明治25年9月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
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 (9月)
 明治25年9月3日
 刻限事情より本席住宅建築の事、役員集会の上、会長の御許しを受け、談議相定まり、地所の処は裏手の藪の処へ御許し下されますか願い。
 さあさぁ旬を以て話し掛けたら、段々談じ尋ね合い、理を集める。事情始め掛ける処、談示一つ席とす。何処がよかろう、こうがよかろうという理が治まれば、十分であるなれど、元々治めたる一つ掛かり、理を作り掛かり。屋敷段々一つ心、談示理を諭したる処考え、取扱い尋ね、何たる理より始め掛けたる。一つの理治めにゃなろうまい。一寸始め掛ける処、どちらよかろう、大方裏と表と諭したる処、一つ取扱い事情ある。談示できるできん、事情一つ心おきのう運ぶなら、万事治まる。一つどうであろうこうであろう、拒むという。普請一つ指図、踏まんと言えば分からんようになる。返し/\の指図は要らん。行く/\説いてある処、これまで一つ悟るなら、万事鮮やか。一つの理が皆な分かるであろう。
 押して願い。
 さあさぁ話し掛けたる理、これ一つ心に理を寄せて、これまで大層一つの理がなくば、万事一つの理に治まる。どうであろう。一つ分かれば皆な話し通り理が治まる。止めるにも止められん、人間心さらさら言わん。旬に掛かるなら皆な許しおく。
 明治25年9月5日
 本席、建家の間数の件につき願い。
 さあさぁ段々の話を寄せる。日を寄る。理を寄せ理を集めたる処、一時の理を尋ねる。建家と言うて尋ねる。建家先ず一つどういう事がよかろうと、一つ尋ねたら、事情指図あろうと尋ねる。尋ねるは指図せにゃなろうまい。どういう指図、まあ一時どんな事も仮家という。仮家暫く年限の間、皆な仮家。思惑事情、先先の事情及ぼさにゃならん。一寸掛かり始め掛ける、掛かり仮家建ちやという。まず広くという。広くと言えばどのくらいと察しるも、建家が広くに理が集まると指図しておこう。あちらへどうしよう、こちらへどうしよう、何処が不都合、どちらが不便利やとさらさら持たず、仮家は今建てゝ、明日取りてもよう聞き分け。大き一つ広く一つ治めば、どんな事も治めて行く。大層/\重なればどうもならん。楽しみという心以て勇んで一つ始め掛けたら、指図通り鮮やか掛かる。一時始める処、どれだけの事せにゃと治めにゃならんというは、十分受け取る。心大層事情思わず出けるだけの事はせにゃならん。又追々の話しそれぞれこれだけの事情談じ何か理を持たず、これだけの建家坪という事情はいかゞなりと許しおこう。許しおくは与ゑという。よう聞き分け。一人一つの心、日々の理を以て与ゑという。日々の処これまで分からん処、それぞれ道を固めて成る程の理を治めてやらにゃなろうまいと、心おきのう成る程の理治めて、建家は平家、二階は要らん。建家は平家にて広くという。広くというは心の理が広くやで。
 明治25年9月5日(陰暦7月15日)
 永尾楢次郎身上につき、上田ナライトの処こちらへ治まり下されば永尾の身上宜しく御座りますや、その外に運ばねばならぬ処ありますや伺い。
 さあさぁ尋ねる処/\、どちらの身上という、こちらの身上という。一つ大変なる処を運び、日々大いに困るなれど、一度指図以て事情という。どれだけの身上という。前々どれだけの事情、暫く治まる。若き至りという、決まりなき言葉を造り、とんとどうもならん。段々理が重なれば理が許さん。身の悩み長く事情大変、事情一人限りやない。それぞれ幾重の話し諭しおいてくれにゃならん。どうと成り切りて了たらどうもならん。一時どうなり踏ん張り、又先というは楽しみ。すっきりサンゲ。後々話しのため、後々のため、日々の処事情諭して談じてくれにゃならん。一時の事情治め掛けたら、追々治まる。一つ治まれば又治まる。事情諭しおこう。
 明治25年9月7日
 兵神分教会所、火の見梯子一本掛けさして貰いたきにつき御許し下さるや願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁまあ一寸心得ん。まだまださあという処、心運ばにゃならん。一寸何時心に掛かる事情、一寸これで一つ/\なあという処は許し難ない。なれど、これだけ一寸一名二名方角定め、安心その理によって許しおこう。さあさぁ許しおこう。
 明治25年9月7日
 芦津、部内西宮支教会所、字北横道へ移転致したきにつき地所御許しの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ所一つ事情改めてそれぞれの心、理を以て日々であろう。又一つ広く心事情にて、一々治まれば、理の処心おきのう速やか許しおくによって、心だけの理は速やか受け取る。さあさぁ。
 明治25年9月7日
 村田長平妻かじ、身上障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情身上どういう事であろうと尋ねる。身上案じる事要らん。案じる事要らんがなれど、長らえ事情の処、いつ治まるという処なく、まだ一時/\、これよくよく心によって治まろまい。一度二度三度諭しおいたる処、暫くと言えばいつの事と思う。今日はなあと思う処あろう。なれど世上見てタンノウ。又身上不足なる処暫くと言えば、もう何時と思う処心であろう。なれど暫くという処、一日も暫くなら、三十日も暫く、身上不足なるような事さらさら持たず、世上の理見て楽しみ、内々見れば楽しみあろうまい。なれど、一つ理があるによって、暫くと言うたる。身上案じる事要らんで。
 明治25年9月11日
 増井りん、身上障りにつき事情願い(普請の事を御知らせ下さるのか、又はその外の事を御知らせ下さるのか事情願い)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身に堪えられん。一ついかなると思う処、尋ねる話しという、一寸という、これであろうかという、そこえ/\という。一時の処何も思惑あろうまい。まあ同じ事情、銘々左程一つ理あろまい。思う処は日々の楽しみであろう。なれど身上事情掛かれば楽しむ事でけんやろう。又でけん。いついつまで処同じ事さらさら要らん。一つ治まりて居れど又広くという、狭ばいという。今日はなあなぁと思う。一寸話し掛ける。又身も治まる。遙か事情そらそら持たず、ぼつぼつ事情、タンノウ治めてやるがよかろう。これ一つ諭しおこう。
 押して普請の事でありますか願い。
 さあさぁ話し掛け、身上から思い掛け、幾重諭しておこう。善き処治めば旬々治め、いついつまで待ったて同じ事、十分互い/\タンノウ治まるであろう。これ一つ諭しおこう。よく聞き分けておかねばならん。
 明治25年9月12日
 誠心講、事務所へ引き移りの願い。
 さあさぁ尋ねる事情、心おきのう事情速やか許しおこう。さあさぁ許しおこう/\。
 明治25年9月12日
 増野いと、血が下るにつき伺い。
 さあさぁ尋ねる事情、身の処にてどういう理が掛かる。いかなると身が案じる。よう聞き分け。どんな事でも身に案じなきというは、一時の理に外れようまい。なれどよう聞き分け。身上不足あれば先に案じる。一時どう成ろうと思う。思うやない。これは分からん理を聞き分けば分からんやない。長い間の事でありて、よう心いずむるあれば、どうなろうと思うた事もあろう。これから思案して聞き分け。先々の処の事情という。これは掛けんよう理を治めて、ようよぅ治めばこれ末代と定めてみよう。これ一時の理に諭しておこう。
 明治25年9月12日
 山瀬文次郎妻トヨ、身上障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情、身上事情理を尋ねる。いかなる事であろう、どういう事であろう。一寸治まる身は、案じる事要らん。なれど、尋ねたら、こういう指図と、先々の理を諭しおこう。いついつまで諭しおこう。楽しみいついつあろう。陽気いつであろ。まあ長い間である。そこで、どうも定まろまい。なれど、一つは一日の楽しみ。聞き分け。話し掛けたら、順々の道立てにゃならん。又立てにゃなろまい。身上案じる事要らんで。
  明治25年9月14日
 石出しにつき瀧本道普請の願い。
 さあさぁ一度は尋ねる。一つの事情所々で一つ運ぶ事情であろ。何でも彼でも始め掛けたら始めにゃならん。始めて容易なる理成らんやない。尋ねる処の事情、一時心おきのう掛かりてくれるがよい。さあさぁ許しおこう/\。
 明治25年9月14日
 郡山、部内白川出張所設置願い(担任は沢田ます)。 
 さあさぁ尋ねる処/\、さあ事情これまでという長い間、とんと計り難ない。とんと定まりた理分からなんだ。一つさいによって通りたる、一つ改めて事情は、それそれ互い/\治め掛け。一つは事情なくば行こまい。事情鮮やか許しおこう、さあさあ許しおこう/\。
 明治25年9月14日
 山名、部内白羽支教会所月次祭陰暦19日、説教日陽暦5日願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情は速やか許しおこう/\。
 明治25年9月14日
 山田伊八郎、少女こいわ身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情、さあさぁ身の処一時迫る処、いかなる事情どうであろうと思う処、身の処、事情一時の処とても大変、事情は大変、それぞれ事情十分運んで治めてくれにゃならん。一つはどういう理で成ると思う。いかなるも大難小難、これ聞き分け。大変話しやあろまい。よう聞き分け。一時ではない。なれど大層。皆な諭す事情、世界事情治めて、内々の事情治まらねば、何よの事も遅れてならん。よく聞き取りてくれるよう。
 明治25年9月14日
 林芳松母カノ、借家の事につき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあ大変事情/\は、これ何でもないように思う。なれど大変事情。成るにも成らん。放っておけんという。よう聞き分け。何故一人事情にて思うように成らん、放っておけんという。よう聞き分け。何故一人事情にて思うように成らん事情であろう。他人でも一つ理を結び、一人事情はさらになく、隔てる理はさらになし。可愛一つ、又、住んだる事情もあろう。なれど後々も治めるという話し、事情結構と思う。遠く事情でも、運ばんならん事情もあろう。近く事情に運ばれんという理、よう聞き分け。楽しみはないであろうまい。いついつまで事情であろうまい。一つ先々という。放っておけんという理、処置して治めにゃ一時遠くでも、一つ運ぶに運ばれん理ではない。後々理がある。遠くでも理を以て運ぶという。これ聞き分け。たゞ一名一人、何故とはさらさら持たず、因縁聞き分け。因縁というは、世界同じ理。見て因縁聞き分け。よく聞き取れ。これだけ指図しておくによって、それぞれ話して運ぶがよい。
 柴小屋借りたる処につき願い。
 さあさぁ日々の処/\、自由という。一つ理どうでも尋ねるから思惑事情/\。それは許しおこう。
 明治25年9月16日
 山田作治郎母はる、身上願い。
 さあさぁ一時尋ねる一条、一時尋ねる。どんな事も分かるであろう。どんな事も分かる。一つ指図、指図は変わらん、なれど事情心に重々掛かる。一つ心得一つという、どういう事であろう。夢現やない。見るよ否や一時急く。万事のさしづ、又々の指図に及ぼう。直ぐと運ぶがよい。又々事情は又々諭そう。一時急いで案じなきして一つ早く運ぶがよい。これだけ諭しおこう。
 明治25年9月16日
 畑林やす、身上願い。
 さあさぁ立てやう/\、どういう事が立てやう。これまで立てやう事情、皆などういう事立てやうなら、善き事は知らず/\越して、立てやう処案じなき、運んで早く事情、指図は又々の事情に諭そう。案じなきして、待って/\一つ事情一時尋ねる処、心に安心心持って戻らにゃいかんで。早く事情これだけ諭しおこう。
 明治25年9月17日
 芦津、部内池田支教会、地方庁へ再願の願い。
 さあさぁ尋ねる事情、さあさぁ一時さあ、そらもう出すがよい。直ぐと通りてくれるがよい。いかなると、一寸行かんと、そんな心事情さらに思うやない。どんな心もあるから、遅れるだけ立て掛けた処、何でも彼でも立てにゃならん。一時尋ねた処、直ぐと出すがよい。
 明治25年9月18日
 北、部内支教会岡山市難波町にて設置願い(岡山支教会)。
 さあさぁ尋ねる事情/\は所一つなくてはなろまい。事情は速やか許しおこう。
 北、部内支教会但馬国城崎郡豊岡町にて設置願い(豊岡支教会)い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情願い通り。所になくばなろまい。さあさぁ許しおく/\。
 北、部内支教会伊賀国名張郡名張町に設置願い(名張支教会)。
 さあさぁ願い出る処、事情/\一時なくばなろまい。事情は速やか許しおく。
 北、部内生野支教会にて但馬国朝来郡字口銀谷町1丁目488番地の152坪を買い入れ御許し願い。
 さあさぁ地所一つ尋ねる一つ所という。皆々一つ互い運び一つの心固め。皆な心一つの理に許しおこう。
 明治25年9月18日
 高安、部内出張所摂津国西成郡中津村大字下三番にて設置願い(西成出張所)。
 さあさぁ尋ねる事情処、又一つ事情治める処、これはなくてなろまい。事情速やか許しおく。
 明治25年9月18日
 撫養、部内出張所阿波国那賀郡富岡村大字学原村に設置願い(那賀出張所)。
 さあさぁ尋ねる事情、願い通り事情処、一つ事情なくばなろまい。事情許しおく/\。
 明治25年9月18日
 平安、部内出張所伊賀国花垣村字予野に設置願い(花垣出張所)。
 さあさぁ尋ねる事情、願い出る処、所と言えば、又あちらこちら一時の事情見て事情という。事情は速やか許しおく/\。
 明治25年9月19日
 奈良県奈良町字高御門21番地神田松二郎宅に於て誠心講の布教事務取扱所設置願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、事情所に一つなくばならんという。事情鮮やか許しおこう。
 明治25年9月19日
 奈良県添上郡檪本和爾132番地に和爾布教事務取扱所設置願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、所に一つ理がなくばなろうまい。事情は鮮やか許しおこう。
 明治25年9月19日
 滋賀県甲賀郡字神山、神山藤五郎宅に於て梅谷部内神山布教事務取扱所設置願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、所に一つという。心一つ治まり、事情願い通り。事情は速やか許しおこう。
 明治25年9月19日
 徳島県名西郡鬼籠野村撫養、部内布教事務取扱所設置願い。
 さあさぁ尋ねる事情、所に一つ尋ね出る処、心一つ事情、いついつまでという。事情許しおこう。
 明治25年9月19日
 三重県山田郡山田村字真泥第131番地上田林三宅に於て郡山、部内布教事務取扱所の願い(山田布教事務取扱所)。
 さあさぁ尋ねる事情、願い出る処、一つ事情なくばなろうまい。事情速やか許しおこう。
 明治25年9月19日
 奈良県葛下郡高田に郡山、部内布教事務取扱所設置願い(高田布教事務取扱所)。
 さあさぁ尋ねる事情、所々一つ事情なくばなろまい。事情は速やか許しおこう。
 明治25年9月19日
 徳島県名西郡鬼籠野村撫養、部内布教事務取扱所設置願い。
 さあさぁ尋ねる事情、所に一つ尋ね出る処、心一つ事情、いついつまでという。事情許しおこう。
 明治25年9月19日
 奈良県添上郡大柳生村字大柳生68番地小南彦三郎宅に於て梅谷、部内布教事務取扱所設置願い(大柳生布教事務取扱所)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、所々一つという。事情速やか許しおこう。
 明治25年9月19日
 奈良県添上郡大柳生村字忍辱山第六番地辻善九郎宅に於て梅谷、部内布教事務取扱所設置願い(忍辱山布教事務取扱所)。
 さあさぁ尋ねる事情、所々それぞれなくばなろまい。いついつまでという事情は許しおこう。
 明治25年9月19日
 大岡忠勝、身上伺い(肥前国東松浦郡唐津町字旗町)。
 さあさぁ尋ねる処/\、身上に長らく身に迫り、自由成る成らんと言う。身の内借り物諭してある。なれど定まらん。何ぼうでもいかん。よう聞き分け。言葉一条諭して、身の自由これ聞き分け。一時はぁゝ思う。何ぼうでも身上鮮やかなければ、はぁと思う。なれど、理を聞いて真に成る程の理定まれば、成らんやない。自由成らん処、名々処々、心に発散。又内々名々定めば、成らんやない。よう聞き分け。言葉で自由分からんから、よく諭してくれるよう。
 明治25年9月19日
 岡本久太郎妻かつ41才、身上願い。
 さあさぁ事情尋ねる。身の処、一時の処にては大変なる処思う処、これまで長らえの処/\、一度一つ事情又事情、タンノウ治まれば一時の処、暫くなれど大層。これまでの処、治まれば治まらんでない。事情大層であれど、タンノウ治めば一時とは言わん。これまでタンノウ治め。又タンノウ事情は、大変なる事情である。なれど、前々からタンノウ治めて、又タンノウ治めば、一時治まらんではない。よく聞き取りてタンノウさすがよい。
 明治25年9月19日
 木下嘉兵衞41才、身上願い(平野講社)。
 さあさぁ一時尋ねる処、身上に迫りて理を尋ねる。尋ねば、よく諭しおこう。身上余程大層とはいえど、これまで多く中に、尽す運ぶ。添うる/\。心に悔み心に掛け、これほどき難くい理であろう。何度程々にほどけん事はない。さあさぁ事情身上は、余程大層。事情余程迫り切りたる。油断しては居られん。これまで又候前々の道、何名何人一つ、これコウノウなしという濁り心さらさら持たず、事情諭してくれるがよい。
 明治25年9月21日
 御津支教会所、地所南区竹屋町47番地を買い入れ御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ一つ段々に心を運び、段々人を寄せ、所という、地所という。尋ねる時、一つ事情生涯一つ理、さあ心だけの理は許しおこう、さあ許しおこう。
 明治25年9月22日(陰暦8月2日)
 都築竹治、対州へお助けに行く願い(岩見国寄留)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情段々遠く、それぞれ何程事情遠く所、追々の理治め。一つ年限がこう、何処までも許しおく。時という、旬という、身上という、三つの理いを合わして、身が勇むなら、思わくの処運び、自由という理もなくばなろまい。話し聞かしてくれるよう。
 明治25年9月23日
 梅本こま、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身に一つ不足という。いかなる事であろう、どういう事であろうと、日々忘れる事あろまい。日々どれだけ楽しみ、何の楽しみあれど、身上理に一つ不足あれば、どれだけ美しい、どれだけ長いといえど、身が不足なれば、どうもならん。今一時大事。一つは案じなきよう、心定め。綺麗な花やと言う。いついつまでといえど、又幾年何年経ってある美しい花といえど、どうであろうと言うては、綺麗な花とは言われん。よう聞き分け。暫く事情、案じる事要らん。案じてはいかん。これだけ早く諭しておこう。
 明治25年9月23日
 奈良支教会所、普請の願い(梁行四間桁行八間)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情の理は許しおこう。心だけの理は許すのやで許すのやで。心だけの理を許すによって、何時なりと掛かりてくれ。しいかり聞いておけ。大層は要らん、丈夫な事要らん。いついつまで一つは仮家と言うてあろ。大層は要らん。心だけの理に許しおこう。心のう掛かるがよい。心だけ許しおこう。さあさぁ許しおこう/\。
 明治25年9月23日
 芦津、部内西宮支教会普請の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は願い通り速やか許しおこう。心だけ速やか許しおこう。心のう掛かるがよい。さあさぁ許しおこう/\。
 明治25年9月23日
 兵神、部内神崎支教会石搗き及び棟上げ陰暦6日に仕りたく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情の理は、速やか許しおこう、万事許しおこう/\。心おきのう掛かるがよい。さあさぁ許しおこう/\。
 明治25年9月24日
 丹波国船井郡摩気村字大西第18番、19番地、北部内船井支教会用地に買い求めたきにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情、一事一つ思わく事情ならんとは言わん。又一つには先々事情という。所々一つの所々よって理があろう。互い/\心を寄せ、事情は心通り理を許しおこう。
 明治25年9月24日
 高安、部内大県支教会毎月陰暦28日月次祭、説教日陽暦毎月6日、入社式陰暦毎月十五日並びに御紋鳴物御許しの願い。
 さあさぁ尋ねる事情、さあさぁ事情をすみ、万事これまでの事情を以て尋ねる。万事事情許しおこう。
 普請に取り掛かりたき願い。
 さあさぁ事情まあこれだけと思う心だけやで/\。心だけの理を許しおこう。
 明治25年9月24日
 南浅之助、身上願い。
 さあさぁ身上事情尋ねる。指図に及ばん。さあ大層やで/\。大層なれど、行き方分からんからの理やぜ。因縁一つの理、行き方分からん理より思えば、一つのタンノウの理も出るやろう。尽す理はどうや。これまで運んで居る。どうと一つも心に掛けず、因縁一つの理を聞き分けて、思いやり付けば、タンノウ一つの理も治まろう。よう聞き分けてくれ。さあさぁ大層やで。後々一つ聞き分けておかねばならんで。
 明治25年9月26日
 寺田半兵衞、これまでの居宅にて商業致し居りし処、職場を新喜多新田へ移し、娘たき孫真之助又コウ三人の者家移り致し、その夜よりコウ真之助両人咳出でしにつき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ一日の事情以て、身の処いかなる事であろう、どういう事であろうとさら/\持たず、よう聞き分け。案じ過ごせば、案じに切りがない。身上案じる事要らん。一時の処という、一寸にはこれではなあと思う/\、一時暫く不自由な事もあろ、淋ぶしい事もあろ。これはさらさら持たず。どういう道もある。事情から成り、又重なり、事情楽しみとしてある。案じる事要らん。暫く不自由頼りなきと思う処、取り替え治めば治める。一つの理に案じなき、と諭しおくという。
 明治25年9月27日
 滋賀県蒲生郡苗村字綾戸50番地に於て河原町、部内支教会設置願い(蒲生支教会)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ理は一つ同じ事情、所という、事情という、何でも彼でもなけにゃならん。何でも彼でも及ぼさにゃならん。さあさぁ許しおこう、さあ許しおこう。
 河原町、部内武蔵野国秩父郡大宮町字大宮に於て支教会設置願い(秩父支教会)。
 さあさぁ尋ねる事情、さあ事情は願い通り許しおこう、さあ許しおこう。
 蒲生郡中野村字中野77番地にて河原町、部内支教会設置願い(中野支教会)。
 さあさぁ尋ね出る処/\、さあさぁ事情は速やか許しおこう/\、さあさぁ許しおこう。さあ許しおこう。
 蒲生郡日野町大字大窪476番地に於て河原町、部内出張所設置願い(日野出張所)。
 さあさぁ尋ね出る処/\、事情は願い通り/\、願い通りに速やか許しおこう、さあさあ許しおこう、さあ許しおこう。
 河原町、部内伊勢桑名町に於て出張所設置願い(桑名出張所)。
 さあさぁ願い出る処、事情/\は許しおこう。さあさぁ許しおこう、さあ許しおこう。
 伊勢国鈴鹿郡亀山町字西町に河原町、部内出張所設置願い(亀山出張所)。
 さあさぁ尋ね出る処/\、願い通り事情/\、速やか許しおこう、さあさぁ許しおこう、さあ許しおこう。
 河原町、部内丹波国船井郡高原村字富田175番地に出張所設置願い(高原出張所)。
 さあさぁ事情願い通り許しおこう。さあそぁ許しおこう、さあ許しおこう。
 明治25年9月27日
 高知、部内高岡村町分410番411番地に於て支教会設置願い(高岡支教会)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は速やか許しおこう、事情は許しおこう、さあさぁ許しおこう、さあ許しおこう。
 高知、部内瓶岩村繁藤部21番地に於て支教会設置願い(繁藤支教会)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は速やかに許しおこう/\、さあさぁ許しおこう。
 明治25年9月27日
 梅谷、部内山城国相楽郡加茂字大野に出張所設置願い(大野出張所)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は速やかに許しおこう、さあさぁ許しおこう、さあ許しおこう。
 梅谷、部内相楽郡加茂村字北第54番戸に於て加茂布教事務取扱所設置願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情速やか許しおこう、さあ許しおこう、さあ許しおこう。
 明治25年9月27日
 梅谷たか、修行の件につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁまあ一度二度三度事情、まあ一度の処に尋ねる事情、修行心得のため、それぞれ鮮やかなる、どんな所、こんな所と好む事要らん。修行は第一、修行一つ修行第一やで。一時の理に残す。見て分かる、どんな所、こんな所、好む事要らん。どんな所でも修行/\、さあさぁ暫くの処やで。
 明治25年9月27日
 天野善七妻ムメ42才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一時の道を尋ねる/\。さあさぁ尋ねるまでやあろまい。もう内々十分治まり、どんな道も通りて来たやろなれど、一つ道を拵え、堅く中珍しい中明らか道の中に、案じる。内々よう聞き分けねば分からん。道を案じれば、一つ理が出る。案じる事要らん。心一つの理、必ず案じず、道一つ理を思え。さあさあ案じる事要らん/\。
 明治25年9月28日
 南紀支教会、所木本町字木本135番地、建物は三間に六間半の所に於て仮に御祀り申し御勤致したきにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、所に一つ事情始め掛ける処、一時の処仮家、段々話し以て集まる処、事情は心事情によって速やか許しおこう、さあさぁ許しおこう/\。
 同、月次祭毎月陰暦18日、説教日は毎月陽暦1日、11日、21日の願い。
 さあさぁ尋ねる事情、さあ事情は速やか許しおこう、さあさぁ許しおこう、さあ許しおこう。
 九つの鳴物、勤の衣物紋御許し願い。
 さあさぁどれどれ、前々事情もかたどりて、一つ理は鮮やか掛かるがよい。さあさあ許しおこう。
 明治25年9月28日
 畑林やす、身上願い。
 さあさぁ一時事情に尋ねる。段々の事情、前々一つ身上、一時迫り、便りを以て一つ理諭するまで。遁れるも一つ、遁れられんも一つ。よう聞き分け。身上から一つ理考え、指図考え、又々一つ安心定め。それぞれ事情よく聞き分けにゃ分かり難ない。どんな事もこんな事も長らえて理がある。又長らくいかなる道も通りた理がある。一つ苦労もし、又敵も受け、どんな事もこれまで受けて来たる処、事情は広くという、心広くという。段々聞き分け。心得までよう聞き分けにゃ分かり難ない。因縁諭するであろう。因縁諭する処名々因縁聞き分けにゃ分かり難ない。たゞ因縁だけでは分かり難ない。成るも因縁、成らんも因縁。因縁諭す処よう聞き分け。成るも成らんも、できるもできんも因縁。因縁以て世界集めたる理、これが分かれば鮮やか澄んである。一時諭しておくによりて、それぞれまで事情という。よく聞き取ってくれるよう。
 明治25年9月29日
 高知分教会、所の続きの地所買い入れ御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあもう心だけの事情は十分受け取る。又よう聞き分けてタンノウという。タンノウというはどういう事なら、地所という、大変という。どうしょうと思うたて成るものやない。一つは広くという。知らず/\広くというは、なかなかの理である。鮮やか許しおこう。心だけの理はいついつまでの理に受け取ろう。
 明治25年9月29日
 山田太右衞門39才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上一条一つ心得んという事情尋ねる。もうこれ身上一条話も聞き、聞き分けて、これまでと言う。又一つ心事情いかなると思う。一つ尋ねる。一時どうと言う一時何故と言う、一時運び掛ける。又どうと思う処に、心悔やしむという理、切りもない。日の処月の処、年限見て又世界見て、いかなると思う処、日々の処聞き分け。長くの道は長くの理、いついつまでやない。心改め。大変いずれ一つ理を見て治めにゃなろまい。日々心に分かり難ないから身上障り、よう聞き分け。身上鮮やかありて、楽しみ早い遅いはない。又後先言わん。いついつまで名は理である。一つは早くと言うであろ。なれど一時暇が要る。なれど、名々理に名がある。理に名があるというは、どういう事なら、始め掛けて、先々世界理が名であろ。これ聞き分けて、治めてくれ。案じる事要らん。聞きようによって案じる。これ一つ聞き取りてくれるよう。
 明治25年9月30日
 大和国添上郡和爾村布教事務取扱所、県庁へ出願の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情は一時速やか早く事情、さあ急ぐ事情早く早く。さあさぁ許しおこう。
 明治25年9月30日
 諸井国三郎、身上障りにつき事情伺い。
 さあさぁ段々と道をそれぞれ事情を尋ねて、一つ指図を以て日々運び掛ける。段々諭して又身上障り、これはいかなると思う。許して出る。出す理であろう。それに身上どうであろうと思う。どんな事思えども、一時理によって障ればサンゲと思う。広く中からいかなる道もあろう。聞いた理もあろう。後々理もあろう。そこで又身上障り、又戻らにゃならん。追々治めるであろう。それよりよう聞き取れ。遠くといえど、言葉で諭せにゃなろまい。日々の事情、日々の理も見にゃなろまい。後々理を以てこれ大変事情である程に。これ聞き分けて満足思い出してくれるよう。




(私論.私見)