(8月) |
明治23年8月1日 |
清水与之助、先月30日午前1時頃より3時頃までの間に下り四度、上げ一度厳しく障りにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情、一点いかなる事情、いかなる理も治めて、世上の事情も治め。これ安心の事情も治め。一つ何たる事情ある。一時計り難ない理である。なれどどんな事情もある。その場/\、日々の理、その場/\理の授け、一時踏ん張る。先々身の処にて尋ねの理に、いかなる事情諭しおいたる。所々の理の治め、台と言えば親とも言う。親一つの理を運べ。世上の親の事情運んでみて、どんなためしがあるとも計り難ない。 |
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明治23年8月1日 |
兵神部下にて三木、山田、黒川、喜多村四講より、三木に於て一つ支教会を願いに参り居ります、兵神分教会にて人間心治まり兼ねようの願い。
さあさぁ一時尋ねる処、事情先々の事情、所を定める処ろ、段々色々又々の心もある、どんな心もある。事情聞き分け。とかく事情の理治まる事情、事情治まれば、あんな所、いかなる所、どんな所、事情下ろしてある所が心得ん。どちら思う。どんな事情、思う一つの理の初め、一つの理、道の初め、一つの理治めおく。深き事情/\理を以て一つ所。 |
押して、三木に置くが宜しい御座りますか願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、もうこれ何にも所は好まん。これ場所、どんな場所治める、治まらん理が一つ。所々の理が一つよい。前々台一つの理に治まる、治まらん理を持たずして、何処彼処言うては暇が要る。一つの治まり、諭す。よう聞き分けて、事情理を諭してくれるよう。 |
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明治23年8月1日 |
山本しげの、身上障り願い。
さあさぁ小人の事情、心一つの理/\。小人事情心得ん、心得んじゃろ。いかなる事情身上あって、事情早く事情治め。成る程の理を治めれば、名々心取って名々の旬、身上一つ親々一つの理治まる/\、一時事情が治まる。治めにゃならん、どういう事も治めにゃなろまい。 |
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明治23年8月2日 |
増田甚七、伺い。
さあさぁ余の儀外儀やないで。余の儀外儀は思うやない。身の内一寸内々の処、又あちらやこちらやと身の処に一寸心得んという処、名々の処言うまでやない。聞かすまでやない。内々の処ろ治まりてある。身の処心得んという処、どう思うもこう思うも、身の処から一寸心得んと一寸不足なる。日々の処一寸不足なる。家内の処案じる。案じる処は皆な聞いて居る。身の処これ一つ日々の処聞き分け。日々通る年々通る処に、一寸世上皆な通る処にタンノウと。それ身の処に一寸不足あると案じる。そこで一つタンノウとして心を治めと。案じる事は要らんと。 |
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明治23年8月4日 |
増野正兵衞、朝をびやつとめを済ませてから身が何となくしんどくなりし故、宅で休み、暫くして起きたるが腹が下り、その後速やかお助けを頂きしも、案じの事もなきやといろいろ思案すれども分かり兼ねるにつき伺い。
さあさぁ尋ねる。心に掛けるでない。身の処心得ん、どういう事、こういう事、心に掛ける事は要らん。万事事情大層速やか改め。いかなる処、掛かり/\一寸に段々掛かれば治まる。まだまだ後々掛かるやら分からん。万事治めて、身上尋ねる事情、一つ指図聞いておけ。これからどんな事情に掛かるやら知れん。どういう処から、どんな事を言うて来るとも分からん。日々のところ、運び掛けるや知れん。これまで仮普請/\、どうやらこうやら、まずまず治めて十分に受け取る。これからぼつぼつ大変、前々心に掛け、どういう理を説くやら知れん。道を変える。道を変えると言えば案じる。案じる事はない。変わり来る。どうでも/\心を治めてくれるなら、どんなに成るやら知れん。 |
同時、増野いとの身上につき、これまで不自由/\はコウノウの理とも、いろいろ理を諭し頂き、その通り伝えたなれど、とかく間違うた事ばかり申しますが、これは家内の心に委せ、思うようにさせた方が宜しう御座りますや願い。
さあさぁ一つ尋ねる/\。どういう事情、どういう心どういう理がよかろう。何程判然、速やか日々に思うであろう。いかなる事情、速やか事情、速やか一寸の掛かり、心だけ一つ諭しよう。一時大層なれども、一つ前々諭したる、旬々の事情、一名一人/\の事情、後々事情掛かる。一つの理を楽しませ。住家狭く、いついつの理でない。順序一つ楽しませ。 |
同時押して、桝井伊三郎普請につき、日々談示致し居りますが、この普請に談じ合うて、心を添えて行くところ御知らせ下さるのでありますや伺い。
さあさぁ一名一人、旬々諭し、後々話し掛け、内々タンノウさして楽しませ。話し掛け又々話しする。 |
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明治23年8月5日 |
兵神分教会、部内飾東支教会出願の伺い。
さあさぁ大抵/\順序の道も運び、十分という理がある。早く事情を運ぶがよい。 |
増野正兵衞、出張の伺い。
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明治23年8月5日(陰暦6月20日) |
裏地西側へ材木入れ仮小屋御許しの願い。
さあさぁ尋ねる事情広く/\、年々の事情運ぶによって、それ心に掛かるだけ取り掛かれ。十分事情速やか許す。 |
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明治23年8月7日 |
鴻田忠三郎、願い。
さあさぁ事情を尋ねる、身上を尋ねる。これまでに皆な諭してある。尋ね一条というは伺い指図という。一度聞いて名々一名ではいかん。それには付添い。指図というは聞き損い、取り損いがあって間違いが度々ある。付添い順序を立たして尋ねばなろまい。真実一つの理尋ねば、真実の指図しよう。ついで/\の理、話し難ない理もある。そこでこの理をよう聞き分けてくれねばならん。 |
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明治23年8月7日 |
寺田城之助、身上願い。
さあさぁ段々前々より事情指図、尋ね一条、身上に事情どういう事を思う。身上治まる処指図してある。又一つよう聞き分け。どういう指図もある。取り聞きようで事情の理が治まる。一つしっかりと指図をしよう。今一時どちらでどうと言う。もう日々の処、身上迫る。一人の処、身上が不足する。又一人の身上の処、日々迫る。一時どうせいこうせいと言うた処が、身上に一つの理があっては事情計り難ない。身上が第一治まり難ない。身上速やかなればどんな事情も治めよい。 |
押して願い。
さあさぁ何がどうこれがどう、難儀さそう不自由さそうという理はない。親という理に子という理、助けにゃならんが親の理。可愛い一条、それの身上に迫るというは、まあ一時心に何も掛けんよう。身上一つという。今一時どうしようこうしようと思うても、どうもなろうまい。先々楽しみの理もあろうまい。身上一つ安楽、心に掛けんよう、気に掛けんよう。これだけ運んでくれるよう。 |
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明治23年8月9日 |
鴻田忠三郎、願い。
さあさぁ尋ねる前々の事情には、一つ席を変え、一つ一名一人どういう事も、長らえての事情であるからどんな日もある。今日に到って事情分かる分からん一つ事情、余程の年限が経つ。先々のところはどうであろ。秘そかにして一名一人尋ね出るなら、生涯の理を諭そ。ついで/\何名という。一席一日という、一席一日の日には生涯の理を聞かそう。長らえての中に、これが分からにゃと言うた日もある。日々の処、尽す事情は日々に皆な受け取る。どんな事を聞いても聞き遁がし、名々心を定めるなら受け取る。身上一寸不足あらば先々を案じる。運んだ尽したところも皆な生涯の理を治めるよう。これからは長くの事情を諭しおこ。しっかり聞き取れ。 |
押して願い。
さあさぁ人間というは神の子供という。親子兄弟同んなじ中といえども、皆な一名一人の心の理を以て生れて居る。何ぼどうしようこうしようと言うた処が心の理がある。何ぼ親子兄弟でも。 |
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明治23年8月9日 |
井筒梅治郎、息女7才と12才の両人身上願い。
さあさぁ尋ねる事情、小人事情、一時どういう事と思う。身の処に一寸不足理によりて安心ならん。又変わらん。どういう事であろう。余の儀やない。事情は案じる事は要らん。身上心得んという事を諭しおこう。所々にて、つかえる処、諭する処、身の処第一の処、どういう事であろう。十分尽す処であろ。尽す処は皆な受け取る。小人の身の障り、変わればどうと一つ諭そ。所々にて多くの中、日々運ぶ処一つの理、又一つはこれだけという。今一時難しい中通らにゃならん。長らくの道は通れとは言わん。まあ一時世界明らか。世上世界の道通れば世界の中難しい。日々の処に諭す処、どうであろう。どういう身の処、一時急く/\という。一時暫くの間、何名何人助けに出る。どういう処からどういう事があるやら知れん。長らく道、それと言えばそれの道運び、世界の道通り難くい。内々通り難くい。一時詳しく計りて暫く通り、これを諭したいから、一寸まあ知らしおいた。さあと言えば直ぐに運び、何彼の事諭してくれ。何彼の事を聞き取りて、それぞれ諭してくれるよう。 |
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明治23年8月9日 |
午後10時50分、平川伊兵衞49才、身上願い。
さあさぁ身上/\と言うて尋ねる処、一時成るやない。事情は何たる理、身の処にて、何たる理。因縁一つ一時の処は、事情は治まりた処、身上は一寸踏ん張る。何かの処、前々に諭したる処がある。よく事情聞き分けておかねばならん。そこで、さあと言えばさあ、そうと言えばそう、何かの事情説いたる処、身上切なみの処一寸治まる。世上の理に迫りて通らにゃならん。一時一寸踏ん張る。 |
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明治23年8月9日 |
午後10時50分、阪倉佐助伜房吉23才、身上願い(兵庫)。
さあさぁ身上尋ねるところ、さあ一時なろまい。長らく/\の事情、これまで一時どうすれど理がない。身の迫りた処一時の理ではない。まあ大層/\。一寸踏ん張る。何がどうあちがどうと、必ず思わずよう、一時理によって一時踏ん張る。なかなか大層という。 |
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明治23年8月10日 |
お指図。
真実/\台これ談示できる。どんなことも話しよう、聞きよう、三才童子一つの理をもち、今日の指図、今日の事を知らす。明日の指図といえば明日のことを知らす、三年先の事を知らす、生涯と云(い)へば生涯の理をすっきり指図する。 |
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明治23年8月11日 |
午後3時、神職教師分離非分離の件につき、神道管長より呼び出しにより伺い。
さあさぁ一日の日を戦い、事情は世界道が変わると、先々以て諭したる。道が変わっても案ぜる事は要らん。人間というものは、案じが強きという。理を尽してくれた、事情の理によって当分の理を以て、一時一つの理を運んでくれるがよい。後々は皆な変わる。当分の処は世界事情のため、道のため、道が変わっても案じる事は要らん。どっちからどんな事聞いても、心大丈夫に定めて十分聞き取ってくれるよう。 |
中山会長、上京の儀願い。
さあさぁ運ぶ事情/\、さあ万人一人のため、一つの事情を運ぶ。心おきのう運んでくれるがよい。 |
押して
さあさぁその理を諭するには代わりでもよい。なれど心に代わりと言えば、実正の理ならば代理で分かるなれど、心に。 |
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明治23年8月11日 |
午後10時、中山会長、上京につき随伴の伺い。
さあさぁ尋ねる事情/\、何人という、人々の処尋ねる。許そ/\。許すが用は些かやで。用は一つ治まれば直ぐと戻るよう。若き事情、何時どこへ出んならんや知れん。若き者は何遍でも行ける。そこで一つ用片づけば直ぐと戻るよう。返やし返やし言うておく。これを間違わんよう。 |
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明治23年8月12日 |
増野正兵衞、足裏痛みにつき願い(増野正兵衞一昨日飾東支教会出願、神様の御守護を以て御許しを得、帰りて後首筋引きつけ、昨日も同様、今朝起きて足の小指怪我致し、その後何となく右の足の裏踏み立つると痛みあり、いかなる事でありますや)。
さあさぁ身上一つ尋ねる。身の処尋ねる事情、見れば一時事情、どちらに掛かる。身上心得ん尋ねる。一つ/\指図/\の理、いついつ分からん事情、一日の日経てば、聞けば、見れば一つ/\事情。一時一つは早く、又々事情早く。心の日々の働き、一時のところ、身の心得ん尋ねる。一日の指図中々、一日の日どういう事、思い掛けないどんな事情聞く。話し聞く事情、一つ早く一日の日働き、心得ん/\事情尋ねにゃならん。身上の事情、今日はなあどんな談示どういう事、諭し難しい、難しいようで、仮名なもので分かりよいもの。心の事情理が分かり難くい。これで安心。古き話し聞けば、一時聞けば聞く。一寸見れば一日の処、今日は治まってある。今一時席事情、治まってある事情聞かしたい。 |
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明治23年8月12日 |
寺田城之助、身上願い。
さあさぁこれまで段々の事情、幾度の事情、一つ/\諭して安心の事情。治まり一つ、一時又々いかなる理よく聞き、どちらどう、こちらこう、これはなきもの。遠い近いも理はない。尋ねるも神、見せるも神、人数それぞれ成る程の事情、第一事情、何でも気休め/\、事情取り払え。心に掛けまいと思うても心に掛かる一つの心、段々談じて何かの処聞き分けてくれるよう。 |
押して願い。
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明治23年8月12日(陰暦6月27日) |
午後2時50分、本席、胸先つかえ厳しきにつき願い。
さあさぁ身の処/\、切なみ大抵/\事情は身の障り、どんな事も身に切なみどういう事であろう。事情尋ねばそこい/\の事情、それぞれ心、前々から遠く長く事情につき、身の障りどうでもならん。尋ね出る。一段治まって、一つ二つ三つ、事情まで治まる。段々に事情諭しよう。切なみ事情見せる。身の迫るこれまで事情、どういう事である。席の処順序定め、順序を追い、席は神の心/\を映す。事情分かり難ない身上から、一つ人間心がある。指図にも人間の心あろうかと、なかなか実々実正の心、同じ事情は人間心、人間心は映さぬ。心胆の事情は天より映す。勝手の理定めた事情、勝手のよい事情はよい、勝手の悪い事情は定め難くい。指図どういう事も聞き分け。話しの理によって、身の上が心得の事情、席一つの事情、あゝいう事はあろうが、神一条の心、人間という心がある。それ人間の心あればどうである、これはどうである、これが人間心。今日の今日まである/\。人間心一寸身に迫る。心胆事情、席順序話しを伝え。これまで話しを聞き、誠約まる事情ある。これを悟り事情もある。話し事情あろうか、指図通りの理を伝えば生涯の事情も治まる。心一時の事情あるは世上一つの理、誠一つを運び世上の曇りない自由自在、曇りのない自由自在。曇りの道だけの理がある。席一つの話し、席一つの事情、これまで席から事情を伝えた事はあろまい。指図だけの事情伝え安心。人間心だけすっきり聞かさんよう。これまでの処にて、知らず/\分からず/\身の切なみ。あゝと言えばあゝと成る。実と言えば実正と成る。あんな事と言えばあんな事に成る。三つのこれまで席を定め。その日/\聞かぬ一つの心悔み、一つの心改め、真実/\台。これで話す事できる。どんな事も話しよう、聞きよう。三才の童児一つの理を持ち、今日の指図今日の事を知らす、明日の指図と言えば明日の事知らす、三年先の事と言えば三年先の事を知らす、生涯と言えば生涯の理をすっきり指図する。人間心出そう、出すまい。なれども埃りを聞かし、気兼ねをしたりしては、心胆神が入り込む事ができん。それぞれ人数何彼に追々理に運び、運ぶつとめ一条の悟り。日々に運ぶところ、どんな者にどんな授けが行くとも分からんで。さあさぁどんな者に、どんな授けが行くとも分からん。身上一つの事情あって、身の理があって、どういう事も聞いて心治めて、あれ戻り来る/\、段々戻り来る。一日どういう理、内々日々にあんな者に、あんな授けが行くかと先に言うておく。 |
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明治23年8月12日 |
本席、前お指図後にて厳しく御障りにつき願い。
さあさぁもう厳しい/\、一つ指図。どういう指図なら、数々の理を諭そうにも、数言うまでやない。理に一つ、夜という昼という理、裏という表という理を聞き分け。これまで一つ、見るも一つの事情、聞くも一つの事情、話しも一つの事情。 |
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明治23年8月12日 |
午後8時、本席、御身上願い。
さあさぁ尋ね返やす。又指図せにゃなろうまい、幾重指図せにゃなろうまい。分からんか/\。さあさぁ身の障り/\、歌のように聞くようではしょうもない。どのくらい刻限聞かしてある/\。その場だけ/\理はないと思う。中々いつにこうであって、思て居る者もある。歌のように思て居ては、ばったりより仕方がないで。さあさぁ尋ね出る。どんな事聞かしても分からん。前々一寸指図、さあ夜と昼と、夜昼、夜は判っきり分からん。夜という柔らかい事、指図何をすれど、昼その理さえ分かれば、思うようになる。どんな事でも自由自在。千に一つ悟りくれにゃならん、万に一つ悟りくれにゃならん。小人三才、一寸些かな事である。尋ね尚分からん、よう聞き分けにゃ分からん。 |
同時
さあさぁ身の障り/\、尋ねる話し、その場に書き取りその場だけ、生涯のもの。聞く時後の心どうもならん。その場の結構は分かるけれども、後の結構は分からん。身の障り/\、幾日でも、どんなに休んでも、そのまゝ三才子供、放っておく事も放っておけよまい。 |
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明治23年8月12日 |
午後10時、前お指図夜と昼と裏表の理につき伺い。
さあさぁ心得のため、心得なしにて通る事できぬ。難しいように思う。難しい事はせいとは言やせん。何かの事、どんな者も分かる。世上という誠の道やこさり、闇の晩でもどうでも/\通り(て)来た。(今の道は)通りよいように思う。(しかし)暗い間は分からん(道であった)。どうなりても暗闇の中(は)通らりゃせん。今年は順気もよし、十分の肥え(を)したら十分のものを取れる。けれどこの暗がりの道に肥え(を)置き、暗がりの(道の中で)心(を)尽した心の理が分からねばどうも成らんで。暗がりの道ありゃこそ(今日の日である)。(この理は)皆な分かるであろう。 |
押して願い。
さあさぁもうこれ始め掛けたら、どういう事も道をさらえる。よう聞き分けてくれ。一時席と言うたら、何箇年世上を見て、世上を見て尽した理ある。今一時の理がある。世上は暫しの処、元々は神が元々の踏み止めたる処、年限事情は、道はどんな善い事をした者悪い事をした者も、どんな事情もある。どんなに成っても、古き肥え一つの理が分からん。古き道を世上に聞き分けてくれ。古い者はどうもならんように思わんよう。聞き分け。席は席だけ。一寸の理を運んで十分と言えば十分、なかなか十分でない。それに続く段々の道、古い肥えをして休んで居る、伏せてある処、すっきり分からん。日々暮らすところの道、年々の道がありゃこそ。これから思案すりゃ皆な分かる。 |
続いて御聞かせあり。
さあさぁ始まった時の(道は)心の容易(な心だけ)では(道は)付けやせん。何処に(も)/\道がなかったであろう。今(の道)と言えば世界(のあちこちに)、それぞれ(親神の)理が聞こえる。よう聞き分け。神は五十三年以来(この道を)始め掛け(た)。世界の中の所へ肥えを持ち込み(働いている)。どんどん(その)理がある/\。元がありゃこそ理がある。これが分からん。元から(聞き)分けにゃ何処から分かる(か)。どんな話しこうと治めて出越した者も帰る。何名何人許そうという事を聞いて居るによって、事情は安心。そばより呼び返えさんにゃならんように思うた。呼び返えさんよう何にも日を切らずして、事情早く速やか。早く言い聞かしてある。筆に知らせおいて一つ片付け、又々の理持たすである。 |
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明治23年8月13日 |
午前7時、本席、身上願い。
さあさぁもうどういう事情も、すっきり洗い切る、洗い替える。その積もりで居てくれるがよい。小さいような事が大きく成る。小さい事といえども大きい成る理は、十分治めて居ると思う。ころっと違うてある。神一条古き事情話し掛けたる処説かねばならん。それでちゃんと治めて了う。善き事だけ立てゝくれねばならん。それそれ談示話して、心を治めてくれるなら、追々道は治めて了う。善き所治まりよい。治まり難くい善き事独り治まるものや。古き事情聞き分け。話し世上成る程と。新しき道は一つもありゃせんで。その心得で居てくれるがよい。幾日掛かっても、ちゃんと分けて了うで。 |
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明治23年8月13日 |
中山会長、御帰宅まで本席の身上御助け下されとの願い。
さあさぁこれよう聞き分け。治める治まらん、見るに見られん。治める道は当りまいの道はどんな者でも治まる。分からん道は難しい。難しい道は分からんから治め難くい。皆な新しいように思う。どうもならん。楽しみの道、看板掛けるまでは独り分かる。難しい道は、元があって掛けたものである。 |
同時又御話し。
さあさぁ気がついたか/\。一つ一点の話、気がついたか/\。胸の切なみの処知らす。一人の胸を抱き、古き事情古き道を話し、年々の道を経ち、よう聞き分け。同し道なら同しようにして了うで。 |
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明治23年8月17日 |
午前1時40分、刻限御話し。
さあよき日やで/\。さあさぁ国々から出掛ける。さあさぁ一箇国やで/\/\。所々何ぼとこ印打つ/\/\。あちらでも許す、こちらでも許す。後を見てみよ。印し打つ/\。見て居よ。国々出て来る/\/\。どういう所から出て来るなら、高い所へ十分入り込みたで。今一時に響き渡る、今一時に出て来る。皆なぶち開けたで、国々びっくり/\。こういう事が話しがあった。幾日の晩にこういう話しがあった。日々段々増すばかりやで。さあさぁ崩れる/\/\。どういう所から崩れるなら、高き山から一時に下り、一時に上り、どんなとこからどんな者が連れて帰るやら知れん。俺も行こう/\。何も案じる事はない。早く聞き取りて諭してくれるよう。 |
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明治23年8月17日 |
高安分教会、建築明18日上棟致したく願い。
さあさぁこれまでのところ、段々の事情、一つには心の事情によって、どういう事である。段々月々段々一つの道、思惑通りの事情治まる。一日の日処事情尋ねる。心おきのう十分に許そう/\、心おきのう掛かるがよい。 |
高安分教会、開筵式11月3日、4日の両日御許し願い。
就てはお供神酒施与願い。
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明治23年8月17日 |
喜多治郎吉、胸痛み、四、五日障るにつき願い。
さあさぁ身の内の処、一寸掛かる事情/\、一つ事情諭そ。いかなるもどういう事、思案どういう事、何である心得ん、何にも案じる事は要らん。今までこれまでいかなる事情、日々月々年々事情、これまで運ぶ一つの事情、一つの諭、十分聞いて一つ諭し、速やか話してやるがよい。十分理を諭しおくによって、十分の心を定め、日々治まり付く。送る事情聞いてどうである。内々更にない事情聞かしてやるがよい。 |
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明治23年8月19日 |
午前2時30分、刻限。
さあさぁ一日の日は悠くりと控えて、一日の日は休んでどういう事も措く。人々遠く所、段々どんな綺麗なものもある。まあ十分稔りがする。稔りの処から話しする。世界の稔りの処、日柄刻限どういう事である。段々一つの理を下ろし、これまで長く通り来たる処、どんな者でも出て来んにゃならん。皆な揃うて出て来る。結構な理がある、名々の理がある。結構の理が分からん。勝手言う理があるからどうもならん。もう変わる変わらんやない。幾年何年経って分からんやならん。一名一人の理がある。明らかな道を通りて、やれやれ名々勝手あるからどうもならん。こゝらの理をよく聞き分けてくれ。先ず余儀なき事情が分からんから、余儀なき事情どうでも通れんという年あった。年限の道通りてこれからの処何でもない。根を聞けばどんなものや。年々の理は二十五六年以前には、どんな事を言うも人間心あるかと思うやろう。人間心はない。確かなものや。勝手があるな、これだけの事があるかと思う。そこでよう聞き分けてくれ。年限これだけの事はあるか、成るだけの理を聞き分け。後々人も来れば、一寸の席は些かな事である。一日の席もしてくればよかろう。人間心はさらさら思わんよう。これを片付いてから休んでくればよい、どんなものやと思わんよう。年来神一条、これだけの事を知らせおく。又々の理を諭しおこう。 |
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明治23年8月19日 |
午前4時10分、刻限。
さあさぁ風が変わる/\。心得のため一筆取っておけ。さあさぁやれやれ、世界のところ多くのところの中、いろいろの者が居る。登れば落そう、登れば抑えよ/\/\。難しい一つの話、よう事情心得のため何か心得のため、心得のため/\。どういう危なき道/\。何かのところ、高き事情僅かの事情が済んだら直ぐに戻れ。心得のため、用の済まん先から早く帰れと言うたのは、一つの事情、何か掛かるいかなる事情、随分/\の事情、広く/\いかなる、登れば怨みし/\。いかなる事情、何か談示の処、余程認め、早くそれぞれ名々に心用心/\を持って居れば危なきあろうまい。うっかりしては何か残念、どんな所からどんな理が出るやら聞くやら分からん。そこい/\風で/\煽ぶち廻すようなものや。風が暴れる。心によいよいの事情、理皆な高き、善き道登れば、危なき事情談示早く、余儀なき事情運ばんよう。心に鎮めて運ぶよう。早く知らしてくれるよう。余儀なき事情だけ治めて帰るよう。 |
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明治23年8月20日 |
午前1時30分、刻限。
さあさぁどういう事が言うやら、今はどうにもこうにもどうもならん。道一寸の中に一人、国々治め掛けたる道、何でも/\と思うて寄って居る者もある。又中に知りた者もあれば知らん者もある。面々これからあれ取って真似をしようかと思う者もある。あれは何処であろうか、あれは本真というは元々大和の国やそうな、大和の国の奈良初瀬の間やそうな。元々庄屋敷という、今は山辺郡三島という所やそうな。元々あれは天理教会という事情、第一あれに聞いたら、どんな事でも分かる。お前も行こうか、俺も行こうか/\。中に一つの道がある。これまで考えて今の道、第一事情やって来うが、穴があったらやって来うか、腕に力を入れて聞いて来うか、撚りを掛けて行て来うか、ぶち掛かって来うか、潰して来うか、破って来うか、はつって来うか、削って来うか。あれさえやったらなと、思うて来る者もある。聞けば恐ろしい。気を付けねばならん。日々の処諭してある。何かの処日限刻限の理は違いそうな事はない。何かの処気を付けて運んでくれ。取次の処、随分随分控え目にして運んでくれるよう。早く筆取って知らしてくれるよう。 |
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明治23年8月20日 |
桝井伊三郎、願い。
さあさぁ日々の処、内々家内どういう事で一つのいかなるも聞き取って、一時と言えば心につかえ事情、何も案じる事は要らん。日々待って月々待って、事情心に治めるから、事情心に掛かる。一つも案じる事は要らん。楽しみの中案じる事は要らん。月更わればたゞ心に勇む。心に実正という。 |
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明治23年8月21日(陰暦7月6日) |
鴻田忠三郎、病気につき願い。
さあさぁさぁこれまで前々に諭したる処、どういう日もある。人の道もある。一日の日、長らくの年限を通る事情は聞き分け。胸が切なみ、これまでの心楽しみ、身の切なみあるからよう聞き分け。一時世上ある、同し人これまで運ぶ。身の長らくの不足あれば、案じ聞き分けくれ。世上一時よって通すある。一時一じょ長らくの年限、一日も迫り、一時迫り切る。そうかと思えば楽しみ道見分け、聞き分けくれ。やれまあ一日、まあ一日/\一つという。何も案じは要らん。 |
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明治23年8月22日 |
増野正兵衞、歯障り小人道興機嫌悪しくにつき伺い。
さあさぁ小人の事情尋ね出る、名々事情尋ね出る、どういう事情尋ね出る。まずまず日々の事情心一つの理、万事一つの心使い、日々尽す処は受け取る/\。受け取る中に一つ世上、世界万事一つの心/\。どういう事情ある。よう聞き分け。広く場所/\、一寸十分、一寸治まり/\運んだ事情、よう事情聞き、いかなる一寸の事情始め掛けたる処、どんな処へも入り込んである/\。夜々刻限知らそう。又一つ十分分かる分からん事情、第一事情失う計り難ない。まず刻限の事情話しおいたる。今一時世界どんな所、善い事悪い事も洗い切る。どういう事であろうと思う。案じてならん。一日の日心勇む。どんな事も見える。どんな日一時に成ったかと長らえての事情、長らえて話し。刻限の理は違わん。夜々話し十のものなら七つ、後三つ分からん。まずまず一寸出越したる、一寸案じる、案じにゃならん。定かならん。一寸やって来ようか。危なき事情危なき事情ある。この道危なき道はない。内々の事情、小人心一つの事情、よう事情こそ尋ねてくれた。案じる事は要らん。 |
右お指図により中山会長御帰りの事を申遣わしたものでありますや。
尋ね事情/\、身上大丈夫、道も大丈夫。案じる事は要らんで。 |
又、日々取扱いの事につき、気付けて行く事に談示致して宜しきものにや伺い。
日々の処、名々心に受け取る。一つの事である。どれから見ても治め難くいもの、随分助け一条/\。事情さえ日々心を計り、十人寄れば十人の心、日々のところ難しい。十人の心一人の心、一つすきやか一つ談じ合い、一つこれはどうである、古き事情、古き事情分からんところは、その日の事でも知らそう。随分穏やかに持って通るなら穏やかという。 |
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明治23年8月22日 |
村田長平母おいゑ72才、身上願い。
さあさぁ身の内障り、一寸どういう事であろう。今度一つ、皆々の心に掛かる、事情尋ねる。身上の事情、一寸の処一寸見れば案じる。尋ね事情、今日はどういう心という。一度席を許そうと言うた。筆に書き取っておけ。長らえ/\の事情、これまでの処、段々深き事情、代々の事情、尽す一つの心、歳々人間事情ある。何にも心に掛けず古き事情、一つに掛けて洗い切る。一時今日日長らえてこれより楽しみ。今日は授け渡すによって、心楽しみ。悪しき祓ひ助けたまへ天理王命、と、これを三度、又三度又三度三三三の理を授けよう/\。さあさぁしいかり受け取れ/\。続いて一つ話しておく。さあさぁこれから一日段々長く、代々も更われば助け/\危なき、東風西風どうもこうも事情尽す。古き事情何時渡すやら知れんによって書き取っておくがよい。 |
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明治23年8月22日 |
村田慶蔵、身上悪しきにつき願い。
さあさぁ小人/\の処心得ん。どういう事であろう。言わず語らず心に案じるであろう。案じる事はない。どういう事で成ろう。身上不足成るはどういう事であろう。よう聞き分け。小人実じょう一つの理、まあまぁ三才までの事情、中々の事情、今一時の処三才まで事情、後々事情、三才の事情通らにゃならん。日々月々年々の事情通りて、身上を見て、何かの処聞き澄まして、いかなる事情身上速やかなれば、親が一人出るがよい。 |
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明治23年8月23日 |
船場分教会所表の井戸濁り、内井戸清水に成りしにつき心得のため伺い。
さあさぁ尋ねる事情心得ん。事情尋ねる一つ指図変わる。不思議/\自由聞いてある。一寸出越したるところ遂に戻る。何か万事運ぶ処、日々取り扱い、清水が曇る、曇りが晴れる。自由という一つの理、同じ中/\自由と成る不思議聞き分けておけ。皆な尽す一つの心によって出入り一つあれど、誠一点持てば、怖わき危なき事はない。清水曇る、曇り晴れるなれど、自由という理は晴れるかとも思えば曇る。それは尽す理は十分受け取る。一寸表のところ曇って中に清水大き理である。小さき事情大き事情分かろまい。内々事情清水、それぞれ心合わせ、互い/\理を積み、表の水案じる事は要らん。日々の心を浚らえ、万事一つ成る程清水の水曇り、水筋/\に曇りはあろまい。一つ/\これが一つの台、心に理の治まる台。これよう聞き分けてくれるよう。 |
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明治23年8月23日 |
桝井伊三郎の向いの田地の土を掘り取りて、桝井の居宅の地上げる事の御許し願い。
さあさぁ尋ねる事情、思惑通り心おきのうするがよい。 |
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明治23年8月23日 |
午後4時、美尾谷嘉右衞門、身上願い(道ノ口村、161号講元父)。
さあさぁ是非一つの事情尋ねる/\。一つの事情身の処/\、長らえて/\身上不自由なるところ事情、神一条の道、一つの心に治め。一時の処、又々、どうでもいかなる理も聞き分け。聞いて理はないという心を持たず、事情は因縁/\遁れるよう。たゞ因縁分からん。因縁遁れるよう。日々という、因縁の事情、世上の理を見て心にタンノウ。不足あってタンノウは、どうしてもならんというのが因縁。一時ではない。成らん処からタンノウ。よく聞かしてくれるがよい。速やか聞かしてくれるがよい。 |
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明治23年8月24日 |
山沢為造、身上障りにつき伺い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身のところ心得ん事情尋ねる。心得ん理を聞けば、聞いて身が治まれば事情鮮やか。中の中/\一つの理という、よう事情聞き分けてくれるよう。見分けてくれ。善き事は当り前、いかん事心に大きに持って治めるよう。身が速やかなれば実正善き事当り前、いかん理は日々理が回わる。いかん理治め、時々理を尋ねにゃなるまい。 |
押して願い。
さあさぁよう聞き分け。善き理いかん理、鮮やか分かったもの、中の中聞いてよしよし暮らす理にも成るである。善き事すれば当り前、いかん理が日々増すという事が分からん。理と理で持った屋敷。よく言いつける。よしよし事情/\タンノウよう聞き取らねば分からん。一寸いかねば又々いかんという。又持つは心が凡夫心という。よく聞き取ってくれるよう。 |
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明治23年8月24日 |
山沢ミキノ、乳不自由につき、乳母の乳飲まして宜しきや伺い。
さあさぁ尋ねる事情/\、どういう事と思う。早いやないで、早いやないで。思う早くは言うまでやない。小人の処、一日の日送りに事情送る。どの乳この乳言わん。互い/\理を以て寄せてある。乳は互い/\因縁理を寄せてある。心一つ尋ねる。心おきのう飲ますがよい。又々の理を尋ねば又々指図。 |
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明治23年8月25日 |
増田とみ23才(郡山柳町3丁目)。
さあさぁ段々の席返やし/\の席をして、一日の日というは生涯の心一つの理を以て席とす。さあこれまで段々返やし/\の席の順序一つの心いついつ事情、又一日の席生涯心いついつまで事情、さあこれより先永く助け一条のためコウノウの理を渡しおこう。さあ授けよう/\。悪しき祓へ助けたまへ天理王命、と、これを三度又三度/\三々々、さあ理を授けよう。さあ受け取れ/\。 |
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明治23年8月26日 |
増野正兵衞の実母山口県長門国阿武郡萩御許町55番地にありて、急病なる由電信を以て申越せしが、存命なるや、身上は叶わんものであるや願い。
さあさぁ思い掛ない処の理、一時身の処、身上の事情なあ、ああん心に案じにゃなろうまい。一度許そう/\しきて。 |
又、思案中にお聞かせ下され。
さあさぁ尋ねるまで、思案まで運ぶ/\。前々諭してある。一度の事情いついつ諭し、一時の事情諭してある。何か事情急ぐ/\。 |
又、押して、存命で居られませんでのでありますや伺い。
一度戻る順序の道、内々案じの心、順序理を以て治めやるがよい。 |
又、お話しあり。
又、お話しあり。
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明治23年8月26日 |
上田いそ、身上障りにつき伺い。
さあさぁ身の障り身上尋ねる。一時成って一時に治まれば、身の障り十分心に治め。尽すところは十分受け取る。身の処というは、ついつい十分席順序、席一つの理を許すによって、急く事要らんによって、いつでも許すによって、心嬉しい日に出るがよい。 |
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明治23年8月26日(陰暦7月11日) |
山田伊八郎、家内の事情伺い。
さあさぁ内々事情、家内事情、内々の処、さあさあ変わる/\。内々言うて居よ、事情早く事情聞いて早く、いかな事も理を聞き分けてくれ。古き道、一つの古き道、よく事情悟れ/\。聞き取ってくれ。一人やない二人やない、よく聞き取れ。身上に一つの理と言えば、よくよく尋ね来れば話そ。内々にはよくよく聞き分け。長らえて尽せど一つの理、内々そうであろうかなあ、分かり難ない。内々台、話しいかり聞かし、段々来る事情は因縁という。因縁の理を聞き分けば治まる。治まらぬはどういうものであろうという、因縁の理を諭していて、因縁の理が分からん。因縁の道を通って了い、又内々因縁聞き分け。因縁という一つの理聞き分けて、タンノウ事情聞き分け。タンノウ一つの理を聞き分け。 |
押して願い。
さあさぁ内々事情、長らく/\、年限経てば不自由日々思う。日々思えど諭せど、一つ/\理が重なる。重なればタンノウでけやせん。誠一つはぁちゃ受け取る処ない。不自由の理を思う。これだけの事、内々タンノウの中の不足という。これをよう悟りてくれるよう。 |
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明治23年8月26日 |
岩崎源右衞門、身上障りにつき願い(若狭国)。
さあさぁ段々身上の事情から身上尋ねる。尋ねるから一つの事情指図する。指図すれば、身上実際一つという、言葉一つの事情の理を聞いて治まるなら実正という。さあさぁ所々に一つ理を始め、世上世界一つ始め掛けたる。台一つなら親と言う。身上一つ分からねば判断出けまい。柔りこい一つの理で始まる。人間は神の子供と言うてある。世界中兄弟と言うてある一つの理を聞き分け。何名/\一つの心の理がある。心の理を治まれば兄弟/\の理を治まる。兄弟の理を治まれば、安心の理を治まる。一名一人の身上心得んという。人間というは、幾度の生まれ更わり、前々の生まれ更わり出更わりの理は分かり難ない。組み立てたる一つの理、世上にはいかなる因縁と言うたとて分かるものでない。この道というは、前々すうきり紋型ない処から始めた。洗い替えて始め掛けた。世上世界にて諭して居る。因縁の理を聞き分けねばならん。世界に因縁と言えば重き因縁もあれば軽き因縁もある。因縁の道を見てタンノウ。又世上からどんな者が尋ねに来るやら分からん。恐れるやない。数々は言うまでやない。しいかり聞き分け。皆な日々に心の事情、心に理がある。悪心の心は強い/\。善心は一寸には弱い。弱い者は強くなる。善は誠、誠は天の理。天の理なら直ぐに受ける。又天の理なら続かせねばならん。誠の心も定めて居るであろ。身上案じる事は要らん。事情の理を治め。この理を聞き分けねばならん。 |
続いての願い。
さあさぁ尋ねる事情、一段一つの理を書き取って諭してくれるよう。因縁と言うた訳では分かり難ない。理をしいかり聞き分け。思うよう成るも因年成らんも因縁。皆んな段々因縁知らず/\越せば、どんな因縁が持って出るやら分からん。どねしても成らんが因縁。金銀力で行けば、世上に一つの理もあるまい。金銀力で行かんが因縁という。これを聞き取って、一つの因縁とは、世界見れば知らず/\通り、身の内に不足あってタンノウはでけまい。世上の理を見て、いかなる理、タンノウとは真の誠より。真のタンノウは真に受け取るという。 |
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明治23年8月29日(陰暦7月14日) |
朝、中山会長、東京より御帰会の上御願い。
さあさぁ尋ねる事情、前々以て一つ第一治める事情を知らせ。分からんところ一つの事情思い掛けない障り、身の障りはどんなものと思うて居た。どんな事をもして見せねば分からん。真実の理で治まる。遙々遠くの所、あちらの気を兼ね気を配ばり、どういうものと思うやろう。こうと言えばこう、あゝと言えばあゝと言う。どうで一つはと言う。どうも理が分からんから一寸知らしたのや、治めて来た理は十分の理を治めてやる。順々の理は刻限で知らす。話しする/\。 |
同日随行員梅谷四郎兵衞足痛にて願い。
さあさぁ身の処にて心得ん。一つ事情が障る。どういう事と思う。案じる事は要らん。当分のところ出越したる処、急ぐ/\という理も知らしたる。内々の事情、日々の事情、早く戻ればよい。早く/\という。出越したるところ、今日も/\という。身の処障りなければ帰る機がない。早く皆な引き戻したのや。身に知らすれば道中も急ぐ。出越したる中、身の障りは成る程こういうものか、と、皆な知らした。何から違うという事は思わんよう。又々内々の事情も運ばねばならん。案じる事は要らん。 |
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明治23年8月29日 |
西岡宗次郎54才、胃病につき願い。
さあさぁ運ぶ/\、十分運ぶ中/\身上どういう事であろ。これだけ運ぶ中、これと一つなりと/\一年なりと、身上不足ありて運ばらせん。案じばかり/\話しの理を聞いて聞き分けずして、身上ばかり案じてはとんとどんならん。運ぶ中に、身上これだけどういうものと思う心出さんよう。案じはないで。運ぶ中に、これだけどういうものという心ありてはどんならんで。これだけ諭しておこ。 |
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明治23年8月30日 |
午後11時、刻限。
さあさぁどんな事言うやら知れん。これまで/\、時々筆に付けたゞけは通さにゃならん、通らにゃならん。通す。よくよく聞き分けくれ。一寸に下ろし、どうであろう。又一つ代々重々、いついつ変わらんという神の心なら大丈夫。誰が分からん心あろうか。さあさぁ筆に記して又一つ、どんな道も通らにゃならん。どんな道もすっきり洗い替える。これまで段々諭してある。これまで伝え十分掃除、箒持って掃除。神が箒、天の理早く遅くこれ言わん。どんな事情いかなる事情、早く事情たゞ事情では分かろまい。世上という、堅いものは堅いという、柔らこいものは柔らかいという。神の箒にはこれ適わん。ようよう何処からどんな事情が発しるとも、どんな戦い、西からしようか、東からしようか、北から南運ぶが、秋を合図と言うてある。年を明けたらお陰やと言うて居た。世上はころりと変わりて迫り来た。多くの中、通る道行く道内々談示何か談示、日々のところ頼めよ。さあさぁ早く聞き取りて刻限の事情という。 |
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