(1月) |
明治23年1月2日(陰暦12月12日) |
村田長平、身上事情願い。
さあさぁ尋ねる処/\、前々以ての事情/\、さあさぁ一時どうしよう、こうしよう、年限を延ばし、又年限どういう事を運ぶ。いついつまで理を残す。一寸見合わせという理で見合わせ、余儀なき理がある。心の理という理がある。すうきり事情理をなくなして運ぶ。ようこれまでの理、十分治まりある理、又理があれば計り難ない。そのもの、そのまゝ理上、理によって、心に理をなくなして、又々の理も治まる。一度の理というも計り難ない。 |
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明治23年1月3日(陰暦12月13日) |
巡査毎日/\尋ね来るにつき、別席本席順序運んで居ては、何分ひっそ/\になりませんから、暫く休みまして如何伺い。
さあさぁ事情尋ねる/\事情、さあさぁ日々の処多くの多く事情、一時世界何ともなくしてこれには一つどうとか、一つ実際の処、一つの理を見よ。多くの中と言うなれども、よう聞き分け。世界の道を通り、世上の道を通りよい。一時通り難くいという理が、これまで細道。年限一時世上一つ、世上の理を通れば十分であろまい。一時通れる。これまで細道を通りた。一時安楽という。通り難くい人間の事情から道を運んで、明らか一つの理が治まって治まろまい。秘っそ/\の理が立たん。一寸にはどうであろう。日々に映る、日々に思うも理、多く中たゞ一つの理、十分の理鮮やかなら何案じる事はない。又々聞きに来ればどうであろうと、尋ねくれるどうである。一寸段々諭しおいたる、一時心を改めるとする、余儀なく日々に渡しある、真実渡す理、一つ心の理計り難ない。一時どんと案じれば切りはない。案じれば取り扱いの事情なく、休むという事情あろまい。忙しいじっとして多く事情話し事情授け、心一つ助け一条、そこでそのまゝ治まる理も治まらん理もある。授けは効かん。何も効かんものでない。これも一つ日々のところ、これから先一時抑えて了うという事も行こまい。暫くの処はじっと。年が変わればどう変わる、春になれば分かりある。人間心世上同じ理、嬉しいな一時嬉しうなる。悲しいと思えば悲しうなる。一時席を改め、暫く一時治まる処、もうつい一年/\、一年の事情僅か暫くの処、日限なくして急がしい。一寸じっと心に納めておくがよかろう。又々一つ諭を以て、どうこう何々、一年の処僅か日柄、内々忙しい。そこで暫く尋ねる事情こうあった。一年の間急がしうて暫くの事情言わずして。 |
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明治23年1月4日(陰暦12月14日) |
清水与之助、身上願い。
さあさぁ身上急くのやないで。よう聞いて一時という。忙しい。何処にどうして居る、これ聞かしておく。急えて/\忙しい身上速やかならん。何程どうなる身上案じる事は要らん。忙しう/\てならんから知らす。忙しう/\てならん。身のところ障りある、その事情から案じる。案じる事は要らん。年明けたら、何時か理が分かる、理が見える。先より何か聞いた。始めてから言うては分からん。身上から尋ねる。こういう事もあった、見て言う、聞いて言うては分からん。分からん先から知らしおく。成る理成らん事情、成らん事情を好む者はあろまい。どんな理も通る、どんな理も通らにゃならん処を通るのが通り難くい。成る道、神の道、成らん道は世界の道。これから何でも神の道に治める。一つの理という、天の理よりどうでもこうでも立たせんで。 |
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明治23年1月4日 |
桝井伊三郎、村田長平同住の願い。
さあさぁ何かの事情尋ねる/\。どうせねばならん、こうせにゃならん、と、これは言わん。さあさぁの理を以ちて一条の理というは治まるなれど、よう聞き分け。曇る日もある、又晴れる日もある、又晴天の心の日もある。理をよう聞き分け。人間の心の理と思うなれど、日々心の日の理がある。日々という日がある/\。これよう聞き分けておかねばならん。心得ておかん事には。 |
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明治23年1月6日 |
増野正兵衞及び妻、母身上障り伺い(増野正兵衞12月31日おぢばへ引越す途中、いと妊娠八箇月なるに、龍田の坂にて人力車転覆致せしも御陰を以て怪我なし、その落ちた日の翌1月1日より母の身上、いとの身上に障り、又正兵衞の身上にも障りにつき伺い)。
さあさぁ何か万事/\、家内/\身上心得ん。身の障りよう聞き分け。遠く思う事情、一時急ぐ事情、遠く思う事情、何かの事情は今までよう聞き分け。一度一つの理諭したるところ運ばにゃならん。夫婦/\一つ聞き、よくよくの理を思え。これまでの事情思えども、今まで世上分からない。判然に思われん。一年経ち、又一年経ち、世上鮮やかという、治まるという。これまでならんよくよくな道を通して、一日一日いついつまでの事情、ようこの事情一寸の処、一寸の治まり、不安に治まりはあろうまい。実際もうどうであろうか、夜分/\咳く処、よう諭してやってくれ。一寸どうであろう、思わん処へ治まってタンノウ、身上治まるであろう。案じは一つも要らん、と、諭してやってくれ。 |
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明治23年1月9日 |
村田長平42才、目の左の方より肩へこりつけるにつき願い。
さあさぁ尋ねる/\、段々事情尋ねる。一つの事情やれやれ、さあさぁ又々事情どういう事、さあさぁ尋ねる。尋ねるから又一つ事情の理を聞き、一つ順序一つの理から一つの理定め。日々思案又一つ身上心得ん、いかなる事情聞き分け。長らえて大抵な道、大望な道ともいう。どういう事も聞いて、事情一つの理。身上事情あれば一ついかなる理鮮やか、どういう理も鮮やか。事情治めた心分かる。身上からこれより一つ何よの処、事情の処も通りくれるであろう。よく聞き分けてくれ。人間又々年限速やかとあろう。いかなる処、身上速やかなれば、見るも聞くも一つあって一つ、一夜/\試しタンノウという。心一つ事情聞き、一夜鮮やかいついつまで事情諭しおこう。 |
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明治23年1月9日 |
桝井伊三郎、身上障り願い。
さあさぁ尋ねる処/\/\、身上心得ん、どうも心得んと思う。何が間違う、どれが間違うと思う処、何の処、一つ/\思う。身上事情あれば思う。どういう事こういう事も日々通る処、何であろう、どうである。心は治めて居る。分かろまい。尋ね一つ指図一つ話し聞き分けくれるよう。どういう事諭すなら、事情あるから尋ね諭す。諭しとうて/\ならん。何かの処聞き分け貰いたい。身上から諭されば、尽さにゃなろまい。一名一人であろまい。又々事情ある。一名一人諭し道理尋ねるであろう。聞いて諭しであろ。いついつの理と思う。旬々何時の事情であろ。どうも計り難ない、又時々刻限以て聞かさにゃならん。今日にある事分かろう。前々説いておく。鮮やかであろ。何彼の処聞き取りてくれ。 |
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明治23年1月10日 |
松村れい52才(奈良県高市郡高市村大字岡第92番地)。
さあさぁ段々の席返し/\の席をして、一日の日は生涯心一つの理を以て一つ席。席順序一つの理はよく聞き分け。生涯の理を諭そ。生涯の理を諭するには難しい事は一つも言わん。どうせこうせはこれは言わん言えんの理を聞き分けるなら、何彼の理も鮮やかという。それ人間という身の内という皆な神の貸しもの借りもの心一つが我がの理。心の理というは、日々常という、日々常にどういう事情どういう理、幾重事情どんな理でも、日々に皆んな受け取る。日々に皆んな受け取る中に、たゞ一つ自由という一つの理、自由という理は、何処にあるとは思うなよ。たゞ名々精神一つの理にある。日々常に誠一つ、誠の心と言えば一寸には皆な弱いように皆な思うなれど、誠より堅き長きものはない。誠一つが天の理。天の理なれば、直ぐと受け取る直ぐと返すが一つの理。よく聞き分け。一名一人の心に誠一つの理があれば、内々十分睦まじいという一つの理が治まる。そら世界という成る程という成る程の者成る程の人というが、常に誠一つの理で自由。よく聞き分け。又一つ、これまで運ぶ尽す中に互い助け合いというは諭する理。人を助ける心というは真の誠一つの理で自由。よく聞き分け。又一つこれまで運ぶ尽す一つの理は内々名々事情理に治め。これより先永く事情に、助け一条のためコウノウの理を渡しおこ。さあさぁ授けよう/\。悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これを三遍又三遍又三遍三々々の理を授けよう/\。さあさぁしいかり受け取れ/\。 |
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明治23年1月11日 |
二、三日前より奈良警察より二名及布留巡査等村内を廻り、お屋敷内へも度々入り込むにつき、村方の事を探偵するや、又お屋敷の事を探偵致しますや伺い。
さあさぁ事情尋ねる/\、心得ん事情尋ねる/\。尋ねるから一つ諭しおく。どういう事情諭し、いかなるも聞き取れよ。どういう事諭しおく。年明けたら世上どういう事である。一寸国という、国にてはどういう事も分からず/\、大抵聞いておかねばならん、諭しおかねばならん。年明けたらどういう事、世上定めある/\。どういう事、春になれば賑やかになる。応法から聞き伝え、善いか悪いか。一つ国が一つの事でない。又一つ事情尋ねる処の理、幾分何か一つの道という。道に一つの理はあれど、心に一つどうこう諭しやい、よう聞いて心に日々に、前々以て一つ日々取り扱い、日々の席という、秘っそ/\と言うて段々に縮め/\、前々秘っそにして国秘っそでも、国随分一度何名許したる処、万事秘っそ取り扱い日々という。尋ねから事情諭しおく。又夜々の事情、朝早くか元々三名に還る余儀なき事情という。 |
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明治23年1月13日 |
遠州山名分教会部下支教会を榛原郡白羽村に小栗市重、支教会長として設けること御許しの願い(白羽支教会)。
さあさぁ心だけ許す/\、心だけ許す。運ぶだけ心一つだけ許す。 |
押して願い、心だけ許すとはどういう理でありますか。
さあさぁ理を許しおく。理だけ許す。どんな所でもできる。所々所々理がある。どういう事も治まる治まらん。一日の日が難しい。皆んな成るで案じる事は要らん。 |
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明治23年1月13日 |
遠州山名分教会部下支教会所を駿河国藤枝へ、小栗周蔵支教会長として設けることの願い(益津支教会)。
さあさぁ所々所々、さあさぁ心だけ許そう/\。心だけ許すのやで。 |
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明治23年1月13日 |
大和国添上郡矢田村明元組へ支教会所設置御許し願い、担当教師久保小三郎(田原支教会)。
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明治23年1月13日 |
増野正兵衞、腹痛下り咳出で障りにつき伺い。
さあさぁ尋ねる事情/\、日々尋ねる処、日々思う処、よう道を通り来て治まり一つの処、十分聞くや聞かず、どういう理である。よう聞きてどんな事も案じる事は要らん。一寸の道、一寸の理によってこれある。何にも案じる事はない。年限の事情、どういう事も道と言う、年々の理である。思う理をしっかり。心に心配、心に案じる。案じる事は要らん。皆な事情案じて居てどうもならん。これだけの理で道がある。 |
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明治23年1月13日 |
日々取扱いの本席は元三名に還ると仰せあり、又ひっそ/\と御聞かし下されど、新しき別席も致し居りてはひっそ/\となりませんから、新しき別席だけ暫くじっとして休み、これまでの分だけ別席運びましては如何でありますか、又他にひっそにする事もありますなら御聞かせの事願い。
さあさぁ尋ねる事情話しまで。さあさあ前々伝え、取扱い十分秘っそ、一つの理も悟らにゃならん。段々のところ、日々という席という、見分け聞き分け第一/\、一つの理が諭してある。何程古いさかいと言うても古いにならん。何程新しいと言うて新しいに立たん。秘っそ/\の理が立たん、秘っそ/\の理が立たん。よく聞き分けくれねばならん。そこで始めた一つ成る程順序。席に掛かる心から、どんな理を持って来るやら分からん。そこで見分け聞き分けてくれ。どれだけ一人では世界と言わん、万民を以て世界と言う。 |
同日、本席の取扱いの事願い。
さあさぁ日を切っておくが違わんようにせねばならん。神の指図一寸の理、一寸の理が立たん。授け順序、夜に定めておく。崩さんよう。どれだけ指図聞いて日々にせにゃいかん。日々の理は言うまでの理、聞く事いついつ日々の処、月々年々を経諭したら神の道という。 |
同日、又別席取扱いの事願い。
さあさぁ月々の席出て来る、又出て来る。随分席して、席始めるまで見分け聞き分け。一つ一寸の事、人間心の義理は要らんで。神の理が陰るという。さあさぁまあまあ当分の理だけ運んでやるがよい。 |
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明治23年1月13日 |
夜、巡査毎夜本席宅へ来る事の件につき伺い(布留村巡査一名毎夜本席宅へ出掛け、酒肴を持って行くから飲ましてくれ、など言い、又宿屋/\を廻り、酒を飲み歌を唄い踊りなどして、言う事やする事身分に似合わない仕業致しますが、どういう心で出て来るのでありますや伺い)。
さあさぁ尋ねる事情/\、談示日々の処と伝える。伝えたで/\。一時どうとも言わん。日々の処、よくよく処運びが難しい/\。運ぶ事情の理がある。世界という。よう聞き分け。さあさぁ所々所々あちらこちらどうもならんで。どうでもな。未だに名々思惑だけの理を説いてならん。ならん処付けられまい。よう世界中一時始められた。どれだけの理とも分からん。日々の心の理がある、又与ゑあるが分からん。どういう事もならん。不自由は名々の心から。名々どうしよう、一時どういう事を思う。あすこへ行たらと思う。理のない処に理はない。運ぶ事情運んだ後へ、一つな一時心得ん。分かろまい。油断ならん。日々運んで居る。互い互いの心の理を日々という。別段何も案じる事は要らん。これまで難しい中を通り来たる。往還道は通り難くい、細道は通りよい。運ぶ日々が往還、運ぶ理によって細道という。日々とも月々とも年々ともいう。この心掛けで運ぶよう。 |
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【別席制度】 |
1890(明治23).1.13日、別席制度が確立し、試験が始まる。
明治23年1月13日夜、「初席及び本席の件につき伺い」お指図は次の通り。(前のお指図により中山会長より取決め下されしには、初席の者は会長と事務所一人、先生方一人、三人立合の上、身の内御話八つの埃の理を説かせ試験をする事、試験済の者は別席に掛かる事、本席に出る時同様の上、本席を取扱う。もしも試験に合格せざる時は、日を経て又試験をする事に定め下されしが、これで宜しう御座いますや伺い)。
概要「さあさあ尋ねる事情、事情というは一時取調べ。取締り中に何か諭しやい、分からん事情は分けてやる。急がしい忙(せわ)しいと云うて、これ分からんなりに通り来た。十分の理はささやかである。一寸の理はやれやれタンノウの理運ぶ理もあり、一時これをこうして信心の理が難しい。貰うたとて、じいと納(なお)してある者もある。貰わん先心の理に合うて一つの理がある。これは生涯の楽しみの理もある。世論諭して心の理もある。ただ授けだけ貰うた、これで良いという者もある。分からん者授け、世界十分通る処の理によって、一夜の間にも授ける者もある。三年五年貰いたいと信心の者もある。うっとうしい難しい者もある。心の宝を求めて居て、世上の理を通る。これは不憫じゃな。何時渡すやら知れん」。 |
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明治23年1月17日(陰暦12月27日) |
岩崎新兵衞娘おさく17才、縁談願い。
さあさぁ心と心と一つ/\の理見て運ぶまでやあろまい。道の事情、何時なりと事情、と言う。 |
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明治23年1月17日(陰暦12月27日) |
岩崎新兵衞49才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、よく聞き取れ。さあさぁ長らえて一つの事情運ぶ。一つの理を通る。日々の事情運ぶ処は受け取る。日々の事情一つ、内々一つ思う一つの事情一つの理。なれど、何かの処聞き取れ。心一つ治まり、内々事情一つの事情、何思う事はないもの。日々思う事情一つの事情、運べども尽せども一つの事情、何か聞き分け。身上の事情ある事情聞き取れ。思う身上速やかなれば何不自由はないない。人間一つよく聞き分けくれ。何不自由もなき、思う事もない。身上不足あれば、どういう理間違うてあろ。世界一つの理という、心に案じ一つの理がある。身上不足ある。世上一つの理である。よく聞き取れ。成る程の理が治まれば身も治まる。世上の理どんな理分からんも、世上を見てタンノウは真の誠の理である。よく聞き取れ。成る程の理を治め。 |
同時、同人小児おせつ5才身上願い。
さあさぁ尋ねる、前々理を諭し、一つの理から諭しおいた。日々内々小人諭しと言う。その事情ある。名々身上に障る。二つ理は言わん。一つの理という。 |
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明治23年1月20日 |
今村斧太郎24才(大阪内本町橋詰町天恵4番)。
さあさぁ段々席返し/\の席をして、さあ一日一夜一つの理を以ちて一つ席とす。席に順序一つの理は、よく聞き分け。生涯の理を諭しよ。生涯の理を諭するには、よく聞き分け。難し事は一つも言わん。どうせこうせこれは言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかという。それ人間という身の内というは神の貸しもの借りもの心一つ我が理。心の理というは、日々常という、日々常にどういう事情いかなる理、幾重事情どんな理でも日々に皆んな受け取る。日々に皆んな受け取る中に、たゞ一つ自由という理を聞き分け。自由という理は、何処にあるとは思うなよ。たゞ名々精神一つの理にある。日々常、日々常に誠一つ、誠の心というは、一寸には皆な弱いように思うなれど、誠より堅き長きものはない。誠一つは天の理。天の理なら直ぐと受け取る直ぐと返やす一つの理。よく聞き分け。又一つ一名一人の心に誠一つの理があれば、内々十分睦まじいという理が治まる。それ世界成る程という成る程の者成る程の人というは、常に誠一つの理で自由。よく聞き分け。又一つこれまで運ぶという尽すという中に、一つ互いや助け合いという、互い助け合い、これは諭する理。人を助ける心というは真の誠一つの理で、助ける理が助かる。これまでの理は内々名々の事情理に治め。これより先永く事情には、第一一つの理の諭し、日々に家業という理が一つ第一、内々孝心という理が一つ第一、二つ一つは天の理と諭しおこ。いついつまでも変わらん一つの理に、助け一条のためコウノウの理を渡しおこ。さあさぁ授け/\、悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよう。さあさぁ受け取れ、さあ受け取れ/\。 |
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明治23年1月21日(陰暦閏12月朔日) |
西沢増吉35才(滋賀県近江国蒲生郡中山村河原町分教会24号)。
さあさぁ段々の席返し/\の席をして、一日一夜一つ心の理を以て一つ席。席順序一つの理は、よく聞き分け。生涯の理を諭そ。生涯の理を諭するに、難しい事は一つも言わん。どうせこうせこれは言わん。言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかという。人間という身の内という、皆な神の貸しもの借りもの心一つ我がの理。心の理というは、日々常にどういう事情どういう理、幾重事情どんな理でも、日々に皆んな受け取る。日々に皆んな受け取る中に、たゞ一つ自由という理。自由という理は、何処にあるとは思うなよ。たゞ名々精神一つの理にある。日々常に誠一つ。誠の心と言えば、一寸には弱いように皆な思うなれど、誠より堅き長きものはない。誠一つが天の理。天の理なれば、直ぐと受け取る、直ぐと返るが一つの理。よく聞き分け。又一つ、一名一人の心に誠一つの理があれば、内々十分睦ましいという一つの理が治まる。そら世界という成る程という、成る程者、成る程の人というが、常に誠一つの理が自由という。又一つ、これまで運ぶ尽す中に、互い助け合い、互い助け合いは諭する理。人を助ける心というは真の誠一つの理で、助ける理が助かるという。又一つ、これまで運ぶ尽す一つの理は、内々の事情名々事情理に治め。これより先永く事情に、助け一条のためコウノウの理を渡そ。さあさぁ授きよう/\。悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これを三遍又三遍/\三々々の理を授きよう。さあさぁしいかり受け取れ/\。 |
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明治23年1月21日(陰暦閏12月1日) |
天野善七、身上願い(郡山)。
さあさぁ身の内/\の事情尋ねる。尋ねるからは一つ諭しよ。よう聞き分け。難し事は言わんで。何をいかん/\こゝどうせこうせ、これは言わんで。段々人間程事情のあるものはない。何を思うも、身上のうては、どうも仕様ないで。この理聞き分けてくれ。何思うも思うまい。思うも天の与ゑ、暮らすも天の与ゑ。日日暮らすに、身上事情案じる。案じる事は一つ、何かの事情案じばかりではどうも仕様ない。案じる事は更にもないで。さあ何にも案じる事は打ち払い、楽しみばかり/\心なら、皆な受け取る。案じる心を打ち払い、心に理を治めるなら、身は直ぐと治まる。 |
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明治23年1月22日(陰暦閏12月2日) |
大西由五郎56才(大和国吉野郡平沼田村心勇講周旋方)。
さあさぁ段々席返やし/\席をして、さあ一日一夜生涯心一つの理を以ちて一つ席とす。席に順序一つの理は、生涯の理を諭しよ。生涯の理諭するにはよく聞き分け。難し事は一つも言わん。どうせこうせこれは言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかという。それ人間という、身の内というは神の貸しもの借りもの心一つ我が理。心の理というは、日々常という日々常にどういう事情いかなる理、幾重事情どんな理でも日々に皆んな受け取る。日々に皆んな受け取る中に、たゞ一つ自由という理を聞き分け。自由という理は、何処にあるとは思うなよ。たゞ名々精神一つの理にある。日々常日々常に誠一つ、誠の心というは一寸には弱いよう皆な思うなれど、誠より堅き長きものはない。誠一つは天の理。天の理なら直ぐと受け取る直ぐと返やす一つの理。よく聞き分け。又一つ一名一人の心に誠一つの理があれば、内々十分睦まじいという理が治まる。それ世界成る程という成る程の者成る程の人というは、常に誠一つの理で自由。よく聞き分け。又一つ、これまで運ぶという尽すという中に、互いや助け合いという。互い助け合い、これは諭する理。人を助ける心というは一人の誠一つの理で、助ける理が助かるという。これまでの理は、よく聞き分け。内々事情名々の事情理に治め。これより先は永くという事情には、第一一つの理の諭し、日々に家業という理が一つ第一、内々さあ互い孝心という理が一つ第一、二つ一つは天の理と諭しおこ。いついつまでも変わらん一つの理に、助け一条のためコウノウの理を渡しおこ。さあさぁ授け/\、悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これを三遍唱えて又三遍/\三三々の理を授けよう。さあさぁ受け取れ、さあ受け取れ/\。 |
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明治23年1月23日 |
飯降政甚、兵神分教会へ修行のため暫く趣くの願い、清水与之助より。
さあさぁ尋ねる事情、暫く修行のため、心身上修行のため。 |
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明治23年1月24日 |
増野正兵衞、身上の居所昨日より大便の後に血が下り、本日又左の奥歯少し痛むにつき伺い。
さあさぁ皆な事情尋ね掛ける。さあさぁどういう身のこの事情まで心得ん。どういう事であろう。日々の事情尋ね、事情諭し身上聞いた。生涯前々伝え、ようよぅの日が治まり、どういう事、どういう理、月々年々の理を、一つの理よく事情聞け。大望大層一つの事情、運ぶだけ日々に治まる。日々に理を多く、どういう事、身は案じる事はない。道のため日々に運ぶ事情案じも要らん。どんな事も治まる。何時どんな事があるやろうとも安心、どれだけ案じも一切これまで。見れど聞けども治まる。日々の理、中の中一つの理どういう事である。一つ放っておかんという。一手一つ日々に治める。案じる事は要らん。よう聞き取って貰いたい。 |
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明治23年1月25日 |
飯降政甚の供致し、本日帰会致しますと清水与之助より願い。
さあさぁ尋ねる事情、暫くという。修行理のため、まずまず日々の処、何か順序尽す一つの理と運ぶ一つの理という。修行のため、日々尽す事情、第一事情一寸の処、一日の日という。いつまでとは言わん、日々の処、成る/\の事情、まずまず成る順序運んでくれるよう。 |
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明治23年1月25日(陰暦閏12月5日) |
清水はる、身上願い。
さあさぁ身の処/\、心得ん事情/\、前々以て尋ね事情に指図してある。何時どんな事を見るとも聞くとも案じる事はない。前以て一つ指図、何かのところ長らえて事情尽す、一つの道という。真実が分からん一つの理、これより助け一条一日の日より理を渡す。しいかり受け取れ/\。授け/\どういう授け、甘露う台の授けを渡すで。しいかり受け取れ/\。 |
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明治23年1月25日 |
清水与之助、身上願い。
さあさぁ身上一つ心得ん事情、左程事情にも成らん、心得ん思うところ聞き取りくれ。一寸始め掛け一寸の理、どういう理、よう聞き分け。一つ心に持って日々という。治めにゃならん。どんな事を聞く、どんな事を見たとて一つの理、今一時世上世界一つの理。どちらへ帰ろうか、どう成ろうか、今一つの道。心、心得ん/\、まずまず日々のところ定めという。事情ある。どんな事を聞くやら見るやら、前々元々の事情、これからの事情。話し一つ筆に記し、どんな事も記してある。眺めて日を送れ。何かの処始まる、何かの事見る、前々伝えたる、前々の道という、よう聞き取ってくれるよう。身上心得ん一つの理も諭しおこう。どんな事を聞く、どんな事も見る。前々知らしおき/\案じる事は要らんで。 |
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明治23年1月25日(陰暦閏12月5日) |
上野きく、願い(梅谷四郎兵衞妻の母)。
さあさぁそれぞれ尋ねる事情尋ねる。心一つの理があれば日々という、暫くという。何でも彼でも成る程日々に治めるがよい。日々に楽しみばかりの理ばかり。 |
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明治23年1月25日(陰暦閏12月5日) |
梅谷たね、身上願い。
さあさぁ身上/\、身上に一寸不足なる。身上不足どういう事である。何かの処、一つ/\理を一時一つの理、日々月々年々の事情、さあ一時という、これでこそ楽しみの道。日々の処身上尽せども運べども一時十分道である。治まりあってまずまず暫くの処、結構の理は表にある。世上にある。又々タンノウ一つのタンノウの中、又一つ一時の間暫くという。十分道は世界にある。なれど内々日々という、思う一寸身の事情、どういう事であろ。身は案じる事は要らん。聞いておかねばならん。一時の理があって内々という。暫く心を鎮め。これまで思うて日々という。十分の理は世上という。成る程の理世上にある。これまでの事情を見て成る程と思え。身上は治まる。 |
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明治23年1月26日 |
河原町分教会部内甲賀支教会の儀につき伺い。
さあさぁ随分/\分からん処、分かる処まで一度/\の事情、一度の開く開かん事情もある。たゞの一時先々幾重の理も運んで居る。日々に急く理が遅れる。なれどなれど急く理で遅れる。年限の理を心に持って、よう諭してやるがよい。 |
押して願い。
さあさぁ運ぶ事情、随分一つの理を治めて十分理が治まる。日々の理、月々の理、年々の理、治める理、治まらん理、日々の理にある。急くでない。急く事情よう間違う事情、理で治まらん。速やかの事情、どちらの事情も一つ/\話してくれるがよい。 |
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明治23年1月26日 |
飯降さと、身上願い。
さあさぁ身上一寸の処、一寸の理、どういう事や知らん。さあさぁ身上の処一寸不足、何か間違う、どれが間違う。事情不足なる、日々という身の処、日々の処少し不足という。何かよう聞き取って思えば事情身上心得ん。それからそれの事情、段々の思惑あろうまい。世界に長らえて長らえ事情、これまで余儀なき一日の日は越すに越されん。一つ/\不自由/\通り来たる。遠くの事情、近くの事情、これ一つ/\運ぶ。何か分からせん。歎きは一つも要らん。何か順序日々という。案じ一つも要らん、歎き一つも要らん。何年経ち、長々の事情思わずして、段々日々という。順序の理を聞き分けて。 |
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明治23年1月26日 |
増野いと、左の腹骨の痛みにつき伺い。
さあさぁ尋ねる処/\、身に心得ん。日々という、まず一つの楽しみ、一つの心一条何かの事情、何にも案じる事は要らん。一日/\の事情、旬々の理明らか/\。 |
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明治23年1月29日 |
小笠又右衞門、頭咽喉の障り伺い。
さあさぁ事情は因縁尋ねる処、因縁事情、因縁の事情はとんと分からせん。心で諭して身上の事情、一寸は大層。早く聞き分け。早く事情まずまず暫く踏ん張らねばならん。因縁の事情、どれだけ因縁と言うても、たゞ因縁では分からん。因縁の理を諭して、身に不足なるは、よく聞き分け。一つの理を聞き分け。因縁の理を鮮やかと、この理を諭してやってくれ。 |
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明治23年1月30日 |
植谷元治郎22才(山城国愛宕郡大原村周旋方)。
さあさぁ段々席返やし/\の席をして、さあ一日一夜生涯。心一つの理を以ちて一つ席とす。席に順序一つの理は、よく聞き分け。生涯の理を諭そ。生涯の理を諭するには、よく聞き分け。難し事は一つも言わん。どうせこうせこれは言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかと言う。それ人間という、身の内というは神の貸しもの借りもの心一つ我が理。心の理というは、日々常という、日々常にどういう事情いかなる理、幾重事情どんな理でも、日々に皆んな受け取る。日々に皆んな受け取る中に、たゞ一つ自由という理聞き分け。自由という理は、何処にあるとは思うなよ。たゞ名々精神一つの理にある。日々常、日々常に誠一つ。誠の心というは、一寸には弱いように皆な思うなれど、誠より堅き長きものはない。誠一つは天の理。天の理なら、直ぐと受け取る直ぐと返やす一つの理、よく聞き分け。又一つ、一名一人の心に誠一つの理があれば、内々十分睦まじいという理が治まる。それ世界成る程という、成る程の者成る程の人というは、常に誠一つの理で自由。よく聞き分け。又一つ、これまで運ぶという尽すという中に、一つ互いや助け合いという、互い助け合い、これは諭する理。人を助ける心いうは真の誠一つの理で、助ける理が助かるという。よく聞き分け。又一つ、これまで運ぶ尽す理は、内々の事情理、名々の事情理に治め。これより先永く事情又先永く事情には、又一つ第一一つの理の諭し、日々には家業という理が一つ第一、内々互いいついつまでも孝心という理が一つ第一、二つ一つは天の理と諭しおこ。いついつまでも変わらん一つの理に、助け一条のためコウノウの理を渡しおこ。さあさぁ授け/\、悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これを三遍又三遍/\三々々の理を授きよう。さあさぁしいかり受け取れ/\。 |
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明治23年正月 |
大阪天恵五番講元小松駒吉、廃業につき伺い。
さあさぁ一時一つ運ぶ/\中、一つの心、これは十分受け取る処なれども、世上の気休み、一寸世上の理も休めとかねばならん。世界道理上の理も済ましおくがよかろうという。 |
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