(3月) |
明治21年3月2日(陰暦正月20日) |
清水与之助、身上願い。
さあさぁ/\/\余の儀の事情やあろうまい。身の処あちら変わり、こちら変わり、日々の処段々聞き分け。分かり来る。日々の処段々聞き分けておかねばならん一つの道や。段々一つの心に掛かる道一つの理や。締まり来る。心案じばかりではならん。日々の道十分迫り来れば道も開くやろう。月も更わり来る、日も更わり来る、道も更わり来る。段々洗い切る/\/\。 |
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明治21年3月2日(陰暦正月20日) |
清水はる、身上願い。
さあさぁ運ぶところは十分受け取って居る。さあさぁ一人ではどうやろう、こうやろう、所なじみやと思うは無理でない。所なじみというは目先の処だけや。 |
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明治21年3月2日 |
深谷源次郎伜徳次郎(京都元斯道会講元伜)。
さあさぁ/\/\/\身上一つ事情尋ね出る一条事情ある。真実一つの事情、内一つの事情、世界一つの事情。さあさぁまずまず、さあさぁ尋ね一条の幾事情の事情、さあさぁ今の今何時/\、時間は言わん。生涯の事情、何時なりと。時間は言わん。さあさぁ/\/\/\一日一夜の心生涯の心、親に孝心の心第一。一夜の心生涯と証拠受け取れ/\。珍し/\一つ/\一つ内々澄み切りた。さあさぁ水晶/\水々々一つ神水として授けよ。しいかり受け取れ。 |
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明治21年3月2日 |
夕6時30分、佐藤山三郎(大津元斯道会)。
さあさぁ/\/\/\助け一条、助け一条のため、一日一夜生涯の心一つ理を授けよ。天理王命三遍/\三々の理を授けよ。さあ受け取れ、さあ受け取れ。 |
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明治21年3月4日(陰暦正月22日) |
午前7時、平野トラにつき願い。
さあさぁどうなるも、こんな事と思う事はどんならん。人間というものは、心に思うてどんならん。皆な聞かしてあるで。どんな事でも、やれやれと定め。どんな事も思うてはならん。どんな事も内へ聞かしてある。身の内一つ案じてはどんならん。何か万事の事、とんと心を定めば、速やかなものや。どんな事もこんな事も、内々睦まじいのは一つの台やで。定まる。 |
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明治21年3月7日(陰暦正月25日) |
山田太右衞門妻きく24才、身上願い。
さあさぁいかなる処も聞き分けんや分からんで。この所痛み悩みの所早く助けて貰わんやならんと言う。思う処、この所はどれ程悪うても拝み祈祷するやなし、仮名な話し聞いて、理を聞き分けて、身の内速やかなるものや。一つの事情痛み悩み早く助けという処、これはじいと治め。世上には歩ぼに歩ばれん者もある。皆な人間同し神の子供や。皆な世界は鏡や。心通り皆な映してある。名々も同し借りものなら、名々もその身ならと思て一つの感心、一つのタンノウと。身は不自由でタンノウとは理を分かるまい。前生因縁分かるまいから、世界に映してあるからタンノウと。名々早く/\。 |
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明治21年3月9日(陰暦正月27日) |
陰暦正月26日、教祖一年祭の時の事件につき伺い(教祖の一周年祭式の際に警官出張して、集合の人を退出せしめ、真之亮始め四、五十名の姓名を帳簿に記し、家族の者以外は門前へ警官付添い追出さしめたるにつき、翌27日伺い)。
さあさぁさぁ難し/\/\道や。難しいと言うて難しい中(に)、一つの理(を)一つ/\洗うで。いか(なる事であるか)とも言うでない。前々に知らしてある。すっきり洗い切る。難しいと言えば難しい。(しかし)どんな道も連れて通ってある。何でも洗い切る。今の処すっきり(道を)止めたと思えば、すっきり掃除(をするのである)。これまですっきり掃除すると言うてある。節から節からの芽が出てある。こんな中から(も)芽が出る。一寸の芽は一寸(に)取れる、すっきり取れる。すっきり掃除(する)。内から内へどっちもこっちも案じる事は要らんで。 |
追て伺い。
さあさぁ分からん/\/\。いつまでも分からんから分からん。どんな事も聞いておかにゃならん。十分道と言えば、世界からつけに来る。世界からろくぢという道をつき来る。濁った/\道でどうもならん。一つ所より吹いたる枝/\/\(という)。(一つ所より)一寸吹いたる芽は、今度は折れん。十分枝が吹くと(いう)。どんな事も聞いておけ。 |
天理教会設立の伺い。
さあさぁどんな事も俺がするのやで。善もある、悪もある。善悪分かるのやで。悪は扈からす/\。善より思案して見よ。五十年前よりある。ない/\という処からついて来てあるもの。どんな道も連れて通ろう。一つ理も立てよ/\。十分の理を立つものと、一つの所に日々一つの道をつけようと思う。一つ道も連れて通る。こうして居られん。世界の処こうして居られん。同じ理や、連れて通ろう。 |
又、教会設立を運ぶにつき心得。
一寸の道の処(は)、一寸は一寸のため(に)、軽きところより上そうと(思う)。一つ所(のぢばに)本部/\(を置かねばならぬということは)、これまでも伝えてある。あちら(で)も(こちらでも)本部/\(と教会設立を図ったが)、どんと十分の所に行かんと(いうことを)、思案/\(するよう)。(これからも)その時々(の事情の)思案に応じて、思案の理(を)よう聞き分け。(国々)所々(に於いても)思案/\(すべき処)の道もある。所々で(道が)栄えてある。まあまぁあちらの所の理を尋ねる、こちらの所の理を締まる。(こうして)一つの(道を)運ぶ(上にはぢばの)処の理(が大切である)。又、人間は/\(それぞれの心の)理がある。(しかしぢばの理を)軽く/\(考えては)元一つの理は難し(くなる)。日々(の)景况(を見れば)、皆々これだけこうしたら/\と思う。(しかし)思案/\の道や。これから、どのくらい思案/\の道を通すや知れんで。一寸事情まあまぁ軽き/\/\。元々の所というは、十分に洗い切る。金銀の理を分けるまで洗い切る。屋敷一つの理(は)すっきり洗い切る/\。(屋敷の)内一つの理というは、ぢば一つ理は、独り立ちできてあるのやで。(しかし)今(は)一時の所を変えて(運ぶよう)。渡る川も渡る、連れて通る道も通る。誰々(にせよ)とも言わん。これこれという者(が)寄って運んでみるがよかろうと(いう)。(しかし)元々の思案、神の道というものは、よう聞いておかねばならん/\。 |
真之亮、東京へ御越の願い。
話し/\一寸のところは、人間はこういう時/\という道も運ぶ。 |
前件につき、桝井伊三郎より押しての願い。
さあさぁ運ぶところ/\は運ぶ。まあまぁ名々はそれぞれの道を通してある。年限相応や/\。一日/\の判然たるところ掃除/\、一寸判然たる処掃除/\、許してあるのやで。案じる事は要らんで。しっかりして居よ/\。一日/\の処受け取る事がでけたなあ/\。案じる事は要らん。これまでの処思て見よ。あちら向いて思案し、こちら向いて思案し、俯向いて思案し、一寸に弱い者と、十分掃除仕立てたら速やかになる。立て合いとはこの事、心次第の理もある。よく聞かしておこう。 |
(右お指図の通り26日、教祖の一周年祭に一寸の節あり、安堵村飯田宅にて大集会の上、いよいよ東京へ出張の上、本部を設立するの運びに掛かる) |
明治21年3月10日(陰暦正月28日) |
土佐卯之助、お授け事情願い。
さあさぁ尋ねる処/\/\/\の理というは、一時指図しよう。行く通りに凭れて行けば、何の騒動もない。思う思わずで通れ。第一身上ありて自由。名々に理を治めてやろう。どういう理治めるなら、速やかな理を治めてやろうと。何も彼も思わん/\、生れ子心と早く治めて、日々の処何にも思わんと理を治めい、と。 |
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明治21年3月10日 |
芝原利七41才(元斯道会近州栗太郡芝原村)。
さあさぁ段々の席をして、一日の日を改めて一つの席という。生涯一つの指図、難し事は第一名々の精神一つ、互い/\助け合い、助けるという真の心に誠の理が助ける。名々内々睦まじうという理を治まる。自由自在誠一つが天の理、天の理いなら直ぐに受け取り直ぐに返やす。まずまず処々、又助け一条のためコウノウ渡しおこ。一日生涯一つの心と定め。悪しき祓い助けたまへ天理王命と。これ三遍又三遍/\三々々の理を授けよ。しいかり受け取れ。さあ受け取れ。 |
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明治21年3月11日 |
清水与之助、諸井国三郎の両人、教会本部設置願の件につき東京行伺い。
さあさぁいずれの話しも聞かしてある。道のため先は理も段々つくは所の理、いずれの理一つの事情という。一日/\の理、身上一つの理、世界のため定め一つ運ぶ/\。天然自然いかなる道、どういう道も連れて通ろう、早くの道も連れて通ろう。幾重の道も連れて通る。 |
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明治21年3月11日 |
諸井国三郎、口中下の障りにつき伺い。
さあさぁ運ぶ処、ぢば一つ運ぶ処一つの理、一つのコウノウ、いかなるもぢば一つ、一条の道。小児へ渡すところの理、国の処、それぞれ理いずれの所の理、一つのこう。さあさぁ小児へ渡したるところの理(は)、一代二代三代四代五代ではない、これ末代の理(を)渡してある。(さづけは)国の宝、国の柱(である)。しいかり聞き分けおかねばならん。 |
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明治21年3月11日(陰暦正月29日) |
増野正兵衞、転宅後後々内々心得伺い。
さあさぁ定め一つ心通り、どういう指図。一つ心日々聞いたる日、先々理を聞き、心の定め先々処一つ道ある。名々心一つ、理を安心たる処一つ道心定まり心鎮め、心を治め安心指図しておく。 |
同日、増野松輔、足袋職教えるにつき伺い。
さあさぁいかなる、早く通る、早く通る。早く尋ね、早く理がある。遅き心尋ね、それ一つ尋ね。道理指図早く心を使え。先々の理という。先々どういう定め、速やか心定め。ならん/\、せいとは言わん。早く/\という。 |
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明治21年3月12日(陰暦*月*日) |
3.12日、お指図。
元々のところと云うは、十分に洗いきる。金銀の理を分けるまで洗い切る。屋敷一つの理、すっかり洗いきる/\。内一つの理と云うは、地場一つの理は、独り立ちできてあるのやで。今一時のところをかえて渡る川もある。連れて通る道も通る。誰々とも云わん、これこれと云うもの。よって、運んでみるがよかろうと。元々の思案。神の道と云うのては、よう聞いておかねばならん々。 |
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明治21年3月13日(陰暦2月1日) |
夜、東京へ諸井国三郎、清水与之助出立の願い。
さあさぁ身上一条を尋ねる事情、幾重の処一つの事情、遠く運ぶ処の事情、余の儀外儀やない。世界でもならん、内もならん。年限経てど判然と分からんで。難しい道、よう思うて見よ。危ない道を通れば、通りよいようで通り難くい。一寸いかん。さあさぁどのよの道も連れて通るで/\。段々に抑え/\/\来たる処一つの事情余の儀外儀でない。替えて通すよ/\/\。 |
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明治21年3月14日 |
松村吉太郎、東京行につき伺い。
さあさぁその日来たらん。その日来たら一つの指図、まだまだ順々。 |
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明治21年3月27日 |
平野楢蔵、願い。
さあさぁ身上尋ねる、身上の事情尋ねる。又一つ指図、一つ話しの理を聞け。難しい事言わんで。さあさぁ日々日々の処一寸嬉しい日ある。何たる日もある。何たる日は嬉しい日、何たる日/\、深きの何たる日、一日の日、嬉しい一日の日、難しい諭せん。一年の日、年々の事情からあってタンノウ。速やか分かって何でもない。日々やで。 |
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明治21年3月27日 |
中村勝次郎53才(神戸)。
さあさぁいかなる処/\運ぶ一つの心、これより早く/\助け一条のため、一日一日生涯の心、助け一条のために証拠を渡しおこ。悪しき祓い助けたまへ天理王命、と三遍/\三々の理を授けよ。さあさぁ受け取れ、さあ受け取れ。 |
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明治21年3月28日(陰暦2月16日) |
松村吉太郎、東京へ出立につき伺い。
さあさぁいずれ/\、一人二人でなろまい。早く心を待って居る。日々心に待ちて居る。さあさぁ今日の日は今日の日と、明日の日は明日の日と、心を定めるがよかろう。心おきなく出るがよい。 |
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明治21年3月29日(陰暦2月17日) |
一同へ御話し(梅谷四郎兵衞家の御願いを致せしところ)。
さあさぁいかなる一つの事情(であろう)。掃除一条/\(屋敷内を)すっきり掃除して了うで。(掃除をするには)皆な片付ける道具も要る。どうでも掃除をして掃き立てる。隅から隅まで掃除(をして)一つ道を改め(る)。(それには)掃除の道具も要る、又片付ける道具も要る、治まる道具も要る、拭き掃除する道具も要る。いつも掃除や、あちらもこちらも掃除や。隅々までも掃除や。
どういう処(の掃除かと云えば)心の掃除や。さあさぁ(今まで通り来た)後の道を改め(てくれ)。長い(間)ではない。今まで(に)聞いても居るであろう。(どのようになるか)分からん(と思う)。(それは)一寸(汚れを)拭き取る(のである)。(どうなるか)分からん(と思う)。(しかし)これからや。心次第(である)。今までの道(の)いかなる(事も)聞き分け。又々の理(が)一時見える。どちらへ見えるやら、箒(が)何処へ靡(なび)くやら(分からん)。誠一つ(の)理を聞き分けねばならん。又安心の道もある、又細い道もある。さあさぁ又見え来るで。先々(へ思惑を)映してある。よう聞き分け。真実誠は道の道(の理である)。しっかり定め、心を治め、しっかり治め。これよう一つの心定めの道(である)。心いつまで(も)しっかりと踏ん張れ。実を定める一つの理(によって)、道の(中の真の)道を通す。しっかりと心を定め(るのが)第一やで。 |
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明治21年3月 |
平野トラにつき願い。
さあさぁ第一、一つのところ心得ん。身の障りというものであろうと案じる事は言わん。どれからどういう理を、一つで治まるとも、心理を一つで治まる。道は一つの理を一つで治まる。前々一つ話し、どれ程の花を咲くとも、一つの同じ花や、同じ色や。同じように治まる理を、一つどんと治まれ/\。 |
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沢田宮次郎妻いと、胃病につき願い。
さあさぁさぁ身上一条、さあさぁ身上一条の処尋ねる処、これをよう聞き分けてくれねばならん。助けにゃならん、助けて貰わにゃならん。さあさぁ内々日々に暮らす処に、何程尽す処であろう。助けて貰わにゃならん。さあさぁ一時は余程難しいであろう。さあさぁ余程の事情である。さあさぁいかな事も思えよ。一時難しと思うなよ。さあさぁ何かの事も順々の道を聞き分けて通るようと、指図して治まるよう。 |
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明治21年3月頃(陽暦3月13日乃至4月10日)(陰暦2月) |
唄徳松、身上伺い(兵庫)
さあさぁ身上/\処一寸不足なる。いかなる事も聞き分け。遠く/\一つ理を尋ねる。一つ理を聞け。あちらでもこちらでもいかなる事案じる事、理一つあろ。所々理を聞けば尋ね、信心先々遠く遙々心運び、身の処一つこうある。どういう事であろ。どういう事案じる。常々一つ心を持っては案じる要らん。一代生涯いかなる理も聞き分け。互い/\結び、深き理浅き理、信心すれば先々道通り、世界見分け聞き分け。いついつ遠く遙々歩む。家業の理も受け取る。一寸大層理である。一寸運ぶ中の理がある。一寸運ぶ。印しある。どうせにゃこうせにゃならんとは言わん。遠く尽す。身の処不足。心どういうもの。心案じ、常々思案心に治める。この理諭しておこ。 |
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