(3月) |
明治22年3月1日(陰暦正月30日) |
午前9時30分、兵神分教会地所並びに東京出願の事、清水与之助、増野正兵衞両名にて願い。
さあさぁ段々前々一つ事情、所々運ぶ処、皆な揃うて一時治まる。どんな事も治まる。定かなで。又々理を寄せ。いかなる事情分かり来る。皆な身上より運んで成る程一つ安心、いついつ一つ心。一寸十箇年というは、長くはない。つい通る。一つ心の治まる。心分かり難ないから、始め掛けたら一つ理、始め掛けたら治まる。十分運んで一つ十分守護。心おきのう皆な揃うて日々という。 |
同日同刻、兵神分教会建築及神祀るにつき願い(分教会所建坪四十五坪、住居十五坪、講社談示定まり、私共神戸へ帰り、神様より細き所よりとも聞かして頂き、段々一同相談致しましたるに、是より細く致しては却って講社人気も落ちるからと承り、押して申難く、この位にて御許し下されますよう、又、神様祀りますにはどちらの方角にして宜しきや願い)。
さあさぁ尋ねる処普請一条、方角どちらとも言わん。向もどちらとも言わん。大き小さいこれ言わん。大層思うからならん。皆な心を寄せた理を受け取る。理が分かる。念を入れ、念を入れる事は要らん。寄り来る心これでこそ、皆なほんになあ。これだけ聞かしておく。 |
押して、井戸一箇所御許し願い。
さあさぁ何かの処、心一つ、一時一つ心を揃え。これでこそ満足という。この理一つ/\守護という。 |
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明治22年3月1日(陰暦正月30日) |
午後1時30分、前伺いの「なかなか遠く速やか一つ運び、一つ道」又「心と心と心にある」という理は、これは増野正兵衞生国長州へ帰りて神様の御話しを伝える事でありますか、又これは悟り違いでありますか伺い。
さあさぁ何かのところ尋ねる処、一時一つ思案、十分理。元々所一つ事情急がしい。何人あっても急がしい/\。所々、所段々栄える。世界の道ある。まだまだ道がある。国々国々という。幾重の名を下ろす。一時分ける。いずんだる所は引き起こす。遠く/\運び来たるという。何かの処十分運ぶ。一日一つ理を尋ね一つ聞かす。先一つ心に治めておくという。 |
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明治22年3月2日 |
午前10時頃、田淵広七54才(但馬国二方郡丹出村天地組講元)。
さあさぁ段々の席/\替わり/\の席、又一日の日の席は生涯の席と言う。生涯の理を聞き分け。どうせこうせはこれは言えん言わんの理を聞き分け。人間というものは、身は借りもの、たった一つの心だけ我がもの。一つの心よりどんな理も出る、どんな心も受け取る中に、一つ自由自在という理を聞き分け。常に誠の理があれば内々睦ましいという理をでける。常に誠の理が、自由自在と言う。又人を助けるという、真の心の誠の理が人を助けると言う、助かると言う。これより末永くの楽しみと、助け一条のためコウノウ一つの理を授けよ。さあさぁ悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよ。しいかり受け取れ、さあさぁ受け取れ。 |
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明治22年3月2日(陰暦2月1日) |
西岡岩太郎22才(吉野郡佐田村)。
さあさぁいかなる/\、段々の席をしい、又々の席をして、一日の日を改めて席をする。さあさぁ精神定めた/\心、さあさぁ人間身の内は神の貸しもの心が我が理。誠は天の理、誠程強い長いものはない。さあさぁ鏡(屋敷)というは日々通る(処、皆映る)。内々家業と言う。さあさぁ表も映る、裏も映る。尽す心が皆な映る。見えて来るのも皆な映る。これが四方正面と言うのやで。さあさぁ人を助けるには、神の貸しもの、我がものは心だけ、という理は、諭す処。又これより助け一条のために末永くの楽しみを授けよう/\。悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これを三遍唱えて又三遍/\三々々の理を渡そ。さあさぁしいかりと受け取れ/\/\。 |
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明治22年3月3日(陰暦2月2日) |
3.3日、お指図。
内々のところも心勇んで掛かれば十分である。じっと心を治めて、談じかへて、叉一つ。内々変わらん心定めて、尋ねば生涯の理も諭そう。 |
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河内国講社中より分教会設置願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ定めて理を立てば一つの理は治まる。一つ立てば二つは直ぐに治まる。皆んな一つよう聞き分けねばならんで、皆な聞き分けねばならん。二つ一つの理を聞き分けたら皆んな治まる。さあさぁ一つの心聞き分けるなら、皆な治まる。名々に一つ/\の心あっては治まらん。皆な一つに。 |
押して、分教会所を教興寺か、又は恩智か、又は老原に致すべきや願い。
さあさぁどちらどうとも、これ諭する理でない。なれど元紋型なきところから成り立ち来たるところ、因縁の事情である。さあさぁ元々一つ/\の事情を聞き分けて運ぶなら、皆んな治まり来る。これだけ諭しておく。 |
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明治22年3月3日(陰暦2月2日) |
林つま46才(河内国喜連村講元)。
さあさぁ一つ/\尋ねる事情、尋ねる席、いかなる席段々席、一日の日を以て席、席に順序鮮やかな理を諭そ。長らえて一つ心、年限を越し、これではならんという日も通り、一時分かり来るところ、皆な一つ心。段々通り来たる処、よう聞き分けるなら、成る程という理がある。世界という、今までの事を忘れんよう順序の道を通る。早く一つ道という。席順序一つ理、成る程一日の日生涯の理を諭しおく。よう聞き分け。難し事は言わん。言わん言えんの理を聞き分け。成る成らん、しっかり聞き分け。人間身の内神の貸しもの借りもの心一つ我が理。幾重の理もある。日々ある。日々受け取る中たゞ一つという自由自在何処にあるとは思うな。名々精神にある。よう聞き分け。中の自由自在常々ところ一つ誠と言う。一つ細路がある。細路は通りよい。往還は通り難くい。細路は細い、身心に掛けて通るから、通りよいから、往還と言う。往還の道は十分の道であるから油断して細路となる。この理を諭そ。国々所一つ所治まる理を、女一つ理を以て一つ理を悟れ/\。いついつまで聞き取るよう。授け/\、悪しき祓い助けたまへ天理王命、三遍唱え三遍三遍三々々の理を渡そ。さあ受け取れ。 |
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明治22年3月4日(陰暦2月3日) |
武内清次郎28才(備中笠岡真明組周旋方)。
さあさぁ何かに段々席をしい、又々の席もしい、一日の日を改めて席をする。これよう聞き分け/\難し事は言わん。よう聞き分け。常に誠一つの理があれば、それ天の理、それ世界と言う。内々常々に誠あれば、さあさぁ幾重の理も話しもしておこ。遠く所や、幾重の理も諭しておこ。国々遠く/\の所寄り来た処、所々には鏡と云うも要る。又、雛形と云うもなけねばならん。さあさぁよう聞き分けた。若きの至りに、これを生涯忘れなよ。一日/\家業大切、互い/\の孝心の心定め。又これより末永くの楽しみの理を渡そ。授け/\コウノウの理を渡そ。悪しき祓い助けたまへ天理王命、これを三遍唱え又三遍/\三々々の理を渡そ。さあさあしいかりと受け取れ/\/\。 |
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明治22年3月5日(陰暦2月4日) |
岩佐甚五郎27才(阿波国板野郡東貞方村講元)。
さあさぁ段々の席をしい、一日の日の席は生涯の理を聞かそ。生涯の理は、難し事は言わん言えんの理を聞き分け。人間というものは身は借りもの心一つ我がもの。たった一つの心より、どんな理も出る。どんな心も受け取る中に、一つ自由自在という理を聞き分け。常に誠の心と治めば、それ世界成る程の人やなあと言う。真の心に誠の理が自由自在。又人を助けるという、真の心の誠の理が人助けるという、助かるという。これまでの理は、名々心に治め。これより助け一条のため、コウノウ一つの理を授けよ。さあさぁ悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよ。しいかり受け取れ、さあさあ受け取れ。 |
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明治22年3月6日(陰暦2月5日) |
松村吉太郎の身上より、因縁の理によりてお指図に預りたれ共、山本は河内に於て紋型なきところより弘めた方につき、この中のお指図に、紋型なきところからと仰せられましたが、この辺り如何にや伺い。
さあさぁ前々以て一つ/\の諭し、どういう諭しである。名々の心、いろいろの心、理を計る。名々に心で理を抑える。暫く控えるがよい。又所変えて指図するで。 |
押して、山本より、松村に於てはこれまで運ばれた事でありますから、松村の宅に於て御許しの願い。
さあさぁ尋ね返やす処、一度一つの理と悠っくりと、心に治めて、又談じて固めて、内のところも心勇んで掛かれば十分である。じっと心治めて談じ替えて、又一つ内々変わらん心定めて尋ねば生涯の理も諭そう。 |
この3.6日のお指図をもって分教会設置場所問題は一応のピリオドが打たれた。 |
明治22年3月7日 |
清水与之助、腹痛みにつき願い。
さあさぁ身の処/\、日々心に掛かる/\。身のところ一寸、心おきのう。案じる事は要らん。皆な掛かる処、さあさぁ一つの心分かりた処、一つの心皆な受け取るで。皆な早く治めよ/\。 |
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明治22年3月7日(陰暦2月6日) |
兵神分教会の願い。東京本局管長の添書を送付相成り、兵庫県へ出願致しますにつき、清水与之助、増野正兵衞両名神戸へ帰る事の願い。
さあさぁ掛かる処/\、一日の日、心おきのう掛かれ。一日も早く掛かれ。 |
右教会の願書運びにつき、橋本清神戸へ出張の儀願い。
さあさぁこうしてこう、名々心を寄せ理を掛かるなら心おきのう。 |
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明治22年3月10日(陰暦2月9日) |
本席へ身上取次指図間違できて取次へのお指図(遠州弘岡村真明組周旋人の身上の願なるに御授人として取次せし故なり)。
さあさぁ早く/\聞き取れ/\。さあさぁ余の儀外の儀は諭さん。日々に運ぶ処/\、いかなる事も尋ねる事も、さあさぁどういうもので、さあさぁ間違うたやろうと思うであろう。さあさぁ一つの理を諭しておこう。身上は身上の理を聞き分けて運ぶよう。事情は/\事情の理を聞き分けて運ぶよう。さあさぁ席は願いの通りに諭そ。さあさぁ日々運ぶ処に理が間違えば、一つ間違えば皆な間違うで。日々取次の者にもどういうものであろうと、一つの理が治まらんであろう。さあさぁ万人の中万人の中に一人一日の日に、さあさぁ悟りは皆々同んなじ理が渡してある。これをよう聞き分けて、日々運ぶ処/\見分け聞き分けて運ぶよう。 |
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明治22年3月10日 |
松村吉太郎、3月6日のお指図に「生涯の理も諭そ」との事につき伺い。
さあさぁ何か事情、尋ねる処/\、さあさぁ数々の理は言うまでやない/\。これまでに聞かしてある。数々の事は言わん。どんな事も、どんな道も、世界の事情もこれまでの理も、通り来てある。月々年々の日も通り来てある。
さあさぁ五十年以前からの道すがら(を聞き分け)。元泥水や。ない(人間ない世界を創めた)元初まりの理を聞き分け。(元創めた)理を見よ。(この道は)人間心で始めたのではない。拵えたのやない。誰に談じてしたやない。(長い年限の道中には)今日は晴天(か)、今日は雨かと(いうように、良い日もあれば悪い日もある)。この理を分かれば、(道の)理は鮮やか分かる。
さあさぁ最初初めというものは、難し(い)処より始め掛け(た)。さあさぁ世界ではもう取り払いや/\と言うた日も、幾度も幾度もある。又取り消した、又差し止めた事もある。さあさぁ正月二十六日と筆に付けておいて、始め掛けた理を見よ。さあさぁ又正月二十六日より、やしろの扉を開き、世界ろくぢに踏み均しに出て始め掛けた理と、さあさぁ取り払うと言われて(も)した理と、二つ合わして理を聞き分けば、さあさぁ(世界助を急いでいる道の)理は鮮やかと分かるやろ、と(いう)。よく聞き分けてすれば、分からんやあろまい。世界ろくぢに踏み均しに出て居る。疑いもあろまい。なれど疑い心があるなれば、尋ねて見よ。神は幽冥(ゆうめい)と思うやろ。幽冥と思うなよ。五十年以前の道の理を思案して見よ。神は嘘と追従これ嫌い。 |
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明治22年3月12日 |
午前8時30分、筒井善三郎35才(元斯道会第38号周旋方江州甲賀郡北脇村)。
さあさぁこれまでの処/\、段々の席一日の席/\生涯の席、生涯の理はよう聞き分け。難し事は言わん言えんの理を聞き分け。人間というものは身は借りもの心一つ我がもの、たった一つの心より日々どんな理も出る。どんな理も受け取る中に、一つ自由自在という理を聞き分け。常に誠の心あれば内々睦まじいという理を出ける。世界成る程の内や、成る程の人やなあ、と言う。それ自由自在。又人を助けるという、真の心の誠の理が人を助けると言う、助かると言う。この二つの理を一つに名々心に治め。内々も心に治め。これより助け一条のためコウノウ一つの理を授けよ。さあさぁ悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよ。しいかり受け取れ/\/\。 |
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明治22年3月15日(陰暦2月14日) |
宮森与三郎、小人の願い。
さあさぁ小人/\の処、一時どうむならん/\の思案、思案はどうもならんの思案するばかりやないで/\。さあさぁ思案/\ばかりはするやない。さあさあ小人/\の処は、一時定めたところ/\、さあさぁこれを聞き分けて定めて居るであろ。なれど、さあさぁこれ遠く/\の所は、一つの理と思うであろ。今日で幾日になると思うぞ。さあさぁ一つの理諭した処も、名々はどうであろうと思う。とんとどうむもならんという心は、一寸思うであろ。さあさぁ実を定めた処、大抵大抵日々心定めたであろ。定めた心、さあさぁ遠く/\運んだ所は、さあさぁ一時は戻らにゃなろまい/\/\。 |
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明治22年3月15日 |
平野トラ、願い。
さあさぁ身上/\の一寸心得ん。知らせある。心得ん処一名の理で何かの処理を鮮やかとなる。一人の処より、心から何かの処、一つの事情長らえての事情大層の事なら、長らえての心で運べ。三年四年から運んだ処より、これまで成りた事を思え。長くの処なら、長くの心を持ちて運べば身もすきやかという。 |
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明治22年3月17日(陰暦2月16日) |
兵神分教会の儀、世界の道速やかに御許し下され、地所の処誠に不思議のように御許し下されましたに付き、中井宗七、清水与之助、増野正兵衞の三名講社一統の代りに御礼を申上げお指図。
さあさぁ何かの処よう聞き分け。前々より鮮やかと治めて来てある。皆な心通りに成る/\。十分/\に治まる。人間の順序の理が、神が何かの理を皆な受け取るで。生涯の指図しておく。人が勇めば神も勇むという。 |
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明治22年3月18日(陰暦2月17日) |
松村吉太郎、河内へ帰国につき御暇願い。
さあさぁ一時一つ事情、尋ねるからしっかりと諭しおく。内々の事情、世界の事情、どうやろうと思わんよう、心に思わんよう。大きい心を定め。何かの事も案ぜず運ぶ心ならば、心の誠一つでいかなる事も、自由という理を諭しおく。 |
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明治22年3月18日 |
寺田半兵衞、願い(大阪北区網島町)。
さあさぁさぁ身上/\、さあさぁ身上に事情、又々どういう事/\、これよう聞き分けてくれ/\。さあさぁ身上一つに障りなけねば、どういうものと思うやろ。さあさぁ長らえ、どんな道も通り来た/\。さあさぁさぁこの事情をよう聞き分けてくれ/\。さあさぁ世界の事を見て、何にも/\案ぜる事は要らんなれど、身上に一寸の事情あるから、こらどういうものであろうと思う。案ぜる事は要らん。心しいかりと定めておくよう。 |
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明治22年3月20日 |
峰畑為吉、伺い(宇陀郡見田村)。
さあさぁ身上/\、さあさぁ身上尋ねる処、さあさぁこれよう聞き分け/\。事情世界諭する理、理があればこそ/\。なれど、名々の身上に一つの理があってはどんならん。名々身の障るところから、世界諭すところの理と、名々の身上に不足の理があってどんならん。名々世界諭する理を、これよう思い/\、名々心一つの理治めるよう。 |
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明治22年3月21日(陰暦2月20日) |
3月10日の取扱上のお指図に続いて、日々取扱上の事につきお指図。
さあさぁ誰彼とも言わん。一寸一つの理を聞かしておかねばならん。何かの処、万事一つ、日々運ぶ処、一つ話しておく。日々運ぶところ、世界中の処、大抵/\は運ぶ処、道の道の中の道というは分かろうまい。聞き分けるなら分からんでない。世界の道の中の道は古き道、さあさぁ日々運ぶ処は速やか鮮やかなものもある。なれども古き/\という理を見分け聞き分け。さあさぁ年限を見て、さあさぁ世界の処は大抵/\の理を見て、さあさぁ年限相応見分けて、さあさぁ日々運ぶ処、名々勝手を出ささぬよう、皆々一つに理を寄せて、名々に運ぶならば世界の理も治まる/\。 |
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明治22年3月21日(陰暦2.20日) |
午後5時、本席、身上御障りにつき願い。
さあさぁさぁしっかり、さあさぁ聞かそ/\。どういう事、さあさぁこの所この屋敷/\、さあさぁさぁさぁもうこれ早く聞き取ってくれ。余の儀外儀は言うまでやない。世界は早く/\と言うて寄り来る。さあさぁ世界はどんな事もやってみる/\/\。どんな事をしたとて分かりゃせん/\。さあさぁこれまでの道、年明ける/\、三年の年明ける。一寸明けたら通れるように成ってある。これまでの難しい処は、今はまあ通りよいように成った。遠くにもあれば、近くにもある。
さあさあ道の中、道さえ分かりさえすれば、不自由しようにも不自由はでけん。これ皆な筆に知らしたるところ、紙に書いたものを持って居てさえ分かりゃせんから、一度や二度で聞いたとて分からん筈や。
(本席の)伏せ込み/\というは、皆なこれよう聞いておけ。伏せ込み/\という(の)は、どういう事やら分からせん。三年前の後の道、又、これから先の三年を思案しての、道の中の三年の中の理(を)分かるもひながた(を思案すればわかるという)。皆々互い/\に(この理を)研究して日々運べば(明らかという)。(これは)取次の古き道の理と(いう)。又(この理を)世界の道理の理と(比べて)諭せば、神の働き(は)どんな働きをするや知れんで。今までにも面目ない事が何遍もあったで。分からん(心で通った事)も一つの雛形(であるが)、分からん(心で通った)雛形は要らんというようなものや。なれど分からにゃ仕様がない。さあさぁお前も行こうか、わしも行こうと言うて来たのやない。最初の掛かり(は)、一人も(参拝することは)どんならんと言うた日もある。長らえての道は一寸にはいかん。何も彼も皆んな取り混ぜて話しおこう。これからは又々話そう。話し掛けたら、どんな話しを持って帰るやら知れんで。
さあさぁ日々席をする/\と言う。これまでにもくどうに説いたる処、どんな事でも皆な受け取る。思うよう。そこで名々、前々の席が難しい事はないのやで。どんな事でも受け取ると言うて諭しあるといえども、さあさぁ日々取次の席の掛かり、一つの諭しは難しのやで。今の道に何ぼ程面目や分からんで。さあさぁ古き事を、名々年々の理が積もれば皆な分かり来る。今日も一つの道、夜も又一つの道、あの者は放っておけ、この者なれば捜してなりと言う、これが第一いかんで。 |
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明治22年3月21日 |
午後5時40分、刻限御話し。
さあさぁ自由/\、どんな自由して見せるやら知れんで。さあさぁ朝の掛かりはあちらからも出て来てくれるで。さあさぁ何時俄かに抱きかゝえせにゃならんようになる。さあさぁ今までに何遍も/\、三名五名と今日から真実/\と言うて、神が見分けて段々と運び来たる処、皆んな可愛い子供、皆な可愛い/\。さあさぁ成る理が難しやない。成らん理が難しい。成らん中より運ぶ中の心がこの理が深きという。さあさぁ日々取次が急くやない。日々毎夜/\運ぶ席にて一つの事情あらば、又々変わる。日柄が経てば又一つの理を欠く。そこでよう聞き分け。席の運ぶところで三三三の理をよう諭すよう。 |
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明治22年3月21日(陰暦2月20日) |
午後11時、刻限御話し。
さあさぁさぁさぁ、まあまぁ一寸には難しい事も言い掛ける/\。内々(の者は)ぢばや/\と言うが、ぢばに一つの理(があるから)、さあさぁ皆々(ぢばへと)寄り来る道(であるの)や(で)。(ぢばへ帰って)治まる処(の)理を聞く。皆々身上からつき来る道や/\。さあさぁ名々皆々(信仰して年限)日が経つ。長らえての日が経てば(道に)踏み込む/\(ようになり)、入り込む/\(ようになる)。(こうして)出て来る(処の)道(であるの)や。その道(の)一つの道(を尽し運んで)長らえて年限経ち越したる。難しい道の(中を通る)楽しみや/\。さあさぁこれ(を)よう聞いておかねばならん。なれども一時楽しむというは、楽しむ一つの理。そこで遠く/\(の所より)、近くの所より、さあさあ大抵/\入り込む処(を思案してみよ)。(神は)一寸世界の処は一寸駈け廻りた。何処から何処までも大抵/\の道(を駆け廻りた)。何処までも駈け廻り、(道をつけ)たる処(である)。
さあさぁ一寸根に踏ん張る処を見よ。根から一つの花が咲く。(その理が分からず、皆は)一寸こうやったら困まるやろう、難儀するやろうと思うて(いる)。さあさぁこれよう聞き分け。(そんなことでは)何にもならん。どんな者でも何にもなりゃせんで。何時どんな水が流れ来るともこれ分かりゃせんで。さあさぁこれ踏ん張る処の根を見よ。根から一つの花が咲く。
今までにもどうもならんと言うた日の事を思い出してみよ。それ(が)分かりたら先の事が皆な分かる。これ雛形(の理である)。分からん(心で通りたことに)も雛形(がある)。一町四面(の地所という)。さあさぁ一年経ったらどんな事でもして見せる/\。さあさぁ年限はさあさぁ名々これだけ経ったと思わんよう。深きは深きの心の理を定め。人衆人衆と言うて居るけれども、何程あると思うぞ。
さあさぁ一代は一代の苦労を見よ。長々の苦労であった。二代は二代の苦労を見よ。三代はもう何にも難しい事はないように成るで。なれど人間はどうもならん。その場(だけ)の楽しみをして(しまうので)、人間というものはどうもならん。(その場だけの)楽しみ(をし)てどうもならん。その場は通(れ)る。なれども何にもコウノウなくしては(どうもならん)。どうもならんことに成りてはどうもならん。これを名々もよう聞(き分け)け。日々取次が難しい。名々の勝手心が難しいてならん。何程尽せども果さにゃならん。これを聞き分けねばならんで。又それぞれへもこれをよう伝えてくれねばならん。さあさぁしっかりと伝えてくれるよう。 |
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明治22年3月22日 |
3.22日、郡山の「平野楢蔵願い」に対するお指図。
「さあさあよう聞き分けねばならんで。あちらへも一本、こちらにも一本、根は一本。段々の理を聞き分け。同じ芽、同じ根と指図しておこう」。 |
「筆に記した通り皆な出て来るのやで。遅れてあるのや 皆な心定めている。なれども心に一寸かかれば案じてどうもならん。これ皆なよう聞いておけ」。 |
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【明治22.3.23日、お指図】 |
3.23日、お指図。
扉を開いて世界ろくぢに踏みならすと云うてある、扉を開いて世界ろくぢに踏みならしにまわりている、なれども皆な案じてどうもならん。 |
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明治22年3月24日 |
夜、梅谷四郎兵衞、大阪へ帰る願い。
さあさぁ帰る一つ事情、運ぶ一つ事情、どちらもこれ同じ一つ。もうこれ急がしい。どちらも急がしいで。もうちいとの間やで/\。どういう事を言うなら、どちらも急がし成る。急がしい成ってからは、誰でも分かるやろう。前以てこの事を知らしおこう。急がしい成るで。 |
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明治22年3月26日(陰暦2月25日) |
取次中当番を定める事の願い。
さあさぁ前々にも理を以ちて諭してある。尋ね出て来る取次一つの理である。どれだけ入り込む。何から皆な引き受け。一度成る成らん替わる/\。事情運び理かいなあ。神の理、神の道、運ぶ処尋ね来るなら、取次一つ段々尋ね、世界互い/\の理がある。遠く近いこれ言わん。日々取次難儀不自由の道も通した。助け一条道を教え。この理を思えば近いという、そばという、真実が分かろうまい。国々遠く先々枝先一つ始め出し。一つ心を定めさせば、一つ心鮮やかという。遠く一つ、石も立木も分かるであろう。この理もまた諭してない。それより運びつけたるなら十分治まる。 |
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明治22年3月26日(陰暦2月25日) |
増野正兵衞、神戸に帰り居る時から居所悪しく一昨日より血下がり昨日は頭痛するにつき伺い。
さあさぁ身上一点一つ事情尋ねる処、幾重の事情、幾重度々心に治まりある。よう聞き取れ。一つ事情、さあさぁ一つ事情身上あるから尋ね出る。一つ諭し、どういう事を聞く。難しいならん事、一寸何かの事、所も一つ、所一つ、所何処/\一つ言わん中に、一つどういう思う、一つの理。日々一つどちら事情、所も同じ事情、仕切って心を定める。日々事情身上治まれば皆な治まり来る。名々十分治め居る。名々どうである。段々どう日々理が現われる。案じる事は要らん、案じてはならん。こゝが十分の居所。よう思案すれば一名は定まれど、一名はどうであろ。心と心と定め。名々日々心働く、日々思う心障る。何かの処、それからそれから諭する。一つ何かの処もよう聞き分けてくれるよう。 |
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明治22年3月26日(陰暦2月25日) |
兵神分教会所去る陰暦26日地築につき、講社員多人数出て賑々しく致したる御礼申上げし時のお指図。
さあさぁ一時/\の理を宣べるは、心に速やかに理を宣べる。心一つ一条の道。皆な揃うて思うように成る。一寸には最初、一時願い出る。皆な心と心を捌いて、段々心を洗い合い、心を諭し合い、どんな心も十分一つの理を治め。一日の日掛かる。あちらも上々、こちらも上々、日々勇めば日々勇め。心おきのう日々ところ理が治まるという。 |
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明治22年3月26日(陰暦2月25日) |
和爾部内に頂きしお指図。
さあさぁ尋ねる。道一条長らえて不自由/\一つ理。さあよう諭して、身の自由、よう聞け。速やかという。自由些か長らえての処、尽す処、何かの処、何不自由さそうとは言わん。成る程心休めさせ。又一時道が分からん、日々思う心、心日々変わる/\。一つ事情何も/\/\見えん。見える見えん。速やか請願心であろ。思う道理、見える。長らえ尽す。すっきり身の自由一つ理を悟れ。心を休まるよう。内々長く処でない。又候、今度は長く一つ理を待たずして、一つ話し一つ理を聞かそ。 |
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明治22年3月28日 |
平野楢蔵より伺い。河内一国講社合併については、恩智村は彼是申居るにつき、一応参りて可然や伺い。
さあさぁ皆々の処、皆な名々に思案の処ある。一同の処何でも彼でもという理を定めるやろう。又所々幾名ある。所々へ治まれば何不足もあろうまい。そこで穏やかと運ぶよう指図しておこう。 |
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高安分教会設置添書本局より下付相成れども、大阪府のところ、只今大阪船場分教会出願中に付き、その許可まで延引致すべきや運ぶべきや伺い。
さあさぁ事情運ぶ処、運ぶ事情運べ。運ぶ処早く運ぶがよい。何かの処、所一つのなあと言うなれども、運ぶ順序は何か運ぶがよい。 |
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平野楢蔵、願い。
さあさぁ何かの処、定める処、後が先でも構わんで。二十六日何かの処始め掛け、二十六日から始め掛けたる処、聞いても居るやろ。先々の処後先に成りても構わんと知らしおこう。 |
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平野楢蔵、願い。
違うは身上に知らすで/\。計り難ない事は、皆な身上に知らす。これだけ言うたら、皆んな分かるであろう。 |
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平野楢蔵、願い。
さあさぁいかなる処、一寸は遅れ/\。皆な一寸の印し皆なある。一つの話じかねの道知らしたい、皆な聞かしたい。何から尋ねよと、皆なそれぞれ一寸印しを知らしてある。 |
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平野楢蔵、願い。
さあさぁ早く/\、どんな道も皆な通り、むさい処/\皆な掃除/\。皆な心次第委せておこう。皆な掃除して了うがよい。 |
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平野楢蔵、家の願い。
さあさぁ一時尋ねる処/\、何か一つの理、一時心に掛かる事、さあさぁ何かの処の事情聞かしておこう。さあさぁ刻限/\/\というは、皆んな揃うて居るところを以て刻限話しを聞かそ。その聞かす処の話しは、人間始め一条より、何彼のところを皆々話し聞かそ。刻限はいつとも言わん。 |
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明治22年3月31日(陰暦3月朔日) |
午前9時30分、郡山分教会所に御神楽御道具を御許しの願い。
さあさぁ尋ねる処よう聞き取らねば分からん。道の処(は)一つの理(が大切である)。一つの理を(聞き取らねばならん)。さあ(国々所々へ名称の)理を下ろしたる処(は)、(ぢばという)十分の道も(ある中に)、一寸世界の道を計りたる処(より許したものである)。(教会のつとめに使いたいと、かぐら道具を)真実日々一つ思う処(であろうが)、よう聞き取れ。名々一つ(理を心に)治めにゃならん。(教会本部も分教会も)十分どちらとも/\同じ(教会の)事なら、(そのつとめに神楽道具を使用したいと)一つの理(を)思う(であろう)。(しかし)多くの処道の処(に教会名称の)理を下ろす。(ぢばのつとめ人衆も教会のつとめ人衆も)皆な人衆一つ理である。(しかしぢばと教会のつとめの)人衆の理(の異なる理)を計らねばならん。ぢば(は)一つ(人間)始め出し(の理)という。それから道(を先々へつけて)、(先々)から所々から(ぢばへ)運ぶ処から、一つ(名称の)理が治まる。(理の異なる)人衆の心から悟り(すれば、教会は面を用いなくても)、鳴物の理(で)十分理で治まる(のである)。道具(は)これまで、神前に道具(を)飾(ってい)る(が、ここで)。十分の理を諭しておく。道具の理(を)皆な許す中(に)一つ元一つ人間始め出したる(理を象った神楽面は)、これだけ(は)ぢば一つに限るという事を指図しておく。 |
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明治22年3月31日(陰暦3月朔日) |
兵神分教会所前同様御神楽道具願い。
さあさぁ理は皆な同じ理、つとめ一条鳴物十分の理を許す。第一事情、人間始めた一つ事情、これからこうして貰いたい。こゝよう聞き分けて貰いたい。 |
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