秀策の耳赤の一手妙手 |
更新日/2023(平成31.5.1栄和改元/栄和5).2.11日
(囲碁吉のショートメッセージ) |
ここで、「秀策の耳赤の一手妙手」を参照する。 2019.3.4日 囲碁吉拝 |
【秀策の耳赤の一手妙手】 |
下図、下辺で白126と打たれたところで
『耳赤の一手』が出ます。
普通に考えれば、下辺からの黒四子が宙に浮きそうで逃げる手を考えます。
しかし、その戦いの流れでは、中央はダメ場となり、左辺の白地は固まるでしょう。
そして今見えている両者の地がそのまま確定して終局すると、黒が勝てない形勢です。
これらを踏まえた上で、因碩は優勢を確信し、秀策も次の一手をひねり出したのです。
43=(33)、46=(40)、49=(33)
|
下図が歴史上最も有名な『耳赤の一手』です。
この一手で
下辺の宙に浮きそうな黒四子の援軍となり
右辺からの白の厚みも消して
更には上辺からの黒模様も拡大しています。
この手が打たれるまでは、白が優勢だったと感じていた因徹は、かなり動揺したのでしょう。
観戦者が、因徹の耳が赤くなったのを見て、『耳赤の一手』と呼ばれるようになりました。
確かに黒苦戦のイメージを描いていたのが、
この一手で全て払拭された感じです。
形勢はまだ難しいのですが、動揺した因徹が追い込まれるのも精神状態からすると自然なことでしょう。
|
(私論.私見)