明治25年8月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

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 (8月)
 明治25年8月2日
 増野正兵衞、腰の障りにつき願い。
 さあさぁ万事尋ねる処/\、尋ねるに身上から事情ありて尋ねる。又ほのかの話し、どういう事、一時これまで話し一つ、第一それぞれ取り扱う。心に治めて日々という処、事情はこれまで切りなしという処、一つ一落すうきりと言うであろうまい。残した理あろう。取扱い諭したるところあろう。大き心治めにゃならん。取りよで変わる。皆な刻限に諭じたる。追々皆な談じて治めてくれにゃならん。身の処案じる事は要らん。
 明治25年8月2日
 山名、部内白羽支教会再願のところ御許し下さるや伺い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ理は十分許しおこう。なれどいかなるという理ある中に、分かる分からん理ある中聞き取れ。いずれこうという理どうという理運ばず、これは何遍でもやらにゃならん/\。さあ心次第の理許しおこう。
 白羽支教会添書願いのため諸井国三郎、上京の願い。
 さあさぁもうどんなにも、どんな事も、運びの理治めば治まりて行くねで。心おきのう運んでやらにゃなろまい。
 明治25年8月3日
 奈良支教会、地方庁出願の願い。
 さあさぁ運ぶ/\、運ぶがよかろう/\。心おきのう運ぶがよかろう/\。
 同支教会所これまでの所より井上町へ本月6日引き移り致したきにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる処、さあ心通り願い通り事情速やか許しおこう、さあさぁ許しおこう/\。
 明治25年8月4日
 本部、物入奥行五間、間口二間の普請の願い。
 さあさぁ尋ねる事情、願い一条の事情許しおこう。ざっとしておくのやで。
 詰所の東へ杉皮にて庇設ける願い。
 さあさぁ事情なろまい。速やか許しおこう。何時なりとするがよい。
 明治25年8月4日
 山沢為造、高井猶吉、江州真恵講社へ出張願い。
 さあさぁまあ所という、広いという。一時の処治まるまい。一つの理を聞き分けるなら、事情治め来うか、事情は許しおこう。
 丹波地方へ廻る件願い。
 さあさぁついでを以て事情という、事情は許しおく。ついでの理は先々の事情分からん。ついで許す事できん。それぞれの事情にめしおく。よう心得て、談示事情に運んでくれ。
 明治25年8月4日(陰暦閏6月12日)
 永尾楢次郎、頭痛し気分悪しきにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上一条の事情尋ねる。万事心に掛かる。いかなるも心に掛かる。よう聞き分けるなら、何も心に掛ける事は要らん。よう聞いておけ。同じ一軒。三名は三名の心、五名なれば五名の心、一人一つ/\の理を受け取る。案じた処どうもならん。案じた理は聞いた理は聞いた理を忘れる。一軒という、一名限りという。よく事情分かる、身の行い一寸どうなら、名々の理、人間たる理運ばにゃなろうまい。
 翌日願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、一度指図、二度の理を尋ねる。いかなる事とよく分かろまい。どういう事を聞き分ける。諭する理聞き取れよ。身上どういう事であろ。前一つ指図理を聞き分け。いついつ事情やあろまい。名々で身を苦しむ理を拵え。前々指図、一軒一人限り理を聞き分け。これまで諭する理は聞いて、言わず語らず同じ兄弟の理もあろ。いつまでどうであろ。世界に対しては面目ない。同じ兄弟一軒一人限り。これまでどうでもいかん。さらさらの理を持たず。よく聞いたら身上も速やかなろう。
 明治25年8月7日
 御墓所塚の周り玉垣の下石垣積む願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、前々事情諭したる。自然の事情、一時は都合であろ。事情聞き分け。縁腰これだけ使う。事情の理諭しおくのやで。天然自然どんな事も成就さす。これだけ立てにゃならん。助け一条天然でできて来る、一つ小さき一時の処、そのまゝ始めば草生えともいう。あれはそのまゝ均らし、事情道は十分にしておかにゃならん。どうでもできて来る。年々の理を見る程に。心配するでない。天然の理できて来る。よく理を聞き取って、それぞれという。
 押して
 さあさぁまあ追々、追々やで。追々するがよい。
 明治25年8月7日
 平野トラ、身上願い。
 さあさぁ尋ねる処、身上事情いかなる事、前々より諭しある。どうでもこうでも、これまで是非一つ運んでならんと思う。どれだけ思うたとても、又一つに後々と思う。何よの事も自然の理である事分からん。自然の理で成る。一時事情早く事情、天然の道を早く/\。道の後々のあこもあれも聞かず言わず語らず思う。身の障り誠一つ与ゑあっても、身の障りあれば日々と言えん。身の障りより聞き分け。心に掛けぬよう、掛からんよう、よく聞き分け。
 明治25年8月7日
 増野正兵衞、世界でいう、こり病という様な障りにつき前指図押して願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、身に一つ事情、又候身上/\、段々一つの理が変わり、身は案じるようになる。身上案じる事は要らん。事情この屋敷どういう事話し掛け。これまで何度もすまいとて成るよう、一つの理成る。どうか思案。内々事情言うまでゝない。取扱い万事どんな難しい事でも案じなき、一つも難しい理はない。諭す理は放っておいてもできて来る。できるは理を以て掛かる。どうであろう。どんな事も時節天然で成る。内々ぢば一つどうしよう、こうしよう、人間心定めははあとなる。何度何遍やゝこしいな、煩いな、諭し話し通り違わん。身の一時のところ、一落という。一落と言えば楽しむ、緩むという理はない。よう聞き分け。普請切りなしといえど、時には三十日や、五十日や半季休まにゃならん。その時深き働く心を以て、一日の仕事なくては居られん。来ぬ者に来いとは言わん。来る者に去ねとは言わん、という証拠出してある。又々道に聞いておかにゃならん。どんな事するにも、案じる事要らんで。案じてはならんで。
 明治25年8月8日
 山本利三郎、小人あい願い。
 さあさぁ子供/\(の)身の障り(を)尋ねる。これまで話し(にて)、名々世界(に)諭し(ている通り)、身のところ十五才まで(は)第一(親)の事情(である)。子供取ったり育て(たりして)子も育つ。情ない、うたていな/\(と)思えば(うたてい)理が回る。名々よく聞き分け。世上の理を見るも聞くも(同じことである)。聞いて居るであろう。人の子さえ大事に育てる理がある。日々の理、重々の理に諭しておく。案じはないで。事情よく聞き分けてくれるよう。
 明治25年8月9日(陰暦閏6月17日)
 夜、永尾楢次郎、身上今一段速やかならぬにつき願い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、前々一時の指図、身上/\一時のところ、事情速やかという。悩みそれぞれ授けたる事もあり、聞かしたる話しもあれば、一つの事情確かなる事も分かる。身のところ直ぐになる。事情に一つの理を迫る。いかなる理と思う。ぢばという一つの理、一つの名がある。そらと言えば世界という。(世界に対して)何たる事情も出す。聞いたる話(があろう)。内外の事情に隔てはなし。因縁という理もある。迫るであろう、踏ん張らにゃなろうまい。
 明治25年8月11日
 城島分教会所、月次祭従来陰暦27日のところ23日に改めたきにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一寸の事情/\。こうしたいと願うよって、どうせねばならん、とは言わぬ。願い通り委せおこう。よりて安心して行うよう。
 明治25年8月11日
 兵神、部内社支教会の地搗き並びに棟上げの日を定める願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\。こうしたいという、願うところは願い通り許しおこう。心に委せおこうによりて、するがよい。
 明治25年8月11日(陰暦閏6月19日)
 山本利三郎、小人あい身上願 い。
 さあさぁ尋ねる事情、前々より尋ねる事情/\、一時どういうも段々と言うてあろう。事情聞かせおかねばならん/\で。よく聞き取れ。一つの理を、一つ指図の事情を聞き取れ。助けの理案じるではあろう。これまでよくよく聞いて居るであろう。一つの理を聞き分け。大難小難と諭すであろう。可愛とてならん。常に一日事情、後々一つの事情、後々悟ってくれるよう。
 大難小難のお指図により押して願い。
 無理な願いはするやないで。後々の一つの理を篤と聞き取ってくれるよう。
 明治25年8月11日
 増田兼蔵外二人、住居移転伺い(徳島県勝浦郡福原村字高畑)。
 さあさぁ尋ねる処々の事情、人情を以ていかにまあ先々と言う。どうせえ/\と言うは、これはこれ人情の事情のあるところ、後々のところほんにまあ、何年経っても案じ案じでは楽しみがない。悪風にて何年にこうなりたと言うも、これ理。これ理を聞き分けねばならん。一つの理、その場/\の事情は変わらせんで。安心ならんと思うところは、楽しみがあろまい。こゝの理をよく聞き取ってくれ。僅か人間というは、僅かの間案じ/\不安心/\。日々には楽しみあろまい。住家して居るかいはあろうまい。よくよく聞き分け。因縁一つの理を改めてくれるがよい。
 明治25年8月12日
 村田長平、身上事情の願い。
 さあさぁいかなる事/\、度々事情、それぞれ諭したる。あらあらそれぞれ事情以て運び、先々改め、どうでも先々運び事情であろう。これだけしたなら治まるか知らん。なれど治まらんという。これ遙かという。尋ねる事情速やか事情、先々事情寄りようて/\、先々楽しみも結んであろう。何の事であろう、もう治まりそうなものやという。もう長くやない。愛想尽かすやない。ほんに話し通り聞き分けて、長い事情であろう。皆な長い、どういうもので集まりたる、中に不足どうという更に持たず、治まり難くい処から治まりたる。不自由思う、不自由思えども暫く/\事情であろう。愛想尽かさず、よう日々運んでくれるよう。
 明治25年8月13日
 中河分教会所、東井戸(台所)掘る願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる一つ、さあ与ゑという/\処は、思惑の処、随分思惑。一寸の水は随分の水、速やか与えよう/\。心おきのう掘るがよい。
 明治25年8月13日
 高安、部内和泉我孫子講社内里鳥村に於て事件でき、堺裁判所にて公判より尚控訴致すべきや伺い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一時の処という。一時の処尋ねる。万事処と言えば教えという理ある。その理聞かず、悪風という。知らず/\という。どういう事でこういう事になるという。よう聞き分け。一寸には助け一条という/\、心一つ治め先々の処、いずれどんな道もある。どんな道ありてもこれは台である。なれどよう聞き分け。これからという、先という、先々心がある。又、道具という。道具以て仕事する。よう聞き分け。何年経ってあんなものどういう事という。何年経ってもくさすという。なれど年々の理がある。これまで水の中、火の中通らねば、往還越されんという。先々こんな事というなきにしもない。後々のため、末々のため、深き心諭そう。心通り悪きなき事は、天の理が許さん。万事尋ねて、理を捜して心治めてくれるよう。
 明治25年8月13日
 清水はる、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上心得ん、いかなると思う。案じる事は要らん。これまでという、身の処という、一つ/\事情与ゑという。事情ある。前生与ゑと言うてある。これまで長い楽しみであろ。楽しみなくばこれだけ/\。一つ不自由と言えば、どういうものであろうと、出る前生からあたゑ身の処、不自由あれば楽しみはない。楽しみ/\遠慮なく気兼ねもなく、事情楽しめ。よう聞き分けておかねばならんで。
 明治25年8月14日
 斉藤治良兵衞63才、山岡ウタ51才縁談事情伺い(丹波国)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ遅いと言う早いと言う。遅い早い言わん、一つの処言う。それぞれ日々の処に、事情思惑通り尋ね出る処、どういう事であろう、どうしたものであると尋ねる。尋ねば諭そ。遅いが遅いに立たん、早いが早いに立たん。事情心通り、心へ通りて、それぞれの道がありて道は治まる。道がありて世界も分かる。事情心通り許しおこう。さあさぁ許しおこう/\。
 明治25年8月14日
 高安、部内大県支教会設置再願につき御許しの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一時の処、さあ事情の理は前速やか許したる。又一時どういう事ありたという理あろう。又、運んでよき処運んで尋ね出る。一時の処事情は速やかという。心一つ事情速やか事情、一時尋ねる処何時なりと出すがよい。何時なりと運ぶがよい。事情許しおこう。
 明治25年8月15日
 天龍講社、部内生駒講員一統集所の所170番地に於て御許し願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ地所一条尋ねる処という、一つ理という。心だけそれぞれ運ぶ処、心だけ許そ、さあ速やか許そ/\。
 明治25年8月15日
 山本利正、気がつかぬにつき願い。
 さあさぁ事情以て事情尋ねる処、小人身上一時尋ねる。一時どうという事にない。案じる事は要らん。なれど事情よう聞き分け。何人子供というてある。あたゑ持って生まれたる。あたゑという理聞き分け。これまで/\善いという理治まりてない。これ聞き分け。世界ほのかの理聞いて、なきしに理聞いてあたゑ十分であるという。これから聞き分け。一名一つ、一日の日何たる日もある。事情聞き分け。取り替えて治めにゃならん。後々大事よく聞き分け。注意治めてくれにゃならん。これまで悟りてくれるよう諭しておく。
 乳母の事につき事情願い。
 さあさぁこれもまあ当分/\一時の処、内にも一つどうならという。どうむならん。これも内々理が定まりたら治まる。聞き難くい理も聞かにゃならん、定め難くい理も定めにゃならん。よく聞き取りてくれるよう。
 明治25年8月16日
 郡山、部内津支教会川本由蔵担任として設置願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ一時の理を願い出る処、事情は心通り、真実一つの理万事の理に許しおこう、さあさぁ許しおこう。
 設置する地所の願い。
 さあさぁ一つ尋ねる処の事情、一つ事情、元々一つ理、最初一つ集まる所という。必ず不便利やなと心に持たず、世界の理は世上にある。どれだけ不便という理必ず持たず、心に理が治まれば、万事の理に治めてくれるよう。
 明治25年8月16日(陰暦閏6月24日)
 永尾楢次郎、身上願い。
 さあさぁ尋ねる処、一寸見ればいかなる事、これまでの処にて、因縁と因縁との理を寄せて、十分撫で擦りするように、理を治め。言う通りにして、席が言う事は、捩る事は要らんで。
  明治25年8月16日(陰暦閏6月24日)
 永尾よしゑ、身上の願い。
 さあさぁ一時事情以て尋ねる処、身の処という。一つの事情/\、日々という。どうでもという。まあ一時の処、願い通り一日日が長うなれば、どうと日々思う。よう聞き分け。どんな事もこんな事も、世上見てタンノウ。怖わき理を見てタンノウ、恐ろしい理を見てタンノウ。一時の処どうなろうと思う。これは更に持たず。明らか一つの理に治め。世上一つの理を治めてくれるよう。さあさぁ事情/\。
 明治25年8月19日
 増田とみ、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情、同じ理を尋ねる。身に事情不自由なき同じ一つの理、よう事情聞き分け。同じ中切るに切られん。一つの理によって言う。席の理によって他に一つよう聞き分け。銘々心一つ多分あればまゝにならん。事情同じ一つの理から、それぞれタンノウ理を聞き分け。人一つの理から暮らす中、不自由なき暮らす中、不自由事情、時に取ってタンノウ第一であろ。
 明治25年8月20日
 兵神、部内神崎支教会所陰暦7月1日地搗き、同6日上棟の願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、願い通り事情許しおこう/\、さあさぁ許しおこう。
 同所巳午の方に於て井戸掘る願い。
 さあさぁ尋ねる事情、心にさあ許しおこう/\。
 明治25年8月20日
 大阪市西区立売堀南通り6丁目に於て真心組支教会所設置願い(西支教会)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ一つの理を以て講という。事情生涯一つの理、心の理に委せ、さあさぁ事情許しおこう、さあ許しおこう。
 明治25年8月20日
 河原町、部内丹波国氷上郡成松村之内黒田村に於て出張所設置願い(氷上出張所)。
 さあさぁ尋ねる/\/\。尋ねる事情/\所という事情、又それぞれ互い/\という事情、さあ尋ねる処、理は重々の理に許しおこう、さあさぁ許しおこう/\。
 河原町、部内美濃国安八郡大垣町字藤江に於て出張所設置願い(大垣出張所)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ一時/\所に一つ事情なくばならん。所心だけの理は許しおこう、心だけの理を許しおこう、さあ許しおこう。
 河原町部内山城国愛宕郡修学院村字山端に於て出張所設置致したきにつき願い(山端出張所)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ所に一つ事情、又互い/\事情話し合い、一つには見る処あり、又心の理もあり、事情さあさぁ許しおこう、さあ許しおこう/\。
 河原町、部内静岡県駿東郡大岡村字中石田方第314番地に於て出張所設置願い(嶽東出張所)。
 さあさぁ所々所に一つ治め方事情、さあ元一つには互い/\の理、さあさぁ一つの理もなくばなろまい。一時事情許しおこう、さあ許しおこう、心だけの理は許しおこう、さあ許しおこう。
 河原町部内京都市下京区元33組今熊野町第72番戸に於て出張所設置願い(一ノ橋出張所)。
 さあさぁ尋ね出る処、事情一時さあさぁ事情所々、事情一つまあ運ぶ処、取り扱う処、事情なくばなろまい、事情心通り心だけは許しおこう、さあさぁ許しおこう許しおこう。
 明治25年8月20日
 寺田半兵衞、身上の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上に事情尋ねる。又一つには同じ事情身上尋ねる。一名一人の理を尋ねる。同じ一つの理を尋ねる。心に掛かるやろう/\。何程掛かれども案じる事要らん/\。案じる事要らんがよう聞き分け。急げば急ぐ。何が急ぐ。急ぐと指図すればどうであろうと思う。心理を治め。皆な理は一つの理であろう。理は一つの理であろうと言えば、又どうであろうと思う。今の一時と言えば、他に見れど事情どうでも急ぐ。急げば遅れる。ついつぃには身が急ぐ。よう聞き分け。どんな事も皆な一つ理を以て、いついつの事長らえて事情、急いては楽しみない。今年に行かねば来年。急いではいかん。彼処はどう、見ればどう、聞けばどう、これ三つ必ず持たず、日々清水のみとし、一つこれからという聞き分け。急ぐ事要らん。鮮やか。どれから始まるかも分からん。何も急ぐ事要らんで。
 明治25年8月21日
 北、部内丹波国船井郡摩気村字大西38番地に於て支教会設置願い(船井支教会)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ所と言うてあろう。一つにはなけにゃならんという理あろう。一つ治めにゃならんという理あろう。一時願い出る時の事情、生涯一つの理に許しおこう、さあさぁ許しおこう/\。
 北、部内播磨国加東郡福田村の内上田36番地に支教会設置願い(青野原支教会)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ心一つ、一つ理、治め方なけにゃならん。一つの所なけにゃならん。一日の日願い出る。いついつというはいついつ事情、さあ許しおこう/\/\。
 明治25年8月21日
 高安、部内紀伊国伊都郡橋本村大字古佐田257番地へ信徒結成所設置願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ所々の一つ理の集まる所、事情急くであろう。事情速やか許しおこう/\/\。
 明治25年8月21日
 泉支教会、普請の処願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、願い通りの事情は速やか許しおこう。事情と言うで。普請軽くにして、楽しみはいついつまで/\。事情は許しおこう。
 同所井戸の願い。
 さあさぁ願い通り許しおこう、さあさぁ許しおこう。
 泉、部内守誠出張所設置願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ所々、それぞれ事情、又一つ集まる所/\、互い互いの事情諭しやい一時なくばなろまい。事情心おきのう許しおこう/\。
 明治25年8月21日
 前川菊太郎、小東こたま縁談の事情、陰暦9月頃執行願い。
 さあさぁ尋ね出る処、ころりと間違ってある。縁談尋ねるまで。三名話したる処、ほのかの理、これ一つ聞き分けにゃ分かり難ないで。さあさぁ改めて談じ合うて、話し合うて、何が違うてあろう。ようこれを談じて、まあ三名話し合うたる。合うた話やあろうまい。それぞれ掛かる処あろう。又世界掛かる理もあろう。又不自由理もあろう。これまで始めたる処から、二代三代見分けてくれ。三名話し説かにゃなろまい。それぞれ事情、万事の理に掛かるという。
 明治25年8月21日
 増野正兵衞、しんどうて咳出で障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、これまで何度の身の処、危なきない、案じる事はない、と指図ある。いかなるどれだけ思えども、指図は間違わん。一つ受け込んだる理もある。これもせんならん。運び掛けたる理もある。一つ治まりない理もある。そこで掛かる。掛かれば日々案じる。一つの理出るであろう。話し掛けたる理、段々話しもある。一つ取り掛からにゃならん理もある。
 押して、永尾楢次郎の身上につき事情運んでる事でありますか願い。
 さあさぁ身上/\/\、身上についでゝあろうまい。これまであちらで話し掛けたる、こちらで話し掛けたる。いつの事の事情、一つ追い延ばし、これ聞き分け。万事の理に掛かる。よう聞き取りてくれにゃならん。
 同時、神戸水害見舞に兵神分教会へ行く願い。
 さあさぁ心に掛かるであろう。一度尋ね来て治まる。どういう事談示あろう。一度の処許しおこう。
 明治25年8月21日
 山本利正、身上の願及び乳母の願い。
 さあさぁ身の処から事情尋ねる/\。尋ねて一つ/\理がなくば理治まろまい。小人たる処、事情どうでも何ぼうでもどうもならん。指図(を)尋ねた。これまで何度(も)指図(を)諭したる。尋ねば段々(の)指図は悉く指図してある。(しかし)指図はその場一つの(心の)理によって鮮やか分からん。(指図はその理を)見にゃ分からん、通りてみにゃ分からん。これまでは治まりという理(が)分かり難ない。小人よう聞き分け。これまで指図は間違った理は諭してない/\。後々は一つ、いついつどうも長い道すがら、いかなるも日々月々年限越したる。なれどようよぅかたりという。互い/\の中、内々一つ理改めて/\諭す理に、家内一つの理、この理の処よう聞き分け。後々と言えば理がなくばなろまい。よう聞き分け。どうしようこうしようという処、一時成るとはないで。家内それぞれ諭する理、これ心と治め諭するからは、名々心改めて諭さにゃならん。一時怖わいようなものなれど、後々治まりて後々越し、難儀な道も越し(て来た)。(これから先も)楽しみの道も、どんな道も連れて通りたいから、苦(に)がい事も聞かし、言い難くい事も言うて聞かし、幾重(の)理も諭すのやで。これよう聞き取りてくれにゃならんで。
 押して、乳母の処御許し下さるや。
 さあさぁ十分苦労艱難して、こうという処、さあさぁ許しおこう、さあ許しおくで。
 明治25年8月23日
 芦津、部内池田支教会再願事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ先々一条、一つにはいかなる事でありた、どういう事でありた、一つ計り難ない。又一つ事情何度事情/\、さあさぁ運べ/\。重々運んで掛かれ/\。事情これまで許したる。なれど思うよう成らんというは、思い思いの一つ理である。さあこの度の事情、さあさぁ許しおこう、さあ許しおこう。
 明治25年8月23日
 前川菊太郎、小東こたま縁談、陰暦10月1日と取り定め願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いかなるこれまで心の思わく立てゝ通り、通られんようになったら通られようまい。なれど重々道運び掛け。今まで存命中にも話したる。なれど理によって結び変えたる。あちら不都合やこちら不都合やと、話し掛けたる理は、治めてやらんならん。追々道楽しみて、治めてやってくれるよう。
 押して願い。
 さあさぁそれはいつなりと。こうと言うて治まり次第一つ寄せる、又運ぶ理、一度の理に治まれば、運んでやってくれるよう。
 結婚は教祖御休息所にて御許しの願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、今までは今まで、後は後。こうという精神の理によって許しおこう。両人精神の理によって委せおこう、さあ委せおこう。
 明治25年8月23日(陰暦7月2日)
 永尾楢次郎、身上の願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、いかなるも尋ねる。前々の指図一つ事情、又後一つ事情、何ぼでも同じ事や。よく思えば又変わる。日々退屈、前々話したる処、中々大層なれど、踏み止めにゃならんから踏み止めてある。一つ理なけにゃならん。そこで十日と言えば二十日という、三十日という。日々難しいてならん処、暫く踏ん張りたる。一時理があってはならん。そこで踏み止めて、追々事情身の処分からん事もある。一時じっと踏ん張って居る。刻限延びる。そこで案じる。それぞれという、少し理がある。また明日という。又帰る、よう聞き分け。元一つの理、大変運ばんならん。これ長く持って一つの理。よう聞き分け。痛み悩みという。直ぐと言えば直ぐ治まりたる。又あちら駄目や、こちらや、これまで通りたるなれど、分からにゃ覚束ない思う。見れば分かる、聞けば分かる。鮮やか安心なものなれど、一寸分からん。一寸立て合うたる理もある。さあと言うたらさあ、こうと言うたらこう。諭する理よく聞き取れ。善き処の理は治まる。これ治めるは理なれど、悪き処治まらねばならん。悪き処治まれば重々の理。さあさぁ一人のためじゃないで、皆々重々の理に諭しおく。これよう聞き分けてくれにゃならん。
 明治25年8月25日
 寺田半兵衞、家内中の処この度教会御道のため他の所へ移転の願い。
 さあさぁ事情以て尋ねる処、一時に一つ理を尋ねる。それは段々日々の処、何程の処、どれだけ便利が悪いといえど、長く皆な寄り集まる処、なじみ一つ理がある。さあ運び難ない、取り難くい。一つには内々今までの処変えて、一つ思惑事情の処許しおこう。思惑付け、心通り事情は追々治めする。理を治めて心おきのう変わりて、思わく通り委せおく。
 明治25年8月25日
 上原伊助、この度美作国出雲国の方へ派出の処、御許し下さるか願い(笠岡支教会)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ遠く所又一つ、多く中、事情これある処、一寸一つ運んで、思わく事情。遠く所は遠いない。近く所が近くと言えん。心の届く理運ぶだけ許しおく。渡りてくれるよう。渡りて、便り楽しみ、事情早く返事聞かしてくれるよう。早く事情。
 明治25年8月28日
 橋本卯之助、次男英之助10才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上一条理を尋ねる。一時の処にては大層なれど、一時少しの事情、先ず大切大事。なれど、いかなる理でなると更々持たず、これまで通りたる理から定めて事情。これまで通りたる処から、聞き取り定め。身上大層なれど、一寸理がある。事情、よう聞き分けてくれるよう。
 明治25年8月29日
 中村初治郎妻いし34才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上一条理を尋ねる処、さあいかなるもなろまい。いかなるも行こまい。どれだけの理聞けど、判然速やか分かろまい。身上の処、分かろうまい/\。何も分からんやないで。よう聞き分け。身上事情は余程大層なれど、一寸事情理がある。早く改め/\。これまで思う。不足取り直し、事情聞き分け。幾度諭し、幾度指図、皆な同じ事。一つ諭しおこう。助け一条、又可愛一条から、これ聞き分け。身上不足なる処、たゞ不足ばかりだけ思う。これ思う処取り直し、因縁諭して、因縁分かり難ない。これ聞き分けて、これでこそ成る程と改め替えて、一つ事情因縁聞き分けて真に改めば、前生因縁のサンゲいという。段々分からねば、いついつまで分からん。世上の因縁聞き分け。世上にどういう事も聞けば、有る無き理やあろまい。又、可愛一条理を聞き分けば、助け一条分かる。又日々と分かる。一時案じる事要らんなれど、取りよう間違わんよう、事情早くに諭してくれるよう。
 明治25年8月29日
 高知分教会所、上棟陰暦7月16日に掛かり度きにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情願い通り、心通り速やか許しおこう、さあ許しおこう、さあ許しおこう。
 同客殿及び会長の居間新築、十間に三間の建物の願い。
 さあさぁ事情尋ねる/\、さあ心通り、心だけの理は許しおこう/\。心のう掛かるがよい。さあさぁ許しおこう。
 明治25年8月30日
 郡山、部内生駒村支教会設置の願い(生駒支教会)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は願い通り/\、理は速やか許しおこう、さあ許しおこう。
 明治25年8月30日
 北、部内但馬国朝来郡生野の内口銀谷町第169番屋敷に於て支教会設置願い(生野支教会)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ所に一つ事情、願い通り事情は許しおこう、さあ許しおこう。心だけ一つ理許しおこう、さあ許しおこう/\。
 明治25年8月30日
 兵神、部内美嚢支教会、加東支教会、社支教会、加西支教会、神崎支教会鳴物紋の願い。
 さあさぁ願い通り/\、事情は先かた一つ理を以て、事情速やか許しおこう。さあ許しおこう/\。
 明治25年8月30日
 宮森、借家として建物事情願い。
 さあさぁ事情尋ねる処、それはどうせこうせこれは言わん。これは互いの心、それそれ心以て心運び、一つこうしたならと、互い理があれば、委せおく。さあさぁ委せおく/\/\。
 明治25年8月30日
 吉田梶太、次男武三郎、急の障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情小人一つよう尋ねる身の処、何ぼうでも事情分からん。理がない。日々聞けど分からんと思う処、よう聞き取れ。どういう事聞き取るなら、いかなる大難小難、いかなるも一つよう聞き分け。聞き難くい理であろ。定め難くい理であろ。なれど因縁聞き分け。世上理見て、いかなる理内々理治まれば一つ理。又一つ大層と、一つ諭しおこう。どういう事でなると更に持たず、いかなるも大難小難と聞き分けば、又一つ治まらんではない。さあさぁ指図一つの理は、間違わんで。
 明治25年8月31日
 午後9時30分、刻限。
 さあさぁさぁさぁ、一寸話し掛けるで/\。さあやれやれ、今年/\の年も、何かの事情も勤め切り、長々の事や。聞いてしっかり筆取れ/\。刻限これまで話し掛けたる処、これまでと引き比べて、一つ/\始め掛けてくれ。これまで何遍諭しても、大方これであろうが、日限遅れてある。追々、刻限事情諭であろう。ようよぅ年限事情諭しある。これまで刻限事情治め来たる処、これから治め。ころっと話変わり、話し掛ける。半年さそう。日々の事情運ぶ。日々の処寄り来る世界の事情、多くの処皆な事情ある。これまでの何遍話し伝えてある。大方これであろか、一つ追い延ばし、これまでの処、第一伏せ込んだる事情、伏せ込んだる事情、一つ/\聞き分け。これ事情皆な話し合い、話し合う者は組むようなもの、集めりゃ印し通りに組んですれば皆な組める。何程印しが分からねば、何程諭しても何にもならん。印し日々諭し、これまで後々恐ろしい怖わい事情ありても、年々印しを打って解き、又組み、これから今はよいと言う。一つ証拠よいはよい機嫌で御礼申して来る。多くの話して遊んで居るや否や、立ちばえすると暑さであろうか思う。知ろまい、分かろうまい。出て話しすれば分かる。同じ事ならば印一つ打ってくれねばならん。席という、どういう事も大方疑いない。一年相応の理がある、年限相応の席に理がある。これまで使い果たし、席と言えば何でもないようのもの。日々大切というは、これは受け取る。一つ話し掛ける。えらい事言い掛ける。一つ人間心で言うのであろまい。五年以前から見れば、席一つ指図で理を見、一つの理を改め、早く掛からねばなろまい。これまで十分日々タンノウは治めて居る。見る理普請、何年中掛かりた多くの中の理であろまい。一人二人の理で建て、田の中へしょんぼりと建て、席の十分見る処一つの理である。国々それぞれ事情、教会や支教会や、派出所や/\、日々尋ね掛けて、その中に一つのしんどと言うであろ。一事万事、一つよう聞き分けくれ。世上国々一つ治まり、一つの理であろ。ぢばへ立ち帰り、一つの事情。一つの事情分かるであろ。これ一つ聞き分けてくれ。
 又引き続き御話し。
 さあさぁ又々出るで。どういう話し、身上から話し掛ける。どういう事も身上から話し掛ける。半年事情いつ数える、幾日休み、それぞれ次第を取り、一つの話し、半年よう/\来た。幾日の間休み、それぞれ掛かりたる。休まにゃなろまい。事情話しておかにゃなろまい。どういう事急いて来るやろ。十日五日休み居たなら聞きたい。それぞれ事情持って行った処が、取扱いして貰う事できぬ。夜とも言わん昼とも言わん。尋ねだけ許しおく。又尋ね、そうそぅ今日は一日了うた。楽しまにゃなるまい。何時なりとどんな事も指図がよかった、身の処発散。これ一つ聞いておかにゃならん。又一つ話し変わる。一年中暑い凌ぎ難くい。仕掛ける中に一つ邪魔や。年限一つの理を見て尋ね合い一つ受け取る。諭し理は日々受け取る。話しさえ刻限の理、その場経ったらそれ切り、刻限続いて話して来れば、又後々、今一時、席一条、先々の曇る曇らす。席一つの事情、口を借って心は借らん。席に人間心一つも持たず、追い延ばしして来た。一時間の間、合い言問い言事情から、刻限事情急ぐ。又夜々、その日/\、一日という刻限できる。見遁し聞き遁し、印刻限取り越して万事一つの理聞き分け。

 万事事情ほんに言葉を借って、十分と言えば十分、十分でないと言えば、この道是非ない。五年以前、どうなろうこうなろうと、それから成る程の理を聞き分け。こういう処から聞き分け。暑さも涼しく成る。一つの事情聞き分けて、日々自由掛かってくれよ/\。談示一つ誠治まるである。不都合でならん。あちらこちらで事情、遠慮気兼ねも事情聞き分けて不都合あろかも、この事情聞き分けて運んでくれ。三年五年以前休息所、一日使う/\、皆な使い、古館/\となってある。席一条理を考え、遊び場又一つの話し、一時話し、何彼も満足。すっきりこの間、これまでどれだけ用に立てたであろう。段々の理も急いて/\掛かってくれ。又談じ合いして話しが合わねば、又伺うてくれるよう。急いで運んでくれねばならん。しっかり聞き取ってくれるよう。




(私論.私見)