(8月) |
明治22年8月1日(陰暦7月5日) |
近江国甲賀郡宇田村へ、京都河原町分教会所の支教会所御許し願い(甲賀支教会)。
さあさぁ尋ねる一つの事情、心一つ事情、重々の道を運ぶ。一つの理許そう/\。何時なりと。第一運ぶ事情という、運ぶ一つの理、第一心という始め掛け一つの理、変わらんのが天の理、変わらん一つの理、尋ね一度の理、生涯の理、末代の理に治まる。さあさぁ定まれば心おきのう運ぶがよい。 |
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明治22年8月1日 |
石塚松治郎36才(江州辻町村真恵組講元)。
さあさぁ段々の席返やし/\の席、又一日の日の席生涯。さあさぁ心を以ちて一つの席、生涯の理を諭しには、どうせこうせ、これは言わん言えんの理を聞き分け。人間というものは、身は皆な神の貸しもの神より借りものである。心一つ我がもの。たった一つの心より、日々常という、どんな理も出る。どんな心の理も皆な受け取る中に、一つ自由という理を聞き分け。常に誠一つの理が自由。常々誠一つの心あれば、内々睦ましいと言う。誠というものは弱いものゝ長き堅きものである。誠程強きものはない。誠一つは天の理。天の理なら、直ぐと受け取る直ぐと返やすは天の理。天の理なら、直ぐに受け取る直ぐと返やすは天の理である。又一つ互い助け合いは、日々運ぶ理。人を助けるというは、真の心の誠の理が助けるという助かるという。これまでの理は運ぶ一つ尽す一つに、名々心に治め。これより助け一条のためコウノウ一つの理を授けよう。さあさぁ悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これを三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよ。さあさぁ受け取れ、さあ受け取れ。 |
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明治22年8月3日 |
上原佐吉74才(備中真明組講元)。
さあさぁ渡そ/\。事情の話し伝えてくれるよう。授け/\、どういう授け、珍しい授け、甘露う台の授け/\、受け取れ/\。 |
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明治22年8月4日(陰暦7月8日) |
夜12時、刻限御話し。
さあさぁさぁどういう事情、一つの話し掛ける/\。どういう事話し掛けるなら、道理上一つ話し掛ける。聞いてくれ。どんな事情、いかなる事情、どんな事も知らん事はない。何処に居る事、為す事、する事、日々に受け取る。よう聞いていかなるも日々に受け取る。たゞ一つ皆なそれぞれ一つの理を聞き分け。どんな中、一つどうでも生涯の話し掛けたる。どんな事情、こんな事情、夜昼、夜は一つの理を受け取る、昼は一つの理を受け取る、日々映る。話し掛ける。何程どんな事情、治めねばなろうまいが理という。(神は)世界の理を集める。いかなる(事)も、茨畔(いばらぐろう)も崖路(がけみち)も、剣の中も火の中も(通りて)、前々の理を以て説いたる処(を聞き分け)。(この理を)見る(の)も一つの道という。天の理(の)教えや。
やれやれ、もう(道の)楽しみも知った(であろう)。どんな理も分かるなら(鮮やか治まる)。実真大きい蓋も、二重三重の蓋を取る中には、どんな箒出るやら(分からん)。いかなる事情も聞き分け。一つの事情(という)。人間数々(ある中)、日々(の理を)聞き分け。この事情(を)しっかり聞き分けるなら深き(理である)。やれやれ始まったなあ(という)。年限の理によって世界(の)一つの事情(がある)。これを、しっかり聞き分け。(この道は)親の残念一つの道を通る理という。(この理を)守る理(に)、名々それぞれの事情(がある)。(この)一つの話し(をし)掛けるという。どんな事情も述べにゃ(ならん)。二重三重(の)蓋を取らねばならん。よう聞(き分)け。神一条は八方(の理という)。夜から夜(へと照らすにはこの)、余儀なきもう一つの事情(がある)という。人間の理というは明日の理がない。よう聞き分けてくれねば分からん。どんな事情も理によって分かる。難儀な(道を通った)親の通りた理が分かれば皆な分かる。(すれば道は)八方(へ)広がる。八日九日苦がなくなって、一つの親一つの理(の元に)、一日の日(に)世界八方(の道になる)という。よう何かの処(も)よう聞き分け。親の道(を)通り(ながら)、腐種(を)段々に蒔く(ようではどうもならん)。親の道(が)分かる(よう通りてくれ)という。何かの処(も)聞き分けてくれるよう。 |
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明治22年8月5日(陰暦7月9日) |
船場紛議事件につき、山本利三郎、平野楢蔵出張調べ方の願い。
さあさぁ尋ねる/\。どういう事情の理を以てどういう理、一つの理何かの事思案。幾度どれだけ運ぶとも、理を聞き分けねば、どんな所何遍の理が変わる。よく聞き分け。何程聞き分け。結ぼるゝ解けん。どれ程一名一人、日々何程迫り切る。迫る理から解けば皆な解ける。実を聞き分け尋ねるから聞かそ。今一時どちら分教会支教会、前々の理には、元親一つの改心できれば、親の理さえ守るなら一つの理でする。親というあちら抑えられる、こちら払われる。真綿で結ばれるという。皆な治められん、あんな理が治められん。理が治まらんから元々の親という。何程切ろうと、継ごうと、真綿で包まれようと、何にも構わん。この理をよう聞き分け思案。 |
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明治22年8月6日 |
午後五時、深谷源次郎、伜徳次郎身上悩み伺い。
さあさぁ身上から尋ねる。事情尋ねる処を、改めてしっかり聞き取れよ。これ事情長らえて事情一つ、どういう事これではなあ、思い/\通りたる処、第一所々一つの理、何か順序治まりたる処、これまで分かりあって分かりない。前々元々のところ、一日の日理を運び、一つの理を治めたる処、多くの道年々道を治めて、しっかり心を治めて、しっかり身の処、心の不足に思わんよう。身上の事情聞き取って、案じる事は要らん。これまで、分かり難ないところを思うたる処、まずまず静かに心を治めて、長らえての事情運ぶ。一日の日心を治めるなら、直ぐと治まる。 |
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明治22年8月6日 |
山本源七伜徳次郎20才、身上願い(元斯道会第一号周旋方伜7月上旬より身の内はれる)。
さあさぁ段々一つ/\の身上を尋ねる。身上一時不足なる処を尋ぬ。何を思えども分からん。分からんから尋ねる。一つの諭をしよう。同じ一軒一つの理といえども、今一時不足なるとは思うなよ。これだけの事情を運ぶ、不足なる、思う事情であろ。心尽す事情であろう。同じ子供、助からにゃならん助けにゃならん理であろう。一寸大層/\。安心の理を運んで、早く理を聞かさにゃならん。 |
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明治22年8月7日(陰暦7月11日) |
午前8時、増野正兵衞、裏向悪しく左耳鳴り右鼻瘡頭しんの伺い。
さあさぁ身上の理尋ねる/\。一つ変わる/\。どういう事何か聞き取れ。一時治まる。心一つ又一つ国/\、国一つという、一つの理がある。聞いて話。これは珍しい一つの事情。遠く/\一つ/\通路又々通路、何かの事情運んで又々の道という。身上案じる事はない。何か一つ。 |
押して国元段々通路せよとの事でありますか伺い。
さあさぁ一日早く通路、一つ十分一つの理を知らして早く事情運ぶよう。 |
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明治22年7月7日(陰暦7月11日) |
午前、西井徳重娘タツ34才、身上願い(京都元斯道会第1号周旋方娘)。
さあさぁ身上事情尋ねる/\。身上の事情尋ねる。これよう聞いてくれねば分からん。長らえて身上、どういう事を思案すれど、分からん。よう聞き分けねば分からんで。人間生まれ更わり理を聞き分け。そういう事はあろうかいな、と思う。世界にある。どんな者、親があって子があろ。何人ある、皆な可愛いが理である。年を取る。世界同し理である。難儀するも不自由するも皆な心の理である。ほんにな、理が分かるなら、速やかなものである。何年年を経て、理が分からねば、同し日を通らねばならん。これが実かいな、与ゑをやろうと言うても、嫌じゃ/\言うても、どうでも/\心の理によって与えると言う。 |
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明治22年8月7日(陰暦7月11日) |
上川孫兵衞、伜米太郎14才伺い(元斯道会第17号講元伜)。
さあさぁ尋ねる処々、一時思え掛けなき一時の事情治まる。よう聞き分け。名々一つの理なら聞き分けて、よく一つ十分理も聞き抑えるである。一つの理同し心十分ならん。これでという、応法の理を運んで、それより運んで、真に治め居る。同し一軒治め居るであろ。応法一つ運んで、それより定めるなら十分の理である。 |
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明治22年8月7日(陰暦7月11日) |
牧伝七42才、身上願い(大阪東区淡路町1丁目)。
さあさぁ身上一条の理を尋ねる。さあさぁ一寸事が大層/\と言う。余程心の理を諭しおこ。心に順序、所々理を世界と言う。所々理があって世界と言う。身上事情尋ねる。一寸の事であるけれども、余程大層/\。名々の理を以て世界と言う。名々の理と世界の理を治めるなら、速やかと言う。運ぶ尽す中、世界と言う。なれど、日々これの理分からねば、後へ/\戻るという。 |
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明治22年8月8日(陰暦7月12日) |
松本国松妻おなを26才、身上願い。
さあさぁ身上一条の事情、前々に伝え。大難小難一つの事情、いずれ世界の理から一つ心を治め。十分の安産の理後一つの理どういう事であろ。身の処、妊娠鮮やかという。後ならん/\一つと言う。早く事情前々より一つの事情、妊娠一つ心を改め。一時の事情暫く。前々一つと、妊娠一つの理を計り出せ。よく聞き分け。一時事情暫くの事情、踏ん張らねばならん。妊娠事情というは、速やか事情という。 |
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明治22年8月8日(陰暦7月12日) |
松本忠七54才、身上願い。
さあさぁ何の事情内々事情尋ねる。又一つ身上第一の理を尋ねる。どれだけ話しの理、幾度理を聞けど、身上のところ速やかならん。どうなろ、日々思うで、送る日という、忘られてあろ。一時早く聞き分け。難しい処の理を以て、又理を以て一時と言う。どういう事の間違い、何が違うと思う。一つ理であろう。どうでも一時ならん、日々思う。一時あろ。助け一条どんな事聞く。理を聞き分け。一時速やか一時分かる。世界という、名々の事情尽し、又々尽し運んで居るであろう。一時の事情心の事情、知らん/\分からん/\の間、事情ほんに成る程/\、一時治まらん。暫く/\の事情、聞くまでの話し。一時成らん。大難小難、成るも一つの理成らんも一つの理、よくよく因縁の事情一つの理を聞き分け見分けて、何かの処治まらんでもない。よう聞き分け。一時成る。尽す中運ぶ中に、成ると必ず思うな。因縁の事情、世界を見分けて通れば、治まらん事はない。大難小難、一時一つ心一つで治まる。 |
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明治22年8月9日(陰暦7月13日) |
午後8時、本席、身上御障りにつき願い。
さあさぁさぁどんとこれもう身の処から一寸知らしてある処、それから順々の道を以て、一寸の理を尋ねる。どうでもこうでも諭しておかねばならん。どうでもこうでも出て来る。どんな事も出て来れば、よう聞き分けておかねば分からん。そんなものやなれども入り込む処、どんな者も出て来る、どんな者も持って来る。名々日々運ぶ処も心に気をつけ。人体一つの事情、心一つの事情、その事情、第一人体一つの事情という。それよう聞き分け。抑えて/\する処もある。急いて/\する処もある。十分の中に、ころりと思案間違いの理が一寸始まり掛ける。難しなれども、最初一つの理というは、大きな理で持って来る。どんな事言う。どんな話し聞いたとて、聞かしても、一条一つの話し、神様の守護であったなあと言うて、皆な理を軽く思う。さあ難しい理、一度の理が生涯の理と取った者もある。生涯の心に取って世界の中の理に悟れ。やれやれ十分立って話しする。世界どちらへ/\、どんな理を持って出るや知れん。なれども理の振り売りや。一寸返やせん振り売りを求めて了う。何にもなりゃせんで。振り売りは一遍に取り払うて了う。神の立腹かいな。身上聞いて話し定まればどんな理も出る。何時どんな理も出る。何時どんな理が飛び出るやら知れんで。今日は風呂も要らん。喰べる気にもならん。これからは早いで/\。これまでまだや/\。一寸始め掛けたら直きじゃ。始め掛けたら直ぐやで/\。そこでもうこれだけの事でけそうなもの。そこで成るも成らんも、一寸刻限を以て話し掛けるという。 |
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明治22年8月9日 |
吉田梶太、長女おさわ3才脳膜引きつけ身上につき願い。
さあさぁ小人の処、小人の不足なる処を尋ねる。内々どれだけ思案すれども、分かり難ない。尋ねるから諭そう。小人の身の処、大層/\である。大層一時とは言わん。身上一つの身上速やかな心通りて、一時大層なれど、幾重どんな話しを聞き分けるなら、一時と言わん。よう聞き取らねば分からん。一時早く聞き取らねば分からん。どういう事であるなれど、聞き分けねば理を受け取る処がない。どんな事も日々受け取る中という。どんな話しどんな理、いついつまで同じ。段々心一つ、ようこれ聞いて、いかなるも、大難/\小難一つは、世上を見ていかなる心も取り直し、一つは安心の理も運び、早く事情運んで、一時ではない、十分運んで早く取り直し諭すよう。諭すというは、どうせこうせは言えん言わん。親であるから、どれも皆な可愛。一人の処の小人身上の不足、世界と思うは一つの理であろ。可愛い一時よう聞き分けくれねばならん。一つの道を通りて一つの心を定めてくれるよう。 |
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明治22年8月10日(陰暦7月14日) |
朝8時、上田善兵衞37才、女房みや出直しつゞいて娘かめ出直しにつき伺い(大阪東区南本町3丁目天地組)。
さあさぁいかなる処尋ねるやろう。いかなる処も心得んやろう。段々の道も通り、何たらした事やと思うやろ。一つの助ける理いも貰い、何たらした事と思うへもっともや。今一時の事情は思うやない。因縁一つの理を見えた、何たる事やと思う。日に/\思う心取り替えよ/\。心一つ澄んだる処へ、助け一条の授けである。名々澄んだ心に成ったら、した事見る処因縁一つを知らず/\して越して来てある処、今までの処、こうやと思うたて心を治まろまい。なれどもなれども因縁知らずして通り来たのであろう。どうも一つ名々実を定めて、いついつまでも通り抜け。心通りの楽しみがある。 |
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明治22年8月11日(陰暦7月15日) |
増野正兵衞身上下痢の伺い。
さあさぁさぁ何かの事情/\、身上に一つ心得んという、これよう聞き分け。どういう事の理であると思う。聞き分け。もう十分/\、十分の事情日柄という。一つにはこれぞという一つの理がこれで治まりた。定まりたる。さあさぁよう聞け。身上一つの事情どう、いかなるどうであろ。案ぜる事は要らん。要らんが、一つの理を聞け。いついつ世界というは、どういう理であろうところ、どういう理も持たず、もうこれ何にもなき処々からの事情を見い。所々には治まりの事情も眺め、名々身上治まりという。難しい事は一つもない。身上の事情、心一ついかなる事情、多くの事情速やかという心を以て日々という。幾重の事情身上に一つの事情ある処、これよう聞き分けて、身上に事情はこれ鮮やか。名々余の儀いかなる事情でない。身上の事情世界の事情、これだけの事。さあよく聞き分け。何にも身上心に案ぜる事は要らん。一日の日生涯の理が治まる。 |
押して願い。
さあさぁ尋ねる処々、返やして一つの事情を尋ねる。何か順序、名々一名一人の理思う処、内々事情因縁一つの事情は何処も同じ理、所変えて一つの事情。もうこれ便り一つを待たずして、日々処よく運んでくれるよう。又内々の事情にも案ぜ一つの道がない。所を変えて治まるも因縁一つの理、安心さしてくれ。遠く所は事情言葉/\を以て運ぶ/\。十分名々何にも案ぜる理は要らん。これよう聞き分けねばならん。 |
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明治22年8月12日(陰暦7月16日) |
松村栄治郎、身上障り願い。
さあさぁ身の障り/\と、一つ事情を尋ねる。どういう事である。心思案どういう事、十分の処身上不足なる、いかなる思案も分かろまい。身上不足なる事情、一つ道という、長らえて一つの道という。日々十分の理を治め居る処、身上不足どれだけ思やん、今以て速やかと、前事情聞かそう。身上不足(に)なる(の)は、心の不足を以て(不足になる)。(この道は)金銭一つの道じゃない。神一条は金銭ではいかん。真実(の心を以て通る処に)世界の理を(治めることができる)。治まり/\の理(がある)と(いうことができる)。世界の理(は真実の心の理)によって治まる。名々長らえて一つ順々の道は(通りている)。通り尽す中(に)、身上不足(に)なる(のは何故かと)思う(のは)一つの理であろう。(身上は)一時どう(というこ)とはこれなきものなるも、一つの理が(どうしても)成らん。(一つの理は)金銭でできる理であろうまい。神一条(の道)は金銭でできまい。処々一つ治まる理を見る。治まろう。一名一人治まる。そのまゝ心あちらこちら、暇が要ってならん。名々の身上(には)一つの理(がある)。身上長らえて(通るには)、急いて(通りても)一つ治まりの事情(に)暇が要る。何処で運んでも直ぐ分かる。又第一まだまだ(成人をせねばならぬ処)の理である。内々の理が(まだ)運ばん理である。よう聞き分けておけ。
一名一人(の心で)世界という、神の道という。道の理ならつけんにゃなろまい、つけさゝにゃなろうまい。世上の理(にも)道なき処に道はあろうまい。一度二度長らえて/\の事情(を)聞き分け。世界(の道は)何たる(ことであろうか)の事情(を)聞き分け。ほんに有った、実実の道(を)治まらにゃなろまい。(それを)どうでも一つの事情、少しの事情を見て、不自由の道(であるとか)、世界の事情(が)どうであろうと思わんよう。前々の道を見れば、(今は道の)一つの掛かりという。心治まれば直ぐと(身は)治まる。理を(取り違えて)、(神の)理と世界(の理)はどうであろう(と)、すっきり思わんよう。親一つの道(は)、どういう道を通りた(のや)なあ。(この道は)古きの道の重なり(という)。この理を思案すれば、身は直ぐと治まる。 |
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明治22年8月13日(陰暦7月17日) |
上田嘉治郎60才、身上障りにつき伺い。
さあさぁいかなる身上という。身上に一時不足、どういう事である、いかなる聞き分け。一時大層という。どういう事であろう、分かろうまい。事情から聞き分け。それぞれ理を聞き分けねばならん。第一身上案じるであろう。どちら/\案じる。前々以て一つの闇雲/\、どういう事と思わんよう。長らえ/\ならん中通って身上という。どちらにどう、善き事ならば一時立て合いばかり、身上案じるばかり。別段不足とは思わん。人は深き理を聞いて事情聞き分け。人が名々/\心は澄み切らん。長らえ因縁行寄人抱う。これ名々もいかなる聞き分け。因縁事情、又々道を通り、どうでも因縁理明らかの道を見せ。人はどうでもよい。また若きこちら事情治め。若き事情聞き分け。名々こう、長らえこう、人がこう、名々いかなる処、よく聞き分けくれねばならん。立て合いこうしようか知らん、遂には理を失う。早く聞き分け。名々治めてくれるよう。 |
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明治22年8月13日 |
朝9時、内藤善次47才、身上願い(元斯道会第7号周旋方)。
さあさぁ身上一条事を尋ねる。身上の理を尋ねる。よう聞き分けねば分からん。日々という、どれだけ日々十分尽す処の理は受け取る。日々尽す処受け取る。一つの事情身上の事情あれば思案ばかり。長らえての中日々中運ぶ。身上どういう事であろ。改め。一つ人間という、生まれ更わり出更わり分かり難ない。何ともなけにゃそのまゝ。実正あって、身上事情あって世界。世界の理を聞け。名々借りもの。尽す一つの心であろ。なれど借りもの。身上事情あってどれだけ尽す。世上一つの理を見て、日々タンノウ。生まれ更わり出更わり、成る程世界の事情身上の事情、同し事。難儀さそう不自由さそうという親はない。前々一つの理を聞き分け。世界どうでもこうでもならん。皆な同し子供、これを聞き分け。世上を見て心が定まれるなら、直ぐと治まる。多くの中事情これよりなきもの。第一という。身上不足なって、世界を見てタンノウ。改めるなら、身は直ぐと治まるという。 |
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明治22年8月17日(陰暦7月21日) |
増野喜市の身上心許なく、神様の御守護にて全快致せしや、遠国のところにて案じらるゝにつき伺い。
さあさぁ遠く事情、尋ねる処、幾重十分一つ治まりある。一つの事情近々一つ便り近々。 |
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明治22年8月17日(陰暦7月21日) |
深谷源次郎、身の障り伺い。
さあさぁ身の処から、何かの処尋ねる。尋ねるから一つの理を聞かそ。身上速やかなれば、一つの証拠であろ。段々一つの理を始め掛けるという。小さい処から段々始め掛ける。小さき処から段々大きく成る。何某誰々名々御苦労/\、十分治めるなら十分治まる。名々どれだけ事聞けども、御苦労御苦労十分治まる/\。 |
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明治22年8月17日(陰暦7月21日) |
増田亀次郎、身上願い。
さあさぁ尋ねる処々、尋ね一条身ところ心得ん。どういう事であろ。一時どういう事であろ。身上にて自由心一つ、心一つで十分身の治まりの処、又一つどういう事であろ。何かの治まる。何も思う事情は要らん。又変わって一つ名々事情、よう聞き分け。どんな事こんな事も治めてある。名々/\これもこう/\、これなればならん。これだけ真を治めてある。理が定めてある。何も名々まゝにならん。直ぐと聞く、直ぐと見る。名々所を変えて運び来たる。十分中に、十分名々ならん事情日々聞くと見る。よう事情名々これだけなら十分/\。与ゑの理は生まれるより定まってある。どんとした所に生まれ/\、庶情が分からん。誠聞き分けて治めるという。 |
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明治22年8月18日頃 |
当三島村田中忠蔵、清水利八、中島嘉三郎、中川勘平宅地一反三畝十八歩、お屋敷地面続きにつき、買入れの事御許し下さるや願い。
さあさぁ尋ねる/\処、一つ順々、よう何か聞き分けくれるよう。尋ね順々一つの事情話しおかねばならん。段々の事情、もう一時の話し諭しおく。たゞ一年/\どんな理でも治まらにゃならん。一年/\後一年の理、この事情話合い伝え合い、尋ね旬である。旬とあればどうでも古き話、一つ話し掛けたであろう。一々諭しある。一時治め掛けたる。見せにゃならん見にゃならん。事情見て急くに一つの理、じっとするも一つの理、一年後見て急くも一つ神、抑えるも神。広く/\要る/\。一年経るまで事情、又な、これではな。たゞ一年の理を見て治まり掛けたら早い。その心ばえを以て運んでくれるよう。 |
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明治22年8月19日 |
清水与之助、身上の願い。
さあさぁ身上案じる事は要らん。幾重話聞く。何遍聞く。どういう事である。一寸身の処、どういう事で、どれでどうなる、名々とんと鮮やか/\。一年という、年年いつにこう/\。この事情聞き分け。朝という、十分晴天。一名一人の事情、大変の事情、年々の事情あって身上の処、案じる事は要らん。年々事情いついつまでやない。難しい事やないで。 |
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明治22年8月19日 |
清水はる、熱強く上へ戻すにつき願い。
さあさぁ尋ねる処々、身上つかえる/\。どういう事である、分かろまい。思うであろう。これまで/\の処、どんと分かりあれど、名々心を定めて一日の日という。なれど世上の理が分かり難ない。細く道、道のため十分治まる処という。名々鮮やか治まりある処に、治まり一つの事情、何にも遠慮気兼も要らんで。与ゑいついつまでの与ゑ、皆な揃うて与ゑという。 |
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明治22年8月20日(陰暦7月24日) |
梶本うの、指先の障りにつき願い。
さあさぁ身上から尋ねる。身上一寸不足なる処一寸尋ねる。どういう事も分かろまい。何かの処諭し、人数の理も聞き、成るまで何か聞き分けくれねばならん。身上から理を始め掛ける。皆な第一難しい事は一つも始めん。皆なよう聞き分け。理を始め掛ける。話し早うせにゃならん、尋ね返えさにゃならん。内々事情理を揃え、身上不足なで一時早く運ぶよう。万事何かのところ早く皆な揃うて尋ねるがよい。 |
同日、山沢為造の娘ミキノの伺い。
さあさぁ尋ねるまで同じ事、理上理に知らしてある。皆な一時事情、家内十分人を揃えて尋ね出よ。指図してある。 |
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明治22年8月20日(陰暦7月24日) |
宮森与三郎33才、身上願い。
さあさぁ身の処々不足尋ねる処、一時の処どうなろと思う処、又一時一つそのままじと治まりあるよう。何かの処十分の理諭しくれるであろ。身の処不足間違いあろ。どう事で間違うてなて、身の処一時間違いある。間違うてある。十分どういう事でどうなろ。一つ/\案じる。皆な案じる。ようこの理を聞かしてくれねばならん。何も案じ、どうて一つの道を通り、案じる身はない。身を以て案じる。事情案じる。身を案じる。そら案じる話しを聞いて、尽す身の処思案すれども、思う間違う処何もない。名々思う。案じるではない。長らえて何か世上/\一つ理も諭しに出る。名々一つの事思うて案じる。何も案じる事はない。何かの事引き受けある。どんな理も案じにゃ、聞いた処から案じる事は要らん。心一つの理によって引き受ける。さあさぁ当分の処何かの処、当分の処許そう。当分じゃで。 |
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明治22年8月20日 |
紙谷九兵衞、身上伺い(58才の時7月10日よりふらふらと致し、首よりつかえ、又、腰にて痛み、外のところ速やかになると、又々足より右の足を痛み、日々のところ身のところは、ぼち/\と仕事致して居ります。右の願い)。
さあさぁ身上/\一時尋ねる処、長らえて/\、まだ身は発散せん/\。聞き分けてくれ。一寸の事情は大層である。一時ではない。話し難くかろ/\。所に一つ理を始め掛け、運ぶ処は十分受け取る。まあまぁ大層中、一時掛かりた処、一時の事大層とは思う。聞き分け。名々も長らえて、内々の中も速やかならば何も案じはあろうまい。なれども、一寸中一つの取りよ。ならん/\中の理を見て、世上一つの理を運べ/\。そこで事情を定めば一寸の理も分かる。試して見ようと。 |
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明治22年8月21日(陰暦7月25日) |
中山会長始め、梶本松治郎、山沢為造、ひさ、うの、身上の理から皆な引寄せて御話しあり。
さあさぁ話し掛ける/\。どういう事を話し掛ける(という)。何かの処、よくよく聞き分け。どういう事を話し掛ける。神一条の理を話し掛ける。どういう事を聞く。返やし/\神一条(の理)を聞き澄まし(てくれ)。いついつ(もの)心(にては)、一寸人間(には)古き道筋(を)通りた道が分かりゃせん。(神は)通りた(道を)夜も昼も見て居るで分かる。(人間には)通りた(道が)速やか分からんなれどよう聞(き分)け。(この道は)元々ない処から始め掛け。どうなり(しても)こうなり(しても道が)付かなんだ。長くの処(を通りて来た)。ようよぅの道を縮め(て)、内々どうでもならんから、ころりと道を立て替えて、世界(に)これだけの道を始め掛け(た)。(この道は)神一条(の)世界(に)一つの道(である)。(この世界)たゞ一つの道を始め掛け(たのである)。段々(元ない人間世界創めた)因縁/\の理を以て始め掛けたる理という。十分(この)理を聞き分けてくれねばならん。何年の理を計る(という)。心に一つの理が、どうなりと十分心が治まる(よう通りてくれ)。この事情速やかに聞き分け(てくれ)。
どんな事も詰んで/\千度幾度(も)理を諭しある処(も分からぬ故)、(教祖は)年限寿命を縮め(たのである)。今の事情(は)世界通り良い(と思う)。(しかし)通り難くい日も(まだまだある)。神一条の道はまだまだ治まって(い)ない。神一条の道を通りて(い)ると思うたら、ころっと間違うで。年限(の理によって与えて頂いているのを)たゞ不思議や/\(と)、思うだけ(では)何も分かりゃせん。
又一つ一人の小人定め一つの理であろ。待ち兼ねた一つの理であろうが。年限見せにゃならん、見にゃならん。今一つの事情、理と理によって一つ計り難ない処、何かの処聞き分けくれるよう。小人十分どういう理が治まる。世界大きいもう一つとない。一名一人より世上の理が治まると。名々それぞれ真の改め、理が分かれば分かる。早く通したい道理一つの理、十分理を下ろし、十分に地を均らして、十分理を下ろし、十分に地を均らして、十分善き種を蒔いても、その年理をもて、生え難くい理もある。辺なる処へも生える。一つの理聞き分け。今一時の処、前々通りて一つの理で一つの理、因縁/\、小人一つの理は七箇年の間、何時とも分からんと指図しておく。身上から寄せた事情速やかと諭しおく。さあさぁ尋ねる事あれば尋ねるがよい。 |
梶本押して願い。
さあさぁ身上事情ある、尋ねる。又一つ詳しう聞き取って、小人一つ身の処、何処も悪くない。どういうものである。皆んな寄せて聞かさにゃならん。名々身上の処分かり難ない処、神一条の理なら、世界の道理上から分かり難ない。(この道は)世界(で教祖が天から理を映した処の)たゞ一つの事情から始まりたる理(の道である)。初め(から神一条の)一つの理(である)。一代も経ち、二代も経ち、三代(の今日の道になって)世界の道の道から、神一条(の理の道を)多く広く(通るようになった)。(この)一つ道(の理を)よう聞き分けてくれ。名々尽して居る。何年心の働きによって、何年左程の理はなけれども行かにゃならん。どうでもこうでも治まらん。ほんに理かいな、治まる一つの理によって治まる。初めの理はどうせにゃならん。見えるだけ変わらんなれど、一年の後先の理を見れば、成る程の理が向こにつんであるで。それが分からんではどうもならん。何でもこうでも見せる。長いと思うたら違うで。あんな事言うて居て、あんな事に成ろうか。一年の後先の理を見れば先はつみてある。皆な功尽さにゃならん。道なき道はない。又々一時に分かろまい。刻限の理を以て一つ/\諭そう。 |
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明治22年8月21日 |
小林長三郎36才(近州志賀郡飯賀立村周旋方)。
さあさぁ段々一つ/\の席をして、さあさぁ順々の席をして、さあさぁ世界中は互い/\の真の心の誠の理が兄弟やで。さあさぁ誠程堅い長いものである。誠というは何処にもありはせん。真の心の理が人を助ける。さあさぁ所々に一つのコウノウの理がなくばならん。さあさぁ授け/\、一つのコウノウの理渡そ。授け/\、悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これを三遍唱えて又三遍/\三々々の理を渡そ。しいかりと受け取れ/\/\。 |
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明治22年8月21日(陰暦7月25日) |
井久保栄治郎53才(此瀬)。
さあさぁ段々の席返し/\の席をして一日の日生涯、心の理を以て一つの席、席順序一つの理は、生涯の理を諭そ。生涯の理を諭するには難し事は言わん。どうせこうせ言わん。言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかと言う。人間という身の内という、皆な神の貸しもの神に借りもの心一つが我がの理。心の理というは、日々常々どんな事情もどんな理もいかなる理もある。どんな事情理もいかなる理も、日々に皆な受け取る。受け取る中にたゞ一つ自由という一つの理。自由というは何処にあるとは思うなよ。名々精神一つの理にある。日々常々誠一つという、誠の心というは、一寸には弱いように皆な思う。なれど誠より堅き長きものはない。誠一つは天の理。天の理なれば、直ぐに受け取る直ぐに返す、一つの理。よう聞き分け。又一名一人の心に誠一つの理があれば、内々皆な十分睦ましい一つの理が治まる。そら世界という、成る程という、成る程の者、成る人というが、常に誠一つの理が自由という。又互い/\助け合いは諭する理。人を助ける心というは、真の誠一つの理が、助ける理が、助かると言う。又これまで尽す運ぶ事情は、内々名々の事情に治め。これより先永く事情、助け一条のためコウノウの理を渡しおこ。さあさぁ授け/\、悪しき祓い助けたまへ天理王命、三遍又三遍又三遍三々々の理を授けよう。さあしっかり受け取れ/\。 |
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明治22年8月22日 |
谷川清三郎36才、身上願い(芦津)。
さあさぁ尋ねる事情、身上一条の理を尋ねる。さあさぁ、身の内どれだけ長らえて、何ぼうでもならん。日々の処、思う一つの理であろ。話し聞く。成る程と心を治め、よく聞き分け。人間身上不足、世界の一つの理である。因縁一つの理聞き分けたか。因縁生まれ替わりの理も聞き分けたか。聞き分けたら分かる。一時でない、成る程の理を聞き分けくれるよう。生まれ更わりの理は、世上の理を見て成る程。前生世界の理を見てサンゲ。同じ神の子供、可愛が一条。よう聞き分けてくれるよう。 |
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明治22年8月23日(陰暦7月27日) |
増野正兵衞、神戸へ帰宅御許し願い。
さあさぁ心に掛かるだけ。身は一日の日、急いて心おきのう運ぶがよい。 |
同日、同人妻いと儀、大和へ引越すにまだ早いと申します、これは理の諭しが足りませんのか、私の心が定まりませんかにつき伺い。
さあさぁ尋ねる事情、一寸の処深き処、深き心はあれど一寸の理を思う。一寸の心の暫く、どういう事であろう。よう話し伝え。前々古き一つの理、所々十分の事情話してくれるよう。それより一つの心を定めて十分許そう。 |
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明治22年8月24日 |
兵神分教会所にて参詣人不思議なる御自由あり、いかなる御知らせなるや、清水与之助、増野正兵衞、中井宗七より伺い。
さあさぁ尋ねる処々、どういう事情あったぞ。これも不思議、コウノウ一時治まりある。何かのところ聞く。自由/\は一つの心を寄せて、十分の理現わせある。又候いついつも先々の事情新た事情であろ。事情よう聞き分け。自由聞くばかりでは分からん。話しまで聞くまで心と心と自由治まる。どういう者も入り込む。どういう事もあろ。一つ談示何かの事、案じの事情を以て一つ成らん事情、自由の理がある中に、一つ案じる。自由何処から見ても一つ鮮やか運んでくれるよう。速やかという理を知らしおこう。 |
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明治22年8月24日 |
山田太右衞門36才、足障り伺い(元斯道会第38号講元)。
さあさぁ身上に心得んの理がありて尋ねる。尋ねるは一つの理を諭しよ。長らえての中々、名々も、どういうものであろ/\思て通りた一つの道。どうなろうどうなろう、段々尽す中に、これはどうであろ/\思うは、一つの理であろ。なれども、早く一つの理を取り直せ。成らん理を取り直すよう。成る成らん/\皆な同し神の子供、何の憎い親はあろまい/\。因縁という理を聞き分け。因縁理は分かるまい。因縁事情は、まあ世界/\見て、一つ心。改め替え。尽した一つは一代は末代の理と思え。この理を速やか分かれば、身が直ぐと治まるという。 |
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明治22年8月24日 |
午前9時、礒田源右衞門42才、胸の悩み伺い(元斯道会第21号講脇)。
さあさぁ身上一条段々理を尋ねる。思案幾重どういう身上取る。心得ん。よう聞き分け。一寸の理は幾年という、何年という/\。心という、よう聞き分け。身上心得んという事である。皆な内々一つの事情、長らえて/\一つの事情という事も聞き分けて居る。話しする、諭する。名々案じて居る。話し諭する理、名々身上一つ癒し、理一時の処一寸案じて居るであろう。案じる事は思わずして、いついつの事情生涯末代、いついつ一つの事情治め。身上案じてどうもならん。よい思案出ん/\。計り難ない思案出る/\。よう聞き分け。一代の理が末代いついつの理。世界の理を見てタンノウの理治めと諭しおくと。 |
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明治22年8月25日(陰暦7月29日) |
本席、口中左の上歯痛み頬腫上り身上御障りにつき願い。
さあさぁどういう事を話し掛ける。前々の理を以て話し掛ける。何かの処もう何年である。いつの日も分かり来る。近づく一つの理を知らせおこう。精神一つで分かる。どんな事情も治まる。薄きは薄きの理、濃きは濃きの事情、段々諭すまで心一つの理が台や。孝行を尽して孝があって立つという天の理が分かる。さあさぁ名々に一つの理。いつにどう、又々理が分からん。どういう理を治めたらよかろう。一つの理が治まればどんな理が治まるか分からん。何にもない処から始め掛け。前々の話しはほんに薄き濃き理が分かれば数々の理は要らん。どんな理を聞き分けくれるなら、一つの話し、どんな理も天より一つの理を下ろすという。名々一つの理を治める。よう聞いて心の理を治めくれ。一年/\の後先の理を見れば、成る程の理治まる。これより成る程の理治めば、どんな理も治まる。精神一つの理で皆な早く治めたい。思うは一つの世界の理を聞き、何たる理である。今の今聞いたまでは分かるまい。見て言うだけにては得心でけん。前以て一つの理を諭しおく。いずれ一つの理があり、皆な同じ理、名々悟りが違うた。十も一つ、百も一つの理を見よ。どんな理があれども一日/\、夜昼の事情を聞き分け。親の理があれば忘れられん理を思え。難しいようであろう。心で日々思う。一日/\暮らし、一つの理がコウノウ、日々のコウノウを以て尊ぶという。日々コウノウこれをよう聞き分けてくれるよう。 |
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明治22年8月26日 |
撫養、斎田村に於て支教会設置の願い(撫養支教会)。
さあさぁ尋ねる処々、さあ事情一つ理話す。地所一つの理を尋ねる。さあ一つの理、許そう。一つの理を聞き分け。生涯という心の理に許そう。変わらぬ一つの理は(教祖)存命の理(に通う心である)。いついつ(までも)心の理(の)変わらぬよう。速やか許しおこう。 |
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明治22年8月26日(陰暦8月朔日) |
増野正兵衞、身上障り伺い。
さあさぁいついつの事情尋ねる。どうでも日々尽して居る。あちらこちら日々取り扱い、早くの事情思うた。名々治まる。内々十分どちらなりとも生涯治め。何かの処運んでくれるよう。いついつ身の処、ならん障りタンノウの日も送り、どちら事情、これで生涯治め/\の事情あれど、一つすっきり治め、心を治め。日々いついつの事情聞いていつまで。 |
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明治22年8月26日(陰暦8月1日) |
兵神、分教会所講社の人多く泊める事伺い。
さあさぁ尋ねるであろう。尋ねるから一つしっかり理を聞け。日々の処出入り、道のため十分の理、日々世界一つの理から世上一つの理、どういう事情から前々諭したる処、安心/\の理、世界という。よう聞き分け。どうであろう、それはどうである、全然心に掛からんよう知らせおく。 |
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明治22年8月26日(陰暦8月1日) |
辻忠作、娘とめぎく願い。
さあさぁ身上の処切なみ、何ぼでもならん。早く聞かせ。今日は明日はどうであろ。子供十五才以上は名々の理を定まらん。今日は明日は日々のようのように思う。それは定まるまい。急ぐ日も暇な日も/\ある。いついつまで同じ日の心持って早く聞かすよう。 |
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明治22年8月26日 |
西岡善造、伺い(河内)。
さあさぁさあ一つ尋ねる処、どうがよかろう。名々一つ内々の事情、さあさぁ内々の事情、心に一つの誠、誠一つの理は内々の事情。十分と言えば、十分の理を治めるなら、一つ治めるなら、一つ治め。一つは治まらなゝろまい。内々一つ十分の理を治まれば世界という。 |
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明治22年8月27日 |
旧東京出張所なる東分教会所の井戸掘替につき伺い。
さあさぁ/\、水一条の理を尋ねる/\。さあさぁ尋ねる処/\/\、前々一つ元一つ、それより一つの理、どちら/\、さあ尋ねる処、さあどちらでもよいで。どちらでも掘るがよいで。 |
押して、水の清きようにと御願い申し上げし処。
さあさぁ水々、水の与ゑ、さあさぁ水の与ゑは、心一つ、人一つ、人一つの理による。 |
又、古井戸埋立の伺い。
さあさぁ十分の理を見て、それより心一つの理に委せおこう。 |
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明治22年8月27日 |
午前8時、中島安蔵(斯道会第83号講元)
さあさぁ段々の席返し/\の席をして、日々運ぶ段々の席、さあ一日の日一日の日という、席に順序の理を以て、生涯の理を諭そう。それ人間というは、身は借りもの心一つは我がもの。どんな理も誠一つ。誠一つはどんな理も受け取る。日々常に誠一つ、誠の理は弱いように思う。弱いようでも強いのが誠の理、誠の理は直ぐに受け取る。又一つ、これまで運ぶ一つの理、互い助け合い、助け合いの理は諭する理、諭する理を身に治めるのが第一。さあさぁ尽す理によって末楽しみの理を渡そう。さあ受け取れ/\。悪しき祓い助けたまゑ天理王命、さあ三遍三遍又三遍三々々の理を授けよう。さあ受け取れ/\、しっかり受け取れ。 |
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