(5月) |
明治21年5月6日(陰暦3月26日) |
午前8時、増野正兵衞、伺い(四日前より左の歯浮き、陰暦24日夜より俄に寒気して縛られる様になり、一度願い、速にお助けを頂き、それより何となく身しんどうてならず、25日12時よりおぢばへ出でお助けを頂き、それより又目かい口のはたへ出物出たるにつき伺い)。
さあさぁ身上一条尋ねる。どういうものであろう。何でもなく、どういうものであろう。身上一つあれば、分かるであろう。先々尋ねる処よく聞き分け。聞いて伝え聞かしたる処々、銘々それぞれ処へ届き難なき処十分運ぶであろう。一時あろう。一時理を聞き分けおけ。どういう理、世界の道分かりあるもの、一条一つ道、まず何でも一つ判然、まあよう聞き分けくれ。世上には判然で成るはこれまでの道、修理肥一条、一つ事情、長らく道聞いたる道、世上一つ心治め。神一条よう聞きおかねばならん。世上一つ/\笑え。道々、所々話し、この理を聞き分けくれ。身上理上聞く。幾重同じ話しであろう。時々旬々世界判然、十分、神一条長らく分かり難ない。聞き分け。聞いて処々聞かしてくれねば分からん。軽い道今まで軽い道、難しい分かり難ない話し。軽い道、何でもない道修理肥道、神一条一つ話し、長らく一寸通り難くい道を連れて通る。通らねばならん。早く聞きおけ。それぞれ聞かしてくれねばならん。 |
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明治21年5月6日(陰暦3月26日) |
本席、腹より胸の下へ差し込み胸つかえるにつき御伺い。
さあさぁ尋ねる一条、さあ尋ねる事情知らそ/\。これまで長らえていかなる処話しする、話し聞く。どういう事も通り、今一時どういう道知らそう。ざっと一通り今の事情世界理事情、まずまず細そ/\、まずまず大き道の理であろう、なれどよう聞き分け。道一つ諭し、刻限一時どういう事を運ぶ。どういう事も聞いておかねばなるまい。いずれ刻限、夜々刻限、聞いて分からん見て分からん。道の道なら聞いて理上ある。
世界(の)道という。(世界応法の形の)有る道は通れるであろう。(神一条の形の)無き道は心一つ(の)理で通る(のである)。長らく世界の道(が)なくして(通りて来たが)、聞いた道が見える(ようになった)。長らく(暗闇の中を)通り来たる。(しかし)判然(とした理は)世界に(映りて)あろう。世界(の)道は通りよいものであろう。(しかしこの道は)ない事(を)始め来たる処(が)あろう。判然(とした道は)世界の道(である)。(この道は今までに)ない道をつけ来たる道であろう。(この道は)世上成る程(の)道であろう。成る程の道を通り(切るには)、世界(の)道(は)通り難くいであろう。(しかし神が)連れて(通れば)通れる。(神が連れて通る)その道(が)通りよい道(であることが)分からん。道に一つ理がある。(道に一つ)理があれば、この理を聞いて貰いたい。(世界の道だけを)知る人があれば、(この道の理の)印し(が)分かり難くい。何でも(神の道と世界の道の)二つ(の道の理が)定まり(て治まるよう)。この理をよう記し(てくれ)。
世界の道(は)印ない道(である)。神の道(の)五十年(の)道(の理が)分かれば、成る程(と)世界速やか(分かるようになる)。(こんな)道(は)何処にある(か)。(この道を通るのに)怖わき危なき(ことは)あるまい。理という。修理肥(の道)は立て替え(て育てて行く道である)。年々立毛一つ(育てる)道も同じ(修理肥の)道(である)。(この理を)それぞれ(へ)話し(て)、段々心を定めくれねばなるまい。さあさぁよう聞(き分)け。新しき道もある、古き道もある。修理/\(の)道も修理(の仕方も)一寸分かる(であろう)。修理して了うたらそれで仕舞い(にしてはならぬ)。どちらの道もよい(というようにならねばならぬ)。又初めての道(には)、あちらへ治まる道もある。世界(の道は修理肥)一つ(が)頼り(である)。世界の道(は)修理肥(が)頼り(である)。(この道の理が)分かる分からん(という)。何故(この真実の道が)分かり難ない。人間(心で)道を見て、分からん道が頼り(にしているのではならん)。よう聞いてくれ。 |
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5.6日、お指図。
「これまで運び方のほんの学びである。一寸橋かけたと同様である。そこで事情によってまあ年限まって一ツ理、応法一つほんの学びつけかけた」。 |
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明治21年5月8日(陰暦3月28日) |
巡査平服で来たり、神の道を質問して帰りしにより、後にて伺い。
さあさぁ一日に/\、世界の心、理をどういう事を尋ねる。指図どうせ/\言わん。先々いついつ分かる。尋ね来たる一つ理を聞かす。今でいう名々それぞれ、いろいろ理がある。段々一つ理を尋ね聞きに来る。一日一人二人五人何人来たるか分からん。一条理一通り諭すであろう。分かる分からん世上理が思案、ちょいちょい分かり掛けたる。出て来れば難しいものであろ。一つ思案を治まらん。遠く遙々諭さにゃなるまい。つけた道、世界つけたる明るい道伝う者もある。一つ道に治めて了う。一寸にいかん。遠く遙々出て来る者察してやるがよい。近くから話し聞きたい者へは諭してやるがよい。遙々運んでやるがよい。さあさぁ綺麗なる道、暫くの処長くの処ではないで。何時掛かるやで。難し処通るが道や。遠くから道を攻めに来る。遠く治めに来る。一寸理が分からん。この理を聞き分け。秘っそ言うてある。秘っそにして治めねば理が分からん。さあさぁ分からん。 |
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明治21年5月8日(陰暦3月28日) |
夜、増野正兵衞、前指図により所々御話しを伝え出るには播州地方へも参りまして宜しきや伺い。
さあさぁ所々、先々大き話し聞く。とんと話し聞いて山々運ぶ。多く運ぶ処、先々急えていかん。十分見廻り/\、さあさぁ見廻り早く。道なろうまい。世界にはどから/\、十分身の廻りよう聞き分けくれねばならん。所々事情伝え、世界中、世界道判然、名々身廻り、これが身廻り。どんな事も急えてはいかん、時々旬々道。心身廻り、急かすにためよい。遠く道、いか/\身の廻りあろう。急えてはいかん。細う一つ心、いついつ心、十分/\世界あろう。身廻り一つの理があろう。それそれ伝え、それぞれ話し言う。 |
同日同夜、増野正兵衞、口端出物喉痛みにつき伺い。
さあさぁ身のところにて心得ん。どういうものであろう。案じる事は要らん。たゞ世界処、それぞれ早く理を治めくれるよう/\。 |
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明治21年5月8日 |
磯村卯之助、身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\真実心互い/\理を以て一時助けの理を見よ。運ぶ心事情、さあさぁ名々聞き分け。何でも/\助けにゃならん、助からにゃならん。運ぶ事情成る程の理。よう聞き分け。名々話し伝え。一つ道のため世界のため一名一人運ぶ。何かのところ聞いて思案せよ。成る成らん、大き道、よう聞き分けくれねば。先々悟り聞き分けくれ。どんな事、一つ道成る成らんの中の理身上一ついずれ/\。先ず先ず急には行こまい。どういう道運び来たるであろ。どういう道通り胸の内通り来たる処、さゝ一つ先々道見えたるならば見にゃならん。名々思案治まらん。ようよぅ道に治まる。いかなる道急いては行こまい。段々それから急に一つ道早く道、所遅れてあろ。一つ道不自由立ち来たる。一つ治まり来たる。これより一つ判然分かろまい。身上一つ道世界の身上分かるまい。精神道分かろまい。何でもなき一つ、その日/\分かる。心治まり着け。身上不足。根は定め。速やか一寸暇が要る。一寸成るまい。不自由なる。先々心分かる。まずまず一寸には行かん。まず些かのところ仕切って事情。 |
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明治21年5月9日(陰暦3月29日) |
上田ナラトメ、身上障りにつき願い。
さあさぁまずまず尋ねる処、身上にてさあさぁまだまだ速やかならん。さあさぁどういう処からどんな道がつくやら、遠く近くに隔てない、何時どういう道がつくやら知れんで。又一つ心に案じる事は要らん/\。どうでもこうでも心に案じが出てならん/\。案じて居ては遅くなってならん。さあ一言話しておかねばならん。さあさぁ案じる道もあろう、さあ日々の日もどうであろう、どういう道も越して来たであろう。さあさぁあちらへも連れ、こちらへも連れしたる処、十分の道や。さあさあこれからは思案もつかん定まらん、と言うたは今の事やない、今までの事や。さあさぁこれからは、内々皆々ちゃんと心定めて、遠くの事ではない。遠からん内に速やかな道である。 |
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明治21年5月11日 |
夜、梅谷四郎兵衞二女とみゑ、身上願い。
さあさぁいかなる処尋ねる、心得ん、小人/\どういう事であろう。段々日々の処勤める。何も彼も近づく/\、日々に急き込む/\。さあさぁ一つ節からまずまずの処では不思議や、いかなる道や、えゝ道ばかりやないで。不思議な節から、さあさぁ神一条の道も、又々何かの道もある。先々の道も知らしおく。小人小人近ずく/\、まずまず急く。一寸には案ぜるであろう。まずまず何かの処も、一日日、さあさぁ一日/\、まずまず先々の処、今の事情内へ戻りて伝えて、又それそれも一日急く。何にも案ぜる事は要らん、もう難儀な道は通しはせん、と言うておく。案じる事は要らん。 |
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明治21年5月15日 |
岡田与之助母、歯の痛み伺い。
さあさぁさぁ心得ん/\の事情を尋ねるから、一寸一つの理も諭そ。日々の事情は十分楽しんで居る。これは十分の理、どんな事も悟りをつけて通る。なれど、ほっと思う。思うは理や。思わにゃならん。結構の中から結構と思う。なれど心に掛ける事あってはどうもならん。何でも楽しみの道は見せる。つけるこの理を早く話してくれるよう。 |
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明治21年5月15日 |
大浦武治郎、身上悩みにつき重ねて願い(大浦伝七長男)。
さあさぁさぁ尋ねるところいかなる処、人々の処いかなる処諭してある。何ぼうでも良うならん。名々心、何ぼうでも癒らんという。聞き分け。とんと一つ精神十分定めてある。内々も何も彼も定まりてある。何ぼうでも問わんならん。身の一条運ぶ。暇が要る。成るだけの理ある、助け一条の理何で助からん理いであるまい。助け、第一親の理である。助けたいが一条、早々と一名一人早く助けたい。一つ助けたい。一つどんと定まらん。早く思案。名々同じ一つ一つ小児早く親が助けたいは親の理ではある。よう思案親々一つ今一時は十分理は運ぶ。成る程という世界の理を取り直せば、成る成らん理であるまい。運がなる処、名々小児思う処、成る成らん理聞き分け。何でこうなる思やん早く理がやりたい。速やかの理は暫く暇が要る。名々一つ思案がある。こんな事許すな。揺がんよ、理定め立たねば分からん。 |
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明治21年5月20日 |
諸井国三郎、分教会設置の願い。
さあさぁ尋ねる処、さあさぁ皆々どういう事も聞いてくれねば分からん。世界の処、先ず/\一寸治まる。まずまず名々又尋ねる事情あるで。尋ねる世界はこれでよい。まずまず神の道は、まずまず一年は一年だけ、十分神の道。又々世界でこれで尽せん、まずまず年々に付きたるところ、これは聞いてくれねばならん。又々聞いてくれ。まずまず処一つの処、一つ事情世界の処は、まずまず一年経てば、あゝ成る程/\。一年/\と経てば、それ委せおこう。 |
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明治21年5月20日(陰暦4月10日) |
清水与之助、右腰痛につき東京より願い。
さあさぁ事情一つの理で話て聞かそ。さあさぁさぁしいかりと聞け。軽き/\道や道や。遠く/\/\この話しの理をしいかり聞き分け。長らくの処心急く。まあ一度戻りて、こうや、あれはあゝやと話しする。又々それぞれからも、まあまぁ遠くの所遠くの所/\、ようまあまぁまぁと言うて、今の処はこうや、どうやと言うで。皆々寄り合うて、又一つの道運ぶ。さあさぁ人更わる/\/\/\。さあさぁ皆々追々に替わりて運ぶ。一つ急えて聞かさなならん話しもあるところ、まあまぁ一度戻りて話し合い、皆々談じ合い、さあさぁ一つ難しいところの理を運ぶよう。 |
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明治21年5月20日 |
深谷源次郎、伺い。
さあさぁ何かの処も、これまで難しいところ、さあさぁ段々の道をつく。皆々心得成るだけひいそ。名々に届かん処は仕様はない。成るだけひいそう。十分の処である。誠一つの心である。どんな事でも、成るだけひいそとするは、誠一条の心であるから、と。 |
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明治21年5月21日 |
午後4時、平野楢蔵、願い。
さあさぁいかなる/\、さあいかなる、段々いかなるも思案を定めて。まずまずの処、身上を急くと/\。身は急くやない。心を急くで。心急くやない。今一つの処も一つ/\の間という。どう成れと、こう成れと思え。身は急くやない。まずまず思い立ちたる処急くやない。神の道/\あればこそと思え。内々の処へも身は急くやない。どう成れ、こう成れの理を聞き分け。中間に一つの理がなけりゃならん。又々の理、これ案じてもようない。どれやろうが、これやろうがの理が理。 |
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明治21年5月21日 |
午後4時、増野正兵衞、身上播州より帰りての願い。
さあさぁいずれ/\道を通る。同じ道を通る。どういうものであろう。身上に一つ障りあり、先々は治まりてある。さあさぁ神一条の道は、表と裏とある。裏の道は誠の道、一つさあさぁ日々に運ぶ処は、誠というは通り難くいものである。陰の道は難しい道、表の道は通りよい。世界の道は通り、通り難くい神の道は内、表と裏との道である。内に運ぶ人が少のうてならん。これをよく、世上にやないで、心に定めてくれねばならん。 |
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明治21年5月22日(陰暦4月12日) |
増野正兵衞、鼻の奥、左の下出物でき、胸むかつき気分悪しく身上障りにつき伺い。
さあさぁ身に心得ん/\処、いかなる処、さあさぁ一日勤める処、遠く処、一日一日三十日一日、さあ先々勤め、内々一つ事情、いかなる話し、先々という処、安心皆な安心定め。どういう処、理と一つの事治めるであろう。 |
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明治21年5月23日(陰暦4月13日) |
中山会長初め諸取次方より東京本部へ行ってくれとの事につき、増野正兵衞、東京行伺い。
さあさぁ当分処々/\あちら勤め、互い/\の勤めやい。一日も三十日も勤める理は、いかなる尋ね事情、暫く処一つ事情、段々替わる/\。又一つ治まる処、あっちこっちと段々処々、又々皆な十分見定め、いついつまで治めさせるという。 |
同時、増野家内連れて上京の伺い。
さあさぁそれはどうなりと。よう話し伝え、それなら十分、それはこう。暫く段々一つ道、道がある処/\長らく勤める、遂に分かるという。 |
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明治21年5月23日(陰暦4月13日) |
東京本部に於てめどう札を渡さぬ人に御幣を渡す事の御許しを、中山会長より、増野が上京するにつき御伺い。
さあさぁ尋ねる処、さあさぁまあ判然道が分かり来たる道分かり難ない。当分一つ所、ぢば一時一つ所、始め出しの所、心だけ一つ始め、いかなる処、不都合なきよう。世界それぞれ世界通らにゃなるまい。何処から出る。一名一人心、一寸分からん、真実の理を一寸には分からん。今のところざわざわとして一寸出越した処、細々処、入り替わり出替わり、名代なら名代だけの勤め、暫く処名代として何かの処許しおく。 |
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明治21年5月23日(陰暦4月13日) |
松村吉太郎、東京に於て授けの事につき伺い。
さあさぁ尋ねるところ一寸分かるまい。一名一人授け処、内々しんしん処々、あちらこちらで違い、代として又一つ代理勤めさそう。 |
押して代理勤は内々授けの代理なるか伺い。
さあさぁ代理に授けはないで。代理勤め、内々しんに一つ授け、日々内々の処段々それぞれどうもならん。代理一人心差しつかえないよう、三遍心に心やで、一人他人へうつす。 |
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明治21年5月23日(陰暦4月13日) |
山瀬文次郎、身上願い。
さあさぁ身の処にて心得ん/\。理諭せ。何にも案じる事ない。一つどうでも精神深く、心、心に掛かる。世界に、心に掛かる。真実心に掛かる理である。名々身の処一つ心得ん。いかなる処、一名一人掛かる。まあこれだけの処突っ掛け、今日も一つ理がある。いかに談示内々運ぶ事情から、名々一つ事情いう、身の処一寸/\いかに一寸/\と思う。段々道を踏ん張る。身に心得ん思わずして、名々深い理、身の処すっきり案じのないよう聞き取れ。それぞれ安心もあろ。 |
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明治21年5月24日 |
増野正兵衞、おぢば出発の伺い。
さあさぁ遠く/\当時ところ一寸道のところ一寸細々細々。替わり入れ替わり、心おきのう、安心心定め、内々安心、潔ぎよう速やかの心定め。 |
本席龍田村まで御送り伺い。
さあさぁ尋ねる処一寸/\、さあ一日気保生がてら、さあさぁ。 |
同桝井伊三郎、本席御供見送り願い。
さあさぁまあ互い/\心尽せば、いついつ道のため、こゝよう皆な嬉しう、神も楽しみ、嬉しいな。皆な連れて通る。心運ぶ。いかなるも道のため。 |
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明治21年5月26日(陰暦4月16日) |
梅谷四郎兵衞、歯痛の願い。
さあさぁ尋ねる処/\、身上から一つの理、順序から運ぶ/\。さあさぁ言葉と言葉の理を運ぶ/\。長々の処、又順序は運ばにゃならん。なれどこうせにゃならんという事はないで。さあさぁ内々の処、又々それぞれの処も、人間の心で運ぶ道もある。よくよく伝えておかねばならん。 |
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明治21年5月27日 |
深谷源次郎、伺い。
さあさぁ尋ねる処、名々には一名一人の理を分かる。浅い深いの理は、これは言うわん。名々の理の一つ諭して治まる/\との理を運べ。それは人に言わずして、名々だけの心に治めて諭しおけ。越すに越されん日もある。世界治まる。天より聞いた理を治めて、穏やかと治め。どう分かる、こう分かるは天然理である。今の心事情治まりてくれるよ。 |
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明治21年5月末 |
桜井清吉、眼病伺い。
さあさぁ一寸の理ある。一寸の理を分かる。けれども分からんで。余程の不自由難儀、難儀の理分からん。一寸に理がある。余程理を重なり、余程理を結ぼれ/\縺れ/\重なり、一寸にほどくは難し。一寸に行かん。何にもならんではない。余程の縺れである。 |
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明治21年5月 |
井筒梅治郎妻とよ、身上願い。
さあさぁ心を鎮めて、しっかり聞き分け。前々小人日々ますます、又一つ名々身上に尋ねるから諭す。内々聞き分け。何かの事聞き取るよう。前々最初、名々内で思案が分かれば世界治まる。十分タンノウが第一、世界の理を見ればタンノウでけよう。世界で呼ぶ名を出す。世上見てタンノウ。早く見るよう、治めるよう。 |
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明治21年5月 |
中西平八長男平次郎26才、一年前より心間違いで身上願い。
さあさぁさぁさぁいかなる道/\、順序/\いかなる道、長らくの処に心を尽し、一つの処順序尽し、どんな順序なら、名々身の内借りもの八つの道、世界の処へ皆な映してある。皆な因縁。因縁なら世界の鏡に映しある。どんな難儀な/\者も皆な映してある。これを見て、名々も一つあんな身ならと思うて一つのタンノウというところ、タンノウが誠。心さい定めば自由自在と言うておこう。 |
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