明治21年1月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
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 (1月)
 明治21年1月3日
 午前8時、深谷徳次郎18才、願い。
 さあさぁいかなる順序尋ねる処、心一つである。いついつまでも明かきの心、若い年寄りによらん。まだまだという心を誠や。さあさぁ内々へそれぞれ明かきの心一つ、いついつまでも明かきの心治め。何処までもまだまだと治め。それぞれと心治めよと。
 明治21年1月3日
 午前11時40分、増田亀次郎(郡山柳町3丁目)。
 さあさぁ/\/\待ち兼ね/\、さあさぁ/\/\早く/\/\/\/\さあさぁ/\段々それぞれ順序の道/\早く/\/\/\急いだ道、さあさぁ一日/\一日生涯。さあさぁ受け取る/\/\。さあさぁ受け取れ。さあさあ授け/\/\、悪しき祓い助けたまへ天理王命、三遍/\さゞん九遍の理を渡そ。しいかり受け取れ。
 明治21年1月5日
 上原佐助、願い。
 さあさぁこれで身の障りどうでも治らん、不足なるというは、まあ順序を聞き分けねばならん。助けるまでは一寸の事、順々道がある。一時今の処諭しおく。名々一人の処、又々困る処早く/\思えども、何事も順序道ばかりで理運ばん。この理を心治むる処違う。皆な人間心を運ぶ。一箇年限聞き分け。いつまで治まる。見るまで見ん一つ心段々皆々理を見て、見えてある処より、名々心の弛み、これ身の内障り。一時成る成らん、順々治まる処治まる。これはどう成る、身が迫る、堪えられんとなれば、一つの理聞かねばならん。いついつまで身の処不足、いかなる理を磨かねばならん。道のため人を助けるため、所々一つ暫くの処、順々の道理を定めるなら、治まる治まらん不足聞き分け。道の中の定め、成る成らん処々名々運び来てある処より直して、これはどうなる処と、腹中に思案。皆々心一つのサンゲやで。心のサンゲ一つの思案、段々一つのコウノウ出す。一時理を見る弛む。心弛み名々一人の一つの理を以て、見えてありながら、心の弛み先々理をば運びたる効能理。何処にこういう処、助け一条それぞれ聞かす理、成る世界を見て思案。身上堪えられん、定める処、治まる処の治まる道の試しというは心に助けねばならん。成る心同じ心を定め。何か処そこそこ定め一寸道。
 明治21年1月7日
 午前12時45分、粟田卯之助34才、胸の悩みにつき願い(元斯道会周旋方)。
 さあさぁ身上一条の処尋ねる処、聞いて理を聞き分けねば何にもならん。どういう処も皆なよう聞き分け。皆々兄弟と、これ一つ治めてくれ。外には何にもないで。誠一つ外には何にもなきもの。この理を一つ治め。又々道を以ちて運ぶ。
 明治21年1月8日(陰暦11月25日)
 松村吉太郎、おぢばへ参詣お指図。
 さあさぁ尋ねる一条/\、十分一つ(道の理を)聞き分けば十分よし。神一条の道(は)一寸難しいようなものや。(しかし)一寸も難しい事はないで。神一条の道(というのは)こういう処(であると)、(天保9年以前には)一寸も聞かしてない。天理王命というは、五十年前より誠の理である。こゝに一つの処(のぢばにて)、天理王命という原因は、元ない人間を拵えた神一条(の理から)である。元五十年前より始まった。元聞き分けて貰いたい。(教祖は)どこそこで誰それという者でない。ほん何でもない百姓家の者、何にも知らん女一人。何でもない者や。それ(そんな女が)だめの教えを説くという処の理を聞き分け。(教祖は)何処へ見に行ったでなし、何習うたやなし、(親神が直々に)女の処(へ)入り込んで理を弘める処(の理を)、よう聞き分けてくれ。

 内々へも伝え、身の内(は)貸しものや借りものや。心通り皆な世界に映してある。世の処(へ)何遍も生れ更わり出更わり(しても)、心通り皆な映してある。名々あんな身ならと思うて、名々タンノウの心を定め。どんな事も皆な世上に映してある。何程宝ありても、身の内より病めばこれ程不自由はあろうまい。自由自在(の守護をいただく理は)心にある。この理をわきまえ。又々内々の処、名々の処にも速やかの日がある。名々ほんと思うた事あれば尋ねに出よ。
 明治21年1月8日
 平野トラにつき願い。
 さあさぁ身の処に忘れるに忘れられん一寸障り、これまでの処心定めという。道も一つ洗え、どういう道もつく。これまでの処というも、サンゲいできてある。名々の処、心すうきり洗い切れ。さあさぁ与ゑという処に与ゑと願い、何時なと願い通りの与ゑ、どういう与ゑと思う。一人二人という処、人間というもの貸しもの借りもの、自由ならん貸しものならば願い通りどうでもならん、と言わん。
 明治21年1月8日
 午前8時30分、山本源七39才、伺い(元斯道会周旋方)。
 さあさぁ心の順序の理を尋ねる処、よう聞き分けてくれねば分からんで。真実と運ぶ尽す処の理聞かそ。尽す処に順序の理がありて、諭するには、一つの台をなけらならんで。名々に誠の理を治めて、世上へ伝え。自由自在は誠の心にある。この理を治め。名々まだまだとの心を治め。誠の心あるからまだまだと思う。誠やで。人が貰たと言うても、名々まだまだ言う。誠積み重ね、それ十分の理をやろ。一寸の諭してやろ。
 明治21年1月12日(陰暦11月29日)
 春野ゆう、身上の伺い(増野正兵衞の妻いとの母)。
 さあさぁ身の処尋ねる。一寸の身の不足、願えども聞けども、一つ判然の理分からん。多くの中一つ指図、世界/\、一つ指図思う。一国限り一軒一人限りの理、心掛かり/\の処、身は速やか。実一つの理を尋ねる。順序何がある、よう聞き分け。頼む願う理がない。何でも一つの理を案じる、何程でも案じる。幾重残らず、神の守護何程、助け一条。難儀さそう不自由さそう(という)神はない。名々一つ一ついかん。一そうもう一つ、一つの理がある。どんと一つ据えん。世上見てタンノウ、この心一寸治めてくれるよう。又や/\一つ心を運んで安心心定めるで。理を見にゃならん。
 明治21年1月12日
 桜井の富松猶次郎、願い。
 さあさぁ尋ねる事情、一度一つ身上正しく運び、道々助け一条という理聞き、一つ心早く聞き分け。多くの中に一つの理、処々一つの事情、それぞれ尽す処の理受け取る。又一つ助け一条一つのコウノウ、一つの心治まる。一つの理分からんという理聞き分け。難しいは言わん。どうせいとは身の借りもの、治まる治まらん、真実誠助ける心、誠の心あれば内々一つ十分の理治まれば、内々は一つの理が治まる。多くの中に、それ尽す処、成る程なあの人、成る程の理、それぞれ名々誠の心、世界一つの心、自由自在、内々睦まじき、成る程定まり一つの理という。いつとも言わん。ほんに今日なと心勇む。ほんになあという一時尋ね。
 明治21年1月14日
 午前9時、福住宗治(第4号)。
 さあさぁ/\/\/\よう聞き分け。所々随分所々一つ成る成らんの所より一つ運ぶ。これまで段々通り、通り難くい処、段々道をつく。伝え難くい段々道つく。授け渡しておこ。悪しき祓い助けたまへ天理王命、三遍三遍さゞん九遍の理を渡そ。しいかり受け取れ。
 明治21年1月15日(陰暦12月3日)
 松村吉太郎、おぢばへ参詣再度お指図。
 さあさぁよう聞き分け。幾重どうとの話し分かる。成る程の話し、三度は三度の理を分かる。五度は五度の理を分かる。どうでも理を成る程分からんではどうもならん。何よの所へも理を運べば、名々も成る程と運べば、身は速やか思えば、内々話し成る程。内々身の処尋ねる。成る程理を分かる。又々内々気を勇む。さあさぁ速やかという処尋ね出よ。
 明治21年1月15日(陰暦12月3日)
 岩佐キヌ、伺い(元斯道会第5号)。
 さあさぁどんな者もこんな者も居る。妬む/\。どんな事を言うて来ても、じいと静まりて居れば独り静まる。何程の邪剣出しても悪を出しても、悪は続かんと心を治め。
 明治21年1月16日
 桜井村世話方富松猶次郎、願い。
 さあさぁさぁ尋ね出る/\処、一日の日以ちて尋ね出よという。善き心以ちて尋ね出るは、これは善き事と、二と三とや、待つ/\の理やと。何処そこにも一つ/\の理をありたそうなと。名々元々は一つの理である。なれども名々はないないとの心。十分の所へ、十分入れてやろうと。いつとも言わんと。内々速やか、身も速やかという。一日の日、一度又々尋ねよと。
 明治21年1月19日
 午前9時40分、加藤留吉(西面村)。
 さあさぁ/\/\/\長々/\/\さあさぁ長くの処に一つの処分かり難ない理である。天然自然の道段々分かる。これより助け一条の理。助け一条はこれからや。今日一日の日を忘れんよう授け渡そ。悪しき祓い助けたまへ天理王命、三々の理を渡そ。しいかり受け取れ。
 明治21年1月21日(陰暦12月9日)
 久保小三郎、お授け頂戴願い。
 さあさぁ運ぶ順序、これより一つの心、さあさぁ十分心定め。さあさぁ授け渡す。しいかり受け取れ。悪しき祓ひ助けたまへ天理王命、と、三遍づつ三遍。
 明治21年1月21日 
 富松猶次郎、伺い。
 さあさぁ処々早く一つの理をなけらならん。早く一つの功をなけらならんと、互い互いの助けやいと。さあさぁ助け一条のため、一つの証拠を渡そ。さあさぁ授け/\、どういう授け、悪しき祓ひ助けたまへ天理王命、と、三遍三遍、三三の理を授けよ。しっかり受け取れ。
 明治21年1月21日(陰暦12月9日)
 増野正兵衞、願い。
 さあさぁ身上心得ん。身相違あってどうでも心得ん。いかなる理も聞き分け。日々理も聞き、多くの理を悟る処、又出て来る、変わる理を諭する処、どういう処、これだけ聞きたるだけ心治められる。よう聞け。一日/\日は経つ。日々年を経、さあ一日/\聞き分け見分け、朝一日辺土変わる処、一日の日、名々日々、日心得んという。見分けられねばならん。どれ居んどれがいかん聞く処、多く人に思案、みなみの処不足なる、聞いて道思案、身どころ、一日/\やれやれ一日に伝える処、それぞれ心がある。身処心得ん。尋ねどんと分かり難ない。一日の日、それ通る。名々それ通る。どういう聞き分け、胸大き安心、名々どうしようや、こうじゃない。神一条一度指図、ちゃんと心定め、残らず連れて通さにゃならん。
 明治21年1月22日(陰暦12月10日)
 増野正兵衞、帰る際伺い。
 さあさぁ心に掛かり、幾重の理を見る。これでは幾重よう聞け。一つ道分かる。主一つの理を聞いて、どういう理も早く治め。心おきのう早く/\。
 明治21年1月22日
 深谷源次郎、伺い。
 さあさぁ随分ひいそり/\ひいそりして居る処、十分聞こえてあるで。段々心の理をある。誠の理いは、年々/\立ち来る。急えてはいかん。天然自然の道である。
 親。
 さあさぁ十分/\/\/\/\の道である。そこで何かのところタンノウさして、もう僅かの間やで。
 明治21年1月22日
 深谷源次郎、願い(元斯道会願上、おつとめに集談の時)。
 さあさぁさぁ尋ねる処、まだ一つ/\多くの人段々/\理を寄せる処、まずまず暫くの処、まあ狭ばいと思う処、どうして居ても、楽しみあるもの。何ともなくして理を集まる。細い/\処から、細々から、理を大き成る。世界を狭ぼうして、心を大き持て。狭ぼてもだんない。広うても、空ら/\ではどんならん。広う広う思うて楽しんで居よ。独りでけて来るで。
 明治21年1月22日
 午前7時20分、山本源七39才(元斯道会周旋方)。
 さあさぁ/\/\/\助け/\/\一条/\。さあさぁいついつ/\までも、一日の日い生涯忘れんよう授け渡そ。悪しき祓い助けたまへ天理王命、三遍/\さゞん九遍の理を渡そ。しいかり受け取れ。
 明治21年1月23日
 午前8時、礒田源右衞門(元斯道会21号講脇)。
 さあさぁ処々さあさぁ助け一条のため渡そ/\。受け取れ/\/\、天理王命、三遍ずつ九遍、渡そ/\。しいかりと受け取れ。
 明治21年1月23日
 午前8時、中林寅吉(元斯道会21号講元)。
 さあさぁ尋ね/\る処、さあさぁ助け一条/\授け渡そ/\。しいかりと受け取れ/\。天理王命三々九遍。
 明治21年1月23日
 梅谷たね、身上願い。
 さあさぁ身の処指図よう聞き分け。分からん。どんな事こんな事、今の道、理をよう聞き分け。ずつなみ人間何遍話し伝えてある。幾重話しても、伝えても、名々心で心、心できる。それで印しがある。何遍尋ねても同じ事、よう聞いてどういうもの、名々思うやろう。何にも思やせん。何にも思やせんにゃ印しありゃせんで。急き居る/\/\でならん。あちらが悪い/\、こちらが悪いというのは、これをよう聞き分けねばならんで。心で思う通りに障りつくのやで。急くから咳が出る。この理を覚えてくれねばならん。そこで一つの理を諭し聞かせておく。子供機嫌好い時に、何にもやろ、これもと思うやろう。その日の処、折々思い出すであろう。親のためには皆な子、神のためには同じ子供、一寸も違やせんで。子供機嫌好き遊びあちらにやり、どうかすると又かいやもう/\/\、子供/\どうもならんという。小人/\心年取れたなら、年取れど心よう聞き分けくれねばならん。どう思うても同じ事や。どう思うても二三年も忘れかたと思うような日もあった。なれどしゅじつ/\というもの、忘れようと思うたて、忘れられるものでない程に。その道日が通り経ちたなら、何でも神の思うようになるのや。この屋敷一つの証拠がある。
 明治21年1月23日(陰暦12月11日)
 桜井、富松猶次郎妻たみ、身上障り動悸につき願い。
 さあさぁ尋ね一条の理をよう聞き分け。一つ理を見て、神一条の事何て祀らして居る。事情よう聞き分け。身の内借りもの聞いて、一寸の理聞き分けねば分からぬ。何ぼ信心するとも、理が分からねば分からん。世界中同じ人間、身の内一つ不足なる。世界が鏡、身に心通り現われ、見るにも見られん。皆んな心通り現われてある。名々もよう聞き分け。タンノウ一つ理を聞き分け。誠一つ。
 明治21年1月23日
 午前8時、礒田源右衞門(元斯道会21号講脇)。
 さあさぁ所々さあさぁ助け一条のため渡そ/\。受け取れ/\/\、天理王命、三遍ずつ九遍、渡そ/\。しいかりと受け取れ。
 明治21年1月23日
 午前8時、中林寅吉(元斯道会21号講元)。
 さあさぁ尋ね/\るとろ、さあさぁ助け一条/\授け渡そ/\。しいかりと受け取れ/\。天理王命三々九遍。
 明治21年1月24日(陰暦12月12日)
 増野正兵衞、建家売却店を止め転宅の伺い。
 さあさぁ一つ事情尋ね、見える分からん。幾重事情、又候一度二度、いつの理にはなきものや。どうせこうせとは言わん。さあさぁ尋ね事情、まあ一つそれ夜明けるなら、一つ十分何心なく夜明けまで。名々どんどんと定ざかならん。治まる事情と、これなら一つ心、どうせこうせとは言わん。一つ治まり安心し、何ぼでもいかなる処、どうなるも一つ定め、さあさぁ心勇むなら、早く事情。
 明治21年1月26日
 午前9時、深谷悦次郎、身上願い。
 さあさぁ心得と思う。一寸一つの理がある。聞き分けねば分からん。身の処心得んというと思う。身の事もあるまい。どういう処理どうしたら、これだけ尽す身が何で。聞き分けてくれねば分からん。たゞ一つの理一つやれタンノウ、どうせこうせいとは言わん。いついつまで身が不足、先々の道、心一つタンノウおふう(***)事を治めてくれ。
 明治21年1月26日(陰暦12月14日)
 午前9時、西井徳重、願い。
 さあさぁ幾重聞き分け。一つ、ま一つ聞き分け。多く道一寸理分からん。この理聞き分け。何程尽し早く理見にゃならん。一つ順序聞き分けて、これさあさぁ助け一条一つ、誰もどうやこうや、さあさぁよう聞き分けるなら、真実誠有る無い、一つ理見て名々心よう聞き分け。まあまぁいう理、まあまぁというは、長く思う。誠一つ、まだまだ早いと言うんは、真実分からん。どうでも誠一つ理、名々一つ心に、まだまだ早く何でも又々ある。長き理そこにある。尽す心あるなら理、又善き処日を待ち、内々処々/\ほんに今日はという日がある。内々心勇む日あるなら出るよう。
 明治21年1月28日
 午前9時、深谷源次郎、伺い。
 さあさぁさぁ何か/\段々と不思議なる処から尋ねる。内に一つ不思議なる、内に一つ不思議なるから障り、名々一条の理、所を変え、これは十分の理である。世界も理をある。これも皆な理を諭してある。名々の事情、世界の事情である。出替わる、入り替わる。善き理いなら何でもない。段々理を負うと、こんな事ありた、おゝこんな事やありたなあと、ありてからどんならん。名々所を変えて、名々十分世界の所も運んである。世界の所出替わり入り替わり悪風悪風を世界に言うから、どういう事がでけんに限らんから、先に一つ決めておかねばならん。先々長くの心で運んでくれるようと、実々の話し/\伝えておこ。十分/\名々一名の処分かりてあるのやで。世界善き事が悪風/\と伝えるから、前々に知らしおく。
 明治21年1月28日(陰暦12月16日)
 植谷吉治郎、身上願い(21号周旋方)。
 さあさぁさぁさぁ尋ねる事情の処、いかなる処尋ねる。速やかならん処尋ねる。一つ運ぶ/\、尽す。速やかならんという処聞き分けてくれ。成る程の処定まりてあるやろ。なれども身の内の処よく聞き分け。皆な同んなし事よう聞き分け。世上見て、名々一つどんな者も皆なある。動く事もでけん。皆な因縁の者である。生まれ替わり出直ししても、一つもほどかずしては、どんならん。そこで、名々やれやれとの心定めて、タンノウという処治め。家内の処見分け聞き分けて貰いたい。
 明治21年1月29日(陰暦12月17日)
 午前8時30分、松尾唯之助。
 遠くの所/\それぞれの所より話し、順々の処遠くの所は授けのなきものかと思も。そうではない。講元/\。さあさぁ/\これまで/\、幾重/\道ありて、段々尽してある処、順序/\、遠く近くによらん。遠くても今日一日の日によりて授け渡そ。悪しき祓い助けたまへ天理王命、三遍ずつ三遍さゞん九遍の理を渡そ。しいかり受け取れ。
 明治21年1月30日(陰暦12月18日)
 松村吉太郎、おぢばへ参詣三度お指図。
 さあさぁ尋ねる処一つ/\の理、さあさぁ尋ねる処、さあさぁもう一度、二度諭し、内々の処、余の儀済んだら、又余の儀/\段々に聞くと、これだけ異ると思う。一寸一つ/\身の速やか、心速やか、この理をよう聞き分け。これだけことこと身の速やか、心の速やか一寸渡すに難しい。内々速やかなれば、大きな理を渡したい。内々段々一寸指図、内々一寸心得えぬという処尋ね出よ。
 明治21年1月31日
 午前9時、松村吉太郎、おぢばへ参詣四度お指図。
 さあさぁ一つの事情定め。内々の事情もある。幾重家内何人ある、皆な借りもの。幾名何人家内一人でも、一名一人でもよう聞き分け。よう聞き分けば、分からんであろうまい。今までこれだけ尽すのにと思うはいかん。一名でも一人でも理を分かれば渡そ/\。これを生涯と定め。さあさぁ渡そ。さあさぁ受け取れ/\。さあさぁ授け/\、どういう授け/\、神水として、清水の水の授け。
 明治21年1月
 平野楢蔵願い。
 さあさぁ尋ねる処、一大事、一落を治まるで心治め。一落治まるまで、ゆうくり心治め。いつまでやない/\、身上以て一つ刻限知らす。
 西岡善造22才、願い(河内中野村)。
 さあさぁしいかり聞き分けんや分からんで。若きでも、よく聞き分け。一つの理を聞かそ。助け一条には、内に一つの理をなけらいかんと、一つに家業第一、内々互いに大切の理を分かれば、内々睦まじいという理を分かる。内に誠となれば、世界から見ても、若きと言えども、あれが理いかいな、と、分かり来る。誠々を積み重ね、又々の理いを以ちて。
 第二。
 世上の理を見て名々理を聞き分けば、分かるやろ。同んなし世界、幾名何人あると言えども、同し神の子供、神の貸しものと、親は隔てないと、人間は皆な生まれ替わり出替わりしても、心通り身に皆な映してある。
 沢田宮次郎34才、身上願い。
 さあさぁ一時尋ねる/\。聞いて一つの話し/\、二度三度尋ねる。名々一時助け一条の心という。助け一条には誠なけりゃならんと名々身の処で話し、話しを聞いて身を速やかとする。それより内々心速やかとして勇む日をある。名々内々話し/\をして、内々真に治まりをなけりゃならんと。さものうては助け一条の邪魔になる。内々話しを聞かし、いつとも言わん。内々心おきのう。そこで世界心通りを映してある。それ世上見て名々タンノウせよ。タンノウを誠。誠は天の理なら直ぐ受け取る、と諭しておく。




(私論.私見)