(12月) |
明治21年12月3日(陰暦11月朔日) |
三木類太郎65才(阿波国板野郡折野村真心組講元)。
さあさぁさぁさぁ一つ/\の席をしい、又返やし/\の席をしい、又一日の日を改めて一つの席をする/\。さあさぁ名々心というものは、どんな心もある。どんな心も、直ぐに受け取る直ぐに返やす/\。自由自在と。名々何処にあると思う。名々の心に常々に成る程という心あれば自由自在や。誠一つあれば自由自在や。又これまでのところは、内々に治め。又これより助け一条のために、一つのコウノウの理もなくばならん/\。さあさぁ授け/\、悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよ。しいかり受け取れ、さあさぁ受け取れ。 |
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明治21年12月3日(陰暦11月1日) |
北嶋友五郎25才(阿波国板野郡大須村真心組周旋人)。
さあさぁさぁさぁ段々一つ/\の席、又替わり/\の席、又一日の日を改めて席をする/\。さあさぁ一日の日に席にて、一つの理を生涯の心で聞き分け/\。どんな心もある。どんな心も、直ぐには受け取る/\直ぐに返やす。さあさぁ聞いた理や。この理を聞き分け/\。世界にて成る程の理いというは、この理であろうが。よく聞き分け/\。さあさぁ常に誠という理がなくば、何程の心出しても常に誠という心なくばならん/\。又これより又一つの理を授けよ/\。悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよ。しいかり受け取れ、さあさぁ受け取れ。 |
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明治21年12月13日 |
午前8時、中村初治郎34才(上京24組への内町)。
さあさぁさぁさぁ段々一つ/\の席又々の席も追い、又改めて一日の席、皆な同んなし一つの理。又一日の日の席生涯の理を諭す。どうせこうせは、これは言えん。言えんという理を聞き分け。どんな事でも受け取るなれども、自由自在という理を聞かそ。常に誠の精神、内々睦まじいという理を世界自由自在。よう聞き取りて、内々の理に治め。名々も一つの理も治め。又これより助け一条のためコウノウの理を渡そ。悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよ。さあさぁ受け取れ、さあ受け取れ。 |
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明治21年12月5日(陰暦11月3日) |
井筒梅治郎、事情伺い。
さあさぁ/\尋ねる処、尋ねるには一つの理を聞き分け/\。さあさぁ世界皆な兄弟、身は皆な兄弟。さあさぁ真の誠の心が心は皆々兄弟。さあさぁ何かの事も治めてくれるよう。さあさぁこれまでは長々のところ治めた。又これから先は何かの事も治めてくれるよう。 |
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明治21年12月5日 |
諸井国三郎、分教会再願の願い。
さあさぁ改めるところ/\、一つの理、改めて治める一つの理。さあさぁ心一つの理を聞いて、段々一つの理を聞いて、さあさぁ段々/\一つ理を改めて、一つの理を、さあさぁさぁ早く治めよ/\/\。 |
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明治21年12月5日(陰暦11月3日) |
諸井国三郎、忰政一につき伺い。
さあさぁ尋ねるところ/\、よく聞き分けねばならん。何程の年と言うたとて、さあさあ先ず/\暫く/\/\。さあさぁどういう心/\、暫く/\/\心一つの定め、さあさぁ親々の心定め。さあさぁ(この屋敷は)居ろうと思もうても居られん/\(屋敷である)。来まいと言うたとて来んならん/\(屋敷である)。さあさぁ往のう(という)たとて往ならせん/\。さあさぁうたに諭し(た模)やう(通りや)で。先にも知らしてある。さあさぁ所々には、深き者には、所々には一つの雛形が拵えてある。又暫くの間一寸戻りたい。さあさぁ心に深いというのは、一方には分かりはせん/\。さあさぁまあまぁ暫くのところはおこうと思うて居るがよい/\。 |
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明治21年12月7日(陰暦11月5日) |
9番天地組6番講元田川寅吉19才、願い(兵庫県但馬国朝来郡野間村45番地)。
さあさぁさぁ段々の席をして、又替わり/\の席をして、又一日の日を定め、一つの席をする。一つの席より順序という、一つの理を聞かす。さあさぁ常々に真の心に誠という心あれば、天然という理がある。世界という、自由自在は、何処にあると思うな。名々の心、常々に誠あるのが、自由自在という。まずまず又これより一つ助け一条のために、授け/\、一つの理を渡そ。悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱え、又三遍又三遍、三三三の理を授けよ。しっかり受け取れ、さあ受け取れ。 |
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明治21年12月7日(陰暦11月5日) |
天地組講元木岡儀八郎37才、伺い(兵庫県但馬国二方郡湯村92番地)。
さあさぁさぁさぁ段々席をして、又替わり/\の席、又一日の日に心改めて、又一つの席をする。さあさぁ真実の心あれば、世界という。常々に真の誠という心あれば内々も治まる。誠あれば、天然自然の理がある。さあさぁさぁ又これから一つのコウノウの理を渡しおこう。一日生涯、一つの心、さあさぁ授け。悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱え、又三遍、又三遍、三三三の理を授けよう。しいかり受け取れ、さあ受け取れ。 |
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明治21年頃12月9日 |
中井宗七、身上願い。
さあさぁ何かのところ聞き分けてくれ。道理であろ。大抵尽す。どういう理も運び、一寸心得ん。どういう理を尋ねる。よう聞き分け。通る道自由、身のところ発散。どういう事も聞いてくれ。日々年々通る。何の不自由なく十分理十分与ゑ。一寸身に心得ん理、よう聞き分けてくれねば分からん。身は借りもの聞いて、聞き伝え、まあ十分理諭す処、十分身の処どういうものあろ。よう聞け。どうせにゃならん、こうせにゃならんとは言わん。見分け聞き分け、速やかタンノウ。この理誠一つタンノウ一寸できるものでない。身のところ不自由タンノウ。よう聞き分けて、成る程身の処ところタンノウ理が分かる。一つ/\理は世界にある。二度三度伝え。これもよう成ったな、日々一度思う理は分かる。直ぐに分かる。又々一つ理を尋ねるがよい。 |
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明治21年12月10日 |
春野千代出直しにつき、後治め方願い。
さあさぁ尋ねる事情の処、どうしてや、こうしてやろう、どうこう一時の理が/\諭する。心一つ、心々どういう処運ぶ。心何かの処十分たる処、いかなる処、どうした一つの理であろう。名々理を定めやるがよかろう。これで理である。それで十分指図取り扱い、これで成る程、名々運んでやるがよい。これが成る程十分、成る程の理、成る程一つの理を計り、十分一つ、早く/\運んでやるがよいという。 |
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明治21年12月10日 |
午後4時、刻限御話し(本席身上御障りにつき)。
さあさぁ身上の事情尋ねる処、さあさぁ一日の日、朝の掛かり半分経てば障り、余儀なき外では知らさんで/\。一日の日の処、一つ/\の理を知らす。席という、これまでの席という、一つの理は改めにゃなろまい/\。さあさぁ改める/\。まずまず何時刻限とも言わん。これからは夜々の一つの刻限、いかなる事情の理も皆な知らす/\。事情にてすっきりと改めるで。一年の思案というは、掛かり一つの思案。これまでの道は難しい道であったであろう。さあさあこれまでの事情、まずまず刻限がまだまだ早い/\と言うて居たなれど、いついつまでもという理を以て、いかなるもしっかりと聞いておかねばならん/\。さあさぁ一日の日がある/\。知らしてあるとは言えど、いつにあるとは思うなよ/\。話しする、出掛ける出掛ける。さあさぁいつの事とも分かるまい/\。一日の日と言うたら、さあさぁいつの事とも分かろまい/\。一日の日と言うたら、さあさぁ後々の理は、さあさあ夜々の刻限を以て知らす/\/\。さあさぁ一寸掛かりもうこれだけの道が付いてあれば、後一つのところ早く/\治めにゃならん/\。さあさぁ後は夜々の刻限にて知らす/\。 |
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明治21年12月11日(陰暦11月9日) |
午前2時30分、刻限御話し。
さあさぁさぁ刻限を以て話しかける/\/\。さあさぁ一つ/\、二つ/\、さあさあ話し/\、どういう事、さあさぁ今まで(の道すがら)というもの(の中に)は、長い間(の道すがら)というもの(の中に)は、皆などんな事も、どんな日もあった。さあさぁ(屋敷内の者だけでなく)国々(で助けの道に働く者)までも、さあさぁ一列(澄ます)の話し(はいつの事であろうと)待ち兼ね(て通りて来た)。世界中(の事は)、さあさぁどんな事も(人間心で事を処しては、その通り方を)間違う/\。どうでもこうでも待ち兼ね、さあさぁ年限待ち兼ね(てあって来たが)、人間心(で事を処したので、通り方が)間違うて了(し)もた。(それ故)余儀なき道を通る(ことになった)。名々(も思案してみよ)前々(に)一名二名というものは(親の思惑通リ通れなくて)、さあさぁ残念/\と言うまでや。さあさぁこれまでは残念/\と言うて通った。さあさぁ(この残念/\という)話しは伝えてくれと(いう)。
残念/\と言うて通ったところ(から、教祖は定命を25年縮めて身を隠した)。百十五才(定命)と聞いた事もあったが、九十年/\で(は)不足/\/\と言うて居る/\(者もある)。早く(お話し頂いた通りの理を)見にゃならん。存命(の理は)十分(の理である)。いかなる(事を為す上にも)一つの残念/\/\(の思いを聞き取ってくれ)。
さあさぁ残念/\/\(の思いを)早く聞き取れ。(今までは)いずれ(の事も)ならん(事ばかりであった)であろう。存命の道(に)は(どんな事もあった)。さあさぁ世界(に)はどんな事もあった。世界の処(には)どんな仇の者もできた/\。一つの道(に対して)仇ばかしやない。喜ぶ者があるので、(それに反対して)仇ができた。さあさぁ一つの道(の上に)、コウノウの者(を)見るのも道(である)。(この道を)仇と見る者も(その)心(を)捨てゝくれねばならん。一つの理は忘れてくれな(よ)/\/\。刻限(は親神の思惑の話である)と(は)言うまで(もない処)の話し(である)。一つの理を聞けば、前に(通りた)一つの話し(も)してくれ。その当時は)艱難苦労の道を通してある。
又々話しをする年限の道見て思案してくれ。頼む。一時あり長らえて理を思い、長らえて一つの道を通る。話し聞く一つの理が分かり、皆な分かりない。皆な一時一つの理始め掛け。一年前の理を失うて了うたような日もあった。理と理と迫る。いかなる者もあろうまい。表は大工や、裏鍛冶屋、この理聞き分けてくれねばならん/\/\。長らえての道の理、さあさぁ一つの理を楽しめば一つの理、さあさぁたった一つの理を、一年あとには一つの理を忘れて了うたようなものや。又たった一つの理が忘れられん/\/\/\。この世初め、一つに成ったら大層と思えば大層、一つの理もさあさぁ親と見れば、どんな事も逆われようまい/\/\。親と見れば、どんな事も背けようまい/\。又々理を以て話しかける/\/\。 |
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明治21年12月11日 |
郡山天龍講分教会、伺い。
さあさぁ尋ねる一条、一つの指図、さあさぁ所々に名を下ろす/\。年限経ちた一つの所、案じは要らんで。皆な揃うて心を治め。所に理をなけらならん。皆んな心を揃うてすれば、どんな事も出けるで。急く事は要らんで/\。心を揃うて、あちらこちら/\、皆な揃うて、心の理をろっくに治まれば、理を治めるで。皆な心を揃うて、談示は第一。ろっくに心を治まれば綺麗に治まる。一日の日、話一日の日。 |
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明治21年12月12日 |
春野夫婦大阪へ引越し、母一人残り別に隠居致し、その方へ増野正兵衞一所に引越致しても宜しきや伺い。
さあさぁ尋ねる処、どちら/\同じ理、なれどもよう先々、どうでも同じ一つ理。思う、ようない、これならよい、一日見てこれよい、十分思う。この理同じ理、後一つ心定め治めるであろう。互いに一つ理、心重々タンノウ、いかなるところ、一つ談示してくれるよう。 |
同日、増野正兵衞四、五日前より居所悪しく、目かい障り、又10日おぢばへ出て、11日寒気立ち咳出腰重くにつき伺い。
さあさぁ身上事情、いかなる処一つ長らえて/\、幾重一つ長らえてどうこう一時一つ細く道を知らしてある。一度世界十分、神一条一段二段、世界一つ通りては、なれどもどんな者でも、いずれ/\一つの理に寄せて了う。こちらが妨害、あちらが邪魔になる処は、皆な神が引払うて了うで。元一つ分かる分からん。一つ所引き分け、一つ道を。理と理と事が分からねばどんな事も/\分からん。世界一つあれじゃかい邪魔になる。この所一名二名ではとても一つ道通す事できぬ。今一時事情、一つ道分かり出し、軽き道、何時近い世界一つ道もの、神一条一つ理に元付変わる。一つ世界は変わらん、心変わる。多くの中付きたる道、いついつ知らしたるところ、大望の事情神一条、一通り、一時治まりたる処、又身上の処、内々一つ大抵思う道が、夜明け一つ来るならという事が聞かしてある。一時処道いついつの話し、十分一つ理に治まる。こうして治まらん、心得ん理があらば、幾々又々一つ通す。一つ道がある。 |
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明治21年12月13日 |
午前8時、中村初治郎34才(上京24組への内町)。
さあさぁさぁさぁ段々一つ/\の席又々の席も追い、又改めて一日の席、皆な同んなし一つの理。又一日の日の席生涯の理を諭す。どうせこうせは、これは言えん。言えんという理を聞き分け。どんな事でも受け取るなれども、自由自在という理を聞かそ。常に誠の精神、内々睦まじいという理を世界自由自在。よう聞き取りて、内々の理に治め。名々も一つの理も治め。又これより助け一条のためコウノウの理を渡そ。悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍又三遍三々々の理を授けよ。さあさぁ受け取れ、さあ受け取れ。 |
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明治21年12月13日(陰暦11月11日) |
平野楢蔵、願い。
さあさぁ身上にては、あと身に障るというは、成る成らんの道を通り、一日さあ、一日のどうも身のところに何たらした事と思う。一日の日、どういうもので思う。心を治まれば、一日の日を勤められる/\。名々は十分心を定めて居ると思うやろう。今日一日の日を勤められん。どういうところ、よう聞き分けて、この理を鮮やかと心に治めて、しっかりと定めば、身も速やか鮮やかと治まろう、と諭しおこう。 |
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明治21年12月14日 |
午前8時、植谷吉治郎59才(斯道会21号)。
さあさぁ段々の返やし/\の席、又改めて一つの席、前々の席も一日の席も皆な同んなし一つの理や。一日の日の席は生涯一つの理を諭す。難し事は言わん。人間というものは、身は借りもの心一つ我がもの。どんな心も受け取る。自由自在の理を聞き分け。常に誠の理を自由自在、常に誠の理を。世界成る程の内や、成る程の人やなあと言う。常に誠が天の理や。天の理いなら、直ぐと受け取る直ぐと返やす。これより授け/\、悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよ。しいかり受け取れ、さあさぁ受け取れ。 |
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明治21年12月14日(陰暦11月12日) |
山沢ひさ、身の障り伺い。
さあさぁ身上一つ事情、いかなる一日経ち、又そのまゝ、身上一つ事情一時分かり難ないから、いかなる理も聞き取れ。余の儀外の儀でない。思惑一つの理はあるまい。一つ理いかなる理は心鮮やかと言う。どうして成る、よう見分け行くよう。応法一つ理、数々一つ理、数々同じ一つ理聞いて、一つ理を知らそ。神一条理、伝え思うよう成らん、もう一時成らん。不都合なきよう聞き取れ。なき/\処一つ、はる/\処一つ、一人一つ心よう聞きおかねばならん。何人並べるも一つ理、何人育てるも一つ理。ようこの理を悟れ。身上障りあれば発散できまい。身上一つ聞き分け発散せねばならん。何人並べるも神、何人育てるも神。難し事は言わん。住む神行く何人住むも一つ理、神一条理鮮やか一つ理、何名一つなき一つ事情運ぶを思え。ある処運ぶ事情思え。しいかり聞き取りておかねばならん。 |
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明治21年12月15日 |
午前10時、松村吉太郎、縁談の件伺い(萱振芦田は信者にあらず、吉太郎は信者より貰い受けたく、しかれども両親は是非貰い受けたしと、何分両親の言う事なり、夫婦の縁があるなら貰い受けねばならぬにつき、如何に致して宜しきや伺い)。
さあさぁ縁談一条/\の指図という。一度指図してある処、まあ内々談示/\談示、第一怪しと言えば怪しい。名々の処急く事も要らん。道の道なら十分という。名々理を鮮やかに治めば、内々の理も基かねば行くまい。名々も元の理を早く治めにゃなろまい。 |
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明治21年12月17日 |
午後11時、増野正兵衞、伺い(前伺の、母方へ一所になるお指図の中に、「後一つタンノウであろう又談示せえ」と御聞かせ下され、又身上障りにつきお指図に「夜明けたらという事も聞いてある」と聞かし下され、これはこちらへ御引寄せ下さる事でありますや、又悟り違いにや伺い)。
さあさぁいかなる段々処、仔細一つ所にていつまで/\事情、幾重の処、暫くの処、心あれども一つ理、年々思案幾重の道が分かる。心治まれば何時治まる。内々一つどうであろう、思案のところ尋ねる。一つ指図しよう。理は間違わん。段々心違う。一つ仕切ってこう/\と言えば一つの理がある。何時孝養/\これまでの道、分からんからどうこう、そんならそうと一日の日定め、重々理が定まる。幾重どんな事もある。遠く理も心一つ、近い/\/\心一つ、遠く十分治まるで、心に治まるで。仕切ってどう、内々あちらこちらどうしよう。一つ理を定めて、又こうして後にこう、一つ理も治まる。どうこうせいとは言わん。さあこれまで尽したコウノウ、落そうにも落されん、捨ようにも捨られん。一つ治むるなら一つ理も治まる。 |
同日、増野正兵衞一度神戸へ帰りまして、内々談示致しとう御座りますにつき御暇願い。
さあさぁ何かの処、速やか一つ改め。一日の日一つ理、速やか心にどうであろう。何事も身に掛かる。神一条心に掛からんのが道と言う。その場/\掛からん、どんな事も身に掛からん。心の理は障る。こゝよう聞いて一度話し、一日の日という。思う一日/\、十分心どうであろう、身上どうであろう、これでいついつまでも理という。一日やれやれ生涯一つ理、身が速やか治まる。どんな事思う通りに成る。何かの処一つ話し一つ理。 |
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明治21年12月17日 |
上田民蔵28才願い。
さあさぁ長らえての道/\、いかなる処/\、身上から重ねて/\、これまで長らえて助け一条、これまでの事情、長らえて又助け一条に理をなけらならん。さあさぁ授け一条のため、コウノウの理を渡そ。さあさぁ授け一条/\、さあさあ授け/\。一寸話しからや、悪しき祓うて助けせきこむ、一列すます甘露う台。 |
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明治21年12月18日 |
大阪寺田半兵衞、本部門内へ入るや否や目まいして頭痛せしにつきその翌晩御願い。
さあさぁ言わず語らずして、その場で治まれば速やかなれども、よう聞いておけ。身上に事情あるから尋ねる。尋ねるから日を聞かす。尋ねんから理が遅れる。この理をよう聞いておかねばならん。 |
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明治21年12月20日 |
増野正兵衞、東京を止めおぢばへ帰る事の願い。
さあさぁ一つの道を通す処/\、長らえて/\/\一条定めよ/\。さあさぁこれまでの理上、一つの道も通し/\、さあさぁ何でも/\/\、いかなる処/\、世界の道もいかなるも通せ/\。さあさぁこれまではこの日一日の話し、これまでは知らせあるといえども、さあさぁいかなる道の理も治めさし/\/\。さあさぁ神一条の道は、さあさぁ十分通す/\/\/\。さあさぁ僅かの間、日が近づけばさあさあ皆々分かる/\/\。さあさぁいか程の所にても、どれだけの所にても、高い所にても谷底にても、高い所は我たけの事と、さあさぁこれまでは一つ、又これから又一つ、さあさぁ古きところの話し、聞いたところの道は、たゞ一段二段、さあさぁもうこれから先の道は、危なき怖わきはない程に。さあさぁ一条道は何時にても自由自在なれども、さあさぁなれど天然自然の道である/\/\。さあさぁいついつまでも皆々、皆な揃うて/\、いつまでも速やか/\、という指図しておこう。 |
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明治21年12月21日 |
深谷ハナ45才(西京下京区第6組大黒町元斯道会第1号講長妻)。
さあさぁ段々段々の席という、替わり/\の席という。長らくの処、一日の席という、どういう事という。生涯の席と言えば、生涯の理を諭しよ。難し事は言わんで。人間というは、身は借りもの心一つだけ我かもの。心一つより、どんな心ある。どんな心も皆な受け取る中に、自由自在という理を聞き分け。常の誠、真の誠の心が自由自在という。又人を助けるという。真の心の誠の理を助けるという。これまで長らくの処、心違えばすきやかと払い、これより人を助けようという心に、理を授けよ。さあさぁ授け/\、悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよ。さあさぁ受け取れさあ受け取れ。 |
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明治21年12月22日 |
平野楢蔵願い。
さあさぁ身上に心得ん/\と言う。心より尋ねる事情、さあさぁ事情は秘っそ/\に掃除/\。一つの理、あちらからこうや、こちらからこうや、一時にこうと思てはいかん。これまでも居るやろ。国で一人でも誠の理をあれば、この元から芽が吹くと言うであろ、と。一時にどう、思うてはいかん。一人の理でもあれば芽が吹く。段々/\一年二年の理で大きに成る。よう聞き分け。理柔らこいものや/\、柔らこいものでも堅とうに成る。どう言うて来るも、こう言うて来るも掃除/\、一つの道や。どんな事聞こか、胸掃除一条の模様しや。秘っそ/\と、柔らこいものが堅とう成る、との一つの指図と。 |
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明治21年12月23日(陰暦11月21日) |
梅谷四郎兵衞、夏より居所の障り、又この度大阪へ戻りて口中の障りにつき、併せて二女とみゑの事も願い。
さあさぁ尋ねる処/\、身上の処、長々の処、とんとどういうものをと思う。長らくの処とんと未だ治らん/\。さあさぁ今までの処は定まらん/\。長らえの道の処、どんな日も月も年もあり、その長らえての尽したる処、又日々勤める処も皆々受け取りてある。さあさぁ何を定まらんと思うやろう。長らえての道、ぢばに一つは見えたる処、遠く所/\、近い所/\にも、年限相応の雛形拵えてある/\。遠く所にも理がある、近くにも理がある/\。遠く近くの理も二つの理がないで。一つは定めにゃなろうまい/\。前々に大抵/\聞かしてある。これまでの処、人間身の内の処、どうしたものや/\と思うて暮らしたる処、一つは定めにゃならん。遠く所/\、心を定めつけねばならん/\。どんと心が治まらん。これまでに何かの処の事も聞かし治めてある。長くの道に、とんとどういうものと思うてはいかん。日々の処どんと心を鮮やかと治めてくれねばならん。 |
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明治21年12月25日(陰暦11月23日) |
午前1時30分、刻限御話し。
さあさぁ/\又々話し掛ける/\/\。さあさぁ話し掛ける/\/\。どういう事を話し掛ける/\。さあさぁ大きな話し掛ける。さあさぁ心鎮まりていつの/\、今の今の、さあさぁ流儀/\、さあさぁ何の流儀/\/\、さあさぁ前々以てどういう事も話し掛ける/\、どういう事を話し掛ける。さあさぁ世界中の理、大きな一つの理を知らそ/\/\。これまでという、何処のどこそこにどういう理がある。どういう事も知らそ/\。これまでというは、いずれの国なら/\、さあさぁようよぅの道なら、ほんに成る程という。世界いずれの国の事なら、どういう事も知らそ/\。さあさぁさぁ国の中のその中や。さあさぁ幾重の中その中分かる者もある、分からん者もある。多くの理を知らそう/\。いつの事やと思うなよ。長くの年限なれば、退屈をしたであろう。長くの中にも思案一つの理を見よ。さあさぁ国のためやと言うて尽す者もある、どういう事も思うて尽す者もある。さあさぁ明けるが早いか、見るが早いか、世界の一つの理を知らす。今までは今という今、その早い事を見よ。さあさぁ、今まではさあさぁ一日の日がある/\と知らしたるところ、年明けたら、えらい関がある。越すに越せんというえらい関は、越すに越せんのその関は、皆んなの心で皆な一つに皆な寄せて越す。さあさぁ後も言う、先の事も言う。さあさぁ年が明けたらいつの月とも、これ知れん/\。年が明けたら一日の日がある/\。さあさあいかなる事も皆な寄せる/\/\。さあさぁ屋敷が狭い/\/\。拡げようやないか/\。あちらへ差し掛け、こちらへ差し掛け/\/\/\、幾重の道や。あちらの道を拡げ、こちらの道を拡げ、いついつまでも楽しみ、一つの理を見よ。年の明けるのを待ち兼ねる/\/\。たった一つの理を知らす/\/\。 |
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明治21年12月25日(陰暦11月23日) |
午前2時、刻限。
さあさぁ話々、さあさぁたった一言の話し/\/\。さあさぁ一言話しておかねばならん/\。日々の処々、さあさぁ急く処/\、さあさぁ世界から急く処、これまでは多くの処あちらからもこちらからも、どういう事も皆な、どうでも話し一つの理を扱い来たる処、一日の日、まあ何人月々皆んな扱い来たる処、月々更わり、年々更わり、扱い皆んな扱い来たる処、存命中、さあさぁ月々更わり、年々更わり、この話/\。さあさぁ存命中/\/\、日々に急ぐ処仕事場/\という。皆んな指図どうでもこうでも、年限通り来たる処、今一時どう成ろうが、こう成ろうがと思うた日もあった。皆んな一時に寄せて、むん/\/\/\と言うた日もあった。そこで真実/\/\と言うて、一つの理を。
さあさぁ疑いもあろうまい/\。さあさぁ年限/\も、これに不足も、これあろうまい/\、疑いもあろうまい/\/\。中には半分/\/\という者もあろう。席々という、話し掛けるも席、真実定めたるも席、真実定めたるも席。人間心もあろうまい、人間心の道もあろうまい。心の理と年限の理と、一つの理分かる/\。いずれの話しも伝え。一つ理世界の理、何でやろうと言う。成る程天然自然の理と言う。今のところは結構やと言う。まあ一つの話し、席より聞きた理があれば、存命/\の折から話し、よう聞き分けねば分かろうまい。皆んな言うて通りた一日の日、席と改め。これ一つどんな理も外ずす外ずさんも一つ心、多く出て来る処、世界の処より出て来る処々話し掛け。前々あちらに何人/\/\、さあさぁこちらから何百人/\/\出て来る処、又日々の処、扱う処、見分け聞き分けて扱うてくれるよう。年限は言わん、心一つの理。さあさぁ万人来れば万人の心、日々の処多くの理、諭し難くい/\。万人の中の理突く息引く息、これを幾重の理より聞き分け/\/\。日々の処聞き分け/\/\。日々取次の理、話の理、月日一つの理を以て理を以て、綺麗な一つの理を以て道や。濁った者がえらい道、澄んだ者は細い/\道。たゞ引く息一つで鮮やかという。日々の処/\、綺麗な心心は、細い道/\/\、濁った者はえらい/\道。さあさぁさぁ月日席より一つの理を指図する/\/\/\。 |
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明治21年12月25日(陰暦11月23日) |
午後7時、本席、身上の伺い。
さあさぁさぁ、よう聞き分けくれ/\。さあさぁ身上/\、さあさぁ身上の処、一寸の印しある印し。身上のところから一寸の事知らす。さあさぁ日々運ぶ処に、順序事情、さあさぁ一寸の事なら運ぶ/\。今日の一寸、あすはどうであろう。さあさぁ一寸の処から知らそう。さあさぁ一寸のところ、塞ぎたる処、浅き深きも分からず/\。さあさぁ頼まれば扱うか、頼むばかりが理でない、事情やない。さあさぁ今日も又運ぶ、明日も又運ぶ。さあさぁそっと一つの理を運ぶ。さあさぁ中には又急ぐ事もある。さあさぁ急ぐ/\。心には結構な理が使う事がでけん。さあさぁ納しておこうかと言うようなものや。さあさぁ日々運ぶ処/\、よう聞いておかねば分かりはせんで。さあさぁうっかり聞いてはおかれんで。さあさぁさぁさぁもう一言/\、さあさぁさぁもう一言/\。二度三度/\/\二度三度、さあさぁ一度/\が三三三で定める。一度三三で定める/\。 |
押して願い。
さあさぁ三三三一度、さあさぁ一度二度三度、又三三三、よう聞き分け/\。一度が三十日、又一度が三十日、又一度三十日。さあさぁ三三三で勤むればそれが十分である。さあさぁ理を以て一つの話し/\、三三三の理を以て見分け聞き分けが難しいてならんから、さあさぁ遠く/\の理を見分けるが難しいから、前々一つの理を諭したる処、さあさぁ日々見分け聞き分けるが勤めである。 |
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明治21年12月25日 |
午後9時、刻限御話し。
さあさぁ余の儀で非ず。段々話しも詰め、その場/\の理は立てど、まずよう聞いておけ。心の理というは今日もあれば明日もある。心の理はどういう心の理、明日の心の理思え。どんな事もくど/\諭してある。理を思え。分かる分からんの理をよう聞け。一度の理が生涯の理と諭してある。何でもの理を運ぶは一日の理である。どうでもこうでも、指図話しの理を通らんならん。幾度の理、二度三度の理も、これまで通りたであろう。忘れたら尋ねるは、いついつまでも尋ねてはどんならん。聞かん間はそのまゝや。見ん間はそのまゝや。どういう事も知って居る、又どういう事も、思て居る事も皆な知ってる。何よの事も一日/\の理に分かり来る。一寸の席に気分の悪いのも、暫くどういうものであろうという者は、何かの処暫くの処、随分/\/\の理控え十分心を控え、これまでの話しを聞いて通るよう。やれ頼もしやという日もある。どういう事も聞き分けてくれるよう。一日の日はどういう事も分かる分からんの理はあれど、それで通りて来た。清水一つの理が頼り、暖味一つが頼り。速やか一つの理を、互い/\/\に教え合い/\/\。 |
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明治21年12月25日 |
午後11時30分、刻限御話し。
さあさぁさぁ一寸/\長らえて/\、何の事とも分かろまい/\/\。ようこれを聞いてくれ/\/\。細い/\、長い/\/\、さあさぁ段々一つ/\の説いたる話し、たった一つ理、深きところの一つの理、浅い処の一つの理、さあさぁ高い所にたった一つの理が分からん。どんな事もたった一つの理、低い所にも一つの理。難し事は言わん。たった一つ理、難し事は言わん。どんな事も一つの理、どんな者でも一つの理。さあさぁあちらが司や、こちらが司やと言うた処が、たった一つの理。さあさぁ伝えてくれ。深き中の深い中、どれだけの中でも伝え一つの理、さあさぁ世界は腹の立つのも、怒るのも、たった一つの理。さあさぁ聞くなり直ぐに見える、たった一つの理。さあさぁ皆々あちらへもこちらへも一つの理知らし、これが皆な深い中や/\。一寸知らしおく。 |
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明治21年12月25日 |
中西金次郎妻ゆき(37歳)に対するお授け指図。
さあさぁさぁさぁ、段々の席をしい、又々の席も、段々の席もして、なれど一日の日に生涯という心を定めて、一日の日を改めて、一つの席をするなら、一つの理を聞き分け/\。さあさぁ日々に常々に、誠一つは天の理、誠一つの心に理があれば直ぐに受け取る。それ常々に真の誠という心多年/\にあれば、それ世界という。名々常々真の誠あれば、自由自在である。自由自在は、何処にあるとは思うなよ/\。名々常々に、精神誠という心が自由自在や。誠は天の理。又それより内々睦まじいという心の理が、それ天の理である。直ぐに受け取る、直ぐに返やす。さあさぁ又これより一つ授け/\/\。悪しき祓い助けたまへ天理王命、と、これを三遍唱え、又三遍又三遍三三三理を渡そ。さあさぁさぁしいかり受け取れ/\/\/\/\。 |
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明治21年12月25日 |
梅谷四郎兵衞、身上の障り速やかにならん処より願い。
さあさぁ定まるに定まらんが一つの理。心定めど定まらん。もう一度二度もこれはと言うような事もあろう。その日が来たら定まる。身上安心ならん。何が間違う。尋ねる処よう聞き分け/\。何年の間の理は、これまでの理、待つ理、世界の道十分に治まりた。ようよぅの道がある。難しい道は通さん。これわいなあと/\言う道がある、どうでもある。これまでの心、旬という日がある。その日の刻限がなけねば治まるに治まらん。内々心掛かりのなきように治めさし、治め一条の理がある。皆々一つ/\に治まり着く。世界の理は鮮やかという。神一条はまだまだというところがある。 |
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明治21年12月26日(陰暦11月24日) |
清水与之助、身上障りにつき伺い。
さあさぁさぁ身上/\に心得んの事情あれば、いずれ尋ねるであろう。さあさぁ春の一日の日、これはどう成ろうと思うた日もあろう。さあさぁさぁ一年の内にもそれ鬼も見る、喜びもある。これを所々にも理を諭してくれねばならん。内にも理を治め。国所々にも理も治めにゃならん。又内々へも尋ね一条には日々のところにも抜け目のなきようにして、さあさぁ所々には早く/\/\。 |
押して伺い。
さあさぁさぁ互い/\諭しやい/\、話しやいやいやい。さあさぁ所々には早く早く/\、一つの理も下ろさにゃならん。 |
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明治21年12月28日(陰暦11月26日)。 |
岡田与之助、小人の願い。
さあさぁさぁ尋ねる事情、小人一条の事情、さあさぁ諭しよところ、さあさぁ日々尽す尽す/\処知らす/\。一つは心は定めにゃなろまい/\。名々も前々に一つの理を聞かしてあるところ、さあさぁいついつまでもやない/\/\。それ旬々々という理がある。直ぐと定めて旬々々。さあさぁ段々にこれまでに尽したる処、いついつまでもと思うところ、まあ小人たるところ、何にも知らん処、早く一つの理も定め。さあさぁ一時一つの理も定めにゃなろうまい/\。 |
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明治21年12月28日(陰暦11月26日) |
梶本松治郎、長男宗太郎、二男国治郎両人共身の障りにつき願い。
さあさぁ一時/\内々一時、さあさぁ小人/\、一つの事情なる一つの事情、一日の日/\、一日の日の処よう聞き分け。万事一つの理を治め/\。談じやい一つの理、日々の処治まらん。一日の日は十分の理を、さあさぁ段々以ちて治め。治め合うたら治まらんやない。治め一日の日のところ、日々の理を治めば速やか。名々から理を治め。内々の事情、小人からどういうものであろう。又小人から一日の日、どうでも治め治めよう。治まらんやないで。どうでも理を治めい/\。 |
押して願い。
二度願い事情速やか、日々の事情で一つの事情聞いて成る程分かる/\。日々どうでも理を治めば治まる。治まらんや治まらん。治めば治まる。人を以ちて一つ/\理を治まる。 |
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明治21年12月29日 |
平野楢蔵、願い。
身のところ名々尋ねる。身の心速やかという処思案せ。名々の身は、速やかならん。どういう事は、切なみあれば忘れように忘れられまい。そこを思うて、大きな心を持ってせよ。事情のところ早く治めてやれ。それぞれ皆々繋げ/\。事情は早く/\と。 |
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明治21年12月30日(陰暦11月28日) |
岡田与之助、伺い。
さあさぁさぁ地所と定める処定かならんという処、さあさぁ今一時は治まる/\。さあさぁ大層は生涯の理。さあさぁ今一時の処は、さあさぁ生涯の一時と言え。又一つ生涯の理を諭しよ。さあさぁさぁ日々の処一時一つと言えば、さあさぁ大層であろ。さあさぁ今一時と言えば大層であ/\なれど、さあ今一時の処/\/\、心を定めてくれるよ。 |
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明治21年12月31日 |
永尾たつゑ、身上の障りにつき願い。
さあさぁ小人/\、小人の身の障り夜々、さあさぁ夜々身が不思議、身の障り小人たる処にて、よう聞き分けねばならん。たゞ一つ段々の話し、名々の事情、世界の事情も、これよう聞き分けねばならんで。これ小人に一つの事情という。よう聞き分けねば分からん。これまでにも諭したる処、子の夜泣きは親の心からという事は分かりあろう。さあさぁ名々内々には、尋ねるまでやあろうまい。小人の処、何遍知らせども同じ事、どうせいこうせいは言わん。世界から日々出て来る事情を眺め。不自由するも、これその理はあろうまい。この理を早く聞き取れ。 |
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