石好み(11)、ヒカルの碁のヒカルの快進撃考その2

 (最新見直し2015.04.04日)

 (囲碁吉のショートメッセージ) 
 ここにサイト「ヒカルの碁のヒカルの快進撃考その2」をものしておく。

 2015.04.04日 囲碁吉拝


ヒカルの碁
1~10話
11~15話
16~20話
21~25話
26~30話
31~35話
36~40話
41~45話
46~50話
51~55話
56~60話
61~65話
66~70話
 第1局 永遠のライバルHikaru 01 vostfr
 主人公は小学6年生の進藤ヒカル。ある日、ヒカルが祖父の家の蔵で古い碁盤を見つける。その碁盤には平安時代の天才棋士・藤原佐為(ふじわらのさい)の霊が宿っていた。佐為はその昔、囲碁の指南役就任を廻っての勝負対局をし、この時、盤外作戦に嵌められて負け、都を追放された。やがて無念の自殺をする。但し、「神の一手を極めたい」気持ちが霊として残り碁盤に宿らせていた。かって江戸時代の囲碁の名手である本因坊跡目・秀策(幼名・虎次郎)に憑依し活躍させている。秀策が病死するや再び霊を碁盤に宿らせていた。そのサイの霊がヒカルに入り込み蘇る。サイは、ヒカルに「神の一手を極めたい」囲碁情熱を説き、「碁を打たせて欲しい」と願い出る。ヒカルがこれに応じる。以来、ヒカルとサイは霊会話するようになる。或る日、ヒカルは佐為を街中の碁会所へ連れて行く。この時、ヒカルは、同い年ながら「神の一手に最も近い男」と呼ばれるプロ棋士・塔矢行洋名人の子供でプロ級の腕を持つ天才少年の名声高い塔矢アキラと対戦する。これがヒカルの初対局となるが、先番でサイの囁くところへ石を置いて行ったところ勝ってしまう。碁会所が騒然とする。アキラが敗北感に打ちひしがれる。同時にヒカルの碁に異様な能力を見て取り異常な関心を抱く。こうしてヒカルの囲碁人生が始まった。
 第2局 見抜かれた急所!!(Hikaru 02.avi
 ヒカルが囲碁教室に通い始める。他方、ヒカルに負けたアキラはヒカルに負けた碁を何度も並べ直し、ヒカルの囲碁感覚に異常な興味を覚え、もう一度手合わせしたいとの気持ちを募らせヒカルを探し始める。ヒカルは日本棋院主催の子ども囲碁大会会場に出掛け、対局中の碁に口出しし悶着になる。ヒカルを探し始めていたアキラが、碁会所で働く女性からヒカルが子ども囲碁大会に行っているかも知れないと聞き向かう。
 第3局 牙をむくアキラ(Hikaru no Go capitulo 03
 子ども囲碁大会に駆けつけたアキラがヒカルに再会し、暫く囲碁談義する。アキラはプロになることを明らかにしヒカルにプロになる気持ちがあるのかと問う。
 第4局 将棋部の加賀(Hikaru no Go capitulo 04
 葉瀬中の文化祭で囲碁の詰め碁を公開していた筒井公宏と出会いヒカルが参戦する。その昔にアキラを破ったことがあると嘯く将棋部の加賀鉄男が現れ悶着を起す。売り言葉に買い言葉で両者が対戦する。息詰まる戦いのさなかにガールフレンドのあかりが通り過ぎる声を聞き、一瞬気をとられ、盤に向き直って打った場所は佐為の指示とは別の所であった。待ったを要求したが聞き入れられるはずもなく、これにより形勢を大きく損じてしまう。
 第5局 覚醒の予感(Hikaru no Go capitulo 05
 ヒカルはサイの力を借りて怒涛の追撃をしたものの半目差で負けてしまった。加賀は勝ったものの反目差にまで追い込まれたヒカルの碁に興味を覚え、筒井、加賀、ヒカルのメンバーで中学の囲碁大会団体戦のメンバーになると宣言した。中学の囲碁大会団体戦が始まり組み合わせが発表される。葉瀬中の1回戦の相手は川萩中。ヒカルはサイに口出しさせず自分で打つことを宣言して対局に入る。加賀は楽勝。加賀がヒカルの対局を見ると余りにも下手な碁であることにあきれた。まもなくヒカルは投了を余儀なくされた。
 第6局 美しい一局(Hikaru no Go capitulo 06
 アキラと校長のやり取り。頼みの筒井が負け碁をひっくり返して勝ち葉瀬中は2回戦に進むことができた。2回戦、加賀は大将らしく勝ったものの筒井が負け、勝負は三将のヒカルに委ねられることになった。この大会に勝つことができないと囲碁部は認めてもらえないと加賀に言われたヒカルは後をサイに任せた。決勝戦は海王中と葉瀬中となった。ヒカルはサイの指令のままに打ち碁の醍醐味を味わう。その会場にはアキラがいてヒカルの対局をじっと観戦していた。葉瀬中が2勝1敗で優勝した。ところがヒカルが小学生だということがバレて失格となった。
 第7局 お前とは打たない(Hikaru no Go capitulo 07
 春になり葉瀬中へと入学したヒカル。ヒカルが掲示板に囲碁部員募集のポスターを張り出す等頑張るが囲碁部員は集まらない。筒井と二人で理科室を借りて地道に活動を続ける。アキラは囲碁の名門の海王中に入学する。アキラはヒカルの存在が気になりヒカルを訪ねて葉瀬中に来る。アキラがヒカルに碁会所へ来ないのかと尋ねる。ヒカルがアキラとは打たないと答えた為、アキラはヒカルと対戦する為に海王中の囲碁部に入ることを決意する。その噂がすぐさま海王中の囲碁部に伝わり部員が動揺する。
 第8局 雨の中の策略()
 アキラが入部した囲碁部では、あまりにも突出したアキラの才能のために部内に不穏な雰囲気が漂いはじめる。
 第9局 目ざわりな奴!!()
 アキラの才能を妬んだ部員がアキラに「目隠し碁」を挑む。一人ではあっけなく負けてしまい次に二人同時に対局することに。1年生の素人碁が思わぬ伏兵となりアキラは苦戦を強いられるが途中で女子3年生部員から助けが入る。
 第10局 3人目のメンバー()
 大会に出場する為にあと一人部員が欲しいヒカルと筒井。そんな囲碁部に部員募集のポスターに書いた難しい詰め碁を解いた生徒(三谷)がいると情報が入る。ひょんな事から立ち寄った碁会所で賭け碁をしている三谷に出会ったヒカル。その少年の対局を見た佐為は彼が整地で地をごまかしていることをヒカルに告げる。三谷を強引に囲碁部に誘い筒井と対局させたヒカル。しかし、その対局でも三谷は筒井を騙してしまう。なんとか三谷にズルをやめさせいたいヒカルと佐為は三谷と会った碁会所へ向かう。三谷はそこで1万円を賭けて対局をはじめていた。「一局を汚してまで得る価値のあるものなど、この世にはありはしないのに」。
 第11局 最も卑劣な行為()
 優勢に思えた三谷はあっと言う間に負けてしまう。酔っ払った良いカモだと思えた男は実は碁会所のおじさんがズルをする三谷を懲らしめようと雇ったサクラだった。ヒカルの目の前で負け、有り金をはたいて1万円を払った三谷。事の成り行きに佐為は同じ1万円を賭けて、その男との対局を挑む。
 第12局 三将はお前だ()
 無事男から取り返した1万円で三谷を入部させることに成功したヒカル。しかし、筒井は、三谷に対して不信感をぬぐえなかった。一方アキラはヒカルと対局をしたいがために三将にさせてほしいと顧問の先生に訴える。顧問の先生は認めずアキラを大将に任ずる。アキラは自分の退部を交換条件に三将を願う。
 第13局 それぞれの決意()
 迎えた囲碁大会。一回戦を勝ち抜けば葉瀬中は海王中と対戦することになる。形勢不利と見られたヒカルも逆転勝ちし昼休みを挟んでいよいよ海王中との対戦となる。逆転勝利を含む葉瀬中の3勝に気を良くしたヒカルは、塔矢との対戦にも佐為ではなく自分が打つと宣言する。しかし、ふと耳に入ってしまった海王中囲碁部での塔矢の話に、ヒカルは佐為にこう告げるしかなかった。「あいつ、お前のことしか頭にないんだ。お前打て」。
 第14局 三度目の対局()
 いよいよ塔矢との対決。三谷は岸本との対決。「あの時の目だ。佐為に挑んできた時の、おまえの真剣な目に引きずられて、おれはここまで来たんだ。おれの遠い遠い目標」。佐為の指示通りに打っていたヒカルだが 「試したい。佐為悪い。自分で打たなきゃ見えないんだ。知りたいんだよ、こいつとおれの差を。おれが打つ」。そして打った11の8。ヒカルの一手に塔矢は激怒する。「君に以前の君に神の一手を見たとさえ思ったのに」(塔矢)。三谷×岸本戦。海王対葉瀬は3対0で海王の勝ちとなる。
 第15局 ネットに潜む棋士()
 ヒカルとの対決を終えプロ試験を目指す塔矢アキラ。一方塔矢との対決を終えたヒカルは対局を横取りしてしまった佐為への償いを兼ねて筒井と一緒にプロ棋士の公開対局を観戦することになった。そこでインターネット囲碁の存在を知ったヒカル。早速、三谷の姉がアルバイトしているインターネットカフェへと出向いた。「ヒカル、昨日もこのような箱を見ていましたね。一体何をしようとしているんです?」、「お前に好きなだけ碁を打たせてやろうと思ってさ」。
 第16局 saiはだれだ()
 夏休み。saiの名でインターネットで囲碁三昧のヒカル。以前、公開囲碁でのインターネット碁で見かけたzeidaに勝った時、思わず「ツヨイダロ、オレ」とメッセージを送ってしまう。そのzaldaは院生の和谷。和谷はプロ試験で塔矢と出会う。インターネットではネットに潜む最強の棋士saiの名が次第に有名になる。そんな中、全世界の棋士が集う国際アマチュアカップが開催されることになり、誰もが自分の勝負とは別に心密かにsaiの情報を手に入れようとしていた。
 第17局 追憶の一局()
 ついに国際アマチュアカップでsaiの名前が上がり騒然とする会場。そこへ塔矢アキラも現れる。その場でネットにつなげると、そこにはsaiが・・・。akiraの文字に興味を示したヒカルは対局を申し込む。「本当に塔矢だったらいいのにな。あいつ佐為と打ちたがっていたもんな。打たしてやりたいなぁ。オレだって分からなくても、塔矢の望みは叶うもんな」。佐為は、相手が塔矢かそうでないかを試す為に塔矢を一刀両断にした2戦目と同じように打ち始めた。「それって塔矢がオレに気付いたってことじゃん、やべーよ!」。次の一手を違う手に変えた佐為に対しakiraは投了。そして日を改めて再戦を申し込んできた。次の日曜日午前10時に対局を受けることを承諾した塔矢。その日はプロ試験の初日。同様にプロを目指す和谷はそんな塔矢の余裕に怒りを感じた。
 第18局 アキラ対sai()
 自宅でネットに向かう塔矢に対しプロ試験に挑む和谷。「黒星一つと引き換えに、あいつは今ごろネットで遊んでいるんだ。オレたち全員なめられたもんだぜ」(和谷)。「強くなったのは私のほうです。そしてヒカル、あなたも。私たち二人、この一ヶ月で成長したようですよ」(佐為)。 「彼だ。いや違う彼じゃない。だが、追いかけて追いかけて、結局捕まらなかった進藤を、今、捕まえた気がするのはなぜだ?」(塔矢)。対局を終え碁会所に足を運んだ塔矢は、そこでヒカルのことを聞き、saiの正体を知るためにネットカフェへと駆けつける。「まったくよう、もう、お前っていっつも突然オレの前に現れて・・・何なんだよぉ」といいつつ、あくまでも誤魔化しきることを誓うヒカル。そこで、インターネット囲碁でsaiの正体について大騒ぎになっていることを知らされる。「お前、そのsaiがオレかもしれないって思ってたんだ」。「君がsaiほどの力を持っていれば、ちょっとプロになってタイトルのひとつも取ろうとする筈だ!違うか!?」。「オレの言おうとすること、言ってくれてサンキュ」。「そう、君の筈がない。悪かった。もう二度と君の前には現われない」。そう言って、立ち去ろうとする塔矢をヒカルは思わず呼びとめる。「塔矢、待てよ塔矢。お前、オレの幻影なんか追ってると本当のおれにいつか足もと掬われるぞ」。「ふっ。君が? いつかといわず、今から打とうか?」。今までの塔矢とはまるで別人ごとく挑戦的に言われ何も言い返すことができなかったヒカル。
 第19局 ヒカルの実力()
 夏休みのネット碁を終えたヒカルは自分が強くなったことに気づく。インターネット碁ができなくなったヒカルは、佐為の為になんとかして碁盤を手に入れようと、じいちゃんの所へ行く。互い戦で勝ったら碁盤を買って貰う約束をとりつけたヒカル。互い戦では勝てなかったもののヒカルの上達ぶりに機嫌をよくしたじいちゃんは足つきの碁盤を買ってくれた。早速、佐為と対局する。夏休み明けの囲碁部も進入部員が入ってイイ感じ。囲碁教室でも、先生に上達ぶりを誉められる。「自分が強くならないと相手の強さって分かんないんだなぁ」。そしてとうとう三谷にも勝ったヒカルは立ち寄った本屋で海王中の大将、岸本と出会った。
 第20局 プロへの道()
 「君の本当の力を知りたい」と岸本に誘われ碁会所で対局をしたヒカル。ヒカルを「海王中の副将と互角くらいか」と誉めたものの、塔矢がヒカルをライバル視していたことには疑問が残る様子。「あれは、塔矢がオレを勝手に買い被っていただけ」と言うヒカルに対し岸本は 「それで? 幻滅されて終わりなのか? 塔矢がひきつけられる何かを、やはり君は持っている筈だ。君は塔矢を追わないのか?」と詰め寄る。「目標は目標だよ。ま、いずれ追いつくさ」と、いつもの調子でかわしたヒカルに岸本は冷たく言い放った。「塔矢とはえらい違いだな。いや、力の違いを言っているんじゃない。目標に対する意気込みの違いを言っているんだ。塔矢はまさに全力でなりふり構わず君を追いかけていたよ。いずれ追いつく? いずれとはいつのことだ? 塔矢はもうプロ試験の合格を決めた」 。岸本との会話で、来年の四月にプロへのスタートをきる塔矢とのとてつもない距離を感じてしまったヒカル。 「まるっきり駄目でもあきらめねえよ。塔矢とオレの距離がはっきり見えてきた。海王の大将に何と言われようがオレはあきらめないよ。だって、あいつは、佐為、お前をあきらめなかっただろ。あいつは大会で、お前の強さに怯えて震えていたのに、立ち向かってきたんだぜ! 」。そう、「今度はあなたが塔矢を追う番ですよヒカル」。塔矢へ向かう一歩として、院生試験を受けることにしたヒカルは囲碁部に戻ってそのことをみんなに告げた。「進藤。院生ってたしかアマの大会に出られないんじゃなかったか・・・?」。
 第21局 葉瀬中囲碁部()
 部員も揃い、海王中とのリベンジに燃えていた葉瀬中囲碁部だがヒカルが院生になると言い出した為、緊迫したムードに。大会に出る為に囲碁部に引きずり込まれ改めて囲碁にハマってしまった三谷にとってはヒカルの行動はあまりにも身勝手。そこへ現われたのが将棋部で碁が強い3年の加賀。事情を聞いた加賀はヒカルに三面打ちを挑む。ヒカルは筒井、三谷、加賀と三面打ちをする。結果は2勝1敗。三谷が負けを認める。加賀には負けたものの多面打ちでこれだけ打てればいいだろうということで、いよいよ院生試験。
 第22局 院生試験()
 いよいよ始まった院生試験。つまり教官との対局。ヒカルは勝つことができなかった。しかし、そんなヒカルと佐為の耳に届いたのは、「君、負けたら不合格ってわけじゃなくて力を見るだけだから」という先生の言葉。ヒカルは合格した。院生たちと話をしている内に、つい調子にのって塔矢が自分と勝負をしたくて囲碁部に入ったことを喋ってしまったヒカル。翌日、その噂は院生中に広がりヒカルは注目の的に。しかし、ヒカルにとって院生の壁は高く、ヒカルが塔矢のライバルだとういことも疑問視される羽目に。そして、海王の大将岸本がこの院生ではずっと2組で、1組の和谷や伊角にハナにもかけられなかったことを知り、ヒカルは大きなショックを受ける。
 第23局 幽玄の間()
 ようやく入った院生。しかし2組で、しかも負け続きのヒカル。一方、4月にプロになるアキラ。「碁は技術だけじゃない。わずかしかない技術の差の間で精神面は気迫が大きく関係して勝敗が決まる。今の君じゃ叩き甲斐がない」アキラに院生になったヒカルを引き合わせる。 トッププロの座間王座とアキラが対局する新初段シリーズがいよいよ始まる。
 第24局 王座vsアキラ()
 アキラが対局する新初段シリーズは、院生の対決が終わればモニターで見ることができるが、院生での一局も、ヒカルにとっては大切な一局。なんとか終局を迎えて勝ったものの検討が始まってしまい・・・・。 その新初段シリーズの行方は・・・・「まだだ、まだ守らない。まだ僕は前に行く。この対局は棋譜が残る。おそらく進藤も目にとめる。見せてやる! 僕の一手、一手を!」(アキラ)。 「守っていれば勝てるのになお攻める。何がアキラ君をこうも駆り立てているのだろう?」 。「俺には分かる。塔矢、お前、俺にここまで来いっていってるんだろう? 俺はお前を目指して真直ぐに進む。待ってろよ、絶対、絶対追いついてやるから!」(ヒカル)。「後ろから誰が追いかけてこようと関係ない。僕が見据えるのは500名のプロ棋士のみ。そして、ただ前に向かうだけ。君などに目もくれず」(アキラ)。そして終局。 「あいつ佐為以外にも負けるんだ。けど、俺、今日のあいつの対局は忘れない。ワククした俺」(ヒカル)。佐為が最後に語った塔矢の存在。「まるで塔矢アキラという存在はヒカルを成長させる為に神が用意されたかのように思われる」。
 第25局 突きつけられた佐為の刃()
 和谷から碁の研究会に誘われたヒカル。当日和谷を待っていると緒方から塔矢名人の研究会に誘われる。そこには塔矢アキラがいることを知ったヒカルは、そして緒方の口から院生と若手プロの対局若獅子戦の話を聞いた。ヒカルは、和谷と共に研究会に参加しながら、あと3ヶ月で1組16位に入ることを決意した。とはいってもなかなか勝つことができないヒカル。「毎日、佐為と打っているのになんで?」と悩むヒカルに佐為は云う。「私と打っているからです」 「ヒカルは恐れているのです。盤上で、あなたに斬りこむ私の一手を。以前は闇雲に向かって来たあなただったのに、恐らく私の一手一手が、切り裂く刃の切っ先が、少しずつ見える様になってきたのでしょう。それ故、恐れるようになってしまった。ならばすべきことははっきりしています。相手の刃を見極めてぎりぎりまで踏み込むのです。そう塔矢はいつもそうでした。塔矢のように恐れを勇気に代えて」。
 第26局 ヒカル最大の壁()
 ようやく1組になれたヒカル。目指すは、いよいよ16位内。第1戦は白星。2戦のフクは早打ちでこれも白星。3戦目は和谷で、「3連勝はない」と言われてしまう。和谷との対戦前、ネット碁の話が持ち上がりsaiの名がでる。和谷の話につい、「Zeldaって和谷だったのか?」と口を滑らせてしまうヒカル。そして、沈黙の内に始まってしまう対局。saiのことが頭を過ぎりながらの対局だったせいか、この対局もヒカルが勝ちを修める。対局後、「お前、saiの弟子だろう?」。「何故、saiと俺の対局を知っている?」の詰問に、「ネット喫茶で偶然に見たんだ」と誤魔化すヒカル。そんなヒカルに和谷は云う。 「いい碁だったぜ進藤。布石、面白かった。お前強くなるかもな、いつかsaiの様に」。連勝街道まっしぐらとはいかなかったものの何とか1組16位を果たすことができたヒカル。そして春。塔矢はプロになり葉瀬中学では卒業式が行われ筒井と加賀は巣立って行った。
 第27局 時々戻りたい場所()
 「カラオケもボーリングもやらなくていいから、時々は囲碁部で打ちてーな」と、久しぶりに囲碁部を訪れたヒカル。あかりと津田、夏目と三面打ちをしようと申し出るが、あかりは三谷を気にして「もう、こないで・・・」。しかし、そんなことでめげないヒカル。「じゃあさ今回一回だけ。な一回くらいいいじゃん」。おまけにいうにことかいて「お前ら好きなだけ石置いていいぞ」と、日ごろ佐為に打ち負かされている憂さを晴らすがごとくの容赦ない三面打ちが始まった。そんな碁石の音が響く理科室の前を三谷が通り過ぎ、気がついたあかりが呼びとめたものの、三谷は「理科のノートを忘れただけだ」。そして夏目の「今日、理科なかったと思うよ」。女子二人に男子一人の囲碁部。バレー部に助っ人を頼んで女子は大会に出ることに。そして、なんと男子1年の新入部員が入り、夏目は、もう一度三谷に大将を頼む。 そんな三谷の心を動かしたのは、部室である理科室に、あかりが用意しておいた対戦記録のノート。5冊のうちの1冊に三谷の名前があった。そして三谷が部室にやって来る。大会には出ないというものの時々ここにきて碁を打つくらいはしてやると。そこへバレー部の助っ人金子がやってきて、「ちょっと腕を慣らしに来た。で、この中で一番強いだれ?」ってんで三谷と対局。結果は・・・。
 第28局 若獅子戦()
 いよいよ始まったヒカル待望の若獅子戦。ヒカルの対局相手は村上ニ段。この対局に勝った者が次に塔矢と対局することになる。伊角と対局するのは去年院生からプロになった嫌味な男、真柴。今年の若獅子戦の目玉は、四月デビューから連勝続きの塔矢がどこまで戦うかだが、観戦に来た緒方九段が足を止めたのは村上2段とヒカルの対局。佐為の届かない独白が続く中で、緒方九段の表情が変わり、盤上を見ればそこにはヒカルの悪手が・・・!慌てる佐為が懸命に届きもしない言い訳を並べると再び緒方が驚いた表情になり、悪手が好手に変わっていた。これには相手の村上二段も上着を脱ぎ、ここは腰を据えての真剣勝負。院生が次々と負けて行く中、伊角は真柴を追い詰めていた。負けた腹いせに嫌味を言った真柴を和谷が思わず殴ってしまい場内が騒然とする中、対局が終わった塔矢も、ようやくヒカルの対局を見る。
 第29局 桑原本因坊()
 6目半で負けてしまったヒカル。「でも手ごたえはあった」。ヒカルは和谷に塔矢アキラが、ヒカルの対局を食い入るように見ていたことを聞く。 翌日、緒方9段に会うアキラ。「緒方さん教えて下さい。昨日の進藤の一局。何かあったんでしょう? 僕がみたのは村上プロのヨセの上手さに圧倒されっぱなしの進藤。ただそれだけだ」。「ヨセであれだけ先手先手を取られた上での6目半。ということは、そこまでは互角だったということですよね。進藤はプロ相手にそこまで力をつけてきているんですか?」。「緒方さん!僕が聞きたいのは、あの見慣れない石の並び。手順が想像できないあの形。何かがあったはずだ!一体進藤は何をしでかしたんです!」「焦ることはないさ。じきに答えは出る。2ヶ月もすれば。そ、1年前に君が通った道を今度は彼が」(緒方)桑原本因坊と棋院ですれ違うヒカル。その桑原と緒方が本因坊戦を戦うことになる。ヒカルたち院生が夏のプロ試験に向って再び歩みはじめた頃、塔矢が2段へとあがる。かつて学生三冠を取った門脇がプロ試験を受けると言う噂を聞きつける。
 第30局 緒方VS本因坊()
 プロ試験を受ける為棋院を訪れた門脇。肩ならしのために偶然通りかかったヒカルを捕まえて対局を申し込む。久しぶりに佐為に打たせるヒカル。緒方VS本因坊戦。
 第31局 プロ試験開始()
 予選は今日から5日間、一日一局、3勝した者から抜けて一ヶ月後の本戦にいける。いつも通りのこの場所で、いつも通りの碁を打つだけというヒカルだが、外来のヒゲ親父椿にヒカルは圧倒されっぱなし。佐為の不安的中でヒカルは椿に一敗。そして迎えたプロ試験予選二日目。
 第32局 予選最終日()
 予選二日目。ヒカルは実力を出せないまま二敗。三日目。ヒカルは椿と顔を合わせないように対局時間ギリギリに対局場に入りフクと対局。なんとか一勝する。一方、院生順位上位8人以内で、予選を免除された和谷と伊角は碁会所で力試し。予選四日目。3勝と3敗が抜けて改めて組み合わせの抽選。ヒカルはようやく2勝を修める。フクと奈瀬も二勝二敗。予選最終日。盤は2面。二勝二敗の5人での組み合わせの抽選。ヒカルは手空きで不戦勝。どうやら奈瀬とフクも予選を勝ち抜いた様子。「何はともあれ勝ててよかった」(佐為)。
 第33局 チーム結成()
 和谷と伊角と3人で碁会所にて団体戦をするヒカル。伊角が大将で、和谷が副将、ヒカルは三将。席料と碁石洗いを賭けての対局。1回戦は3-0で院生チームの勝ち。院生だということをバラして2子置かせての2回戦も3-0で圧勝。そしてプロ試験に向けて3子置かせての第3回戦。ヒカルの相手はタクシー運転手の河合が交代する。ヒカルはなんとか勝ち、「おい和谷、言い出しっぺのあんたが負けたんかい」。それからのヒカルは研究会もサボる勢いで毎日碁会所に通い、再び3人揃って別の碁会所へ乗り込んでの団体戦。今度は負けた人が食事を奢るという約束。今回は最初から3子置き。大将はジャンケンで決めて和谷。伊角が副将で、ヒカルは三将。3-0の勝利で伊角に回転寿司を奢って貰う。
 第34局 勝ってはならない()
 碁会所でわざと持碁(ひきわけ)にすることを教わるヒカル。一人が成功したら次は2面、そして3面と、ついに4面対局。一方、ふれあい囲碁まつりの会場では、塔矢が難なく4人持碁を達成させていた。ヒカルは一目間違えて一面失敗。
 第35局 勝者は一人()
 今日は伊角が以前碁会所で紹介して貰った碁会所へ行って見る事に。そこは韓国人が集まる碁会所。碁会所に行く前にヒカルが寄ったコンビニで出会った少年、洪秀英(ホンスヨン)。ヒカルは行きがかり上、秀英に対局を申し出る、秀英は韓国棋院の院生(研究生)。ということで日韓院生対決が始まる。 「お前!もしボクが負けたら、お前の名前を覚えてやるよ」(洪秀英)。「ああ覚えて貰おうじゃないか」(ヒカル)。「勝負に向き合う気持ちが、ようやく前を向き始めました。覚えて貰いましょうよ進藤ヒカルという名を」(佐為) 。
 第36局 オレの名は()
 ヒカルと洪秀英の対局の最中、海王囲碁部の顧問ま尹先生が来る。ヒカルの打った一手が・・・。「コイツノ今ノ手ハ失着ダ」(秀英)、「何やってんだ?おい進藤。そりゃうまくねーだろ?」(和谷)、「どうした?勘違い?それともやはり、これが実力?」(尹)、「誰も、ヒカルの狙いに気づいていない。今ここにいる誰よりもヒカルは上をいっている」(佐為)。またもや悪手を好手に変えたヒカル。その後も激しい攻防が続き結果は一目半でヒカルの勝ち。秀英大泣き。尹先生が自己紹介をしヒカルを誉める。「今思うよ。幻と思えたあの一局は確かにキミが打ったものだと。私もまた心に刻もう。進藤ヒカルの名を」(尹)。「あの先生が見ているのはオレなんだ。あの人のアタマの中には、もう佐為はいない! 塔矢の中の佐為だって、いつかオレが消してみせるさ」(ヒカル)。「いない?消す?小さな胸さわぎを感じる。何?これは何?」(佐為)。
 第37局 本戦開始()
 「佐為、いよいよ本戦だ。塔矢に追いつくためには、絶対にプロにならないと」(ヒカル)という電車の中で決心する。プロ試験本戦第一戦。下駄箱で靴を取り落とす。椿も無事クリアして一足先に会場へ。本戦は、日曜・火曜・土曜・の週3日を2ヶ月かけての総当り戦。合格者は成績上位3人。予選で負けた人を見て武者震いをするヒカル。くじで7番を引いたヒカル。初戦は院生の飯島。昼休み。和谷から、ヒカルを碁会所に連れて行った話を聞き、「よけーなことしやがって!ライバル強くしてどーすんだよっ」と怒る飯島。後半戦。初戦はヒカルの一勝。 第2戦。ヒカルの勝ち。 第3戦、4戦、5戦、6戦と、ヒカルは6連勝。6連勝をしているのは伊角と和谷、越智、ヒカルの4人。全勝を目指す越智は、自宅にてプロの指導を受けている。塔矢二段に指導にきてもらおうか?と聞く越智の祖父。一方、塔矢は、ネットにてヒカルの6連勝を知る。そこへ棋院から指導の電話。相手が現在プロ試験を受けている院生だと知り承諾する塔矢。
 第38局 挑戦者たち()
 第7戦は対椿。 「才能も境遇も人それぞれなれど、この場に集うもの全て碁を想い、碁に熱中し、より多く勝利をおさめたものがプロになれるというわかりやすい競争の中、ヒカルは椿相手に勝利をおさめた」(佐為)。第8戦を終えても、まだ全勝を続けるヒカル。第9戦で和谷が負ける。越智の家に塔矢が来る。塔矢と越智の手合わせ。「キミが本気の対局を望んでいるようだったので手をユルめなかった」(塔矢)。感想戦をしながら塔矢は何気なくヒカルの様子を聞き、ヒカルが今日外来に負けたという話を聞きだす。その後も何かとヒカルを話題に出し越智を怒らせてしまう塔矢。「もしよければ都合がつく限りここへ来よう」という申し出も、「アナタ、ボクをモノサシにして進藤の実力を計りたいだけなんだ」と越智に悟られ真っ向から断られてしまう。 第11戦。全勝は越智と伊角。和谷とヒカルは1敗をキープ。
 第39局 魔の一瞬()
 第12戦はいよいよ伊角との対局。全勝の伊角にとっても1敗のヒカルにとっても大事な一戦。今日のヒカルと伊角の一戦を皮切りに上位陣のつぶしあいが始まる。越智が伊角の所に来て塔矢が進藤を気にしているという話をして、そのことに動揺を感じてしまう伊角。対局を終えた越智が伊角とヒカルの対局を見に来る。盤面は伊角の方が優勢だが伊角は時間を使いきり既に秒ヨミに入っている。すでに決着はついたと今度は和谷の対局を見に行く越智。ゴールが見えてきた伊角だったが。
 第40局 白星の行方()
 伊角の反則を言おうか言うまいか悩むヒカル。「この続きを討ちたくないのですか? 逆転を狙っている手があるのでしょう?」と止める佐為。1勝欲しさにヒカルが口を開きかけたとたん。 ヒカルが勝敗をつけているのに気づく越智(勝敗をつけるのは、勝者です)。 「佐為。この後味の悪さは何だろう」(ヒカル)。第13戦、伊角VS和谷、そしてヒカルVSフク。伊角、ヒカル、ともに負け。自分の弱さに腹を立てるヒカルに、佐為が「昨日の続きを打ちましょう。そうして心に決着をつけ、明日へと踏み出しましょう」。「強くなりたい! 昨日のような碁も、今日のような碁も、2度と打つもんか!」 (ヒカル)(佐為)。第14戦、和谷VS越智。伊角がヒカルに負けたことで、伊角を軽く見始めた越智。食堂で伊角さんをみつけて「進藤にビビったから?」と聞く。そこへ和谷が来て何も言わず立ち去る伊角。越智が勝ち和谷は負けた。ヒカルは勝って伊角はフクに負け。第15戦、伊角VS越智。ヒカルに負け和谷に負け、フクにまで負けた伊角を小バカする越智に伊角が一喝する。
 第41局 三週では遅い()
 第15戦、伊角VS越智。 「オレは、オレだ。自信を失ったわけじゃない。オレの碁がオレをささえている」(伊角)。 「越智、感謝するよ。立ち直るきっかけになった」(伊角)、「伊角さん復活だな」(和谷)。この時点で、越智14勝1敗、伊角12勝3敗、和谷13勝2敗、進藤13勝2敗、本田12勝3敗。 第16戦を飯島に勝った越智。第17戦。ヒカルは本田に負けた。ほっとする越智はヒカルに勝った本田に声をかける。「だが、とても勝った気がしない」 (本田)。「勝ちは勝ちでしょ。そんな言い方」、「おまえ、いつあたる?」、「進藤と?さ、最終戦」、「その頃にはアイツもっと強くなってるかもな。一敗を覚悟しといた方がいいぜ。そうなると、途中ひとつでも取りこぼすとおまえも3敗組の仲間入りか」。「すべての対局がヒカルに何かを残しヒカルをはぐくんでいく。1戦ごとに大きくなっていくヒカル」(佐為)。そして塔矢は越智にヒカルと秀英の碁を並べて見せる。
 第42局 一人目の合格者()
 第18、19、20、21戦。上位5人が崩れない為、合格者は絞られてくる。椿のバイクに乗せて貰うヒカル。「応援してるぜ。終盤、手ぇ抜いたら、承知しねえからな」 (椿)。塔矢にしごかれる越智。やる気のない越智に塔矢は2年前にヒカル(佐為)と打った碁を並べる。第22戦。ヒカルと和谷が勝ち、伊角対本田戦は伊角の負け。本田と伊角が18勝4敗で並ぶ。ヒカルは19勝3敗で今のところ3位。第23、24、25戦が終わり、越智の合格が決まる。「次の相手は和谷か。覚えてるか?1組に上がった初めの頃、和谷と打った時に、あいつがオレに言ったこと。(いい碁だったぜ、進藤。布石、面白かった。お前、強くなるかもな、いつか、saiのように)あいつの一言でオレもっと頑張れるようになったと思う。勝つよ。オレ、勝ってみせる」(ヒカル)。
 第43局 ヒカル VS 和谷()
 佐為と碁を打つヒカル。 「和谷の白石、目一杯頑張ってきた」(佐為)、「勝負だ。この白模様を全部オレの地にすれば、おまえの負けは必至。さァ 来い!来たな、この黒が生きればおまえの勝ち。この黒を殺せばオレの勝ち」(和谷)。 「殺せるか・・・」(和谷)、「生きられるか・・・・」(ヒカル)、「黒の生きる道はない!勝った」(和谷)、「黒の生きる道はある。気付きにくい難しい道が。しかしたった一本ある」(佐為)、「くそぉ見つからない。黒の生きる道が」(ヒカル)。
 第44局 起死回生()
 本田が負けて部屋を出る。バス停に佇む本田。そこへバスが来る。足元の染みに気がつく運転手。ステップに足をのせる本田。バスを見送り、男泣きに泣く本田。 「あとはオレと進藤と伊角。この中で2人受かる。そのうち一人はオレだ!」(和谷)、「生きる道がみつからない。でも、でも、佐為なら佐為だったら!」(ヒカル)。「気付いた。ヒカルは見つけた。たった一本の困難な道を!」(佐為)。「まず今日の結果を聞こうか?」と、それとなく探りをいれる塔矢。そんな塔矢に越智は、進藤との最終戦に勝ったら自分を塔矢のライバルとして認め、塔矢名人の研究会に通わせることを塔矢に約束させる。そして最終戦。3敗の和谷は苦手なフクと同じく3敗のヒカルは越智と。和谷とヒカルのどちらかが負ければ4敗の伊角とのプレーオフの可能性が出て来る。対局前に越智と出会うヒカル。「キミを倒すために。だから今日はボクが勝つ」 (越智)。
 第45局 ヒカル VS 越智()
 「とにかく最終戦の今日、キミに勝てば塔矢はボクを認めるんだ」(越智)、「じゃあ、おまえに勝てば塔矢はオレをライバルとして認めるんだな!」(ヒカル)。「今まで延べ3ヶ月。27戦。よく戦ってきたものだ。プロの道を決めた者。今日ですべてが決まる者。そして今回はすでにプロへの道を閉ざされて尚、打たねばならない者たち。私が言えることは最後まで誇りを持って打って欲しいということ。この3ヶ月は決して無駄ではないんだよ」。「時間になりました。始めてください」(院生師範)「なるほど。越智の石の運びは面白い。相当にてだれた打ち手だと分かる。この一局の陰に見え隠れする塔矢。あなたの用意したこの障壁は、どうやらたやすくは越えられないようだ」(佐為)。昼食。「このペースを守りきれば勝てる」(伊角)。「ヒカル、食事はちゃんと取りましょう」(佐為)。PM「長考か、珍しいな。それくらいお前を追い込んでいるということだ。塔矢の教えも無駄ではなかったな」(越智)「ノゾキ!?予想外の所に打ってきた。」(ヒカル)。「なるほど。これがあなたが鍛えた結果ですね、塔矢。これでヒカルは戦略を一から立て直さなければならない」(佐為)。「狙ってくるな。長考の末の一手にボクが応じたから、進藤に勢いを与えたか? くそぉそれなら一気にせめてツブしてやる!」(越智)。「そこだっ!」(ヒカル)
 第46局 プロ試験最終日()
 「越智自身、すぐにはきづかなかったわずかなスキをヒカルは見逃さなかった。右下のヒカルの石はシノいで、ここまでの劣勢を盛り返した。これで勝負はわからなくなった。塔矢、これが今のヒカルです」(佐為)。勝って4敗を守った伊角。伊角が棋院に戻ると、そこでは和谷が勝って二人目の合格者に。雨の中で濡れそぼって歩く伊角。越智を訪ねる塔矢。学校を訪ねるヒカルの母。学校の廊下で三谷とすれ違う。
 第47局 プロの世界へ()
 ヒカルがプロの世界に入り佐為は自分の存在意義に悩み始める。九星界も院生もやめてしまった伊角。ヒカルの新初段シリーズの相手が塔矢名人になった。
 第48局 佐為 VS 名人()
 いよいよ新初段シリーズ。桑原本因坊、緒方九段、そして塔矢アキラが見守る中、幽玄の間でヒカルVS塔矢名人が始まる。塔矢名人の前には佐為が座っていた。控え室では桑原名人と緒方九段が賭けをしていた。。ヒカルに賭ける桑原名人。「それはもう、相手を全滅させるか。自分が全滅するかという戦いにもっていくしかない。どこまでいけるか。右上スミ星」(佐為) 。
 第49局 捨て身の一局()
 「第一手を打つまでに20分か。まずは波乱含みの幕開けだな。さて、名人はこの一手にどうこたえるか」(天野)、「13の十四ボウシ」(佐為)、「進藤が戦いを仕掛けてきた!こんな序盤に!」(塔矢)、「何考えてんだアイツ」(和谷)、「それにしても塔矢先生、慎重だな」(越智)、「賭けは私の勝ちですね。でも進藤の評価は保留だな」(緒方)、「それでもキミの持つ何かは隠しきれない」(塔矢名人)、「勝手に自分にハンデをつけて打ってたことがバレてるだけじゃない。名人は佐為の力まで見抜きかけてる」(ヒカル)、「対局中、まるで歴戦の古豪のような気迫をキミに感じた。この次に打つときは互先で」(名人)、「ええ、いつか」(佐為)。
 第50局 藤原佐為?()
 「神はなぜ、ヒカルのもとに私を蘇らせたのだろう。確かにヒカルは成長めざましく教えている私としても、それは誇らしくもあり喜びでもある。でも私は私の碁はああ・・・この身が口惜しい。やっと巡って来たあの者との対局。神の一手を極める筈のあの者との対局。でもやはり無理だった。私が私として打っていない碁では。あの者と共にはるかな高みを目指すのは無理。神の一手を極められないのなら私は何のためにここにいるのだろう。いつまで待てばよいのだろう。千年前、全てはあそこから始まった」(佐為)。「神の一手に一番近いのは、この私なのに。神よ、なぜ私はヒカルのもとに再び蘇ったのでしょう。神よ、やはり答えはいただけないのですか」(佐為)。翌朝。「ヒカルー!起きて打つのです。神の一手を極めるために打つのです。私にはヒカルしかいないのですから。とりあえずそういう結論に達したのです」(佐為)。
 第51局 倉田六段()
 コミック12巻のラスト。御器曽プロとの逆転碁を受けて立つ時、「佐為、分かってるのか?相手はプロだぜ」に。倉田六段とヒカルのサイン入り扇子を受け取ることになる。
 第52局 ヒカル VS アキラ()
 13巻。プロになったヒカルに対し、白川七段の「本当に私の囲碁教室に通っていた頃を思うとしんじられませんよ」の後、免状授与式。塔矢が現れないまま開始のブザーが・・・・。
 第53局 saiの告白()
 棋院へ電話をかけているヒカル。入院中の塔矢名人がネット碁をはじめたことを知るヒカルは名人に佐為との対局を申し込む。ヒカルとsaiとの関係を疑っているパソコン前の緒方プロ。
 第54局 たかぶる心()
 ネット碁にtoya yokoが登場してからの諸外国の様子。十段戦第四局は緒方プロが負けた。塔矢名人との対局を明日に控えたヒカルの家にあかりが訪ねてくる。「サボリじゃないよ!今日は。みんな他に用事があるって言うんだもん。だからヒカルに打ってもらおうと思って」というあかりに、佐為が「私うちますよ私打ちたい」とOKを出す。
 第55局 sai VS toya koyo()
 インターネットカフェに向うヒカル。いよいよ対局。再び、対局。そして研究会に参加している塔矢アキラのシーンになる。
 第56局 千年の答え()
 病院に寄った緒方九段が塔矢名人とsai とのネット碁対局の観戦に参加する。「相手の手の内を全部読んだ上で碁を自分のものにする手を必ず編み出してくる。必ず!お父さんにリードを許したまま何もせずに終わるとは思えない。sai はsai は必ず」 (塔矢) 。そして、塔矢と緒方が、この対局の前にヒカルが見舞いに来ていたことからsaiとヒカルの繋がりに疑惑を抱く。そして、 「塔矢行洋。あなたは十分に応えてくれた。あなたの研ぎ澄まされた一手一手に私の身は戦慄を思えるよりも歓喜に震えた。そんなあなたに十二分に応えることができた自分が誇らしい。ありがとう塔矢行洋、ありがとうヒカル。ヒカル?今わかった。神はこの一局をヒカルに見せるため私に千年の時を長らえさせたのだ」 (佐為)。
 第57局 saiと打たせろ()
 病院を訪ねる佐為とヒカル。病院を訪ねて来た緒方に塔矢名人との会話を聞かれてしまうヒカル。エレベーターの前でヒカルが塔矢と鉢合わせをする。
 第58局 一色碁()
 塔矢名人対緒方九段の十段戦で塔矢名人が負けたという記事を見たヒカル。ラーメン屋で倉田と会うヒカル。始まった一色碁。そしてヒカルたちのいる碁会所に塔矢行洋現役引退のニュースが流れた。
 第59局 塔矢行洋引退!()
 現役引退してしまった塔矢行洋。「下にもコワイのがいるの知らないだろ。下っていうかキミのすぐ後にいるんだよ。オレを脅かしに来るのはキミとソイツだ。今年プロになった進藤ヒカル」 (倉田)。そのヒカルのプロになってからの第2戦目。ヒカルの部屋に戻り、佐為の対局中に、佐為と喧嘩になってしまう。「もっと碁が打ちたい!」、「永遠の時間がほしい!」という佐為の気持ち。じーちゃんの家のお蔵にどろぼうが入り、ヒカルは佐為に促されて碁盤を見に行った。
 第60局 さよならヒカル()
 この巻(15巻)。薄くなった碁盤の染みを見るヒカルと佐為。「ヒカル!私はもうじき消えてしまうんです」 (佐為)。泊りの指導碁会場で、ヒカル(佐為)は緒方十段と対局することになる。「なぜヒカルが!なぜヒカルだけが!私は消えるのに!ヒカルだけが!未来を持つヒカルへの嫉妬がおさえられない。それだけじゃない、ヒカルと別れたくない、虎次郎とも別れたくなかった。あの時、病の床から虎次郎は私に言った。すまない佐為と。別れたくなかった。別れたくなかったのにごめんねヒカル、もうじき私はいく」(佐為)。新幹線の中で佐為が自分の手を見る。そして、 「虎次郎が私のために存在したというならば、私はヒカルのために存在した。ならばヒカルもまた誰かのために存在するのだろう。その誰かもまた別の誰かのために。千年が二千年が。そうやって積み重なってゆく。神の一手に続く遠い道程。私の役目は終わった。ああそうだヒカルヒカル、ねェ ヒカル、あれ?私の声とどいてる?」(佐為)。
 第61局 佐為が消えた?()
 佐為を探すヒカルは棋院へ行き、そしてじいちゃんの蔵へ。そこで、碁盤の染みが消えているのを発見する。偶然出会ったタクシーの運転手と広島因島巡り。秀策記念館で碁盤を見た後、原作では16歳の時に書いた書を見る。「 オレ何がなんだかわからないよ。弱気になってもしょうがねえや。とくにかくさがさなきゃ。やっぱりここにはいねーのかな。アイツどこに行っちまったんだ。おまえを探してここまで来たんだ。なあ佐為、頼むから返事をしてくれ! 聞こえてるんだろ」。次は海を渡って宝泉寺へ。翌日、その頃河合は広島の碁会所でトラブルに巻き込まれていた。
 第62局 広島最強棋士()
 河合の代わりに広島最強の棋士周平と打つことになったヒカル。対局の最中に秀策の墓が東京にもあると聞いたヒカルは一刻でも早く東京に戻る為に覚醒する。 周平との勝負に勝ち、東京の本妙寺で佐為を探すヒカル。家に戻り、もう一度、ヒカルは棋院へ向う。「佐為、なんでいなくなったんだ。わけわかんねェよ。前にお蔵でアイツが言ってた・・・。自分はもうじき消えるって。オレは気にもしなかった。だって佐為が消えるなんて考えたことない。そんなこと考えたこともないんだ」。
 第63局 もう打たない()
 棋院のオバケが出そうな部屋で秀策の棋譜を見るヒカル。今更ながらに佐為が天才だったことに気付いたヒカルが、この後泣きの涙でいう。棋院(大手合)に来ないヒカル。学校で授業を受けているヒカル。若獅子戦にも出てこないヒカル。
 第64局 慶長の花器()
 コミック18巻番外編の「藤原佐為」。番外編で慶長の花器を巡ってのヒカルと佐為の悪党退治って話。
 第65局 伊角の碁()
 コミック16巻、伊角の中国編ともいえる章で伊角が中国で囲碁の勉強をするって話。圧倒的な強さを持つ中国の棋士たちとの差に打ちひしがれる伊角。
 第66局 運命の出会い()
 コミック18巻 番外編。今度は「塔矢アキラ」。 アキラがヒカルに出会う前の話。ラストに、ヒカルが碁会所を訪れ、アキラと出会う。
 第67局 試される伊角()
 プロ試験が始まるまでの2ヶ月間を中国棋院にて勉強することを決意した伊角。伊角VS楽平(レエピン)。
 第68局 不戦敗()
 ヒカルの母が、ヒカルの担任に、ヒカルのことを相談する。ヒカルが進学と聞いて真っ青になる担任と、その姿を見て真っ青になる母。 三谷が大会に出ると言い出し、ヒカルが思い出に浸る。「また、オレが碁を打ったりしたら佐為は二度と戻ってこないそんなそんな気がする」(ヒカル)。
 第69局 決意の訪問者()
 伊角が帰国する。伊角がヒカルに会う前に棋院へ行く。天野記者にヒカルのことを聞いている。天野記者から、緒方十段も心配していると聞いて、伊角、緒方十段の車へ。緒方十段から、ヒカル(佐為)が最後に打った碁のことを聞き、次は碁会所へ行って、河合に広島での秀策めぐりのことを聞く。「なぜ打たない進藤。聞かせてもらうぞ」 (伊角)。
 第70局 佐為がいた・・・()
 伊角さんとヒカルの対局。 碁は打たないと誓った筈のヒカルが、伊角さんとはなぜ碁を打つ気になったのか? 「ここで 右辺の白模様を荒らせば・・・」(ヒカルの手に佐為の扇子が重なり、思わず後を振り向く。本因坊のリーグ入りをかけた対局に勝ったアキラのところに駆けつけるヒカル。「オレ碁をやめない。ずっとこの道を歩く。これだけ言いにきたんだオマエに」(ヒカル)(アキラ)」。
 第71話「復帰初戦」()
 ヒカルの復帰初戦。
 第72話「走り出した二人」()
 囲碁界に新たな波が来るって話。
 第73話「進藤対塔矢」()
 ついにヒカルと塔矢が対決を迎えるって話。
 第74話「キミの中にいる」()
 ヒカルと塔矢がついに対決を向かえ、塔矢はヒカルの中にsaiの影を見るって話。
 第75話(最終回)「なつかしい笑顔」()
 ついにヒカルの碁も最終回。塔矢との対決を迎えたヒカルは、夢の中で佐為と再会するって話。





(私論.私見)