(12月) |
明治22年12月1日 |
日々の席休むところの願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ事情運ぶ処、又一つ一度の席という。運ぶ席、まあまぁの事情分かり、一寸休み。又ならん事情は、一時ならん事情は、これは何時なりと許そ/\。 |
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明治22年12月1日 |
午後5時、天野善七、伺い。
さあさぁ尋ねる事情には/\一々の事情は分かるまい/\。一つ諭しよ。長くの事情より楽しみはあるまい/\。一名/\の処分かるまい。一人/\の話し取り替えて話し、段々と日々に身に迫る/\処、名々も迫るところの話しもするであろう。どうせこうせは言わん。言うまでやあろうまい。順序一つの理を受け取る。迫るところ悟りてくれ。名々も悟りてくれ。又それぞれというところ受け取る事情は一つよりあろまい。辺所/\という処聞き分けて悟りてくれ。踏ん張らにゃならん。仕切りた事情は受け取れん。これだけこうと言わずして、何と/\の理を諭して、向この心委せにさしてくれるよう。さあ早く/\。 |
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明治22年12月8日(陰暦11月16日) |
山沢ひさ、身上乳の出ぬところ、いかなる訳なるや伺い。
さあさぁ一寸尋ねる処/\、尋ねにゃならん。どういう事/\、人間心/\人間心、人間心は更に要らんよう。何かの処よう聞き分けくれ。第一屋敷の住み方、世上住み方、名々心に掛かる処、世上の理があればぢば入り出る。人間心更になき。出て来る/\。年々の理を以て一つの理が治まる処、元々一つの理があって一つの理という。人間心というは更に要らん。一つの理は年々治まる処、先々の理があろう。どういう事も聞き分け。たゞただ楽しみ実々の理を楽しみ。世上にどういう理もある。世界からぢばは、ぢばには人間心は更に要らん。どうしように身上から理があれば、どうもならん。あれはどうじゃ、これはこうじゃ、人間心は要らん。分からん事情改め。いかなる理を元々聞いてある。日々の記したる処諭してある。それより又々事情以て事情改め。何にも小人一つ不自由与える理があろまい。よう聞き取って不自由難儀人間心。それから/\、洗い替え十分、元々となれば一時定めてあろ。治まりある。又々何でも分からんには、夜々一人の理を以て尋ねるという。 |
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明治22年12月8日 |
増野正兵衞、内々一統協議の上、おぢばへ引越しますにつき、村田長平向の家か三番地の足達源四郎離座敷借り受けるか、いづれ宜しきや願い。
さあさぁ尋ねる処/\、どちらどうとも言わん。なれども大層する事要らん。軽うして心におくがよい。広く入る所がある。名々こうしたらよかろう。一寸軽うしたがよい。 |
同日、三島村城甚三郎、所持の田地五畝十歩買入れ、名前書換え、本席会長御名前に御願い申上げしところ増野正兵衞名義に書換えおけとの事につき御許し願い。
さあさぁ一時まあ秘そか/\。先々こう、又々こう。一つに心は今一時、秘そか秘そか。 |
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明治22年12月8日 |
藤田弁之助38才(播州美嚢郡鍛屋村真明組周旋方)。
さあさぁ段々返やし/\の席をして、さあ一日の日というは生涯、心一つの理を以ちて一つ席。席に順序の理はよく聞き分け。生涯の理を諭しよ。生涯の理を諭するにはよく聞き分け。難し事は一つも言わん。どうせこうせこれは言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかという。それ人間という身の内という、皆な神の貸しもの借りもの心一つ我が理。心の理というは、日々常という、日々常にどういう事情いかなる理、幾重事情どんな理でも、日々に皆んな受け取る中に、たゞ一つ自由という理を聞き分け。自由という理は、何処にあるとは思うなよ。ただ名々精神一つの理にある。日々という、常という、日々常に誠一つの理、誠の心というは、一寸には弱いように皆な思うなれど、誠より堅き長きものはない。誠一つは天の理。天の理なら、直ぐと受け取る直ぐと返やすは一つの理。よく聞き分け。又一つ一名一人の心に誠一つの理があれば、内々十分睦まじいという理が治まる。それ世界成る程という、成る程の者成る程の人というは、常に誠一つの理で自由。よく聞き分け。又一つ、これまで運ぶ尽す中に、互いや助け合いという。互い助け合いは諭する理。人を助ける心というは、真の誠一つの理で、助ける理で助かるという。よく聞き分け。これまで運ぶ尽す事情は、内々の事情名々の事情理に治め。これより先永く/\事情に、助け一条のためにコウノウの理を渡しおこ。さあさぁ授け/\、悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これを三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよう。さあさぁ受け取れ、さあ受け取れ/\。 |
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明治22年12月8日(陰暦11月16日) |
天野善七41才、胸つかえ腰悩み伺い。
さあさぁ身上一つの事情尋ねる処/\、さあさぁ身上事情尋ねる。一つ指図どういう指図、名々思案いろいろ思案。速やかならん。日々一つの事情案じる。どれだけ案じても身が速やかならん。さあさぁしいかり聞き取れくれるよう。身上事情あって尋ね一つの事情の話しする。前々一つ/\前々一つ/\理を運ぶ。いかなる一つ順々の道を通り、一時治まる一つ理。身に障りどういう事である。一つ成る程の事情分かる。一つ成る程身上の事情案じず、何か聞いて大層/\、一つの事情から、身上どういう事であろ。よく聞き取って、長くの事情一つの理諭しおく。いついつ踏ん張らねばならん。一つの心日々という。今一時どんと計り難ない。いついつまで楽しみ、楽しみは元にある。長く楽しみ、いついつまで聞いて事情諭してやろ。いついつ前々コウノウと言う。今一時どんとな、思う。身上案じずして、楽しみという心を治めるなら、身は直ぐと治まる。 |
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明治22年12月9日 |
午後4時、河原町分教会開筵式につき、明日より祭式準備のため出張の願い。
さあさぁ心おきのう。何か事情尽す。一つ運んでやれ。十分/\。 |
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明治22年12月9日(陰暦11月17日) |
京都河原町分教会へ本席御出張願い。
さあさぁ定めて一つの理を尋ねる処に十分一つの理を治める。一つの理が治めば、どんな理も治まる。一つの理を治めば、どんな理も治まる。治まればどんな花も咲く/\。種のうちより肥えは、どんな運びも種の肥えというて、心おきのう/\。 |
本席御越しの願い。
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明治22年12月9日 |
西京河原町分教会所月次祭並に説教日の御願い(但し、月次祭は毎月陰暦24日、説教日は毎月4日、14日、24日3回)。
さあさぁさぁ尋ねる処日の処はこうでよかろと思う。願いの処願い通り許そ/\。 |
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明治22年12月10日 |
西川嘉平治32才(斯道会38号周旋方近江国甲賀郡柏木村字植第5番地)。
さあさぁ段々席、返やし/\の席をして、さあ一日の日というは生涯、心一つの理を以ちて一つ席という。席に順序一つの理は、よく聞き分け。生涯の理を諭しよ。生涯の理を諭するには、よく聞き分け。難し事は、一つも言わん。どうせこうせこれは言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかという。それ人間という、身の内というは、神の貸しもの借りもの心一つ我が理。心の理というは日々常という。日々常にどういう事情いかなる理。幾重事情どんな理でも、日々に皆んな受け取る。日々に皆んな受け取る中に、たゞ一つ自由という理を聞き分け。自由という理は、何処にあるやと思うかな。たゞ名々精神一つの理にある。日日常日々常に誠一つ。誠の心というは、一寸には皆な弱いように思うなれど、誠より堅き長きものはない。誠一つは天の理。天の理なら、直ぐと受け取る直ぐと返やす一つの理。よく聞き分け。又一つ一名一人の心に誠一つの理があれば、内々十分睦まじいという一つ理が治まる。それ世界成る程という、成る程の者成る程の人というは常に誠一つの理で自由。よく聞き分け。又一つ、これまで運ぶ尽す中に互いや助け合いという、互い助け合いは諭する理。人を助ける心というは真の誠一つの理で、助ける理で助かるという。これまでの理は、内々名々の事情理に治め。これより末永く事情理に、助け一条のためコウノウの理を渡そ。悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これを三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよ。さあさあ受け取れ、さあ受け取れ/\。 |
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明治22年12月14日(陰暦11月22日) |
午前6時、中山会長始め、橋本清、桝井伊三郎、梅谷四郎兵衞、増野正兵衞、河原町分教会所開筵式に出張の儀御許し願い。
さあさぁ許そ/\。十分あって理を治めて来るがよい。どれだけの事、どんな者も悪い者はない。親の理を以て治めて来るがよい。 |
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明治22年12月14日 |
奈良平田郡長より中山会長を呼び出し、その談示には、江州高浜郡長より同地方にて、天理教会講社の者間違いな事をするにより、教会の事に詳しき者が来て取締りくれとの事につき、平田郡長添書を持ち橋本清出張の御許し願い。
さあさぁどっからどういう事を尋ねるも一時の事ではない。これまでにどんな事も皆々諭してある。どういう不都合と思う。尋ねる事がないで。速やかなる道を知らしてこれからどっから尋ね、十分の道、世界どっから何を尋ねに来るやら分からん。尋ねに来るは容易な道でない。よう道を分けてやるがよい。 |
又伺い、前川菊太郎か永尾楢次郎か、今一人共に出張の願い。
さあさぁ談示十分の心、十分の理を談示。案じてはならん。出るも心おきのう。一代は生涯、生涯は末代心を持って行けば、どんな守護もする。悪い者は一つもない。悪いという心を改めて一つ/\治めて来るがよい。 |
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明治22年12月14日(陰暦11月22日) |
午後、飯降政甚、咽喉障りにつき願い。
さあさぁ身に障る/\は、どういう事と思う。身の内のところ尋ねるから知らす。何を知らす、どういう事を知らす。どういう事尋ねたら、一つの理諭すやろうと思う処、どういう事、どういう理を聞き分け。十分何かの事情、さあさぁまずまずの処、何かの処、随分何でも一つの理控える。一つの理さえ治めるなら、又一つ。一人一つの理は何かの事情に聞き取って尋ねたら、こうやったと言え。一つの指図十分/\。十分から十分の理が出る。控えるから控える理が出る。控えるはどれだけ控える。成る程の事情が世界という。控えれば早く十分から十分の理が出る。一日の日、一つの理を以て、さあさぁ十分から十分の理を思う。十分から思えば一寸の事をタンノウする。十分から十分の理思う。不自由から一寸はタンノウする。身上一つの理は案じる事は要らん。一つ聞き取ってくれるよう。 |
引続て本席少し身の障りにつき願い。
さあさぁ十分働いて居るで/\。十分一つの働きという。身上にどんとする/\。身上に一つ心得んと思う。身上に働き/\。十分働いて居る。一日経てばやれやれ。又一日経てばやれやれ。何かの事も働いて居る。十分働きの理をどんと知らする。十分の諭しである。これをよう聞き取りてくれるよう。 |
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明治22年12月14日 |
黄瀬二郎左衞門25才(斯道会80号江州甲賀郡宮町)。
さあさぁさぁ段々の席返し/\席、一日の日というは生涯、心一つの理を以て一つの席。順序一つ理というは、よう聞き分け。生涯の理諭しおこう。難し事言わん。どうせこうせとは、これ言わん言えんという理を聞き分け。何か人間というは、皆な神の貸しもの神に借りもの、心一つが我がもの。心という理、心の理、日々常々どういう幾重事情という、いかなる事情どんな理も日々皆な受け取る。どんな自由自在、日々受け取る中に、たゞ一つの自由という一つの理。自由という理は、何処にあるとは思うなよ。名々精神一つの理にある。日々常々誠という心一つの理、誠と心いうは、一寸には弱いように皆な思うなれど、誠ほど堅きものはない。誠一つが天の理ならば直ぐに受け取る、直ぐに返やす。聞き分け。天の理これよう聞き分け。一名一人の心、心に誠一つの理あれば、内々治まるで。十分睦まじ。それ世界成る程という、常に誠一つ。よう聞き分け。尽す中運ぶ中互い助け合い、人を助ける理、人を助けるというは助ける理、助ける。日々家業第一内々親孝心、この二つ理がこれが天の理。いついつまで変わらんよう心の事情、助け一条のためコウノウ理渡しおこ。長く変わらんよう、助け一条のため渡しおこ。悪しき祓い助けたまへ天理王命、三三九度授け。 |
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明治22年12月17日 |
増田、伺い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ一寸にはどういうものであろ/\。何がこう、どれがどうと思う。身の自由という、深き中に一つ身のところ内、あちらがどうこちらがどうと身に障る。人間身のところ借りもの貸しものの処、皆な心に治めて居る。早く聞き取れ/\。これだけの事皆な安心/\の処、これをどうと思わず、これだけならと思て安心と治め。十分なる理を貰い/\、成るは一つの理、成らんは一つの理と、知らず/\して通り来てあるところ、これより十分内々、それからそれぞれこれも内の分かれや/\、これも与ゑや/\思えば、十分の理も治まる。知らず/\の道はいかん。知らず/\の道は、これまで皆な通りた。名々の身から一つ理を聞き分け。案じてはいかん。案じては何ぼうでも案じの理を回る。案じないようと心を治めと。 |
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明治22年12月18日 |
喜多治郎吉、身上腫物につき願い。
さあさぁ身上一条尋ねる。身の障りの処の事情迫る。どういう事であろう。一つ聞き分け。鮮やか一つよう聞け。事情心一つ、事情成る程尽す心は受け取る。内々聞き分けするなら、身上一寸自由ならんという。よう聞き取れ。借りもの一条一つ聞き取れ。案じは要らん。古き事情、身は一つ障るとも一つ理、又悟り、名々身一つの理、一つは悟り、一つは心の道が何かの事情、世界諭する理も、ほんに何程思うように成る。ほんに/\成る程分かる。速やか親直ぐにおこすようの事情。(この時治郎吉父源吾お授け運び事情御聴しになり、源吾お授けは同年12月19日なり) |
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明治22年12月19日 |
増野正兵衞、河原町分教会所開筵式に行き、15日夜より腹痛夜々二度、昼も二度につき伺い。
さあさぁ尋ねる処、身上心得ん。何たる処、どういう事である、心思案。一時どうも鮮やか速やか事情聞き分け。治まる処一々という。身上一つ心得ん。いついつ一つ十分治まれ。治めには案じる事は要らん。大き心の理を治め。案じる事は一つも要らん。 |
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明治22年12月20日 |
増野正兵衞、借家も普請中につき、そのできるまで引越御許し願い、それとも急に引越す方宜しきや、月を越えても宜しきや伺い。
さあさぁ尋ねる。確かな事情治まり一つの事情、十分聞いて定まる。早く事情どういうところ十分、暫くの間どうでも不自由/\、不自由が日々のコウノウ。諭し一つの事情、もう不自由/\が日々のコウノウ。十分こうとして心に安心聞かして心に治めさそう。治め何時なりと定めてくれるよう。何時こうと言えば何時なりと心おきのう。 |
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明治22年12月20日(陰暦11月28日) |
村田かじ33才、身上願い。
さあさぁ身上事情尋ねる、尋ねるからよく聞き分けねばならん。身上障る。心の事情障る。もう段々の処、段々道、段々の道、どうで一つ心、身上十分速やかなれば、何にも思う事あろうまい。よう聞き分け。たゞ聞き分けでは分かろうまい。なれども一時という。前々一つ/\掛かり、一つ始め、一つ年限事情、何か聞き取って、年々心とする。辛い日もあったであろう。通り難くい日もあったであろう。いつの尋ねにも暫くという。何かの処事情大きく成れば大き思案、年限/\思案、大きく成れば大き思案。誰がするとは思われまい。内々皆んな揃うてするなれば皆なでき。案じる事要らん。 |
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明治22年12月20日(陰暦11月28日) |
岡田源七46才(近江国甲賀郡水口村斯道会38号)。
さあさぁ段々の席返し/\の席をして、一日の日は生涯。心一つの理を以て一つ席。席の順序一つの理は、よく聞き分け。生涯の理を諭そ。生涯の理を諭するには、よく聞き分け。難しい事は言わん。どうせこれせこれは言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかという。人間という身の内という、神の貸し物借り物、心一つ我がの理。心の理というは、日々常にどういう事情どういう理、幾重事情どんな理でも皆んな受け取る。日々に皆んな受け取る中に、たゞ一つ自由という一つの理、自由という理は何処にあるとは思うなよ。たゞ名々精神一つの理にある。日々常に誠一つ。誠の心と言えば、一寸には皆な弱いように思うなれど誠より堅く長きものはない。誠一つが天の理。天の理なれば、直ぐと受け取る直ぐと返すが一つの理。よく聞き分け。又一つ、一名一人の心に誠一つの理があれば、内々という十分睦まじいという一つの理が治まる。そら世界という成る程という、成る程の者成る程の人というが、常に誠一つ理で自由。又一つ、これまで運ぶ尽す中尽す中、互い/\助け合い互い/\助け合いは諭する理。人を助ける心というは、真の誠一つの理で、助ける理が助かる。又一つ、これまで運ぶ尽す一つの理は、内々名々事情理に治め。これより先永く事情に、助け一条のためコウノウの理を渡しおこ。さあさぁ授けよう/\。悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これを三遍又三遍/\三々々の理を授きよう/\。さあさぁしいかり受け取れ/\。 |
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明治22年12月20日 |
辻かめ、身上願い。
さあさぁ身上の不足から一つの理を尋ねる。心を鎮めて聞き取れよ。これまでは分かろうまい。ほんの話し聞かし、そうであろうか思うた。これまでは分かろうまい。聞き取れ。前々一つという因縁の事情、あちら因縁知らず暮らす。身上大抵そこい/\の年限、ちょと心を寄する。何かの処ちょとの身上どういうもので身上、計り難ない。どういう事も諭しある。一つの理が澄めば分かる。不自由と思えば不自由となる。聞こえんと思えば聞こえんようになる。多分/\を楽しめば神の道は要らんもの。難儀さそう不自由さそう親があろうまい。因縁というは、定まる理を定め。寄せた者、年限の理が来た。日々の事情試してみよ。速やかなれば、一寸と言う。 |
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明治22年12月20日(陰暦11月28日) |
宮森ヒサ、身上願い。
さあさぁ身上一寸心得ん。どういう事で幾重の話しする。理を伝え。どういう事を聞き分けて、一寸何であろうまい。長らえて因縁の理を以て、今まで一寸どうなる。一日の日もある。十分理を運んで、一日と言う。嬉しい一日、尋ぬる一日、前々から理を聞かす。何も案じる事は要らん。名々案じるから、人の身も案じる。我が身に理が回る。一日と思えば二日、二日が三日、一寸の事情案じる。案じは要らぬ。治まって事情、いついつまで一日と言う。 |
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明治22年12月24日(陰暦12月3日) |
梶本松治郎、奥歯障りにつき願い。
さあさぁ身上から一つ/\どういう事であろう、何か事情分かろうまい。分からんから尋ねる。一つ諭し、どういう事を諭し、まあ年限古き者これからあすか、これ事情変わるで。一つ道という。世界は中々の道、なかなかの理、一つの道治め難くいともいう、定め難くいともいう。どういう事であったな。幾重の年限ここら/\一時の理であろうまい。何かの事情見たであろう、日々の事情見たであろう。真実一つの理分かろうまい。難し事、成らんところ通れとも言わん。古き道難しい。古き道の理という理に、理を以て日々という理は、世界聞いて一つ、見て一つ。これだけ諭しておこう。 |
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明治22年12月25日 |
村田かじ、身上腹痛につき願い。
さあさぁ身上/\身上/\、さあさぁよく聞き分けにゃ分からんで。何遍事情/\。もうこれでよかろう/\。身上/\心得ん。何遍事情諭す。遠くの事情、一つ名々の事情、一つこれ聞き分け。身上案じる/\諭すなり。身は生涯。一名は要らん/\。道理上は世界中から。道理上聞き分け。吉き日の理と、たあと思う理、ようこれを聞き分け。朝吉き日なら、いつも身は速やか。これ聞き分けて、身は速やかならば、これいついつの理になる。これよく聞かしてくれ。 |
目の病いやら、腹通るやら小人身上病むやらにつき願い。
さあさぁ身上/\尋ねる。さあさぁ心得ん。心得んから尋ねる、分からんから尋ねる。思案/\、よう思案分からんから尋ねるのやろう。遠いの所やろう。さっぱり分からん。聞きよ一つの理、諭す一つの理、これ分からにゃ、どうも仕様ない。さあさぁ日々という、心だけの道を通る。もうもぅ思うようの一つの理、日々という、旬という、今一時の道という。先長く事情。聞き違い、諭し損い、これはあろう。それぞれ幾重の理もあろう。思案して、幾重の理も悟りて、まずタンノウという、心治めてくれ。 |
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明治22年12月25日 |
山瀬トヨ、身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\、身上に一寸の事情/\、これはどうであろう思う処、どうであろう/\、案じる。案じる処よく聞き取れ。案じる処の理も、よく聞き分け。案じるから、一つ道を分からん。不自由難儀という理も聞いて居るやろ。急いで分からん。古きというえども、名々も治め処ある。丹精一つの理も忘れぬよう。丹精して出した理は、これ末代という処運んだ処から、身上見てタンノウ一つの理も聞き取らせ。案じる事は要らんで。理をよく聞き取らせ。 |
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明治22年12月26日 |
兵神分教会、明年1月5日頃に節会の御祝致したきにつき伺い。
さあさぁ何彼の事も皆な尋ねる。尋ねるからは何よの事も皆な諭そう/\。これもよい、どれもよいと思いながら尋ねる。尋ねば知らそ。さあさぁ一年経ちたら勇むという。重々勇む心、一つの理を以て勇むという。 |
押して願い。
さあさぁ勇む心というは一番大層とするやない。心だけ勇んでおくがよい/\。 |
御勤めの願い。
さあさぁ尋ねる処/\、万事の尋ねは万事の指図、心勇めば善き事という。つとめ/\、一日の日勤めたら善き事と思う。一時勤めて悪いとも言わん。勤めてよいとも言わん。一日の日心という。 |
建家の願い。
さあさぁ日々の処、どういう寄る思い、互い/\真実話し合いの処、真実一つの理に委せおく。 |
押しての願い。
さあさぁどうしたらよかろう。心寄せ許そ。何時なりとも掛かるがよかろう。 |
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明治22年12月27日 |
村田かじ、身上腹痛につき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、これよう聞き分け/\。これまで皆々どんな事も諭してある。さあさぁ内外の理は、内外の理はない。遠くの事情という/\、遠くの事情も、内の事情も隔てんよう。さあさぁ何ぼ遠くでも、外の事情というのは、話しするまでやない。内々も遠くも、内外の事情は要らん。 |
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明治22年12月28日 |
東京東分教会、日本橋支教会設置願い。
さあさぁさぁ所にさあさぁ一つ/\の心の理定まる。いかなる理も定まる事情、心だけの理は十分に許そ/\。 |
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明治22年12月二十八日 |
お授けのところ、詰合替わり/\して運びますものか、この儀願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ一席ずつの事情を以て言えど、一つの事情、日々の事情によりてどうも一つの理、これよう聞き分け。 |
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明治22年12月28日 |
河内柏原分教会、設置願い(中河分教会)。
さあさぁさぁ尋ねる/\、尋ねるであろう。許す許さんの事情は何にもなきもの。同んなじ一つの理である。まあ一寸の道が早い、遅そなる。まあ前々の道は確かという。一つの事情を運び、小さき理を以て、段々と言えば治まる。なれども成る成らんの理があるのに、前々に不都合があって又という。随分許すなれど、まあ一寸のところ事情は何であろうと思うやろう。そこでまあ一寸事情の理を拵えて、これでこそとして、月々という、年限という。まあ暫くの処、この理をよう聞き取ってくれるよう。 |
柏原分教会御許しのなきは、官の事情によってか、又は講社の事情によってか、この儀願い。
さあさぁ心得まで/\、心得までの諭し。十分所に一つの理。ようよぅの理は治まる。なれどまあ一寸分かりあっても一時の処、長うやないで。暫く一寸の処。さあさあ程のう余儀なく口を開けるで。長らくやない。一時に皆な口を開けるで。口が開いたら何処彼処ないで。これをよう聞いておけ。 |
押して願い。
さあさぁ分からんか。分からんなら諭そ。所には治まる理、成らん処成る処は、まあ一寸の処案ぜる事は要らんで。 |
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明治22年12月29日 |
村田かじ、身上願い。
さあさぁ何か尋ねる処/\、何か前々聞いて、何か始める/\。聞いて成る程と言えば与える。聞いて理を成る程と言うてすれば、理は与える。内々前々に聞いたるところ、前々話したしる(***)処、同じ内に心寄り合うた者、聞いて治めるなら、理を与える。一軒の内にも、同じ兄弟と言うても、一人の心を違えば、どうもならん。そこで一軒限り、一人限りと言うて、話しも説いてあるのや。 |
押して願い。
一人/\心というものある。一人の心というもの、今の今にも変わるものや。難儀さそう、不自由さそうという親あろうまい。心だけ尽してくれるものか/\。心結んだ故、身上堅う説き聞かして治めねばならん。 |
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明治22年12月 |
梶本楢治郎、他家へやって宜しきか又家におくべきや伺い。
さあさぁ尋ねる/\、さあさぁ今一時の処思う処、一つどうしよう、どういう事、一時未だ/\早いで。どうでも一つの理は通り難くい。何にも見難くいでないで。事情を急くと、どうもならんで。長い心。幾つになる、何ぼになる。見難くい。見難くいでない。前々一つの心を、理を諭し違わんように計らねばならん。旬々刻限を以て諭したるところもある。事情いうは暫くの道である。どういう事、今はこうしたら心澄み、道の道ならん事情運んだとて、何にもなりゃせんで。 |
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