お筆先全文

 更新日/2018(平成30).4.29日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 以下、1号から9号までのお筆先全文を記す。おふでさき」の 01.第一号 02.第二号 03.第三号 04.第四号 05.第五号 06.第六号 07.第七号 08.第八号 09.第九号 10.第十号 11.第十一号 12.第十二号 13.第十三号 14.第十四号 15.第十五号 16.第十六号 17.第十七号 参照。

 2007.12.5日 れんだいこ拝


【おふでさき 1号】(1〜74)、1869(明治2).1月より)
 お歌
1.1  よろづ世の 世界一列 見晴らせど 
 胸の分かりた 者はないから
1.2  そのはずや 説いて聞かした ことはない 
 何も知らんが 無理でないぞや
1.3  このたびは 神が表へ 表われて 
 何か委細を 説いて聞かする
 
1.4  このところ 大和の地場の 神がたと 
 云うていれども 元知るまい
1.5  この元を 詳しく聞いた ことならば 
 いかな者でも 皆な恋しなる
 
1.6  聞きたくば 訪ね来るなら 云うて聞かす 
 よろづ委細の 元の因縁
1.7  神が出て 何か委細を 説くならば 
 世界一列 心勇むる
  
1.8  一列に 早く助けを 急ぐから 
 世界の心 勇め掛かりて
1.9  段々と 心勇んで 来るならば 
 世界世の中 ところ繁盛(はんじょ)う
1.10  この先は 神楽(かぐら)づとめの 手をつけて 
 皆んな揃うて つとめ待つなり
1.11  皆な揃うて 早くつとめを するならば 
 傍(そば)が勇めば 神も勇むる
1.12  一列に 上の心が いづむなら 
 物の立毛(りゅうけ)が 皆ないづむなり
※「かみの心が」の「かみ」は「神の心」ではなく
「上の心」ではなかろうか。
1.13  立毛の いづむ心は 気の毒や 
 いづまんようと 早く勇めよ
1.14  立毛が 勇み出るよと 思うなら 
 神楽つとめや 手踊りをせよ
1.15  このたびは 早く手踊り 始めかけ 
 これが合図の 不思議なるぞや
1.16  この合図 不思議と云うて 見えてない 
 その日来たれば 確か分かるぞ
1.17  その日来て 何か分かりが ついたなら 
 いかなものでも 皆なが感心 
1.18  見えてから 説いてかゝるは 世界並 
 見えん先から 説いておくぞや
1.19  この先は 上たる心 段々と 
 心しづめて和睦なるよう
 Hereafter, I desire that those in high places gradually
 calm their minds and make peace.
1.20  この和睦 難しいように あるけれど 
 段々神が 守護するなり
1.21  この世うは 理いで責めたる 世界なり 
 何かよろづを 歌の理で責め
1.22  責めるとて 手差しするでは ないほどに 
 口でも云わん 筆先の責め
 
 I shall press, though not by force or word of mouth. 
 I shall press by the tip of My writing brush.  
1.23  何もかも 違わんことは 良けれども 
 違いあるなら 歌で知らせる
1.24  知らしたら 表われ出るは 気の毒や 
 いかな病いも 心からとて
 
1.25  病いとて 世界並みでは ないほどに 
 神の立腹 今ぞ表わす
1.26  今までも 神の云うこと 聞かんから 
 是非なく表て 表わしたなり 
1.27  こらほどの 神の残念 出てるから 
 医者薬も これはかなわん
 
1.28  こればかり 人並やとは 思うなよ 
 何でもこれは 歌で責めきる
 
1.29  このたびは 屋敷の掃除 すきやかに 
 したゝてみせる これを見てくれ
1.30  掃除さえ すきやかしたる ことならば 
 知りて話して 話しするなり
1.31  これまでの 残念なるは 何のこと 
 足のちんばが 一の残念
1.32  この足は 病いと云うて いるけれど 
 病いではない 神の立腹
1.33  立腹も 一寸(ちょっと)のことでは ないほどに 
 積もり重なり 故(ゆえ)のことなり
1.34  立腹も 何ゆえなると 云うならば 
 悪事がのかん 故のことなり 
1.35  この悪事 すきやかのけん ことにては 
 普請の邪魔に なるとこそ知れ
1.36  この悪事 何ぼしぶとい ものやとて 
 神が責めきり のけてみせるで
1.37  この悪事 すきやかのけた ことならば 
 足のちんばも すきやかとなる
1.38  足さえが すきやか直り したならば 
 後は普請の 模様ばかりを
1.39  一寸話し 正月三十日と 日を切りて 
 贈るも神の 心からとて 
1.40  傍な者 何事すると 思へども 
 先なることを 知らん故なり 
1.41  その日来て 見えたるならば 傍な者 
 神の云うこと 何も違わん
1.42  今までは 神の云うこと 疑うて 
 何も嘘やと 云うていたなり
1.43  この世うを 創(はじ)めた神の 云うことに 
 千に一つも 違うことなし
1.44  段々と 見えてきたなら 得心せ 
 いかな心も 皆な表われる
1.45  よろづよの 世界中を 見渡せば
 道の次第も いろいろにある 
1.46  この先は 道に例えて 話する
 どこのこととも 更に云わんで 
1.47  山坂や いばら畔(ぐろう)も がけ道も
 剣の中も 通り抜けたら
 
※畔(ぐろう)は大和の方言。折り重なって絡み
合っている状態のことを意味している。
1.48  まだ見える 火の中もあり ふち中も
 それを越したら 細い道あり
1.49  細道を 段々越せば 大道や
 これが確かな 本道である
1.50  この話し ほかのことでは ないほどに
 神一条で これ我がこと 
1.51  今までは 内なることを ばかりなり
 もうこれからは 文句代わるぞ   
1.52  よろづよに 世界のところ 見渡せど
 悪しきのものは 更にないぞや 
1.53  一列に 悪しきと云うて ないけれど
 一寸の埃(ほこり)が ついたゆえなり 
1.54  この先は 心しづめて 思案せよ
 あとで後悔 なきようにせよ 
1.55  今までは 長い道中 道すがら
 よほど退屈 したであろうな  
1.56  このたびは もう確かなる 参り所(しょ) 
 見えてきたぞえ 得心をせよ 
1.57  これからは 長い道中 道すがら 
 説いて聞かする とくと思案を 
1.58  この先は 内を治める模様だて 
 神の方には 心急き込む   
1.59  段々と 神の云うこと 聞いてくれ 
 悪しきのことは 更に云わんで 
1.60  この子供 二年三年 仕込もうと 
 云うていれども 神の手離れ
1.61  思案せよ 親がいかほど 思うても 
 神の手離れ これはかなわん 
1.62  この世うは 悪事まじりで あるからに
 因縁つける ことはいかんで
 
1.63  我が身には もう五十やと 思えども 
 神の目えには まだ先がある 
1.64  今年より 六十年は しっかりと 
 神の方には しかと請け会う
1.65  これからは 心しっかり 入れ替えよ
 悪事払うて 若き女房 
1.66  これとても 難しいように あるけれど
 神が出たなら 貰い来るぞや  
1.67  日々に 心尽くした その上は
 後の支配を よろづ任せる  
1.68  五人ある中の二人(にゝん)は 内に置け
 あと三人は 神の引き受け 
1.69  よろづ世の 世界のことを 見晴らして
 心しづめて 思案してみよ  
1.70  今までも 神の世界で あるけれど
 仲立ちするは 今が初めや 
1.71  これからは 世界の人は おかしがる
 なんぼ笑うても これが第一
1.72  世界には 何事すると 云うであろ
 人の笑いを 神が楽しむ
 
1.73  銘々(めいめい)の 思う心は いかんでな
 神の心は 皆な違うでな
1.74  前生の 因縁寄せて 守護うする
 これは末代 しかと治まる

【おふでさき 2号】(1〜47)、1869(明治2).3月より)
2.1  これからは 往還道を つけ掛ける 
 世界の心 皆な勇めるで
2.2  上たるは 心勇んで 来るほとに 
 なんどきにくる 刻限が来た
2.3  茶摘んで 後刈り取りて しもたなら 
 後へ出でるのは 陽気づとめや
2.4  このつとめ どこから来ると 思うかな 
 上たるところ 勇み来るぞや
2.5  段々と 神の守護うと 云うものは 
 珍しことを 皆なしかけるで 
2.6  日々に 神の心の せきこみを 
 皆な一列は 何と思うてる 
2.7  何にても 病い痛みは 更になし 
 神の急き込み 手引きなるぞや
2.8  急き込みも 何ゆえなると 云うならば 
 つとめの人衆 欲しいことから  
2.9  このつとめ 何のことやと 思うている 
 よろづ助けの 模様ばかりを  
2.10  この助け 今ばかりとは 思うなよ 
 これ末代の 古記(こうき)なるぞや
 
2.11  一寸話し のぼせかんてき 云うている 
 病いではない 神の急き込み
  
2.12  段々と 真実神の 一条 
 説いて聞かせど まだ分かりない  
2.13  早々と 表て出ようと 思えども 
 道がのうては 出るに出られん 
2.14  この道を 早くつけよと 思えども 
 ほかなるとこで つけるとこなし
  
2.15  この道を 真実思う ことならば 
 胸の内より よろづ思案せ  
2.16  この話し 何のことやと 思うている 
 神の打ち分け 場所を急き込む  
2.17  この道が 一寸見えかけた ことならば 
 世界の心 皆な勇み出る  
2.18  何にても 神の云うこと しかときけ 
 屋敷の掃除 でけたことなら 
2.19  もう見える 横目振るま ないほどに 
 夢みたように 埃り散るぞや 
2.20  この埃り すきやか払うた ことならば 
 後はよろづの 助け一条
2.21  この先は 段々つとめ 急き込んで 
 よろづ助けの 模様ばかりを 
2.22  世界中 どこが悪しきや 痛みしよ 
 神の道教え 手引き知らすに 
2.23  この世うに 病いと云うて ないほどに 
 身のうち障り 皆な思案せよ
2.24  日々に 神の急き込み この助け 
 皆な一列は 何と思うてる 
2.25  高山の お池に沸いた 水なれど 
 出端は濁り 五目混じりで 
2.26  段々と 心しづめて 思案する 
 澄んだる水と 代わり来るぞや
2.27  山中の 水の中へと 入りこんで 
 いかなる水も 澄ますことなり 
2.28  日々に 心尽くする その方は 
 胸を治めよ 末は頼もし
2.29  これからは 高山池へ 飛び入り 
 いかな五目も 掃除するなり
2.30  五目さえ すきやか出して しもたなら 
 後なる水は 澄んであるなり
2.31  これからは 唐と日本の 話しする 
 何を云うとも 分かりあるまい
2.32  唐人が 日本の地へ 入りこんで 
 まゝにするのが 神の立腹
2.33  段々と 日本助ける 模様だて 
 唐人神の まゝにするなり
 
2.34  この先は 唐と日本を 分けるでな 
 これ分かりたら 世界治まる
 
2.35  今までは 上たる心 分からいで 
 世界並みやと 思うていたなり  
2.36  これからは 神が体内 入りこんで 
 心すみやか 分けてみせるで 
2.37  日々に 寄り来る人に 理(ことわり)を 
 云えば段々 なをもまあすで
2.38  いかほどの 多くの人が 来たるとも 
 何も案じな 神の引き受け
2.39  珍しい この世創めの 甘露台 
 これが日本の 治まりとなる
2.40  高山に 火と水とが 見えてある 
 誰が目えにも これが見えんか
2.41  段々と いかな話しも 説いてある 
 確かなことが 見えてあるから
2.42  幸せを 良きようにとて 十分に 
 身についてくる これを楽しめ
2.43  何もかも 強欲尽し そのゆえは 
 神の立腹 見えて来るぞや
 
2.44  段々と 十五日より 見えかける 
 善と悪とは 皆な表われる
2.45  この話し どこのこととも 云わんでな 
 見えてきたれば 皆な得心せ
2.46  高山の 日本のものと 唐人と 
 分ける模様も これも柱や 
2.47  唐人と 日本のものと 分けるのは 
 火と水とを 入れて分けるで

【おふでさき 3号】(1〜149)、1874(明治7).1月より)
3.1  このたびは 門の内より 建物を 
 早く急いで 取り払いせよ
3.2  すきやかに 掃除したてた ことならば 
 なあ胸急ぎ 頼みいるぞや
3.3  真実に 掃除をしたる その後は 
 神一条で 心勇むる
3.4  段々と 世界の心 勇むなら 
 これが日本の 治まりとなる
3.5  今までは 何よのことも 分かりない 
 これから見える 不思議合図が
3.6  来ん者に 無理に来いとは 云うでなし 
 つき来るならば いつまでも良し
3.7  これからは 水に例えて 話する 
 澄むと濁りで 悟るなり
3.8  真実に 神の心の 急き込みは 
 真の柱を 早く入れたい
3.9  この柱 早く入れよと 思えども 
 濁りの水で ところ分からん
3.10  この水を 早く澄ませる 模様だて 
 すいのと砂に かけて澄ませよ
3.11  このすいの どこにあるやと 思うなよ 
 胸と口とが 砂とすいのや
3.12  この話し 速やか悟り ついたなら 
 そのまま入れる 真の柱を
3.13  柱さえ しっかり入れた ことならば
 この世確かに 治まりがつく
3.14  この話し 悟りばかりで あるほどに
 これ悟りたら 証拠試しや
3.15  この世うの 人間始め 元の神
 誰も知りたる 者はあるまい
3.16  泥海の 中より守護 教え掛け
 それが段々 盛んなるぞや
3.17  このたびは 助け一条 教えるも
 これもないこと 始めかけるで
3.18  今までに ないこと始め かけるのは
 元拵えた 神であるから
3.19  日々に 神の話しが やまやまと
 つかえてあれど 説くに説かれん
3.20  何にても 説かれんことは ないけれど
 心澄まして 聞く者はない
3.21  速やかに 心済まして 聞くならば
 よろづの話し 皆な説き聞かす
3.22  この世うの 確か験(ため)しが かけてある
 これに間違い ないと思えよ
3.23  この験し 速やか見えた ことならば
 いかな話しも 皆なまことやで
3.24  何もかも いかな話しも 説くほどに
 何を云うても 嘘と思うな
3.25  目えに見えん 神の云うこと 為すことは
 何をするとも 一寸に知れまい
3.26  早々と 見える話しで あるほどに
 これが確かな 証拠なるぞや
3.27  これを見て 何を聞いても 楽しめよ
 いかな話も 皆なこの通り
3.28  人の物 借りたるならば 利が要るで
 早く返済 礼を云うなり
3.29  子の夜泣き 思う心は 違うでな
 子が泣くでない 神の口説きや
3.30  早々と 神が知らして やるほどに
 いかなことでも しかと聞き分け
3.31  親々の 心違いの ないように
 早く思案を するがよいぞや
3.32  真実に 人を助ける 心なら
 神の口説きは 何もないぞや
3.33  銘々に 今さえ良くば 良きことと
 思う心は 皆な違うでな
3.34  てがけから いかな大道 通りても
 末の細道 見えてないから
3.35  人間は あざないもので あるからに
 末の道筋 更に分からん
3.36  今のこと 何も云うでは ないほどに
 先の往還 道が見えるで
3.37  今の道 いかな道でも 嘆くなよ
 先の本道 楽しんでいよ
3.38  真実に 助け一条の 心なら
 何云わいでも しかと受け取る
3.39  口先の 追従ばかりは いらんもの
 真の心に 誠あるなら
3.40  段々と 何事も この世は
 神の体や 思案してみよ
3.41  人間は 皆々神の 貸しものや
 何と思うて 使うているやら
3.42  今年には 珍らしことを 始めかけ
 今まで知らぬ ことをするぞや
3.43  今までは 何よのことも 世界並み
 これから分かる 胸の内より
3.44  このたびは 助け一条に かかるのも
 我が身験し 掛かりたるうえ
3.45  助けでも 拝み祈祷で 行くでなし
 伺いたてて 行くでなけれど
3.46  このところ よろづのことを 説き聞かす
 神一条で 胸の内より
3.47  分かるよう 胸の内より 思案せよ
 人助けたら 我が身助かる
3.48  高山は 世界一列 思うよう
 まヽにすれども 先は見えんで
3.49  段々と 多く寄せたる この立ち木
 用木になる ものはないぞや
3.50  いかな木も 多く寄せては あるけれど
 歪みかがみは これはかなわん
3.51  世界中 胸のうちより 真柱
 神の急き込み 早く見せたい
3.52  世界中 胸の内より この掃除
 神が箒(ほうき)や しかと見ていよ
3.53  これからは 神が表へ 現れて
 山へかかりて 掃除するぞや
3.54  一列に 神が掃除を するならば
 心勇んで 陽気尽くめや
3.55  何もかも 神が引き受け するからは
 どんなことでも 自由よう自在を
3.56  このたびは 内を治める 真柱
 早く入れたい 水を澄まして
3.57  高山の 真の柱は 唐人や
 これが第一 神の立腹
3.58  上たるは 段々世界 ままにする
 神の残念 何と思うぞ
3.59  今までは 何を云うても 見えてない
 もうこのたびは 精通が来た
3.60  これからは 陽気づとめに 又掛かる
 何のことやら 一寸に知れまい
3.61  今までも 知りて話して 話しとも
 説いてあれども 何のことやら
3.62  これまでは いかな話しを 説いたとて
 日が来足らんで 見えてないぞや
3.63  これからは もう精通が 来たるから
 云えばそのまま 見えて来るぞや
3.64  しかと聞け 三六二五の くれあいに
 胸の掃除を 神がするぞや
3.65  思案せよ 何ぼ澄んだる 水やとて
 泥を入れたら 濁ることなり
3.36  濁り水 早く澄まさん ことにては
 真の柱の 入れようがない
3.67  柱さえ 早く入れたる ことならば
 末代しかと 治まりがつく
3.68  この世うを 始めた神の 真実を
 説いて聞かする 嘘と思うな
3.69  今までも 神学古記(こうき) あるけれど
 元を知りたる 者はないぞや
3.70  その筈や 泥海中の 道すがら
 知りたる者は ないはずのこと
3.71  これまでは この世始めて ないことを
 段々説いて 聞かすことなり
3.72  何もかも ないことばかり 説くけれど
 これに間違うた ことはないぞや
3.73  十一に 九がなくなりて 真わすれ
 正月二十 六日を待つ
3.74  この間(あいだ) 真もつきくる 欲忘れ
 人数揃うて つとめこしらへ
3.75  日々に 神の心の 急き込みは
 自由よう自在を 早く見せたい
3.76  これからは 人衆揃うて つとめする
 これで確か 日本治まる
3.77  真実に 助け一条で あるからに
 何も怖みは 更にないぞや
3.78  何もかも 助け一条 止めるなら
 神の残念 身に障りつく
3.79  思案せよ よろづ助けの この模様
 人間技と 更に思うな
3.80  今までは 何かよろづが 分からいで
 皆な人間の 心ばかりで
3.81  これからは 神の心と上たるの
 心と心の 引き合わせする
3.82  この話し 一寸のことやと 思うなよ
 神が真実 見かねたるゆえ
3.83  これからは 神の力と 上たるの
 力比べを すると思えよ
3.84  いかほどの 強敵あらば 出してみよ
 神の方にも 倍の力を
3.85  真実の 神が表へ 出(い)でるからは
 いかな模様 すると思えよ
3.86  今までは 唐が日本を ままにした
 神の残念 何としょうやら
3.87  この先は 日本が唐を まヽにする
 皆な一列は 承知していよ
3.88  同じ木の 根枝との ことならば
 枝は折れくる 根は栄え出る
3.89  今までは 唐が偉いと 云うたれど
  これから先は 折れるばかりや
3.90  日本見よ 小さいように 思うたれど
 根が表われば 恐れいるぞや
3.91  この力 人間技とは 思われん
 神の力や これはかなわん
3.92  この世うは 賑わし暮らし しているけれど
 元を知りたる 者はないので
3.93  この元を 詳しく知りた ことならば
 病いの起こる ことはないのに
3.94  何もかも 知らずに この子供
 神の目えには いじらしきこと 
3.95  何にても 病いと云うて 更になし
 心違いの 道があるから
3.96  この道は 惜しい欲しいと可愛いと
 欲と高慢 これが埃りや
3.97  この世うの 人間は皆な 神の子や
 神の云うこと しかと聞き分け
3.98  埃りさえ すきやか払うた ことならば
 後は珍し 助けするぞや
3.99  真実の 心次第の この助け
 病まず死なずに 弱りなきよう
3.100  この助け 百十五歳 寿命と
 定めつけたい 神の一条
3.101  日々に 神の心の 急き込みを
 傍なる者は 何と思うている
3.102  上たるを 恐いと思うて いずみいる
 神の急き込み 恐みないぞや
3.103  胸悪しく これを病いと 思うなよ
 神の急き込み 支(つか)えたるゆえ
3.104  段々と 神の心と 云うものは
 不思議表わし 助け急き込む
3.105  この不思議 何のことやと 思うている
 埃り払うて 掃除したてる
3.106  後なるに 早く柱を 入れたなら
 これでこの世の 定めつくなり
3.107  この話し 早く見えたる ことならば
 いかなものでも 皆な得心せ
3.108  今までは 証拠験しと ゆえあれど
 甘露う台も 何のことやら
3.109  この者を 四年以前に 迎え取り
 神が抱きしめ これが証拠や
3.110  真実に 早くかやする 模様だて
 神の急き込み これが第一
3.111  これまでは 自由よう自在と まま説けど
 何も見えたる ことはなけれど
3.112  これからは いかな話しも 説きおいて
 それ見えたなら 自由よう自在や
3.113  今までの ことは何も 云うてくれな
 二十六日に 始めかけるで
3.114  これからは 世界の心 勇めかけ
 日本治める 模様するぞや
3.115  人間の 心と云うは あざのうて
 見えたることを ばかり云うなり
3.116  これからは ないことばかりを 説いておく
 これから先を 確か見ていよ
3.117  どのような ことも段々 云いかける
 見えたることは 更に云わんで
3.118  この世うを 始めた神の 真柱
 早くつけたい 神の一条
3.119  目えに見えん 神の云うこと 為すことを
 段々聞いて 思案してみよ
3.120  今の道 上のままやと 思うている
 心違うで 神のままなり
3.121  上たるは 世界中を ままにする
 神の残念 これを知らんか
3.122  これまでは よろづ世界は 上のまま
 もうこれからは 文句代わるぞ
3.123  この世うを 始めてからは 何もかも
 説いて聞かした ことはないので
3.124  上たるは 世界中を 我がままに
 思うているのは 心違うで
3.125  高山に 育つる木も 谷底に
 育つる木も 皆な同じこと
3.126  人間は 皆な銘々に 神の貸し物や
 神の自由よう これを知らんか
3.127  一列は 皆々我が身 気をつけよ
 神がなんどき どこへ行くやら
3.128  一寸話し 神の心の 急き込みは
 用木寄せる 模様ばかりを
3.129  段々と 多く立ち木も あるけれど
 どれが用木 なる知れまい
3.130  用木も 一寸のことでは ないほどに
 多く用木が 欲しいことから
3.131  日々に 用木にては 出入りする
 どこが悪しきと 更に思うな
3.132  同じ木も 段々出入り するもあり
 そのままこかす 木いもあるなり
3.133  いかなるの 自由よう自在の この験し
 他なるとこで 更にせんぞや
3.134  今までも 験しと云うて いたけれど
 もうこのたびは 験し納めや
3.135  段々と 何事も この世うは
 神の体や 思案して見よ
3.136  このたびは 神が表へ 出てるから
 よろづのことを 皆な教えるで
3.137  銘々の 身の内よりの 借り物を
 知らずにいては 何も分からん
3.138  思案せよ 病いというては 更になし
 神の道教える 意見なるぞや
3.139  一寸したる 目えの悪しきも できものや
 のぼせ痛みは 神の手引きや
3.140  今までは 高い山やと 云うたとて
 用木見えた ことはなけれど
3.141  この先は 高山にても 段々と
 用木見出す 模様するぞや  
3.142  一列に 早く助ける この模様
 上下共に 心勇めて
3.143  日々に 世界の心 勇むなら
 ものの立毛は 皆な勇み出る
3.144  何にても 助け一条で あるからに
 謀叛の根えを 早く切りたい
3.145  今の道 埃りだらけで あるからに
 箒(ほうき)用いて 掃除したて
3.146  後なるは 道は広くで 五目なし
 いくたりなりと 連れて通れよ
3.147  二二の二の 五つに話しかけ
 よろづ因縁 皆な説き聞かす
3.148  高山の 説教聞いて 真実の神の
 話を聞いて 思案せ
3.149  日々に 神の話しを 段々と 
 聞いて楽しめ 古記なるぞや

【おふでさき4号】(1〜134)、1874(明治7).4月より)
4.1  今の道 何の道やと 思うている
 何か分からん 道であれども
4.2  この先は 往還道が 見えてある
 もうあそこにある こヽへ来たなり
4.3  この日柄 いつのことやと 思うている
 五月五日に 確か出て来る
4.4  それよりも おっかけ始まる これを見よ
 夜昼知れん ようになるぞや
4.5  段々と 六月になる ことならば
 証拠守りを すると思えよ
4.6  それからは 段々普請 急き込んで
 何か忙し ことになるなり
4.7  これからは 神の心 日々(にちにち)に
 急き込みあると 思いこそ知れ
4.8  いかほどの 多く急き込み あるとても
 口では何も 云うでないぞや
4.9  この先は 多く見えてくる 人ゞを
 早く知らして おこと思えど
4.10  段々と 珍し人が 見えてある
 誰が目えにも これが見えんか
4.11  これからの 後なる話し やまやまの
 道を見ていよ 珍しき道
4.12  面白や 多くの人が 集まりて
 天の与えと 云うて来るぞや
4.13  日々に 身の障りつく また来たか
 神の待ちかね これを知らすに
4.14  段々と つとめの人衆 手が揃い
 これを合図に 何も出かける
4.15  日々に 神の心は 段々と
 上の心に 早く見せたら
4.16  上たるは 何も知らずに 唐人を
 従う心 これがおかしい
4.17  日々に 神の心の 急き込みは
 唐人ころり これを待つなり
4.18  今までの 牛の先道 思うて見よ
 上たるところ皆な 気をつけよ
4.19  これさいか 皆な見え来たる ことならば
 世界の心 皆な勇み来る
4.20  何にても 世界の心 勇むなら
 神の心も 勇むなり
4.21  今日の日は いかなる道と 思うかな
 珍しことが 見えて来るぞや
4.22  段々と 何かのことも 見えて来る
 いかなる道も 皆な楽しめよ
4.23  日々に 陽気づとめの 手がつけば
 神の楽しみ いかほどのこと
4.24  早々と つとめの人衆 待ちかねる
 傍な心は 何を思うや
4.25  いかなるの 病いと云うて ないけれど
 身に障りつく 神の用向き
4.26  用向きも 何のことやら 一寸知れん
 神の思惑 やまやまのこと
4.27  何もかも 神の思惑 何にても
 皆な説いたなら 心勇むで
4.28  段々と 何も思惑 説ききれば
 身の内よりも すずやかになる
4.29  また先の 陽気づとめを 待ちかねる
 何んのことなら 神楽つとめや
4.30  世界中 多くの人で あるけれど
 神の心を 知りたる者なし
4.31  このたびは 神の心の 真実を
 何か委細を 皆な教えるで
4.32  何にても 神一条を 知りたなら
 唐に負けそな ことはないぞや
4.33  この先は 唐と日本を すみやかに
 段々分ける 模様ばかりを
4.34  これさいか 早く分かりた ことならば
 神の残念 晴れることなり
4.35  真実の 神の残念 晴れたなら
 世界の心 皆な勇み出る
4.36  段々と 世界中を 真実に
 助ける模様 ばかりするぞや
4.37  その後は 病まず死なずに 弱らずに
 心次第に いつまでもいよ
4.38  また先は 年限たちた ことならば
 年をよるめは 更にないぞや
4.39  今までは 何の事でも 知れなんだ
 これから先は 皆な教えるで
4.40  今までは 皆なの心と 内なるの
 心がおおい 違いなれども
4.41  明日にちは 何でも頼み かけるでな
 神一条に つかねばならん
4.42  日々に 身に障りつく 得心せ
 心違いを 神が知らする
4.43  銘々の 身の内よりも 思案して
 心定めて 神にもたれよ
4.44  何にても 神の思惑 深くある
 傍なる者は それを知らずに
4.45  今日までは 何よの道も 見えねども
 早く見えるで 思案定めよ
4.46  この道を 早く知らせと 思えども
 悟りがのうて これが難し
4.47  段々と 筆に知らして あるけれど
 悟りがないのが 神の残念
4.48  何にても 神の云うこと しかと聞け
 皆な銘々の 心次第や
4.49  真実に 心勇んで 思案して
 神にもたれて 陽気づとめを
4.50  この話し 何のことやと 思うなよ
 肥え一条の 話しなるぞや
4.51  肥えやとて 何が効くとは 思うなよ
 心のまこと 真実が効く
4.52  真実の 心見定め ついたなら
 いかな守護も すると思えよ
4.53  しかと聞け よろづのことを 皆な教え
 どこに隔ては 更にないぞや
4.54  どのような ところの人が 出てきても
 皆な因縁の ものであるから
4.55  人間を 始め出したる 屋敷なり
 その因縁で 天下りたで
4.56  この先は 世界中を 一列に
 助け守護うを 皆な教えるで
4.57  段々と よろづ助けを 皆な教え
 唐と日本を 分けるばかや
4.58  日々に 唐と日本を 分ける道
 神の急き込み これが一条
4.59  この道を 早く分けたる ことならば
 後のよろづは 神のままなり
4.60  今日の日は 何か珍し 始め出し
 よろづ因縁 皆な付いて来る
4.61  因縁も 多くの人で あるからに
 どこに隔ては あると思うな
4.62  この世うを 初めた神の ことならば
 世界一列 皆な我が子なり
4.63  一列の 子供が可愛い それゆえに
 いろいろ心 尽くしきるなり
4.64  このことも 何も教えて 早々と
 神の心の 急き込みを見よ
4.65  段々と 子供の出世 待ちかねる
 神の思惑 こればかりなり
4.66  子供さえ 早く表へ 出したなら
 唐を日本の 地いにするなり
4.67  真実に 子供の心 しかとせよ
 神の心は 急くばかりやで
4.68  日々に 神の急き込み この悩み
 早く助ける 模様してくれ
4.69  内なるは 上を思うて いづみいる
 恐みないぞや 神の請け合い
4.70  今迄と 道が代わりて ある程に
 早く急き込み 往還の道
4.71  この道は 何時のことやと 思ている
 早く出てみよ もう今のこと
4.72  段々と 筆に知らして ある程に
 早く心に 悟りとるよう
4.73  これさいか 早く悟りが ついたなら
 身の内悩み すずやかになる
4.74  つとめでも 始め手踊り 又神楽
 一寸の細道 つけてあれども
4.75  段々と 草が茂りて 道知れず
 早く本道 つける模様を
4.76  日々に 心勇んで 急き込めよ
 早く本道 つけたことなら
4.77  真実に この本道が ついたなら
 末は頼もし 陽気づくめや
4.78  村方は なおも助けを 急いでいる
 早く思案を してくれるよう
4.79  世界中 神のたあには 皆な我が子
 一列は皆な 親と思えよ
4.80  世界中 説教として 始めかけ
 説いて聞かする 聞きに行くなり
4.81  いかほどに 見えたることを 云うたとて
 元を知らねば 分かるめはなし
4.82  段々と ないことばかりを 云うておいて
 それ出たならば これがまことや
4.83  一列に 神にもたれる この子供
 早く表へ出でる 模様せよ
4.84  真実に 表へ出ようと 思うなら
 心しづめて 芯を訪ねよ
4.85  この子供 真実よりも 胸の内
 見定めつけば いかな模様も
4.86  日々に 神の心は 急き込めど
 子供の心 分かりないので
4.87  子供でも 一寸の人では ないからに
 多くの胸が 更に分からん
4.88  今までは 学問なぞと 云うたとて
 見えてないこと 更に知るまい
4.89  この先は 見えてないこと 段々と
 よろづのことを 皆な説いておく
4.90  これからは この世始めて ないつとめ
 段々教え 手をつけるなり
4.91  このつとめ 世界中の 助け道
 おしでもものを 云わすことなり
4.92  日々に つとめの人衆 しかとせよ
 心しづめて 早く手をつけ
4.93  このつとめ 何のことやと 思うている
 世界治めて 助けばかりを
4.94  この道が 確か見えたる ことならば
 病の根えは 切れてしまうで
4.95  真実の 心次第に いずかたも
 いかな守護も せんとは云わんで
4.96  今の道 神の急き込み 内なるは
 案じないぞや しかと見ていよ
4.97  これまでと 道が代わると 云うてある
 神は違うた ことは云わんで
4.98  この先は 神の心の 急き込みを
 口ではどうも 云うに云われん
4.99  いかほどに 難しことと 云うたとて
 説かずにいては 分かるめはなし
4.100  日々に 神の思惑 段々と
 説いておくぞや これ聞いてくれ
4.101  この道は 何か難し 珍しい
 道であるぞや 確か見ていよ
4.102  この道を 通り抜けたら その先は
 唐は日本の 地いにしてある  
4.103  唐の地を 日本の地いに したならば
 これ末代の 行き通りなり
4.104  この世うを 納も上 天も神
 上と神との 心分けるで
4.105  段々と 見えんことをば 云いをいて
 先で見えたら これが神やで
4.106  いかほどに 見えたることを 云うたとて
 先で見えねば 分かりあるまい
4.107  これからは 世界中の 胸の内
 上下ともに 分けて見せるで
4.108  これを見よ 世界も内も 隔てない
 胸の内より 掃除するぞや
4.109  この掃除 難しことで あるけれど
 病いと云うは ないと云うておく
4.110  どのような 痛み悩みも でけものや
 熱も下りも 皆な埃やで
4.111  この世うを 初めてからに 何もかも
 上へ教えた ことはあるまい
4.112  このたびは 何かよろづを 上たるへ
 知らしておいた ことであるなら
4.113  それからは 中には思案 するもあり
 皆な寄り寄うて 話ししたなら
4.114  その中に 真実心 頼もしい
 思うて思案 する者もある 
4.115  この道を 上へ通りた ことならば
 神の自由よう すぐに表わす
4.116  この世うを 始めた神の 自由を
 見せたることは 更にないので
4.117  何にても 知らん間は そのままや
 神の自由よう 知らしたるなら
4.118  これ聞いて 皆な一列は 思案せよ
 何かよろづは 心次第や
4.119  今日の日は 何が見えるや ないけれど
 六月を見よ 皆な出かけるで
4.120  今までは 高い山やと 云うてある
 谷底にては 意見ばかりを
4.121  これからは 高山にても 谷底も
 元始まりを 云うて聞かする
4.122  この世うの 始まりだしは 泥の海
 その中よりも どじょうばかりや
4.123  このどじょう 何のことやと 思うている
 これ人間の 種であるぞや
4.124  このものを 神が引き上げ 食うてしもて
 段々守護う 人間と為し
4.125  それよりも 神の守護と 云うものは
 並大抵の ことでないぞや
4.126  この話し 一寸のことやと 思うなよ
 世界一列 助けたいから
4.127  日々に 神の心の 真実は
 深い思惑 あると思えよ
4.128  今までは 日本が唐に 従うて
 ままにしられた 神の残念
4.129  この返し 神の働き これを見よ
 如何なものでも 真似はでけまい
4.130  いかほどの 強敵来たると 云うたとて
 神が退く これかなうまい
4.131  何にても 皆な一列は この通り
 神が自由よう すると思えよ
4.132  思案せよ 若い年寄り 弱きでも
 心次第に いかな自由よう
4.133  今までも 同じ暮らしで 至るとも
 神の自由よう 知りた者なし
4.134  これからは よろづのことを 皆な説くで
 心違いの ないようにせよ

【おふでさき5号】(1〜88)、1874(明治7).5月より)云う/思う/分かる
5.1  今までは 牛馬と云うて まヽあれど
 後先知れた ことはあるまい
5.2  このたびは 先なることを この世から
 知らしておくで 身に障りみよ
5.3  この世うは いかほど拝み 思うても
 神の立腹 これはかなわん
5.4  銘々に 我が身思案は 要らんもの
 神がそれぞれ 見分けするぞや
5.5  一屋敷 同じ暮らし しているうちに
 神も仏も あると思えよ
5.6  これみて いかなものでも 得心せ
 善と悪とを 分けてみせるで
5.7  この話し 一列は 思案せよ
 同じ心は 更にあるまい
5.8  親子でも 夫婦の仲も 兄弟も
 皆な銘々に 心違うで
5.9  世界中 どこのものとは 云わんでな
 心の埃り 身に障りつく
5.10  身の内の 悩むことをば 思案して
 神にもたれる心 思案せよ
5.11  どのような 難しことと 云うたとて
 神の自由よう 早く見せたい
5.12  今までは 神の自由よう 真実を
 知りたる者 更にないので
5.13  これからは いかな難し 病いでも
 心次第に なおらんでなし
5.14  真実の 心を神が 受け取れば
 如何な自由よう してみせるでな
5.15  こらほどの 神の真実 この話し
 傍なる者は 早く悟れよ
5.16  これさえが 早く悟りが ついたなら
 何についても 皆なこの通り
5.17  今日までは 何よのことも せかねども
 もう急き込むで 往還の道
5.18  この道は 世界並みとは 思うなよ
 これ末代の 古記始まり
5.19  この人衆 どこにあるとは 云わんでな
 身の内障り 皆な来るであろう
5.20  この障り 手引き意見も 立腹も
 皆な銘々に 思案してみよ
5.21  この話し 何と思うて 聞いている
 可愛い余りて 口説くことなり
5.22  どのように 意見立腹 云うたとて
 これ助けんと 更に云わんで
5.23  人間の 我が子の意見 思うてみよ
 腹の立つのも 可愛い故から
5.24  思案して 心定めて ついてこい
 末は頼もし 道があるぞや
5.25  今までは 心違いは ありたとて
 日が来足らんで 見許していた
5.26  このたびは 何でもかでも 胸の内
 掃除するで 皆な承知せよ
5.27  胸の掃除を すると云うのもな
 神の思惑 深くあるから
5.28  この掃除 すきやかにしたて せんことに
 胸の真実 分かりないから
5.29  この心 芯から分かり 分かりついたなら
 この世始まり 手をつけるなり
5.30  近道も 欲も高慢 ないように
 ただ一筋の 本道に出よ
5.31  この道に ついたるならば いつまでも
 これ日本の 古記なるのや
5.32  日本にも 古記が出けた ことならば
 何でも唐を ままにするなり
5.33  この世うを 始めてからの 真実を
 まだ今までは 云うたことなし
5.34  この話し 難しことで あるけれど
 云わずにいれば 誰も知らんで
5.35  段々と どのようなことも 云うて聞かす
 心しづめて しかと聞くなり
5.36  今までは いかなる法と 云うたとて
 もうこれからは 法は効(き)かんで
5.37  これまでは 枝先にては 法などと
 教えてあれど 先をみていよ
5.38  日本には 今まで何も 知らいでも
 これから先の 道を楽しめ
5.39  法やとて 誰がするとは 思うなよ
 この世始めた 神の為すこと
5.40  どのような 難しことと 云うたとて
 神が真実 受け取りたなら
5.41  今までは 唐や日本と 云うたれど
 これから先は 日本ばかりや
5.42  枝先は 大きに見えて あかんもの
 構えば折れる 先を見ていよ
5.43  元なるは 小さいようで 根が偉い
 どのようなことも 元を知るなり
5.44  実やとて 法が偉いと 思うなよ
 心のまこと これが真実
5.45  人間は あざないもので あるからに
 珍しことを 法なぞと云う
5.46  今までは 神が表われ 出たるとて
 まだ真実を 知りたる者なし
5.47  この先は どのよな事も 真実を
 教えておいた ことであるなら
5.48  それからは 神の働き 何もかも
 自由よう自在を してみせるでな
5.49  真実の 神の働き 仕掛けたら
 世界一列 心澄みきる
5.50  働きも いかなることと 思うかな
 心受け取り 次第返しを
5.51  この返し 何のことやと 思うかな
 道のり千里 隔てありても
5.52  このことは 何を云うても 思うても
 受け取り次第 すぐに返しを
5.53  この返し 何のことと 思うなよ
 善悪共に 返すでな
5.54  良きことを 云うても悪しきを 思うても
 そのまますぐに 返すことなり
5.55  このことを 見えて来たならば 一列は
 どんなものでも 皆な澄み渡る
5.56  今日の日 何が見えるや ないけれど
 八月を見よ 皆な見えるでな
5.57  見えるのも 何のことやら 知れまいな
 高い山から 往還の道
5.58  この道を つけようとてに しこしらえ
 傍なる者は 何も知らずに
5.59  このとこへ 呼びに来るのも 出て来るも
 神の思惑 あるからのこと
5.60  そのことを 何も知らずに 傍なるは
 世界並みなる ことを思うて
5.61  何にても 世界並みとは 思うなよ
 何か珍し 道があるぞや
5.62  段々と この世始めて 日はたてど
 誰か真実 知りたる者なし
5.63  いかほどに 神の心は せえたとて
 皆なの心は またうっかりと
5.64  早々と 思案してみて 急き込めよ
 根え掘る模様 なんでしてでん
5.65  この世うの 真実根えの 掘り方を
 知りたる者は 更にないので
5.66  この根えを 真実堀りた ことならば
 まこと頼もし 道になるのに
5.67  この道を 掘りきり通り 抜けたなら
 上下共に 心勇むで
5.68  これからは 何でも世界 一列を
 勇める模様ばかりするぞや
5.69  段々と 何事にても 日本には
 知らんことをば ないと云うよに
5.70  何もかも 世界中へ 教えたい
 神の思惑 深くあるのに
5.71  それ知らず 世界中は 一列に
 なんど危なき ように思うて
5.72  どのような ことでも神の 云うことや
 何の危なき ことがあるぞや
5.73  なにもかも よろづのことを 段々と
 云うていながら 分かりたるなし
5.74  これからは どうぞ真実 胸の内
 早く澄ませる 模様してくれ
5.75  世界中 多くの人で あるからに
 これ澄まするが 難しいこと
5.76  いかほどに 難しことと 云うたとて
 我が心より 真実をみよ
5.77  この心 澄むし分かりた ことならば
 そのまま見える ことであるなり
5.78  日々に 神の真実 働きを
 知りたる者は 更にあるまい
5.79  何にても 神の自由ようと 云うものは
 珍しことを してみせるでな
5.80  どのような 珍しことと 云うたとて
 神のすること 為すことばかり
5.81  今までは なによのことも 知れなんだ
 一寸見えかけた 細い道筋
5.82  この道を 段々慕い 行くならば
 何でも向こうに 見える本道
5.83  これまでに 通りて来たる 道筋は
 唐も日本も 分かりないので
5.84  この先は なんぼ唐やと 云うたとて
 日本が負ける 試しないぞや
5.85  この世うの 元始まりの 根を掘らそ
 力あるなら 掘りきりてみよ
5.86  この根えを 掘りきりさいか したるなら
 どのような者も かなうものなし
5.87  しかと聞け 口で云うても 思うても
 どこで云うても 思うたるとて
5.88  そのままに 返しと云うは このことや
 神が退く 皆な承知せよ

【おふでさき6号】(1〜134)、1874(明治7).12月より)
6.1  このたびは 珍しことを 云いかける
 心しづめて これ聞いてくれ
6.2  何事も 神のすること 云うことや
 傍に心配 かけることなし
6.3  この話し どうぞ一列は
 心しづめて 承知してくれ
6.4  この道は どういうことに 思うかな
 この世治める 真実の道
6.5  上たるの 火と水とを 分けたなら
 ひとり治まる 陽気尽くめに
6.6  この火水 分けるというは このところ
 陽気づとめを すると思えよ
6.7  この世うを 始めかけたも 同じこと
 珍しことを して見せるでな
6.8  この世うを 始めてからに ないつとめ
 叉始めかけ 確か治める
6.9  この世うの 月日の心 真実を
 知りたる者は 更にあるまい
6.10  これまでは いかなる神と 云うたとて
 目えに見えんと 云うていたなり
6.11  このたびは どのよな神も 真実に
 表われだしては 話しするなり
6.12  今からは 何を云うても 思うても
 そのまま見える これが不思議や
6.13  何もかも 秋を合図に 見えかける
 陽気づとめに 早く掛かれよ
6.14  世界中 多く暮らせる そのうちは
 一列は皆な もやの如くや
6.15  日々に 澄むし分かりし 胸の内
 成人次第に 見えてくるぞや
6.16  この道が 確か見えたる ことならば
 この先確か 楽しんでいよ
6.17  段々と 心勇んで 急き込めよ
 早く本道 急ぎでるぞや
6.18  真実の つとめの人衆 十人の
 心を神が 受け取りたなら
6.19  それからは どのようなことも 段々と
 神の思惑 皆な説き聞かす
6.20  日々に 神の心は せえたとて
 人衆十人 揃いなければ
6.21  十人の 中に三人 片腕は
 火水風とも 退くと知れ
6.22  どのような ことでも神の することや
 これを病いと 更に思うな
6.23  何もかも 真実神の 自由ようを
 知らしたいから して見せるでな
6.24  これまでは いかなる道を 通りても
 日が来たらんで いづみいたなり
6.25  この先は どのよなことも 段々と
 本真実を 云うて聞かする
6.26  今までは いかなる神も やまやまに
 拝み祈祷と 云うたなれども
6.27  この元を 知りたる者が 居るならば
 訪ね出でみよ 神が許する
6.28   まだ先は どのようなことも 段々と
 本道つけた ことであるなら
6.29  今までに ないことばかり 云いかけて
 よろづ助けの つとめ教える
6.30  このつとめ 十人人衆 その中に
 元始まりの 親が居るなり
6.33  この世の 元始まりは 泥の海
 その中よりも どじょばかりや
6.34  そのうちに うをとみいとが 混じり居る
 よく見澄ませば 人間の顔
6.35  それを見て 思いついたは 真実の
 月日の心 ばかりなるぞや
6.31  いざなぎと いざなみとを 引き寄せて
 人間始め 守護を教えた
6.32  この元は 泥海中に 魚(うお)と巳(み)と
 それ引き出して 夫婦始めた
6.36  このものに 道具を寄せて 段々と
 守護教えた ことであるなら
6.37  この道具 くにさづちいと 月読みと
 これ身の内へ 仕込みたるなら
6.38  くもよみと かしこねと おおとのべ
 たいしょく天と 寄せたことなら
6.39  それからは 確か世界を 始めよと
 神の相談 しまりついたり
6.40  これからは 神の守護と いうものは
 並大抵の ことでないぞや
6.41  今までに ないことばかり 始めるは
 何を云うのも 難しきこと
6.42  この世うを 始めかけたる 真実を
 誰か知りたる 者はあるまい
6.43  これからは どのよなことも 段々と
 云うて聞かする 嘘と思うな
6.44  人間を 始めかけたは うをとみと
 これ苗代と 種にはじめて
6.45  このものに 月日胎内 入りこんで
 段々守護う 教えこんだで
6.46  この子数 九億九万に 九千人
 九百九十に 九人なるぞや
6.47  この人を 三か三よさに 宿しこみ
 三年三月 留まりていた
6.48  それよりも 産まれ出したは 五分からや
 五分五分として 成人をした
6.49  このものに 一度教えた この守護
 同じ胎内 三度宿りた
6.50  この世の 真実の神 月日なり
 後なるは皆な 道具なるぞや
6.51  人間を 始めようとて 段々と
 寄せて使うた これに神名を
6.52  いざなぎぃと いざなみぃとが 一の神 
 これ天照皇(てんしょうこう)の 大神宮なり
6.53   まだ先は 何か段々 説くけれど
 今まで知らん ことばかりやで
6.54   この先は 何を云うても 人間を
 始めかけたる ことばかりやで
 (12月21日より話し)
6.55  この世うを 始め出したる 屋敷なり
 人間始め 元の親なり
6.56  月日より それを見澄まし 天下り
 何かよろづを 知らしたいから
6.57  真実に 月日の心 思うには
 銘々の社 貰うたことなら
6.58  それよりも 自由よう自在に いつなりと
 思うままなる 話ししようもの
6.59  今までは 月日の社 しっかりと
 貰うてあれども いづみ居たなり
6.60  このたびは 確か表へ 現れて
 何かよろづを 云うて聞かす
6.61  今までは みすのうぢらに いたるから
 何よのことも 見えてなけれど
6.62  この度は 赤い所い 出たるから
 どのようなことも すぐに見えるで
6.63  この赤い 着物を何と 思ている
 中に月日が こもりいるぞや
6.64  今までは 月日のままで あるなれど
 日が来たらんで 見許していた
6.65  このたびは もう十分に 日もきたり
 何かよろづを ままにするなり
6.66  それ知らず 高山にては 何もかも
 何と思うて ままにするぞや
6.67  何事も このところには 人間の
 心は更に あると思うな
6.68  どのような ことを云うにも 筆先も
 月日の心 指し示すばかりで
6.69  高山は 何を云うても 思うにも
 皆な人間の 心ばかりで
6.70  月日より つけた名前を 取り払い
 この残念を 何と思うぞ
6.71  真実の 月日立腹 残念は
 容易なることで ないと思えよ
6.72  今までは 高い山やと はびかりて
 何かよろづを ままにしたれど
6.73  これからは 月日代わりて ままにする
 何かのことを 真似をしてみよ
6.74  このところ 何を云うにも 為すことも
 月日の思う ことばかりやで
6.75  これからは 月日の心 残念を
 晴らする模様 ばかりするぞや
6.76  この先は どのよな埃 たつとても
 これを病いと 更に思うな
6.77  今までも 月日残念 山々に
 積もりてあるを 返しするぞや
6.78  今までも 返しと云うて いたけれど
 何のことやと 思うていたなり
6.79  真実に 返しと云うは このことや
 高山は皆な 承知していよ
6.80  この世うは 泥海中の 事なるし
 中に月日が 居たるまでなり
6.81  月日より 真実思い ついたるは
 何と世界を 始めかけたら
6.82  ない世界 始めかけるは 難しい
 何と道具を 見出す模様を
6.83  見澄ませば 中にどぢよも うをみいも
 他なるものも 見えてあるなり
6.84  そのものを 皆な引き寄せて 談じ合い
 人間守護う 始めかけたら
6.85  ない世界 始めようとて この月日
 段々心 尽くしたるゆえ
6.88  月日より 段々心 尽しきり
 その上なるの 人間である
6.87  こらほどに 思うて始めた
 この世界 月日の心 何と残念
6.86  この道を 知りたる者は 更になし
 月日残念 何と思うぞ
6.89  それ知らず 今のところ 高山は
 皆なはびこりて ままにしている
6.90  この月日 第一これが 残念な
 どんな返し するや知れんで
6.91  この世界 山ぐえなぞも 雷も
 地震大風 月日立腹
6.92  どのような 大社高山 油断しな
 何時(なんどき)月日 飛んで出るやら
6.93  一列は 皆な銘々我が身 気をつけよ
 月日遠慮は 更にないぞや
6.94  何もかも 精一杯に ことわりて
 それからかかる 月日仕事を
6.95  どのような ことも恨みに 思うなよ
 皆な銘々の 身恨みである
6.96  この話し 段々口説き 詰めてある
 これしっかりと 聞き分けてくれ
6.97  一列は 皆な銘々の 胸しだい
 月日見分けて いると思えよ
6.98  月日より 真実心 見定めて
 受け取り次第 返しするなり
6.99  今までは 何を云うても 思うても
 皆な人間の 心ばかりで
6.100  これからは 良きことしても 悪しきでも
 そのまま直ぐに 返しするなり
6.101  今までは 何か悟りも ありたけど
 もうこれからは 悟りないぞや
6.102  この世うの 真実の親 月日なり
 何かよろづの 守護うするぞや
6.103  この先は 何を云うても 嘘はない
 皆な真実と 思うて聞き分け
6.104  どのような ことでも月日 真実に
 思うて始めた ことばかりやで
6.105  今までは 病いと云えば 医者薬
 皆な心配を したるなれども
6.106  これからは 痛み悩みも 出来物も
 息手踊りで 皆な助けるで
6.107  この助け 今まで知らぬ ことなれど
 これから先は 験ししてみよ
6.108  どのような 難しきなる 病いでも
 真実なるの 息で助ける
6.109  月日より 真実心 見定めて
 いかな守護うも すると思えよ
6.110  もまれこう ほうそはしかも せんように
 病まず死なずに 暮らすことなら
6.111  しかと聞け いかな自由よう するとても
 月日の心 ばかりなるぞや
6.112  今までも たいて口説きも 説いたれど
 まだ云い足らん 月日思惑
6.113  このたびは 何か月日の 残念を
 積もりてあるから 皆な云うておく
6.114  このところ 助け一条 止められて
 何でも返し せずに居られん
6.115  この返し 大社高山 取り払い
 皆な一列は 承知していよ
6.116  この話し 何と思うて 聞いている
 天日火の雨 海津波や
6.117  こらほどの 月日の心 心配を
 世界中は 何と思うている
6.118  段々と 口説き嘆きは 説くけれど
 真実なるの 心助ける
6.119  どのような 者も一列は かこなり
 月日の心 心配を見よ
6.120  この世うは 一列は皆な 月日なり
 人間は皆な 月日貸しもの
6.121  世界中 この真実を 知りたなら
 剛毅強欲 出す者はない
6.122  心さえ 真実よりも 分かりたなら
 何も恐みも 危なきもない
6.123  月日より 教えることは 皆な消して
 後は人間 心ばかりで
6.124  今までも この世始めた 真実を
 教えておこうと 思うたなれど
6.125  月日より 日々心 急き込めど
 刻限待ちて いると思えよ
6.126  この話し 何と思うて 聞いている
 月日思惑 深い利益(りやく)を
6.127  こればかり 人並やとは 思うなよ
 月日の仕事 えらい思惑
6.128  月日より 自由よう自在と まま説けど
 まだ今までは 見えたことなし
6.129  このたびは 自由よう自在を 真実に
 して見せたなら これがまことや
6.130  どのような ことをするのも 皆な月日
 真実よりの 助け一条
6.131  胎内へ 宿し込むのも 月日なり
 産まれ出すのも 月日世話取り
6.132  このたびは どのようなことも 真実に
 皆な現れて して見せるでな
6.133  これを見て いかな者でも 得心せ
 心次第に いかな自由よう
6.134  どのような ことをするのも 真実の
 心次第に 皆なして見せる

 この号から、親神の称号が月日と改められている。

【おふでさき7号】(1〜111)、1875(明治8).2月より)
7.1  月日より 三十八年 以前にて
 天下りたる 元の因縁
7.2  月日より その因縁が ある故に
 何か委細を 話したいから
7.3  上たるは それを知らずに 何事も
 世界並みやと 思うているなり
7.4  このところ 元なるぢばの ことならば
 始まり出しを 知らんことなし
7.5  上たるへ この真実を 早々と
 知らしてやろうと 月日思えど
7.6  上たるは それを知らずに 銘々の
 我が身思案を ばかり思うて
7.7  月日には 段々見える 道筋に
 恐き危なき 道があるので
7.8  月日より その道を早く 知らそうと
 思うて心配 しているとこそ
7.9  人間の 我が子思うも 同じこと
 恐き危なき 道を案じる
7.10  それ知らず 皆な一列は 銘々に
 皆なうっかりと 暮らしているなり
7.11  この世界 何かよろづを 一列に
 月日支配を すると思えよ
7.12  この話し どういうことに 思うかな
 これから先の 道を見ていよ
7.13  どのような 高い山でも 水がつく
 谷底やとて 危なげはない
7.14  何もかも 月日支配を するからは
 大きい小さい 云うでないぞや
7.15  これまでは 何でも用木 欲しいから
 たいてい訪ね いたるなれども
7.16  このたびは 谷底にては 一寸したる
 木いがたっぷり 見えてあるなり
7.17  この木いも 段々月日 出入りして
 作り上げたら 国の柱や
7.18  それからは 日々月日 見定めて
 後の用木の 模様ばかりを
7.19  それよりも ひねた木から 段々と
 手入れ引きつけ 後の模様を
7.20  日々に 月日思惑 深くある
 同じところに 二本三本
7.21  この木いも 女松男松は 云わんでな
 いかなる木いも 月日思惑
7.22  この後に 何の話しを するならば
 用木の模様 ばかり云うなり
7.23  用木でも 一寸のことでは ないからに
 五十六十の 人数(かず)が欲しい
7.24  この人(にん)も いついつまでも 減らんよう
 末代続き 切れ目なきよう
7.25  こらほどに 思う月日の 真実を
 皆なの心は 何を思うや
7.26  どのような 口説き話しを するのもな
 助けたいとの 一条ばかりで
7.27  一列の 胸の内より 真実に
 早く分かりた ことであるなら
7.28  それからは 月日よろづの 支配する
 何かよろづの 助けするぞや
7.29  この助け 早く利益を 見せたさに
 月日の心 急くばかりやで
7.30  何もかも この急き込みが ある故に
 胸の内より 掃除急ぐで
7.31  この話し どこのことと 思うなよ
 皆な銘々の 内の話や
7.32  銘々に 胸の内より しっかりと
 真実を出せ 直ぐに見えるで
7.33  月日より この急き込みが ある故に
 何か心は 忙しいこと
7.34  これさいか 早く自由 見せたなら
 月日の心 ひとり勇むに
7.35  今までは 今がこの世の 始まりと
 云うてあれども 何のことやら
7.36  このたびの 自由よう自在で 得心せ
 今までこんな ことは知るまい
7.37  月日より 胎内よりも 入りこんで
 自由よう自在を 皆なして見せる
7.38  こらほどの 自由よう自在の 真実を
 話しするのは 今初めやで
7.39  この先は いつになりても この通り
 自由よう自在を 早く知らする
7.40  今までも いかなる道も 通りたが
 をびや助けの 試し初めや
7.41  このたびは をびや助けの 真実を
 早く助けを 月日急けども
7.42  一列は 今まで知らん 事やから
 皆なじっくりと いずみいるなり
7.43  真実に 心定めて 願うなら
 自由よう自在に 今のまあにも
7.44  このことは 誰でも知らぬ ことやから
 胸が分からん 月日残念
7.45  今までは 何よのことも 見えねども
 これから先は 早く見えるで
7.46  真実の 心あるなら 何よりと
 早く願えよ 直ぐにかなうで
7.47  どのような ことはいかんと 云わんでな
 助け一条 急いでいるから
7.48  こらほどに 月日の心 急き込めど
 傍の心は 何でいづむど
7.49  早々と 心勇んで 急き込めよ
 月日待ちかね これを知らんか
7.50  月日より 自由よう自在を 真実に
 早く見せたい これが一条
7.51  こらほどに 思う月日の 真実を
 傍な心は 叉世界並み
7.52  どのような ことを云うのも 人間の
 心ではない 月日心や
7.53  今までは 何を云うても 人間の
 心が混じる ように思うて
7.54  しかと聞け これから心 入れ替えて
 人間心 あると思うな
7.55  今までは 同じ人間 なるように
 思うているから 何も分からん
7.56  これからは 何を云うにも 為すことも
 人間なると 更に思うな
7.57  今までは 日柄もちっと 来足らんで
 何よのことも 控え至るで
7.58  この先は どのよなことを 云うにもな
 恐み危なき ないと思えよ
7.59  これからは 月日出張りを するほどに
 どんなことでも 返ししてやる
7.60  月日より これまでなるの 残念は
 やまやま積もり 重なりてある
7.61  いかほどに 残念積もり あるとても
 どうせいこうせい 云うでないぞや
7.62  これからは どのよな高い ところでも
 この真実を 早く見せたい
7.63  上たるの 心速やか 分かりたら
 月日自由よう 早くするのに
7.64  月日より この自由ようを 世界中へ
 早く一列 知らしたるなら
7.65  このたびの 孕(はら)みているを 内なるは
 何と思うて 待ちているやら
7.66  こればかり 人並みやとは 思うなよ
 なんでも月日 えらい思惑
7.67  この元は 六年以前に 三月の
 十五日より 迎え取りたで
7.68  それからは 今まで月日 しっかりと
 抱きしめていた 早く見せたい
7.69  それ知らず 内なる者は 何もかも
 世界並みなる ように思うて
7.70  この話し どういうことに 思うかな
 これが第一 この世始まり
7.71   まだ先の 道の容態 段々と
 よろづのことを 皆な説いておく
7.72  名はたまえ 早く見たいと 思うなら
 月日教える 手えをしっかり
7.73  この話し 真実思う ことならば
 心治めて 早く掛かれよ
7..74  今までは 何を云うても 一列の
 胸も分からん 日も来足らんで
7.75  段々と 胸が分かれば 日も来たる
 月日の心 えらい急き込み
7.76  これさいか 早く見えたる ことならば
 どんなものでも かなう者なし
7.77  月日より これをしっかり 見せたなら
 後の仕事は どんなことでも
7.78  今までは をびやほうその この許し
 何と思うて 皆ながいたなら
7.79  このたびは どんなことでも すきやかに
 皆な真実に 云うて聞かせる
7.80  これからは をびや助けも しっかりと
 せつなみなしに 早く産ませる
7.81  段々と 口で何事 云うたとて
 月日云うよに せねばいかんで
7.82  月日より 何のことでも しっかりと
 云うようにせよ 違うことなし
7.83  どのように 助けするのも 皆なつとめ
 月日云うよに 確かするなら
7.84  真実の 心あるなら 月日にも
 しかと請け合い 助けするぞや
 
7.85  このたびは 助けするのも 真実に
 請け負うて助け 今が始めや
7.86  こらほどに 月日の心 急(せ)えている
 傍の心も つとめこしらえ
7.87  この模様 何ばかりでは ないほどに
 どんなことでも 皆なつとめやで
7.88  つとめでも 同じことでは ないほどに
 皆なそれぞれと 手えを教える
7.89  今までの 道のすがらと 云うものは
 どういう道も 知りたものなし
7.90  これからは どのよな道も 段々と
 よろづ道筋 皆な云うて聞かす
7.91  月日より 何も道筋 聞いたなら
 この残念は 無理であるまい
7.92  月日より この一条を 晴らしたら
 後の心は 陽気づくめや
7.93  日々に 陽気づくめと 云うのはな
 いかなることや 誰も知ろまい
7.94  何もかも 陽気と云うは 皆なつとめ
 珍しことを 皆な教えるで
7.95  段々と つとめ教える この模様
 胸の内より 皆な掃除する
7.96  後なるは 日々心 勇むでな
 よろづのつとめ 手えつけるで
7.97  このつとめ どういうことに 思うかな
 をびやほうその 助け一条
7.98  この助け いかなることと 思うかな
 ほうそせんよの つとめ教える
7.99  この道を 早く教える このつとめ
 世界一列 心澄まする
7.100  この話し どういうことに 聞いている
 世界助ける 模様ばかりを
7.101  どのような 助けするのも 真実の
 親がいるから 皆な引き受ける
7.102  このことを これをまことに 思うなら
 まこと真実 心次第や
7.103  心さい 真実澄んだ ことならば
 どんなことでも 違うことなし
7.104  今までは 月日いかほど 思うても
 傍の心に 分かりないので
7.105  これからは どのよなつとめ 教えるも
 人間なるの 心ではない
7.106  月日より どのよなことも 教えるで
 この世始めて ないことばかり
7.107  人間の 心で思う ようなこと
 月日は何も 云うてないぞや
7.108  月日には どのようなことも 一列に
 皆なに教えて 陽気づくめに
7.109  世界中 皆な一列は 澄み切りて
 陽気づくめに 暮らすことなら
7.110  月日にも 確か心が 勇むなら
 人間なるも 皆な同じこと
7.111  この世うの 世界の心 勇むなら
 月日人間 同じことやで

【おふでさき8号】(1〜88)、1875(明治8).5月より)
8.1  日々に 月日残念 やまやまと
 積もりてあるを 晴らしたいから
8.2  この話し 月日思惑 段々と
 何かよろづの 助けなるのは
8.3  真実の 心次第に どのような
 つとめするのも 皆な助けやで
8.4  月日には 世界中は 皆な我が子
 助けたいとの 心ばかりで
8.5  そのところ 差し止められて 残念な
 まだその後は 取り払いまで
8.6  それ故に 助けづとめが でけんから
 月日の心 何と残念
8.7  つとめでも 月日段々 手を教え
 人間なるの 心ではない
8.8  どのような ことをするのも 人間の
 心あるとは 更に思うな
8.9  このところ いかな話しも 月日なり
 どんな模様も 皆な月日やで
8.10  いかなるの 障りついても 人間の
 心は更に あると思うな
8.11  この世うを 始め出したる 月日なら
 どんなことでも 知らぬことなし
8.12  世界中 一列なるの 胸の内
 月日の方へ 皆な映るなり
8.13  それ知らず 皆な人間の 心とて
 我が身思案を ばかり思うて
8.14  この先は 皆な段々と 真実の
 道を教える ことであるから
8.15  この世うの 始まり出しは 月日なり
 何か委細を 皆な教え掛け
8.16  それまでは 誰か知りたる 者はなし
 何か月日の 思案ばかりで
8.17  今日までは 何よのことも 月日やと
 云うてあれども まだ分からんで
8.18  しかと聞け この世始めた 真実と
 云うて話は 説いてあれども
8.19  界には 誰か知りたる 者はなし
 何を云うても 分かり難(がた)ない
8.20  そのはずや この世始めて ないことを
 段々口説き ばかりなるから
8.21  この世うの 始まり出しの 真実を
 知らしておかん ことに於いては
8.22  今までも 助け一条と まま説けど
 本真実を 知らぬことから
8.23  どのような ことでも月日 云うことや
 これ真実と 思うて聞くことなら
8.24  どのような ことも段々 云うて聞かす
 これをまことと 思うて聞き分け
8.25  この世うの 本元なると 云うのはな
 このところより 他にあるまい
8.26  この話し どういうことに 思うかな
 どういう話も 皆なしたいから
8.27  この世うを 始め出したる 真実を
 皆な一列は 承知せねば
8.28  どのような 助けするにも 人並みの
 ようなることは 云うでないから
8.29  今までに 見えたることや あることは
 そんなことをば 云うでないぞや
8.30  これまでに ないことばかり 云うて聞かし
 真実よりの 助けするぞや
8.31
 この助け どういうことに 思うかな
 ほうそせんよの 守りこしらえ
8.32
 叉助け をびや自由よう いつなりと
 伸ばしなりとも 早めなりとも
8.33
 こらほどの 自由自在を 云うのもな
 容易なることと 更に思うな
8.34
 月日には たいて心は 尽くせども
 世界中は まだ世界並み
8.35
 この世うを 始め出したる 本心を
 云うて聞かさん ことに於いては
8.36
 このところ つとめ場所は 人間を
 始め出したる ところなるぞや
8.37
 人間を 始め出したる この親は
 存命でいる これがまことや
8.38
 この話し これをまことに 思う者
 どこのものでも 更にあるまい
8.39
 このような ないことばかり 云うのはな
 これが真実 皆なまことやで
8.40
 今までも ない世界をば 始めたは
 知らぬことをば 教え始めて
8.41
 このたびも 叉ないことや 知らぬこと
 ばかり云うて 叉教えかけ
8.42
 どのような 者でも知らぬ ことばかり
 これを教える 月日思惑
8.43
 月日には 段々知らぬ ことばかり
 何も教えて 世界助ける
8.44
 こらほどに 思う月日の 心配を
 世界の者は 何も知らずに
8.45
 心さえ 月日真実 受け取れば
 どんな助けも 皆な請け合うで
8.46
 どのような 助けと云うも 真実の
 親が居るから 月日と云うのや
8.47
 この月日 元なるぢばや 元なるの
 因縁あるで 自由よう自在を
8.48
 この話し 何でこのよに くどいなら
 助け一条 請け合うの元
8.49
 この元は どこを訪ねて みたるとも
 知りたる者は 更にあるまい
8.50
 そのはずや 月日胎内 入り込んで
 話するのは 今初めやで
8.51
 この世界 一列見える 月日なら
 どこのことでも 知らぬことなし
8.52
 月日より 皆なそれぞれと 見定めて
 善と悪とを 見分けするぞや
8..53
 月日より なんでこのよに くどいなら
 悪しき見えるが 気の毒なから
8.54  段々と 恩が重なり その故は
 牛馬と見える 道があるから
8.55  どのような ものでも月日 真実を
 受け取りたなら 皆な助けるで
8.56  今までは どんな話を したるとも
 何も見えたる ことはないけれど
8.57  これまでも 皆な見えきたる ことなれど
 本元なるを 知らんことから
8.38  雷も 地震大風 水つきも
 これは月日の 残念立腹
8.59  このことを 今まで誰も 知らんから
 このたび月日 先へ知らする
8.60  月日には 皆な一列は 我が子なり
 可愛い一杯 思うていれども
8.61  一列は 皆なめいめいの 胸の内
 ほこり一杯 積もりあるから
8.62  このほこり すきやか掃除 せんことに
 月日いかほど 思うたるとて
8.63  月日より 恐き危なき 道筋を
 案じいれど 銘々知らずに
8.64  どのような 高いところと 云うたとて
 月日のたあには 皆な我が子
8.65  それ知らず 親のすること 差し止めて
 叉取り払うて これはいかがぞ
8.66  月日には 今までどんな ことやとて
 表われ出たる ことはなけれど
8.67  このたびは 胸の内より すきやかに
 払さんことに 後の模様を
8.68  この後は どのような者も 一列に
 助けたいとの 手段ばかりを
8.69  この先は 助け一条に 掛かりたら
 どのよな者も 勇むばかりや
8.70  何事も 月日一度 云うたこと
 違いそうなる ことはないぞや
8.71  今までは あくどいほども 説いてある
 なれど心に 分かりないから
8.72  しかと聞け 同じ人間 なるように
 思うているのは これは違うで
8.73  どのような ことも教えて 掛かるのも
 元なる親で なくばいかんで
8.74  今までも 何を教えて 来たるのも
 皆なこの通り 始めかけたで
8.75  人間を 始めた親が もう一人
 どこにあるなら 訪ね出でみよ
8.76  このような 知らぬことをば 段々と
 云うていれども これがまことや
8.77  日々に 知らぬことをや ないことを
 これ教える 月日楽しみ
8.78  この世うの 人間始め 親なるに
 天の与えは あると聞けども
8.79  この話し 何のことやら 一寸知れん
 月日食物(じきもつ)やろう と云うのや
8.80  この話し どういうことで あろうなら
 甘露う台に 平鉢を載せ
8.81  この先は あっちこっちに 身に障り
 月日手入れを すると思えよ
8.82  来たるなら 我が身障りと 引き合わせ
 同じことなら 早く掃除を
8.83  掃除した ところを歩き 立ち止まり
 そのところより 甘露う台を
8.84  したるなら それよりつとめ 手を揃え
 早く掛かれよ 心勇むで
8..85  こればかり どこ訪ねても ないほどに
 これ日本の 真の柱や
8.86  これさいか 確か見えきた ことならば
 どんなものでも 恐るものなし
8.87  何云うも 真実なるの 証拠うが
 見えんことには 後の模様を
8.88  どのような 高いところの 者やとて
 自由よう次第に 話しするなり

【おふでさき9号】(1〜64)、(1875(明治8).6月より)
9.1  今までは 何を云うても 人間の
 心の様に 思うていたれど
9.2  この度は 何を云うても 人間の
 心あるとは 更に思うな
9.3  どの様な ことでもしかと 聞いてくれ
 人間心 更に混ぜんで
9.4  月日より どのよなことも しっかりと
 云いかけるでな これ聞いてくれ
9.5  月日より 社となるを 二人とも
 別間隔てて 置いてもろたら
9.6  何云うも それよりしかと 請け負うて
 助けするぞや しかと見ていよ
9.7  この先は どのよな助け するのもな
 皆な請けようの 元であるから
9.8  どのような ことを云うても 消さんよう
 確か聞き澄み 承知してくれ
9.9  この先は どんな難し 病いでも
 皆な請け負うて 助けするぞや
9.10  人間に 病いと云うて ないけれど
 この世始まり 知りた者なし
9.11  このことを 知らしたいから 段々と
 修理や肥えに 医者薬を
9.12  これからは 何かよろづを 皆な説くで
 どんなことでも しかと聞くなり
9.13  これまでも たいて話しも 説いたれど
 まだ云うてない 真実のこと
9.14  今日からは どのようなことを 云うやらな
 月日のまこと 急き込み
9.15  日々に 何急き込むと 云うならば
 月日飛び出る 模様ばかりを
9.16  この話し しっかり聞いて 承知せよ
 どんなことをば するや知れんで
9.17  この先の 道の容態 しっかりと
 聞き分けてくれ 月日頼みや
9.18  月日より 飛び出たことを 聞いたなら
 甘露う台を 早く出すよう
9.19  甘露う台 据える所を しっかりと
 ぢばの所を 心づもりを
9.20  これさえを 確か定めて おいたなら
 どんなことでも 危なきはない
9.21  月日より 飛び出るところ 一寸話し
 高いところや 遠いところへ
9.22  その話し 聞いたるならば 一列は
 何と月日は 偉いものやと
9.23  世界中 皆な段々と 云うてあろ
 その日来たれば 胸が晴れるで
9.24  今までは 三十八年 以前から
 胸の残念 まこと気の毒
9.25  このたびは どのようなことも しっかりと
 皆な一列に 知らすことなり
9.26  知らせるも 何も知らせると 思うかな
 元なる親が 確か知らせる
9.27  このような ことを云いかけ 知らせるも
 何のことやら 誰も知るまい
9.28  この世うを 一列なるに 真実を
 助けたいから 知らしかけるで
9.29  今までに ない助けをば するからは
 元を知らさん ことに於いては
9.30  今までも 知らぬことをば 教えるは
 元なる親を 確か知らせる
9.31  元なるの 親を確かに 知りたなら
 どんなことでも 皆な引き受ける
9.32  この話し 誰が言うと 思うなよ
 月日の心 ばかりなるぞや
9.33  よろづ世の 世界一列 見渡せよ
 病いと云うも いろいろにある
9.34  このたびは どんな難し 病いでも
 請け負うて助け 家伝教える
9.35  これからは 確かに薬味 云うて聞かす
 何を云うても 承知してくれ
9.36  このたびの 悩むところは 辛かろう
 後の心の 楽しみを見よ
9.37  先よりに 精一杯に ことわりが
 云うてあるぞや 思案してみよ
9.38  どのような ことをするにも 先いより
 ことわりたゆえ 掛かる仕事や
9.39  この話し どういうことに 思うかな
 月日自由よう 知らしたいゆえ
9.40  真実に この一条 早々と
 月日の心 せえていれども
9.41  傍なるに いかほど月日 頼んでも
 聞き分けがない 何と残念
9.42  どのような ことを云うても 今のこと
 何を云うとは 更に思うな
9.43  段々と 何の話しを するにもな
 先なることを ばかり云うておく
9.44  これからは 何の話しを するならば
 甘露う台の 話し一条
9.45  今なるの 甘露う台と 云うのはな
 一寸の雛形 までのことやで
9.46  これからは 段々しかと 云うて聞かす
 甘露う台の 模様ばかりを
9.47  この台を 少し掘り込み さし渡し
 三尺にして 六角にせよ
9.48  今までに いろいろ話し 説いたるは
 この台据える 模様ばかりで
9.49  これさいか しっかり据えて おいたなら
 何も恐みも 危なきもない
9.50

 月日より 指図ばかりで したことを
 これ止めたなら 我が身止まるで

9.51  これを見て まこと真実 結構と
 これは月日の 教えなるかよ
9.52  この台が でけたち次第 つとめする
 どんなことでも かなわんでなし
9.53  この台も いつどうせいと 云わんでな
 でけたちたなら つとめするぞや
9.54  これさいか つとめに掛かり 出たならば
 何かなわんと 云うでないぞや
9.55  これを見よ 確かに月日 食物の
 与えしっかり 確か渡する
9.56  どのような ことでも確か 真実の
 証拠なければ 危うきいこと
9.57  これからは どのよな事も 段々と
 細かしく説く これ背くなよ
9.58  この話し 何を云うやと 思うなよ
 甘露う台の 模様一条
9.59  この台も 段々々と 積み上げて
 叉そのゆえは 二尺四寸に
9.60  その上へ 平鉢載せて おいたなら
 それより確か 食物をやろ
9.61  食物を 誰に与える ことならば
 この世始めた 親に渡する
9.62  天よりに 与えを貰う その親の
 心を誰か 知りた者なし
9.63  月日より 確かに心 見定めて
 それより渡す 食物のこと
9.64  月日には これを渡して おいたなら
 後は親より 心次第に




(私論.私見)

8.31
 ちよとしたる 目の悪しきや でけものや のぼせ痛みは 神の手引きや
8.32
 この世うの 地いと天とは いちのかみ それよりでけた 人間である
8.33
 この屋敷 甘露台を 据えるのは 人間はじめかけた 証拠う
8.34
 何事も皆な このとおり はじめかけ 世界一列 心せきこむ
8.35
 この世うは どのよなことも みへてある 世界のものは 何も知らずに
8.36  月日には 世界中をば 見渡せど 元始まりを 知りたものなし
8.37
 この元を どうぞ世界へ 教えたさ そこで月日が 現われてでた
8.38
 この屋敷 この世の親が でてるから おびやさんしき 許すことなり
8.39
 この許し 元なる親の 証拠うに おびやゆるしは 助け道あけ
8.40
 この屋敷 元の神が みでてるから 人間はじめ 元の因縁
8.41
 この世うに 病つきもの ばけものも 必ずあると さらにおもふな
8.42
 どのよふな ことがありても これおばな 必ずさらに 病ではない
8.43
 世界には コレラというて いるけれど 月日残念 知らすことなり
8.44
 世界中 どこの人でも 同じこと いづむばかちの 心なれどうも
8.45
 これからは 心しつかり いれかへて 陽気づくめの 心なるよう
8.46
 月日には 人間はじめ かけたのは 陽気遊山が 見たい故から
8.47
 世界には この真実を 知らんから 皆どこまでも いづむばかりや
8.48
 日々に 早くつとめを せきこめよ いかなる難も 皆なのがれるで
8.49
 どのよふな むづかしくなる 病でも つとめ一条で 皆な助けるで
8.50
 つとめでも どふゆうつとめ するならば かんろふだいの つとめ一条
8.51
 この台を どふゆうことに 思うかな これ日本の 親であるぞや
8.52
 これさいが 誠真実 思うなら 月日みわけて 皆な引き受ける
8..53
 そのはづや この世はじめて ないことを 真実よりの 助けするぞや
8.91
8.92   この先は 助け一条に かヽりたら どんなものでも 勇むばかりや
8.93
8.94
8.95
8.96
 どの様な 事を教えて かかるのも 元なる親で なくばいかんで
8.97
 今迄も 何を教へて 来るのも 皆なこの通り 始めかけたで
8.98
 人間を 始めた親が もう一人 どこにあるなら 尋ねいてみよ
8.99
 この世の 知らぬ事をば 段々と 言うてあれども これが誠や
8.100
 日々に 知らぬ事をや ない事を これ教えるが 月日楽しみ
8.101
 この世の 人間始め 親なるに 天のあたへは あると聞けども
8.102
 この話 何の事やら 一寸しれん 月日じき物 やろと言うのや
8.103  この話 どう言う事で あろうなら 甘露台に 平鉢をのせ
8.104  この先は あヽちこふちに みにさわり 月日ていりを するとおもへよ
8.105

 来るなら 我が身さわりと 引合わせ 同じ事なら 早く掃除を

8.106
8.107
8.108
8.109
8.110
8.111

 どの様な 高い所の 者やとて 自由自在に 話するなり