(11月) |
明治25年11月1日 |
高知、部内高岡支教会所月次祭陰暦11日、説教日陽暦3日、13日、23日の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情は、さあ速やかに許しおくによって、心おきのう掛かりてくれるよう。さあさぁ許しおこう、さあ許しおこう。 |
同御勤の九つ鳴物且御紋の願い。
さあさぁ願い通り/\、事情は許しおこう/\、さあさぁ許しおこう/\。 |
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明治25年11月1日 |
高知、部内繁藤支教会所月次祭陰暦6日、説教日陽暦6日、16日、26日の願い。
さあさぁ事情願い通り/\速やかに許しおこう、心おきのう掛かるがよい。さあさぁ許しおこう/\。 |
同御勤の九つの鳴物紋の処願い。
さあさぁ事情/\、願い通り/\許しおこう、さあ許しおこう。 |
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明治25年11月1日 |
田中捨吉、長男長女次女三人身上障りにつき願い(大県支教会役員)。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上いかなる処尋ねる処、もう段々の話し伝え一つ話し聞かし、又世上諭す処皆な理が治まりあろ。身上いかなる事と思う処、どうであろ。身上治まり難ない。一つ尋ねる。よく聞き分けて、よく諭してくれ。一時の処段々運び尽す。又所いついつまでの理になり、なれど内々事情これ一ついかなると思う。思うが理であろ。なれどよう聞き分け。何でもなくば尋ねやしょまい。これでこそと思わにゃ尋ねやしょまい。尋ねば一つ指図に及ぼう。これまで尽す中に、どうとは更々持たず、知らず/\の道があろ。これまで日々運ぶ事情に諭す処、因縁諭すであろ。よう聞き分け。内々名々因縁分かろうまい。よう聞き分け。諭する因縁、言葉一つの理で自由という処聞き分け。今一時の道内々事情ありて大変困る。一寸は大変と思う。一寸案じる事要らん。案じてはならん。大変迫るという中に、どういう思案もあろ。一時世界の事情、明らか道通り、諭す処聞き、受け取らにゃならん。それで、明らかという。これ一つ諭しおこう。しいかり聞き取りてくれるよう。 |
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明治25年11月2日 |
日和佐支教会、開講式について本部長御越しの処御許し下さるや願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、日限という事情は鮮やか心通り願い通り許しおこう。又事情一人事情、初代は代理以て取扱いしてくれるがよい。何事も心おきのうするがよい。万事許しおこう。 |
前川菊太郎、代理として赴く処願い。
さあさぁ誰彼はない。それは言わん。事情運んで一人なりと立つ時、尋ねて指図という。 |
明日赴く処伺い。
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明治25年11月2日 |
山本利三郎の東の方へ稲田源治郎転宅致したしとの事につき、地所貸しても宜しきや願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁそれは面々心に委せおく。こうと言うやこう。銘々先々尋ねて、こうと言うや、互い/\繋いで重々の理である。それでよう聞き分け。どれがよいこうがよい、こら言わん。頼まればこう。成らん道々の処の理、どうでもこうと思えども、一つは運んでやらんならん理あろ。これでこそと思えども、事情によって運べん。なれど事情によって互い/\思案ある。それ談示に委せおく。こうならこう、一時の心に委せおく。 |
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明治25年11月3日 |
宇佐布教事務取扱所設置、地方庁へ出願の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情は速やかに許しおくによって、早々急いで早く事情、さあ許しおこう/\。 |
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明治25年11月3日 |
高知、部内山田支教会所設置願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、速やかに許しおこう、心おきのう許しおこう、さあさぁ許しおこう。 |
同日、同部内比江支教会所設置願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、所々さあ事情なくばならん/\。事情さあさぁ許しおこう/\。 |
同日、同部内伊野村に出張所設置願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情は速やかに許しおこう、さあさぁ許しおこう。 |
同日、同部内新居村に出張所設置願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情は許しおこう、さあさぁ許しおこう/\。 |
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明治25年11月3日 |
上田平治、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身の処、さあさぁ身の処に一寸心得んと思い、長らくの間、いかなる事、身上事情あればどんな思案、どういうものであろうという。何がサンゲい、どういう間違いという。よう聞き分け。成る程定まるなら、一寸治まる。これまで長い道すがら、いかなるどういう道も通り、いかなる尋ね定まり/\はいかなる揃うて、事情/\早き遅き事情はない。身上事情あればどんな事思うたかて案じるだけ。長い道すがら分かり分からん。身の内鮮やかなら心勇む。いつまでどうであろうと思う。よう聞き分け。これから先長く心定めて、今日も/\外い心移さず、一時早く定めて、心旬を改め定めて、身上鮮やか。ぢばへこうといついつまで思案ばかりではいかん。これまで道筋理がある。早く治まり/\。 |
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明治25年11月4日 |
片岡常太郎、長男亀之進の身上につき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情には、これ一つどうでもならん処尋ねる。まあどういう事であろう。まだ一寸という、一時危なき事情になり、話し事情治まれば、一寸治まり、まだ鮮やかならんという処、日々であろう。よう聞き分け。身に迫りて、いかなると思う事情聞き分けば、何事も鮮やか。これまで。 |
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明治25年11月4日 |
檜作徳治、長男菊松29才、右は24年陰暦11月より行先分からずにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁとんと心得んという事情、一時の処どうなりたともこうなりたとも、一つ道分からん。道尋ねる処ようよぅの処、事情に取り、一つ銘々事情聞き分け。一時の処では、遠く事情と言えば遠くなれど、一時じっくりと心治めてみよ。よう聞き分け。一寸には分からん。どういうものと分からん。なれど、戻るで。心定め。ようよぅから心尽す。これまで聞き分け。名々借りもの諭する理、一つは因縁も諭する処、聞き分け。一時心定めて通りてくれるがよい。一寸暇が要る。なれど戻るで。 |
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明治25年11月5日 |
山田作治郎、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情、前々事情、一つそれぞれの事情、一時事情/\、いかなる事情、さあまあ一つには、何たると思うた。一時事情尋ねば一つ指図/\通り、互い/\はあろうまい。一時治まるなら鮮やか。生涯と諭しおく。よう聞き分け。内々事情他に事情皆な伝えやい、話しやい、これまで鮮やかあれど、何たると思うた。一日の日これ生涯に持って、いかなるも鮮やかな一つ諭しておこう。 |
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明治25年11月6日 |
南海、部内中紀支教会、月次祭は毎月陰暦20日、説教日6の日3回且つ教会所地作りの処願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情は心通り願い通り、事情は速やか許しおこう。心のうさあさぁ許しおこう/\。 |
中紀支教会所御勤九つの鳴物の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねば前々の事情かた一つ鮮やか許しおこう。さあさぁ許しおこう。 |
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明治25年11月6日 |
松山マサ29才、出産前後障り願い。
さあさぁ尋ねる処の事情という、尋ねる処の事情という、前々に事情/\鮮やかという処、身の二つ事情、後々事情の処、大変なる事情という。よう聞き分け。軽く事情という。身の二つ鮮やか、一度話し通り、前話し通り。又事情速やかなりて、又後事情一時なるという処、間違うてある。これ詳しく諭して、人が危なき怖わき事情という。鮮やか一時、又前々事情、一時なるとは更々持たずして、早く聞き分け。ただ一つ事情では分からん。危なき怖わき事情鮮やか。又事情一時なるという事は更々ない。これだけ諭しおくによって、一時早く運んでやるがよい。 |
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明治25年11月8日 |
教祖御改葬の当日は25日に致しますか、26日に致しますか、27日に致しますか、この三日の内何日にして宜しきや。
さあさぁ事情尋ね掛ける処/\、どうで一度や二度で治まろまい。一時尋ねる処何度の処、日々の処、それぞれ尽しての処、前々以て事情運ばにゃならん。よう聞き分け。一日の日は大望なる事、どうも事務取り難くい。そこで前々以て事情諭しおかんならん。事情は随分ひっそひそかにして、大変な処ひそか穏やかにして、大きな事したとて、大きな事に成るものやない。ひっそでも理がいつまで。何でもひっそなら、尽す処は受け取る。一時大仰大層になる。大層は受け取れんと指図してある。その心を以て扱うてくれるよう。 |
押して、前以てという事は25日に致します事でありますや。
さあさぁ前日事情運んで、又、大祭と言うであろ。それぞれ多く集まる処、楽しんで戻る処、一日の日大変事務取り難くい。一年大祭と言うて治めてくれるよう。又どうであろうと思えば、又尋ねて一つの理という。これ二つに諭しておく。他にこうという理ありゃ、取り消せん理もあるなれど、一日の日大望、事務取り難くい。そこで、これと楽しんでしてくれば、どんな事でも引き受けると、指図しておこう。 |
御改葬当日巡査30名、警備のため出張の願い。
さあさぁ又一つ尋ねる処、事情の理によって、一人より二人、二人より三人、目の届くだけ思案という。これは指図まで。これだけの事運ばにゃならんというだけ。何も一つ委せおくによって、心おきのう運んでくれるよう。 |
改葬通行道路は守目堂池を西へ下り、丹波市に出で、上街道を北へ進み、田部より別所に上ぼり新墓地に到る処御許しの願い。
さあさぁ道筋事情尋ねる/\。又一つには多くの処あちらへ事情、こちらへ廻り事情という。これは事情多く人ならどうも細い道歩み難くい。多く中思う処遠く所廻るという。廻れば又前心運ばにゃならん。待ち受けての所あれば、又、嫌々理もある。そこで、一日の日なら、事の理運んですれば、通るに通れん事はない。どれだけの事という。これだけ委せおく。これ一点指図まで。これ生涯の理なら、どんな事も委せおく。 |
同日、送葬の時本席御送り下さるものでありますや、この儀願い。
さあさぁ又一つ尋ねる処/\もう席と言うて定め掛けたる。そこで辺所運ぶまで。前日からじいとして、心にしっかり治めおかんならん。何処にどうしてくれるぞいなあというようにして、取扱いしてくれるよう。 |
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明治25年11月8日 |
河原町、部内秩父支教会設置、地方庁へ出願の伺い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情は速やか、さあさぁ早く/\、さあさぁ許しおこう/\。 |
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明治25年11月8日 |
芦津、部内西宮支教会上棟、陰暦本月21日より22日までの間に致したき願い。
さあさぁ尋ね出る処、事情さあ事情は速やかに許しおくよって、心おきのう掛かりてくれるがよい。さあさぁ許しおこう/\。 |
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明治25年11月11日 |
陰暦10月26日は教祖改葬につき、各分支教会月次祭の処、前々日に御勤済ましたき儀願い。
さあさぁ尋ねる事情/\所々という。それ一日の日定めたる。又一時事情によってこうと尋ねる。それは談示の上いえど、諭しよう。又前々事情運ぶ理、十月七八分引ける。その日でけるも、でけん処とある。いかなるも前々に早く伝えておくがよい。 |
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明治25年11月11日 |
高知、部内伊野出張所出願の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情はそのまゝ直ぐ、さあさぁ許しおこう/\。 |
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明治25年11月11日 |
瀬戸新七47才、身上障りの処願い、それにつき家内の身上も申し上げ願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上の事情、いかなる理尋ねる処、よく事情聞き分けにゃ分かり難ない。大抵/\事情の理は皆な分かりある。分かりある中に、身上長らえて、大変困るであろ。事情よう聞き分け。内々という家内それぞれいかなる事、見ればなあ、聞けばなあ、これ思わず言わず、一つ理どんな理大難小難これ聞き分け。一つは諭す事情、世界諭して事情、又因縁諭するであろう。皆な借り物諭するであろう。諭する処、聞き分けば鮮やか。身の内案じなき事情以て、何でなあ、世界なあ、これ思わず、心に治め。伝わる/\。これ聞き分けて、何でぞいなあという理持たんが、改めた事情である。案じる事要らん。しいかり行かんならん。よく聞き取りてくれるがよい。 |
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明治25年11月13日 |
増野正兵衞、足の怪我、及び小人障りにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情小人という、いかなるという。事情は小人一寸の事情なら何でもない。名々も内々それぞれ案じ一つ事情、案じるなれど、事情案じる事要らん。よう聞き分け。何でもない、小人一寸掛かる、ほのかのように思う。ほのかのように思うなれど、ほのかやない。どんな事もこんな事も、万事理を集めて取り扱う。これは日々受け取る。受け取るは日々事情、なれど、ほのかの事情とさら/\持たず、心に万事こうと仕切りた話し、忘れるに忘れられん。うゝかりして忘れられん。難しい事情あって、万事理を集めて、小人事情案じる事要らん。聞いたら一つ、見たら一つ、じっと思案。身の内事情尋ねたら、こう事情急がにゃならん。一つ計らにゃならん。これ一つよう聞き取ってくれるよう。 |
押して、急いでという処は、本席御普請の処でありますや願い。
さあさぁ心に掛かるだけ、あちらへ談じ、こちらへ談じ、談示日々の処から積もり掛かる。一名一人の心、我心だけでいかんという。なれど、万事談示の台とも言うたる。これ聞き取りて日々という。 |
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明治25年11月13日(陰暦9月24日) |
桝井政治郎、村田家に来ますのか桝井伊三郎宅に来ますのか落ち着く願い。
さあさぁ尋ねる/\、尋ねにゃなろうまい。いつまで何たる分かる分からん。とんと分からん。仕切りて了い/\所思うやない。これまでとんと分からん。一時の道運んでる。分かる一日の日早くと言うて寄せたる。身の内尋ねたら、道を運んで今日の日。心掛かるなれど、追々段々道つける。どちらこちら言わん。身の内知らす。しいかり聞き取りてくれるよう。 |
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明治25年11月14日 |
撫養、部内南阿出張所新築且石搗きの処願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情は願い通り心通り、さあ心おきのう掛かるがよい。さあさぁ許しおこう/\。 |
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明治25年11月14日 |
兵神、部内社支教会開筵式につき陰暦10月5日夜鎮座祭、6日開筵式、7日大祭を勤めたく御許しの願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情は速やかに許しおこう。心おきのう/\、さあさあ許しおこう/\。 |
両日参拝人へ御酒を出す願い。
さあさぁ事情尋ねる事情、心だけ/\、心だけは受け取ろ/\。 |
開筵式に分教会より会長一名、その外三名出張の処願い。
さあさぁ事情/\、事情以てさあ一日、さあ事情/\は許しおこう/\。 |
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明治25年11月14日 |
萩原与四郎、小人常次郎1才目の処願い(兵神)。
さあさぁ尋ねる処/\、聞いて理を見よ。愛想一つ尽かさず、これ一つ定めてみよ。一時大変思う。一時道という、世界道から、世界見れば残念という、一時忘れられん。よう聞き分け。一時ならん道ではあろまい。小人/\どうも小人分かろまい。なれど、諭す事情諭して、内々因縁諭す事情、理を思い一寸は難しいであろ。よう聞き分け。難儀さそう不自由さそう理はあろまい。どうでもならんは難儀事情であろ。なれど大難小難、これ聞き分け。一時小難と思われまい。なれど、大難は一時大変。これ聞き分け。一時大変であろなれど、諭す理から、名々内々含む事情これ聞き分け。一時の道は大事道。世上一時道は世上になあ、と内々治め。これ聞き分け。事情は取りよは幾重あろ。よく聞き分け。一寸はなろまい。なれど、道々の処では、大変と思わず、道思わず、心に理を治め。道の処尽した処なあ、と更に持たず、一時早く理を治めてくれるよう。 |
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明治25年11月16日 |
寺田半兵衞、孫真之助身上咳出で段々迫るにつき母たきの事情も申し上げて願い。
さあさぁ一時の理を尋ねる処/\、小人という。いかなるもよく聞き取れよ/\。まあまぁ内々の処にてどうも何箇年の間/\、長い間/\、一時の心ゆりたる処、暫くもなく、世界どうであろう、暮らす。よく事情聞き取れよ。難しい道であろう。どうもならん道。小人身上段々もうか/\、とんと一つ治まりて治まろまい、内々治まろまい。内々こうと思やんより出る/\。思わずあれあれと越せば楽しんで成る程という理。暫く茨畔楽しんで越したら、これだけじっと内々持ちてどうも治まろまい。日々案じ/\の理、成る程治まろまい。なれど、通るだけの道越さんならんのかい。どういう理も心に治めてくれ。もう一つ二つ治まれば、先々明らか、一つ日という。これ一つ指図しておこう。 |
一つ二つと仰せ下され実に真之助の身上の処如何でありますか願い。
さあさぁ茨畦の中や/\。今の処越すに越されんという処、なれど、越すに越されん処やないで。何も案じは要らん。治まるで。 |
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明治25年11月17日 |
中河分教会、所開筵式陰暦10月9日に致したきにつき御許し下されたく願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、一日の日を以て事情治まり、事情これは重々の理に許そ。重々の理に許す。理というは、まずまず綺麗に行けば綺麗なもの。又一つ難しいと言えば切りはない。よう聞き分け。成る事情はどんな事でも成る。成らん事情は成らん。いつまで楽しみ以て治めにゃならん。事情治まりてこれでこそと、世界道という。すれば又一日の日、何か治め、又後々綺麗以て治め。段々事情諭したる。事情から治めばどんな難も遁れる。どんな中もおめ恐れることはない。これ諭しおこう。 |
陰暦10月9日鎮座祭、10日、11日開筵式と大祭執行願い。
衣物御紋、提灯、旗、鳴物の願い。
さあさぁそれはまあこれまで/\。それぞれの事情願う処、それは重々許そ/\。 |
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明治25年11月19日(陰暦10月1日) |
午前4時、刻限話し。
さあさぁこれこれ、何を尋ね掛けようと言うて、一日(の日)と(いうても)何を尋ねる事ばかり(である)。一寸どんな事(を)尋ねても、刻限という理を知らしたる。詳しい/\刻限(を知らす)。(本席が)身の内苦しんで居る処を見て尋ねる(の)は、辛度(しんど)の上に辛度を掛けるようなもの(である)。刻限という事情(を)納(なえお)しておいて、人間心で、何にもならん事に目をほし(て)、あゝ目がくたぶれた(という)。(それでは)何にもならん。
刻限事情(は)一寸も違わん。(その)刻限(を)納して了い、刻限(を)見遁(のが)し聞き遁し(にする)。子供のする事が、親は今まで見て居た聞いて居た。なれど、人間心の理が栄える。それでは見て居られん。刻限を台として始めた道(である)。(聞き分けは)一名ともいう二名ともいう、又それぞれともいう。刻限をよう思案せよ。それを納しておいて(は)何も尋ねる事要らん。日々(の)出入(はい)り(に)苦しんだ理で、何処へ行こうが、結構な道が一寸つけてある。一つの理を互い互い聞き分けるなら、自由という。これ聞き分けにゃならん。
前々(の)刻限(は)どういう事であった。これ(の)事情(を)聞き分け。十分の道(を)九分までの道に連れて上(のぼ)りた。もう一段えらい難し道が通り掛けて居る。名々(勝手な心で)こうせにゃならん、どうせにゃならん(と)、皆な談じ合(お)うた処が何にもならん。刻限の理を外すなら尽(し果た)すまでや。ワアヽヽヽヽ、さあさぁどれだけえらい剛気、豪傑、力が強いと言うたとて、入るや否や、一寸は連れて通る。銘々心で押してみよ、突いてみよ、たかってみよ、触ってみよ。どれだけの者でも、身の内借り物という真が分からねばどうもならん。一寸は連れて通るなれど(どうもならん)。是非/\の事情(が現れて来ても)、何たる事とはさらさら思うな。これを見て思案せねばなろまい。 |
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明治25年11月19日(陰暦10月1日) |
前川菊太郎、結婚の盃の際御話し。
この度は待ち兼ねた/\。長らく/\。一寸筆々。さあさぁやれやれ、待ち兼ねて待ち兼ねてもう待って/\これまで重々。山々古き事これまで聞いて居れど、後々見て一つ日この処、よもや/\の道は分からん。どう成るも因縁以て引き寄せる。年が何年経とうが、日が遅れようが、話し通り伝えた通り見せにゃならん。結ばにゃならん。皆な結び一つ/\心を寄せて改めば、一つは理を積む、理を集める。行く/\長く楽しみ。楽しむよう/\一つ始まり、二つ始まり、又一つ後暫く長い間じゃ。道を見せて急ぐ心、これから急く心、今までようよぅやれやれウヽヽヽヽ。 |
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明治25年11月20日 |
北、部内岡山支教会、岡山市天瀬町にて二反三畝二十三歩の地所買い求めの願い。
さあさぁ尋ねる事情、さあさぁ事情は願い通り、心事情一つの理に許しおこう、さあさあ許しおこう/\。 |
北、部内青野原支教会所を瀧野村の内高岡藤川藤兵衞宅にて仮事務所おきてたきにつき願い。
さあさぁ願い通り事情/\許しおこう、さあさぁ許しおこう、さあ許しおこう。 |
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明治25年11月20日 |
河原町、部内丹後国加佐郡池の内字今田に於て加佐布教事務取扱所設置の件願い。
同日、同部内山城国相楽郡東和束村に於て相楽出張所設置願い。
さあさぁ事情願い通り許しおこう、さあさぁ許しおこう/\。 |
同日、同部内江州水口に於て水口支教会所設置願い。
さあさぁ尋ねる/\事情は速やかに許しおこう。さあ願い通り許しおこう、さあ許しおこう。 |
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明治25年11月20日 |
梅谷、部内須川村に於て須川布教事務取扱所設置の件願い。
さあさぁ願い通りの事情/\許しおこう。所一つ願い通りいついつ一つ理、理に一つ許しおくによって、事情さあさぁ許しおこう/\。 |
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明治25年11月20日 |
田原、部内に於て福住村に布教事務取扱所設置願い。
さあさぁ事情/\、願い通り/\さあさぁ許しおこう。 |
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明治25年11月20日 |
河原町、部内丹波国多紀郡福住村字奥原山に布教事務取扱所設置願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、所一つ事情理尋ねる事情、願い通り一つさあさぁ許しおこう/\。 |
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明治25年11月20日 |
城島、部内赤瀬出張所設置願い。
さあさぁ事情/\尋ねる処、事情/\は速やかに許しおこう、さあさぁ許しおこう。 |
城島部内添上郡水間村に出張所設置願い。
さあさぁ尋ねる事情/\/\、所一つ許しおこう。さあさぁ許しおこう/\。 |
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明治25年11月21日 |
本席、腰痛みの事情願い。
さあさぁ尋ねにゃなろまい/\、時々の事情諭したる処、尋ねにゃならん。身上に事情、切なみ事情、よう聞き分け。まあまぁ一寸には分かろまい。なれど、よう思案すれば分からんやない。(指図で)諭したる理(を)どうも(都合悪いものと)考え、事情(治めることを)心に更々持たず、(話される事は)ほのかなもの(である)という(ている)。(しかし)時々の(刻限で諭している)心を悟れば分かる(であろう)。万事の処(に)、色々(の)事情もあろう、多くの理もあろう。世界(の事情ある)とも言うであろう。なれど(指図は)存命中(と同じ)一つの理(である)。末代の理を見定めて、理を話したる(ものである)。
(明治20年)道改め替えると言うた。今(の)一つの道(は)、存命中(と同様の道であると)皆な諭したる。ころっと替わりて席という。(教祖)存命中(と同じ)一つの理(である)と諭してある。(その指図を)いついつ(も)聞き流し見遁(のが)し(て)、諭とは思われん(心で通つている)。(ここを)改めて皆心一つ(に定めてくれ)。これ一つ事情(を)聞き取って(くれ)、(心を)改め一つの理を定めてくれにゃならん。(本席の)日々(の)扱い(についても)、これの理に諭し(て)ある事情も聞き分けてくれ。授け一つの事情(は)、これ一つ(助けの)台ともいう。(教祖)存命(中から)遺しおいたる(席である)。入り込む一つ席という。(教祖)存命一つの理も同じ事(である)。(その指図を)追々延ばし聞き遁しの理ではどうもならん。成る程と聞き取ってくれにゃならん。
一日の日に身上不足なれば、遠く所、まだかいな/\という事情があって運べん。今日切なみなれど、明るく日運ぶ。自由自在の事情聞き分けにゃならん。又今一時、中々大変の事情多く寄る処、前々会議の処受け取る処もあれば、それはなあと一時抑えんならん事情もある。思惑会議に理を合わせ、一つの理を尋ねる。尋ねたらころっと変わる。皆な大層なる事情を持たぬよう、持たさぬよう。大層なる処、それぞれ急がしい事務も、あちらもこちらも放っておかにゃならん。後々何年掛かろうが、まあそこい/\の事情、これ早く諭さにゃならん。一日送りに日を送り、これはどうせにゃならん、どうせにゃならんと、もう大変な事は随分の理に治め。一年の事情も、上に譬えて話しよう。今年に事情あって、又来年という。今年了たら、又来年ともいう。仕切った事を持たず、皆な同じ事をするのや。これ一つの理に聞き分けてくれるよう。 |
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明治25年11月21日 |
中河分教会、開筵式につき本席御出張の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、一日の日を以て事情心のう許しおこう/\。 |
同日、陰暦10月9日本部長中河へ御出張の願い。
さあさぁ事情/\治まり一つ一日の日を以て許しおこう。 |
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明治25年11月21日 |
河原町、部内石川県金沢市に布教事務取扱所設置願い。
さあさぁ尋ねる事情所々と言うで。一つ今まで一つの理治まり事情許しおこう/\。 |
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明治25年11月21日 |
船場、部内河内国渋川郡にて渋川支教会設置願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、所事情一つ事情なくばなろまい。さあさぁ許しおこう許しおこう。 |
同日、同部内岡山県備前国児島郡彦崎村に児島支教会設置願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ所々それぞれ一つ/\理がなくばなろうまい。さあさぁ許しおこう/\。 |
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明治25年11月21日 |
河原町、部内山城国久世郡富野に布教事務取扱所設置願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情一つ一時尋ねる事情所という。何でもと言うであろ。事情一つ又々事情なくばなろまい。一日の日尋ねる事情生涯事情所々一つ許しおこう/\。 |
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明治25年11月21日 |
深谷源次郎、願い。
さあさぁ事情以て事情尋ねる。事情心だけという。何でも理は重々受け取る。万事一つ一時を以て事情追々事情、一日の事情段々大層/\。一時の理を運んで、後々の理に運んで受け取る、という指図しておく。 |
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明治25年11月22日 |
大阪市東区釣鐘町1丁目173番屋敷に於て、大江支教会設置につき願い(担任は大西金次郎)。
さあさぁ願い出る事情/\、さあ事情一時、さあ事情願い通り事情許しおこう、さあさあ許しおこう/\。 |
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明治25年11月22日 |
河原町、部内石川県能登国鹿島郡鳥屋村字羽坂に能登出張所設置の件願い。
さあさぁ尋ねる事情、事情/\、さあさぁ事情、さあ願い通りさあ許しおこう、さあさあ許しおこう/\。 |
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明治25年11月22日 |
城島、部内愛知県知多郡横須賀町大字新町中野勘三郎宅に於て横須賀布教事務取扱所願い。
さあさぁ願い事情、尋ねる事情、所事情さあさぁ許しおこう、さあさぁ許しおこう許しおこう。 |
同日、同部内奈良県葛上郡秋津村大字条伊田安治郎宅に於て秋津布教事務取扱所願い。
さあさぁ事情願い事情、所事情、一つ事情、さあさぁ許しおこう/\。 |
同日、同部内和歌山県和歌山市紙屋町二丁目名草支教会所設置の件願い。
さあさぁ事情/\、さあ所々、さあさぁ事情/\さあさぁ許しおこう/\。 |
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明治25年11月22日 |
平安、部内平群郡明治村字若井に於て出張所設置願い。
さあさぁ事情/\、願い出る処、さあ事情さあさぁ許しおこう、さあさぁ許しおこう。 |
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明治25年11月24日 |
植谷浅次郎39才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上一条理を尋ねる。さあ身の処にて事情ある。いかなると思う処、身が速やかならば、何も思う事要らん。一つは迫る。どんな話しいかなる話し、何程聞いても鮮やかならん。よく聞き取れ、一つ身の処迫る。迫るやない。これまで長い間運ぶ一つ理尽す。これは理受け取るなれど、身上堪いられんという。忘れるに忘れられん。一時身の処見よ/\。段々世上へ諭す処、名々聞き分けにゃ分かり難ない。一時どうではない。なれど聞き分けが第一。これだけ運び、これだけ尽す中になあと、内々更に持たず、よう聞き分け。諭す理言葉の理で、世上身上鮮やかと言うであろう。名々障りどうであろ。これ忘れるに忘れられん。そこで名々タンノウでけやせん。なれど、世上見て、いかなるもタンノウ。内々諭して名々という。一時案じる事要らん。これ聞き取りて内々と言う。早く聞き取りてくれるよう。 |
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明治25年11月28日 |
北村長治郎、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情、身上一条の理を尋ねる。いかなる理、どういう事情でなる。いかなる指図は違わん。聞きよ取りよで大変違う事である。一時定め。後の心、後の心を定めるなら速やか。身が速やかなる。これ聞かすがよい。今どうなろ。前もこう今もこう、日々何も楽しみあろまい。いずむ思案ばかり。後々一時取り違い、一日/\諭してみよ。前生サンゲ鮮やかであろ。案じてはならんで/\。 |
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明治25年11月29日 |
大江正之助58才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身の一つ事情、理を尋ねる処、よく事情聞き分けねば分かり難ない。身上不足なる。又不足段々増す。よう聞き分け。皆な元事情、理を聞いて事情始め掛け、尽し掛け。これは十分受け取る。又受け取らねばならん。ただ言葉優しいだけさい、受け取らねばならん。段々運ぶ理は、受け取らねばならん。受け取るが理なれど、よう聞き分け。身上不足なる処、よう聞き分け。一つ運ぶ一つ尽し、遠く歩み中にどうと更々持たず、よう聞き分け。内々大変危なき怖わき事情ありて、大難小難と言う。これが段々尽した理やと、心に些か持って内々それぞれ事情。第一これ聞き分け。又一つには、世界という理見分け聞き分け。なかなかどんな理もある。万事聞き分けて、順を改めば、踏ん張らにゃならん。又々しいかり通らにゃならん。これ諭しおくによって、内々聞き分けて、タンノウ定めてくれるようと、指図しておこう。 |
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