(明治23年月日不明分お指図) |
お授け人多くつかえるにつき今一度本席許し願い。
さあさあ尋ねる処、日に三人、一席話たる処よう聞け。三三の理を以て戻る中、一つ遠く事情つかえる/\。ならん日に一席、又事情運ぶ処、日々日夜静かの理を以て暫く許そう。 |
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上座の間の西側壁を取払う事御許しの願い。
さあさあ尋ねる処/\、こうこぅそう、さあさあ何時なりと取るがよい。 |
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明治23、4年頃、松村さく伺い。
さあさあさあ身の処/\、のぼせる/\とよう聞き分け。さあさあさあのぼせるのぼせる処、心にこれまでの処、やれやれ名々承知して居る。身の内借りもの/\という。理というもの知らん。さあさあ日々の日を近づく。のぼせる/\。名々の心の事情である。身に一寸不足なる。やれやれとタンノウ。やれやれという心定めて貰いたい。今日一日という処、後々の処もやれやれというところ治めて貰いたい。案じる事は要らんで。 |
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岡本久太郎52才、伺い(座敷を貸して宜しいですか、又阿波へ行くのは宜しいですか御伺い)。
さあさぁ尋ねる処、どうあろどうであろう。尋ね事情から、理を、どう/\か一つ指図。助け一条と言うてあるなれど、人間の事情分からねばならん。名々それぞれ理を以て、又候これと言えば、前々理をさらえ、これなればと言えば、何時なりと、許しおこう。さあさあ一度諭し又諭し、段々道を通り、一度諭し、段々諭し、何度のは、一度一寸大層。いついつ事情多年世界どういう理もある。どれだけの道ある。皆な一つの道を以て、何処/\まで治めてある。どんといついつまで事情に許しおこう/\。 |
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新田てる27才、身上願い(天恵組)。
さあさぁ身上/\の事情というは、よう聞き分けんや分かり難ない。一つ定めて居るやろと、取次産式のところ許し、今一時どれがいかんとも、これは言うわん。今一時になると思うな。余程大層に運んである。今一時が難しいてならん。どういうもので難しいなら、元々一つの理が難しいのやで。さあさあ早く急いで運んでやれえと。 |
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速水重左衞門50才、眼の痛みにつき身上伺い(斯道会211号講元)。
さあさぁ尋ねる事情、身上に不足なるは、どういうものと思う処は、よう聞き分けにゃならん。一名/\に皆な違うでな。この理を諭しおこう。名々にも人に諭して居るやろう。聞いて居るやろう。名々も身上に不足なる処は悟らにゃならん。内々の処よう思案せよ。蒔いたる種は一度は皆な生えるものである。前生因縁この理を聞き分けにゃならん。前生の理を見て、身上あって楽しみ。身上のうては楽しみないである。十分の処は、これからと思う処は、楽しみと思うてするなら、この理を追々聞き分けて通らにゃならん。一列は世上見てタンノウ/\の心という。この理を諭しおこう。 |
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伏見豊吉35才、身上願い(大阪市南区瓦屋町2丁目)。
さあさぁよう聞き分けねば分かり難ない。尋ねる処聞き分けが第一。真実の心次第いつになりてもこうと、前生の因縁。実と思えば実になる。嘘と思えば何でもない。身の内一つ神よりの借りもの。何ぼ聞いても聞く処の誠一つの処、言うておく。一つ身の処一つ利益あれば、これを証としてタンノウせ。タンノウという心、神が受け取るで。タンノウが誠やで。誠が天の理や。これが第一。 |
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増田甚七、伺い。
さあさぁさぁ深き/\の事情は一度では割れん/\。深きの事情はまあまあ一時は治め/\まずまず深きと言えば因縁の事情と言う。さあさぁ前々に小人の処をよう聞き分け/\。一度とやない。まあまあ安心という事情治めて、まずまず大層/\は要らんで。まずまず一つの心治まるよう、早く/\タンノウ。 |
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増田民蔵、伺い。
さあさぁ嘆く/\。どういう事も聞く。何に一つの不自由ない。年々通るところに何に不自由ない。どういう道通るにも、人間というものは、身の内貸しもの。それ名々心にどんな事も沸かす。これ内々の処もタンノウという心定めと言うてある、速やか分かりて来る。貸しものから分かりて来る。身の内から成りて来れば、どうも仕様あるまい。神は隔てない。それ名々心から沸かす故、隔てられんやならんようになる。暫くの処、じいとしておくがよい。 |
二つ願い。
それ今の処よう聞き分け。身の内から分かりて来る処より、忘れよに忘れられん事になりて来る。 |
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増田、伺い。
さあさぁさぁ尋ねる事情、一度一つの事情、一日事情尋ねたところ、一寸の理を許し、今一時のところどうしたらこうしたらという理を尋ねる。さあ事情は心次第に委せおこう。こうと思えばこう。何か万事心に委せおく。 |
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蒔いたる種は一度は皆な生えるものである。前生因縁、この理を聞き分けにゃならん。 |