明治21年6月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
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 (6月)
 明治21年6月1日
 深谷ハナ45才、伺い。
 さあさぁさぁ余の儀外儀やない/\。別段案じはない。重の話しや/\。見たり聞いたり、名々の処、段々とどういう処たばかり遣り方ない。名々一名一人出越す所/\出越す所、十分であろうと理。大勢の中寄り来る月あり/\、名々出替わり/\する処、一人にて名々まずまずひいそ。身のところ障りあれば、どうも仕様ない。一名一人である処これはよいと、それ出越す処に世上の声もある。出越す処、一寸思案してくれるよう。案じては案じの理を回る。内のところも運ぼと思うても、身の障りあれば、どうする事もでけん。案じは要らんと。
 明治21年6月2日(陰暦4月23日)
 土佐卯之助、一戸の方につき願い。
 さあさぁいかなる処尋ねる/\、尋ねるから理を聞かそう。一つ誠という理を聞かそう。誠程強いものはない、誠は天の理である。誠であれば、それ世界成る程と言う。天の理であるものを、どうせこうせとは言わん。心一つ改めて、どういう処も運び、何時なりとしょうほうに掛かるがよい。
 明治21年6月3日(陰暦4月24日)
 10時頃、本席、御障りにつきお指図。
 さあさぁ日柄/\段々と言うて、これまで話ておいた。さあ話し聞いてるであろう。先々幾重、どういう事も聞かす。一寸身の処へ早く急ぐ。一つの順序ある。障り身上一条、一つ尋ねゝばなるまい。まあまぁ世界の道も運ぶだけ(の事ではどうもならん)。皆な(教会本部移転の)一つの事情(を)よう聞いてくれ。一時今から一つの事情(に取り掛かるが)、どうせとは言わん。一つ事情(がお前たちには)分かり難ない(であろう)。刻限(の)理を以て話しする。これまで急ぎ立てる理(である)。早くかんろ台(の理を明らかにせよ)。珍し(い)事(を)言い掛け、又始め掛け(る)。甘露台一条(という)。(神の話は)世界にある事は言わん。これから神の言うよう(に)する事(を)段々聞かす。段々(年限が)経ち来たる。(しかし)判然(とした)理(が)分かり難ない。これから天理(を)運ばねばならん。世界(の)事情(や)、世界(に)ある道は要らんで。(それは)せいでもよいものや。(そのような世上の道は)通るに通られん。(それでは)世上(の)理に迫る(ようになる)。一寸一つの指図(をする)。いついつまで一つ事情(という)。(その)事情は甘露台(の事である)。(かんろだいの建設が)早く成る成らん(の)ではない。(神が)連れて通る。世上の理、世界の理(について)、この事は五十年以来(の教祖のひながたから、今日までの)一年(の道の)理を見て、どういう(ことか)分かり(たであろう)。(教祖の心に添わず)古き者を迎い取り(たる例もあるので)、一寸心に掛かる(であろう)。一つの理(が)治まる(のが)神一条(の道である)。大切な理というは古き者や。新しき者や(というのではない)。(又)一人(のこと)ではない。皆な因縁(の者である)。古きの理(を)失う。理(を)失う(ような事があってはならん)。ようこの理(を)聞かさねばならん。身に追々(心)すみすみ、(その澄んだ)心を以て甘露台(の建設に取り掛かれ)。(この)理を聞かす。又々刻限待ちて知らそ。
 明治21年6月3日
 午後4時、山本利三郎、伺い。
 さあさぁ日柄/\、さあさぁ日柄と言うて、段々これまで話しておいた。話し聞いて居るといえども、どんと運ばんと、身上より障りて尋ねる。世界(の)一寸の事情(については)、一時今から一時どうせいとも言わんと(居れば)、一つ事情(が)分かり難ない。(それ故)今まあ刻限(を)以て知らそう。今又話し(をするが)、甘露う台(と云うて)珍しい事(を)言うで。段々始め掛け(よ)。段々道(が)分からんから(その道が)遅れてある。世上の道(は)皆な世界にある(道である)。世界にあるものなら要らんものや。なれども長い道やで。一寸(世上の道を)許してあるのや。これから神一条やで。実なる処(は)甘露う台(の道である)。早やばや取り決め取り締まれ。難しいようにあるけれど、神が皆な働く。(すれば)何でもない。なれども(今は)なか(ば)の道である。(それ故)一寸(世上の道を)許したもの(である)。(神の理に背けば)これまでの処(にも)迎い取りたる者もあるで。一人(だけ)ではない。古きの理を失えば、皆な自然と理を失うで。甘露う台一条の道(を)通れ。甘露う台一条の話し(は)又々刻限以ちて知らそうと(云う)。又々(知らそう)と。
 明治21年6月4日
 午前9時、宇野善助、身上願い(沢田同伴にて参詣の砌)。
 さあさぁいずれ/\/\の事情も同し事情、今まで怪しい処の道も通り来てある。今もう暫時の間である。暫くの処、何も彼も心治め。治まる/\。
 明治21年6月4日
 午前9時、宇野善助娘こん19才、身上伺い(沢田同伴の砌)。
 さあさぁ尋ねる処、さあさちぁもう暫く/\、長い事はない。もう暫くやで。
 明治21年6月5日(陰暦4月26日)(正冊に記載なし)
 本席、身上お指図。
 さあさぁさぁいかなる処/\、身上いかなる処尋ねる、知らす。身上一つ身上ある。いかなる処、さあさぁ早く止め、神一時、一つ話し、これに先々に毎夜この道下がり、さあさぁどんな話しも仕掛けてある。一寸今一時尋ね出す。早く通し、まあ一寸始め掛ける。どんな道を始め分からん。まあまぁそれより成る成らん。これまで一寸話し伝え、夜々出て話し、一つ話し、あっちこっちの理を見遁がし、今一時世界の理多く十分。早く世界事情運ぶ。分からん、上下とも理分からん、いついつまで言うではない。いずれ一つ段々日柄刻限来るなら、道の通り連れて通らねばならん。又々所々を変える処、実(まこと)の処早く求めよ。いかなる道も分かるであろう。やれやれと言う日もあろう。一つ心早く一つ運ばねばならん。何でもならん。日柄刻限外さんよう、神一条の道である。早く急げ、取り掛かれ。

 さあさぁ一寸始め掛けたら段々理を聞かそ。名々諭り、一つ心も治(始)めねばならん。聞き分け分からん。天理王命、名を所へ弘め掛け。一つ事情分かる。どちらの理***貰う理、よう聞き分け、よう思案。世界それぞれ万事一つ事情、分かる分からん多くの中、神一条ならば計り難く一つの道、これが十分確かな道。思案第一ならん。いついつ迄広まるで、見遁がしはならんという。いかなるところ人間一条理では計り難ない。危ぶいものである。早く取り替え/\神一条/\あやぶいものである。早く取り替へ/\、神一条/\。
 明治21年6月6日
 清水与之助、東京出立帰宅の上伺い。
 さあさぁ世界理は十分の理である。神一条(の)事情は五十年以前より(の道である)。(この道は)学者がしたのでもない、文字からできたのでもない、知恵よりでけたので(は)ない。さあさぁ聞いても居るやろ、見ても居るやろ。何もない処より始め(かけて)できた道(である)。(この道を)何でも彼でも通らにゃなろうまい。通すで。知らんは一度よりないで。程のう間はない。しっかり伝えにゃならん、通さにゃならん。何にも知らん者が皆な国々へ弘めさしてある。まあ言うて見よなら敵や。敵が国越えて弘めさしてある。一度伝える、成る程、二度伝える、成る程、と思うで。皆な真実分かり来るのやで。
 明治21年6月6日(陰暦4月27日)
 岩田ヒサ、伺い。
 さあさぁ余の儀やない。身の処もう今や。日々の処思う処、待ち兼ねる。名々の理もある、世上の理もある。早くと思う処又一日待ち居る。その日来んという日々待つ処、こうして治まってあれど、一つ日限の処早い。十分の事今に分かる。日々急えたとて身上一つで皆な分かる。暫くの処治まり、こうという理を定めば安心の道である。一日頼り心の理一二度印しがある。この理今やと言うて身の処じいと治まる。この理諭し、十分治めて居れば治まる。待つという、急くという、十分の理と運んで居る。名々思い頼りなきなと言う理、その日がある。十分心治め。気も治まる。どのよに急えたていかん。今やと言うてもいかん。十分治まれば十分楽しみがある。
 早めの御供の願い。
 さあさぁ早や待ちた処、何にも構わん。一度最初一つの理で治まる。
 明治21年6月7日
 中井ちく32才、身上願い。
 さあさぁ身上一条なる事一つ事、事情一寸案じ、さあさぁどういう処、身の処というは、何にも案じない。どういう事何程尽す中に、身上案じ、側から一つの心案じる。まこと案じなら、案じの理が回る。案じない。尽す中に、どう言う。身を治めねばならん。一時早く。
 押して願い。
 さあさぁ何処に、何処彼処を隔てない。名々一人の心であるという事も聞き容れん。こう言うても聞き容れん。心通りに運ぶがよかろ。さあさぁ後々の処は、順々の処運べば、後々。
 明治21年6月8日
 6.8日、御諭しお指図。
 さあさぁ何か知らさにゃならん。さあさぁどういう事も一日も早く知らさにゃならん。いかなる事も聞き分け、道すがら聞き分け。成る成らん、何でも皆なそれぞれ出にゃならんように成りて来た。どういう事も早く知らさにゃならん。一つの事情出さにゃならん。身の知らせ前に聞かせてある。皆んな出る。障り入り込み、心の身の障り一つの始まり、危なき理、神と上というは蓋が開き難くい。一寸見て居よ。細々ながら、この道皆んな集まる。世界の道に押されるから細々道許した。振り変わると、ころりと変える/\。神一条の名揚げ、一つの細々の道、早く、理を早く直せ。早く治めおく。仕舞い一つは破って了え。いかなる事一つの一条早く問うてやろうか、踏んでやろうか。あちらへも早く、こちらへも早く。細い道でも一寸つけたが、道は堅いで。早く/\治め。
 明治21年6月8日
 湯川政太郎37才、三年前より目の障りにつき身上願い。
 さあさぁ尋ねる/\。身上に不足/\、まずまず日々の不足、又々内々に不足、早く取り直せ/\。前々に一つ聞いて一寸印しあるところなり、付き来てあるところ、まずまず助け一条に、身に不足なる理はないと諭す。人に諭す処、名々の身の行いと言う。名々も今まで知らず/\して通り来てあると。名々は事情諭して、名々の身上不足ある処早く取り直せ。助け一条を諭して、名々はどうやろと思うところ、内々の事情とすっきり分けねばならん。多くの中、真実定めて、早く聞き分けてくれるよう。
 明治21年6月10日
 葭内与市43才、同妻いと39才身上につき願い。
 さあさぁ尋ねる処々、身上一条の処、尋ねる処々、よう聞き分け/\。内々の処よう聞き分け/\。一時なるとは思うなよ/\。さあさぁ第一一つの事情、一つ諭しておこう。これまでに暮らす中尽す中に一つの理、さあさぁ一つはサンゲ/\、早く/\。又、名々人に諭す事情と、名々の身上一つの理と、思案して、一時一つ、互い/\の助け合い/\の事情、又、世上一つの理、一時は大層/\大層。世界の道も一つは運びて。
 明治21年6月10日
 吉田梶太30才、左の奥歯痛み願い。
 さあさぁいかなる処も尋ねるやろ。尋ねるなら、心鎮めてしかと聞け。一つには人を助けるには、理はなけらいかん。人間というものは、身は借りものと、話しもこれはして居るやろ。内に誠という理を聞き分け。自由自在というは、名々誠の心である。世上より成る程の人や/\と言う心、天に映る。これが助けの理や。助けるには、名々まだまだと心治め。成る程という心治めば、身も治まるやろう。
 明治21年6月12日(陰暦5月3日)
 杉本伊之吉38才。
 さあさぁさぁさぁ長らく/\世界の処、助け一条のためこれより生涯一つの心と定め、証拠渡そ。悪しき祓い助けたまへ天理王命と、三遍唱え、又三遍/\三々の理を授けよ。しいかり受け取れ。
 明治21年6月13日午前11時
 平野トラにつき願い。
 さあさぁ余の儀外の儀やない。身のところ堪えられんという理はない。何かの処十分先ず暫くの処である。まずまずあちらこちら密そやかの処にして、密そやか一つの理を治めば、身も速やか治まる。
 明治21年6月13日
 泉田藤吉妻マツ、身上願い。
 さあさぁこれまで、なかなかの道容易ならん艱難の道通りて来た。さあさぁ先は往還の道が見えてある。さあ楽しましてタンノウさしてやってくれ。一人二人は受け取って居る。さあ楽しましてやってくれるよう。
 明治21年6月15日
 清水与之助、下腹痛み、二度づゝ大便に行き、絞り腹のようにつき願い。
 さあさぁいかなる処、段々の道伝え、心にも日々治まらん。何か一つの治め方、いかなる事早く/\急ぐ。一つの治め定めの理、一つの道というは、大抵思案思案の道、先一つの道、十分前々一つの道の処思えども、その日通り来たる第一急く処、世上の道はある。神一条の一つの道通らねばならん。十分の道がある。何か締まり方、神一条の道という。一つの道どういう処、しんが分かり難ない。刻限話し、前々よりでけ難ない。一人/\へ聞かす。十分の道、日々の処一つの処何でもこの理を聞き分け、道を運ばねばならん。身の処一つの印しある。第一の話し。
 明治21年6月15日
 清水与之助、帰宅の願い。
 さあさぁ第一一つまずまず以て一日一寸の理を計り、世界は一寸治まる。まあ世上の理分かりてある。この道は皆な兄弟やという理を聞かしておこ。なれど、隔てられるも隔てるも、皆な名々の心通り。兄弟という理を聞き分け。又々内々の処、それぞれの処もある。さあさぁ一日二日/\/\早く/\という。
 明治21年6月15日(陰暦5月6日)
 東京北稲荷町42番地を地主より他へ売却するにつき、この所を買い求むるか、但し他に適当の地所を選定するものかにつき伺い。
 さあさぁ買入れるまでやで。段々事を言い立てるで/\/\。出越す処ほんの気休め/\ばかり。成ると成らん一寸思案。遠く所、さあ暫くの処、一寸どちらなりと、一寸印しがあったらよいのや。一々所々、ほんの印しやで。さあさぁ運ぶ処、どういう事に成ろう。どうする。世界の運び、一寸気休みだけ許してある。さあさあ何か当分処、こちら成らんとも言わん。ほんに世界神一条、一日の日があるで。心治めくれ。段々伝えある理聞き分け、治めくれねば計り難ない。さあさぁさあ何かどうするにも、軽い思案、その日の心を以て一つの思案第一。
 明治21年6月15日
 宮田善蔵、布教の心組につき、いかゞなるや願い。
 さあさぁさぁさぁさぁ尋ねる処/\、又あちらへどうこちらへどう、さあさぁ尋ね出るなら聞かしておこう。難し事やないで。さあさぁいつから行こう/\。身の処、内々も勇む、名々も心も勇む。一日の日さあ行こうと言う。心にほうと思う時はじっと見合わすがよい。尋ねる一つの指図、いついつも心掛けるようと。
 明治21年6月16日
 林九右衞門、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情、身上の処事情ありて尋ねる処長らえての事情/\、年相応年限相応言えば分かるまい。分からん処は世上に一つの理がある。よく聞き取っておけ。これから先へ長くの心、長くの事情、所を変えて心一つあって道と言う。道々というは、心一つの理である。人に諭するは、一つの理を以て、最初一つの理を以て一つの心。高い処は高い理を以て一つの理、低き処は低きの理を以て一つの理。高くは低きになる、低きは高くになる。又初めて一つなあという、一つの理掛かる。高き事情、高き事情は高きの事情、低き事情は低きの事情。この心を以て治めてくれ。これ一つの理を心に治め。治めば、身も治まろう。案じずして治めてくれるよう。
 明治21年6月19日
 東京に於て増野正兵衞、詰合中身上障り、松村吉太郎も同様につき、両人より願う時の増野正兵衞へのお指図。
 さあさぁ早く尋ね一つの返事、さあさぁ身の処心得ん。尋ねるどういう事を諭す。又々不足あちらこちら思う一条、大望理を受け、大望と思う、大望世界長い。身上聞いて名々事情運ぶ。世界事情運ぶとも、一つ難しい。神一条神の働き見える見えんはない。先々所や。名々は忘れんがため、一つ控え付ける処、一つ日々掛かる理見える。日々聞いた理を聞かせ。先々先一つ一時世界という。一つ神一条、多く世界の理が立つか立たんか一つの理、見え来る理、早く定め。難しい成るも成らんも日がある。心の道の運ぶ、日々までの一つの道、難しいではない。世界大きい一つ思案、世界の理だけの事、神一条の理は成る成らん、たゞいつであるようなと。神がいずみ、神一条いずみ、人が頼り多く、人運ぶ人気大き心を早く思案立て替え。名々一条取り直し、それぞれ道のためなら世界一条、神の自由早く取り替え。思う身も何も恐れるではない。真実定めて風の用意胸にある。神一条これまで聞いたる話しを、大きな心と立て替えて、心を治め居よ。
 (風の用意とは風が吹けば風の用意せねばいかん、つまり心を大きに持って落ち着く事と考えます)
 右同時、松村吉太郎、居所及び胸悪しきにつき伺い。
 さあさぁ同じ一つ事情、通る/\一つ談示神一条、今一時世界を取り扱い、世界の思案要らん。神一条通り難くい、世界広い道は通り難くい。日々に一つの理同じ理である。同じよう聞かしてくれ。
 押して、東京本部に於て参詣人に神一条の道を伝えても宜しきや、又本部にてするは差し支えなきや伺い。
 さあさぁ神一条の理、助け一条の理、遠慮気兼は要らん。尋ねて来るなら聞かせ。この理何程人が寄るとも知れん。これが自由。聞かせ/\おきたる、尋ね来る、聞かせ。十分遠慮は要らん。日々真実聞かすなら、多くの中なれば、神一条世界の身の内助け一条のため出て来るなら、一つ話し聞かせ/\。聞かさねば分からんで。何も助け一条の事は後へ引くでない。
 明治21年6月20日
 梅谷とみゑ、身上願い。
 さあさぁ小人一つから、いかなる事情尋ねる/\。尋ねるから一つの事情諭しよう/\。長らえて/\どうで/\一つの事情/\、世上の理を通さにゃならん/\。名々心の理持たずして、人々の事情を以ちて世界鮮やか/\/\、明らかな事情という。さあさぁ一人の事情というは、世界と言う/\。これよう聞き分け/\/\。これでどういうものと思う処もあれど、一つの道はこれ一つ世界からと言う。名々前々の理を思い出して、ほんにこれであったかと言う。名々真実一つの理を治めて一つの道の理を通れば、随分/\楽しみという理を諭しておこう。
 明治21年6月21日
 本席の御障りにつき伺いしところ次のようなお指図が為された。
 さあさぁ早く聞け。さあさぁ言うて急ぐ処、早く/\どういう事急ぐ。これまで世界分からん、内も分からん。幾重伝え。同じ事何遍同じ事や。もうどうでもこうでも聞くも一日延ばず、刻限遅れる。又その日来るや知れんで。話し聞き遁がし、又々突き延ばし、遠いように思う。違う。夜やら昼やら分からん。何時とも知れん。世界の中、心を運ぶ。第一早く急ぐ。つとめ一条これまで伝え、一つ二つどういう、一寸出てあらあらの処知らせおく。本部や仮本部や。これで一寸苦が遁れた。運ぶ処を運ばずして、これで安心、何も安心、成って成らん。どういう処身の処一つ印し、さあさぁ急ぐで。身上一つの道早く通れ。見えて来る。世界急く。世界繋ぐ/\。一つ神の話し。一つの理を聞いて道が分からん。あちらではこうや、何もならん。何程残念。すっきりその日刻限というはそこで知らす。
 明治21年6月21日
 東京日本橋中台勘蔵、左顔面の瘤につき伺い。
 さあさぁ身上の処に不思議なる処、どういうものと思う処、一日ならん/\という処でない。身上でない。どういう思案もしてくれ。身上一つから事情と言う。身上から一寸どういうものと思う。身の処心得んと言う。案じる事はない。何で不自由と、どれで不自由とない。この理を諭しておこう。
 中台勘蔵母69才、身上伺い。
 さあさぁ身上の処尋ねる/\、どんな話しも聞く。何でも身の処から運び、聞いてある処、早く聞かせ/\。身処大層一つの処、何ぼ不足なる/\、一つで見分け。これだけ一つ/\、日々思うなれども聞き分け。何でも助けにゃならん/\。一つ心であろうけれども、心に早く定めにゃならん/\。日々内に安心の理もある。若き処からの日々話しある。なれども大層の道もあるで。この理を話し。
 井戸水湧かぬところ勘蔵より伺い。
 さあさぁまずまず、待つ与ゑ一つの水/\、何尺掘る/\。まだない一つの事情、まだ一つ治める理はないと言う。与ゑの水よう聞いておけ。生涯の与ゑ/\というは、どれからしよう/\、どんと水というものは、これだけ/\と理はない理はないと、まあ水はこれだけかと思うて浚えて第一これが不自由と、まあこれで十分であろうと。何か不自由なき/\。何かの処、これだけであると。まずまず十分の処でなければ、まあ第一与ゑという/\。
 明治21年6月22日
 土佐卯之助、お授け事情願い。
 さあさぁさぁ尋ねる処/\/\/\、いかなる事情尋ねる処、前々に伝えてある通り、あちらもこちらも前々より聞かする通り、聞きてある処で、どうしても元へ元へ帰らにゃならん。もう一つ段々計り来る処、これ一つ聞いて早く更えて思案定めて、今に一つのかいし分けて思案通り治めてやろう。いつとも言わん、国に一つの印しを早く治めてやろう。いつとも言わん、心治めたら、ちゃんと一つ理で治めてやろう。一つ国の土産として帰るよう。
 明治21年6月23日(陰暦5月14日)
 ぢばに於て分教会所設置の件伺い。
 さあさぁさぁ一寸指図しておく。世界/\これまでの処道が遅れる。段々尽す処世界通り難くい。世界の道許し、それは何処から名を引き、どうでもいかん。どうでもこうでも皆な伝え、それぞれ皆な心、世界の道は、神の道とは皆な間違うてある。天然自然道で成り立つ。世界の道、通る通られん、一寸許し、その日来たる処世界の理を運ぶ。前々伝え神一条を胸に治め、世界の道運ぶがよい。何も心配要らん。神の引き受け心おきのう。それぞれ手を繋ぎ合うて大き心を持って居よ。成る成らん、いかなる日あるなら、決心を結べよ。世界の理は運ぶ一つの理。心おきのう気を勇むなら、一つの理ある。さあさぁさぁ尋ね一つ話しする。表の事情運ぶ。成るよう行くようは、どんと一つ理治めにゃならん。

 
この所(のぢばは)一つ(世界一列の)諭し所(であって)、(人間世界を)これ助けたい一条で(神が)天降る所(の理が)分からんから(心定まらぬのである)。これまで(の)年限の道というは神一条(の道である)。世界(の)処(の道)は道理上(の道である)。世界では同じ(道理上の)道(から)運ばねばならん。(しかし)胸の内(に)一つ理を以て掛かる(よう)。(すれば)難しい事でも通れる。まあ一日の(日の)処にても(心を定めて、本部のぢば移転の道を)、一寸通らねばならん。(ぢばに据える)甘露台(は)一つ人間(創め出しの証拠と)定めてある。何でも(或る処の)一日(の日が)ある。楽しみ(の日が)ある、という事を(心に)治めて貰いたい。
 明治21年6月24日(陰暦5月15日)
 山田伊八郎、伺い。
 さあさぁさぁ尋ねる/\。さあいかなる処、親々一つ理なら尋ね。幾重の一つ理分かる。どんな事分かる分からん。一つ理分からん。親々心得んという。いついつも尋ね。どういう事も聞き分け。定まる事情一つ、道運びたか一つ、障りの幾重願い、いかなる処、皆々事情、親々早く。どんな事見る、世界事聞く。一つ事情分かり兼ね。何も一つ話し、一つコウノウ定め一つ。理の治め、速やか世界理見て世界にある。世界事情計り、名々思案要ろまい。行くも通り来る、どういう事も兄弟。いかなる理ある、なれども案じは要らん。成るよ行くよう楽しみ一つ事情ある、先々タンノウ理を見て暮らするよう。
 明治21年6月24日
  深谷ハナ伺い。
 さあさぁ尋ねる/\処速やか聞かそ。前々に聞かしてある処、しかと定め。内々一つ多くの心寄る。多くの心寄れば、多くの心持たねばならん。案じは要らん。案じては案じの理を回る。一寸身の内悩めは、どんな事も忘れる。案じんようと。互いの理を第一。この理を第一の理である。
 明治21年6月27日(陰暦5月18日)
 本席、御障りにつき伺い。
 さあさぁ何知らそ、一日も早く知らさにゃならん。どういう事を知らす。一日も早く、いかなる事も聞き分け、どういう事も聞き分け。あちらもこちらも障りや。どうでも運ぶ急がしい。待ちて/\どういう事も早く聞かさにゃならん。日限り/\、まあ一寸、まあ一寸放っておけん。早く出にゃならん身の知らせ、前々出んならん。身の知らせ入り込む処の不足、一寸出にゃならん。初まり一寸これまでの道の処一寸に切れん。世上からの理で治め一寸治まって居た処、一寸細々の道もついて来てある。皆な集まり/\早くに集まれ。理を集め、神一条のこれから事情運べ。ことなす理を振り替わりてある。一寸細々の道を許してある。これまで通り替わりてある。早く理を運び替え。一寸世界から押されぬよう、細々の道なら早くに運んで了え。名々それぞれ尚治めて掛かれ。世上より一つ、これなら掛かりて見よか、穂先向かのうて掛かろかと早く定めて、いずれ細々の道でもつけたら一つ破って見ようか、一つの土居も崩して見ようか、と。細い道でも一寸堅いで。この理をよく聞き分け。
 明治21年6月28日
 梅谷四郎兵衞、歯痛につき伺い。
 さあさぁ事情一つの事情言うまでやない。幾重急ぐ事情ある。さあさぁ名々前に一つ聞かしてある、書取っても居るやろう。案じる事も要らん。前々名々一つの理は一つ。人目に見て居る理がある。又々一つの道尋ねる日もある。名々世上に一つの名を下ろし、今の処は掻き廻したようなものやで。名々日々決まり、それどんな話しもして居るもある。早く/\やろうか、掛かりてみようか、と。名々一つの事情早く/\取り扱え/\。
 王社の願い。
 さあさぁまあまぁあわてる事要らん、急く事も要らん。早く一つの事急いで、早く運んで了もて急がにゃならん。急いで/\運ばにゃならん。細々/\の一寸つけたる処を。
 明治21年6月30日
 午前8時30分、京都元斯道会講社の儀につき伺い。
 さあさぁしいかりと何かの処心鎮めて聞いておかねば分からんで。神一条/\というものは古きの処の道があるで。天然自然と言う道。二年経てば二年の道、三年経てば三年の道を見えるで。相談合うて、古き者は親と思え。親となれば子は可愛いというもの。皆な満足をさして治めにゃならん。子供は子供だけの事。腹を立てゝは、親であらせん。親となれば子を可愛いとの心にならねばならん。子を憎む心では親でない。この理をよく聞き分けておけ。
 明治21年6月
 大阪、近藤政慶の願い。
 さあさぁ尋ねる/\。同じ一つの中、あちらで理を取りてなあ、こちらで理を取りてなあ、と、心に理を定めば、身は速やかのもの。難儀さそ、不自由さそという親はない。幾名何人ありても助けたいとの一条である。その中隔てにゃならん、隔てられんやならん、という処、世上見て一つの思案。この理を聞き分け。一つはタンノウと。善き種蒔けば善き芽が吹くも、世上見て一つのタンノウとの心定め。タンノウとの理を持ちて、案じる事は要らん。案じては案じの理を回る。案じは要らん、と、大きな心を持ちて理を治め。善き種蒔けば善き実がのる、との指図と。
 明治21年6月
 大浦武治郎、身上願い(前同お指図御願い)。
 さあさぁさぁさぁさぁいかなる処尋ねる処、さあさぁ聞き分け/\。どういう事も聞き分け。いかなる事も聞き分け。名々一名聞き分けて内々伝え。心には定めて一つの理も渡してあるところ、名々日々の処も、尽す心運ぶ処に、内々の処身上に不足なる処、幾重の諭も伝えてある処、名々尽す中に内々不足なる処分かり難ないと。名々初め一つの事情と言う。心鎮めて道を聞く。心鎮めて理いを聞くと。小児処分かり難ないという処万事一つ大き心一つ取り抑え。まずまず名々の事情、前々の事情である。名々世界済まんという心、すうきり取り替え。名々の事情と世界の事情引き比べて、一つの思案と言う。
 明治21年6月頃(陰暦5月)
 岡田ふさの伺い。
 さあさぁ尋ねる処聞こう。前生どういう事前々早く聞く呼び出す。よう聞け。諭しくれ。前々知らす。名々/\一代、名々一代/\処々早く一つの事語る。親々名々親々与えてある。皆な早く知らせおく。どういうもの、古き前々理を以て早く知らす。




(私論.私見)