社会闘争の現象形態考(サボタージュ、ストライキ、暴動、一揆、革命、回天、クーデター、維新考)

 (最新見直し2011.01.01日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、社会闘争の現象形態として、サボタージュ、ストライキ、暴動、騒擾、内乱、一揆、革命、回天、クーデター、維新等々の概念について確認しておく。


 サボタージュ(sabotage)とは、破壊活動のこと。生産設備や機械、輸送設備などを意図的に破壊したり、障害、妨害を起こすことで、圧制者や雇い主に対する攻撃を行うことを目的とする。日本では労働争議の一つで、労働者が意図的に仕事効率を落とすことで使用者に対して自らの要求を通すことを目的として行われる。転じて、怠けることも意味する。「サボる」という用語はここから来ている。労働争議の手段としての同盟怠業、または単に怠けることを意味することが多い。英語の「sabotage」には怠業の意味はなく、怠業は「slowdown」と呼ばれる。

 ストライキ(strike)とは、労働者による争議行為の一種で、労働法の争議権の行使として雇用側(使用者)の行動などに反対して被雇用側(労働者、あるいは労働組合)が労働を行わないで抗議することである。日本語では「同盟罷業」(どうめいひぎょう)あるいは「同盟罷工」と呼ばれ、一般には「スト」と略される。転じて、労働争議ではない組織的な抗議行動を指すこともある(例:ハンガー・ストライキ(ハンスト))。ストを無視して働くことはスト破りと呼ばれ、ストライキ参加者からは忌まれると同時に労働組合の団結を乱したものとして除名・罰金・始末書提出命令などの統制処分の対象となることがある。このスト破りを防ぐと同時に、一般人へ目的の正当性を訴える手段としてピケット(ピケ)を張ることもある。

 一揆とは、何らかの理由により心を共にした共同体が心と行動を一つにして目的を達成しようとすること、またはそのために盟約、契約を結んで、政治的共同体を結成した集団及び、これを基盤とした既成の支配体制に対する武力行使を含む抵抗運動を云う。ドイツ語のPutschの訳語としても使われる(カップ一揆やミュンヘン一揆など)。

 打ちこわしとは、一揆に伴う破壊行為のことで、運動の敵対者、告発対象者の財産器物が襲撃され壊されることを云う。

 暴動(riot)とは、多数の市民、民衆が集合的に暴行的な活動を行うことを云う。破壊、脅迫などの諸行為を伴う。一揆の広域的形態と考えられる。暴動には、騒擾と内乱がある。

 騒擾とは、群衆が単に何らかの対象に対して集団的な暴力・脅迫活動を行う暴動を云う。

 反乱とは、政治的支配に対する異議申し立てを含む抵抗による政治的な暴力の行使を云う。

 内乱とは、革命的意思を持って体制を暴力的に破壊、変革する大規模かつ組織的な暴動を云う。

 内戦とは、内乱が戦闘の形態となった状態を云う。その延長上にクーデター、革命がある。

 革命とは、政治権力や体制に対し転覆を目的とする抜本的な変革を云う。穏和的な方法による革命と非合法的な暴力的方法がある。

 回天とは。

 クーデターとは、暴力的な手段の行使によって引き起こされる非合法な政変を云う。行為主体である軍事組織によって臨時政府の樹立と直接的な統治が意図された活動である。

 維新とは、変革の意味を持つ語句でろ、和訓では「これあらた」と読む。





(私論.私見)