老化

 更新日/2016.05.15日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、耳病諭しについて確認しておく。

 2003.7.23日 れんだいこ拝


【耳の機能と役割】
 (「かしものかりもの入門」の「身の内九つの道具、耳その他参照)

 耳の役割は、「音、声を聞く」ことにある。「音を聞く」役割には、1・人の言葉を聞き分ける。2・音楽を楽しむ。3・小鳥のさえずりや虫の音を聞く。雨風や小川のせせらぎ、波の音などを聞く等々がある。加えて「耳がおこなっているもう一つの大切な役割は人体の平衡バランスを保つ」ことにある。

 耳の構造は、外側が外耳。その外耳道がカーブして耳の中を暗くしている。これより中の鼓膜まで実に精巧に音を伝達し聞き分ける仕組みになっている。音や声は空気の振動(音波)として伝わる。外界で発せられた音は両耳の耳介で捕らえられ、外耳道を通って鼓膜を振動させる。鼓膜は直径約9㎜、厚さ0.1㎜の弾力性に富んだ薄い膜になっており、音の振動を正確に耳小骨のツチ骨からキヌタ骨へ、そしてアブミ骨へと伝える。三つの耳小骨はマッチ棒の頭ほどもない、人体の中で最も小さい骨であるが、それぞれしっかりと筋肉で結ばれていて鼓膜の振動を増幅させる。耳小骨で増幅された音の振動は、カタツムリの形をした蝸牛の中に満たされたリンパ液に伝わり、ここで水の振動となる。蝸牛の中には音の強弱・高低に反応する感覚細胞がずらりと並び、リンパ液の振動を電気信号に変換し、蝸牛神経を通して大脳へ情報を送る。人間が聞き分けることのできる音程は約4000段階。情報量の最小単位のビットにすると1万2千5百ビットもの容量がある。「あいうえお」の50音を聞き分けるための情報量は、わずか60ビットである。音の高さの単位であるヘルツは20ヘルツから2万ヘルツまでが守備範囲で、人の話し声は200から4000ヘルツ。海に潜ったり飛行機が急上昇すると鼓膜の外側と内側の気圧が変化し、ごく薄い鼓膜は外の気圧が高いと内側へ、低いと外側へ引っ張られ、耳がツーンとなる。鼓膜の内側の空気は耳管で鼻やのどにつながっていて、つばを飲み込んだりして出口を開くと元に戻る。

 二足歩行をする人間は、バランスがとれなくては歩くどころか立ってもいられない。人体のバランスを保つ三半規管には、前後・上下・左右に三本の半円の管が広がっている。その中のリンパ液の流れにより回転運動を感じている。根元にある球形のうは体の左右の傾きを、卵形のうは体の上下の傾きを感じて、それぞれ電気信号を前庭神経を通して大脳へ送る。人間が自転車に乗れ、宙返りさえできるのは、この器官のお陰である。

 以上、まことに精妙、精巧、不思議な働きをしてくださっている。のこうした仕組みと働きは、まさに親神様からの賜物の貸しもの借りものと拝する。


【耳の病疾の種類】耳の病気
 耳病。

【耳の病疾のお諭し】
 耳病諭しは次のようになる。
 「互いによく談じ合い、聞きにくいことも前生因縁とたんのうし、理を聞き分け、心を濁さずに通りなさい。早く天理を人に知らせ、理を聞かすお助けに向かいなさい」。

耳の病疾に対する昔の言い方一考】
 「耳の不自由な人に対して、昔の言葉では『つんぼ』と云う。聞きこえないところに置かれることを『つんぼ桟敷』と云う。現在では差別用語として使用が禁止されているが、何を表現しようとしているのかにつき参考になることがあるので一応確認しておく、現在の表現との優劣も愚考してみたい」。

【耳相学】
 耳相学は、耳の大小、そり方、耳肉の厚み等々を観る。

 耳はマユと鼻底との間にあるのが普通の位置。これより上にはみでている耳は、目上の人から引き立てられ、地位がよくなったり、金ができるなどの運がある。耳がふつうの位置より下にはみだしている場合は、指導者や支配者などになる運を持っている相である。下にさがりすぎると、情におぼれすぎて、社会的成功はむずかしくなってくる。耳の色つや。耳の色が良い時は健康であって運もよく金銭的にも恵まれる。耳の色がすすけたように汚れているのは身体に栄養がとれておらず、金運も衰えている時である。耳の肉、とくに耳たぶの肉の厚くふっくらとしている人は福相耳と云われる。福耳のなかでももっともよい相は、耳たぶの下端がまっすぐにたれずに、口のほうにむかっており、その上に米粒が乗るくらい、くの字に曲がっている相である。この耳の人は財産をふやしていく相である。女でこの耳の人は男運がよく、資産家と結婚するか、金のあるパトロンに恵まれる。耳たぶの肉がきわめて薄く小さく、ほとんどないように見える人は、金に縁の薄い相です。金もうけをしても、すぐ人にだまされたり、思いがけない大損があったりして身につかないことが多い。耳全体が小さくて肉が薄く、耳たぶのない人は、浪費や失費で金が残りません。






(私論.私見)