(12月) |
明治20年12月1日(陰暦10月17日) |
山田伊八郎、身上願い(10月1日より足つけ根疼くにつき伺い)。
いかなる処、さあさぁいかなる処よう聞き分けにゃならんで。さあこれまでの難渋の道筋、さああちらからもこちらからも、又けんにょむない処からも、どうともいろいろの難しところもすうきりと遁れたるで。さあ身の障りの処、さあ神の道については、いろいろ心尽して居ると思うのに、こうあちらこちらいこう障りついては、どういうものやと思う処、世界中人間は一列兄弟。一列は神の子供や。そちの身も一人はいちぶんのし(******)。神からは子供に難儀さしたい、不自由さしたい、困らしたいと思う事は更になし。人間も我が子三人五人八人が一人でも同じ事。親の心に隔てがあろう。この理をよう思案してみよう。神の心に隔ては更になし。それ隔てられる隔てられん、隔てんならんの一つは前生種により、一つは我が心にもよる。さあ世界を見よ。不自由もあり難儀もあり、痛み悩みもいろいろある。これから思案して、何事もタンノウが第一。さあ何事にも理を尋ねようと思うなら、何なりと、さあ尋ねるがよい。 |
過日、「道に応じてのコウノウ」と仰せられしは、いかなる事にや伺い。
どんな事にも内々の事なら、三日送ろうと五日送ろうとまゝのもの。外の事であれば、そりゃ二日送ろう三日送ろうは言て居らりょまえ。沢山な水にて少しの濁り水を入りたとて、何処濁りたようになし。この水は用いらりよ。少し水ならば、少しの濁り水にても、これは一面に濁ろう。この理をよう思案してみよう。心に合わん気に合わんという事は、いつも心に合わん気に合わんと言うて居た分にゃ、いつも心にも合わにゃ気にも合わん。その気にも心にも合わんところだけ除りたなら、心にも合や気にも合う。さあこゝをよう思案して、人の悪き処だけ除りて我が心包み、善き処だけ出して何事も事治めるよう。 |
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明治20年12月1日 |
佐藤山三郎43才、身上左に障りにつき願い(大津講元)。
さあさぁさぁ尋ねる処々事情、さあさぁ名々身上の処一つ/\これも誠々名々身上に遇うて成る程という心なくていかんで。名々身の処、又一つ/\、段々に掛からん事には分からん。通る道(の中)に、ほんに成る程と思た時の一つの心(を)忘れぬよう(に)と、生涯の心(を)定めねばならん。五十年以前から天理王命と称する処(思案せよ)。どんな道ありた処(でも)踏ん張りが第一や(で)。 |
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12月1日(陰暦亥10月17日) |
清水虎次郎、伺い。
さあさぁいかなる処々尋ねる事情聞き分けよ。幾重の道を運ぶ。(その中に)ほんに成る程と思た日がある(であろう)。ほんに成る程という心(を)一つ定めて(道を通るよう)。家内の処(へ)、順々の道というものは、長いと言うて話し(をして)も、この道(は)天然自然の道(が)これが天の理である。元々天理王命と称するは、五十年前からの道筋(である)。今日、一つの生涯の指図(を)しておこ(う)。内々のそれぞれの処を以ちて又々知らそ。 |
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12月2日 |
深谷源次郎、願い(ぢばに帰り泊り朝出立の時腰痛み身の障り伺い)。
さあさぁよう聞きておかにゃならんで。どういう事情も聞く。何たらした事も聞く。誠というものは案じはない。元々五十年前からの道(である)。名々何箇年前より/\(その道を通りて来た)。元事情諭する。幾重の道がこうなりて(来ても)、(元々)重々の道(を)伝え(よ)。又々順々の道を知らそうと。 |
押して伺い。
尋ねる処、あちら/\頼むといえども、内々の処用があれば、たしょ(***)初代/\と言うて来る処、内々の処段々と言うて来る。 |
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12月2日(陰暦10月18日) |
増野正兵衞、歯の障り伺い。
さあさぁ身の処知らせ。名々よう聞き分け。順序何か伝え運び、一寸身の心得ん。治まりあって治まりない。何か話しを聞き、じゅん/\話し聞く、聞かず。道、道があれば、何かの道を聞く。万事重々道ある、よう聞き分け。段々一つ理が分かれば分かりもあろう。分からず道でない。身の処一寸どうや知らん、尋ね話し聞く。どういうところ話し、成る程の話し、道なる処、年々見える。天然自然の治め。 |
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12月2日(陰暦10月18日) |
春野千代、身の悩み伺い。
さあさぁ尋ねる/\。一度二度尋ね印しある。印見て事情。段々一日日どころ、やれやれ一つ治まり、やれやれ治まりでき難ない。又一つ身上一つ事情大層。一寸一ついかなる、聞かせども事情、心柔らこうせにゃならん、どうせにゃならん、よう聞き分け。聞かねば今一つ、よういかなる、一寸暫く、一つ成る程、一つ踏み止め、一つ道を運び難ない、聞き難ない。幾重諭せども、聞く時、理とわと理と踏み止めならん。聞くとわとと、理を踏み止める事でき難ない。段々処コウノウ一寸弛む。理と理と治まらんから、身上何でも/\コウノウ。その処ずっと治まるまい。実の理でそのまゝじっと治まる。コウノウ聞く理わと聞き、踏み止めば成らんでない。やれやれ思う。暫くすると後へ戻る。踏み止める事でき難ない。余程大層。 |
右件につき、運びのため神戸へ帰る伺い。
さあさぁ大層、一寸事情運ぶだけ、名々だけ運ぶ。名々身のため、それそれため、心というは運ぶ心、内々何かの一寸何して運ぶ。日々所にて。 |
又心得のため伺い。
さあさぁ身の処心得ん。内々処、それぞれどういう心あろうまい。こうしたならばどういう事情もある。速やかという話し、内々心、心掛かり/\、事情ようある。又々段々幾重あるから、治まり居て治まり事情。 |
春野千代、悩み伺い。
さあさぁよう聞き分け。二度三度処、まあ理があるかない処、よう聞き分けさせ。身の処切なみは速やかとなる。痛み悩みは一寸発散はできる。まずまず一寸できても、とても/\心が退かん。こう成るよう、とても心が決まる事できぬ。そこに一つ理があるで。一寸踏ん張り、どちら/\話し、ほんに思う。名々身上ところ分からん。ほんにいろもの、白黒が分からん残念。どういうも一つ、成らんから大層、大層今日は余程浮く。日々思う処違うてある。成る程理は成る程思うて、名々聞き分けねば分からん。名々身上、心大層/\、一寸一つ十分道は運んである。ならんからならん。運んでなら、何ぼでもならん。ならんこの理を聞かせ。 |
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12月3日 |
深谷源次郎、伺い(前日に続いて御伺い)。
さあさぁ又々内々の処も、又々の処もあるで。日々忙わしいてならんという処もあるで。あちらからやこちらからや、夜やら昼やらという処あるで。身内のタンノウやで。あちらからやこちらからやという処待ちて居る/\処もあるで。又々の指図にも知らそ。 |
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12月3日 |
午前8時、藤田佐兵衞、身上伺い(元斯道会第7号周旋方)。
さあさぁ段々の事を聞いて段々通る。一々尋ねるから一々の指図する。あちら/\踏ん張る。一つの根から又々芽が吹く。同し根なら同し芽やで。銘々の心を出さんよう。同し根なら同し芽が吹く心出せ。一日踏ん張る日々踏ん張る処に、そこに戻る処ある。それ助けに出る。内々あゝ結構やったなあと、心を一日十日二十日、この理篤く受け取るで。段々/\の道があるで。内々の処、程よ/\との指図しておこと。 |
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12月3日 |
西村喜右衞門、伺い。
さあさぁ願うところ尋ねる処、前々以て尋ねる処、誰も誰々願う処、真実の処、一日も十日、真実受け取りたる処、理を聞き分けねばいかんで。百姓に譬えて話しする。心やで。月が遅れる、日が遅れる、という事ないで。さあさぁ容れ物ちゃんと拵え。一人でもだんないで。容れ物をちゃんと拵え。これが理やで/\。一寸暫く。 |
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12月4日 |
小松駒吉、身上障りにつき願い。
さあさぁ処々で一つ/\踏ん張る。誠の精神である。誠の道を通るには、心に一つの曇りありて、暇が要りて、どんならん。積み重ねるところ、天然自然の道や。世間の事を聞き。強い者は弱い、弱い者は強いで。強い者(が)弱いと言うのは、可怪(おか)しいようなものや。それ心の誠を強いのやで。(誠の)心(を)定め(てくれ)。先も長くの道と思えば、とんと心を定めて(くれ)。腹を立てゝはどんならん。往還の道と言うても、内の処(に)身の内障りある。ほんにこれは成る程という事を思案して(通りてくれ)。 |
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12月4日 |
植谷吉治郎58才、身上願い(元斯道会21号世話方)。
さあさぁさぁいかなる処もよう聞き分けねば分かり難ない。本実真生涯の処、指図しておこ。何程のコウノウ尽す。それに身の処不足でける。知らんと思うものと思う身の内借りものと言うた処、こうさして貰た結構やと思う心を神が受け取るから身に不足なし。これ八つの埃りの道もある処、理を聞き分け。今まで知らん間というものはそのまゝ。裕福に暮らす中にも、身の不自由となれば、どうもなろうまい。不自由の/\者もある。たゞ一番の者も行けん者もある。それ誠一つであれば案じない。誠天の理である。ほんに日々のところこう暮らさして下さる、あゝ結構な事と思て暮らすよう。まあ暫くの処成る程/\と心を定め、内々へも成る程という処伝えて話し。 |
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12月5日 |
朝8時30分、小松駒吉、前事情につき御願い。
さあさぁさぁさぁさぁ長らえて/\の順序、名々それぞれの処、運び難ない処、又それより一時助けてくれと言うて来る処もある。なれども名々に功がのうてはなろまい。まあまぁ今日一つの心忘れぬようと、今日一日の日を忘れぬようと授け渡そ。しいかり受け取れ。悪しき祓ひ三遍三遍、三々九遍の理を渡そ。 |
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12月6日 |
宇野善助52才、小人身上願い。
さあさぁ小人たる処、その身の障り、どういう事と思う。多くの中の理がある。内々の処一寸障りある。これまでの処何にも分からなんだ。身の内借りもの/\と皆な聞いて居たやろ。小人たる処、一寸身不足なりたるやろと思う。世界皆な同じ借りものというところ、身の内の借りもの、人間の思うように行かんは、借りものの証拠。内々やれやれとの心治めよ。世界のところ、善も悪も同じ兄弟やと、心を治めよ。こうして居ても、どうや知らんと案じる心、先ず治めてくれ。 |
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12月6日 |
宇野善助、娘こん18才願い。
さあさぁよう聞き分けねば分からんで。一つや又一人/\、何たらした事や知らんと思う処、一人多くの子、どれ一人も憎い子はさらになき事や。知らずして通るは、仕様ないものや。世界は同じ兄弟、一日の日今一時忘れられんという処、前にもこうやった今度もこうやった。神ならば助けそうなものやと思うやろ。一度二度何たらした事やろ。天の借りもの、何ぼ聞いても、理を聞き分けねば何にもならん。又今日は理を聞きに来る。一つ/\区別を分けて、一人/\の心というものを授けてある。一人もなくして、大勢ありても頼りにならんと言うところもある。案じ思えば又案じになる。前々の事思うて又案じるようになるよな事では、借りものの処すうきり分かりてないで。 |
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12月6日 |
山出庄五郎、脳の痛みにつき引き続き御話し(真心組大代村講元)。
さあさぁ尋ねるから理を聞かす。いずれ(の)国の中(に在っても)(道の)理が分かれば自由自在(である)。広く多く(伝え行くに)は元の理を聞かそう。元々何にもない(処から始まった道である)。早く聞き分け。(そこには)人間心(は)更にないと(云う)。人間心更にないという理を聞き分け。人間心と言おうか、神の心と言おうか、(どちらであるかと)言う理を聞き分け。(教祖は)ちゃんと(した人であると)言おうか誰と言おうか。(どちらかであろう)(教祖は)何でもない百姓家の出、女一人。十三才の年より(中山家へ)入り込み、誠々々(の心を持って)天然自然の道(を)つくという処も聞いて居るであろう。よう聞き分けて理が分かれば、広く往還の道を通れるものと(云う)。憎うて言わぬ、可愛うて聞かす。蒔いたる種は腐らぬようと(いう)。早く一つの理を見るよう。国々の(道の)理を分かるようと。 |
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12月6日(陰暦10月22日) |
山田こいそ、産後すきやかならぬにつき伺い。
さあ妊娠の処、世界から見るは余程難し道である。その妊娠産式の許し、これに一つの理があり、この理というは話し、この理を聞き分けんというと、何も分からん。神心からは隔てはない。さあ案ずればその案じに理を増す。この理をよう思案せよ。さあ何かのところも苦がすうきりと遁れてあるで。さあ事情の道、さあ道から道へ、さあ因縁なら一つはどういう道もあり、世界見よう。その隔てられ、隔てられるも、一つは心にあり。さあその真実を受け取りたから、身を二つ。さあ後へ残る処、この理をよう聞き分けにゃ分からんで。さあ心鮮やかなら、すうきり、後へ残らん。もう一つ心後へ残るから、身の内ももう一つ後へ残るのやで。さあ当座やない。我が生涯の心定めれば、身の内は速やかなり。 |
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12月7日(陰暦10月23日) |
午前10時40分、鍵田忠次41才(高市郡佐田村講元)。
さあさぁさぁ尋ねる/\尋ねる事情、願う事情、さあさぁ一日日/\、生涯/\忘れぬよ、生涯の授け渡そ。さあさぁ授け/\/\/\、しいかり受け取れ。悪しき祓い助けたまへ天理王命、三遍ずつ三遍唱え、さゞん九遍の理を渡そ。しいかり受け取れ。 |
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12月7日 |
中井宗七、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情尋ね、段々借りもの事情名々身上一つの処分かり難ない。身上にて聞き分け。身に不自由がないでは、何程それがいかんと言わず、説いたる事もある。幾重の身の内事情分かり難ない。前々伝え、いかなる、胸の内より一つどんな事も不自由ないよう、一日も忘るゝという事はない。まあ成るが一つの処、思うたようならん内々にはいかん。事情澄んだる台がある中、内々澄んだる水同じ水なれば、どうでもこうでも仕様なし、澄んだる事情心事情足せば皆な分かる。いついつまで十分一つ処、前々今一時処、胸の処一つの処奮発、中に一つ席通されん。澄んだる事情聞き分け。 |
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12月8日(陰暦10月24日) |
午前8時、村田幸助、身上事情につき願い。
さあさぁさぁ待って居た/\。生涯の理に授け渡す。しいかり受け取れ。ちよと話し神の云うこと聞いてくれ、悪しきのことは云わんでな、このようの地(ぢい)と天とをかたどりて、夫婦をこしらへきたるでな、これはこの世の初めだし、ようし/\。悪しきを祓うて助けせきこむ、一列すまして甘露う台。 |
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12月9日 |
松田常蔵、前の障り再願い。
さあさぁ尋ねる。一名一人心尋ねる理は一名一人万人同じ事、一名聞き心にある。何か聞いて居るであろ。人間/\元が分かろまい。世界中皆な神の子供。難儀さそう、困らそうという親はあるまい。親あって子がある。この理を聞け。憎い可愛いの隔てない。養育さしてもどのよな者もある。同じ幾名の中、親の子、中に一つ隔てられる、隔てられる。一名一人借り物によって仕られる。多く子供隔て理はない。世上見て多く中の理を見れば分からん事はない。同じ借りもの、前々生まれ更わり、身に錆びる。又生まれ更わり、同じ心通り身に現われて、見分け聞き分け。人間同じ借りもの知らす。知らん。世上鏡映してある。分かる。難儀不自由身上現われてある理を見る。そこで長々あの身なら、タンノウなきにもあろまい。それよりタンノウ早く定め。誠心である。身が不自由、タンノウ、理はあるまい。人間同じ借りものなら、その身ならタンノウ。一寸早くいかなる理を取り直せ。 |
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明治20年12月11日(陰暦10月27日) |
佐藤山三郎、身上願い(大津)。
さあさぁさぁ問いに出る/\ところ、前々いかなる処理を聞かしてある。心を尽す/\処は、理は受け取りてある。内々の処は十分の中にいかなるも聞き分け。世界を助け、分かりがありて分かりがない。人間始めた元々理が分からん。名々理以ちて話し伝える。何で一つよう成らん。よう成らんではない。前々のサンゲせと言うても分かるまい。神は世界四方正面として鏡に皆な映してある。それ難儀な/\者も同んなし兄弟。俺もあんな身ならなあと、やれやれタンノウ、タンノウは誠より出やせん。そこでいかとも言わん。幾月とも言わん。これならと話しを聞き分け、身に障り、それより事情。 |
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12月12日(陰暦10月28日) |
午前9時、西村喜右衞門(十号講脇)。
さあさぁ段々/\の処、締まり切りたる処、前々の聞かしてある処忘れぬようと、今日一日の日いを忘れぬようと、誠の心に授け渡そ。どういう授け、さあさぁ、悪しき祓い助けたまへ天理王命、三遍ずつ三遍唱え、さゞん九遍の理を渡そ。確かに受け取れ。 |
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12月12日 |
深谷源次郎、願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、一時どうせえと言うわんで。行く/\の道は、世界にあるで。行く/\の道、長い道、土台を一つ拵え。半期一年、そこに、一つの道がある。半期/\/\/\そこで一年という日がある。忙わし/\/\日いがある。不自由/\/\という道もあるで。早くという、まだまだまだいう道もある。仕事/\/\いう、まだまだいう理いがあるで。これ誠重なりて来る。忘れんようと。 |
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12月13日 |
中井宗七、身上願い。
さあさぁ身の処々にて心得ん/\ところよう聞き分け。いかなる、前々の処聞かしてある。身の内それぞれ処へも尽す処の受け取りある。内々のところへも一つの話しを締まり、一人でも助けにゃならんという心を定め。身の処速やかという処ある。長くの処やない。世上の事情ありて、身の処速やかなあという処ある。一寸あちらが結ぼれる/\。皆などんな者でもある。それを分かれば、身の処速やかという処ある。それは直ぐと。 |
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12月14日 |
山瀬文次郎、願い。
これまで尽す長々道中、いかなる処聞き分け。一つの心で理治まってある。ちょとの心得ある。どういう事も一つ理答え、どういう事十分一つの助け一条、日々見るところ何でもこの理聞き分け。長い日長く、一つこれ段々一つ心治まる。処一つの理見るところ、一寸の心得というは済んだ。一寸どういうものである、ほんになと言う。あんた又どうなる知らん、案じる事は要らん。さあさぁ一日の処晴れる。又曇る。又風吹く。一日明日は又晴天、同じ、よう聞き分け。 |
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12月14日 |
成田政助52才、願い(丹波)。
さあさぁ尋ねるところの事情よう聞き分け。遠くの所より運ぶ処、よう聞き分け。何かの処尽す処皆な受け取ってある処、又先々の処、理を聞いて、何かの処理を治めるよう、理を聞かそ。内々睦ましいは誠、誠は天の理である。誠は弱いものである。弱いようで強いもの。強いというは、誠は天の理である。長くの道なら、長くの心を定め。どんな細道でも、誠の心通れば何にも危なきない。遠くやさかいに、近いさかいにという隔てない。遠くは遠くの理がある。誠さいあれば、自由自在と言うておこ。この理を聞き分けておけ。 |
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12月16日(陰暦11月2日) |
朝、山田伊八郎、伺い。
さあさぁ段々に尋ねる。変わる/\事情、段々変わる/\。又々身の処に不足つく。案じは要らん/\。どんな事も聞いて居る。世界残らずの理を諭そう。どんな事と思う。やれやれタンノウ/\。 |
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12月16日 |
植谷浅次郎、伺い(元斯道会21号)。
さあさぁよう聞き分けねば分からせんで。速やかと理を聞き分けば、身の処は速やかのものやで。前に一つの速やか。最初一つの事を忘れねば、身は速やかなもの。拝み祈祷して癒すやなし、たゞ一つ言葉で分かる。案じは要らんで。それたゞ内々の処、睦まじいという処誠、誠は天の理や。天の理いなら、神が直ぐに受け取る。誠程強いものはないで。この理を聞いて、身の不足なる処、世界を見てタンノウせよ。この理を知らそ。 |
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12月19日(陰暦11月5日) |
増野正兵衞、咽喉腫れ食事通り兼ね咳出るにつき伺い。
さあさぁ名々一つに、俄かにどういう事に成りて理が分からん。順序心得ん。心順序案じる事は要らん。身の処案じる事要らん。段々どういう話し伝え。一つ心治め。あちらにも心に掛かる、こちらも心に掛かる。どんと心を治め。成る成らん、身一つ成る。名々。さあ身上一条、思う心あれど、今はこうで先はこう、あちらも心に掛かる。この先今一時運び難くい。先々一つ理がある。運ぶ/\、いかなるも聞き分け。思う思わん。ちょい/\と身に障り、聞いて定めば身のところ速やかと成る。これを聞き分けて、成る程先々が分かる。身のところ速やかとなる。今のところこう、先の処こう、あちらの身の処忘れられん。どういう事を聞く。道の道なら通らねばならん、という心を定めてくれ。 |
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12月20日 |
村田忠三郎、願い。
さあさぁさぁ事情以ちて事情尋ねる。さあさぁ内々運ぶ道を以ちて諭する処内々の処聞いて治めるようと。それ睦ましい/\という処より、世界の処順序という処へ遅い早いがない。内よりより誠を出して渡せば、世界も成る程と。この話し順序/\との一つの話しと。順序/\、こういう処もあると言うて遅いやないで。身上/\不足なれば心得ん/\と。これ程尽すのに、身の処どうゆものと思う。尽すのに身の処一つの不足。案じは要らん。案じては案じを回る。一つはタンノウ。何かの処のタンノウと、この処よう聞き分けてくれねば分からん。さあさぁ前々に伝えてある/\。まだまだまだの心、理を聞かねば分からんで。十分たっぷり入れ帰いりて、もう一段直ぐと/\。 |
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12月21日 |
午前10時半、池田村講元植田平一郎、お授け。
さあさぁさぁ順序/\/\いかなる順序、自由自在/\。いかなる心、さあさあ一日/\/\日しいかり/\と、さあさぁさぁ受け取れ/\。さあさぁさぁさあ授け/\助け一条のため、悪しき祓い助けたまへ天理王命、三遍づつ三遍、三々九遍の理を渡そ。しいかり受け取れ。 |
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12月22日(陰暦11月8日)頃 |
増野正兵衞、伺い。
さあさぁ身上処、どういう心得ん。何も心得んなる。いついつ身改め。よう聞き分け。一寸心得ん、身の改め。どうなる知らん、身改め。心直ぐ成る成らん、一つ改め。一寸心得ん。心よう聞き分けくれねばならん。十分治まり成るも案じる。どういう、何遍身に覚えあろう。案じる事は要らん。何遍同じ案じは要らん。 |
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12月23日(陰暦11月9日) |
増野正兵衞、伺い。
さあさぁいかなる身処、第一身処障り、何かの処、前よりいかなる心にある。又々名々身の処、一つ思案。何か順序、前々長らくの処、事情身上、事情心理を思う。一つ心運ばねばなるまい。どんと大き心を定め、不変。身一つ障り、どんと一つ理がなく大変、旬々発する処、成るよ/\理を治めねばならん。 |
同日、増野正兵衞帰る際伺い。
さあさぁ内々処、身上段々一つ思う。身上もう一つ成る程一つ事情、一つ治まり事情、どんと大き心を治め。名々一つ心あって、心を遙か向うを眺める心。内々それぞれ身上思う。それか尋ねども、遙かどんと大き心で居よ。 |
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12月23日 |
深谷、伺い。
さあさぁ身の処心得んと、どういうものであろ。又々早くやろ、又早くの心もある。尋ねる理を聞かそ。多くの人を計る。これは/\と思う、気を使う。やれやれと心使う。どんな事も計らにゃならん。身の内不足なると思うは違う。寝てる間も忙わしい/\働かんならん。名々心に委せておこ。 |
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12月30日午前9時 |
村田忠三郎。
さあさぁさぁさぁこれまで助け一条のこう、これまで何でもという処、さあさぁ一日の日何でもという速やかの処へ授け渡そ。悪しき祓い助けたまへ天理王命、三遍ずつ三遍唱え、さゞん九遍の理を渡そ。しいかり受け取れ。 |
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明治20年 |
明石関助、身上願い。
さあさぁ身の処にて不足なる/\いう処、何程願えども何程頼めども、何程尽せども、こうはないという心を、すっきり取り直せ。何程の事と言うても拝み祈祷するやなし、たゞ一寸話し聞いて、成る程という心なら、身の処速やかなものや。どんな事も心通りや。何かの処聞き分け。第一何ぼ願えども速やかならんという理を聞き分け。順序の道は世界ある。そこで誠という心治めにゃならん。世界見て、名々もあんな難渋な身ならなあと思うて、タンノウと心にせよ。これが誠や。誠より受け取る処なきものと。 |
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明治20年12月 |
富田伝次郎、身上願い。
さあさぁ身の内の処、身上よう聞き分けねばあかんで。名々身の内一つ/\処、よう聞かねばならん。内々の処、何かの処聞き分け。段々長い処、幾重尋ね。身の障りいずれ/\、一度二度話して見ても見る。何か通り、見て尋ね。内々家内、これも速やかと言えば速やか。心一つ案じることはないで。思うようなる。心通りつけよう。これまで一つ分かり、幾重サンゲ。日柄延ばし、日限、よう聞き通る。誠一つ寄せてくれ。誠一つ、どれはどうや知らん。 |
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