明治25年5月

 更新日/2022(平成31.5.1栄和改元/栄和4)年.2.7日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「明治25年5月分お指図」を確認する。 


 (5月)
 明治25年5月1日
 中山会長、芦津分教会開筵式に出張の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ三日/\、三日事情許しおこう、さあ許しおこう/\。万事心おきのう治めて来るがよい。
 同随行員は会長の意見に委せて宜しきや。
 それは人々々々、人々心に委せおこう。
 明治25年5月1日
 兵神分教会、加西郡講社村方より信仰を差し止めにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、所々という/\、所々事情という。どういう事始まる。どういう事も言い掛ける。前々事情それぞれ諭してある。一寸一時どうなろと思う/\、理なれど危なき、日々危なき理からそれ及ばさにゃならん。一人運ぶ、二人運ぶ。人々の理を以て天然自然の理、明らか理、一度二度三度一致の理が伸びる、二度の理が伸びる、三度の理が伸びる。理がふえる/\、大き理がある。どんと心に掛かる思う。明らかなる理を思う。一人二人で行こまい。二度三度/\まで理を以て、さあさぁ掛かれ/\。
 明治25年5月1日 
 増野正兵衞、腰の痛みにつき願い。
 さあさぁ身上尋ねる処、いついつ同じ事情、尋ねたる一時どういう事、身上尋ねる。万事一名一人に掛かる、見遁しの事情もある、見遁せん事情もある。大きに定めどういう事も見遁し、一日の日じっと坐わり、あちらも気の休まる、一時見にゃなろうまい。治まり難くい理も、日柄/\心得のためまで諭しおく。身上第一案じる事は要らん。案じる理は案じの理を拵え、案じるように理を拵え、気がいずむ。一つ大き理を定め。旬来れば花が咲く。大き事情に諭しおく。
 明治25年5月1日
 山本利三郎、小人利正身のところ願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上の処どうであろう、思う処よう聞き分け。身上から一つ理があれば、どんな事も聞き分けにゃならん。第一は身上から聞き分けにゃ分からんで。あゝという時定めにゃならんで。小人案じる事要らん。万事聞き分け。指図はどうであろうと思う理あろう。指図は間違わん。これ一つ心得のため諭しおくによって、事情は案じる事要らん。
 明治25年5月1日
 村田長平、身上より事情願い。
 さあさぁいかなる事情以て、いかなる事情尋ねる。間違い掛けると、何も彼も間違い掛ける。この所どういう処から出たるか、よう聞き分け。どんな者も連れて戻る、どんな者も連れて帰る。これ聞き分け。一軒、段々住家一つの理もある。世上一つ理、事情固める一つ理、一こう固める一つ理、これ聞き分けにゃ分かり難ない。小さい事でどうしよう、こうしよう理あろまい。事情切り取りという理更にない。難儀不自由、不自由であろう。これ諭す。どんな事諭すなら、善き事も現われる、悪き事も現われる。そんなら難儀現われるとは。一代これ聞き分け。長き短き、これ聞き分けにゃ分からせん。小さい事心に掛ける。これ諭しおくによって。
 押して、小さい事心に掛けると仰せ下さるは前生の事でありますや。
 さあさぁ内々にも助け/\、助けやい/\、助けやいという。互い/\助けやい、これ聞き分け。助けやいも幾重理もある。この所互い助けやい、これ聞き分け。心で尽す理もある。尽すにも幾重もある。日々運ぶ理に声なき理運ぶ。これ聞き分け。又々の中、理の寄せる事、とんと受け取る事でけん。声なき一つ理と聞き分けて、これ一つ遁れん事と聞き分け。これ諭しおくによって。
 本人出してくれと申しますが。
 さあさぁまだ一寸にはいかん。一日二日と一寸心に待ちて居る。一日二日一寸でいかん。どうも心治まろまい。出してやろう、可哀想であろう。なれど、心休まるまで運ばにゃならん。一人/\顔見せず、見せば段々心が出る。これ一つ諭しおくによって。
 明治25年5月14日
 夜7時40分、本席、歯のお障りにつき御伺い。
 さあさぁ身上一条尋ねる。いかなる処、尋ねる事情、さあさぁ時々の事情/\、事情時々の事情に、身に障ると言うて、早く尋ねば諭さにゃならん。刻限というは(どういう理であろう)。身上一条(から)尋ねる事情(というはどういう理であろう)。いかなる処、どうにもならん。月が重なる、日が重なる。どういうものであろ。日が重なる、月が重なる。身上に事情あれば尋ねるも一つ、聞くも一つ。治まる理も治まらん理もあろ。不思議/\の理が分かろまい。難しい理であろ。余儀なくの事情、月々段々これより諭し掛ける。一時刻限重々の理に諭さんならん。刻限と尋ね事情とはころっと変わるで。刻限の事情というは、これまで一つ不思議/\(の神の思惑を)を皆な知らしたる。身の内の障りは、人(にん)々それぞれ(の)心の理に諭したる。刻限の理は、世上も分かろまい、内々も分かろまい。刻限いかなる事情、鮮やか心の理が分からんから、よう諭しておく。刻限という理、身の内の理同じ理のように思う。刻限というは、世界もあれば、内々事情もある。分かる分からん、刻限事情、(又本席の)身上障り(から神が)出越す。事情(の)指図する。どれだけの案じ(があろうとも神が)諭せば(案じはいらん)。怖わき危なき処でも許しおくというは、案じなき事情(の)理を通してある。(それを皆は)幾日/\の(間も)案じ(をし)、事情(の)戻るまで案じる。いかなる処でも、許しおこうというは、案じなき(理を許してある)。席々という。席と言えば、何でもないように思う。聞けば/\世上何である、不思議やなあ。日日聞き分け。ほんになあ、理が集まるという道から考えば一つの理も分かる。無理な事せいとも言うやない。よう聞き分け。

 心に掛かりて日々という。指図万事よう聞き分け。尋ね事情に一つの理の間違いはなけれども、名々心の理より、聞きよう取りようで違う。心(の理)が違う。こうであろか、あゝであろかと、名々心に(勝手の理を)拵(こしらえ)え案じる。これ聞き分け。何時刻限事情にて諭し掛ける。万事忘れなよ/\。何時刻限で知らすやら分からん。いつであろか。分からん/\の理のようなものや。

 (神の話を)一寸聞く。聞けば当分一時の処に治まる。なれど日が経ち、月が経てば忘れる。名々勝手(の心を)、名々(勝手)の理、(勝手の)事情で皆な忘れる。不足(を)言うやない。成らん事をせいと言うやない。これまでの道(を)名々皆な通りたやろ。どうであろう/\と(案じて)暮らして通りた道である。よう聞き分け。心に治めてくれ。これから(は)こんな(案じの)道はないで。世界では(この道を)危なきものゝように思う。(しかし)一つ道を聞いて(思案すれば)どうであろ。よう聞き分け。皆な世界/\から(成る程と云われる)理がなくば、何程どうしたとて(世界の理が集まらん)。世界の理が集まらねばどうもならん。そこで思惑通りの道に治まらにゃならん、治めにゃならん。(思惑の旬刻限の)日がどんと遅れる。今日と言えば今日に治まる。明日と言えば明日(に治まるよう運んでくれ)。難し(い)事(を)始め(掛け)て通り掛けたる道(である)。そら怖わい、そら危ない(という理もある)。いかなる理も忘れなよ/\。

 いかなる理も思い出せ/\。道に理があるやら(と思うが)、(心の)理に理があろ。何でもないと思えば何でもないものや。見れば(理がある)、聞けば理がある。道理/\(を)よう聞き分け。うたて(い)事(だなあ)、こんな事(では)と思う理もある。何でも聞き入れの道はつけにゃならん。これで十分と思て居たらいかん。まだまだ十分やないで。一つ外れたら、一掛けから行かんならん。

 又々話し掛ける。話し掛けたら話し通りの道はつけにゃならん、つかさにゃならん。刻限事情、尋ね事情、二つの理がある。十分諭し、今日もうっとしいなあ、今日も雨や又今日も風や。三つ三つの理、日々の処に理があろうまい。これ悟ってくれにゃならん。
 明治25年5月14日
 北分教会、地搗き石搗き新築着手の願い。
 さあさぁ願い出る、尋ね出る事情、心得心だけ許しおこう。さあさぁ許しおこう。
 明治25年5月14日
 城島、部内錦生支教会長森岡伝治出直しにつき担任教師同人妻になす願い。
 さあさぁ尋ねる一時一つの理、話し待ち兼ねたであろう。半ば困りた事情もあろう。前々事情刻限にも知らしたる話し引き比べ、引き合わしてみよ。前々知らしたる。一日の日の処は生涯末代の理も見て、後々内々家内事情を以て治める処、願い通り受け取る。
 明治25年5月14日
 増田つね、身上願い。
 さあさぁさぁ身上一条事情尋ねる処、一時身上案じるやろ。何度の指図事情案じるやろ。案ぜるは一つの理。暮らす日々の処には不自由はあろまい。なれど身上不足、身の悩み、どういうもので悩む。一時どうという事もあるまい。あってはなろまい。年々暮らす中不自由なき処、なれど身の障りどういうものである。これ一つの理が分かろまい。案じてはならんで。何程助けたい、どうこうと思うは一つの理。これまではなかなかの道であったであろ。聞くに聞けん、言うに言えん日もあったであろ。よう聞き分けにゃならん。ならん(という)ばかりでは分かろうまい。遠く(の)話しやあろまい。それぞれ世界(の)それぞれの事情を見て、しっかり(心を)治めて貰いたい。一つよく聞き分けてくれ。これまで通りたる道(には)、どうであろと思い/\(通りた処)の道(がある)。身上日々忘れられんというは理である。なれど世界という、一つの理を見分け。どれだけどうといえど、一時どうともない。なれどよう聞き分け。
 押して願い。
 さあさぁ身上救けにゃならん。ならんは一つの事情理、事情理よう聞き分け。こうしたらこれまで十分と思うやろう。名々から理を始めにゃならん、聞かにゃならんという。一時どうという事は、あってはなろまい。これを二つ一つの理に聞き分けて貰いたい。
 明治25年5月15日
 山名、部内浜松支教会設置願い。
 さあさぁ願い事情許しおく。許そう/\。
 山名、部内白羽支教会再願の願い。
 さあさぁ一時一つ事情許しおいたる。いかなる理を改め。一つの理、重々の理心次第許しおく/\。
 明治25年5月15日
 兵神、部内神崎支教会出願の件願い。
 さあさぁ願い通り/\事情順々の理を運べ/\。直ぐと/\運べ。許しおこう/\。
 明治25年5月15日
 清水与之助、播州地へ出張の願い。
 さあさぁ尋ねる事情、一事万事何処から何処まで、心だけ鮮やか許しおく。運べ運べ。
 明治25年5月15日
 北分教会、27日棟上げの願い、尚陰暦4月26日に木幡町406番屋敷に祀りある御社を当教会地の北手に在る古家へ当分仮に御鎮座頂きたく、且つ分教会事務所は同北に在る古家にて致したき願い。
 さあさぁ尋ねる事情、こういう順々都合こう言えば、心通り許しおく/\。
 瓦に梅鉢の紋御許しの願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、願い通り何も構わん。どうであろうと思えば、じと心だけ許しおく/\。
 明治25年5月15日
 村田長平、身上願い。
 さあさぁ一時事情以て尋ねる事情、一寸行こうまい。一寸これこれ治まるまい。何故であろう、日々思う心だけ。大抵/\一度の理は違わん。道の理の理を諭し、十の理なら、七つの理が分かって、三つ分からねば、後々へ戻る。一寸/\心に治まってある。身に掛かればどうであろう。よく事情聞き取らにゃならん。どれ程身上に掛かる、一時分かろまい。皆な心案じる。通りたる処、明日であろうか、夜明けであろうか。治まり掛けて治まるまい。静まり掛けて静まるまい。日々とうもので心に理を燃やし、世界に取っては残念の事やろう。助けやい/\、助け一つの理に、身一つの理、日々艱難の理、日々であろう。道のため、助け一条の理に留まる程に。尽す理があって尽す理があれば(明らかなれど)、何ぼでも事情一つの理で、勝手(の理)は寄せ易い。他(のこと)は難しい、寄せ難くい(という)。勝手(の理を)積んで運んで(は)助け一条(といい)、一列助けやい(というばかりであって)切りがない。道の助けやい(には)、この一つの理を諭し(てくれ)。皆な一つの理に治めてみよ。又々暫くじっと治まるであろう。
 明治25年5月15日
 松田源蔵、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情、身上一条の理を尋ねる。いかなるも思うであろ。何度理を通り、又候身の処長らえて悩む、思うであろ/\。事情聞き取ってくれ。長らえての処、道の事情道一つ、大抵々々事情は尽す一つ運べどもという中に、どういうものである。身上事情なくば、何も事情思う事情はあろまい。どれだけ話し聞く。理を聞く。心始めくれ。善き時善き理嬉しい時の理、事情あれば事情だけある。一時と言えば一時である。因縁事情聞かすである。諭してある。これ一つ第一である。難儀さそう不自由さそうという神はない。助け一条の理で、中に一つ因縁事情諭する。一時の処急えて明らか心運んで定めて、それよりこう、心定めてみよ。
 明治25年5月16日
 井筒梅治郎、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情、身上に一つ尋ねにゃなろまい。よく聞き取って、暫く長らえて、道成る成らん道も通うたであろう。事情聞き取りて、一時の理も治まる。万事理に治まる。タンノウこれより/\治め方、他に尽すいかなる理もあろ。どういう事こういう事でも、長く言えば長く、一名一人治まって治まり方ない。何も難しい事はない。名々治まりて居れば、何程も分からん理、これだけの理を諭しおく。心得のため諭しておく。穏やかと言えば静まるか。穏やか心の理をも使う。治まって治まらん。成るも一つ、外一つの理を諭しおこう。
 明治25年5月16日
 村田長平、身上より内々事情願い。
 さあさぁ尋ねるやろう/\。入り込んで事情では分かろまい。一時事情諭しある。互い/\、助け合い/\は台であろう。身内身勝手引く理、皆な聞いてある。成る理成らん理、長らえて尽す理と、一時稽古という。この理が分からん。何処其処の講。この一つの理を聞き分け。どういう理でなる。根一つ互い助けやい、他に混ぜる混ぜん理はあろうまい。小さい事やない。何処其処の講混ぜる。他一つ講あれば、何処の客同じ一つの客、何処其処の客々、この一つ客、名々から始めたら治まる。これこちの客や。知らず/\日が経って了う。事治まって鮮やか。これ一つの理諭し、身内身勝手の理、長らえて道のため、長らえて一代二代といえば、これ一つ定め。日々の処話し通りタンノウ。同じ一軒何名入り込む。知らず/\の処、治まって尽すとも居ようまい。これ聞き分け。改めてくれるよう。さあさぁ言葉皆な変わる。いついつ言葉変わらねばザンゲも分かろまい。言葉事情変わる/\。
 明治25年5月17日
 高知、部内加茂集談所を高知県伊野村大字加茂へ願い。
 さあさぁ願い出る処/\、願い出る事情/\速やか許しおく。掛かり/\という事情、諭しおかねばならん事情は許しおく/\。
 明治25年5月18日
 兵神、部内社支教会出願の件願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ心おきのう/\、早々運ぶがよい/\。さあさぁ速やか/\、速やか許そ。
 明治25年5月18日
 増野正兵衞、同月1日お指図に、「見遁しの事情もある、見遁せん事情もある」とありますが、これは如何なる理でありますや願い。
 さあさぁ身上に事情から、何度事情以て尋ね出る。指図という。何度指図に及んだる。一つ/\聞き取り、又変わる事情、又変わりて一つ、どれだけ身上障るという。身上案じる事要らん。事情聞き分けにゃ分かり難ない。どんな理も寄せた理が集まる/\。これは大変な理である。どういう事と言う。なれど銘々の心で随分通れる。どれだけ囲え一つという。囲えと言うた分には分かろうまい。囲え一つというは、二名三名一つの理集まる。何度も日々治まるといえど、大き事情もあれば小さき事情もある。大変事情、困る事情もあれば、些か事情もある。他に事情、一時事情、どんと難しい/\。なれど難しい事は皆な指図する。これ聞き分けば何にも案じる事は要らん。囲えの中に居て身の案じという。あちらこちらの道というは寄り難くい。囲えの中というは、何処までも連れて通らにゃならん。心定めて居れば囲えの中の一つの理という。案じる事は要らんで。
 明治25年5月18日
 村田長平の事につき又小人慶蔵身上につき、桝井政治郎家内共に村田内へ引き寄せの願い。
 さあさぁ段々と尋ねた。段々諭したる。たゞ/\の道、行く/\の道はほのかに聞いたる道やあろうまい。身の内不足なる。どうも分かろうまい。一時通り難くい。なれど聞き分けば随分通れん事情でない。よう聞き分け。一名二名で成り立ちた道やあろまい。内々話しやい。段々諭して一つの道も治まり、又理を諭して治まれば、身の処治まる。段々成る程の理治まらにゃならん。その場/\の理聞き分け。一時にどうどうとは行こまい。なれど追々の事情、追々という、一つ治まれば段々の道という。これ一つ聞き分けにゃ分かり難ないで。
 明治25年5月18日
 増田亀次郎、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に事情で尋ねる。いかなるもよく聞き分けにゃならん。長々の道という。それぞれ段々道通りたる処から聞き分け。内々あちら身の障り、こちら障り、どういう事であろう。日々の処皆な思う。思うは理や。なれどよう聞き分け。入るも因縁、寄るも因縁。日々の処、暮らす処に不自由あるまい。難儀あろまい。なれど身に不自由あれば思う。よう聞き分け。難儀さそう、不自由さそうという理は諭せん。名々思惑事情忘れにゃなろまい。先ず因縁という理は、第一たゞ因縁と言うた分には分からん。そこでこうと言うて、こうと言えば万事治まらにゃならん。助け一条も段々理がある。よう聞き分けにゃならん中から助ける理を思い、これまで内々皆な治まりてある処、よう聞き分け。不足どうである。因縁という。因縁というは世上に皆な聞くであろ、見るであろ。それぞれ因縁聞き分け。尽しただけは皆な治まらにゃなろまい。皆な諭する理と、内々の理とある。なくば内々という分かろまい。身に案じる事要らん。あちらこちら障る処聞き分け。内々日々聞き分け。辺所皆な聞き分けてタンノウ、それぞれ理を聞き分け。身上案じなき理から内々篤と定めてくれるよう。
 明治25年5月20日(陰暦4月24日)
 村田慶蔵、身上より事情願い。
 さあさぁ段々事情諭しある、よう事情聞き取って聞き分け。何でもなきと思えば何でもない。話してある。これ何でもない。あんな者でも一つの理を立て、理の始まり一時の理が分かる。前々最初(道の始め)、どれだけ(の立派)の者(が)司(つかさど)って(道を)始め出したか。(そうではないであろう)。一人二人でない。月日(より)段々理を映し、道を諭し(て連れて通りて来た)。万事一つの道(を)、元々(からの)一つの道を聞き分け。理を聞き分け。どれだけの者寄せようて、いかなる事を聞く。一つ/\の道が分かろう。よう聞き取ってくれ。道なき/\指図、一つの理と諭し、一つの理と理が治まらねば尋ね。間も暇が要るであろう。指図段々用いて、一つの理と皆な心を寄せて理を見るがよい。
 押して、お指図の理によって、檪枝村の堀内与蔵、七条の桝井政治郎引き寄せて下さるのでありますや願い。
 さあさぁ子供小人事情、一つ一時の処尋ねる。一つの諭、道の理、一つ/\改め事情運ぶ。身上速やか間違いあろまい。たゞ世界の理思う理であろう。何でもなき者/\(でも)古い者どれだけの者(でも)、(神が)司ってこちら(に)引き出し、荒き者(も)引き出し、司って(来た)。のっけ(から)、元々発明どれだけ(の)知慧(の者)、どれだけの学問道理(を極めた処)の者といえど、(関わったのではない)。元々(からの)一つの初まり(の理)を見よ。あんな者、こんな者というような(者を)寄せて、荒い道具にも、どんな道具にも使うてある。これまで蒔いたる種を埋(おぼ)り、(修理肥をして育てて行き)成人すれば実がのる。その実の味わいの理を聞き分けて運ぶがよい。
 明治25年5月20日
 村田長平、心荒立ち事情願い。
 さあさぁ一人の心々、今の処いかなる事、どういう事、よう聞き分け。世界へ対し面目やで。これは間違うのや。内外隔てなく、理を諭し、古き事情に諭しある。内々聞き分けくれ。これまで諭せん理もある。遠く、内々外も、名々事情聞き分け。結構や、楽しみや。日々事情皆な事情、所詮/\前生あちらこちら理もある。これだけの理治まらん。怨み悔みを持たず、心だけ改め。いかなるも因縁、早く事情定めてくれ。
 明治25年5月22日
 増野正兵衞、右目下ふち障り願い。
 さあさぁ尋ねる。段々尋ねる処、身の処、あちらこちら、些か身が迫る。案じなき/\ばかり思うようになか/\行きやせん。あれもこれも理を兼ね、あちら見ればむさくろしい、こちら見ればむさくろしい。裏から入る、表から入る者もある。事情道なき処、これよう聞き取ってくれ。それぞれ聞き取って、いかなる理も分かるで。裏から出る、表から出る。その理を以て入るから見難くい/\。日々の処、これでどうなりこうなり、道思案穏やか/\一つの理、案じの理があって穏やか一つの理はあろまい。
 明治25年5月22日(陰暦4月26日)
 村田慶蔵、胸切なきにつき願い(段々内々事情洗い切ってその上の願い)。
 さあさぁ段々の事情、人々又替わり、事情成るに成らん事情である。いかなる段々指図諭し、それぞれ事情治まりたる。長らえて、長らえてある事情改めにゃならん。さっぱり分かろまい。大抵改め居るであろう。大方こうであろう分かれば、定めにゃならん。小人身が障る。段々事情案じるやろう。事情聞き分け。一度/\指図/\の理は違わん。どうであろう。よう事情、月が更わる、日が更わる。他に分かる分からん事情寄せるから、崩れて了う。一時どうせにゃならん。成る成らん事情運んで、それぞれこれまで知らず/\尽し運び、年限ともいう。内々事情改め。心事情踏ん張らにゃならん。理と理とが寄せようて通らにゃならん。思い/\の理が不安に思う。心分からん。そのまゝ通り、一つの理が現われる。改めにゃならん。あれこうじゃ、心の理を引く。一時事情身上迫る/\。一つには洗い切れ。一つの道、一つの理を考え。分からにゃなろまい。よう聞き取らにゃならん。
 明治25年5月22日
 林芳松、身上障りより返やす事でありますか願い。
 さあさぁ尋ねる/\、尋ねにゃ分からせん。一時尋ねる身の処迫る。一つ/\の理が分からんから迫り切る。ようよぅの時から一つと言えば、知らず/\ようよぅの道、心の理大切の理である。よう聞き取って、よう思案してみよ。どんな事諭して、自由という理が道という。よう事情十分の道から成らず/\、切りなきという。何ぼ諭して、どうであろうと言えば、速やか暇が要てならん。知らず/\、知らず知らずようよぅの時からという。大切のもの立て、どんなもの思案/\、まあまあこれだけ諭したら、分かるであろう。
 明治25年5月23日
 撫養分教会、地所買い求めの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ広くと言えば広く、皆々一つ寄り合うた事情、他に事情あろまい。心得のため、心だけの事情は速やか許しおこう/\。
 明治25年5月23日
 中河分教会、本月27日上棟の御許しの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、日限という事情、さあさぁ許しおこう/\/\。
 明治25年5月24日
 高安、部内大鳥支教会所を南上神村大字釜室中辻弥太郎所有地の第六六四番地にて取り定めの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、所々という。心得事情一つ又一つ事情は心だけ。心だけの事情は許しおこう、すっきり許しおこう。
 同建物教会所三間半に八間、庫裏二間に八間、事務所二間に三間新築の願い。
 さあさぁ建家一条、尋ねる事情許しおこう。心だけ許しおくから、何時なりと掛かるがよい。
 高安、部内東陶器村大字北に支教会設置願い(泉東支教会)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、願い通り事情許しおこう/\。
 高安、部内錦部郡市新野村大字市村に於て支教会設置の願い(錦部支教会)。
 さあさぁ願い出る事情、理は心一つ許しおこう/\。
 明治25年5月24日
 河原町、部内丹波支教会設置願い(山国支教会)。
 さあさぁ願い出る処、さあさぁ所という。事情は一つ速やか許しおこう/\。
 明治25年5月24日
 山本利三郎、願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、日々の処、事情身の処、事情よく聞き取って、一時心通り許しおこう/\/\。
 山本利三郎、歯痛につき願い。
 さあさぁ前事情を以て尋ねる。身に心得ん、いかなると思う。万事事情心得事情を治め、身に事情あればどうしようと思えど、どうもなろまい。身上から一つの理もあるのであろう。楽しみ一つも心の理にあるのであろう。よう聞き取って心おきのう。
 明治25年5月24日
 村田慶蔵、身上より檪枝村の堀内与蔵家内引き取りの事情願い。
 さあさぁ段々の事情を以て尋ねる。身上一つ、又一つ日々という。どういうもの、大抵は諭してある。一つ/\の理を聞き分け。心それぞれの事情、今一時尋ねる処、よう聞き分け。何遍の理に諭せども、心の理によりて暇が要る。今一時事情運んでならん事はあろまい。年々の事情、いかなるで成ったやろうという理、さらさらの理に持たず、又一つ運ぶ事情、尽す事情たゞ一時では身上不足の理、日々内々には一時に治まる事でけん。何故でけんという。この道一つという、言葉一つの理で治まる。内々因縁の理も鮮やかと言えば鮮やか。どれだけ尽す運ぶ。因縁という、よう聞き分け。因縁もなく、心も鮮やかなれば、見も鮮やかという。そこで内々タンノウの理を治める。ようこれだけ諭しおこう。
 明治25年5月24日
 村田慶蔵、身上につき七条村桝井政治郎家内引き寄せの願い。
 さあさぁ皆んなそれぞれ一つの処から、事情というはそれからそれの理である。これなればこうと、それぞれ皆な理である。身の処何であろうと思う。よう聞き取れ。あれこれの理は重々の理に諭したる。なれど皆んな心という理を寄せる。一軒事情、気の自由、心だけの理は治まるより、よう親子兄弟ともいう。なれど人々心という理が出る。遠くの話しも同じ事である。気の合うた心、同じという。他人というなれど、心さえ合えば、実々の理であろう。一時尋ねる処、順々の道、世界の理もあろ。一時という、又々という、年々という。これは一つの理に治めにゃならん。
 明治25年5月26日
 東、部内浅草支教会所を浅草区山川町二番地に於て八間に五間の建物の処御許し伺い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ所事情尋ねる。さあさぁ建家事情、それぞれ許しおこう、十分許しおこう、すうきり許しおこう。心のう掛かるがよい、と指図しておこう。
 明治25年5月27日
 兵神、部内社支教会陰暦5月26日地搗き普請願い。
 さあさぁさぁ事情願い出る処、願い通り事情速やか許しおこう/\/\。
 兵神、部内神崎支教会陰暦5月5日より地搗き普請願い。
 さあさぁさぁ願い通り、事情許しおこう/\。所々それぞれ事情以て願い出る。皆な許しある。大層は要らん。心だけ受け取る、心だけ受け取るで/\。
 明治25年5月28日
 播州地方村方より信徒へ改式を止め、村方の付き合いと言うて信仰を止めるにつき願い。
 さあさぁ通る道、一つの事情/\、幾重/\先通る。大変事情思う。匂いがけという。古き諭にある。一人の精神の事情あれば、一国とも言う。思う事は要らん。見てみよ。案じてならん。暗い所は通さん。あちらでこうじゃ、こちらであゝじゃ、談示一つ思うやろう。案じる事は要らん。段々始め掛けば一日/\、重々の理が積む/\。積んだ後というは、今までの道を通したも同じ事、身の内という理があるで。これ一つ聞き分けたら、何にも案じる事は要らん。心のう諭してくれ。
 明治25年5月28日
 清水与之助、身上の願い。
 さあさぁ身の内身上尋ねどういう事、案じは要らん。よう事情聞き取ってすうきり見れば、一寸の理は現われて居るであろう。あちら一つの理、こちら一つの理。尚段々諭する処、日々の処、段々成ると思わず、事情聞き分け。身の内不足成ると思わず、これまで心を治めてくれるがよい。
 明治25年5月29日
 本席、歯の痛み、頭痛につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\/\、段々尋ねにゃなろうまい、聞かにゃなろうまい。事情/\、どういう事情/\、さあさぁ身の内速やかならば尋ねるまで。一つには聞くまで。さあ身上/\、身上尋ねば段々身上だけの指図しよう。心得事情/\、一日の判然/\、身の内障りよく書き取りて、それぞれ談じ、多くそれぞれ多くの中の事情、日々の処どういう事も聞く、又見る、又出る。出越す処、又一つ危なき怖わき一つ諭したる。よく聞き分け。皆な理を治めて語りて、日々という。日日治まる、又日々治まる。これよく聞き分け。段々日々運ぶ処、まずまず諭しおこう。どういう事と思う。日々働くなかなかの事情、前事情諭し席という事情、前諭したる。何でもないと言えば何でもない。世界一日/\定め治め、話し治めくれるよう諭しおこう。
 明治25年5月30日
 日々本席へおさづけ三名の処、事情によってその外に三名一席運ばして貰いましたものでありますや事情心得まで願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\/\、さあさぁまあ一日に三名という。事情前々諭したる。なれど段々つかえて/\、一つ聞き分けにゃなろまい、見分けにゃなろまい。そこで、ならんだけは許しおくによって、心おきのう運んでやるがよい。
 明治25年5月30日
 豊前国中津に於て泉田講社支教会所設置の件につき、この事許可不許可の願事情心得までに伺い。
 さあさぁ事情尋ねる処/\、さあまあ大抵はそれぞれという、後々はそれぞれという。事情尋ねる/\、事情多くの中という、多くの中にいかなるもあろう。皆な世上にあろう。心得。一度は許してしっかりと談じ、まあ暫くよう事情諭して、満足与えて諭してくれるよう。
 明治25年5月30日(陰暦5月5日)
 桝井伊三郎、三日前より左肩抑えられる様になり、左足ねまるにつき願い。
 さあさぁ身上に心得ん、道に心得ん。よう聞き分け。一つ諭しおこう。どうでもこうでも治まる事情、治まらん事情、日々これ一人事情、大変事情、切るに切られん、退くに退かれん事情。近くとも言われん、遠くとも言われん事情。これさい一つ治まればという。一人/\人々の事情聞き分け。これ聞き分けば鮮やか、どちらからでも掛かる、又々理が治まれば、順々の理も治まると指図しておこう。
 明治25年5月31日
 本席、身上御障りにつき前お指図により願い(南海分教会行より続いて本席身上速やかならざるより願い)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ前々事情から尋ね出す。一時どういう事で明らかならん、速やかならん事情、何も案じる事要らん。なれど、分かりがあって分かりがないという処諭する。一日は照る、一日は降る、これ二つ諭すによって、互い互い洗い替え/\。さあさぁ吉き日ばかりなら何も思う事要ろまい。度々という、重々一つの話、事情に出る。どういう事も今まであろう。二つ三つ出すによって、皆なの心に浮かんで談示取りてくれるよう。
 明治25年5月31日
 豊前国中津にて講社結成の処、北分教会に当分預け置く事願い。
 さあさぁ段々尋ねる事情/\、何処に隔ては一つもない。どうもならん一つ理、愛想尽かすであろまい。所変わる道具もある。これから段々談示を掛け、一寸踏み止まる。一時段々の道によりて、深き一時の処満足与え。どんな事でも成るで。遠い所多くの中、幾重もある。又々日を送りたる。そこ一つ見分け。そこえそこえの理の止まる処、理を始めてやるがよい。
 明治25年5月31日
 郡山、部内上野出張所設置願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、速やか許しおく。心おきのう掛かるがよい。
 郡山、部内新居出張所設置願い。
 さあさぁ段々事情、それぞれ処、事情明らかに許しおく。心おきのう掛かるがよい。
 郡山部内龍山出張所設置願い。
 さあさぁ事情尋ねる処、一つ処、事情/\許しおく。心おきのう事情許しおこう。
 明治25年5月31日
 郡山、部内山陰支教会月次祭陰暦毎月13日、御霊祭陽暦毎月20日、入社祭陽暦毎月8日、説教日1日、6日、16日の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、心に事情、心通り願い通り速やか許しおこ/\。
 明治25年5月31日
 山名、部内白羽支教会所月次祭陰暦毎月10日、御霊祭陽暦毎月5日、入社祭陽暦毎月17日、説教日5日、15日の願い。
 さあさぁ願い通り、心事情許しおく。
 明治25年5月
 本席、南海分教会へ出張につき随行員山本利三郎、平野楢蔵、山沢為造より無事帰会の旨申上げお指図。
 さあさぁさぁ一寸話し追々の話しも段々伝えんならん。日々の処通り来たる処、余儀なくなかなかの理、一日ゆるっとして、刻限一つの事情という。




(私論.私見)