補足・イエスの預言「エルサレム破壊」の成就とシオニズム考

 更新日/2021(平成31.5.1日より栄和改元/栄和3).8.8日


 「★阿修羅♪ > 雑談・Story42」の「こーるてん 日時 2022 年 1 月 11 日」投稿「イエスの預言「エルサ
レム破壊」の成就とシオニズム (1)(Walk in the spirit)(聖書は面白い)
」参照。
 https://plaza.rakuten.co.jp/555yj/diary/201911180000/より転写
 ボールドウィンの「The Destruction Of Jerusalem」(「エルサレムの破壊」)。
https://libertyfellowshipmt.com/News/tabid/56/ID/3916/The-Destruction-Of-Jerusalem.aspx 

 (PDF版GeorgePeter Holford: The Destruction of Jerusalem, An Absolute andIrresistible Proof
of the Divine Origin of Christianity (1805))サイト内にGoogle訳がある(既に消えている)

 1805年、イギリスの国会議員ジョージ・ピーター・ホルフォードが「The Destruction Of Jerusalem」(「エルサレムの破壊」)を著した。著者は「ユダヤ戦記」をベースに検証を重ね、エルサレム破壊が如何に重要な意味を持つかを調べた。偉大なユダヤ人歴史家ヨセフスと他の人の目撃証言から、ホルフォードは読者が決して忘れないエルサレムの破壊の絵を描いている。

 「エルサレムの破壊」は世界史上最も重要な出来事の一つである。軍事征服史上、最も恐ろしいエピソードであると言っても過言ではない。100万人から200万人のユダヤ人がこのローマ包囲戦で命を落とした。エルサレムの滅亡は、イエスの預言を含む聖書の中で最も預言された出来事の一つでもある。旧約聖書と新約聖書の両方の預言のスコアは、エルサレムの破壊を指している。ところが、これらの預言は現代の聖職者によってほとんど無視されるか、誤用されている。その結果、キリスト教徒の大多数は「エルサレムの破壊」について何も知らない。神がこの大地震級の出来事を通して教えられた偉大な真理は、今日のキリスト教徒には失われている。「エルサレムの破壊」に関する知識と理解の欠如は,過去100年間に教会で起こった大きな"凋落"の兆候である。また、イスラエルに関する預言者の聖典の大きな誤解の主な原因でもある。さらに、これらの偉大な真理の喪失は、今日の福音派教会の大多数によって教えられているキリスト教シオニズムの偽りの教義に大きく貢献している。
 ボールドウィンの「The Destruction Of Jerusalem」(「エルサレムの破壊」)は解説する。モーセの時代から、南北イスラエル崩壊に至るまで、神は預言者を数多く送り、背教のユダヤの民に警告し続けた。しかしユダヤ人は改めるどころか、旧約聖書のほとんどの預言者を殺害してしまった。バブテスマのヨハネ、そしてイエスキリスト然り。かような背景から、新しい体制にすべく、神は終止符を打つ。それが「エルサレムの破壊」の破壊であり、神の歴史から見るならば、一大金字塔的な大イベントであった。にも拘らず、その重要性が表に出てこなくなったのはシオニズムの働きかけによる。イエスのエルサレム破壊預言はズバリの的中預言ゆえ、ダービー/スコフィールド(シオニスト)は未来成就型に変換、再臨とラプチャー(携挙)を登場させる。これが故、エルサレム破壊に関する資料は極めて少ない。それに風穴を明けたのが本書である。
マタイ伝
24:1 イエスが神殿の境内を出て行かれると、弟子たちが近寄って来て、イエスに神殿の建物を指
さした。
24:2 そこで、イエスは言われた。「これらすべての物を見ないのか。はっきり言っておく。一つの石も
ここで崩されずに他の石の上に残ることはない。」
24:3 イエスがオリーブ山で座っておられると、弟子たちがやって来て、ひそかに言った。「おっしゃっ
てください。そのことはいつ起こるのですか。また、あなたが来られて世の終わるときには、ど
んな徴があるのですか。」
24:4 イエスはお答えになった。「人に惑わされないように気をつけなさい。
24:5 わたしの名を名乗る者が大勢現れ、『わたしがメシアだ』と言って、多くの人を惑わすだろう。
24:6 戦争の騒ぎや戦争のうわさを聞くだろうが、慌てないように気をつけなさい。そういうことは起こ
るに決まっているが、まだ世の終わりではない。
24:7 民は民に、国は国に敵対して立ち上がり、方々に飢饉や地震が起こる。
24:8 しかし、これらはすべて産みの苦しみの始まりである。
24:9 そのとき、あなたがたは苦しみを受け、殺される。また、わたしの名のために、あなたがたはあ
らゆる民に憎まれる。
24:10 そのとき、多くの人がつまずき、互いに裏切り、憎み合うようになる。
24:11 偽預言者も大勢現れ、多くの人を惑わす。
24:12 不法がはびこるので、多くの人の愛が冷える。
24:13 しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。
24:14 そして、御国のこの福音はあらゆる民への証しとして、全世界に宣べ伝えられる。それから、
終わりが来る。」
24:15 「預言者ダニエルの言った憎むべき破壊者が、聖なる場所に立つのを見たら――読者は悟れ
――
24:16 そのとき、ユダヤにいる人々は山に逃げなさい。
24:17 屋上にいる者は、家にある物を取り出そうとして下に降りてはならない。
24:18 畑にいる者は、上着を取りに帰ってはならない。
24:19 それらの日には、身重の女と乳飲み子を持つ女は不幸だ。
24:20 逃げるのが冬や安息日にならないように、祈りなさい。
24:21 そのときには、世界の初めから今までなく、今後も決してないほどの大きな苦難が来るからで
ある。
24:22 神がその期間を縮めてくださらなければ、だれ一人救われない。しかし、神は選ばれた人たち
のために、その期間を縮めてくださるであろう。
24:23 そのとき、『見よ、ここにメシアがいる』『いや、ここだ』と言う者がいても、信じてはならない。
24:24 偽メシアや偽預言者が現れて、大きなしるしや不思議な業を行い、できれば、選ばれた人たち
をも惑わそうとするからである。
24:25 あなたがたには前もって言っておく。
24:26 だから、人が『見よ、メシアは荒れ野にいる』と言っても、行ってはならない。また、『見よ、奥の
部屋にいる』と言っても、信じてはならない。
24:27 稲妻が東から西へひらめき渡るように、人の子も来るからである。
24:28 死体のある所には、はげ鷹が集まるものだ。」
24:29 「その苦難の日々の後、たちまち/太陽は暗くなり、/月は光を放たず、/星は空から落ち、
/天体は揺り動かされる。
24:30 そのとき、人の子の徴が天に現れる。そして、そのとき、地上のすべての民族は悲しみ、
人の子が大いなる力と栄光を帯びて天の雲に乗って来るのを見る。
24:31 人の子は、大きなラッパの音を合図にその天使たちを遣わす。天使たちは、天の果てから
果てまで、彼によって選ばれた人たちを四方から呼び集める。」
 「エルサレムの破壊」は、これらのことごとく(戦争、飢饉、地震、天体の異変など)が、当時の中東/
西欧で現実に起きており、使徒による広範囲な伝道で、世界中に福音が届けられ、ついに終わりが来
たこと(エルサレム崩壊)を解説している。かような視点で見ると、エルサレム破壊の下記預言も、理解
が追いつく、(特に預言者殺害の箇所、)
マタイ伝
23:37 「エルサレム、エルサレム、預言者たちを殺し、自分に遣わされた人々を石で打ち殺す者よ、
めん鳥が雛を羽の下に集めるように、わたしはお前の子らを何度集めようとしたことか。だが、お前たちは応じようとしなかった。
23:38 見よ、お前たちの家は見捨てられて荒れ果てる。
23:39 言っておくが、お前たちは、『主の名によって来られる方に、祝福があるように』と言うときまで、今から後、決してわたしを見ることがない。」
 イエスのエルサレム破壊預言成就も、シオニズム論破には相当なインパクトがある。参考までにルカ書のエルサレム破壊預言は次の通りである。
ルカ伝
13:34  ああ、エルサレム、エルサレム。預言者たちを殺し、自分に遣わされた人たちを石で打つ者、わたしは、めんどりがひなを翼の下にかばうように、あなたの子らを幾たび集めようとしたことか。それなのに、あなたがたはそれを好まなかった。
19:41-44  エルサレムに近くなったころ、都を見られたイエスは、その都のために泣いて、言われた。「おまえも、もし、この日のうちに、平和のことを知っていたのなら。しかし今は、そのことがおまえの目から隠されている。やがておまえの敵が、おまえに対して塁を築き、回りを取り巻き、四方から攻め寄せ、そしておまえとその中の子どもたちを地にたたきつけ、おまえの中で、一つの石もほかの石の上に積まれたままでは残されない日が、やって来る。それはおまえが、神の訪れの時を知らなかったからだ。」
21:20  しかし、エルサレムが軍隊に囲まれるのを見たら、そのときには、その滅亡が近づいたこと
を悟りなさい。
21:24  人々は、剣の刃に倒れ、捕虜となってあらゆる国に連れて行かれ、異邦人の時の終わるまで、エルサレムは異邦人に踏み荒らされます。






(私論.私見)