手抜き&両がかり定石

手抜き&両がかり
(1−2−15)
 星&1間高ガカリに対する、手抜きに対する1間両がかりの手である。星への一間高ガカリに手を抜くのは珍しく、シチョウアタリの関係などで、やむを得ずできる場合が多い。
 応じ方としてA(コスミ出し)、B(サガリ)、C(元カカり石への下ツケ)が考えられる。
A(コスミ出し) B(サガリ) C(元カカり石への下ツケ)


1-1. 両ガカリ−コスミ出し

?一間高ガカリに手を抜けば,
白はほとんどの場合,高く両ガカリする。
黒は封鎖を避けるなら,5とコスミ出す一手。
白の三三には中央を押して厚くし,
隅の実利は譲って,攻めを防ぐのが相場。
7で,黒a,白b,黒cとの選択権は黒にある。

1-2. 両ガカリ−サガリ

中央への進出をあきらめて隅を固めるなら,
5とじっとサガる。
6の封鎖は「形」で,aでは働きに乏しく,
後にbの整形を見ている。
5では上辺に進出したければ,cからdである。

1-3. 両ガカリ−下ツケ

外に魅力のない局勢であれば,
黒は57とツケヒキから治まるのが,
部分的には最も地にカラい。
その分,白の外勢を強化するのは,
当然覚悟しておかねばならない。







(私論.私見)