(明治21年月日不明分お指図) |
梅谷四郎兵衞より御話説教の事につき事情願い。
さあさぁ一時尋ねる事情、まあ今の処は暫く。これまでの事情に追々の道である。一寸暫くこれまでの理を以て諭す理は十分であろう。十分は世界という、広くであろう。まずまず理を以て運んでくれるよう。先ず暫くという。 |
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梅谷四郎兵衞、身上願い。
さあさぁ名々心に一つの事情、心の事情、名々身の処から尋ねるやろう。どういう事情皆んな知らす。一つ聞いて二つ理を治まる。心得んから尋ねる。心得ん一つ聞かそ。一日の日に一つ皆んなほんに/\皆んな暮らす。一つの心というものである。日々の処運ぶ一つの処、運ぶ処澄む澄まん一つの処ある。日々席一つの処もある。安心一つの理もなけらならん。どういう所から連れて帰るやら分からん。一つの理もある。危ない所、席も見分けにゃならん所もある。日々危ない所も勤めば速やかの日もある。速やか一つの理に運ぶ。身の掛かるから尋ねる、と、一つの諭という。 |
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村田すま、事情につき願い。
さあさぁ尋ねる事情指図と言えば、人間心の指図はない。指図を以ちて道を運べば、神の道であって、一つが道である。神一条の指図は、どうでもこうでも治めにゃなろまい。どうしたらよかろう、こうしたらよかろう。こう成る、どう成る、これからどういう、先々に伝えたる神一条いう。神一条の指図は違わん事。事情尋ねるまでゝある。さあ分からにゃ尋ね。どういう事も尋ねるであろう。指図人間心は要らん、世界の心は要らん。この所(神が表へ現れて)始め掛ける道という。人間から始め掛けたる道やない。神一条の道なら、生涯(の理)という。難しい事(を)せえとも言わん。一日に(信仰の道に)入りて、一日に(すべて分かるように)治めとは言えようまい。(しかし)一(寸)には屋敷(に)踏み込めば、一寸には屋敷(に)踏み込めば、一寸の理を運ばねばなろうまい。(それは)今日か(ら)と言う、明日からとは言うまい。神の道は、成ろうと思ても出けねば(うそと思うが)、神の道(は)今日から始まった道やない。 |
押して願い。
さあさぁ楽しみというは、名々せねばならん。どちから出けるも、神の道からでける道。それだけの事を分けて了えと言うやない。独りでける。悟り違えば遠もない、近いもある。なれど、どうしたるいいこうふれたる道である。神一条の道というは、独りでけて来るは神の道である。どちらにどうせえとも言わん。独りでけて来る神の道である。生涯という道なら、しようまいと思ても独りでけて来るで。これだけ諭しておこう。 |
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増井りん忰幾太郎26才、おいどの出来物痛みにつき願い。
さあさぁさぁさぁ尋ねる処/\、身上に一寸に一つ幾重のも同じ事、幾重経てども同じ事通り、所幾重変わり難ない、何ぼうでも分かり難ない。十分の道を通りて居る。助け一条にも幾筋もある。さあさぁ治め/\。年々のところに一つのタンノウと。心治め分かるまい。身のところ不足なりてタンノウ、とは分かるまい。日々暮らす一つの理、日々助けても、助かると助からんとの理、日々安心してタンノウの心を定め。 |
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明治21年春、西浦弥平、娘よし4才の願い。
さあさぁさぁどういう事も聞き分け。身の処/\、発散十分長く、一日経ったらこれ聞き分け。代々続く。長くところ、十分伝えいかなる大切、先々の道すがら、又名々どういうものであろ。十分指図、十分という事は思うであろ。聞き損い、よう名々不足、どういうものであろう。いかなるところ、理を運ぶ、思案間違いもあろまい。長い年限経ち来たるところ、名々年限長々道の理、この理聞き分け。長く一度はまあいずれ道も見よう。長くの道を通りたなら、さあさぁ思う。早く長々通りたる、話し忘るゝな。どうせとは言わん。よう暫くのところ、さあ暫くと思う。その日の来る。長いいついつと長く続けば楽しみもある。一寸には分かろまい。何度も聞かせば分かる。長くない。よう聞き分け。代々十分やで。一代の代々は十分。さあさぁ段々長く続く。十分の理ある。 |
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明治21年夏、中津 今村熊太郎身上願い。
さあさぁ身上の処/\多く心得んという処、尋ねるから聞かそ。どんな処も通り来た。成る成らんの道も通り来た。身上の処大事、ようよぅと思うところに身の不足。いかなるも聞かせ/\。何を悪いとも、これは言わんと最初一つ、成る程なあと思うた時の心。身の処心得んというところ聞かそ。何のため/\に道のためと思うて通り来た処、身の所に心得んと、身上ありて事情と、二階に二階を建たず、年を取る/\年を取りても思えばそのまゝ、自由自在というところの理を早く聞き分け/\。 |
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明治21年秋、中津今村熊太郎、手の出来物につき伺い。
さあさぁさぁさぁ尋ねる/\、一名一人の理を尋ねる。とんと今は理を分かり難ない。これまでこれ程尽してある。所々何とうした事と思う理を尋ねる。これはどうや、こういうもの何でこう成ると思う処、これは納しておけ。最初の掛かり、喜んだ時の心治めて、じいと心鎮めておけ。早く理も分かる。これまで何とうした事と思う。一つの心を運び尽しておいた事は、神見て放っておかん。容易に捨てはせん程に。理も成る程と聞き分けて、あちらも治まると、こちらも治まると、世上の理を見て、蒔いた種はすたりたかいなあ、思う心捨てゝ了うて、まあ、じいと心を治めておけば、遠からず理に寄せて分かる事と指図一つの事である。 |
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永尾たつゑ、身の障り願い。
さあさぁ小人/\、小人というは心あれども、何しても仕様のなきもの、何にも余の儀外の儀はあろうまい、思うまい。さあ、この子は夜泣きすると思う。一夜の事ならよけれど、まだいかん。名々尋ねにゃならん/\。名々も多くの中運ぶ処、今一つの処、皆な寄せてある。名々急いてはいかん。長くの心を持ちて、段々互いの心持ちて行けば、何一つの埃りもない。この道天然自然の道やと思え。本年一つの理を見る。名々どうしてこうしてと、心に思わぬよう。天然自然の道やと思うて心に治めば、小人身のところもすっきり治まる。 |
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明石関助、伺い。
さあさぁ尋ねる処/\、しっかり聞き分け。段々の処聞いて、一つの理をある。真実一つの理や。これまでの処これまでや。内々順序道はこれ堅い。第一十分の理や。十分の理や。急いてはいかん。内々互い一つ、いついつ変わらん/\理を治めば、身も変わらん。いついつも理を変われば、身の処も変わる。長く心変わらねば、身も変わらん。一つの理で、まずまず遙かの心持って治めよ。 |
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明石関助44才、伺い。
さあさぁ尋ねる。尋ねるから聞き分け。神一条の道というものは、難しいようなものや。難しいようで、何でもない。他に尋ねるから聞かそ。心というものは、心定めるは、難しいようなものや。心に理をしかと治め。名々一人/\世界理を見て心を治め。世界の事情見て治めとは、同じ神の子供。皆な心通り、身上に皆な心通り映してある。世界を鏡。そこで世界を見て理治めようと。タンノウ/\、それ日を切りて、世上見てタンノウと、心を治め。 |
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天野善七、伺い。
さあさぁ/\/\/\/\/\心速やか/\との理、心速やか尋ねに出よと言う処、そこに居る/\。尋ねば皆な分かる/\。これまで順序/\成る程との処、改めたと/\。どういう事も速やか分かると、もう一段内々へ伝えと。多くの中とそれぞれの理を分かる。ほんに成る程の一つに治めて、ほんに成る程と、これまで分からんなりに越して来たと/\。一段/\まだまだと。心に誠のうて未だ未だとは思われん。一つ内々睦まじいという処、この理を聞き分けば、何にも案じる事もない。睦まじいというは家内揃うが睦ましい。この理を聞き分けて貰いたい。 |
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天野善七、伺い(好辻)。
さあさぁよう一寸聞き分けねば、さあさぁ小人たる処、よう難しいようを一寸どういう道とも分からん。小人たるところ、今の処十分である。神一条というものは、何にも一寸一つで分かるもの。小人たるところどうせえでも癒る。本心さい聞き分けさいすれば癒るもの。何とも分からんところから、一寸この理を聞き分けて貰いたい。どうこうとは言うわん。不思議というものは、大きな事というもの。一寸に分かり難くい。一寸の事世上へ理を出したる。何かの処も理を出したる。成る程の思案定めて、理を聞き分けて貰いたいのやで。どんな者でも仮名ぁなもので理がある。一寸した理いを大きな理やで。自由自在という事は言葉で分かる。これが大きなやで。天のだめ。 |
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天野善七、身上願い。
さあさぁ身上一条一寸心得ん。何ぼでも速やかならん/\。何が違てあるのやら、どうで違てあるのやらと思うところ、さあさぁ日々心に掛かる処、これだけの事早く速やかと思う処、これだけの処から、尋ねる処より速やかの理を分かるやろ。堪えるに堪いられんという処、早く聞き取りて分かろう。多くの中/\聞き取りて、まずまずタンノウ/\/\と思わりょまい。これ身の内の処に不足あって、タンノウとは思わりょまい。早く聞き取れ/\。 |
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天野善七、願い。
さあさぁさぁいかなるも聞き分け。成る程を聞き/\、理を聞き分けねば、身の処に何程の事も、この所拝み祈祷するやなし、世界は神の身体身の内貸しもの、同じ借りものならば同じ兄弟。そんならば親々の処事情運ばんならん。矢張り理を聞くのであろ。タンノウという処、タンノウという処誠である。誠は天の理である。どんな不自由の者もある。それ同じ兄弟。タンノウというところ、これより外に何にも言うところない。 |
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天野善七、小人身上願い。
さあさぁさぁさぁよう聞き分け。さあさぁ一つ/\小人/\皆々咳が出る/\。内々の処よう聞き分け。内々の小人処何程願えども速やかならん。さあさぁどうせにゃならん、こうせねばならんとは言わん。精神運ぶところ、よう聞き分け。内々の処、日々の処一日尽せば、一日の処千度に受け取る。小人の処現われる処、皆々案じる。そこで一つの理を聞き分けてくれ。一人の中子供もある。善もあれば悪もある。案じる事はない。三日の間一つ/\速やか/\というところ又今日も一つ誠運んだ。又一つ結構じゃと、一つ/\結構な楽しみを。又楽しみやと思うて暮らすよう。 |
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岩崎新兵衞47才、前々より胸息どしいにつき願い。
さあさぁさぁ身上の処いかなる事情尋ねる処、内なる処、いかなる為えという処、十分である。名々身上事情日々通る/\。長い年限の道筋一寸思うところ聞き分け。一寸聞き分け/\。一寸一日/\送る処、一寸忘れられんという処、これ分からんであろまい。これだけ奮発する/\。どういうものと思う処、よう聞き分け。年の処思う理である。越すに越されんして、世上に見て分かる。そこで一つの思案してタンノウしてくれ。世界の処見て、それから理を引き出せばタンノウして。さあ受け取る、十分に受け取る。 |
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岩田ヒサ、咳のところ助かり手頸の願い。
さあさぁ身上/\、身上に一つ急く/\手を引く/\身の内を急く。身の内を急くやない。理を急く。手を引く。何にも手を引くやないで。何にもこれまでじいと治めて居ると思て居ると言う。なれども、身上からなれば一つの思案。何にも長くと治められんでない。身上より何かの処十分の処治めて、身上速やかなれば、ぼつぼつその道へ運べ。身上で皆な知らす。何か/\元より一つの理というものは、これという処なしに運ぶやろ。何かのところ急ぐ一つの理をある。何かのところよく思案。 |
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植田長三郎妻いし50才、陰暦四月三日より悩みにつき伺い(十市郡下村)。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ身上一段の処、心得ん。さあさぁ頼めども願えども、さあさぁよう聞き分けねば分からんで。十分定めにゃ分からんで。サンゲばかりではないで。さあさぁ尽せども運べども、一つの世界の処を見て案じる処は要らんで。いつの事やろう/\、案ぜ一つのところ心得てくれるよう。身の処で印しなくば案ぜるであろう。何も案ぜは要らん。身の処十分諭してくれるよう。 |
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上原佐助39才、ミツを東京へ連れ帰るにつき伺い。
さあさぁ尋ねる処/\、第一一つのタンノウの理をある。成る程タンノウさして、成る程のところ、又今にどう、先にどうという処、指図しよう。今一時と言わん。心一つのタンノウの理を、タンノウさして、又々タンノウさして、タンノウ一つ受け取る処ある。タンノウさせば一日という日もある。 |
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上原さと、長女ミツ12才につき伺い。
さあさぁ尋ねる事情、尋ねから聞かそ。一日の心が定まらん。こうやろかという一日の日が定まらん事では、一年の日も定まろまい。まだまだ旬が早い。一度連れ帰りて、又々旬を以て尋ね出るなら一つの指図という。 |
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扇清治郎27才、身上願い。
さあさぁ尋ねる身上一つの処、尋ねる理を諭しよう。助け一条/\という内、この処よ一多くの中理をある。名々一名(一人)の処、天理王命と称する五十年前よりの道すがら(が)分かり来てあるなら、早う身は発散(する)。世界の処(の)事情は話す。発散/\(するよう)。どういう処(の)理を聞かそうと(いう)。名々五十年からの道でありた。名々の処(よく聞き分け)。又こうした理で助かったと(いうて)、伝え話してあると(いう)。(これは)十分の伝え話しである。 |
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扇清治郎、身上伺い。
さあさぁ心一つ順序の理、いかなる順序も聞き分けよ。見分けよ。何かの処も尽すこれだけ運ぶ処、十分受け取ってある。その運ぶ中に、内々の処神一条なら、心定めて居る中、さあさぁ一日の助け/\、これも通らんならん。誠説いて、理を治め。内々の処、もの追々かいた/\と思う心、この理聞かしておけ。一日の日は半日と思えよ。多くの中分かり難ない理もある。三度のところ一日の理でも長くの心を持って、三度を一度に運ぶ。これをちゃんと治めてくれ。 |
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扇清治郎、身上伺い。
さあさぁいかなる処、よう聞き分け、見分けは第一。たいもない夢を見る。皆な神の道である。成ると成らんと、どんと沈み切って、又ずっと勇み出る。順序の道を通って、ずっと道が付く。案じる事ならん。じっとする道もある。日もある。又ずっと盛んな日がある。誠は天の理や。変わらん事は、天然自然の道である。どういう夢を見るのも皆な月日。尋ねは、分からんでない。内々の一つ/\治め/\。 |
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扇清治郎、身上願い。
さあさぁよう聞き分け。どうせえこうせえは言わん。前々からの道もある。心次第そこにどうかの道がある。速やかという処すれば、裏から来るのも表から来るのも、よう遠く、いかなる名々身の内、何遍聞いても聞き分け。名々の処、身の処から話しを聞いて、定めてから助けに掛かれば案じはない。 |
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扇清治郎身上伺い。
さあさぁ一寸の諭、名々、一条の時やなけりゃどんならん。取りよが違うてどんならん。内々名々信心の心受け取りてある。内々の処しっくり/\思う。名々、この順序一つを治めて、道を伝うがよい。一時の処じっと心を見て居よ。 |
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大東卯市郎父安治郎62才、四十日前より黄疸につき伺い。
さあさぁ/\/\一時一つ尋ねる処、まずまずさあさぁ一寸にはやれやれ難し。親と思う知らせおこ。一時ならんと言わん。まだまだ何でも一度という。成るたけ満足。まずまず親孝心のため満足させ。又名々一つの道運んで、安心をせねばならんと。名々も安心して、成るたけ満足をさせ。 |
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岡田与之助、伺い。
さあさぁ身上一寸心得ん。一寸事情身上どういうものであろ。サンゲする。サンゲしやあろうまい。余の儀外の儀は思うまい。身上一つ事情諭そう。事情によって治まり難くい。よう聞き分け。急く事情ある。一つこれまで長く道である。自由自在これから名々あちら急く。別段まだまだ思う。名々身上どうある思う。案じずと心を鎮め。心を鎮むれば直ぐと治まる。 |
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岡部万次郎37才、身上願い(元斯道会31号講脇)。
さあさぁ尋ねる。助け一条の理を尋ねる。第一人を助ける/\。誠のうて助ける事でけん。受け取る処というは、幾筋もある。自由自在というは、たゞ一つはっちゃあらせん。内々互い/\という、誠あれば内々睦まじという理を成る。世界から成る程の内やなあと、成る程の人やなあと言う。先ず早くと言う。何でも子を早く貰おと思ては遅なる。名々まで/\名々心、誠尽す心あるから、まだまだと言う。早くになる。ようこれを聞いて聞き分けての思案、との指図と。 |
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木岡七治郎47才、伺い(大阪府和泉国泉南郡岸和田村天地組11番講長)。
さあさぁ尋ねて出るから/\は、一つの理を聞き分け/\。さあさぁ一つの理も聞き分けねばならん。さあさぁ長らえて/\、又身上に心得んの理を、名々ほんになる程/\という心を定めて、名々の身上に事情あって、名々の心、誠の心に治まりなくては。さあさぁ早々聞き取れよ/\/\。まずまず所には一つの理も渡さにゃならん/\。さあさぁ名々成る程/\の日に、さあさぁいつとも言わん/\。さあさぁ受け取れ/\。聞き取れ/\。早く/\速やか日に。 |
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木村寅蔵32才、手のしびれ身上願い。
さあさぁさぁいかなる順と尋ねる処、さあさぁ身のところ痺れるところ、心一人/\いう処、何かの処よう聞き分け。世界助ける/\という処に、内に一つの台を拵え。内に一つの台、内々睦まじいという台拵えて、世界伝え、世界成る程と言う。この心思案せねば難しい。どうせえともこうしてくれとも言わん。心次第。どうしてくれこうしてくれとも言わん。拝み祈祷とも言わん。心一つ。自由自在は心にある。誠一つより受け取るところない。誠一つ積み重ね。 |
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才加志市松33才、伺い(土屋原村)。
さあさぁ尋ねる処/\、身上心鎮まれ。心鎮めて聞き取れ。一つはコウノウも運び運び、行く/\は一つの理も治めて貰てと、これは十分。難し事も言わん。どうせえとも言わん。分からんというは、心一つから。幾つの心持たず、心出した処返やしする。真実誠の心、一粒万倍の善き理を渡す。悪しきは神は利を付けはせんで。名々の心に理を回る。心に一つ思えば一つの利を付く。名々人を助ける心なら、内々睦まじいという心定めば、成る程の内や成る程の人やという理を出ける。助けたいの理を拵え、内々この理を伝え。誠の道は名々まだまだと心治め。向こい行くは人の道と。まだまだというは誠の心や。まだまだの道を以ちて又々一つ尋ねよ。 |
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斯道会、講社の伺い。
さあさぁさぁいかなる願いかなる事情を尋ねる。しいかり聞き分けねばならん。段々それぞれ事情を運ぶところ難しいてならん。どうでも一つの道が難しいてならん。いろいろ諭を伝えども、それぞれの心に聞き分けがでけん。それぞれ分かりなし。どうもならん。胸三寸の処、どうでも三人の心の処、三人あれば三人心、五人あれば五人心、一手一つの心にしいかり定めねばならん。どうも一つの峠越し難くい。難しいてならん。後々の心を狂わぬよう、しいかり定めねばならん。さあしかり諭してくれるがよい。 |
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杉本伊之吉38才、伺い(池尻村)。
さあさぁいかなる処一つの事情尋ねる。真実の事情聞かそ。いかなる処の理を聞き分け。難し事は言わん。理を聞き分け。人を助けるには誠の心。一つの言葉優しいというは、誠の心である。このところ聞き分け、見分け。真実誠の心いうものは弱いものである。なれども長い堅いもの。又々長くの心を持ちて、内々互いの心持ちて、内々睦まじい。内に誠の心持ちて、世界から成る程の内や、と言う。助け一条には理を要る。人を助けるには理を要る。 |
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杉本由松35才、伺い(十市郡下村取締)。
さあさぁさぁいかなる処の事情、よう聞き分けてくれるよう。さあさぁ一つは世界のため、助けのためとする処、受け取りて居る。内々の処一つの台。一軒助け三軒助けしても、一つも受け取れんもある。この理を聞き分け。何軒助けても、内々に心を違ては、どんならん。それ内々にあゝ助けに行ておくれたら、結構やなあという心が第一や。心の錦が第一と指図しておこと。又々の道以ちて順々知らそ。 |
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筒井善三郎34才、願い(元斯道会第38号周旋方)。
さあさぁ尋ね一条に、一日の日を定めて一つの席、一日生涯、一つの理を聞かそ。皆な同し理、一日定めて一つの席というは、一日定めた心助け合い、心の誠は天の理い。誠というものは、一寸には弱いものや。なれども、長き堅いものや。心一つに誠一つの精神と定めて、いついつ言わん。名々早く/\と言うては遅くなる。まだまだと我が長くの尽す心である。長くの楽しみという、コウノウの理という、コウノウの理というは常に誠一つの理いという。世界という、運ぶ処は十分受け取ってある。名々心の理によりて内々治まる。一日の日を定めて、いついつの席という。 |
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富田甚兵衞41才、身上願い(元斯道会17号講脇)。
さあさぁさぁさぁ尋ねる/\処、一時理を聞き分けてくれ。どうせこうせえとも言わん。助け一条の心なら誠一条と治め。誠というものは弱いものである。なれども、長い堅いものであると。誠定めば、世界成る程の人やなあ、と映る。内々誠と定め/\。尽せ、運びが第一と、まずまずの道と改めて一つの指図。まだまだの理が早い。名々はまだまだと言うは、真実誠の理に運ぶから早くに成ると。名々まだまだと思案。 |
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中川文吾妻しな身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\、身上一つの理をある。これまでのところ、段々の日も遅れ/\、天然自然の理を治まる。身上一つの理を治まる。精神一つに。自由自在は何処にもない。精神一つのところある。早く一つの理も聞き分け。日々暮らす処に、何一つも不自由ない。又内々一つところ、まだ一ついかんで。名々心を治めば自由自在と言うておこ。速やか順序/\。 |
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永尾徳松、宇野善助、中村松之助以上三名御伺い。
さあさぁ理を尋ねる。定めて尋ねるなら実を聞かそ。実を聞かせば実を聞き分けるやろ。これまで長らえて/\真実一つの道である。実を聞き分けて、何でも/\踏ん張る処が根である。根から枝も栄える。それから自由自在の道も見えるのやで。又一つ前々より聞いてあるところ一つ。これから先という、これまでの処という、後や先やという理はない。最初助かりた時の心を一つ、前々一つ理を以ちて、何かの処取り締まりて一ついう。 |
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端田久吉伺い。
さあさぁ尋ねる処、さあさぁ前々に身の内に心得ん。一つ処心得ん。名々前々より一つは心定めた処、まずまず一時、まずまず身上あって、まずまず一つの事情、内々聞いておけ。まずまず神一条の道は、世界の道に凭れて、まずまず急えて一つの理はいかん。これから先は、急えてはいかん。先々の道神一条の道は、今までの長く間に付けたる。まずまずの道年限、この心得で居てくれるよう。 |
押しての願い。
さあ前以てまずまずの処、別段のところ先々の処、一つの理を治めて、急えてはいかん。まずまず一寸細々道。神一条の道というは、心の誠の道である。世界の道は何処にもある。神一条の道は一寸初めあれかいなと言う。心が神の道。何処から見ても、細々からの道やで。さあさぁ所々互い/\寄り合うて、世界のところ互い/\に談示して、所々で先々静かにして、せにゃならん。細々/\の理。大きな事は、どんといかん。細々/\から出る神の道やで。 |
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平川伊兵衞47才、身上願い(兵庫東出町)。
さあさぁさぁ身上に一つ心得ん。さあさぁ家内に心得ん事情から身上尋ねる。尋ねるから知らそ/\という事に思う。神一条の理というものは、さあさぁ世界では、どういう理の者もある。名々理上ある。世界ではどんな理もある。これは内々の理。世界は暑き寒きという理は、天より治めてある。内々又一軒限り皆々治めてある。皆な名々その理を皆な治めてくれるよう。 |
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広田しな、身上願い。
さあさぁ身上に一つの事情がある。又々に一つの事情がある。大抵/\の心は治めて居るであろう。さあさぁ一つのコウノウの理がない。さあさぁどういうものであろ。さあさぁ何でゝあろうと思うやろ。さあさぁ早く助けたいのは理である。さあさあ名々理を聞けども、身は速やかならん。さあさぁ身の内は貸しものという理を聞き分け/\。さあさぁ多くは皆な同じ貸し物。さあさぁ名々日々暮らす処に、不足あるにタンノウという。何でもと思うやろう。さあさぁ世上見て名々日々の処、さあさぁ世上世界の処に映りある。それ鏡に映りあるところを見て、名々タンノウは、さあさぁ名々真の心を改めたは、真のタンノウと言う。この心の理より外に、受け取る処はなし。さあさぁ世上世界を見て、名々心のタンノウが第一。受け取るタンノウと言う/\。 |
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深谷源兵衞46才、伺い。
さあさぁ事情から一つの事情尋ねる。余の儀外儀は諭せん。心一つから人に諭す。諭すから、よう聞き分け。何名何人/\という、計り難ない/\。これまで通り来てあるところ、急ぐ一つの理をある。急いでは遅れる、と言う。急いでは遅れると言うて理を諭すれば、身は速やかという。 |
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深谷源次郎74才、伺い。
さあさぁ尋ねる処/\、名々一人/\の心、一寸には分かるまい。名々長の年限も経ち来たり、若きの至りの時より、順序運ぶ。若きの処まずまず十分タンノウと心を定め。順序若きの心からタンノウと心治めば段々身も治まりも付くとの指図と。 |
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深谷ハナ、伺い。
さあさぁ心得ん。一つの心を、理を治め。いかなる理いと思う。多くの中の理、まだまだ理、世界の理いか、諭そ/\。一本ものなれば十分のものやという理。一本まあまぁ少ないものは一本な/\/\。内々この理を聞き違てはならんで。よう聞き分けておかねばならん。 |
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天地組1番世話係21庄吉27才、伺い(大阪府摂津国西成郡上福嶋村)。
さあさぁさぁさぁ旬々の道を運んで一つの理上、この事との理を聞き分けて、遅い早いは言わん。何程若き何程経ったるは言わん。どうせこうせは言わん。日々段々内々の理上、助け一条の心をこれまで伝え来たる理。第一一つの事いうは、家業という理が第一。又家業芯という理がこれ第一。よういついつの理上を言わん。良き日を以て尋ね出るという。 |
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増田つね26才(郡山柳町3丁目)伺い。
さあさぁ尋ねば一つの指図。段々と席順運んで来てある処、又楽しみ一つ十分楽しみ深きの理を諭しよ。内々楽しみ、名々身上に深きの楽しみ、遠からず一つの楽しみ身上速やかとする。楽しみ深く楽しみ十分、一つの一日の日をある。その時楽しみ深きの理を渡そと。 |
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峰畑為吉妻まつ29才、舌荒れ十日前より悩みにつき伺い。
さあさぁ早く/\/\一つ身上の事情尋ね出る。内々十分であろ。日々一つ所々一つ名を下ろし、なれども名々身上に於て安心ならんと言う。早く/\聞かせ。内々皆んな一つ心と案じてはいかんで。案じては案じの理を回るで。これから一つの道を通ろと、早く/\身上ありて心、身上なくてはどうも仕様ないと。この理を一つ聞かしてやるがよい。 |
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峰畑為吉、伜長太郎3才願い(宇陀郡見田村講元)。
さあさぁよう聞き分けねば分からん。尋ねるところ前以て聞かしてある話しの通り、皆な見えて来るのやで。今までは、善も悪も同しように連れて通りて来たるのやで。これからはすうきり分かるのやで。いかなる道を通るにも誠一つが頼りやで。誠は天の理。誠一つの決心早くに定めて貰いたい。うつるでも流行るでもあらせん。しいかりと理を聞き分けねば何にも分からん。 |
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村田五良平39才、伺い(大和国式上郡河合村心勇講)。
さあさぁ長い/\は一つの理いついつまでも、一つの理いついつも。席するも一つの理。何程早き遅きの理を要らん。さあさぁいついつの席、話々早き遅きの理はこら要らん/\。さあさぁいつの席で話し聞いて、遅き早きはこら言わん。もう一段の席、十分の理を聞き取りて、いつの席とも言わん。 |
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村田五良平39才、伺い(大和国式上郡川合村講元)。
さあさぁさぁ尋ねるところ/\、順々の席をして又一つの席を聞く処、生涯の理を聞き分け/\。所々には理がなけねばならん。急くやない、急ぐやない。さあさぁ心一つにどんな理も渡す。さあさぁ精神。誠一つは天の理。受け取りたなら、直ぐに返やさにゃならん/\。さあさぁ誠というものは、一寸には弱いものである。なれども、さあさぁ内々には皆々心勇む日がある/\。いついつとも言わん/\。心勇めばいつとも言わん。直ぐ/\/\/\。 |
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森岡伝治44才、前に一応御伺内々(伊賀国名張郡安部田村講元)。
さあさぁさぁさぁ一つ/\/\/\段々段々一つ/\国々国々弘めたるところ、さあさぁ一つ/\名々言わず語らず一つの精神定めたる処、国々一つ初めや初めや。まずまず定めた心生涯忘れぬようと、一つの証拠渡そと。どういう授け、悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これ三遍又三遍/\さゞん九遍の理を授けよ。しいかり受け取れ。 |
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森岡伝治44才、身上願い(伊賀国名張郡安部田村)。
さあさぁ尋ねる/\処、いかなるところも心を鎮めてしいかり聞(き分)けば、分からんでなし。聞いて成る程の理を分かれば、一つの理も分かる。天理王命(という理)は五十年前からの道すがら(の理を聞き分けば分かるであろう)。元々の理を聞き分けば、(道の)理も分かろうと(云う)。さあさぁ五十年前よりすうきり何にもない処より始め来てある。実を有る処(の道か)、なき処(の道)か、よく聞き分け。まずまず始め掛けたところ、さあさぁ何処其処の誰それ(という者ではない)、学者智者やと言う(の)でもない。何にも分からん女(である)。何にも知らん女一人(にん)より始め掛けた処、よく聞き分けてくれ。名々又国に於てまずまず早く聞き分けて心改めて実々と心定めるなら、国の宝や。まず助けのため国のためと思うなら、内々話しを聞かして、まずまず内何かのところも伝えて、内々心実々に定めて、誠以ちて又々早く尋ねよと。 |
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森岡伝治、母みな87才伺い。
さあさぁ尋ねる処/\/\、長らえての処治まるも理、治まらんも一つの理と思え。十分諭して居るやろ。さあさぁ一時ではない。なれども、よう諭せ。タンノウの理も聞かせ。十分なる理も聞かし、一時でない。よう聞き分けて、タンノウ一つの理も聞かしてやれ。十分タンノウの理も聞かしてやれ。これだけの理を諭しておこ。 |
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山瀬トヨ41才(郡山天龍講社)。
さあさぁ/\/\一人の精神、一人の精神、さあさぁ前々の席、さあさぁ一人の精神/\一つの理が治まる/\/\。さあさぁ早く/\/\いかなるも/\一つ聞いておけ/\。さあさぁ内々も、さあさぁいかなるも/\、さあさぁまずまずまず授け/\/\。さあさぁ重ね/\の理を渡そ。さあさぁ授け/\/\/\一つのこうのうの理を渡そ。さあさぁ授け/\、悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これを三遍唱え又三遍/\三々々の理を渡そ。さあさぁ授け/\、しいかりと受け取れ/\/\/\。 |
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山田太右衞門35才、五十日前より身上につき伺い。
さあさぁ身上一条一つの理を尋ねる。段々の処一つ/\の話も聞く。又尽すところに、どういうものと思う。今一時になるとは思うなよ。今一時の処、余程一つが大層。余程大層の中に、安心一つの理も運び、それより実を定め。因縁一つの理もある。今一時なるとは思うなよ。難儀さそ、困らそ、という親はあろうまい。名々心をよう聞き分け。何かの処も聞き分けて、内々一つの心も運んで、ようこの理を聞き分けて、内々の者運んでくれるようと。 |
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山本吉松21才、伺い(宇陀郡西山村世話掛)。
さあさぁさぁ尋ねる/\/\処、さあさぁさぁさぁいかなる処も聞き分け。何遍も一つの処、若き年寄りによらんで。早く一つ治め/\。神一条の道いかなるも通る、いかなるも治めると、内々のところ何でも一つ治め。事情家業一つの事情第一、内孝心が第一。さあさぁ内々一つ成る程とは、一つ治め十分治め。いつとも言わん。内々澄む日勇む/\。早く/\。 |
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増田ならえ、身上伺い(郡山)。
さあさぁさぁ尋ねる一条、身上一つ一時身上迫ったが、どれが違う一つの理は勤め果て、十分名々心に掃くに掃かれん事情、何かの事情、安心/\。さあさぁ上々掃くに掃かれん事情、何かの処心の事情の理も休まるよう前々一つの事情掃くに掃かれん事情、又それから又一つ心一つ早く休まるよう。又々の道を以て又一つ、一度よい二度よい三度幾度のところ掃くに掃かれん事情、因縁ならば、世界の事情を見て、世界という因縁の理も分かろまい。なれど、何でもと思う一つの理、いかなる事情タンノウ事情、ならん事情掃くに掃かれん事情、事情は安心の事情タンノウの事情を、早く諭してくれるよう。 |
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