生殖、不妊

 更新日/2016.05.15日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、生殖諭しについて確認しておく。

 2003.7.23日 れんだいこ拝


生殖の機能と役割】
 (「かしものかりもの入門」の「身の内九つの道具、男一の道具」その他参照)

 生まれてくる赤子の性別は卵子と精子が受精した瞬間に決まっている。人間の細胞には、遺伝子・DNAが並ぶ23対・46本の染色体があり、最後のXとY染色体が性染色体である。人体を形作り維持する体細胞とは異なり、子孫を残すための生殖細胞は減数分裂という特殊な分裂をするので、卵子と精子は体細胞の半数(23本)の染色体を持つ。女性の性染色体は二本ともXなので、卵子は必ずX染色体を持つ。一方、男性はXとYの染色体があるので、精子の半数はX染色体を、あと半数はY染色体を持つことになる。卵子に受精することのできた精子がX染色体を持っていれば胎児は「女(XX)」、Y染色体を持っていれば「男(XY)」になる。減数分裂するとき、一個の卵子や精子へ23ペアの染色体(相同染色体)の内、どちらが入るかによって、それぞれの遺伝子の組合せが決まる。そのパターンは2の23乗で約840万種類にもなる。さらに、その卵子と精子の遺伝子が合体するので、兄弟が同じ遺伝子を持つ確率は約70兆分の一になる。顔かたちが皆違う所以である。

 性の決定のカギはY染色体上の遺伝子にあることが昭和62年(一九八七)に確認された。この遺伝子からの指令を受けると胎児の体内では精巣が出来、精巣から出る男性ホルモン(アンドロゲン)を浴びたウォルフ管が男性性器に分化して、ミュラー管は退化する。もしも、男性ホルモンが出なければミュラー管が女性性器に分化し、ウォルフ管は退化する。どうやら、もともと人間は、女性となるように創られているようである。  

 以上、まことに精妙、精巧、不思議な働きをしてくださっている。生殖のこうした仕組みと働きは、まさに親神様からの賜物の貸しもの借りものと拝する。


 環境ホルモンの影響で精子の数が減少しているという「仮説」を日本のマスコミが大きく取り上げ、話題となっている。(減少していないという調査報告もあります)この問題について最も有名なのが、米国・フロリダのアポプカ湖に棲む雄ワニのペニスが異常に小さいことである。これらのワニでは、一九八〇年に農薬会社のたれ流した薬品が女性ホルモン(エストロゲン)として働いている一方、男性ホルモン(アンドロゲン)を抑える物質も見つかっている。1962年、レイチェル・カーソン女史が勇気をもって著した「沈黙の春」が契機となり、DDT(殺虫剤・農薬)などの使用が禁止された。

受精後の胎児の成長】
 受精した卵子の大きさは僅か0.1ミリ。30時間後、最初の分裂をする。その後は、約10時間ごとに分裂を繰り返し、2から4、4から8へと数を増やして、受精後3日で20-30の細胞になる。4日目、胚の中に隙間ができ、内側に細胞の塊が付着する形になる。この頃から細胞に互いに少しずつ違った性質を持つようになり、やがて内側の塊は体に、外の球のところは胎盤になって行く。

 着床。受精後1週間で劇的に変化した受精卵は至急の壁にくっつく。すると、卵の外側の細胞群(栄養芽細胞)が酵素を分泌して子宮の膜を溶かし、卵は子宮の壁に埋もれて行く。そして、外の球と内部の細胞塊との間にもう一つの細胞ができる。ここに羊水が堪るになる。卵の中の、将来人体になる細胞群は外胚葉(がいはいよう)と内胚葉(ないはいよう)の二層に分かれて板状に並び、球を仕切る形に変化する。こうして胎児へと成長していく準備が整えられる。

 受精後2週間、既に細胞は莫大な数になっており、しかも細胞それぞれの役割分担がはっきりしてきている。どの細胞が体のどの部分になるのか決まってきている。細胞の役割分担分岐経緯は謎である。この頃から本格的な体の形成が始まる。母親が次の月経が来ないことに気づく頃、まず1本の筋が現れ、外側の層の外胚葉から細胞が中へ中へと潜り込んで中胚葉を形成し三層となる。さらに、外胚葉の左右が厚く盛り上がり、そのへこみがくびれ、切られて神経管ができる。これが後に中枢神経系(脳、脊髄)になる。

 4週目、中胚葉の中で心臓が脈動を開始する。ここで、それまで三層の板の形であった人体は、外から内へと巻き込まれて、その先で繋がり管を作る。このときできる管が口から肛門に至る消化器系の元になる。その後、それぞれに固有の器官が形成されていく。器官の形成には順序が決められている。一つの部分ができないと次の部分はできず、しかも同じ性質の細胞同士が寄り集まるようになっている。


 人間の体は、受精後約2ヶ月で、重要な器官の形成をほとんど完了させる。この頃より人間らしい顔つき、体つきになる。その大きさは約6センチ。5ヶ月を過ぎると肺が発達する。

 以上、まことに精妙、精巧、不思議な働きをしてくださっている。胎児の成長のこうした仕組みと働きは、まさに親神様からの賜物の貸しもの借りものと拝する。

妊娠諭し】






(私論.私見)