明治22年2月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
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 (2月)
 明治22年2月2日(陰暦正月3日)
 朝、梅谷梅次郎、長堀材木商門田へ奉公に行くにつき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ暫くの処、身を見て心を定め。一つの理を治まる処、日々のところよう聞き分け。まあまぁ身のため運ぶ処、暫くの処、その日理を治めて。いついつまでじゃない、暫くの処、じいとしておくがよい。幾年/\ならん。暫くの処一寸理を治めさすがよかろう。一寸理。
 明治22年2月2日
 村田忠三郎、願い。
 さあさぁ身上一条尋ねる理上いかなる処、身の内一つ理上どういう事聞く。一つ精神治まる理ある。よう聞き分けねば分かり難ない。誠一つ精神名々一ついかなる処事情、この理分かればいかなる処も分かる。身上世界の処分かる。あゝ不自由名々一つ心よう聞き分けてくれ。どうしてこうしてなりとも十分に受け取る。この理世界どういうこういう事情もある。誠というものは弱いものである。悪強うものでも、弱いものである。誠一つ天の理。長い道なら、長い心を落し付け。速やか。ほんに成る程/\、いついつまで分からん。言葉を聞き身の内発散と、通しや。この理聞いて。
 明治22年2月2日
 午前9時20分、岡本久太郎妻かつ並びに娘14才、身上につき願い。
 さあさぁ、身上一条、それぞれ身上尋ね出る。よう聞き分けにゃ分からん。今の今十分一つ理を聞き分け。成る程理を運ぶ処受け取る。いかなるも聞き分けにゃ分からん。
 押して。
 さあさぁ今の今、今の処一つ話し聞けば一つの理が分かる。尽す処、一日の日どういう事が分からん。身上不足尽す中に、不足どういう事も伝える処、鮮やか分からんにゃならん。これだけ理が分からんにゃ、理に理が重なる。尽す処は受け取る。身上に回る。早く聞き取れ。世界一つの理が、一つ理がある。心を見定め。どれだけ身の不足さい日々通る。一つ理を聞き分けにゃ分からん。案じる事は要らん。一つ話し聞かし運ぶ処、幾重の理あって、天然自然。世界のため道のため、生涯の理を積む/\、一つ理である/\。身上さい、よう聞いておかねばならん。見て通る聞いて通る理を通るなら不足あるまい。人間というものは、日々守護、案じる事はない。案じに案じの理が回る。なれども、よう聞いておかねばならん。親一つ理を治むるなら身も治まる。しっかり聞き取れ。
 明治22年2月3日(陰暦正月4日)
 鴻田忠三郎、越後行の伺い。
 さあさぁ遠くいかなる所、先々一つ理を下ろしたる、今一つ理を分かり掛け。道なき所あろまい。今一つ理を以て諭してやろう。十分尋ね、内々鮮やかという。尋ねから一つ尋ねて一つ理を運ぶ、一つ理を運ぶ。日々十分心を寄せる、思案/\はかんやるよう。皆なの処で談示、人の誰とも言わん。行ってくれるがよい。神の道運ぶ中日々守護/\。
 明治22年2月4日(陰暦正月5日)
 梶本国治郎、障りにつき願い。
 さあさぁさぁさぁ治まれ/\、鎮まりて治まれ。鎮まりて聞け。さあさぁ一度二度順序、尋ねるところの順序、尋ねる処の順序、今一時尋ねる処の順序、今一時尋ねる順序。ふん分一寸には大層。尋ねる理何にも難しいと言えば難しい。順序も思えば難しいやない。これまでの順序よう思案してみよ。難しいやない。助け一条の理も一つ、運ぶ処の理も一つ。一時分かる分からん理、何箇年以前の理、一つ聞いて成る成らんの理、よう聞き取りていかなる理一つを。さあさぁ順序の一つ、安心安心、一つの順と運ぶ。
 押して願い。
 さあさぁ道を以ちて理を諭す。痛み悩みもさあそれこれまでも道も一つ運んで順々の理。今一つの理というは、多くの中、理のなき処に理はない。それより内々の処の順序、名々も一つ改め思うに、名々一つ/\運べ。それより運べ。神は隔てないで/\。しっかり聞き分け。さあさぁ聞き分け。内も外も同じ理や。人間は貸しものや/\と聞かしてある。世界にはいかなる事も皆な映してある。それ世界に映る。世界は鏡や。皆々名々心通りを身の内へ皆な映る。前生の事も(これから先)どうなる(ということも)も、皆な身の内へ映すと聞かしてある。タンノウと(いう)。いかなるもタンノウと(いう)。
 明治22年2月4日
 午前8時、木村松太郎19才(遠州真明組周旋方)。
 さあさぁ段々所々どう事情/\運ぶ/\。日々の処受け取る理、又々の席/\、又改めて一日の席一日の席は生涯の理を諭す。難し事は言わん。人間というものは、身は借りもの心一つ我がもの。一つの心よりどんな理も出る、どんな心も受け取る中に、一つ自由自在という理を聞き分け。常に誠の心を治めば、内々睦まじいという理をでける。それ自由自在、若き多くの中の鏡。人を助けるという、真の心の誠の理が人を助けるという、又助かるという。この理を心に治めて生涯忘れぬようと。これより助け一条のため、コウノウこの理を渡そ。さあさぁ授け/\、悪しき祓い助けたまへ天理王命、これ三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよ。しいかり受け取れ、さあ受け取れ。
 明治22年2月4日
 平野甚太郎28才(阿波国板野郡矢上村周旋方)。
 さあさぁ段々の席をした、又々の席もした。一日の日改めて一日の日に一つの席をする。難し事は言わん。若き至りやなれども、人間というものは、神の貸しもの借りもの心一つが我が理である。一名一人多年常々に誠という心あれば、それ多年という。誠あれば誠一つは天の理。天の理ならいかなる事も自由自在や。又一つの理を聞かそ。日々通る。内々の家業という道、孝心の道の理、この二つの理を誠の心常々治めて、又一ついか程若き者やとて、誠治まれば、国々所々の手本雛形鏡という理、さあさぁいつまでも/\/\忘れんようにして、しいかりと胸に治めて、これよりいついつまでもの、末々のコウノウの理を渡しおこ。授け/\、悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これを三遍唱えて又三遍/\三々々の理を渡そ。さあさぁしいかりと受け取れ/\/\。
 明治22年2月4日(陰暦正月5日)
 清水与之助、身上障り伺い。
 さあさぁ身上心得ん。どういうものであろう、理であろう、なれどもよう聞き取れ。所国それぞれ一つ理、一つ事情思う処、日々遅れ、段々遅れ、どちらへ理が分からん。心に掛かる。どういう理も治めてやれ。心に掛かる。成るよう、行くよう。成らん道は通すとは言わん。しっかり聞き取って、名々心発散すれば身も治まる。早く一つ聞き取って運ぶよう。
 明治22年2月7日(陰暦正月8日)
 午後8時45分、松見崎という角力取が本部へ無心に来て、平野楢蔵に向けて種々の事言い掛けるにつき、過日来刻限の話しもある故、如何取り計って宜しきや願い。
 さあさぁ世界は難しい。長らえての(通り来たる)処、世界の処(は)難しいのやで。(しかし神は)世界の悪は、皆なあちらの悪(や)こちらの悪(を)皆な寄せ(て)、あちらへこちらへばら/\(にしてしまう)。とんと一つ悪を(治め)定めて道が付いた。悪を善で治め(るよう)。助け一条(の道であるから)、千筋(の)悪(がある)なら善で治め(るよう)。悪は善(の)出る処の(力で)悪の精(は)抜けて了う。段々最初(の)一つの談示(では)、どうしたらよかろう(と案じている)。元より話し(を)聞く(事が大切である)。どうしてよかろう。どうしてこう(せよ)とも言わん。夜更しして夜(遅くまで話し合え)とも言わん、昼(間仕事を放っておいて談じ合え)とも言わん。(神は)一名一人(の心に)早く入り込んで(働いているので)、(その理でもって)名々(は)深き処の理(の御用)をして居る(のであろう)。名義のなき影形のなき間は怖わい。(治め方に)掛かりようもない。(しかし)一つの理も吹き出し掛けたら悪がばらばらになった(というようになる)。一つ話し(をして真実の)心(を)見せる(よう)。危ない/\ところはない。どうしてやれ(ば良い)とも言わん。所を変えて優しい心を(もって)治め(るよう)。何よのところ頼む。何程(腹立ちの)心あれども頼む。(真実の)心あれば荒い言葉も使うまい/\。成るだけ秘っそう(と運ぶよう)。(外へも)出せまい(事情である)。秘っそうにして(運ぶよう)。
 明治22年2月8日(陰暦正月9日)
 お屋敷門前に本席御住居所新築につき、今日より取り掛かる願い。
 さあさぁいかなる処、尋ね一条始まる処、吉き一日続く。一つ始まる、段々始まる。紋型もなき処から十分一つ理を以て掛かる/\。話し伝え掛かり掛ける。普請いついつまで一つの理を治め掛ける。一日何よのところ自由自在という。
 明治22年2月8日(陰暦正月9日)
 大阪真明組分教会、地所のところ願い(芦津分教会)。
 さあさぁさぁ尋ねるからは、さあさぁ諭しよう。日々心尽すところは皆んな受け取る受け取る。さあさぁ所々には一つの名を下ろす/\。さあさぁ一寸大層な事は要らんで。元々一つの理を見て、さあさぁ初め一つの理を以て一つの理治めるなら順々の道という。
 押して願い。
 さあさぁ皆んな思う処の理である/\。さあさぁ最初掛かりというものは、さあさああちらも固まる、こちらも固まる。さあさぁこれまでの道も見ても通りた日もある。どういう事聞いて通りた日もある。どんな道も大抵/\の道も通りたる事、さあさぁ最初という理をよく聞き分け。自由自在は一つ理である。
 明治22年2月8日(陰暦正月9日)
 午後10時30分、神戸分教会長につき増野に勤めて貰いたき由を講元周旋一同より申入につき御許し下さるや、いかゞのものでありますや、増野正兵衞身上より伺い。
 何彼に治まり難くいから一日の日遅れる。早く理上、治め一条、成らん事をせいとは言わん。言わん言えんの事情、いかなる事も治まり、事情一つ事情治めてやる。皆な治める事情、第一のところにて一つ思えども、日々日柄心一つ何かの処段々治めやろ。治めやる。一つ治まれば何か万事治まる。一寸には所に一つなれどもよう聞き分け。あちら一つ、ぢば一つ、一名一人理運び来たる、日々月々年々一つ心の理が分からん。ぢば幾名何人居る。何処に段々一名一人治まりつきやせん。よう聞いてくれねばならん。たゞ一つ息、たゞ一つの息、これまで尽す処、人数の処、日々の処という。前々これまでの処話し/\してある。ぢば一つの理という。長らえて尽したる処、所に一つ治め来たる、日々治め来たる。どうでものところがある。成らん理を治め、治まられん理を治まる。このぢば幾名何人あるか。これから人数何人ある。よう聞き分けてくれねばならん。どれだけ第一ぢば人衆数えてみよ。治まる治めて一日事情問うてくれねばならん。人衆定め、理でない。国々所々枝々、元ある元、一つ息、この元一つ、一つ世界という。何程発明でいかん。一人の世界という。力々。
 明治22年2月8日(陰暦正月9日)
 増野正兵衞、鼻血朝七、八度出で且つ左足のくさの障りにつき伺い。
 さあさぁ身上の障り心得ん。どういうものであろ。いかなる処よう聞き分けねばならん。事情一つの理、余の儀外の儀で言わん。早く/\理治め。一つ理、これまで一つ理、どちらよかろ。第一治め居て早くどうなりとな。日々今日皆な揃うて理を尋ねる。名々満足。一日理を治めん。いつまで見て居てはどうもならん。尋ねたら治めてくれ。治めさす。遠く処付く処、世界の急ぐ中の理が急ぐ。早く一日の日、早く急ぐ定め。これだけ順々。
 明治22年2月9日(陰暦正月10日)
 午前11時、清水与之助、神戸分教会長に成ってくれと講元始め周旋方より段々申込に依て御許し下さるや、清水与之助身上より伺い。
 さあさぁ尋ねる処/\、一寸にはあちらからもこちらからも始め。どんと一つの理が寄る。一時一つ理が寄れば、どうでも一つ/\理が揃う/\。何かのところ取り扱い十分、理が治まる。なれども皆な理と理と立てあるもの、どんな理もある。一つ道も治まる。理治まる。理を以て一つ成らん事しようとて成るものでなし。今一時成るよう行くよう運んで治める理が治まる、治まらん理が治まらん。日々処にては、日々治まる理よう聞いておけ。初めあって一つ理始まる/\。同じ一つ理という。変わる変わらん理はない。治まる理を以て十分の理も治まる。成らん事をしようとてできるものでない。何かの処治まりた処から、不足の理はない。思う理の間難しい。日々受け取りてある。
 明治22年2月10日(陰暦正月11日)
 松村吉太郎、二、三日前より唇の下に歯のかみたる如き疵できしにつきお指図。
 さあさぁ身上/\の事情、あちら変わる、こちら変わる。あっち聞く、こっちの理を聞く。あちらも直さんならん、こちらも聞く通りを。さあさぁ前々に深き/\の理を知らしてある処、神の指図も変わらん、諭も違わんで。違わんから一時一つの理はあるなれど、聞き捨てではどうもならん。身上に事情あるから尋ね出る。諭す。聞き捨てでは何にもならん。そこで又身上に掛かる。前々の深き/\の理も知らしてある処。
 押して願い、内へ帰りて運べとの事なるや伺い。
 さあさぁどうせこうせは言わんで。さあさぁ身上に知らしてあるから、身上が速やかなれば尋ねるに当ろまい/\。さあさぁ前々に知らしてある処、一つの理、どうせとは言わん/\。さあさぁ話し掛ける、どういう事も話し掛ける/\。どうで一時に一つは治まろまい。さあさぁ初まり/\、これは始め出し。さあさぁ話し掛けたる一つの理は治めにゃなろまい、見にゃなろまい。さあさぁ治まらにゃなろまい/\。
 明治22年2月10日
 村田ミツ36才、願い(信貴村)。
 さあさぁ身の内の処、身の内の事情尋ねる。理を諭しよ。同んなし一家の内、同んなし家内という。同し内の者名々の心というものある。同し家内でも心通りなる。これまでも、これはと思て来た日もある。日々尽せども身は速やかならんという心、すうきり離さにゃならんと。これ程尽せども、身は速やかならんと思う心、一つの間違いとなる。今一時こうとなりたところでない。前からの事情よく思いて出して、一つ/\思案すれば、理を分からんでないと、諭しておこと。
 明治22年2月11日(陰暦正月12日)
 清水与之助、分教会一条につき段々お指図を頂き講社の談示致しとう御座りますにつき神戸へ帰ります事願い。
 さあさぁ尋ねる処何か事情/\、一つなせる、あちら定まる、こちら定まらんで。一時早く心の理を寄せ、十分一つ話し。どちらとも言わんで。よう聞いておけ。何処に理がある、何処に理がない。あちらへ送り、こちらへ送り、成らん事情いつまでいつまで成りゃせん。所は何処此処とも指図せん。道のため一つ理が十分治まる。
 明治22年2月11日
 梶本うの、身の障り伺い。
 さあさぁ尋ねる処、身上一条尋ねたゞならん。ならんでない。心得ん。いかなるもよう諭さにゃならん/\。長らえて中一日の日、又一日の日暮らす中、事情これまで聞き取って、十分一つの理を聞かそ。よう聞き取ってくれ。分かりなくば分からない。よう聞き分け。どれだけの事、日々のところよう聞き分け。成る程の理が治まれば直ぐと治まる。内々の処段々それぞれの処、皆な事情ある。どれだけの心、日々の心受け取るところである。一時どういうものであろう。いかなるも心洗い切る。事情理を聞き分けすれば直ぐと治まる。神一条の理を聞かして早くタンノウという。
 明治22年2月11日(陰暦正月12日)
 増田ならえ、身上願い。
 さあさぁ/\一時差し掛かる/\。一つ事情尋ねる。尋ね出にゃなろまい。さあさぁ身上まあ一つ、何でも彼でも暫く/\。どうでも一つ日々のところ、余儀なく道じゃあろまい。言うに言われん、説くに説かれん。尋ね出る。余儀なく道という、早くという、助けにゃならんという。よくよく聞き取れ。難しいという。難しいで難しいで。一時一つのじと運び、中々のじと。どのよな事情、誰とも替えられん。一人であろう。一時早く事情を述べるまで。尋ねるまで。精神一条定め。早く救けにゃならん。思う一時の理。どうで達者な一つ日々の事情とは言わん、世界とも言わん。段々一つの道を運ぶのは、治めの道とも言う。まあまぁどんな事も精神上定め。何ぼでも一時一つ治まって一時という。もう一時のところ、どういう事ができる。心の理がそれぞれという。何でも彼でも行くと人々とも替えられんという。これはよう聞き、つまり一日一つの理は計り難ない。まあ一時じゃない。一寸人々今一時迫る思わずして、よくよく聞き分けくれねばならん。
 明治22年2月14日(陰暦正月15日)
 午前1時、刻限御話しお指図。
 さあさぁ一寸/\一事/\。さあさぁ何を話掛けるやら分からんで。さあさぁ世界世界中というは、これまでは/\、世界の事というものは聞いておかねばならん。皆な靄の如く話し/\年限経ちたる処、さあさぁ世界/\は子供の如く、子供成人経ち来たる如く、靄の如く邪魔に成りてどうもならなんだ。さあさぁ一年経った。一つの理を見よ。さあさぁあちらにも一寸靄、こちらにも一寸靄が掛かりた。さあさああちらも晴れる、こちらも晴れる。何を言うやと思うなよ。さあさぁ靄の如くあちらでも声がする/\。さあさぁあれであったかと言う。さあさぁ世界の事、日日のところ、急がしいであろう。さあさぁ靄の如く、世界の処靄の如く、あちらも一寸話しを切り、こちらも一寸切り掛ける。一度に晴らす/\。いつの日とも言わん。何にも分からん。待ち人を待ちて居るようなものや。さあさぁ助け一条という道は、人衆互い/\の理が第一と、今までにもくどうに話する。あちらからも頼みに来る、こちらからも頼みに来る。急がしい/\。心一つの理でどんな事も靄が切れたら、皆々の心一つで、いかなる事も治まるという。
 明治22年2月14日
 松尾与蔵29才、お授け指図(大和国平群郡若井村講元)。
 さあさぁ段々の席/\、返やし/\の席、又一日の日の席、席に順序の理、生涯の心持ちての席。生涯の理を諭すには、どうせこうせいとは難し事は言わん、言えんの理を聞き分け。人間というものは、身は借りもの心一つが我がのもの。たった一つの心より、どんな理も日々出る。どんな理も受け取る中に、自由自在という理を聞き分け。常々誠の心治めば、内々睦まじいという理を出ける。それ世界成る程と言う、成る程の者やと言う理をでける。成る程という理を受け取るのやで。これまでもよう聞き分け。代々の道があるで。段々のところ尽し、席なくして身も隠した処、さあさぁ代々さあさぁ授けを渡すで。甘露う台の授けを渡すで。さあさあしっかり受け取れ。
 明治22年2月15日(陰暦正月16日)
 梅谷四郎兵衞、下阪につき伺い。
 さあさぁ尋ねる処心に掛かる理もあろう。一日の処心おきのう往んで、又談示の処、それからそれへ/\大層は要らんで。まずまず小さい処より談示に、篤と言うて聞かし、小さきところより始め、段々の理で治め。運びたまから大きな思案しても治まらんで/\。
 押して願い。
 さあさぁ元々の処/\変わらんが一つの理である。狭ばい/\といえども、元々の処、天よりの理で、軽き処より掛かるが天よりの理である。元々の処の理を思い、何にもなき紋型なきところから、これまでの道成り立ち来た。ようよぅ聞き分け/\。初めは小さい/\処から始め掛け。心変わらんが一つの理である。さあさぁ世界に一つや二つやないで。よう聞き分け/\。合えん/\、合わん/\というのは、無理な事を言う、無理な事をするから談示が合わんのやで。さあさぁ前々にも諭す理、よう聞け。一日の日は生涯と言うて諭しある理、無理な事すれば生涯を一日に取り越すで。そこで初めは小さき処から/\始めば、どうでもこうでも、こうしようやないか/\と言うて、独り出けて来るのは誠やで。段々に出けて来るのは誠やで。これが天理と言うのやで。ようよぅ聞き分けさせよ/\。さあさぁどんな処の道がつくやら分からんで。なれど初めは小さき処から、長う続くが第一と、よう聞き分けて諭すよう。
 明治22年2月16日(陰暦正月17日)
【河内一統高安分教会所設置の伺いに対するお指図】
 2.16日(陰暦正月17日)、平野楢蔵、山本利三郎、高井猶吉、三名河内一統高安分教会所設置のため、集会につき出張の儀伺いに対するお指図。
 「さあさぁ何か取り扱い処、所々段々談示、どんな談示/\、所で談示の理を受け取るのやで。どんな事でも穏やかと/\始めた。一寸から大層な事は要らん。一寸からや。それで理も治まろう。一つ治めば又一つ穏やかと治めい」。
 明治22年2月17日(陰暦正月18日)
 兵神分教会所地所のところは指図せんと御聞せ下されし処、増野正兵衞より講社一同談示の上、神戸下山手通6丁目38番地村上五郎兵衞地所に致したくと、皆な心を揃えて定めしも、人間心を以ては相分り申さゞる故一応清水与之助よりの伺い。
 さあさぁ尋ねる処事情の処、思うようにいかん/\。それぞれの談示が大層思うからいかん。初め一つ、元一つの理、世界のため人のためなら日々見え来る、月々見え来る。所何処がよい、いかなる事情の理、どうせとは言わん。皆んな一つの理なれば、十分の思いである。
 同日、神戸へ清水与之助帰るにつき願い。
 さあさぁ心に掛かる、日々掛かる。一度戻りて一つ運び、又々の心も聞き、一つの理に治めてくれるよう。又々早くという。
 明治22年2月18日(陰暦正月19日)
 斯道会の分教会の件につきお指図(河原町分教会)。
 さあさぁ尋ね出る処、一つ事情しっかり一つの事情を諭しおこう。段々これまでの順序道すがら、心一つの事情の理、幾重の道を通り、年限の理を以て、段々に盛ん。段々に聞いて段々に聞き分け。人間というところの事情、どんな事も自由自在。思案定めて、皆なの心一つの理を以て、日々の処の理という。とんとはかない道である。年限取った道は堅い道、心だけの道が分かる。働く一つの理、尽す一つ理、理の一つの話しなくばならん。さあさぁよう思案定め。初めは、小さきよう始まる。元より大きな所はない。所々先々の所には幾重の道もある。一つ心定めた事情が世界という。さあさぁ何時なりと一つの事情を定め。小さき処より始め掛け。皆な因縁事情の一つの道、元々の道、一つの心を以て通るなら、世界に危なき怖わきはなし。小さき処からぼつぼつと。さあさぁ心おきのう。何か順序は、計り出せという。
 明治22年2月19日(陰暦正月20日)
 東京出張所間狭につき増築の願い。
 さあさぁ尋ぬる処/\、いかなる事情聞き分けて諭する。さあさぁ普請方角一名一名の処、取次に譲り委せたるものである。皆な揃うて寄る所なら、一つの諭する理がある。狭ばくの理は、元々の理があって狭ばく。どうせこうせとは言わん。皆々揃うた心の理に委せおこうと諭しおく。さあさぁ早く/\。
 明治22年2月21日(陰暦正月22日)
 2.21日午前7時、本席、身上御障りにつき願いお指図。
 さあさぁ/\しっかり聞いてくれ/\/\。さあさぁ/\、しっかり/\しっかり/\聞いてくれ/\。さあさぁさぁさぁ刻限/\/\。皆んなこれよう聞いておかねばならん。年が明けたら/\という、年明けたらどういう事を始めるという。年々年明ける。先々の理を話して掛かる。この身上一つの事情、さあさぁよう聞き分けておけ。歩むにも歩まれん、立とにも立てん。どれだけの者といえども、立つ事でけん、歩む事でけん。さあさぁまあまぁ古い/\、古い事というものは心に掛かる。心に掛からんから、さあ日々順序一つの理が第一である。さあ世界はいかなる世界と思う。大き一つの道なれば、大き一つの理を以て日々運ぶという。
 明治22年2月21日
 午前9時45分、本席、身上御障りにつき伺い。
 さあさぁ一日の処は、ゆっくりと放っておくがよい。夜々静かなる時、又々どんな話しも聞かそ。一日のところはすっきりと構わんと放っておくがよい。
 明治22年2月21日
 午後1時20分、本席、身上御障りにつき願い。
 さあさぁさぁ、一寸/\/\、さあさぁさぁ余の儀外の儀は言わん。さあさぁ長らえての中で流れを汲む/\。今の一時ではない/\。なれどもたった一事知らしおかねばならん。国々所々段々出て来るは一つの道であろう。さあ四方から来る中に、一つどういう者来る。日々の扱い難しい/\。さあさぁ話し/\。そこで何よの事も前々以て知らしおこう。いついつよりどういう事が尋ねに来るやら分からん。そこで一つ/\よう考えて諭す。今の今とも言わん。後の後とも言わん。
 同日午後3時30分、引続き願い。
 さあさぁ/\、さあさぁ/\/\一寸の事やないで/\。よう聞いておけ。どれだけの刻限、一時どうしよう/\、一時どうこうしようと言うて成るものやない。この理がとんと分からん。さあさぁ朝に一つほんになあと言うて楽しみ。これだけこうして居るのに、どういうものと言う。これは分からん。そこやで。これは何でもないようなものや。なれどもよう聞いておかねばならん。まあ朝の掛かりに一つ、これだけ一つ、今までの事思い、これをよう聞かしみるから、一つの心出る。楽しみの理は一つの理で、あるも一つの理、見るも一つの理、楽しみ一つの理、これは言うまでやない。心胆の事は難しい。こゝはこうそこはそうと言わんよう、言わさんよう。楽しみの理を諭すはしよいものや。なれども心胆の理を諭すは皆な心に掛かる。一寸出るは嬉し/\、楽しみ/\。楽しみなればよい。なれども一つ見る、又や/\と言うて居ればいろいろの事を見る、聞く。この理の諭は難しい。一時分かろうまい。段々に分かり来る。又後々は追々に諭そう。
 明治22年2月21日(陰暦正月22日)
 午後11時30分、刻限御話し。
 さあさぁ話し掛け/\、さあさぁどういう事を話し掛ける/\。又々珍し変わった話し。どういう事を思う、いかなる事を思うでない。一日の日の処が分からん。一日の日に始まって一日の日に納まる。どういう事に成って、どういう事に成るという事が分からん。年々の道、幾重の節がある。節から節が栄える一つの理。又話し掛ける。いかなるの理と思うかな。一寸の身の障り、どういう事であろうかと思うて、一つの事聞いて印し/\、いついつ迄も印し。長らえての道の処の印しには、まあようよぅ始めた一つの理、年限待って年限ある。どんな道も皆な分りたであろう。又一つの理も渡してある。いついつまでもの話しじゃない。この身の障りはどう思う。話しする、話し聞く、一つの話し治まるという。幾重の話し聞き分けて貰いたい。今の今見ても聞いても、そのまゝこれからと言えば、話し掛けたら、今の事も言わん、先の事も言わん。たとえ一人二人じゃなあ。まあ一寸掛かり、一寸の理を諭しおこう。
 明治22年2月23日(陰暦正月24日)
 午前9時、本席、身上御障りにつき願い。
 さあさぁ一日の日/\、さあさぁ一日の日/\、一日の日から始め出す。さあさぁどういう事を始め掛ける。これまでの聞いたものもある。はっきり洗い替えて始め掛ける。さあさぁ日々運ぶところの席、順序一つの理聞き分け。日々に運ぶ内、聞き分け見分け、どちらから入り込む、どちらから入る。心得一つが道のため、心得一つが世上のため。これまでのところ、一名一人で道を通り来た。心の精神を定め。心精神道の理を以て世界という。神の道なら世界の道がなければならん。治める道は精神一つの理に止まるという。さあさぁ一時一つの話し、もうもぅ尽すうち(は)不自由である、困るであろう。(しかし、)不自由は一つの事情(であり)、精神の定めやい(の為に大切なものである)。一つの精神の理で(道を)治めるなれば、火の中水の中でも治めさす。心締まり一つの理は第一(大切である)。火柱、水柱、悪の理上でも、精神一つの理で治まるという。
 2.23日、お指図。
 さあさあ怖わや恐ろしやと前々諭してある。一日の日と云うてある。一日の日は一代と取れ。一代の道にはいかなる道もある。すっきり洗い替える。
 明治22年2月25日(陰暦正月26日)
 中山たまへ、身上御障りにつき伺い。
 さあさぁ一寸障りどういう事と思う、余の儀外の儀でない。何かの処、そば一つの理、どちらから眺めても成る程と、成る程の理に育てにゃならん。一日の日の処、一日の日先々何から事情を諭するところ、一年一日どういう事、一つ/\の理を、そばさば何かの順序も育てにゃならん。一日の日よりいかなる理を吹く。一年二年三年後々一つ事情思案は、これまでの理である。世界が第一、一つの事情、内々第一、一つの事情眺めるから事情ある。育て一つの事情、成る程の事情分かり来る。聞くも一つの理、育てるが第一、年々の処の理を見よ。さっぱりどうなるぞと、成る程の理も鮮やかであろう。子供たりといえども一つの理、日々の処の理を以て育て。言葉一つの理によって、何か一つの理を聞いて一つの理が治まるで。育てる一つの理が第一、聞くに一つの事情あれば、皆なこれ映り来る。大きい一つ、大きい育てば一つの心、成る程の理が治まる。一つの理は一つの心、一つの諭し皆な一つの心という。曇らば曇れ、晴れば晴れ、成る程の思案を定め。一日一つ/\の理を治め。一つ/\の事を定めという。
 明治22年2月26日
 田中光次郎27才(備中国小田郡有田村真明組周旋方)。
 さあさぁ段々の席をし、又々の席をし、生涯一日の席をする。席にて一つの理を聞かそ。人間という、身の内神より貸しもの借りもの心一つが我がもの。どんな理も皆んな受け取る。皆んな受け取る中に、たった一つ自由自在の理を聞き分け。常々誠一つという。誠というは、細い長いもの。誠一つが世界成る程と言う。成る程の者と言う、成る程の人と言う。内々誠一つ理を聞き分け。又一つには第一という。若き至り家業第一互い/\の孝心これ聞かそ。一つの心に定め。又一つには、互い助け合いという、誠の心が互い助け合い。人を助けるという、助かるという。誠の理が助かる、助ける。これより先々助け一条コウノウの理を渡しおく。悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、三遍唱え又三遍/\三々々の理を授けよ。しいかり受け取れ/\。
 明治22年2月26日
 10時30分、山田安治郎26才(斯道会第38号講元代)。
 さあさぁ段々席順序/\一日の日い生涯の心生涯の理を諭しよ。難し事は言わん。どうせこうせもこれは言わん。言わん言えんの理を聞き分け。人間というものは、身は借りもの心一つ我がもの。心一つよりどんな理も出る。どんな心も受け取る中に、一つ自由自在という理を聞き分け。常に誠の理が自由自在と言う。この理を心に治め。これよりコウノウ一つの理を授けよ。さあさぁ/\授け/\、悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよ。しいかり受け取れ。さあさぁ受け取れ。
 明治22年2月28日(陰暦正月29日)
 増野正兵衞、歯浮きしにつき伺い。
 さあさぁ身上という、心得ん理を尋ねる。どういう、速やかどういう事、日々案じる理はない。これを聞き分け。どれだけよう聞いてくれ。身上心得ん、一寸どういう理思う。なれど中々遠く速やか、一つ運び、一つ道十分理も分かり来る。一つ心と心と心にある。一名はこう思えど、一名はこうなれど、一時に治まる。名々身上心得んと思うでない。掛かりは遠くの者は日々尽すところ十分理に受け取る。身上案じはない。成る程に心を治めてくれるよう。
 明治22年2月28日
 上村治一郎30才(京都斯道会第38号周旋方甲賀郡植村)。
 さあさぁ段々の席又々の席をしい、又一日の日の席、生涯の理を以ちて諭す。難し事は言わん。人間というものは、身は借りものたった心一つ我がもの。一つの心よりどんな理も出る。どんな心も日々受け取る中に、一つ自由自在という理を聞き分け。常に誠の心の理が自由自在。又人を助けるという、真の心の誠の理を助けると言う、助かると言う。この理を心に治め。これより助け一条のためコウノウ一つの理を渡そ。さあさぁ悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これを三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよ。しいかり受け取れ。さあさぁ受け取れ。さあ授けよ。




(私論.私見)