心臓病 |
更新日/2016.05.15日
(れんだいこのショートメッセージ) |
ここで、心臓病諭しについて確認しておく。 2003.7.23日 れんだいこ拝 |
【心臓の機能と役割】 |
(「かしものかりもの入門」の「身の内 九つの道具、歯」その他参照) 心臓は250~350㌘、握りこぶしより少し大きめである。これが止まると確実に死んでしまう。人間の血液は体重の約13分の一で、体重65㎏の人なら約5㎏。心臓が送り出す血液は、1回の拍動で送り出される血液量が約70ミリリットル、平常時1分間の拍動は60-70回なので、毎分約5リットルの血液が心臓から送り出されている。この量は体内の血液量に相当する。即ち、体に必要なエネルギー源(酸素と栄養源)は、毎分、新しいものに入れ替えられ、全身の細胞に送られて行く。激しい運動をした時の血液は、わずか20秒ほどで体内を一周する。 心臓の細胞は、他の臓器の細胞と違って、一度できあがってしまうと分裂しない。細胞の中を見ると、収縮の役割を担う数多くの筋線維(フィラメント)に沿って、細胞にエネルギーを供給するミトコンドリアがズラリと並んでいる。それは形も大きく、数も他の細胞に比べてはるかに多い。心臓は脳の指令がなくても、血液を供給してやりさえすれば自動的に働き続ける。この自動性をコントロールしているのは、心臓の上部にある「洞結節」(どうけつせつ)と云う司令部である。ここから5ミリ幅ぐらいの配線が伸び、収縮のリズムを一定に保つ役割をしている。 心臓は、まず右心房と左心房が同時に収縮し、次に、その下の右心室と左心室が同時に収縮して血液を送り出している。筋肉(心筋)にエネルギーとなる酸素や栄養素を補給しているのが心臓の表面を覆う左右二本の冠状動脈である。心臓の重さは体重の0.5%なのに、冠状動脈には全体の4%もの血液が流れ、心臓は全身の11%もの酸素を消費している。この冠状動脈の酸素が不足すると狭心症、血液が流れず心筋が壊死すると、恐ろしい心筋梗塞になってしまう。体温は血液によって全身に運ばれた栄養素や酸素がエネルギーとなる(代謝する)ときに発生するが、約36.5度の人間の体温は5度上昇しても下がっても、命に関わる。そこで外の温度が低い時は、毛の根元の立毛筋が縮んで鳥肌が立ち、皮膚の表面積を小さくすると共に、血管も縮んで体温が逃げ出すのを防ぎ、筋肉は体温を作るためにブルブル震える。外の温度が高かったり、運動をして体温が上昇すると、汗を出して気化熱で体を冷やし、毛穴は開き、呼吸が盛んになって体温を低くする。この巧みな温度調節は、脳の視床下部の体温調節中枢がおこなっていると云われている。大動脈などの太い動脈では、心臓から押し出された非常な高圧の血液が絶えず流れている。そのため、動脈壁の中には、ゴムのように伸び縮みする弾性板という繊維組織がたくさんあり、その間に平滑筋細胞が詰まり、しなやかで分厚い構造になっている。 以上、まことに精妙、精巧、不思議な働きをしてくださっている。心臓のこうした仕組みと働きは、まさに親神様からの賜物の貸しもの借りものと拝する。 |
【心臓の病疾の種類】 |
心臓病は「心不全」として考えられる。ポンプのように全身に血液を送り出す心臓が、何らかの原因により働きが弱まり、役割を十分果たすことができなくなった状態を示す。急に発症する「急性」と徐々に進行して発症する「慢性」がある。「急性」は過度のストレスや、心筋梗塞、不整脈、弁膜症などの病気によって起きることが多い。 病名としては狭心症と心筋梗塞、弁膜症等々がある。狭心症と心筋梗塞は心臓各所へのパイプラインの事故が原因となる。弁膜症は4室間のドアの立付け不良が原因となる。 突如発症するのは急性心筋梗塞。代表的な症状として激しい呼吸困難と血圧の低下を伴い、前兆はほとんどなく突然発症するのが特徴。カテーテル治療が主流である。 |
【心臓の病疾のお諭し】 |
【動悸病諭し】 |
動悸は、心中秘めた不足、縁につながる人への不足が多いことが原因で起きるケースが多い。眉間にしわを寄せるのは、心配、用心。安心に関係している。動悸は、「心を治めよ。心を治めるにはたんのうが大切」のお諭しになる。不整脈は拍動のつまずきで、心因性心配性で共通している。内心ハラハラ、ドキドキ、ドッキリが良くない。この原因の除去が肝要である。 |
【動悸病諭しの実例】 |
「或る時、村田イエが、動悸が激しくなってきて困ったので、教祖にお伺いした処、次のようにお諭し下された。『動悸は、神様、胸が分からん、と云うて、笑うてござるのやで』」。(逸話篇「179、動悸お諭し」) |
(私論.私見)