(3月) |
明治23年3月4日 |
増野正兵衞、先日小人障り、又家内障りによって、日々取扱いの事を御聞かせ蒙り、いかなる取扱いにてありますや、色々考えますれど分かり難きにつき押して伺い。
さあさぁ前に事情諭し、案じる。小人一つ案じるでない。よう聞け。一人大抵一つの理。よう事情聞き分け。どうせこうせこれは言わん。事情聞き分け。心得ん。小人どういう事である思う。順序/\十分治める中心得ん。事情案じる/\。事情案じんよう聞きたる、早く治めにゃならん。どういう事を見るやら、日々心ばかりを案じる。日々の処/\、随分何か秘そやかという、心得ん。十分日々の処、随分秘そやかついついの理が現われる。よう暫くの処秘そとす。取扱い十分諭す。何かのところ諭す。秘そやか暫く。何かの処、聞き取りくれるよう。どういう事、こういう事、世界の道難しいてならん。なれど月々経てば変わる。暫く秘そやか。日々取り次ぐところは十分諭し、よう聞き取りくれるよう。 |
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明治23年3月4日(陰暦正月14日) |
永原村岡本善六伜栄太郎18才、身上につき願い。
さあさぁ一時身上の処、身上一つ心得ん。どういう事でと思う。一時案じる事は要らん。一日これより/\、一つそれより成る処、聞く処、世界の事情、一夜のこう治まれば重々の理。順序一夜の理治まらん。一つの理に運び改め。一つの理に鮮やか。世上見る、聞く。一夜の理を見て順序の理、一時の理、早く/\聞き取れ。一夜の理が実々、まずまずの一夜の理。又心得んと言えば世界の理を運べ。それより一つ事情の案じはない。一夜のためし、一夜十分一つの理。まず心得ん/\、世界見る聞く一つの理。 |
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【明治23年3月6日(陰暦正月16日)、上田ナライトお指図】 |
3月6日(陰暦正月16日)午前9時、上田ナライト心いずむにつき暫く本人の言う通りにしておいて宜しきや、又十分話しを聞かしたもので御座りますや伺い。
さあさぁ日々の処いずむ。一つの心というは、心の理でいずむ。どういう理でいずむと思うやろう。これまで話しを聞いて、幾年何年の理も聞いてある。楽しみやろう。前々生涯の理も諭しある。そばそばの心、はたはたの理、神一条の道は心に分かりあって分かりない。内々の事情という。今暫くの処じいとさしておくがよい。もう今の間に勇んで出て来る日がある。この理をよう聞き分けておけ。 |
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明治23年3月15日(陰暦正月25日) |
阿波国板野郡斎田村支教会、開筵式の願い(撫養支教会)(陰暦2月19日鎮座祭、陰暦2月20日開筵式、陰暦2月21日大祭式)。
さあさぁ一日の日を尋ねる/\、尋ねるは並大抵での理を外れぬよう。一日の日心おきのう許そ/\。速やかな一つ速やかに許すで。十分の理を治めるで。さあさぁ心おきのう勇んで一つ尋ねる処/\、尋ねるは順々の理に委せおく。 |
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明治23年3月15日 |
西川喜平38才(大和国高市郡石川村周旋方)。
さあさぁさぁ段々の席又々の席もしい、一日の日を改めて、一日の日に席をする。難し事は言わん。ようこれ聞き分けねばならんで。人間というものは、身の内は神の貸しもの、我がものというは心一つだけが我が理。さあさぁ常々に誠という心あれば、世界と言う。さあさぁ内々常々に真の誠という理があれば、名々にそれ内々も睦まじいという理が治まる。又、これまでの互いや助け合いの理は、こら諭す理である。常々内々誠の理があれば、それ人を助けるには真の誠というのは、真の誠の理が助け助かる。さあさぁこれより又一つ授け/\/\/\、コウノウの理を渡そ。悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これを三遍唱えて又三遍又三遍三々々の理を渡そ。しいかりと受け取れ/\/\。 |
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明治23年3月15日(陰暦正月25日) |
正木くま、身上願い。
さあさぁ身上の事情尋ねる/\。諭そ/\。身上の不足なるは、余儀なくの事情、余儀なく事情早く知らせ。さあさぁ案じ一つ/\案じ一つの心を除けて、早く一つ。身上に不足あれば、案じる。案じる心日々という。日々の案じは一寸は踏ん張る。日々の案じ心何の理も速やかして願うよう。一寸は踏ん張らにゃなろうまい、踏ん張らさにゃなろうまい。 |
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明治23年3月17日(陰暦正月27日) |
証拠お守りは、教祖のお召しになられた赤衣を小さく裁って出されていたが、ご在世の頃の赤衣を出し尽くしてしまった。これからどうするかを伺った時のお指図。(「御守はこれまで教祖の御衣物を御守に用い来たりしに、皆出して了いになり、この後は如何に致して宜しきや伺いお指図」)
さあさあ尋ねるところ、守り(は)いついつ(までも)続かさにゃならん。(しかし)赤衣という(は)、いついつ(までも)続かんなれど、(特別に)そうせいでもいと(いうて)、何尺何寸買うてそうすればよかろうと思うなれど(それではどうもならん)。赤き着物に仕立てて供え、これをお召し更え下されと願うて(くれ)。それを以っていついつ(までも)変わらん道と云う。 |
押して「ご霊前に供えますや、本席へお召し更え下されませと御頼み申しますや、どちらでありますや願い」。具体的に問うと次のようにお指図している。
さあさあこれまで住んで居る。何処へも行ってはせんで。何処へも行ってはせんで。日々の道を見て思案してくれねばならん。 |
押して「御霊前へ赤衣物に仕立て、御召し下されませと御願い致しますにや」。
さあさあちぉんと仕立てお召し更えが出来ましたと云うて、夏なれば単衣(ひとえ)、寒くなれば袷(あわせ)、それぞれ旬々の物を拵え、それを着て働くのやで。姿は見えんだけやで。同んなじ事やで、姿がないばかりやで。前々生涯の理も諭しある。そばそばの心、はたはたの理、神一条の道は心に分かりあって分かりない。内々の事情という。(中略)もう今の間に勇んで出て来る日がある。この理をよう聞き分けておけ。 |
教祖存命の理に基づくお指図を下されている。
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明治23年3月17日(陰暦正月27日) |
御守りについて、赤衣の件について伺い。
さあさぁこれまで(と同じように、こみの屋敷に)住んで居る。何処へも行ってはせんで。何処へも行ってはせんで。日々の道を見て思案してくれねばならん。さあさぁちやんと仕立てお召し更えができましたというて(願うのや)。夏成れば単衣(ひとえ)、寒くなれば袷(あわせ)(というように)、それぞれ旬々の物を拵え(てくれ)。それを着て働くのやで。姿は見えんだけやで。(存命の時と)同なじことやで。姿がないばかりやで。 |
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明治23年3月20日(陰暦正月30日) |
藤本喜七21才(真明組備後国安那郡上竹田村周旋方)。
さあさぁ段々の席/\返し/\の席をして、一夜生涯、心一つの理を以て一つ席とす。席の順序一つの理よく聞き分け。生涯の理諭そ。生涯の理を諭するには、よく聞き分け。難し事は一つも言わん。どうせこうせこれは言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかという。そら人間という、身の内という、皆な神の貸しもの借りもの心一つが我がの理。心の理というは、日々常という、日々常にどういう理、どういう事情、幾重事情どんな理、どんな理でも日々に皆んな受け取る。日々に皆んな受け取る中に、たゞ一つ自由という一つの理、自由という理は何処にあるとは思うなよ。たゞ名々精神一つの理にある。日々常に誠一つ、誠の心と言えば、一寸には皆な弱いように皆な思うなれど、誠より堅き長きものはない。誠一つが天の理。天の理なれば、直ぐと受け取る直ぐに返すが一つの理。よく聞き分け。又一つ、一名一人の心に誠一つの理があれば、内々十分睦まじい一つの理が治まる。そら世界という、成る程という、成る程の者成る程の人というが、常に誠一つの理で自由。又一つ、これまで運ぶ尽す中に、互い助け合い/\は諭する理。人を助ける心は真の誠一つの理で、助ける理が助かると言う。よう聞き取れ。これまで運ぶ尽す一つの理は、内々事情名々の事情理に治め。これより先永く事情に。又一つ、所々一つ日々という、日々には家業というこれが第一、又内々互い/\の孝心第一、二つ一つ天の理と諭しおこ。いついつまで変わらんよう、変わらん事情に、助け一条のためコウノウの理を渡しおこ。さあさぁ授きよう/\、悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これを三遍又三遍/\三々々の理を渡しおこ。さあさあ授きよう/\。しいかり受け取れ/\。 |
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明治23年3月20日(陰暦正月30日) |
高田嶺太郎31才(真明組備中国小田郡茂平村笠岡周旋方)。
さあさぁ段々の席/\返し/\の席をして、一夜生涯、心一つの理を以て一つ席とす。席の順序一つの理は、よく聞き分け。生涯の理を諭そ。生涯の理を諭するには、よく聞き分け。難し事は一つも言わん。どうせこうせ、これは言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかという。人間という身の内という、皆な神の貸しもの借りもの、心一つ我がの理。心の理というは、日々常という、日々常にどういう事情どういう理、幾重事情どんな理、どんな理でも日々に皆んな受け取る。日々に皆んな受け取る中に、たゞ一つ自由という一つの理。自由という理は、何処にあるとは思うなよ。たゞ名々精神一つの理にある。日々常に誠一つ。誠の心というは、一寸には皆な弱いように皆な思うなれど、誠より堅き長きものはない。誠一つが天の理。天の理なれば、直ぐと受け取る直ぐと返すが一つの理。よく聞き取れ。又一つ一名一人の心に誠一つの理があれば、内々十分睦まじい一つの理が治まる。そら世界という成る程という、成る程の者成る程の人と言うが、常に誠一つの理で自由。よく聞き取れ。又一つ、これまで運ぶ尽す中に互い助け合い/\は諭する理。人を助ける心というは、真の誠一つの理で、助ける理で助ける。よく聞き取れ。又一つ、これまで運ぶ尽す一つの理は、内々の事情名々の理に治め。これより先永く助け一条のためコウノウの理を渡しおこ。さあさぁ授けよう。悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これを三遍又三遍/\三々々の理を授きよう。さあさあしいかり受け取れ/\。 |
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明治23年3月21日(陰暦2月朔日) |
森本儀三郎妻りと32才、身上願い。
さあさぁ身上迫り切り心得ん処/\、諭しおいたる分かり難ない。十分迫り切り大層大層。一寸掛かる掛からん事情、早く事情早く行くがよい。一時分かり難ない事情、早く行て事情、人間心一つの事情という。 |
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明治23年3月21日 |
深谷源次郎、願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあよう聞き分け/\/\/\。十分/\尽してある/\。十分に広やかにしてくれるようと、指図しておこ。 |
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明治23年3月17日(陰暦正月27日) |
お授け順序につき、本席は2月、3月世界どうも通り難くいと御聞かしあり、そこでひっそ/\にしてと御話しありましたが、本席順席如何致しまして宜しきや伺い。
さあさぁ秘っそ/\にして、その日/\の旬を見て、秘っそにして三名、昼でも夜深でも大事ない。秘っそにして取り計らい、取り扱い、皆な渡さにゃならん。 |
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明治23年3月17日(陰暦正月27日) |
御守はこれまで教祖の御衣物を御守に用い来たりしに、皆な出して了いになり、この後は如何に致して宜しきや伺い。
さあさぁ尋ねる処、守いついつ続かさにゃならん。赤衣という、いついつ続かんなれど、そうせいでもいと、何尺何寸買うてそうすればよかろうと思うなれど、赤き着物に仕立てゝ供え、これをお召し更え下されと願うて、それを以ていついつ変わらん道という。 |
御霊前へ供えますや、本席へ御召し更え下されませと御頼み申しますや、どちらでありますや願い。
さあさぁこれまで住んで居る。何処へも行てはせんで、何処へも行てはせんで。日々の道を見て思案してくれねばならん。 |
押して、御霊前へ赤衣物に仕立て、御召し下されませと御願い致しますにや。
さあさぁちゃんと仕立て御召し更えができましたと言うて、夏なれば単衣、寒くなれば袷、それぞれ旬々の物を拵え、それを着て働くのやで。姿は見えんだけやで、同んなし事やで、姿がないばかりやで。 |
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明治23年3月17日(陰暦正月27日) |
桝井伊三郎、身上の障りにつき刻限の事情御諭あり。
さあさぁ身上の事情尋ね出る。いかなるも刻限の事情話したるなれど、話すに話されん。皆なそれぞれの心、夜に知らせたい/\。なれど諭す事ができぬ。見えん見え難くい心尋ねるである。尋ねるから話し掛ける。一つどういう事、刻限余の儀外の儀は諭せん。長く分けとは言わん、分けとは言わん。出て来る見る、尽しながら、見るに見られまい。秘っそ/\諭しおいたる話し、一時二月三月の処通り難くい。何彼の事秘っそ。取次事情難しい。よう事情聞き分けくれるよう。一時話し聞かさにゃならん。聞き分ける理もあろ。見分ける理もどういう事であろ。大道は難しい通り難くい。これまで往還道難しい。十分取り決まるよう。 |
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明治23年3月17日 |
心勇講へ分教会所御許しの願い(城島分教会)。
さあさぁ十分治まり、所変わって一つ。これまでどうもならん。その日治まる事ができぬ。それぞれ心を揃え、こういう心を定め。許そう/\。 |
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明治23年3月17日 |
河内国志紀郡柏原の里に、柏原分教会設置の儀御許し願い、会長山本利三郎(中河分教会)。
さあさぁ前々伝えある理は、十分許すであるところ運ぶ。まだまだ順々一度のところ理は運ぶがよい。 |
本部長より押して御願い。
さあさぁ許すところ、たゞ一つの心、十分の心、許してやるがよい。 |
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明治23年3月17日 |
増野正兵衞、毎朝腹痛み下るにつき願い。
さあさぁ身上一日の日印、一日の日の仕様、どういう事であろう。事情聞き分け。どんとこれまで何でも通さにゃならん。十分受け取る処、世界の事情、十分運ぶ。十分受け取る。一日の日事情、小人並大抵の事でない。一人の与ゑ中々。二人夫婦その中一つ、三人夫婦可愛い一つの理、頼もし一つの理、心一つを定め。身の内は心の理かと、一時の理が定まるという。 |
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明治23年3月17日(陰暦正月27日) |
飯降政甚、大祭に帰りしにつき又々神戸へ出越すの願い。
さあさぁ修行/\、学問上十分という、心通して修行。学問上何が違う、彼が違う、どういう事であろう。身上どんと不足なれば、どうする事もできん。どんと不足あるとて指図一つで速やか。何年幾年了えたら、身上どんと不足成ったらどうもならん。修行の処、身上不足取次何も案じる事はない。修行のため、名々身上磨きに出るのが修行。通さにゃなろまい。修行という、心の身を磨きに出るのや。修行、大切に扱うては修行にならん。そら水汲みや、掃除や、門掃きやと、万事心を磨くのが修行。そこでさしてくれるよう。 |
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明治23年3月17日 |
清水与之助、これより飯降政甚の供致し神戸へ出越す願い。
さあさぁ暫くの処、修行のため、先々話したる処、心に掛けずして取り計ろうてくれるよう。 |
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明治23年3月17日 |
清水与之助、身上の願い。
さあさぁ身上から尋ねる。又一つ指図どういう事であろう。思案すれど何が違うであろう。身上心一つの一人の事情という。それぞれ運ぶ処、日々の処、結構十分はさん。世界どう心に掛かるなれば、身ははさん。一人の処、世界から十分はさん。夜の処一つの理を思う。どんな事あっても何も案じる事は要らん、身上案じる事は要らん。 |
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明治23年3月17日 |
井筒梅治郎、一人で行き立売堀3丁目家屋敷買受の件伺い。
さあさぁ尋ねる事情、前々事情一つの事情諭し、いずれこう言えば治まる。一つどうであろう/\、心の安心でけようまい。今日して明日として同じ事。何処にどうして、何一寸も構わん心の理が第一。心の理が治まりつかねば、どんな名をつけても何もならん。実際多くの中が治まりという。 |
押して、借家と右家買取るとどちらが宜しきや伺い。
さあさぁどちらでもよい。いっそ小さき処から/\、大きく成る理。どうこう成らんと言うでない。たゞ心治まる処/\、心の治まらん所には成らん。子供の寄り合う処が一つの理。あちらから妬む、こちらから妬む、身が悩む。治まらん。どうでも一つ治まりという。あちらから妬む、こちらから妬む、という理治まり成らん。一時一つ運ぶ。いつなりと治まるという。 |
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明治23年3月17日(陰暦正月27日) |
高井猶吉、小人目かい障り伺いによって同じ事情聞かせ下され。
さあさぁ皆な身上目の処尋ねる。一つ悪しき事情理を尋ねる/\。尋ねにゃ分からん。何処/\なれば一つの道、同じ理諭したる事情聞き分け。日々の事情聞き、たゞ賑やか事情楽しむ。その中事情聞き分け。見えん、尋ねにゃ分からん。一時尋ね速やか。これにゃ諭する理が難しい。諭して成る月々の理によって一つ心得ん、日々という、これの理をよく聞き分けくれねばならん。 |
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明治23年3月19日 |
平野トラ、願い。
さあさぁ身上心得ん、尋ねる。どういう事であろう。皆んな残らず尋ねる/\。一つ指図、今一時秘そ、穏やか秘そ/\。日々処、どういう事をきても言をか。秘そ一時一つ、どういう事を聞いて、一時一つ分からん/\。仕様ない。これまでどんと一つ、どんな処通して来た。どれもこれも前々伝えたるところ通さにゃならん。案じる事は要らん。なれど秘そ/\出そ。どういう事、どうしたらよかろうと思う。日々日々取次ぎ十分取次ぎ、日々日々秘そ/\やで。大層/\言わず/\。大層秘そと言う。秘その処、大層があれば秘そとは言わん。秘そでも大層、秘そから出た大層治め難くい。そこで大層やで。秘そ先だ/\。控えて秘そならん処運んで秘そとは言わん。事情聞き分け。どうでもこうでもじと踏ん張りて右へ躱し、左へ躱し、右のものは左へ躱し、左のものは右へ躱し、大層の理は実々の理に運ばんよう。この理上聞き取ってくれるよう。 |
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明治23年3月20日(陰暦正月30日) |
表の門西へ二十間立壁出来、山沢の宅を西へ引き、西の納屋を裏の地所に引き、教会所の東方建増二間十間、裏の地所三方へ板柵の御許し願い。
さあさぁ仮家、今の処仮一寸の処、仮家で狭ばくてどうでもこうでも仕様がない。談示あちら建て出し、こちら建て出し、今一時建て出し取り払うから堅い事や綺麗な事は要らん。ぐるり八方に建て出す。心通り談示通り委せおく。 |
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明治23年3月20日 |
中山たまへを灘の岸田へ預け修行に出す事を、中山会長より御願い。
さあさぁ長らくは要らん。一寸見て分かろうまい。一つ聞いて分かろうまい。もう世界のため、名々身の修行、一つの道を通り見にゃならん。心々幾重雛形の心、十分の心、よう聞き分けにゃならん。出す事はできんで/\。治まり心、内々心矯め方、心一つの道のため、日々のところ、これまで何にも分からんならん、内々思うた日もあったれど、これから案じはない。どういう日もあるなれど、案じる事は要らん。長くの日は、短こう思うて何かの処楽しみ。日々又候どうである/\、難しい濁り道払い切り、澄み切りた水が多いと、一寸の濁りは応えんで。 |
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明治23年3月21日 |
増野正兵衞、小人道興夜々泣き又乳を戻すにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情、尋ね同じ事情、日々諭し同じ一つの事情、諭し聞き分け。一つ/\理を洗い、一つの理を聞き、運ぶ一つ尽す一つ、前々事情諭す中、いかなるも成る程の理を定めみよ。どっから諭するであろう、よう聞き取ってくれるよう。 |
同日、桝井伊三郎の前のお指図の前々伺いのお指図を増野正兵衞見て後に、前のお指図を見るよう、目が霞むにつき願い。
さあさぁ身上の処一度尋ねる、二度尋ねる。まだ事情に心得ん/\。どれだけの事、日々の事情という事情に、事情が分かろうまい。身上分からん。一つの理という。よう聞き分け。一日/\理を運ぶ。日々随分の勤め、日々通り来る事情心得ん。どういう事で成る。これが違う。分かろうまい。尋ね事情、聞いて事情聞き分け。一時発散できぬ。心に治まり事情間違う。治まり事情がない。日々に諭す事情、世界それぞれ諭するに悟って、一つ身上は心一つの理、何か事情分かる。十分事情諭しおく。前々因縁の理、諭する理である。一時身上これを聞き取って安心。日々の事情、因縁の事情、勤めるが事情、送るが事情、立つが事情。 |
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明治23年3月22日(陰暦2月2日) |
夜、本席お授け順序、夏は朝か暮に御許し下されるや願い。
さあさぁまあ暫くの間は一席という。夜々とは言うた。又一つには事情の理によって朝ともいう。一席よりならんで。 |
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明治23年3月24日(陰暦2月4日) |
山沢サヨ、身の障り願い。
さあさぁ小人の処一寸身の障り、いかなる事情案じる。よう聞き分け。どういう諭し、一寸始めよう。何たる処案じる。よくよく聞き分け。日々という/\、月々という、年限という。何か聞き分け。何かのところ、どうでも見る理あれば年々の事情、日々やれやれ楽しみの事情治め。一寸始め掛け/\。一つ小人障りあれば何よの処ではあろうまい。年々の事情見て治めるなら、いついつの事情と諭しおく。 |
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明治23年3月27日(陰暦2月7日) |
午後9時30分、本席、御身上より刻限。
さあさぁ日々迫る/\。知らさにゃどうもならん。言い掛ける事情治めにゃならんで。さあさぁ先々の処/\、まあよう思案してみよ。さあさぁ身の内にてこれ一寸障りついてある。どうも真実なる知らせたい。分からんでならん。十分迫り切る。迫り切らん事には聞きやせん。日を送りて来た。さあさぁ一寸の処から一寸の処聞きやせん。見えて来たなら後で一つ/\の思案するであろう。大きものや堅いもんやと。大きいやない、堅いものが堅いもんやありゃせん。よう聞き分け。皆な一つどうもならん。何を言うやら分かろまい。理には迫ろまい。なれど日々の処、身上聞き分け。さあ聞き分けてしっかり事情、何もこれよう聞き分けて事情定め/\。段々に話し取り換え。寄り来る処に早く話し聞かせ。今の道難しいてならん。ならんものにどうせいそうせいと言うた処がどうもならん。これだけの人はどういう理を担ぐ、どうもならん。時節/\到来、時節あちらこちら成る事情は、言わいでも運ぶ、成らん事情は言うても運ばん。遠く事情これだけ働いてこう成らん者はせいと言う。成らん者にせいと言うてできるか。世界という教え一つの理から考えるなら、一つの理も分かるやろう。
さあさぁ理を取り換え/\。取り換えねばどんな理が出るやら知りやせんで。元の事情こういう理である。いかなる理も尋ね/\。尋ねるならいかなる理も諭す。こりゃ大き理や。分からんから道を失うような事ができる。今は大きにとこぎり大きもの、何でもない事が大きい事やで。何でもないと思うやろう。よう聞き分けてくれ。さあさぁ追々話しする/\。一度の話しでは取り混ぜである。話し掛けたらどういう事を話し掛けたら、旬々の理を以て一寸長々の道、身の障り、どれだけ一時に諭したい。分からん事情、そこでじっと些か心得んと言うて日を送って来た。今の日柄話し掛けたら段々諭さにゃどういう事も諭する。残念な事が何ぼ積もりてあるや知れん。いっかどあるや知れん。世界という、並大抵でない。眺めうっとしい。小さいようで大きいで。これをよう聞き分けておかねばならん。 |
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明治23年3月31日 |
深谷源次郎、目の障りにつき伺い。
さあさぁ事情以ちて事情尋ねる。日々の処、どういうもの分かるまい。分かるまいから尋ねるのやろ。一つ聞き取りて何も彼も分かるやろ。これまでの処、中の中日の中月の中、思う処多くなる。信者思い/\なりた。道は、往還道は通り難くい。細道は通りようい。細道は名々一つの心を以ちて世界、往還道は心一つは通り難くい。細道は名々心一つの理で通りようい。よく聞き分けて、一つの心で多くの中という。元々思い、一つの心で多くの中という。仕切りて身を試してみよ。一つ分かれば何かの処と言う。 |
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明治23年3月(陰暦2月) |
高知集談所長島村菊太郎、身上願い。
さあさぁ尋ねるであろう。身の処の事情尋ねる事情、所々一つの理を話し、初め初めはとんとはかない一つの理より、三里五里と尋ねる身の処、一寸にはどうであろう、これ聞き分け。事情定めば直ぐと治まる。生れ更わりの事情、因縁の事情、世界の事情見て身の理を見にゃ分からん。重々の治まりは、いついつ一つの治め方、話し方、第一育てる事情でどんな処も治まる事情、互いというを以て通ればどんな処も通れる。誠は天の理、これ一つには身の治め、一つには治め方、第一これよう聞いてくれねばならん。 |
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