(1月) |
明治22年1月7日 |
午前11時、園原上田嘉治郎、伺い(ナライトの父)。
さあさぁ段々尋ねる処、さあさぁ心を鎮めて分からん事は尋ね返やせ。さあさあ台が定まれば皆な定まる。一つ定まりゃ皆な定まる。ろっくに直すが一つの理、その台という理を聞き分け。ろっくの台を直すところで、じっと台を直せば、じっと治まる。これは道理の理、これを分からんなれば尋ね返やせ。それ台一つの理をよう聞き分けねばならん。まあ遠いように思うたる処、二年三年では分からんと思うたる処、一時どうであろうと思う。なれど、見えたるなれば、これが神の道の理という。後々の理を思うて見よ。先ず外れた理はあろうまい。今一時尋ねる処というは、生涯の理を尋ねるから、生涯の理を諭そ。間違いと思えば、これ心の理が間違う。深きの理、因縁深きの処、一つの理が治まれば、一時一つの理が治まる。さあさあ小人一つの理の処、ぢばへ寄せたる処の理、又後に一つの理を運んだる処、一日の日の処は、やれやれと思うた。神一条の一つの理を運べば、これ神の道であろう。
今一時尋ねる処は、どうせこうせとは言わん、と諭したるところ、成るが一つの理、成らんが一つの理。さあさぁ遠く道ではない。近くの処、日々に事情を治められる。一日の道もあれば、十日道もある。十日の道もあれば、三十日の道もある。朝に来て昼に戻る、昼に来て暮に帰る。さあさぁこれ一つの事情の理をよう聞き分けて、成らんの理を無理にせいとは言わん。まあ一寸やれやれ、まあ一日の日はあちらも同じ、こちらも同じ理、もう何とも/\楽な道もある。さあ二十年よりの理を見分け、聞き分け。世上にはあろうまい。さあかたがなくては定められようまい。雛形の道を見てよう聞き分け。よき日の理は一つの楽しみ。さあ身上にこうなる、心を治まる。なれどもこうやと内には小人の処、又一つには内々の事情も治めにゃなろまい。一時どうせこうせは言わん。成るが一つの理、さあどんと一つ定め替え。又、順序神一条の処、前々に深き話しも聞かしたる処、さあさぁまあ今一時の処では何故なあと言う。日々日が経てば案じる事は要らん、何にも案じる事は要らんで。又世上にはあんな事をして居ると言うなれども、言う理は聞いておけ、聞く理は聞いておけ。貸しものの理は何にも分かりゃせん。いずれ鮮やかな道は聞かさにゃならん、通さにゃならん。さあさぁ悠るうと諭して一つの理、悠るうと聞いて一つの治まり。 |
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明治22年1月9日 |
午前10時、京都斯道会集談所講長深谷源次郎、伺い(教会所地面表口八間八分裏行二十一間171坪二合三勺、京都下京区第六組松ケ枝町)。
さあさぁ/\一手一つに心々によりて尋ね来る。尋ね来るによりて理を聞かそ。いつにどうしょ/\思うても、旬々来んにゃでけるものやない。皆んな揃うて、ずうと揃うて、一手一つの心に委せおこ、さあ委せおこ。 |
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明治22年1月9日 |
田代兵蔵47才(滋賀県近江国甲賀郡三大寺村、斯道会64号講元)。
さあさぁさぁ段々に運ぶ処尽す処、又一つ段々の席をし、一日の日は生涯の心を定め。生涯の理なれば、席に生涯の理を諭しよ。さあどうせいこうせいは言わん言えんの理は、身は神の貸しもの心一つは我がもの。その心にて日々通る。幾重の理は皆な受け取りてある。その中に自由自在というは、何処にあるとは思うなよ。自由自在は皆な名々の心、誠一つの理が自由自在。誠は天の理、天の理なれば直ぐに受け取り直ぐに返やす。誠は一寸に弱いようなものや。なれども誠は長い/\堅い/\ものや。又互いや助け合いというは、日々常々尽す誠一つの理が人を助ける、助かる。これよりは助け一条のためコウノウの理を渡そ。さあ授け/\、悪しき祓い助けたまへ天理王命、これを三遍唱え又三遍/\三々々理を授けよ。さあ受け取れ/\/\。 |
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明治22年1月10日 |
増井みつえ29才、願い。
さあさぁ/\これまで/\/\長らえての処、段々の日も経つ/\。さもたる/\、吉き日もある、また悪しきの日もある。心一つに治まり難くい、治まり難くい。何名あれば何名の心、治まり難くいと思もたる日もある。尽して来てある処もある。成るも理、成らんの世界、成るも理、成らんも理で改め難くい。早く一つの理を前々に諭してある処、行く行かんは言わん。たった一つの心、内の処も助け/\、たった一つの理、生涯の心定め。人間というものは、身は神の借りもの貸しものである。心一つ我がもの、心一つよりどんな心もある。どんな心も受け取り、中に一つ誠一つは天の理、天の理なら直ぐに受け取る、直ぐと返やす。この理を心に生涯と治め。これより一つ助け一条のためコウノウを、一つの理を渡そ。さあさぁ授け/\、悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍、又三遍、三三三。さあさぁ受け取れ、さあさぁ受け取れ/\/\。 |
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明治22年1月11日 |
西浦弥平、小人三治郎8才願い。
さあさぁ小人の処/\、身の処ろ、さあさぁ一寸心得ん/\。思う事に何にも理はない。小人の処一名一人、一人の煩いは家内の煩いと言うてある。小人の処、前生一人/\持越しという理がある、持ちて出るという理がある。一日事情定め。案じる事は要らん。一日の事情しいかりと見るがよい。 |
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明治22年1月11日 |
前川たけ52才、伺い。
さあさぁ尋ねる事情、内々の事情長らえての道、内々処、まあまぁ長らえて段々一つには事情、内々治まる。早く一つ理聞き分け。一つ事情身の処不足なる。障りありて内々ならん事情世界人情も運ぶ。それ内々の事情という心の理ありて、鎮まり理、心に事情/\早く心改め。治まる一つ長らえての道。又身に事情ありて、一つの理速やかという日は、事情早く。心に事情あり、一つ身の障り速やかという以て、一つの席、何時なりと許そう。 |
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明治22年1月13日(陰暦12月12日) |
増井幾太郎妻みつえ29才、願い。
さあさあさぁ段々/\の席をして、コウノウの理を受け取れど、まだどうしても分かり難ない。親に孝心、夫に貞女、世界の事情、どうでもこれを分けねばならん。返やせとは言わんで。返やせばどうも仕様があろうまい。 |
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明治22年1月15日 |
午前9時20分、大阪真明組、分教会設置の伺い。
さあさぁ尋ねる処に一つの事情、さあさぁ所々に一つ理を待つ。長らえての処、これまでの処、まこと難渋な道も通り、どんな処も通り、判然は世界の処、判然は世界の処、先ず今の処、世上の処、一つ理を持たねばならん。急くところもあれば、又治まらんならん処もある。勇んで通らにゃならん処もある。さあさぁ許そ/\。 |
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明治22年一月15日(陰暦12月14日) |
大阪明心組より分教会所御許し願い。
さあさぁさぁ願う一条/\、尋ねる一条。さあさぁ長らえての道/\、さあさぁ一日の処、日々の処、これまでさあさぁ神一条の道はこれからや。一手一つに運び、さあさぁ大層/\であろ。まずまず密っそ/\。掛かりはまずまず秘っそ/\にして運ぶ処、さあさぁ許そう/\/\。 |
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明治22年1月15日 |
午前10時、神戸兵庫真明講より天理教会設立の儀、端田久吉、富田伝次郎、清水与之助、増野正兵衞総代にて御許し願い。
さあさぁさぁさぁ願う処、尋ねる処、さあさぁ長らえて/\、さあさぁ長らえ、さあさぁ運ぶ一つ理長らえ/\。さあさぁ道の処行く/\の道、段々の道通り来たる処、世界一つの理という。所々神一条運ぶ一つ理治まる処、ゆくえ一手一つ理尋ねる処、長らえて一つ道、これまで明らかという理尽す治まる処、許そう/\/\。 |
兵庫の富田伝次郎所有の地所にて御許し下さるか、又は神戸の松田常蔵の地所にて御許し下さるかの伺い。
さあさぁ一つ理治まる処、皆なそれぞれ力尽す、運ぶ処受け取る。どちらへこちらへとは言えん。心の理を寄せ、尋ね一つ理受け取る理である。何で下ろさにゃならん。受け取る理はどちらとも言えん。幽冥一つ理に知らそう、幽冥一つ理を知らそう。 |
幽冥理を押して伺い。
さあさぁ幽冥とこゝに一つ言えば分かるであろう。幽冥知らそ。他に一つの理の理は寄らん、理の理は寄せられん。中に談示の処と、こゝに心一つで捌くがよい。 |
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明治22年1月15日(陰暦12月14日) |
午後6時30分、「本席御障りに付願」に対するお指図。
さあさぁさぁ身の障り(という)、さあさぁどういう事を知らす/\(と思う)。さあさぁ身上/\(障りから)善悪を分ける。身の知らせ(という)。身上の処(から)、善悪の知らせ(をする)。さあさぁ長くやない、僅かの間。まずまず十日半月の間。席はすっきり外へ出せんで。さあさぁあちらへ歩き、こちらへ歩きするのを、一寸の処知らさん事には。皆んなの中へ知らしおく。今日から十日半月しっかりと用心。 |
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明治22年1月15日(陰暦12月14日) |
日々本席へ相運び居る儀は、如何致して宜しきや押して願い。
さあさぁ席順々の処、随分/\の処、さあさぁ僅かの日柄を切っておく。是非余儀なき事情はいつでも構わん。僅かの日柄順々の理もあろう。暫く一寸/\多くの中に、何でもどうでも多くの中の一人理を立て、年頃も大抵/\一寸一つよく思案、一日のところ思案、どうでも思案。十日半月出さんよう。どうでも一つの理を知らす。これまで話しをしよう。 |
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午後11時、本席、御障りにつき再度伺い。
さあさぁうんうん、さあさぁ/\前以って、さあさぁ前以って、まあひょっとの心、名々さっぱりと思惑立たんから潰そと言うて、あちらへ廻りこちらへ談示して。さあさぁしっかり聞け。何時(見えてくるか)分からん。何時人間というものは、分からん者に分からん者が付く。世界の悪肥え(声?)、段々思案つけ(よ)。(今まで反対していた者も)天理教会(を)やってみよう(というて出て来る)。(半面に)一つ道(に)段々悪が添い(て来るようになっ)。天理教会(と云うて)、名々も天理教会(として)同じ一つの理を祀る。(その中に)皆な人間の心を寄せ、段々(人間)心を寄せて相談する(処もできて来た)。(姿形の)分かり難ない中に思案(せねばならぬ処が)ある。何名の(居る)中多くの中(にも)、(本席)一人の身(に)一つ計らう(て)、一つの理に(心を定めてくれ)。又(、我が良きように)計らえばよかろう/\/\(という)。さあさぁよかろう/\(という)。どうでも一つ(道の理を)運ぶ処(がなければならぬ)。(世上では)悪の司(つかさ)(を)今に吹かそうか、明日に吹かそうか(と考えている)。日々押され(来)たる悪(でも)、とんとさっぱりなあ外れた(というように運んでくれ)。又中に悪一つ(の理を)立て替え(て取り)締まれ/\。何でも名々何でも一つ(悪の理を)集めて来る。相談/\(している)。(世上では)悪の相談して居る処が見えてある。(この事情を)知らんから(本席の)身に知らせある(のである)。この理(を)諭しておかねばならん。余程用心(を)頼む。すっきり(外へ)出せん。悪の処(に)悪の理が寄って居る。さあと言えばさあと言う(て出て来る)。おうと言えばおうと言う(て出て来る)。日々悪が名々手柄(を立てよう)と言う(て競っている)から、用心手当(を)せねばならん。日の暮れ/\用心せねばならん。(悪は)朝の処(は)どうしても居られん。(しかし)日暮日暮(になれば)何処から始まるかも知れん。悪が(この道を)取って了うたら、一名一人ばらばら(になってしまう)。(道の働きを)一名の手柄(に)して了もたら、おうと言えばおうと言う(と悪の理が寄って来る)。夕景/\(は)どうもならんで。 |
天理教会は、皆の悪が太ってしまった姿だという厳しい指図であった。だが、教会本部は指図通り動くことはなかった。 |
明治22年1月15日 |
増野正兵衞、目かい障り伺い。
さあさぁ身上一条尋ねる/\。心得ん。どういうもので速やか心得ん。分かるまい。身上一つ事情定めるなら早く聞き取れ。どちらこちら治まるまい。一つ事情治まるまい。身上事情ある。成る程成らん事情一時治まる。身上処鮮やか速やか。身上一つ話し、幾々話ししよう聞き分け。こう言う、治まる。身上一つであろうまい。何が間違うてある。思う心が間違うてあるから速やかならん。一つ定まればいついつまで一つ事情治まる。身上に何処にもないのが身上。一つの事情が楽しみ、身上一つ理上楽しみ、身上一つ理で楽しみ。身上治まるは一つ治まる。 |
同日、押して一時のところ地所に建築致す方宜しきや、又は借家にしておいた方宜しきや伺い。
さあさぁ事情一時一つ尋ねる処、一時どう思処ろ、何かの処指図。これはこうと一つ理も治まれば一時大層思う。真実一つ理、これまでどうせにゃならん、こうせにゃならんとは言わん。代々どんな事も、今の今見える、来年見える、段々日々見える。一時心治まれ。いついつまで治まる。一寸処どうや/\知らん。案じ一つ理はあろうまい。 |
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明治22年1月18日(陰暦12月17日) |
午後7時、本席、席間御普請につき伺い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあ一切の処、何もの処、一切の処、これからこれ言え。すうきり/\さあ大層な事も要らんで/\。思わく通り来た/\。又建て替えんならんや分からん。何時どんな事になるやら分からんから、どんと建て替え。何時やら分からん。そこで今の処、ざあっと/\。どうでこうで取り扱いの処、叶いさいすればよいと。さあさぁ取り扱いの叶うよう委せおく。心おきのう/\/\。 |
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明治22年1月18日(陰暦12月17日) |
本席、御身上の伺い(休息所へと願えば)。
さあさぁ尋ねるまでは、さあさぁ言わん/\。何処へも出すのやないで/\。さあさあ一日(日の)の理を定め(よ)。そ(ど?)ういう事も見るやら、どういう事がでけるやら(分からん)。さあさぁ一寸理を知らしたる処(であるが)、世界は悪に悪が添い/\、世界は(人間思案ばかりで)何にもならん事をして居る。さあさぁ(世界の)どんな話しも、(それを聞いて通っていては、)さあさぁ皆な離れて散り/\ばらりと分かれる(ようになつてしまう)。さあさぁ日々の尽す心の理を見たい/\。尽す心の早く/\理を見たい。日々の処の心(が大切である)。さあさぁこれまでの道に尽した処(は受け取りてある)。さあさぁ見て案じ、聞いて案じ(をしているが)、さあさぁ一寸(に)はそれ往(い)なん/\(であろう)。さあさぁ一手一つの心の理を日々に治めるよう。 |
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明治22年1月18日(陰暦12月17日) |
大阪天輪王社の名義は、六年以前に御許しを受け居りしを、今回本部より分教会の御許しを受けしにつき、天輪王社の名義を取消す事の願い。
さあさぁ事情尋ねる処、地所尋ねる処は、あちらへどうや、こちらへどうやとは言わん。なれども元々の所に日々心尽し、段々来たる処地面なじみ/\、元々一つの所となれども、どうせいとは言わん。なれども理を知らしておくだけの事、心一つ変わらんが一つの治まりや。 |
押して願い。
さあさぁ又変わる/\。名が変わりた。どうであろう。代々更わり/\/\続く処、第一心一つの理続くのが第一と、この理を諭しておく。 |
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明治22年1月19日 |
飯降まさゑ、身上願い。
さあさぁ事情は尋ねるまでや。ちゃんと洗い切りて、一つ十分洗い切りて一つ心。一つの濁り心というは、名々事情。人間という、一つ生れる一つの事情、日々という、人という。どれだけの中、多くの中に皆な治してやるけれど、尋ねるなるというは、使い方によって一つの理が出る。年限は何ぼ程経っても使いようによって悪くなる。 |
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明治22年1月19日 |
八尾新八44才、事情伺い(名張部内)。
さあさぁほのかの事情/\、諭しおこう。十分話し伝ってくれ。一軒のうちに暮らす中に、ならん事情通れとは言わん。どんな事にある。順々理がある。なれど、随分ならんではない。 |
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明治22年1月20日 |
増野正兵衞、目かい足のくさ障り伺い。
さあさぁ幾重尋ねる処ろ、身の処尋ねる。身一つ心得ん。定め思案せよ。心得ん思う処、速やか一つ理を聞き分け。名々こうと思う。聞けば一つ戻る。一時一つ定め。遠く所、なかなか遠く所、一つ心定め掛け。今一時定め。いつになくしいかり定めたら案じ少しもない。しいかりどうでも定め切れば身も速やか、家内の身も速やかという。日々心に掛かる身に掛かる。 |
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明治22年1月21日(陰暦12月20日) |
清水与之助、目かい障り伺い。
さあさぁ身上一寸心得ん。一日一つ思う処、何がどう、どういう事が見えん、思う理であろう。身上事情尋ねる処、よう聞き取ってくれるよう。所には一つの事第一運ぶところ、談示/\一つ理という。談示/\あちらこちら所、どういう尋ねる所であろう。よう聞き取ってくれるよう。これまで運ぶ理、何か万事心尽す。又々あちらこちら段々忙しい/\。運ぶ理が増す。思う一つよう聞き取ってくれるよう。又談示一つ理事情の処、一つ事がこちら思いあちら思い、国所心に掛かる。日々運ぶ処、よう聞き取ってくれるよう/\。日々処心緩む処はあろまい。どちらこちらへどう聞いて運ぶ処、一つに治めてくれるよう。第一運ぶ一つ事情、何ぼ程段々理が増すという。すっとすればすうとする。ほんに直ぐという。どんな事もよう聞き取ってくれるよう。 |
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明治22年1月21日 |
午後、寺田半兵衞、身の障り伺い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁよう尋ねる処、身の処尋ねる処聞き取れよ。さあさあ聞き取れ/\。どういう事聞くという。身上事情ある。尋ね聞かさにゃならん。何か一つ心よう聞き取ってくれるよう。長らえ一つ事情これまでの事情一つ、段々理を引き出し、所々所々心一つ理という。一寸ほんにどういうものであろ。何か発散思うたる処、一つ理はどういうものであろ。速やか一つ理を聞き分け。暮れる道理の理、明日は夜明けたら嬉し、一つ心よう聞いてくれ。どういう事も神一条理、一つ理はなくてはならん。よう聞き分けくれ。一日の日はな、十分こうして立ち越え、愛想尽かさず/\、これまで一つ今蒔いたる処、前々蒔いたる理は生やさにゃなろまい。生やさにゃならん。一時一つ理を定めてくれ。治めたる理が治まるなら、一つ理は治め来る。切ない日道も楽しみ道もあって、運ぶ心受け取る処、身上処一寸どうであろ。因縁いかなる事情治まるなら身上直ぐと治まる。 |
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明治22年1月22日 |
井筒梅治郎、伺い。
さあさぁ思い掛けない。どういう事と思う。分かるまい/\。所々、内々一寸談示したいと言う。一寸伝え難くい。よう聞き分け。身上一つ何でも思案付かん。尋ね一つ理を聞かす。所々一つ事情運ぶ。今日も留守/\、用事調わんな。段々理、身の処幾重理が重なる。これよう聞き分け。多く中ただ一人、日々尽す処、あちら尽す、これまでこれだけ尽す、これから日々尽さにゃならん。世界日々これまで通り来たる。日々尽さにゃならん、所々尽さにゃならん。案じる事はない。 |
押して、帰りますにつき願い。
さあさぁ心に掛けずどうである。一度内々安心の上安心さし、これ結構、これではな。どうしようと思うてもでけぬ故、一つ理定め掛けたる理はどうでも連れて通る。 |
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明治22年1月23日 |
増野正兵衞、足のくさ目かい障り伺い。
さあさぁ前々尋ね一条、諭しの処、事情身が治まる諭し。又々内々一つ事情善き事情、心一つ理上どうであろう、一つ案じる理上どうであろう。一つ案じる理上止まる止められん。一時分かる分からんであろうまい。一時一つ心を、一つ印あるは印ある。いついつまで定め。心変わらんのが定めやで。これをよう聞き分け。 |
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明治22年1月24日(陰暦12月23日) |
1.24日午前8時55分、本席、御障りにつき願い。
さあさぁやれやれ。道理/\道理上説くで。さあさぁ身の重々、何時重々出て来るかも分からん。皆な尋ねるから聞いて思案、皆な談示一つするからどんな事でも皆なでける。長らえて一人二人の思案ではでき難ない。いかなる処の理、どんな処の理がある。今ではどうにもならん。あちらの方にも開き、こちらの方も開き、三方四方、あちらの方こちらの方の話しが分かる。二方聞いた話しは今まではどうもならん。皆な扱う一つの理思いながら、そのまゝ暮れた者もある。これから皆な引き出す。何を言うやろうと思うやろ。どんな者も何時連れて帰るやら分からん。皆な談示すれば一時の処、これまで(の)艱難苦労の道を艱難と思うなよ。いろいろの理から一つの理を聞かさにゃならん。どんな処(を通るに)も悪いところも善いところもある。理という、どういう事も聞かさにゃならん。(通る中には)結構の日もどんな日もある。案じる事は一つもない。一名一人では理を治める事はでけん、防ぐ事もでけん。
さあさぁ言えば一時の理が寄る。これにて一時に連れて通る。どういう事、この道そこで一寸暫くのところ、頼む処の一条は、心にはまるはまらんも一つの道。十人なら十人、二十人なら二十人、安心なる者もある、もうこれだけの事十分の者もある、どんな者もある。内一つの心を尽す。理一つの心治めくれるなら、どんな事でも踏ん張り切る、という話しておく。何名の中、段々の中、多くの中、皆な一つの心揃えば、さあ西と言えば西、東と言えば東、南と言えば南、北と言えば一手十分に北と心定める。この理定まるは十分の道と言う。一つの道なれば何処へ一つの道と言う。この道はよう聞いておかねばならん。さあさぁ一日の日、うたて/\暮らす日も、朝とうから心が勇むという日もある。何も案じる事はない。案じると善い事は思やせん。今日の事を案じれば来年の事も案じにゃならん。後々の事を一寸知らしておかにゃならん。 |
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明治22年1月24日(陰暦12月23日) |
午前9時、「飯降さと、身上障りにつき伺い」に対するお指図。
さあさぁ身上/\、身上に不足がでける。尋ねる処、身上に不足さえなけりゃ尋ねる事はない。一時どんならん。どちらやらこちらやら、一寸今の今、一時いついつまでも日々の事を言うて居る。いついつまでも同じ事を思うて居る、子供の成人しっかり分かる。今はどういうものや。子供の成人楽しみに、日々に功を積んで居る。皆なその通り、いつもいつまでも親の厄介になる者はどんならん。子供の成人三才までは手離しはでけん。神一条の道も、いついつまでも尋ねてばかり居てはどんならん。辺所の所一人前の人間、三才までの理と同じ事。どんな者も助け一条、授け一条、段々渡してある。分かった上の理、分からん理を今まで運んでは何にもならん。皆なよう聞(き分)けよ。段々の道、幾重の道、長らえて五十年の理を聞(き分)け。(年限の道)通りたる処(聞き分け)。一時一つの身の障り、速やかと言えば速やか。心の間違いと言えば、どういう事も身の速やかなる理を、一つ諭せよ。なれども、治まりは一日、という事も十分治めて、怖わき恐ろしきこの理よう聞いて、いついつまでも大抵一通りの理を聞けば、心を澄まし居る。心が澄まんから身の処が澄まん。身の内思案定め。
百十五才と楽しみとしたる処(を)、(25年)縮め(九十歳で身を隠し)た処(を見て)、(神の話は)嘘やと言って居る。百十五才(の定命を九十歳に)縮めたる処(は)、既に一つの道のため、既に一つの国のため、助け一条のため(である)。日本国中(だけ)やない、三千世界(に)一つの理(を伝えるためである)。(元々紋型ない処から)始め出したる一つの理(を伝えるためである)。(明治20年には)既に(その助け一条の教祖の)丹精の理を失う(ような有様であった)。(それは)何(故)であった(か)。(教祖が助け一条にかけられた)丹精重なる理(は)、幾重重々であろう(が)な。(教祖は)二十年三十年(以来、否立教の)元一つ(の日から)段々の日を了えて(お育て下されて来た)。世界より一つの理を運び来て、改めて十分の理を聞かす。あちらへこちらへ出すと言うてござった。なれども早く出さねばならん。今はほんになあ、一日の日を早く急いで掛かる。 |
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明治22年1月24日(陰暦12月23日) |
午後10時、山本利三郎の地所内へ、詰員13名の家を一手一つに建てるにつき伺い。
さあさぁ一手一つという。前々に一つ指図、どちらこちら定まる心が第一。心の理が第一。いかなる談示、一手一つに治まる。世界の理も分かろうか、治まろうか、思う処は十分の理。よう一つの処聞き分けの処、一時ならん、こちらもならん、あちらもならん。さあさぁ思い出すはならん。皆な神が止めて居るのやで。一手一つ繋いで心一つを運ぶなら。前々に一手一つの理が諭してある。さあさぁ皆な一つの心定め、十分計る精神が第一という。崩れぬよう理を諭そう。長らえて/\、ようよぅ一つの事情、身の処から第一差し掛かり、一名一人/\/\、一時のところがどうしよう、こうしよう。名は誰とも言わん。誰から急く処、急くも一つの理である。ぼつぼつ順序尽すを一つの理治まるという。成らんから一つの事情を運ぶ。名々思惑治まる理を待ち兼ねる。治まる十分の理を急く、こちらも急く。急ぐ一つの理、随分一つ運ぶ。二つ三つ事情急ぐ。一つ事情だけ運ぶ。又一度に一つだけ。一度に一つ何にも掛かり/\と皆なぼつぼつの理である。一つ上れば一つ、二つ上れば二つ、順序の理を踏み止める。思惑通り委せおく。 |
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明治22年1月25日 |
刻限御話し。
さあさぁどういう話しする。さあ聞き分け。さあさぁこの中段々の伝え、善き事も半分分からん。よう聞き分け。すっきり二つになれば理が分かる。それぞれいかなる事情、一つの道の事情、幾重という事情も分かり難ない。何処にも成る成らん。一寸初め分かり難ない。なれども一つ実を知らす。あちらにもある。この根から始まり。何とも分かり難ない。古い新しい一寸言えば、さあさぁ実を見てコウノウ渡す。理を渡してある。目に見えん、年にも当らん、西にも東にも南にも分からん。コウノウ第一、一つの理、道の道、世上世界の道直ぐ治まる。千筋万筋何にも分からん。コウノウ印しあれば、どんと一つの道、さあさぁ授けや/\。さあ渡す。一寸俺も、あちらも、こちらへも、さあさぁ又一つ、段々変な話し、十分尋ねを聞いたる。これまでのコウノウ生える/\。さあさぁ大分生えそうや/\。そうじゃ。さああちらへも一寸道出掛け、さあさぁこちらへも十分残る。間引き/\残る。間引いた辺な所へも生える、生えてある。ほんにおゝ、どんな大木も分からん。段々蒔く種、一度は皆な生える。一つのこうを渡す。この道やれ思うたる。大風分からん、どちらへも方角分からん。こちらへも一つ大木、又々一つ事見えや方角分からん、一つ理分からん理分かる。 |
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明治22年1月26日(陰暦12月25日) |
松村吉太郎、左右の目尻五日前より痛むにつき「松村吉太郎の身上伺い」に対するお指図。
さあさぁ身上一つ心得ん、心得ん、未だ心得ん。一時一つの理はあれど心得ん。何よ分かりある。長らく十分の理があれば、今まで十分の理である。内々事情一つそれ相応の理があれば、どうせこうせとは言わん。何かの事情あればどんと一つ事情治まるまい。段々身上治めさす。よう聞いておけ。身上一つの理、成るも一つの理。心得ん、案じる。心得んから案じる。案じるから又一つ。どうせこうせは言わん。段々理を聞けば、話し今までどうして事情運ぶ。事情、所にも一つの理は治めにゃなろまい、治めさゝねばならん。成る程事情なくてなろまい。一つ理は成る程事情治まるなら、真実理も鮮やかであろう。 |
押して、国所に於て分教会を設けとのお指図なるや。
さあさぁ事情皆な尋ね出す。一つ日々諭するある。名々ほんに成る程治まれば、成る程の理である。どうせこうせ言わん。身上分かれば心で成る程、事情分かればほんに成る程。 |
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明治22年1月27日(陰暦12月26日) |
午前8時、清水与之助、身上伺い(兵神分教会所地所まだ決定せざるにつき、清水身上よりその事を伺う)。
さあさぁ一日の処どちらも大変。多くの理を運んで居る処、あちらこちら一つにどちらもどうとも言えん。ちゃんと心を寄せて、あちらこちら良い理を心捌く。心捌くでない、理を捌く。心を寄せて理を捌く。どうしよう/\、どちらも受け取る。どんとどうも分からん。ちゃんとこうでよかろう。これをよう聞き取らねば分からん。 |
押して願い。
さあさぁ段々話し、大抵話し治まる。一寸治まらん人間の道の心を添え、一時一つ所の理を運ぶ。成らんでもない。どちら濃いい、こちら濃いい、どちらこちら一つの理に治めにゃならん。一つ心をつぐ、一つ日に治まる。どちらこちらいつも同じ事という。 |
又押して願い。
さあさぁこちらこうすればこちらよい。これが元かいな、これが理かいな。一つ目に見えまい。一日々々天より理を下ろす、理を下ろす。一つの理に寄せて心通り下ろす。一度固まる、段々理が固まる。よう聞き分けてくれねばならん。又一つには一つ理を運ぶ。成ろう事なら、早く治めてくれるよう。 |
清水与之助、神戸に帰り運びたきにつき、お暇を願い。
さあさぁ一度の理は運ぶ。それぞれ理も諭し、急ぐところもたゞ一日の日、早く運ぶ。どちらも大事、こちらも大事、どちらも心に掛かる/\。なれど運ばねばならん。 |
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明治22年1月27日(陰暦12月26日) |
増野正兵衞より清水与之助分教会の相談に帰るにつき、私も同じ講社の事故同道にて一度帰り運びたきにつき御暇を願い。
さあさぁ尋ねる処、まあまぁそれぞれ心に掛かる処、早く一つ理運び、一つ/\談示治め/\。安心理を早く順々早く運べ。 |
前々清水与之助のお指図の中に「これ元かいな、これが理かいな」と仰せられしは、兵庫の講元端田宅の所でありますや、富田の地面でありますや願い、増野一人の心にて伺い。
さあさぁ尋ねる処、名々一つ心の理を以て治まる。理を以て、一つ理を。一つ理が心に治まるなら、又内々心に掛かる。よう聞いておけ。一つ理始めたらどちらこちら理を定めおけ。あちらの理を運ばねばなろまい。一つの理を持て。これが十分日々治まり来る。いついつ治まる一つ心、あちらの心こちらの心、道は遠く/\間一寸十分の理が治まる。どちらこちら始まる、治まる。十分の理よう聞け。いかなるも談示やで。日々治まる月々年々治まる。案じる理これまで、これまで一つ理が捌ける。案じる事一つ要らんで。皆な揃うて一名一人計り来たる処、精神一つ日々守護、日々道の間、怖わい日もどんな日もある。心一つ定め。一手一つ理が治まれば日々理が栄える。大き一つ心の楽しみ。心一つ定まらん。理で道の理定まる理である。談示一つあちらの理が早く、一日の日急いて一つ早く聞き取って、日々理を取って運ぶよう。 |
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明治22年1月29日 |
松村吉太郎前の26日のお指図を考えるに、そのお指図はぢばへ常詰しておぢばにて尽すべきや、又は国所に於て分教会を設けとの事なるや、両方の何れなるや伺い。
さあさぁ尋ねる処/\、身上から事情ありて尋ねるところ、こちらからどうせこうせどうせこうせいついつもこれは言わん。元々一つの理を出してある。長らえて一名一人の処より理を諭し、一人から始め/\、これは年限/\通し、これまでの道に成りたる処である。一代は一代の理、二代は二代の理、代々続く生涯末代の理である。さあさぁ国所に一つの理の治め、ぢばにて尽す、二つの理を一つの心に治め。これを心の道を合わせて通れば、身上も速やかであろう。国所一つ/\治めにゃなろまい。年限合わせば分からんであろまい。身上が理と合わせば身は速やかと成る。身上から理を合わせば速やかと分かるであろう。 |
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明治22年1月30日(陰暦12月29日) |
神戸へ帰り講元周旋方一同寄って兵神分教会の地所につき談示し、富田伝次郎地面と定めて御許しを願い、清水与之助、増野正兵衞両名より伺い。
さあさぁ地所一点尋ねる処、どちら/\一つ理、どちらの心も治まる。理上尋ねるどちら/\とは言えん。一つ理を聞き、皆な心が治まる理が治まれば理が治まる。どちらやろ/\。一つの心を治まりたなら。一つ心が十と心が治まりたと、理を諭しておこう。 |
押して伺い。桝井伊三郎より、先日清水与之助お指図中に「これが元かいな、これが理かいな」と御聞かし下されしは、講元端田久吉の所でありますか、又天理教会設立につきては、磯村卯之助初め清水与之助、増野正兵衞の三名より段々尽力下され、清水、増野両名は今に於て尽力下さるが、両名の所でありますか、いずれでありますか。
さあさぁ尋ねるところ、よう皆な聞き分けにゃならんで。皆なの理よう聞き分け。前々尋ね。これが元かいな、これが理かいな、という理を聞き分け。余の儀外の儀でない。どんな道も千筋、一条道、成る程の理に伝わる。神一条の道なきところの道はない。何程心の道、一つ心より一つ心、日々心重なる、月々年々重なる。見分け聞き分けて一つ心定めるであろう。どちら/\言わん。十分理を以て治めるなら、十と治まりた。一つの理を望む心一つ鮮やかという。 |
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明治22年1月30日 |
増田つね、願い(郡山柳町)。
さあさぁ身上/\処、心得ん。いついつ心得ん/\。一つ身ところ障り、心鎮めて一つ理十分理を運ぶ。一つ理聞いて成る程理が十分理が治まれば十分治まる。一つ理が治まれば十分の理が治まる。見分け早く諭さにゃならん。生涯一つの席という。 |
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明治22年1月 |
平野楢蔵、願い。
さあさぁ何処で一つの話しとて、一つの理を聞く、何処で一つの話しをさすやら、事情今の/\/\どういう病と思うか。借りもの/\どんな者でも自由自在。話しを聞いて成る程/\の心を定めてくれるよう、と。 |
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