上田ナライト |
更新日/2018(平成30).7.5日
(れんだいこのショートメッセージ) |
ここで、「上田ナライト」を確認しておく。 2007.11.30日 れんだいこ拝 |
【上田ナライト(うえだ ならいと)履歴】 |
1863(文久3)年2.23日、大和国山辺郡園原村(現・奈良県天理市園原町)で、上田嘉治郎、たきの四女として生まれる。 1937(昭和12)年1.12日、出直し(享年75歳)。 |
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1863(文久3)年2.23日、大和国山辺郡園原村(現・奈良県天理市園原町)で、上田嘉治郎、たきの四女として生まれる。 |
1876(明治9)年、神経病のようなものをきっかけに入信。 |
1877(明治10)年、教祖より最初に女鳴物の胡弓を教えて頂く。 |
1878(明治12)年、「一身暮らし」と教祖にもらい受けられる。 |
明治40年6月、飯降本席の出直し前より大正7年までおさづけの理のお運びをつとめる。 |
1937(昭和12)年1.12日、出直し(享年75歳)。 |
【上田ナライト逸話】 | |
教祖伝逸話篇48「待ってた、待ってた」、55「胡弓々々」。 | |
教祖伝逸話篇48「」。
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教祖伝逸話篇55「胡弓々々」。
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【「上田ナライト事情 ―天啓継承の問題―」】 | ||||||||||||
「おさしづに啓示された理の研究第6部/身上・事情」の「上田ナライト事情 ―天啓継承の問題―」。
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【上田ナライト事情を廻るお指図】 | |
◆ <百日のおさしづ>の中から | |
明治四十年三月十三日(陰暦正月二十九日)午前八時三十分平野楢蔵とお話しありし時、俄かに刻限の話
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明治四十年三月二十二日(陰暦二月九日) 上田ナライト建物の屋敷どの辺という処願 「さあ/\裏は鍛冶屋表は大工、これは一つの台やで。これを聞き分けにゃ分からん。後々つなぎ切れ目あってはならん。あれも寄せこれも寄せ、つなぎは神の見込みを以て繋ぐ。どういうつなぎなら、後々替わり/\。つなぎ無くばどうでもこうでも裏と表は立たん。どういう事なら、席の言葉出す事聞き分けるなら、神の自由聞き分け出けるやろ。いかな一つ話も聞き分けにゃならん。さあ/\表裏と言うたる。やしき表ありて裏がある。これ一つの道理聞き分け。さあ/\尋ねる処、後々つなぎ。地所何処へ持って行く所無い。南より持って行く所は無い。 押して願 どういう所なら、空いた所席順序の事情些かと言う。広い狭いは無い。一寸した所いつまでも広かったら、何もならせん。これを聞き分け。 何間の建物でありますか、押して願 さあ/\建物は今一時広くは要らん。当分の処つなぎ/\、つなぎの間に余程年限無くばならん。一時に年限経つ事出けようまい。皆の心に惣々の心無くばならん。よう聞き分けて、十分の心無くばならん」 いよいよ本席様の身上迫りお出直しの直前に上田ナライト様をおさづけの継承者として、初代真柱(教長)に承知させられたのでありました。しかし、その後十年余を経た大正七年、精神に異常を起こ来たした状態となられ、おさづけのお運び中に無意味に高声で笑い出されるというような事態もあったということから、その立場を退かれたのであります。そして、大正七年七月十一日別科二十期生に対して御母堂様が代わってお運びになりました。 しかし、昭和二年頃には「和楽館」(現在)に住居され、平静に質素なたんのうの生活を送られていたということで、その頃教内一部には近く天啓が下されるのではないかと期待する雰囲気もあったようです。 ナライト様が信仰的にも徹底されていた逸話はいくつか残っていますが、たとえば六十日間便通がない身上の際にも頑として医薬を使用せず、神様の自由のご守護を待たれるのみであったとのことです。 ところで、神の名代としておさづけを渡されるべき方が精神異常の状態になるという原因はどうしても個人的な事情とは考えられず、よほど重大な道の事情がなければならない筈であり、その謎がどうしても解けなかったのです。 飯降伊蔵本席様の場合、本席身上は例外なく世界や道の事情を鏡として映されたのであり、さしづを伺うようにとの神の急き込みを知らされたのでありました。とくに道の重大な濁り曇り事情に際しては、おさづけのお運びを長期間中止せざるを得ないような重い身上に知らせて、どうでもおさしづ通りに従うように要請され、そうしなければ本席身上が治らないという極限の状況も何回か見せられたことがありました。 とすれば、同様の理の上から思案して、ナライト様の身上には重大な原因がなければならないわけですが、その点に触れた記録文献は皆無であり、誰に訊いても答えてくれる人はありません。 この謎が解けない限り、上田ナライト様事情に関するおさしづの研究は不可能としかいえず、暗中をさぐるような気持ちでありました。 ところが思いかけず謎が解ける日が来たのです。というのは、ナライト様の大正七年の身上は、茨城事件と密接な関係があることを古い記録にもとづいて教えられたのです。 茨城事件とは、北大教会初代会長であり本部員であった茨木基敬氏を天啓者と認めるか否かの事情において茨木氏の言葉を本部が天啓であることを否定し、すべての教職を免職となり教会から放逐した事件であります。 実は茨木氏が身一つで教会を出た翌日から、上田ナライト様に前記の身上が始まったということ。茨木氏免職の理由が精神に異常を来したという理由であったことが記録されているのです。 水屋敷飯田岩次郎事情および上田ナライト様事情に関するおさしづを拝読してまいりました現在、茨木基敬氏が人足社として選ばれた真実の天啓者であったか否かをここで軽々しく結論することは避けたいと思います。 ただ、茨木氏の天啓と称される言葉は、その後昭和の初めまで続き、おさしづに匹敵する膨大な記録が保存されていること、少なくともその内容に異端的な主張や言辞は見られないこと、免職になってのち、茨木氏自身別派を立てたり誤解を生むような言動を側近者にきびしく禁じられていたこと、これらの事実のみを記すに止めておきます |
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上田ナライト事情 おさしづ抄 | |
(22.11.30)明治二十二年十一月三十日(陰暦十一月八日)午前九時半 「さあ/\さづけ/\、かんろうだいのさづけを渡そう。心置き無う受け取れ。かんろうだいのさづけ渡そう」 桝井伊三郎より、かんろうだいとはどういう御手にやと御尋ねすれば、さあ/\雛形通り/\/\。(575) |
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(23.3.6)明治二十三年三月六日(陰暦正月十六日)午前九時 上田ナライト心いずむに付、暫く本人の言う通りにして置いて宜しきや、又十分話を聞かしたもので御座りますや伺「さあ/\日々の処いずむ。一つの心というは、心の理でいずむ。どういう理でいずむと思うやろう。これまで話を聞いて、幾年何年の理も聞いてある。楽しみやろう。前々生涯の理も諭しある。そば/\の心、はた/\の理、神一条の道は心に分かり有って分かり無い。内々の事情という。今暫くの処じいとさして置くがよい。もう今の間に勇んで出て来る日がある。この理をよう聞き分けて置け」(627) |
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(24.4.20)明治二十四年四月二十日 上田ナライト身上事情願 「さあ/\尋ねる/\/\。尋ねる事は一つもあらせん。尋ねるまでのもの。この道いつ頃からの道、思やん。神はどうせにゃならん、こうせにゃならんとは言わん。理を聞いて成し来たる道。何でいずんで居る。何が間違う。人々心めん/\の心、何程やろうと思ても嫌と言えばどうもならん。日々やろうまいと言うても、尽す理によって、与える一つ理が変わる。どうでも忘れられん。これ一つからどうでも退かん。誰がどうする、あれがどうする、何程尽してもどうもならん。多くの中誰々と治め難くい。ようこそという理は治まる。何程どうしてやりたいと思えど間違う。思い詰めたる理、代々一代経ち来たる危うき一つ、それより洗い替えよく分け。この道という、これ変わりた道とは言えまい。一つ/\理を諭して、理を治めて、いつ/\まで艱難の道通れと言うやない。それ/\深き中いんねんの理を寄せて働き。これよう聞き取りて、諭しくれねばならん」(1028) |
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(25.2.18)明治二十五年二月十八日 夜 永尾よしゑ前おさしづより中山会長出席の上御願 「さあ/\/\/\/\/\/\、だん/\/\聞き取れよ/\。さあ/\事情々々事情々々、さあ/\いかなる事情、さあ/\身の内/\という事情、誰にあるとも分からん/\。誰にあるとも分かろうまい。身上々々身上に事情もだん/\あるであるで。さあ/\事情から一つ、さあ/\始め掛ける/\。さあ/\/\もう/\どんな事もこんな事も一時一つさしづをするで。さあ/\一時一つのさしづ/\、さしづもだん/\のさしづ、返やし/\くどう/\さしづ、これまで/\一寸よく聞き分け。どういう事さしづするやら知れん。待ち兼ねたさしづやで/\。待ち兼ねた事情から始め掛ける。いかなるも分かる、第一一つ事情身の内軽きと思えば軽き、さしづから基づかにゃなろうまい。一つのさしづは身上からだん/\さしづ。そんな事ほのかに聞いたるだけの話や。どんな運び方も尽し方もあると思うやろ。一つの理は聞き分けてくれにゃならん。どういう事治めるなら、存命一つほのかに聞いたる。前々の処よりくどう/\聞いて、今一時事情話するというは、俺はそんな事は聞かん、知らんと言う。まあ一寸身上仮宅という、一つさしづ。休息所という、これ存命中さしづ。どんな事情も話一条で世界仮家建ち、何処々々一時取り払い、あれは取れん、あれも放って置く事出けん、という事情より諭し掛けるから、休息所という。存命の事情から心を静めて聞け。一時々々休息所から、一つ守りという事情から定めて掛かる。あれも残しこれも残し、取りたら勝手がよいと尋ねたら、存命よりさしづの理によりて残したる休息所、よく聞き分け。さしづばかりではとんと分かり難ないやろう。よう聞き分け。存命中には一人暮らしと言うて貰い受けたる身がある。さあ/\よく聞き分け。無くば無く、知らにゃ知らんの事情ではどうもならん。ちゃんと一つの理が治まれば、万事治まる。そんな事と思うようでは分からん。さあ尋ね掛け」 押して、上田ナライトの事情にて御座いますや願 「さあ/\話し掛けたら分かるやろ。休息所と言うて、これまでだん/\何心でなくよく聞き取れ。存命中楽しみ治まりたる休息所、三名々々の守りと言うて暮らしたる計り難ない。言葉一つの理というは、生涯の理に治めてくれにゃなろうまい。さあ/\三名々々という。三名の守りが要ると言い言い/\、成らん/\の道のため言い遺し、話し掛けの処残し置き、第一の理に一つ治めたる処より聞き分け。初めより作りた十二下りという。十二下りというは元々に言うて止め一つ残したる。これ道/\聞き分けるなら聞き分けられん事あろうまい。三名と言うたる。一代一人暮らしと言うたは誰から言うたか/\。存命中言葉の理生涯これ治めてくれるなら一つ事情。さあ/\夜々という、昼は昼とて夜という、変な事と皆思うやろ。聞くよ聞くよ治めるなら、どんな事でも治めるで。どうも一時言うたる事情、よう/\一寸始まり掛けたる。これまで楽しんだる事情果たしてくれにゃならん。難しい事を言うやない。そこで守りと言えば、又一人付き添いと思うやろう。守りに守りは要らん。目に見えぬ存命中さしづ一つの理であるわいヽヽヽヽ」 押して、二名三名の処伺 「さあ/\尋ねる/\、三名と言うた。存命中にさえ三名の事情治め難くい。第一一人暮らしと言うたる。守りというは一人暮らし、夫婦連れではどうもならん。一人の事情聞き分け治めたる。そこで暫くの処万事の処、これから改めて運ぶなら、後後日々という」 押して、会長へ御受け申し上げなられ 「さあ/\理が治まれば又一つ話し掛ける。一寸守りという。存命中話し掛ける。年限の事情刻限の事情から話し掛ける。夜昼離れずと言えば、一日の日柄生涯と言えば運び難ない。一つは代わり/\、それ/\心得の事情を以て代わりという。守りと言うてどうして居る。休息所日々綺麗にして、日々の給仕、これどうでも存命中の心で行かにゃならん。古く/\結ぼれ、互い/\の事情の理が分かり来たによって、諭すという」 押して、給仕は日々三度ずつ致しますもので御座りますや 暫くして 「さあ/\もう/\話が詰んで/\どうもならなんだ。追々話する程に。道が付けば一度の席に聞き分けねば分かり難ない。存命中同然の道を運ぶなら、世界映す又々映す。さあ/\勇もう/\/\/\。さあ/\一人の事情も定まり、宵の間は灯りの一つの処は二つも点け、心ある者話もして暮らして貰いたい。一日の日が了えばそれ切り、風呂場の処もすっきり洗い、綺麗にして焚いて居る心、皆それ/\一つの心に頼み置こう」(1350) |
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(25.6.3)明治二十五年六月三日 第二、本席に対し日々の扱いに付何か不都合ありますや伺 第三、上田ナライト教祖の守り事情の願 第四、村田長平大裏に入れてあるのが宜しくないので、本席身上障るのでありますや (25.7.16)明治二十五年七月十六日 「どうなろか知らん/\。めん/\拵えていずんでならん。楽しみ無くばいずむより無き。よう/\道始まり、先の道を楽しんで、やれ/\身上不足無き者、外へ誰どう、事情に事情拵えるのや。よう聞き、十分伝えてくれるよう」(1500) |
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(27.7.28)明治二十七年七月二十八日 同時、押して園原へ連れて帰らして頂く事願 「さあ/\一寸なあ、一日二日又々戻りて、さて、今夜は迎いに来たという理を、運んでやってくれるがよい」(2121) |
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(28.5.22)(明治二十八年五月二十二日 朝 「第二、本部会計一手の事情「さあ/\それは/\よく/\の理を集めてくれた。それは十分待って居たわい/\。遅れてあるから、こういう事になったのやわい/\。それはよう集めてくれた/\。さあ/\許そう/\」 第三、本席の宅を政甚の名前に切り換える願 続いて御諭 「もうこれ程無うの旬の日が来たるから、早く見分け聞き分け。こうと言えば理を運んでくれ/\。一年の間どんな苦労を見せたやら分からせん」 第四、梶本、まさゑの事情願 さあ/\さしづ/\、前々の掛かり一つ縁談皆諭したる。誰々との縁は無い。あちら伝えこちら伝え、やれ嬉しいと理が合えば、十分の縁と知らしてある/\。それが生涯の縁と言う。一時尋ねる処、将来の理に治まらねば治まろうまい。このやしき十分と思うた中に、どういうものと思うやろ。無理という理は治まらんと言う。一つ話の理になるやろ。神様のさしづならばと言うても、後々事情拵えば止めるに止められん。こういう事になれば、ほどいて了うてやれ。あゝいう風になりても後後は親切やい、成程という。夫婦の中切れたという。夫婦の縁は無くとも互い/\兄弟という縁は結んでくれ。鏡やしき、これまで夫婦の中罪の絶えも無き日を送りた。なれど、十分なら運ぶがよかろう、と諭したる。なれど、よかろうと思うた理が悪くなる。不承々々の理は治まらん。すっきりするがよい/\。ぢばならこそなあという。親切やい、互い/\これが第一である。こうと言えばそうするがよかろう。 |
第五、上田ナライトの事情 さあ/\これも/\埋れたる/\。埋れたるも埋れさしたのや。こういう道であると、二度三度も運んでくれるがよいで。 第六、山中忠七居宅の事情 さあ/\尋ねる処/\、もうこれ先々の日は分かりてある。知れてある。そこで綺麗な所気楽な所拵えてやってくれ。前々の掛かり、掛かりの道という。これ喰べたいと言えば喰べさし、飲みたいと言えば飲まし、寝る事出来りゃよい。日々の日、大抵気楽にしてやってくれるがよい。(2279) (28.10.11)明治二十八年十月十一日 同時、上田ナライト内々の治め方願 (28.11.6)明治二十八年十一月六日 三つの理、押して上田ナライトに段々運びつけて帰りて貰いますようにと願 (29.5.21) 明治二十九年五月二十一日 押して、上田ナライトの事情でありますや (30.6.3)明治三十年六月三日 (30.9.26)明治三十年九月二十六日 夜園原村上田たき身上願 押して、上田ナライトの事情でありますや願 「さあ/\尋ねるまでやない。急いでならんから諭す。送れるから皆先々までも遅れる。他人事のように思って居たら違う。存命中一つ理は皆知らんやない。続き話し/\、皆んな心繋いで早くと言えば早く、内々やしき早く迎え、早く呼べ。満足早くの事情という」(2821) (32.6.27)明治三十二年六月二十七日 (32.7.24)明治三十二年七月二十四日 押して、上田嘉治郎存命の時にこの家毀って了て家内中引き越して貰うたなら、ナライトも治まるやろか、と御話もありた、との事なれど、やしきにいんねんあると教祖より聞かして貰うて居りますから、如何であろうかと尋ねに付、心得のため願 「さあ/\尋ねる処/\、さあ/\もうこれ万事の処という。一名暮らしと言うたる。年限を繰りてみよ。人足社と言うて貰い受けたで、と言うたは、もう何年経つか。よう聞き分け。治めてやらにゃならん。話す/\だん/\十分引き合い掛け合い/\伝え/\、どうでもこうでも治める程に/\」 又押して、あとの処どういう都合に運ばして貰いますが宜しう御座りますや、心得のため願 さあ/\尋ねる処/\、まあどうも談示一寸付こまい。二度三度でも治め付こうまい/\。なれど、どうでもこうでもそれ/\家内の心、傍々若き処も治まれば、何時にても/\。 又、前の事情万事詳しく申し上げ願 さあ/\だん/\尋ね返やす処、たゞ一人と思たら違う。親々順序一日と言うた日ある。貰い受けた一人暮らしという日がある。その理及ぼさにゃならん。後々理無くばならん。いつまでもと思たらならん。さしづ変えるで/\。おい俺しようと言うた処がいかん。今代わりしようと言うていかん。一つの言葉で分かる。何でも彼でも年限から成り立ったもの。何でも彼でも、皆んなの心に解きほどきてくれにゃならん。(3279.3281.3282) (33.3.21) 明治三十三年三月二十一日 本席御身上御障りに付かんろだいへ本席の身上速やか快復次第お伺い申して、そのおさしづ通り、何か運ばして貰いますからと御願してありますが、その事今日まで延行相成り右事情の願 さあ/\尋ね掛ける/\。さあ/\尋ね掛ける。前々から一寸身上に、一寸障りを掛け、それから尋ねにゃ分かろまい/\。身上に一寸障り、障りは、神の自由で付けたる障り。身上の障りありても、その重い勤めさしたる。早く諭したい事情ある。さあ/\身上不足あれば、成る事成ろまい/\。一日の日もこれ一つ理を欠かさず、時々十分勤めさしたるは、神の自由さしたる。明日はどうやろうかこうやろうか、思う処ずつなみ知らず勤める処、皆んな惣々に心無くばならん。心で勤めさしたる。勤まらなんだら、幾万の者に申し訳無い。帰って来てる者が、もう十日なる二十日なる三十日なると指を繰って言うようでは、世界響くか響かんか、聞き分け。道という理しっかり定めてくれ。諭したる処もう控えという理出るからには、よう聞き分け。控え後へ一つ繋がにゃならん。この一つの道理、刻限話仕難くかった。連れ帰ったる者のため、身上障りの中、勤めさしたる理聞き分け。うっかりして居られん/\。取り締まりた理分からん。多く中、連れ戻りたる中、速やかたんのうの理を以て、頼もしいや結構やと、国々へ帰る理思てくれ。一時話し掛けたる。どうでもこうでも早く取り締まらにゃならん/\。これ十分聞き分け。 押して、控えと仰せ下されますは、上田ナライトの運び方の事でありますや願 さあ何かの事、善急いで掛からにゃならん。運ばにゃならん。又一つ/\の道理から、よう考えてみよ。後々控え無くては楽しみあるか。そらと言うたら直ぐと出るは、控えである。これ、よう聞き分けてくれにゃならん。(3752.3753)
(33.3.21)明治三十三年三月二十一日 上田ナライト建物の願(上田たきの身上障りから神様へ御願い申せしそのおさしづに、上田ナライト仕切りて引き寄せるよう運べと仰せ下されしに付、詰員一同相談の上本部長へ申し上げ、建物北の大裏の石屋の仕事場のそばあたりへ建てという事でありますから御許し願) さあ/\尋ねる事情/\、だん/\事情、一つ/\の事情を、だん/\それから、皆々事情以て、一時こうと順序始め掛けたる。待ち兼ねた/\。成っても成らいでも、そのまゝ心運ぶ処、待ち兼ねた。一つどうするこうする。重々諭して、十分の道運んで順序という。これこゝまでと言う。成っても成らいでも一名暮らしと諭したる。これ運ぶ処、十分受け取ったる。尋ねる処一寸仮家という。建てる処、十分運ぶ処、辺所の処は不都合、そこで席退いたらそうやなあどうやなあと、心に浮かますによって、その理に留まって了う。 家内中共引き越しますのでありますや如何願 さあ/\尋ねる処/\、あら/\の理を以て、どうかこうか伝え。そんならそうしょうか、どうしょうかと、前運ぶ理受け取って、理伝えてそんならという処から、一日の日を尋ね出るがよい。 押して、ナライトヘ十分運びまして、その上もう一度御願い申します事でありますや さあ/\尋ねる/\。十分に尋ねにゃならん。もう踏み損うてならん。これまで仕切りた理分からなんだ。重々諭す理である。そこで、しっかり聞き分けて、しっかり運んでくれるがよい。
(33.4.3) 明治三十三年四月三日 上田ナライト運び方に付願(園原上田ナライト運び方に付先方の心聞いてこうという処を聞いて、その上尋ねてまあ一度尋ねとの事に付、先方には家内一同寄せて貰い度く、たとえどんな苦労あるとも結構でありますからとの事でありますが、又後の家屋敷の処如何致しまして宜しきや、先方の御話してありますから、この辺御願いの上の事と申し置きましたが如何と願) さあ/\尋ねる事情/\、さあだん/\事情々々、長い事情よう/\の日/\。それ何ぼでもどうも仕切りた事情運び難くい/\。だん/\言葉通り浮かましたる浮かましたる。運び掛けたらだん/\運び順序出来にゃならん。成って一つ治まりという。又内々後々どうして置いたらよかろう、こうして置いたらよかろう。治まろまい/\。後が有ったさかいにどう、無いさかいにどうとはない。たゞ治まるが台。そら台。どうはよいこうはよい、又内々一つ心があるによって委せ置こう。どうしたらよい、こうしたらよいと言わん。後々早く取り捌いて運びするがよい。 押して、仰せの通り先き様の心にこうとおっしゃる通りに運ばして貰います さあ/\心に委せ置こう/\。(3762)
(34.6.14)明治三十四年六月十四日 六月一日より本席御身障りに付七日間御休みに相成る、よって種々相談の結果、本部員一同神様へ御願い申し上げしには、御身上速やか御成り下さればおさしづを頂き、おさしづによってどのような事も運びますと御願いに付、如何の事でありますや願 さあ/\/\だん/\どういう事情も重なり、いかなる事情も重なり、重なるからどうもならん。重なりて/\重なりて、もうやろうか/\と良い事待つ。良い事待つは道理あろ。道理の中に道理取り違いありては、どうもならん。これ一つ、しっかり聞き分け。だん/\話し掛ける。一時に話し尽す事出けん。一つ/\の理しっかり伝えて、心にしっかり聞き分けてくれ/\。何でも無い事と思へば何でも無い。神何処に居ると思う。明らかなる剥いた話をする。この道というは、年限数えば長い年限、年限困難ありて、もうどうなろうか知らん/\という道通りて来た。もう一時の処にては、一寸世界の道から始め掛け。世界の道はどうなりと出ける。出ける筈や。出けるように持って掛かるから出ける。この道紋型無い処から、知らず知らず惣々通り、もう何処からなりとも、彼処からどうなりても、付け所無い処からだん/\通りて出来た道。そこで今日まで組み立てゝ来た通り、よい/\道通り難くい中道理ある。この道理聞き分けにゃならん。皆んな道は一つ。一つより無い。無い筈や。皆道から出けたもの、道から出けたものなら違わん、という事、前々諭し置いたる。皆承知せにゃならん。 一列は年限の道の上の理の兄弟である。道の上に兄弟の理が分からいではどうもならん。兄弟に年限あれば立てるは道、立てる道は言わいでも立てにゃならん。善い事知って居る。知って居れば、皆それ/\の心に持って研究して、どうであるこうであると、この精神上定めて貰いたい。ちょいちょい許したる事出けて来る。来る。許さん限り出けん。皆こうして下され、どうして下され、これもこうしてくれと言えば、親が許そうと言うたら明らかなもの。これ一つ皆感じてくれ。だん/\一時に説き尽す事出来ん。国々という理を以て、遠い所又近い所からも、道運ぶ処、この理に見計ろうてやらにゃならん。年限々々無くば、ざあとしたもの。年限の内/\苦労という道知らんか。知らいでは道とは言えんで。 さあ/\こうして理を説き掛けたなら、どうでもこうでも説き切らにゃならん。まあ一つ、内々事情やしき以内、この一寸話し掛ける。話し掛けるから、取り計ろうて、皆々治めてくれにゃならん。よう聞き分け。これまでの処もう十年あと/\、何か証拠々々無かった。難儀苦労困難から、どうせいと言うた処が、ならんから、ほんの一寸路銀渡したようなもの。そこでどうなりこうなりの日を送りて来た。やしき連れ帰る中/\、成程と言うて来るから日が経つ。どうやろかこうやろかと言うような事では、何しょうと言うた処が、出来ん/\。中に、年限の内に古い者、一代かと思えば二代、余程年取れたらなあという者、楽しみ付けてやらにゃならん。長い年限、そんならどれだけ働きあるか/\。残らず道具良い道具ばかりでも働き出来ん。良い道具悪しき道具合わせて出ける。日々働きから分かりて来る。よう聞き分け。どういう者もこういう者も、皆んな持ち合いという理聞き分け。持ち合いという理分からいではならん。 何程高い所へ留まりた処が、実が無くば腹淋ぶしうなる。持って来るこの理聞き分け。高い所へじっと坐って居た処が、取り扱う者無ければ、どうする事も出来ようまい。これより皆んなそれ/\小首傾け、どうやらにゃならん、こうやらにゃならん、と急いで取り計ろうてやってくれ。あら/\の話では取り計らう事出来ん。日々守りと言う、又掃除と言うたる。その理だん/\篤としっかり心取り計ろうてやってくれ。又日々煮炊場々々々、古き/\下な道具。年限という、下な道具あればこそ、上の道具分かる。これ早うして、今日と言うたら今日、今日教祖守りという。日々であろう。貰い受けたる人足社と言うたる。年限じっといずみ居る。時々見習い、しんの台、教祖しんに付いた理。神の人足社と言うて貰い受けたる。席言うてだん/\諭したる。一日よい二日よい、もう幾日なる/\。道分かり難ない。道一寸見えたる。早く思やんして、取り計ろうてやってくれ。又守り掃き掃除、人々は幾人でも無いではない。なれど、押せ/\では皆勝手が出る。一度二度は越せる。それではどうもならん。そこで人と言う、若井はる、コト、これを又交替々々、月替わり/\/\、承知したか。又一つ、道理では分からん。今の処一寸四名一時後より三名交替。最初一名残し、日々月々見習い、これ一寸楽しみ、十分楽しましてやってくれ。 一人残して交替と申しますは、松村さくかと相談の処へ 違う/\。後から来た者ある。一人残せ/\。手替わり/\、手替わりさすがよい。 押して、井筒とよでありますか、と申し上げ 手替わりあれば、一寸勝手覚える。日々一つ経ったら、十分覚える。そうしてみよ。皆勝手分かる。未だ、一つあるで/\。さあ/\/\未だ一つあると言うは、どうでもこうでも一つ用いらにゃならんで。月日祭典々々祭典という。そこで一つ勤め/\というは、役員と言うたる。本部員というたる。本部員は人間の付けたもの。臨時見習いと言うて一寸説いたる。本部員というは、世上の理取って付けたる。これ違うか違わんか。違えば違うと言うて見よ。一寸路銀と言うて渡したる。誰と/\本部員と言うて許したる。許さしょまいがな。これ返答してみよ。 皆々相談して御願いに出ます、と申し上げ さあ/\違う/\。違えば違うと一言答えるがよい/\。さあ/\違う事/\、承知が出けにゃ言うたらよい。遠慮は要らん。遠慮は先になって枷になる。道の曇りになる。一寸退かす/\。一寸退かすで。 しばらくしてから さあ/\改める/\。改め掛けたら、すっきり改める。さあ/\この掛かりというものは、楽しましたる。時々言い聞かしたる。刻限にも聞かしたる、楽しましたる。そこで、どうなるやろ、こうなるやろうと、楽しましたる。どうして忘れて居た。忘れて居たというは理や。その心あれば明らか。たゞ一つ/\勝手ばかりではならん。百姓々々鍬の芯と言うたる。それは楽しんでせい/\。皆我が事になると言うたる。日々勤め/\と言うたる。今の処、日々は行こうまい。今十分どうもならんからほんの路銀を渡したる。行かにゃならん。怖わい所危ない所を楽しみ通りたる。手替わり/\、それもどれもと行こうまい。同じようには行こうまい/\。一度出たらなあ/\と、その心あればこそ立って来たる。年限までは未だ/\、年限は長い/\。年限楽しみ無けにゃならん。未だ行けん/\。皆それ??見立てゝやれ。月々手替わり出ける者楽しみ、教祖存命言われた事に、満足与える事出来ん。とかく満足々々は道の肥/\、又けたいな事やなあと言う者中に思やしょうまいが/\。なれど、人間勝手で言うやない。教祖存命、身をかくした処から聞き分け。ほんにそうやなあ、出さにゃならん。日々うとっと思うまい。人間心で成程入り込んでの話通りや/\。心に嵌まりたか/\。なあ百姓の中からからけ無いとも言えん。百姓下の中からでも勤めて居る。先々ほんにそうやなあと見せてある。年限経って一年に二度三度そこえ/\出してやってみよ。どれだけ満足するとも分からん。満足は楽しみの花が咲く程に。十分の実がのると、諭して置く。 一同の中で話して居る処へ さあ/\/\その話というは、後々で悠っくりと出ける。席諭したる。席の身早く聞き取りて、それ/\心合わせて、成程と一点の心分かりたらよし、こりゃどうそりゃこうと、一つ/\不足あれば、不足の理答えるがよい。そりゃ一時に成ろまい。さあ/\未だ/\急いだ事ある。母一つ重々勤め、一時すっきり隠れ、一代勤めて置いたる。この人はもう早く、一時万事早く取り立てゝやってくれ。取り立てゝやってくれるがよい。 仲田楢吉の事かいなあと、話して居る処へ さあ/\だん/\一代を尽し切り、教祖存命日々勤め、よう/\かくれ、それから一つ代替わりて、尚も進んで来る。これ一つの理に早く取り立てゝやってくれ/\。誰かと思えば、名民蔵々々、親二人早く暮れて了た。さあ/\大西々々々々、親から尽し、二代目替えて尽す理/\、早く理/\/\。 又々当分一つ順序々々、皆役と言うてして居る。一時早く/\。 準員に願う事に運ばして貰います、と願 さあ/\一寸は見習いから始め掛け/\。もう一時早く諭さんならん事、直きに出る/\。さあ/\こうして一つ/\理を洗い切ったら、どんな事も用いってくれにゃならん。こうすれば、皆談示の上言うて出てくれ。そうすれば、どんな解きほどきもする程に/\。めったにほどかんと言やせん。どんなほどきもする程に。 篠森準員にする事御許し下されますか、と願 さあ/\それは心までに許して置こう。しっかりどうこう言わん。そりゃ取り扱いだけしてやれ。すれば満足であろ。真にどうと言えん。ならんと言わん。そりゃ無理やと言わん。言うたら皆の心困る。真からどう、又こうしてやってくれ、どうしてやってくれというは、皆の心から養うてやってくれ。これだけ聞いたら分かるやろ。 職人本部にて宿泊させず酒も飲まさぬ其代りとして、一人に付金三銭ずつやる事にきめましたが、御許し下されますや願 さあ/\そらもうこうした事、こうしたらどうと尋ねる。そらどうしてやれ、こうしてやれとは言わん。そら喜ぶ者半分、なあと思う者半分、半分々々なら、それで治めて置くがよかろ/\。 本部の会計から本部員家内一人一日十銭ずつ手当として、それを積んで本部員中難儀な者生じたる節手当にする事御許し下されますか、と願 さあ/\どんな事も、心に浮かぶ事は言わにゃならん。心に浮かんで道理に適う適わん。たゞ救けるというは、望む/\。救けるというより一つ道は無い。救ける事なら、どんな事でもならんと言わん。そら、十分受け取って置く/\。 本部に十年以上尽した者に、借家建て貸す事願 さあ/\まあ心に/\ほっと心に出るは余の者の話やない。入り込んでのさしづ。そこで皆んな成程感じるは理。そこで、門内ではならん、門の外で、これは何処でもだんない。さあと言うたら直きに取り払うて了う/\。そこで、ざあとして置けば、何処でも構わん/\。 二間半に両庇、四畳半と六畳とに押入付のものを並べてさして貰います、と願 さあ/\もう何も十分の事は要らん。これ無い処から、苦労して価を出して人の家借りて居るは、日々の処見難くてならん/\。今日来た者やあろまい。古く/\身代売り払て道のためと思やこそ/\、国々運ぶ者数々ある。安楽は未だ/\である。二十年三十年間同じよう通りたとて、理が無くば何もなろまい。十年の者でも、二十年三十年に向かう理もある。これ聞き分け。皆来る者優しい言葉掛けてくれ/\。道には言葉掛けてくれば、第一々々やしきには優しい言葉第一。何も知らん者、道はこんなものかと思てはならん/\。年取れたる又若き者も言葉第一。愛想という事、又一つやしきに愛想無うては、道とは言わん。男という女という男女に限り無い/\。言葉は道の肥、言葉たんのうは道の肥/\。皆見習え/\。強うするは道。早く道洗うて/\、知らん者に言うて聞かせ/\。十年あとにはこんな道やない。艱難苦労の固まりの道という。上に立つ者から言うて聞かせ/\。遠慮気兼は要らん。遠慮気兼はほこりのもとやで。いつ/\まで艱難通るやない。理が世界にある。たんのう楽します道もある。第一言葉愛想、満足は言葉に限る。たゞ言葉と言うた処が、第一人に愛想たんのう知らずしては、道失うて了う/\。見習え/\。上から言葉掛けて優しいは道。事見習え。何を見習う。これ聞き分けて、皆々惣々治め。これ一列口説き/\の話である程に。返やし/\の話である程に。(4008.4011)
(34.6.17)明治三十四年六月十七日 教祖御休息所掃除は、若井はる西田コト月交替か、日々交替か押して願 さあ/\尋ねにゃ分からん/\。あら/\は分かりある。さあ/\これまで拭き掃除して居る。よう思やんしてみよ。何のためか。これ/\容易で何かの理、それそれ分からにゃならん。一つの理取り分けるから諭し切らにゃならん。いつまで親に抱かれて居てはならん。何でも彼でも、年限数えてみよ。善い事どうなる、どうなろうという日もあったであろう。古きの理、どうでも/\心を運び来たる日から、成り立つ者ある。今では何もならんように思う。ならんでないで。 さあ/\ちゃんと調べてみよ。月々交替にするがよい。用の無い者居やせんで/\。用の無い者無いで。皆それ/\双方の用がある。 さあ/\古い者から交替として、改め出る者。交替なるが道理である。人間心でしたもの、一つもありゃせんで。人間心で出来たもの、何にも無い。 押して、松村さくの事尋ね さあ/\未だそんな事言うて居るか。何を尋ねるのや。総計の月々交替、皆同じ交替やで。何故付き添わにゃならんで。 押して、桝井伊三郎の尋ね さあ/\これは分かりてある/\。さあ/\よう聞き分けにゃならん。誰と/\月月に残さにゃならん。これは皆勝手の理である。隔ては一つも無いで。明らかにして、皆楽しまそうと言う/\。そこ、よう聞き分けにゃならん。 押して、はる、コト月替りとして、とよを残して見習いでありますや さあ/\早々分かりたか/\。交替々々皆楽しませば、三十日を一月と言うであろう。もう何ぼう日経ったら交替、結構々々中にもしんどい日もあろう。楽しみ付けてやらにゃならん。年限という理の味わい皆知らん。人間心を持って居る。道とは言わりゃせん。 さあ/\芯は分かりて居る/\。一時こうと言うて出来難ない/\。一人残して一寸見習いと言う。前々後から入った者、大抵見習い出来てある。一つ三十日一日の日も勤めてくれるよう、言い聞かしてくれるよう。 さあ/\惣々分かりた/\。そうして三十日経ちたら、皆分かりて来る。そうすれば、三十日々々々交替すれば、分かるであろう。 鍬の芯村田幸助とも聞いて居りますが、山中栄蔵とも聞いて居りますが、如何でありますや願 さあ幸助は早くから付けてある。存命から付けてある。後々控え無ければならん。 上田ナライトの見習いは、御休息所の方か本席の方へか さあ/\なあ日々詰めて居れば十分なれど、どうもならん/\。いずんで年限は遅れて/\ある。今日席が当分悪い/\。日が遅れ来た。日々急いで/\、年限経ち、遅れて来た。見習い/\これは言うまでやない。今改めたなら、聞き損いとも言う。存命の間にをやと親とに貰い受けたる。休息所々々々、守りの芯と言うたであろう。よう分かりたか/\。一日の日から日々どうで出来ようまい。見習いとも言うたる。もういつ/\どうもならんで。なれど、どんな日もありて、立ち遅れた。どういう事、世界から一日今と言うたら今という心に、取り運ぶように運んでやってくれにゃならん。 さあ/\よう聞き分け。教祖存命一つ/\鮮やか理。どんとどうもならん/\日が重なり来て、早々年限を縮め、これから一つの理も聞き分けにゃならん/\。どうかこうか日々細道を変えて、どうなりこうなり日々働いたもの。日々付けた道、どうでも入り込み働かして居ればこそ、日々どんな理も働いて居りゃ出来て来た。この理分からにゃ、どんな日見えるやら分からんで。どんな暗闇を見ようとまゝやで。これをしっかり聞き分けてくれ。 さあ/\何時直ぐそのまゝよかったなあと、後で世上へ一つ十分に満足与える台を拵える。さあ/\よう聞き分けくれにゃならん。人足社、どうでも始める。一寸初め、一寸気の間違い、何ぞ憑きものとも言う。一人容易で出来やせんで。年限通らにゃ出来やせんで。世上へ出す事出来ようまい。これをよう聞き分け。 (4022)
(35.8.4) 明治三十五年八月四日 上田ナライト昨夜より腹痛に付願 さあ/\/\尋ねる事情/\、尋ねる事情にも一つだん/\事情、さあ身上の処へ掛かる処、いかなる事と思うやろ。さあ/\どうもこうも何でもどうも言えん。話にも伝えられん事情々々、よく聞き分けにゃならん。もういずみ切って/\どうもならん。いずみ切って、もう一人という、一つの理、何程急げどもどうもならん。いずみ切って身上さしづという。言わずでも他にさしづ無けにゃならん。尋ねるからさしづ。もう一人々々だん/\急いで/\。なれど、とんといずみ切ってどうもならん。いずみ切って居れば、どういう理、皆々思う。たゞ一人の処聞き分け。道と世界と一つの理立て合い、これ聞き分け。めん/\年限伝うた理、どうでもこうでも立てにゃならん/\、立てさゝにゃならん。立てさゝにゃならんが、よう聞き分け。もう一箇月何ぼう日、もうだん/\日が近づいてある。又半季の掛かりという。皆聞き分けにゃならん。もう僅か/\、これより席というさづけという、又さしづという、又勤めにゃならん、勤めさゝにゃならん。もういずみ切った処心晴らすはどういう事。もう一人の心速やか晴れにゃならん。もう後々もうあれだけ一人暮らして、年取れさしたる処、容易やない/\。もうこの元々というは、どうにもこうにもならん処から立って来たる。もう一人の処、十分運び切ってくれにゃならん。もうならん/\で一つ減り二つ減り、減って/\減って了たらどうなるか。もうだん/\拵えるには暇が要る。それでは皆の者気の毒や。前々にも諭したる。もう百年も生まれ子も同じ事/\、心持ってくれにゃならん。もう席始まれば、席度毎に運んで、見習いの心無くばならん。又一つ十分々々運ばにゃならん。運び切ってくれ。一人になってからどうもならん。年限いずみ/\、いずめば道盛んとは言えまい。心も盛んは道の盛ん。もう楽しみの心十分持ってくれにゃならん。こゝから一言聞き分け。席始まる、聞き習い見習いという理ある。その事情よく聞き分け。いずみいずんではならん。席一日の日という、何ぼ切なみでもどうでもこうでも勤めさしたる。もう後々定め掛けてくれにゃならん。長い心ではならん。長い心で油断はつい遅れ易いものである。心に夜の目も合わんというは、一日の日も長い。これより治まりたら心治まるやろ。これだけ諭し置くによって、身上の処案じる事要らん。一人の者あゝと言うようではならん。よう思やんしてくれ。一人暮らし容易やない。人間に一人暮らしという理聞き分けてくれ。貰い受けたる理あればこそ、一日の日通りたる。もうどうや知らん/\ではならん。一つ理治まらにゃならん/\理ある。人間心というは、とんといずましたる理から心に掛かりたる。これよく聞き分け。もうどうや知らん/\と言うてはならん。もうなってからどうもならんで。これをよく聞き分けてくれ。 押して、事務始まりましたら、見習として御席へ出て下さるように、本人に伝える事でありますか、と申し上げ さあ/\皆尋ねにゃ分からん。最初から一つ同席は行こまい。一間隔て仕切りて、それ/\心と/\付き添いて、どうやでこうやでと、心に得心さしてくれるがよい。(4454) 明治三十九年一月十五日 上田ナライト四十三才身上願 さあ/\尋ねる処/\、尋ねるまでやない/\。よう、これ一つ聞き分けにゃならんで。皆々心も一つに成りて、運び切らにゃならん。もう日を何ぼある。日が近づいてある。よう日が数えてみよ/\。何程もあらせん。何から話しょうやら。多分つかえてありてどうもならん。日がつかえて尋ねにゃならんようになるは不思議と言う。身上どう成るこう成る、たゞめん/\思うやない。だん/\日が遅れてならん。今日は気分悪いと言う。今日一日代わろうという日を待ち兼ねて居る。日々運び足らんから、尋ねにゃならん日になりたる。よう聞き分け。たゞ一名暮らしと言うて、すっきり貰い受けたる。一人暮らしさしてある。一人暮らしに不足有るか。不足は無い。今日までの日、今日一日の日も差し支えは無い。なれど、差し支え出来てから、何ぼどう思た処がどうもならん。そんなら、どうしたらよかろうかと言う。こうしたらよかろうかと言う。さあ二十年の間、席一人からこれまで運び来たる。育てにゃ育たん。皆の心から育てにゃならん。いつ/\経ってもこのなりなら、何も言う事は無い。この一つ理聞き分けて、しんばしらに一つ運び、後々繋ぎ無くばならん。繋ぐは理かと、しっかり取り締まりてくれにゃならん。日々放ったらかしではならん。どうにもならん。その日になりてから急いてはならん。道具一つの理、八つ九つまで万事調う。後一つ半端であっては、一つからあゝと言うような事ありては、どうもならん。よう聞き分け。後々という理は未だ余程遠い。身上案じる事要らん。身上から手入れと言う。これまで、どうしてこうしてと思う。一日の日も欠かさんよう、後々どうしょうと思たら、後々頼り無いというさしづ。 押して、教長へ申し上げ、本部員一同相談致しまして、もう一応御願い申しましたら宜しう御座りますか、と願 さあ/\どういう事も尋ねにゃ分からせん。一つ/\、一つ組んだら一つ組む。一つ印したら一つ許す。どういう事したらよかろと、心無くばならん。よう聞き分け。たゞ一つに貰い受け、年限経った一つ理。今まで何のこうのうという。皆々身上すっきり貰い受けたる、身体々々一つ運んで教祖一つ理であろう。これ砕いて運べば、談示一つの理に治まるものである。 しばらくして さあ/\もう一言々々、今一時こういうさしづあった。どうしょうこうしょう。もう待ち受けたる。年限日は僅かの日柄である。これまで/\、何かじっと治めて置く。二十年祭、これ皆々の処十分満足与えて、それより一つ運ぶと、一つ説いて置こう。(4577) |
(39.5.1)明治三十九年五月一日 さあ/\尋ねる事情/\、尋ねにゃならん/\処、一日送り日を送り、だん/\月が変われど運べてない。どうでも尋ねにゃならん/\。前々よりも皆諭してある諭してある。皆の中へ諭した処が取りよ/\で間違う。そこで遅れて了う。さあ/\どれから話しょうやら分からん。話が詰んで/\ならん。よう聞き分け。教祖存命より一人暮らしと言うて貰い受けたる。この一つ言葉の順序から、組み立てにゃならん/\。今日はどのような事も席より映しも出ける。日々多分出て来る。人々満足与えて居るなれど、いつ/\通るに通れんようではいかん。なか/\いかなさしづもしてある。いかなさしづと言うようではならん。今日から種を下ろしたようなもの。何処で下ろしたやら分からんような事ではならん。これ仕上げて、間に合うようにせにゃならん。何よ遅れ/\て種失うてはならん。失うたらどうするか。よう聞き分け。これまで深き話してある。教祖二十年祭、前一寸諭してある。どんな事あっても付け掛けた道は八方付ける。どんな事でも、しょうと言うたら出けるやろ。今日はなあ/\よかったなあと言うて、十分日を送りたる。後々こうという理を寄せて、心の理が寄ればどんな事でも出ける。心の理が寄らねば出けん。人間心で運んだ処が出けやせん。前々より諭したる。年限数えてみよ。仮家と言うて一寸建てゝと言うた日がある。何処がよかろう、彼処がよかろう、席に尋ねて席より知らすと言う。さしづより尋ねて、此処がよかろと言うた日がある。年限数えてみよ。六七年なるやろ。幸い/\を以て、あちら直しこちら直し、住んで居る。今どうでもこうでも悠っくり暮らして、日々の処仕込んで行かにゃならん。だん/\十分慣れるから出ける。どんな事でも、初めから十分な事出来やせん/\。ほんにそうかいなあというは、一日の日も早く取り掛かりてくれにゃならん。 押して、一同相談して教長へ申し上げて、もう一度御願い申し上げます さあ/\尋ね返やす処/\、どうでもこうでも急いでやらにゃならん。大き事せいとは言わん。当分の処芯とした処よう聞き分け。今日からと言うて何も成り立てば、何も言う事無い。もう大抵と思うまでは、年限経たにゃ出けやせん、出けやせん。これだけ/\諭せば、分かる。すれば、急いで掛からにゃならん。 (4588) |
(39.5.20) 明治三十九年五月二十日 夜九時頃 前おさしづを本部員集会の上協議三日なし、上田ナライトの住居飯降裏手に些少なる建物新築を教長へ御願をなし、当分新築せざる事を内務主務局長へ書面を出したるにより建築は出来ぬ、色々協議をなし、中南元に教祖初め本席の御住居遊ばされし所へ教長の承諾下され、その旨本席へ申し上げし処、神様御出まし御話あり 普請出来んというは、どういう訳で出けん。へばり付けるようなものじゃ。もう何にも分からんようになりた/\。この家明け渡そうか、明け渡そうか/\。もう要らん/\。年寄って要らん/\。さあ変わった事を言い掛けるで/\。 さあ/\明け渡そうか/\。もう/\早う/\何も彼も切羽に詰まって/\了うで。理の上からこの家明け渡さんならんようになる。明け渡す理を聞き分け。日々思って/\心の休まる間は無い。心休まらねば、身も休まらせん。すっきり道を洗い替え立て替えて了う。残念々々詰み切ってある。話々つかえて/\、この家明けて了わねばならんようになりた。皆んな聞き分け。この家年限の理から建ったものである。この家明け渡さにゃならん理を聞き分け。心病まして日々結構理を忘れて了う。心を病ましてある処、身上も心も病んで、すっきりなって了うたら、どうするぞ。満足与えてくれにゃならん。何よの事十のもの実の根あって、これから/\。 押して、中南の方へ御許し願います さあ/\このうち明けようかと言うは、何の事か。よう聞き分け。心無ければ心病んだる。皆々目開いたる。これ心運ばねば、目無いも同じ事や。あちらこちら話し合い、銘々いろ/\の事もある。心養い/\。続かんようになる。心を病まんよう、すっきり育て。何でも彼でも日々心煩わさんよう運べ。これ諭し置こう。前々二人に話してある。今に何の返事も無し。余程月日も経ってある。早く安心さゝにゃならん。聞いたら成程思うだけでは、暗がりも同じ事。日々与えて貰うて結構と楽しんで居るのに、この家明けようと言うは、一寸こういう話。もう駄目である。このうち明け渡そうという諭、取りよう間違うたらころりと違うで。悪い事を善いと取ったら、どうもならん。この家も身も無いようになってから、どうもならん。手を付けたら、役に立たせんで。立たせんで。 押して、上田ナライトの運びの事でありますか さあ/\よう聞き分け/\。もうつかえて/\ある。あれもこれも日々心を苦しめ、何程心苦しみは何程とも分からん。いかな話も纏まらんであろまい。つゞまらんであろまい。日々楽しみ、日が暮れるのを待ち兼ねて参る処を見てくれにゃならん。日々朝と晩と、長らくの間毎日欠かした事はあろまい。身が不足なれば参らん事もある。日暮を待ち兼ねて引き寄せて居る。皆んなの者何申して居るであろうと思う。存命の間の古き話して居る。話聞きに行くのや。角目々々話する。さあ日々何放っといても、前はこうやどうや、引き寄せにゃならん。年寄って、働きさしてある。よく感じ付けにゃならんで。 押して、中南方で御許し願 さあ/\何放っといても、一日も早く心の休まるよう、皆々話せにゃならんで。一二三と言う。一と言うたら一、二と言うたら二、三と言うたら三、一つ/\組むようなもの。成程という理治まれば、十分神が守護する。これだけ働き守護、皆知って居る。人間心と思うては違う。人間業では出来やせん。あら勝手じゃ、あら人間心じゃ。人間心は更々無い。日々心の面白い話も茶話事も言うたりさしてある。心というものは、皆んな神が守護してある。これよう聞き分け。(4592.4594.4595)
(39.5.21)明治三十九年五月二十一日 上田ナライト中南にて仮住居取り決め度くに付願 さあ/\尋ねる事情/\、ほのかの話々、長らえての話々、どういう事で、こういうものでと言うは、言うまでの話。何かつかえてあれど、どうも話出けん。身上から事情と言う。事情から身上と言うて願掛け、仕切って事情と言う。仕切って運ばにゃならん。運ばねば甲斐があろまい。いつ/\までも放って置き、何をして居るやら分からん。これまでは容易ならん道、皆知って居る。今日言うて今日に出来るものやない。迫ってからどうもならん。年限追うて重なった理聞き分けて、何もそのまゝ一切止め置く。一時運んで事情、何よそのまゝ放って置いてはならん。これ聞き分け。楽しんだ事情遅れる。無理な事せいとは言うやない、成らん事せいと言うやない。これから話し、いかな事も分かるであろう。これまでの道という、あちらへ逃げ歩きこちらへ逃げ歩き、皆々一つ/\運んで今日の日。すれば、無にはなってはあろうまい。難行苦行の理は、無にはなってあろうまい。前々楽しんだ一つ、許すではなし、許さんではなし。未だ/\日を送るは、皆々の心遅らせば、遅らす日が出るであろう。 押しての願に、しばらくの処をそういう事にして御許し下され度し、と申し上げ さあ/\一言々々話楽しんで/\、十分楽しんだこの話。一つ建家明け渡そうと言うた事聞いて居るか。席が亡くなったら、明け渡したも同様であろう。先々今日一つの言葉で、世界満足と言う。皆々出て来る事を思てみよ/\。 さあ/\続いてあってこそ、道と言う。続かん事は道とは言わん。言えようまい。 又押しての願、二名と仰せ下され私も共に運びますから、上田ナライトの処御許し下され度く御願 さあ/\これ/\よう聞き分けにゃならんで。席は、人を困らす心一つも有るとは思うな。困らす心有らせん。人を困らすようでは、神が入り込むか。よう聞き分けてくれにゃならん。こうと言うたらこう。これが違うという事は無い。今日は、話これだけ了って、これだけにして置く。何か取り決まりて、一つの心にたんのう満足与えてやってくれ。今日はこうして居ても、明日は分かろうまい。いつ/\未だ未だ仕切って話出けやせん。これだけ諭したら、皆の者分かるやろう。(4596。4597)
(39.5.26) 明治三十九年五月二十六日 先日の御言葉に二名という処、飯降政甚の件に付、二箇年間品行を見定める事に付願 さあ/\いかな事情も尋ねてくれる/\。いかな事情も運んでやろかと、思い/\の理、長らえて年限の間の事情である。何も、どうもこうも言うまでのものや/\。第一、道という、一つ席というは、いかな事情と思う。誰がどうや、彼がどうや、控え/\て心の台が据わってない。求めてない/\。台というは、よう聞き分け。どんな者も誰の子も、誰の手続きも、一つの道から出来たもの/\。この道というは、台一つから出来たもの。どうでもこうでも、道から一つの心無くばならん。心働いてくれにゃならん。心の働き無くば、結構に目を開いてあっても盲目同様と言うたる。これ聞き分けば、早速分かる。一戸の内としてみよ。中途離れになった時は、半端であろう。まして道というは、半端ではなろまい。これよう聞き分け。一名一人とは違う。皆立ち並んでせにゃならん。運ばにゃならん。又育てにゃならん。これをよく聞き分けてくれ。 押して、本部員は十分注意致しますと願 さあ/\皆の一声千声よりも、しんばしらの一声。しんばしらの一声は用いらん者はあろうまい。これまで/\皆控え心はどうも届かん。一つすれば一つ、二つすれば二つ、三つすれば三つ、日々心に運んで来れば、何も言う事は無い。遠慮気兼は要らん。遠慮気兼はいかん。 上田ナライト中南にて御許し願 さあ/\先刻事情に諭したる。許すとも言わん、許さんとも言わん、と言うたる。当分気休み、心の学びという。心に委せ置こう。 身上の願差し止めをお解き下され度く御願 さあ/\よう聞き分けにゃ分からんで。たすけ一条の事を始めて、人を救けんという事は無い筈や。余儀無く一つの心、どれだけどうしたて日を遅れさし、月を遅れさし、年限遅れさし、よいというような事ではなろまい。他に遠く所、一度さしづ貰いたいと言うて願い出る。中に曇りの理から止められたというは、世界何と返答出けるか。これから皆々心を洗い替え、よう聞き分け。難儀不自由さす神が有るか無いか。これ聞き分け。どんな事でも、人の事と思わず、飛び込んで運ぶは神の望み。あちら破れこちら破れ、千切れ/\になって了うてから、どうもならん。寄せるに寄せられん。繋がってある間に修復すれば、どんな事でも出来る。早い目に修復さえすれば、どんな者でも続くと言う。 押して、身上の願の処御許し下され度く御願 さあ/\皆々の心寄ってどうこうと答える事は、余儀無く事情、いかな事情もこれからと言う。止め置きたる事情も、今日から許そ/\。(4598)
(30.6.22)明治三十九年六月二十二日 上田ナライト中南の方へ移住に付誰か付き添いの処願 さあ/\なあまあ一寸一日の日を以て一つ尋ねる処、前々事情諭しある。許すでもなく許さんでもなく、応法と言うた一つ理。一寸には行かせん。これまで運び方の、ほんの学びである/\。一寸橋掛けたも同様である。そこで、事情によって、まあ年限待って一つ理、応法一つ、ほんの学び付け掛けた事情は、とても/\の理、年限の事情暫くと言うて置く/\。とても/\未だあすこで一つ遂げる事仕難くい仕難くい。一家一つ棟を建てゝ家族移り込んでからやないと、いかん/\。 しばらくして さあ/\一寸一声、一言諭し置こう。学びという、学び一つ勤め、学びはほんの一つ事情始め。どうせんならんこうせんならん勤めの理、そこで未だ/\行かせん。行かせんによって、話を伝えるがよい/\。 押して、上田ナライトに申し上げますと さあ/\主という、心という理治まりゃせん。どうでもこうでも、さあ/\余程何よの処難し。席は十分であれど、あいた処である。幸いのもの。道が付いてあれど、一時の処、そこまではとても/\一寸に治まらせん。治め難くい。どうしてこうして事情、さしづ通りの一時に治め難くいから、何よの事も一時に治め難くい。これ一寸諭し置こう。(4607)
(40.3.13) 明治四十年三月十三日(陰暦正月二十九日)午前八時三十分 平野楢蔵とお話しありし時、俄かに刻限の話 一万二千足らんと聞いた。そんな事でこの道どうなるぞ。これでは働けるか働けんか。さあしっかりせい。教祖にこの道譲りて貰ろたのに、難儀さそうと言うて譲りて貰うたのやない、言うて居た日あるのに、何と呆けて居る。 さあ/\今日はどういう話仕掛けるかも分からん。さあ皆用いるか/\。用いらねば世界へどうして詫するか/\。これ知りて居るか。年限数えてみよ/\。いつまでこんな事で通るか。道は、皆継目あるで/\。継目知りて居るか/\。知らずに何と呆けて居る/\。皆んな取損いして居る/\。教祖という道内から潰して居る。世界の道で立ってあるか/\。学問で立つと思うか。さあ/\世界の機械は何時なりとある。何時なりと買えるで。神の機械あるか。あらしょまい。神の機械は、年限の理続くが神の機械である。これ一時に聞き分けて今日に返事して来い。さあ手の空いた者席運べ/\。今の席四席連れて来い。 さあ/\決まるもの決まりて来い/\。早くこういう決まりして来たと言うて来い。 御運び後十一時頃上原佐助、飯降政甚と話し合い居る時俄かに 昼からもう四席出して了え/\。早う片付けにゃどうもならん。さあ/\早く言うてやれ。(4629)
(40.3.13)明治四十年三月十三日 午後八時頃 上田ナライトの普請の事情、尚増野正兵衞会計の事情話しの時に俄かに御話 さあ/\年限追うて、年限数えてみよ。四十年以来と言えば、余程古い事であろう。一度足らん事を台にするはどういうもの。残念でならん/\。残念やわい。そんな事言う場席ではあろうまい/\。聞かす場席ではあろうまい。残念聞いてくれ/\。いつも何事も聞かした事は無い。物の上がりはっちゃ聞かさせん。そんな事でどうなるか/\。さあ前々話一寸説いたる。この家明け渡そうかと言うた日がある。道理運ばす/\。何からどういう事現われるとも分からん。そんな事でどうするか。神に嘘を言うような事で、万事の取締りと言えるか。足らん事三年五年の後、年々の喰い込みと言うたが、言わにゃ言わんと言うてみよ。席一人やない。外に二人三人聞いて居た者ある。証拠人ある。この残念どうして解くか/\。さあしんばしら呼んで来い。 増野自ら、甚だ不都合なる事申し上げて誠に相済まず、と御詫び申し上げる さあ/\説いたる日変わらねども違わねども、席の場へ出て来て年々これだけ喰い込みと言うたやないか/\。よう聞き分け。そんな事でどうなるか。この南という理を知って居るか。畳んで了え/\。二十年以来になるで/\。この地所という境内という、二十年以来というは田の中楽しみ、席引き立て/\出来た。神の残念神の残念、残念なわい/\。裏は藪で取り絡み、人家も取り払い、先祖代々続いた処の藪も取り払い取り除け、この一つの理というものは、これよう聞き分けにゃならん。杖柱にして一人育てゝ来て、年限経てば/\見えてあろう。そりゃ一人どころやない、皆んな心で成り立ちたのやなれど、中に一つの理というものあって、世界の道理適う処あって成り立つ。これ一つ、よく聞き分けにゃなろうまい。 平野より、増野酒を呑んで御心配な事申し上げて相済まずと御詫び致し、将来慎みます、と申し上げ 神の自由現わした事分かろうまい/\。三日前より夜も横に寝られん程苦しみ、日日の食事も尋ねてみよ聞いてみよ。万人の子供楽しんで帰る者、今日か明日かと待って居る事分からんから、順序運んだもの。この順序聞き分けにゃ分からんで。 さあ/\言うた事は取り返やそうにも取り返やされん。なれど、一つの理誤りした事はどうもならん。この際これからは、どんな事も中に一人も洩れないようにして、どういう事も皆んな一つの心に成って、これからという一つ台として。皆んな困って居るはつなぎに困って居る/\。困って居るは、そのつなぎに困って居る。皆々今まで通りた理に困って居る/\。つなぎに困って居る/\。一つぼつ/\という、ぼつ/\なら何でもない事。二十年祭と言うて、よう/\仮式場という。それも思いの外世上に一つの理が治まり、よう/\成り立って今まで無い事言うて、中に日日重なりて来て、世界何よの事も同じ事、全国大層日々心が治まった。これも全く二十年祭のふしである。掛かりは一つ大きい心に成れ/\と言うた日がある。どうしたらよかろうこうしたらよかろう、小さい心では、にっちもさっちもどうにもならん日に及ぶで。どうしたらよかろうこうしたらよかろう、数々の事は無い。些かならん処の涙寄せてするようでは、受け取れん。三十年祭という長いように思う。もう僅かはっちゃ無い。これ聞かして置く。そこで楽しんで、多く何人居れど、一条の心に成ってすれば、たとい一つ理取損いあったて、何事もほんに取損いと言えば、そも/\に割れる心はあらしょうまい。さあ/\今日のふしにちょと楽しみな事にをい掛けて置くによって、三十年祭には大きい小さい言わん。ほんの学び雛形なりとも一寸して貰いたい。にをい掛けて置く。一寸二年三年にをい掛けたなら、どういう事に成るとも、どういう理増すとも分からん。これを一寸のふしに匂うとこう。 教長御出席になりし上の御話 ウヽヽヽヽヽ さあ/\一寸一言説くで。さあ/\なあ遠からずの内やない/\。前々以て大層な物買えと言うたのやない。一本買うてくれと言うた日ある/\。そんなら快うわしが買うと言うた日ある。買うと言うたによって抑えてある。一本買うたら未だ/\買うで/\。一本や二本やない。買うと言うたら余計に買うで/\。有っても無うても、どうでも買わにゃならん。何処にも無いと/\思うやろ。なれど、席が見てある。買うと言うたら売ってくれ。売ると言うてくれ。有る物買うね/\で。明らかに見えてある。席に買わせ/\。買う/\。席が買う/\。買わにゃどうもならん/\。明日日に買え/\。約束せい/\。今夜売るか/\。席の楽しみに買わすねで/\。三本や五本やないで。さあ/\こんな事言うたら、何を言うてるかと思うやろう。一本から始まり、後へ何本やら分からせん。有る物知って居る。買うたとて、何処へも持って行くのやない。買うたら早く楽しみの道を取り締まりてくれ。取り締まりくれにゃならんわい。 さあ/\売りゃ売るとなっと何となっと、答が無くばなろうまい/\。 教長が前の刻限に買うて渡すと仰せられしと申し上げ さあ/\一本買え。席はもっと買う。三本や五本やない。楽しみに買うのや。 押して さあ/\もうこれ始まりたら始まる。子供に心配さしてどうなる。国を隔てゝ戻りて来る。皆、道のため楽しんで帰りて来る。神一つの理あればこそ、戻りて来る。心配ばかりして居ては、見て居られんわい/\。皆んな嘘やあろうまい。よう聞き分け。疾うから説いてある。土持々々と言うたる。日々どんな中にも厭わず、国に一つの事情の中も厭わず、心楽しんで来る。一荷の土どういう事に成るとも、何ぼのこうのうに成るとも分からん。一つ心に成って、これをしっかり。心配すれば切りが無い。心配は人に聞かしてあんまり良いものやないで。これをしっかり聞き分け。いつもの話も同じ事。 さあ/\もうよいか/\。得心したか。不服なら不服と言うてくれ。道変わりてから、何もならんで。 (4629.4630.4632)
(40.3.22)明治四十年三月二十二日(陰暦二月九日) 上田ナライト建物の屋敷どの辺という処願 さあ/\事情一つ以て尋ねる処、さあ/\もう待ち兼ねて/\十分待ち兼ねて居る。どういう事待ち兼ねて居るなら、前々事情順序心に数えてみよ。大祭という、多分多分の子供帰って来る事情楽しみ、一つ満足の理を与えたる処、どういう処なら、一つ身上と言う。万事の処、喰わず飲まず二晩寝ずでも、日限働かしてあるで。これを皆の心に治めてくれ。何よの処神の自由、日々食事喰わずに働かれるか。人間業で出けるか。年を数えば働き出けるか。これをよう聞き分け。皆々この心あれば、どういう事も何不自由でも案じる事ありゃせん。自由知らんから皆の心に案じが沸いて出る。神の自由は人間の思わくところりと違う。何よ十分の道立ち切ってある。あちらで結ぼれこちらで結ぼれたる事は、ぼつ/\ほどきに廻りて居る事知らん知らん。何よの事どうなるこうなると思てはならん。皆何を思て始め掛けたる。さあさあ今日一日尋ね出る処、いつ/\まで万事これをその心に治め。案じる事要らん。これから先はこれまでの道を通ろうと思うても、神は連れて通さん。皆印を打って組んで行くようなもの。心が違ったら、何よの事も喰い違って合わせんで。何事も出けやせんで。これを一つ心得にゃならん。そこから道理話し掛ける。どういう事始め掛けるなら、重々話の台、さあ/\裏は鍛冶屋表は大工、これは一つの台やで。これを聞き分けにゃ分からん。後々つなぎ切れ目あってはならん。あれも寄せこれも寄せ、つなぎは神の見込みを以て繋ぐ。どういうつなぎなら、後々替わり/\。つなぎ無くばどうでもこうでも裏と表は立たん。どういう事なら、席の言葉出す事聞き分けるなら、神の自由聞き分け出けるやろ。いかな一つ話も聞き分けにゃならん。さあ/\表裏と言うたる。やしき表ありて裏がある。これ一つの道理聞き分け。さあ/\尋ねる処、後々つなぎ。地所何処へ持って行く所無い。南より持って行く所は無い。 押して願 どういう所なら、空いた所席順序の事情些かと言う。広い狭いは無い。一寸した所いつまでも広かったら、何もならせん。これを聞き分け。 何間の建物でありますか、押して願 さあ/\建物は今一時広くは要らん。当分の処つなぎ/\、つなぎの間に余程年限無くばならん。一時に年限経つ事出けようまい。皆の心に惣々の心無くばならん。よう聞き分けて、十分の心無くばならん。 材木一本教長より買い入れあと三本五本は席が買うと仰せ下されましたのが、どういう木でありますか願 さあ/\その話し掛けたる。席が、予て明けても暮れても、教祖の処、日々胸につかえてある。少々の物では、実際の普請に間に合わん。たゞ席の心の養いである。これ一つ鮮やかな心に成って、左にあれば右にある。右にあれば左にある。これ、心に治まったら、席はいつ/\までも勇む。勇まさにゃならん。前々話、後へ返る話ではあれど、一時成らん事せいとは言わん。ほんの楽しみあれば障りは無い。楽しみから、心を積んでくれ。 教長より一本買う事情願 さあ/\又々外の話、内の山にもある。十分の木もある。あれを二本でも三本でも五本でも十本でも構わん。今度教祖の普請に掛かる。内にある処、席に譲る譲ると言葉あれば、日々濁らず日々働く。これをしっかり聞き分け。 つなぎの処、青年なり外々にありますか願 さあ/\なあもう日々になあ、働いて居る内に、苦無しに働いて居る者もある。日日の処にどうもなあと心に働いて居る者もある。当分の処見立てゝ、三十日だけでも養いの心育てゝやってくれ/\。十分の事は要らん。それに十分の事してはならん。千切れるなあという者繋いでやってくれ/\。これは十分の理である。 さあ/\/\/\/\どうでやしきというものは、一時にどうしょうと出来るものやない。時を以てすれば治まる。要らんような処から、要る事ある。へばり付けに来る者ある。時来たならへばり付く、時待たねばへばり付かん。これを一寸話のにをい掛けて置こう。 しばらくしての御言葉 もう一声々々さあ/\、 さあ/\なあ一寸話し掛ける。前々一寸話し掛けたる。遠からず/\一寸仮家普請と言い掛けたる。これをどうでも心に持ってくれにゃならん。何よの事聞き分けにゃならん。成らん中から無理にと言うては成るものやない。無理にと言えば、咲いたる花の根をむしるようなもの。成るよう行くようの話、皆勇んですれば、色も出る、薫りも出る。いつ/\萎れるような事ではならん。年限から見れば、辛い事もあれば勇む事もある。一寸楽しみまでの話にして置く。仮普請と言うて、さあ/\話伝えて置け/\。先に実がなる花である程に。これだけ一寸匂わして置こう。(4637)
明治四十年四月二日(陰暦二月二十日)午前一時半 上田ナライトの普請南の方へと仰せ下されましたが、いずれの処へと申し上げ ウヽヽヽ さあ/\/\尋ねる。尋ねるから話せにゃならん。どれだけ放って置いてどうと言う。これだけ放って置いて、置こうと言う。どうもならん。 さあ/\無けにゃならんもの、その何たるものか、心という理よう噛み分けてみよ。何処へどうしょう彼処へこうしょう、どうする。何を働く。何のために働く。この一つの心、よう聞き分けにゃ分からん。 押して、地所の処 ウヽヽヽ地所の処は南々々々、さあ/\南々々々、天より話したる。それ/\伝えたる。これさえ違い無くすれば、言う事無い。そりゃどうせこうせ、言葉に濁り打つ。濁り/\濁りて分からんようになる。 どの所にてと さあ/\今の処どうしょうこうしょうと言うた処が、どれだけの地所、そりゃ空いたる所、ほんの一寸の始め掛けたる。分かりたやろう。 さあ/\もう空いたるは少しの所にて、ほんの仮家々々。狭ばいなあと言う一寸仮家。一時どうこう学び/\と言う。こうしたら、どうでもこうでもこれだけ一寸せにゃならん。さあよう聞き分け。五日延ばし十日二十日三十日、これべったり日が暮れたらどうする。日の暮れん先から掛からん事には、どうもならん。何も忙わしあちらも忙わしいこちらも忙わしい。忙わしいと言うて、放って置けんという理何があるか。心に嵌まったら、しっかりと言うて聞かせ。日も転じ掛けられんという順序の理、一個人に取りては、行くと行くまいとは勝手である。これをよく聞き分けにゃならんで。 押して、地所空いてある増野の南の方 さあ/\明日日たといどれだけのもの一寸のものでも、三尺の図面引き掛け。さあ神の言うようにせよ。又放って置いたてだんない事もある。放って置けん事、これよう思やんしてみよ。三日休んだら、三日の困りが見えやせんか。見えるやろう。 押して、明日奥村呼びて絵図面を作り本席へ申し上げます ウヽヽヽ さあ/\明日はどうでもこうでも図面引いて、これだけのものかんろだいへ行てはっきりと理申し上げ。悪い事せえと思うたら了見違う。後へ/\のつなぎ、どうでもこうでもせにゃならん。どうこう月日が変わったらどうもならん。今日行っても半端やなあ。おれもどうやった。幾度後戻り、どうもならん。取り返やし付かんようになったらどうするか。これも出あれも出/\/\、何も手つかえ、彼も手つかえ。皆々心によう思やんせい。日が遅れてからどうもならん。これを後々のための話に一寸して置く。 同午前八時上田ナライトの普請の事に付、おさしづ読み上げての後にて刻限 今日までには、どんな日もあったやろう。二十年以前の事はお前達も知って居るやろ。今日の日はしっかり聞いて置かにゃならん。皆掴まえ無いような事と思うやろ。掴まえ無いような処から見えて来るのや。皆知って居る。知って居るやろうなあ。皆良い日もあれば悪い日もある。なれど、固まって来たら強いものや。出世は若い時にせにゃならん。年寄りての出世は先は短い。今日の事は、俄かに言い掛けてどうするかと思うやろう。何も俄かに言い掛けたのやない。放って置いたのや。一時に言うた処がどうもならん。一つ/\固め。固めたら強い/\。一つ/\固め、一つ/\組み上げ。組み上げたら強いものやで。後は陽気ぐらし。心程強いものは無い。心程弱いものは無い/\。これだけ聞き取ったら十分働き働き。働き見え掛けたら、あんな事何を言うやらというような処から、皆成って来た。 やしきの中には、存命のように十分働いて居る。陰から働いて居る。元大工して居た者や/\。月日入り込んで自由働くで/\。自由働きさしてあると言う。心からどんな事あったて、何も案じる事要らん。しっかり聞いて置け/\。東西南北計って来い。何尺何寸あると見て来い。今日は妙な日や/\。何なっと皆んなに一杯拵えて呑ませ/\。呑んでくれ/\。さあ/\起こすで/\。皆寄って抑えて居るようなもの。手を離したら何でも無い何でも無い。
明治四十年六月五日(陰暦四月二十五日)午後十時二十分 本席身上苦痛又々激しく相成り、教長初め本部員一同出席の後教長と受け答え さあ/\/\一寸一声尋ねる。今度は諭すやない。尋ねるのや。この間中よりだんだんの詰んで/\詰み切ったる。これで速やか成るか成らんか。皆これで一つ心に成って居るか。 教長より、皆一つ心に成りて居りますと答 結構々々。そんなら、皆の処へ/\、伝えるか/\。 教長より、皆々へ伝える事に成って居りますと答 そんならそうか。そんならそう。 しばらくしての御諭 さあ/\そうした処で、又話もう一つする。これ、どうでもこうでも急いて掛からにゃならん。もう毎日々々こういう事ではどうも日々、今日で四日五日というものはすっきり休んである。これが第一一つどうもならん。話し掛けるにも、元を勇んで掛からねば。そこで通常、席が身の障りと言う。どういう事、一時の心に受け取る者もあれば、受け取れん者もある。それではどうもならん。中々という中に、案じというものせにゃならん。 さあ明日は月の祭典々々、明日朝早天に席を運ばす。こうして一つ話を掛かれば、席がいつ/\、席が無かった、そういうもの、道の心配はこゝにある。さあ些かでも繋ぐで。明日は早天に一席出すがよい。 教長より、それは有り難う御座ります、と御受けあり(4727)
(40.6.6)明治四十年六月六日(陰暦四月二十六日)午前四時半 本席苦痛激しくに付、教長始め一同出席す オ-イ。 どうも/\さしづは出来ぬぞよ。 アヽヽヽ。 同じく五時頃教長より何か御知らせ下さる事ありますや、皆々揃うて居りますから、と御願い申し上げらる 口が語る事出来ん/\。ウワヽヽヽヽ、 (本席御手にて百日と字をお書きになり、) 教長より、皆々心配致して居りますから、何かおさしづ下されます事御座りますなら御聴かせ下されませ (本席御手にて胸を撫で) 教長より、切なみ御座りますなあ、と申し上げらる、 教長よりの御願、真之亮がいくら切なみを受けましても宜しう御座りますから、お爺いの切なみの処御救け下されませ、又寿命縮めましても宜しう御座りますから、一先ず御踏み留め下されませと御願 しんどいわよう/\/\。 理は半端ではないでよう。 もう二箇年の間見難くい。 一寸楽しまし、一寸昨夜からじいと。 理は半端やないで、身は半端やで。 寒ぶい/\。 教長より本席の御身を御撫で下され 何い/\。ウヽヽヽウヽヽヽ、 同午前六時頃 アーーーハーーーナーーーウーーーウアーーーウーーーウーーーヤエーーーウーーアーーーアーーー。 教長と飯降政甚との御手を御握り遊ばし 皆々よい/\。 えらかったわよ/\。えらかったわよ/\。 一寸一服せい/\。えらかった/\。 (本席より教長へ御挨拶遊ばされ、この挨拶本席の御言葉、有り難う/\、十分満足してます。それに対して教長より御挨拶遊ばされました。本席手を合わせ下され、いろ/\仕方遊ばさる。) 教長より、子供の処私引き受けて居りますから、御安心下されませと申し上ぐ (本席は御うなずき遊ばされたり。) さづけ一点の順序やで。 手伝いやで/\。最初は不細工やで/\。 日々代わりさせるのやで。当分は不細工なものや。だん/\十分に成る。 教長より、ナライトに勤めさせるのでありますや (御うなずき遊ばさる。) 教長より、一席運ばせるのでありますか、と御尋ねになれば (指三本御出し下さる。) 長より、三人でありますか、と申し下されば (御うなずき遊ばされ) 教長より、ナライト呼び寄せましょうか、と申し上げ下されば 呼び取りてもよい。呼び取らいでも同じ事や。(とお言葉あり。) 今日から十分のさづけを渡す。 詳しい事要らん。あしきはらいのさづけや。 今日からは十分授ける。後は前の型通りや。 教長より、只今より運ばせるのでありますか、と御尋ね下されば 夜が初まり/\。晩でよい。 今日はこれにて。 踏ん張って来たのう/\。えらかったのう/\。 一同大きに御苦労。(と御挨拶下されて) 肩の荷が降りた。よかった/\。 これで一日の役が済んだなあ/\。 今日は幾日やなあ。 教長より、二十六日と御答え下さる あは/\/\/\。 あヽヽヽヽ。 今日は二十六日や。今日は元初まり一日の日であるで。なれども、もう一寸の処がなあ/\。 それで又時を転じ変える/\/\。今日の日/\/\あは/\。 (本席御手にて丸く仕方を遊ばされ、その内の中点三つ打たれたり。) 教長より、三軒の事で御座りますかと (御うなずき遊ばされ) 何が有っても無うても、三軒のものや。それはこうどれはこうと分ける事要らせんのや。住んで居る者のものや。 今日はこれで措く。 (教長初め一同へ御挨拶下され、目を見詰め御うなずき) 教長初め一同引き取り後又出席の上 もうこれで結構や。後はもう一日。もう結構。 今日は二十六日。きっしょうや。 十分の満足や。後は一人でもよい。 皆々揃うて。あはヽヽヽヽ。 同じ事やよってに、皆一緒に。これからは、何日向こうになる。これで満足や。不足無しや。
「注] 「人足社」とは神の御使、あるいは神の名代となる人々のこと。一人に限らず、時と所を異にした人々が共通の啓示を告げつることが一の証拠となる。おふでさきにも「月日にんそくつれてでるぞや」「元は一本枝は八本」「別間へだてて置いてもろたら」などのおうたで予言されている。
あとがき ―全六部の完結に際してー 昨年六月第一部を作成して以来一年有半にして、今ここに全六部を完成できますことはまことに感無量のものがあります。 親神様の道具として、埋もれた真実の根を掘る仕事に使っていただき、最後まで無事刊行できましたことは、教祖様、本席様の御霊のお導きにより止むに止まれぬ志を受け取っていただいたものと信じます。 最後に一冊をお届けするのが遅れましたことをお詫びしますとともに、この間変わらぬご協力とご支援くださった方々に心から御礼申し上げます。待ち望まれた おさしづ全七巻が各教会に配布されたことを親神様のはからいとしますならば、以来十年神一条の道を待ち望まれる神意がどれほどこめられていることか、と痛感致します。 おさしづがもっともっと多くの教会で読まれなければならない刻限が迫っていることを思いますとき、この参考資料を捨石として、然るべき立場と責任をもつ方々が、おさしづの研究をさらに深め広めていただきますよう期待せずにはいられません。原典の神意を心に治めることなしに何事も始まらない、という感じをいよいよ深くしています。 ともあれ、精一杯の努力をつくし得たよろこびを皆様と共にし、今後は神一条の道の上に次の一歩を進めることを心に定めて、全六部完結のあとがきといたします。 立教百三十八年八月 編者しるす |
(私論.私見)