であるという事さい治まれば、どんな事でも治まる。これだけ諭しおこう。 |
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明治25年6月17日 |
増野正兵衞、居宅模様替え並びに南の方へ古き建物増築の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねるからこれ勝手事情に委せおく。心のうするがよい。 |
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明治25年6月17日(陰暦5月23日) |
村田長平、身上より檪枝村堀内与蔵家内中ぢばへ引き寄せ又檪枝の方は堀内菊松残し置く事の願い。
さあさぁ事情尋ねる処/\、一つの事情、一時理を以て一つ治まり、事情一つの事情、一時尋ねる処、事情理は同じ理と思え。理と言えば日々多くの中暮らす中、暮らす処、一時の処、一寸どうも、一時の一つの旬という理がある。後々繋ぐ/\、残し順序、先々楽しみ、夫婦ともいう。後々理を残したる処立てにゃなろまい。旬という理がある。一時の処運び難ない。さあさぁ取り損いあってはならん。夫婦一つ一人先一つ、治めかた事情、治めかた後々楽しみ、理を取り違えてはならん。 |
又指図。
夫婦先々、先の事楽しみ分からんにゃならん。小人夫婦と言えば一時に悟るであろう。 |
又押しての願い。
さあさぁ未だ分からん。一つ事情、一時分からん。一人小人育ておき、先々長く長く諭したる。一時運んでもよき、家内一時早く諭もある。小人第一事情を日々治めたる。その夫婦その事情運んでもよい。後々事情に治めたる処、これよく聞き取らにゃなろまい。これよく聞き分け。 |
又指図。
まだ分からん。小人という、小人という理がある。小人日々に大切育てたる事情、それに夫婦の理がなくばなろうまい。内々先々長く、今から運んでなきもの。 |
又指図。
さあさぁ分かり掛けた/\。その事情なら何時なりと運んでもよい。親一つ互い互い、あちらも身や、こちらも身や。これ一つの理に諭してくれ。 |
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明治25年6月18日 |
午前3時10分、刻限御話し。
さあさぁもう詰み切った処の話し/\、遅れた/\、遅れた話というは、大きいようなもの、難しいようなものなれど、放っといて行けば行ける。どんな道掛かりという。掛かりは行ける。なれど山坂へ掛かる。今日と言うて今日に行けようまい、明日と言うて明日に行けようまい。幾日掛かる。思案せねばならん。話しというは道である。一つ/\事情、いかなる/\、さあさぁ多く/\広く/\、多く/\、広く広くと言えば、どういう事が広くという。指図の道が広くと思うか。早く書き取れ。たゞ一つ多くの中、吉き日ばかりなら何も案じる事要らん。楽しみだけ、中の中、山坂何処/\、事情/\一時運ぶ/\。この道早くに聞き取ってくれ。多くの中から寄り来る道、何ぼでも分からん。重々刻限にも諭しおいたる。遠い所始め掛けにゃなろまい。どれだけ不自由であろうが、聞いて結構道が始まる。事情遅れる、事情掛かる。早く事情聞き取って諭さにゃならん。急いで掛かれば身に掛かる。これ一つ談じてくれねばならん。大層/\、大層掛けてはならん。大層と言えば身上に掛かる。事情諭しおこう。この身遁れる遁れん。大層は遁れようまい。これ皆な何や彼や取り混ぜてあるから、よく聞き分け。大層大変と言えば、(心の持ち方によって)良き事にも取れば、難儀な事にも取れる。大変という、これどちらへも取れるという(の)は、心という理(があるからである)。これ聞き取りて、さあ詳しい書き取れ。さあさぁどんな物動かすも、持って歩くも、大勢の力で自由自在、皆心の揃うたが自由自在。こちらが動いても、こちらが動かんというようでは、自由やない。一々の理、理と理と一つの理で治め掛け。危ない処でも、連れて通りて、これから順序。もう広い/\、匂いかけ理も定まる。尋ね掛け治まる。大層という理よりえらい理はない。善い方へも取りゃ、悪い方へも取れるというは、息一つの理に止どまる。あちらからも、こちらからも、たゞ結構という理は、順々受け取る。今日は夜の目も寝ずに、一人手が掛かる。心配すれば、一日二日経てば、皆の者も戻りて来る。しっかり談じてくれ。おら知らなんだというようではならん。心の合うたもの、何ぼ遠きでも、近き所でも、心の理が兄弟。一日の日という、何程遠いという。いついつ心の同じ、自由自在。心違えば自由叶わん。ぢば取扱い、見分け聞き分けはこゝの理。分からん事は又尋ね掛け。自由一つの理も諭そ。これは尋ねたら勝手が悪い、というような事ではならん。ようよぅの道を弘め、どうなりこうなり教え掛け(て連れて通って来たが、教祖は)日を縮め(て身を隠し)た。それより台という。十年や二十年や三十年やない。段々(の本席)一人(よりの指図は教祖の御言葉と)一つのものという。何程の者、偉い(者)といえど、(この)一つの理が分からいでは何にもならん。もうこれだけ道も弘まった、もう大丈夫と思う。まだまだ十分やない。一寸の掛かりという事情、これからという心を定めて居たら、危なきはない。十分上れば下るより外はない程に。これ一つ諭しおこう。 |
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明治25年6月21日 |
島ケ原支教会、地搗き陰暦6月3日に致したく願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情は速やか許しおこう。心のう掛かるがよい。さあさぁ許しおこう/\。 |
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明治25年6月21日 |
高安、部内古市支教会普請願い(教会は四間六間一間玄関付き、庫裏四間二間、二間三間二棟)。
さあさぁ願い事情/\、さあさぁ願い事情は許しおこう。心のう掛かるがよい。速やか許しおこう。 |
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明治25年6月22日 |
撫養、部内徳島市富田浦町に於て支教会設置願い(担任教師正木国蔵、名東支教会)。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情所一つ事情は許しおこう、速やか許しおこう。 |
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明治25年6月22日 |
南海、部内西牟婁郡岩田村に於て支教会設置願い(担任教師西松太郎、中紀支教会)。
さあさぁ事情以て尋ね出る処、事情は許しおこう、事情は心おきのう速やか/\。 |
南海部内南牟婁郡尾呂志村に於て出張所設置願い(担任教師山田亀吉、尾呂志出張所)。
さあさぁさぁ事情以て尋ねる処、事情は鮮やか速やか許しおこう。 |
南海、部内南牟婁郡市木村に於て出張所設置願い(担任教師中西庄六、市木出張所)。
さあさぁ尋ねる事情/\、所一つ事情許しおこう/\/\。 |
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明治25年6月24日 |
教祖御墓所石玉垣造る事の願い。
さあさぁ尋ね出る処、一つ事情、尋ね出る事情、一ついずれ/\事情は指図、事情/\どうがよかろやこうがよかろ、それぞれ心を集めて運ぶ処受け取る。なれど事情/\、所々よく聞き取れ。仕切った事情はまだまだ。一時の処どうでも受け取る事できん。どういうもので受け取る事出来んなら、地所はようよぅの理に集まりて治まり、一日ともいう。幾日/\事情、仕切った事情は、大変という。きっしょうという定めてくれ。一つ治まりてある処、事情さあさぁどうがよかろ、こうがよかろ、いろいろ理を寄せる処受け取る。いつまで事情こうしてという理を以て始めてくれ。これでというできはまだまだ先の事、年々長い間の楽しみ、結んで了うたら、それ仕舞の理である。所々改めて、事情はそれぞれという。一時の指図に及ぼう。十月という定めた応法の理を以て世界という。地所というは、地を均らした、大方此処がそうであろうかと言う。一日の日を以て年限の処は二年三年。鮮やかというは、まだまだ事情早いによって、これ一つ諭しておく。 |
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明治25年6月24日 |
中山会長、御歴代御陵参拝のため出向の願い。
さあさぁそれはまあ前々の道を運んで、心なけりゃなろまい。これは止めるやない。尽す事情であるから、受け取る処という。地所を踏み均らして通い道、あらあらの道をつけて所という。そんならいつから普請に掛かる、いつになりたらできるぞいなあと言う。なれど、ほんにこれかいなあ、という事情に治めるなら受け取る。仕切った事情は受け取れん。これ一つよう聞いてくれねばならん。 |
右に付随行員清水与之助、梅谷四郎兵衞、山本利三郎、松村吉太郎の四氏願い。
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明治25年6月24日 |
兵神、部内支教会を播磨国神東郡大山村に於て設置の願い(神山支教会)。
さあさぁ尋ね出る事情、さあ願い出る処、一つ事情所事情、さあ速やか事情、さあ許しおこう/\。 |
同地所及び普請御許しの願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、願い通り事情、心だけの理は何時なりと、心だけの事情は速やか許しおこう。 |
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明治25年6月25日 |
南海、部内三重県北牟婁郡尾鷲町字中井浦161番地に於て結成所願い。
和歌山県東牟婁郡西向井村大字神の川56番地に於て南海部内信徒結成所願い。
さあさぁさぁ所事情、願い出る処、さあさぁ許しおこう/\。 |
南海部内和歌山県東牟婁郡上太田村字中の川569番地に於て結成所願い。
さあさぁさぁ事情/\、所事情一つ理を速やか許しおこう/\。 |
南海部内愛知県愛知郡熱田町字伝馬185番地に於て結成所願い。
さあさぁ尋ねる事情、願い通り事情は、速やか許しおこう/\。 |
南海部内西牟婁郡東富田村大字富田に於て結成所願い。
さあさぁ願い出る処、事情それぞれ事情処、事情/\は速やか許しおこう、さあさあ許しおこう。 |
南海部内紀国栗栖川村大字北郡に於て結成所願い。
さあさぁ願い出る事情/\、事情は所一つ、さあ事情は一つ、さあさぁ許しおこう許しおこう。 |
南海部内西牟婁郡三舞村大字久木に於て結成所願い。
さあさぁ事情願い尋ね出る処、さあ所々、さあさぁ許しおこう、さあ許しおこう/\。 |
南海部内日高郡真妻村大字崎原に於て結成所願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情は一つ所、事情さあ事情は速やか許しおこう、さあ許しおこう/\。 |
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明治25年6月26日 |
村田長平、小人慶蔵夫婦の事情につき願い。
さあさぁ事情尋ねる処、前々以て指図に及ぶ処、夫婦と言うて諭したる処、一つには一時何時なりと、と諭したる処、尋ねる。尋ねば一つ諭そう。今一時互い/\一つあちらこちらという。ついつい事情定まれば理も治まる。先々楽しみ、今一時に尋ねる。一時三名の処、中一つの処と定めて、事情治めて運べ。 |
押して願い。
さあさぁそれはどうせと言わん/\、ならんとは言わん。心という理治めば、生涯治まる。一つ互い/\理治まれば治まる。それより治まる理はないで。よう小人たる処、一時運び、一時一寸どうであろうと思う。その心を治めてやれ。それより年々月々の心なくば一つの理と言えまい。これ一つ諭しておこう。 |
続いて万事運ぶ処の事情治まれば、長平の身上の処も治めて下されますや願い。
さあさぁ事情/\、事情も心に掛かりて一つ尋ね難くい理であろう。尋ねば一つ諭そう。一人の処いかなる。それぞれ事情運び、なれどまだという。なれど何名暮らす中、人々一人の心以て治めたる処、人々一人知らず/\、中に添う処、因縁寄る処、因縁よう聞き分け。一人の心サンゲい第一という。これ今一時どう成ると思う。なれど先々楽しんで一つの心治めくれるよう。 |
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明治25年6月26日 |
宇野又三郎21才、身上願い。
さあさぁさぁ尋ねる事情/\、心に掛かる/\一つの理を尋ねる。心得ん/\というは、人にも諭しても居るやろう。行くも行かんも一つの理上、成るも一つ成らんも一つ理。これよう聞き取ってくれ。内々十分治めにゃならん。多く中も治めにゃなろうまい。さあ行こと思ても行かりゃせん。行こうまいと思うても行かにゃなろうまい。さあ案じる事は要らんと言う。これだけ諭しおこう。 |
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明治25年6月26日 |
前田友千代、子サカヱ6才身上の処願い(紀州中貴志村大字前田)。
さあさぁ身上/\、身上尋ねる処、よう聞き分けにゃ分からんで。又日々どうであろうとばかりでは、何も分からん。よう聞き分け。皆な名々事情諭すであろう。身上は皆な借りものと諭すであろう。世上皆な同じ人間、一列可愛は一つの理であろう。なれど因縁という事情聞き分け。因縁というは皆な世上にあろう。世上処見て聞いて、いかなるもタンノウ。一つには、因縁なら是非がないと言えば、そのまゝ。因縁聞き分けてタンノウ。タンノウは真の誠。誠は受け取る。これ一つ、よう諭してくれるよう。 |
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明治25年6月27日 |
午後3時10分、刻限。
ウヽヽヽヽ、ワヽヽヽヽ、腹が立った/\。気を悠っくりと、ほんに腹が立ったかよう。共に残念なわよう。今日まではのう、身の内入り込んだ何の甲斐もないわよう。ウヽヽヽヽ、ワヽヽヽヽ、長い間のう、ようよぅの処、いつ日が照るぞ、何の日が照るぞ。気を鎮め。そうであろ/\。思うようにする。気を鎮め/\/\。 |
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明治25年6月30日 |
御札を戴きし者も又御幣を願い出る時は、両方下げて宜しきや伺い。
さあさぁ尋ねる事情、さあ一時あちらが品変わる、こちら品変わる、風が変わる。いかなる事よく聞き取れ。一時の心、事情理を聞いて、いついつ生涯内々澄んだ心が生涯。それぞれ事情に委せおこう。見分け聞き分けが第一という。前々より知らしおいたる。 |
御幣を下げますには、これまで誰彼なしにして居りますが、いかゞに御座りますや伺い。
さあさぁ大抵運ぶ処、第一の事情から治めたら、満足であろ。なれど日々には幾重の事情あるから、その日は代理事情に委せおこう。 |
御幣寸法の事伺い。
さあさぁ大体の理は究め、大体の理は定めにゃなるまい。 |
お授け順序の事、本席に出るのは日に三人ずつでありますが、初席は沢山致しますが、講社の数に応じ割り付けて矢張り日々三人ずつとして宜しきや伺い。
さあさぁ尋ねる処、これまでという。始め掛けたら何処までと諭したる。何名何人それぞれ定めば一時道が狭い。よう思案せよ。頼まれん事するやあろまい、頼んだとてするやあろまい。遠い道を運ぶ尽す。三年事情、何名でも構わん。日々忙わし急がしと、前々諭したる。これが楽しみ、よう聞き取れ。 |
御供の事伺い(御供誰でも袋に入れて持参し、御供にして御下げを頼みに参じます、この願い)。
さあさぁ尋ねにゃならん。所々にて重い軽いの理はなく、治めたる処、第一名を出し、それよりそれぞれ遠く所は遠く所、近く所は近く所。一名名を出し、おら助けやと言うて出て来る。こりゃどうもならん。見分け聞き分けが大事やで。 |
押して願い。
さあさぁそれも一概の事情に諭すやない。それからそれぞれ、又一時遠く事々も、おうどうの心ではならんから、元一つそれからそれぞれ運ぶよう。往還までは、それぞれの道に諭しおく。 |
押して願い。
さあさぁそれはもうその通り、大切にせにゃならんで。掴んで食べるようではならん。大切が第一。大切にすればするだけ、重々の理に増すと言うておこう。 |
教祖豊田山墓所五日取り掛かりの願い。
さあさぁ一時尋ねる処、尋ねる事情、まあ掛かりの事情は許しおいたる。一つ十分の地所という。それぞれ重々の理は一時一つ治まり、事情一つどういう処からどういう事情。所々どういう事情、あちらこちら重々の理を集める処、これ詳しく伝える。万事聞き取ってくれ。さあさぁ一時一つ、重々の地所思惑一つの理治め又一つ。それぞれ掛かり掛けるという。細々たる処/\あちらよかろ、こちらよかろ、名々思う事情は受け取る。前々諭したる。多く地を均らし、道を拵え、幾日という切った日限があろ。日は余程長いようなものなれど、ついつい経つ。段々の理をあちらも寄せ、こちらも寄せ、どうがよかろ、こうがよかろ、尽す処は受け取るなれど、一時多く広く地を均らし、それぞれ一寸一通り道をつけ、真ん中に一寸理を拵え、此処かいなあと言えば、又、何ぞいなあという事情に治め。運ぶ尽す理は受け取る。たゞ受け取ると言えば、どうしても受け取るであろう、というような心持ってはならん。世界の理がなくばならん。仕切ってすれば、思わくの道が段々延びる、早い/\。忠義粗末とは必ず思うな。これまで指図の理に定めてくれ。忠義の道はまだまだ先の事。千里一跨げの理はまだまだであるから、人間の理はすっきり要らん。しようまいと思たて、でき掛けたら出けるで。 |
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明治25年6月30日 |
兵神、部内社支教会陰暦閏6月21日地搗き、陰暦同月28日上棟の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、こうしたいという、願う処は願い通り許しおこう。心に委せおこうによりて、するがよい。 |
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