中山ミキ思想の古神道との通底考

 更新日/2020(平成31→5.1栄和改元/栄和2)年.7.21日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、中山ミキ思想の古神道との通底考をしておく。


【「中山ミキ思想の古神道との通底性」について】
 「中山ミキ思想の古神道との通底性」を確認しておく。中山みき思想が日本古来の縄文的古神道の精華である出雲-三輪山神道と通底している気配が認められる。例えば、天理教では柏手を四つ打つが、これは出雲大社も同じで、真柱という用語も共通している。「中山みきによる古代神の復権」は次のように記している。

 「その理由は、起源を縄文時代にまで遡ることのできる古き神の道を、政治的な理由によって天皇家を中心とした国家神道へと変質させ、やがて破滅に向かって突き進んでしまうこの国を救う為だったからではないでしょうか。私には中山みきさんの生涯には人を助けるという目的だけでなく、国家神道に決して屈服しない古き神の意地というべきものがあるように思えます」。


 興味深い指摘であり、これについては改めて考察する。

【「中山ミキ思想は神道か仏教か」について】
 「中山ミキ思想は神道か仏教か」は一考に値する。私説は、神道に比すれば古神道(出雲神道)であり、仏教に比すれば古神道に通じる範囲の仏教に通じると読む。従って、大和朝廷以来の神道との違いを強調しての神道との繋がり否定論には与しない。同様に、奈良仏教以来の仏教との違いを強調しての仏教との繋がり否定論には与しない。これを分かり易く言えば、今どきの神道であるようでそうではない、もっと古くの古神道(出雲神道)に通底している。仏教との絡み然り、今どきの仏教であるようでそうではない、もっと古くの原始仏教に通底していると評したい。






(私論.私見)