植物としての麻考 |
更新日/2022(平成31.5.1栄和改元/栄和4).8.15日
(れんだいこのショートメッセージ) |
ここで、大麻考その1をものしておく。「麻と人類文化」その他を参照する。 2017.1.25日 れんだいこ拝 |
【大麻考その1】 | |
「大麻を正しく考える国民会議」は次のように記している。
|
|
「ウィキペディア(Wikipedia)/アサ」、「麻 (繊維)」その他参照。
|
|
麻は、古代から人類の暮らしに密接してきた植物で、世界各地で繊維利用と食用の目的で栽培、採集されてきた。茎などから繊維が得られ、種子(果実)は食用として利用され、種子から採取される油は食用、燃料など様々な用途で利用されてきた。伊勢神宮の神札を大麻と呼ぶ由来となった植物であり、神道とも深い歴史的な関わりを持っている。第二次世界大戦の終戦前までは、日本では米と並んで、作付け量を指定されて盛んに栽培されていた主要農作物であった。種子は大豆に匹敵する高い栄養価を持つ。しかし、20世紀半ばより、アメリカ合衆国や日本を始めとしたほとんどの国で栽培、所持、利用について法律による厳しい規制を受けるようになる。近年この植物の茎から取れる丈夫な植物繊維がエコロジーの観点から再認識されつつある。 | |
法律においては、大麻として麻薬に関する単一条約の国際統制下にあるのは、繊維や種子や園芸以外を目的とした花や果実のついた枝端部分である。一方、日本では産業に適した繊維型の品種であっても、葉と花穂が規制されており、日本の大麻取締法の大麻として、大麻草のうち種子を除く成熟した茎やその製品を規制している。これらについては「大麻」を参照。日本に大麻取締法ができたのは、第二次世界大戦後の1948年(昭和23年)である。葉や花には向精神性のテトラヒドロカンナビノール (THC) が含まれ、これをヒトが摂取すると陶酔する。根や茎以外の、薬理作用のある成分を多く含んだ花穂や葉を乾燥した物(通称マリファナ)や、同部分から抽出した樹脂(通称ハシシ)はTHCを含有しており、ロシア、アフリカ、オーストラリア、ヨーロッパの一部を除く世界中で規制薬物の対象とされる。医療目的としても価値があり、古くから果実は麻子仁(マシニン)という生薬として用いるほか、葉や花から抽出した成分を難病患者に投与する方法も研究されている。実を食用として料理に使うことは違法ではないが、日本国内では許可なく育てることはできないため、食用の種子は輸入に頼っている。
繊維利用の研究が進んだ米国、欧州では、繊維利用を目的とし品種改良した麻をヘンプ (hemp) と呼び、規制薬物および薬事利用を指し使用されることの多い植物名カンナビスと区別している。ディーゼルエンジンなどに使用できる化石燃料よりも低公害の油を得ることもできるなど利用価値が高い。 |
|
大麻の植物学による違い
現在の分類体系では、DNAの解析を含めた研究を基に、アサ属はアサのみの一属一種とされる。茎の形態に基づいて3亜種に大別されるが、かつて枠組みではそれぞれは独立種となる。かつてはクワ科とされていたが、DNAの類似性からアサ科にまとめられる。形態的にも、托葉が相互に合着しない、種子に胚乳がある等の点でクワ科と区別できる。広義に麻とされる種類には、イラクサ科の苧麻(からむし)、アマ科の亜麻など、植物学上の分類が異なる20種類がある。これらに麻の字があてられたのは、屋根の下で茎をこすり繊維を取り出すことからきており、強くて長い繊維を総称しているため、明治以降に外来のマニラ麻などと区別するために、本項アサが大麻と名付けられた。 アサに含まれる陶酔成分がテトラヒドロカンナビノール (THC) であり、その効果を打ち消すのがカンナビジオール(英語版) (CBD) である。 アサの薬用型、繊維型といった品種は、THC と CBD の含有率によって決定され、薬用型では THC が2-25%含まれ CBD は少なく、繊維型では CBD が THC よりも多く THC が0.25%未満である。アメリカ、カナダ、オーストラリアでは、THC が0.3%未満の品種を産業用ヘンプと呼ぶ。40ほどの品種が登録されている。 日本の本州に自生するアサは、THCの含有率が0.08%から1.68%であり、CBDの多い繊維型である。日本では、後述する品種が改善された「とちぎしろ」で THC が0.2%から0.3%、古来栽培されてきた在来種では1%前後である。一般に、登録された種苗は、品種の純性を保つために専門機関によって隔離栽培され、種子が栽培者に提供される。この仕組みを遵守することで、産業用に栽培される大麻に向精神性の成分が含まれないようにすることは十分に可能であり、事実フランスなどでは問題は起こっていない。また、品種が同じでも用途に応じて栽培方式が違う。繊維型は縦に伸ばすために密集して露地に植えられる方式が主であるが、薬用型は枝を横に伸ばすために屋内栽培が多い。こうした理由のため、嗜好目的のためのアサを産業用だと偽って栽培するのは困難である。 とちぎしろそれでも昔から生産者の間では収穫期のアサ畑では「麻酔い」をすることが経験的に知られていた。1974年から品種を改善しており、1982年に品種名「とちぎしろ」として種苗登録された。これは無毒アサ、無毒大麻と呼ばれている。THC含有率は0.2%であり、先に述べた産業用ヘンプの基準にも適合する。 アサはその繁殖プロセスから、花粉が周囲2km程度に飛散する。THCの多い種と交配することで容易にTHCの多い種になることから、1984年には栽培種をすべてとちぎしろに移行し、無毒の状態は毎年検査され保たれている。 薬用薬用のアサは、露地栽培または水耕栽培で育てられる。北海道では自生するアサを採取してマリファナを生成する個人愛好家もいる。特に屋内栽培では、照明や空調などで大量の電気を必要とする。2012年には、大麻草を栽培していたマンションの一室で、電気系統の発熱によって火災報知器が作動したことで、栽培が発覚する事件が発生している。 規制ヨーロッパ、カナダ、オーストラリアでは、産業用ヘンプに登録された品種であれば、葉や花穂をも商品として用いることができる。一方、日本では産業に適した繊維型の品種であっても、葉と花穂が規制されている。 1961年に制定された国際条約である麻薬に関する単一条約にて、大麻として規制下にあるのは、大麻植物の枝端から離れた種子及び葉を除いた、花や果実のついた枝端で樹脂が抽出されていないものである。その第28条においては「この条約は、もっぱら産業上の目的(繊維及び種子に関する場合に限る)又は園芸上の目的のための大麻植物の栽培には、適用しない」とされ、産業用途の大麻は規制の対象とされていない。 大麻取締法は規制対象の大麻について、その1条で『この法律で「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く)並びに大麻草の種子及びその製品を除く』としている。日本では、アサの栽培には大麻取扱者の免許が必要である。 古くから栽培されていた植物の一つであり、元々は中東で栽培されていた物と考えられている。 日本日本では紀元前から栽培され、後漢書の東夷伝や三国志の魏志倭人伝にも記述が見られる。日本では歌の題材になっているほか風土記にも記されている。戦国時代に木綿の栽培が全国に広まるまでは、高級品の絹を除けば、麻が主要な繊維原料であり、糸、縄、網、布、衣服などに一般に広く使われていたし、木綿の普及後も、麻繊維の強度が重宝されて、特定の製品には第二次世界大戦後まで盛んに使用されていた。また、麻の茎は工芸品に使われ、種子は食料になっていた。神道では神聖な植物として扱われ、日本の皇室にも麻の糸、麻の布として納められている。古来の古墳からは荒妙(あらたえ)だけでなく、現在絹で作られる和妙(にぎたえ)も麻で作られていたことが分かっている。また、古語拾遺によれば、現在の千葉県にあたる古名「総国」は麻の稔る土地であることから命名されたと伝えられている(ただし、近年の考古資料などの研究から、本来の表記は「捄国」で麻の稔った房を意味していたとする見方が出されている)。 戦前、日本の小学校の教科書では栽培方法や用途が教えられ、中学生や教員には、昔から広く栽培され特に衣服に重宝されたと教えられている。 このように日本においては、第二次世界大戦以前は国家により大麻の栽培・生産が奨励されていたが、戦後の1947年(昭和22年)4月23日に連合軍総司令部(GHQ)がポツダム宣言に基づき公布した「大麻取締規則」によって、産業用大麻にまで規制を行うようになった。GHQが日本に公布した「大麻取締規則」をさかのぼると、アメリカ合衆国での万国阿片条約に基づいたアメリカ国内での厳しい大麻取締規定であるが、国際あへん会議での大麻についての議論であったため、大麻の独特の薬理作用とほかの麻薬との作用の違いが不明確なままに麻薬とされるに至ることになった。日本における大麻の栽培者数は1950年代には2~4万人であったが、1960年代には1万人を下回り大幅な減少を続けていくことになる1963年には、大麻所持の罰則が「懲役3年以下または3万円以下の罰金」から「懲役5年以下」へと改正されて重罰化されたが、この際に何らかの根拠を伴って重罰化されたわけではないとする主張もみられる。1994年には栽培者は157名、2009年末には56人にまで減少している。 栃木県の野洲では神事用に栽培され、広島県では漁網、長野県では畳糸であり鬼無里(きなさ・地名)での技術が高く、繊維では滋賀県の近江上布、岩手県の亀甲織、奈良県の奈良晒(ならざらし)のように伝統工芸として残っている。北海道では。過去に衣服や漁網用に使用されていた経緯や土壌改良効果などを見込んで、2013年に「産業用大麻可能性検討会」が開催され、産業用途への再活用が検討されている。また、公的機関による試験栽培なども進められている。 中国中国では前6000年に食用として使用され、前4000年に布地、前2727年に薬用として使用される。前1500年から食用・繊維のために栽培されていたようである。紀元前5世紀の歴史家・ヘロドトスは、スキタイ人が大麻を娯楽に使っている様を叙述している。 「麻」という漢字は、草(林)が乾燥小屋(广)に収められている様子を示している。伝説では前2700年の古代中国の蒼頡(そうけつ)という神が創ったといわれている。 欧米2014年にはアメリカの農業法が精神作用のある成分を含まない麻の栽培を限定的に許可した。2015年の米国議会調査部(CRS)の報告書では、麻製品の市場は、フランス、イギリスやルーマニア、ハンガリーでも活発である。 |
【】 | ||||||||||||||||||||
植物としての特徴 栽培植物としては非常に急速に成長する。アサは生育が速い一年草であり、生育の際に多量の二酸化炭素を消費し、繊維質から様々な物が作れるため、地球規模での環境保護になるという意見もあり、実際にバイオマス原料植物として各国で研究・実用化が始まっている。 葉・花・果実には薬理作用がある成分が多く含まれる。特に、葉や花に含まれるテトラヒドロカンナビノール (THC) は人体に作用し、摂取すると陶酔感や多幸感を覚えたり、食欲、睡眠欲が増進するなどの向精神作用がある。 麻は食用、薬用、繊維、製紙などの素材として用いられる植物である。 繊維類・履き物・カバン・装身具・袋類・縄・容器・調度品など、様々な身の回り品が大麻から得た植物繊維で製造されている。麻織物で作られた衣類は通気性に優れているので、日本を含め、暑い気候の地域で多く使用されている。綿・絹・レーヨンなどの布と比較して、大麻の布には独特のざらざらした触感や起伏があるため、その風合いを活かした夏服が販売されている。大麻の繊維で作った縄は、木綿の縄と比べて伸びにくいため、荷重をかけた状態でしっかり固定するときに優先的に用いられる。伸びにくい特性を生かして弓の弦に用いられる。また日本では神聖な繊維とされており、神社の鈴縄、注連縄や大幣として神事に使われる。横綱の締める注連縄も麻繊維で出来ている。
産業用(麻布等)栽培は、国際連合食糧農業機関 (FAO) の統計サイト FAOSTAT Classic によれば、世界における麻の生産量は1960年代は毎年30万トン前後あったものの、1990年代からは6万トン前後となり、20年間で5分の1程度には減少している。ただし、この数値にはインド麻の他にサンヘンプなども含まれている。 麻繊維はエコロジー素材として注目を浴びている。実用的には、大麻の生地は強く、放熱性が高く、汗を蒸発させる効果があり、夏の衣服に向いている。また大麻繊維には抗菌作用や消臭力が認められている。生地は光沢とシャリ感がある。ただし、日本国内では家庭用品品質表示法で「麻」と表示することが認められているのは、亜麻と苧麻のみであるため、「麻製品」と名乗っていたり、「麻マーク」が表示されていても大麻繊維製品ではない。大麻繊維は「指定外繊維(大麻)」や「指定外繊維(ヘンプ)」などと表記される。麻を用いたヘンプクリートと呼ばれる建築資材は欧米で注目を引いている。 茎繊維を取った後の余った茎(苧殻、おがら)は、かつては懐炉用の灰の原料として日本国内で広く用いられ、お盆の際に迎え火・送り火を焚くのに用いられる。 出雲大社では麻の茎の先に半切にした生ヒョウタンを刺して柄杓とし、爪剝祭の神事で使用する。これで神水をすくい、献供を行う。つまり、麻茎は柄杓の柄となる。 果実
果実は生薬の麻子仁(ましにん)として調剤される。麻子仁には陶酔成分は無く穏やかな作用の便秘薬として使われる。栄養学的にはたんぱく質が豊富であり、脂肪酸などの含有バランスも良いため食用可能であり、香辛料(七味唐辛子に含まれる麻の実)や鳥のエサになる。果実を搾ることにより油を得ることができる。この油を含んだ線香がアロマテラピー用として市販されている。 特殊なところでは、菌類学において、水生菌を分離する方法である釣り餌法での標準的な餌として用いられ、卵菌類やカワリミズカビなどをつり出せる。 葉および花嗜好品として葉および花冠には陶酔作用があり、嗜好品として用いられる。陶酔を引き起こす主成分はTHCであるが、これ以外に含まれる成分のバランスによって効果に違いが生じる。 特に、ラマルクにより命名された亜種のインド麻 (C.indica Lam) は2000年以上前から中央アジアで品種改良され、一般的な大麻より多くの陶酔成分を含むので一般に嗜好品としての大麻と言えばこのインド麻を指す。また、インドやジャマイカなどではガンジャと称される。ごく一部の国やアメリカの2つの州で合法とされ、非犯罪化の政策をとっている国も増えてきている。 医薬品として
|
||||||||||||||||||||
大麻の種類ではなく大麻を医療に使うことである。. 鎮痛、沈静、催眠、食欲増進、抗がん、眼圧の緩和、嘔吐の抑制など作用があり 、身体が産生する エンドカンナビノイド ( 英語版 ) (内因性カンナビノイド)は全身にわたって作用しているため、その作用を代替する大麻の適応症は多岐にわたる 。. 中国 、インドでは 古来から利用されていたが、20世紀には規制が厳しくなった。. 依存性薬物専門委員会は「薬物療法のための使用を推奨するものではない」としながらも、依存・乱用・有害性の可能性の評価に基づいて規制分類の助言を世界保健機関へ行い 、その後、最も危険という条約の分類から大麻が削除されることが決定した( 大麻の国際規制の格下げ )。 |
【大麻考その1】 |
医療用大麻、それも遺伝子組み換えでない安全なものを解禁すべきである。なぜなら、大麻草が麻薬ではなく、癌や様々な疾患に効く、スーパー医薬品だからである。福島原発事故で放射能汚染による様々な疾患、特に癌や白血病が急増している。大麻はこれに効果く薬草である。こんなすぐれものの大麻を、解禁しないのは人類に対する背信行為そのもの。麻の実は、大豆を凌ぐ、栄養価の高い食品で、必須アミノ酸も豊富に含まれており、肉代替品の有力な候補である。ヘンプディゼル燃料も取れるのでヤンマーディーゼルが発売している、世界最小の320ccのエンジンで小さな発電機を回し、その電力をオーバーユニティー装置に入力し2馬力(約1.5kW)の入力さえあれば、極端な話でマンモスダンプを駆動することさえ可能となる。数千馬力程度でも楽々エネルギーを取り出せる、フリーエネルギーに近い準フリエネ装置(オーバーユニティ装置を)フリエネに普及までの繋ぎとして使えるようにすべきである。 |
【大麻草考】 | |
|
|
「NEW インド・マナリ調査報告書」。
|
【大麻草考】 | |
「大麻取締法改正に向けての請願法活用の勧め」。「『請願法活用掲示板』はこちらに有ります。」
|
「法律家としての原点 麻産業の現代的回復と環境保全型・環境循環型社会の構築に向けてー和服着用の勧め」。週刊法律新聞 平成16年5月28日号の新刊案内で丸井英弘・中山康直共著「地球維新2」の書評が載りましたので紹介します。
|
||||
ついに新発売! 水・麻・光をテーマにした「地球維新」シリーズが明窓出版から発売中。 書 名 地球維新 Vol.1 エンライトメント・ストーリー 著 者 窪 塚 洋 介 & 中 山 康 直 判 型 4・6判 定 価 1.300円 地球維新は、この奇跡の惑星「地球」に存在するすべての生きとし生けるものがすでに参加している平和のお祭りです。「地球維新」のなかまたち「水、麻、光」をテーマに。これからの「ピースな社会の実現」について。水の惑星、奇跡の星「地球」に今、生きることについて |
||||
書 名 地球維新 Vol.2 カンナビ・バイブル 著 者 丸 井 英 弘 & 中 山 康 直 判 型 4・6判 定 価 1.500円 「麻は地球を救う」という一貫した主張で、30年以上、大麻取締法への疑問を投げかけ、矛盾を追及してきた弁護士丸井と、大麻栽培の免許を持 ち、自らその有用性、有益性を研究してきた中山氏との対談や、「麻とは日本 の国体そのものである」という論述、厚生省麻薬課長の証言録など、これから 期待の高まる『麻』への興味に十二分に答える。 注文はこちらから http://www.meisou.com |
||||
第二東京弁護士会司法制度調査会「大麻に有害性ない」。(週刊法律新聞 1983年(昭和53年)1 月5日号より)
|
2001年2月4日 弁護士 丸井 英弘「大麻取締法の根本的問題点と日本人のアイデンティティー大麻取締法の改正と麻の有効利用を求めるー」。
|
丸井英弘弁護士「マリファナ解禁と大麻取締法」(法学セミナー(日本評論社)1990年7月号より )
|
「牛越 国博/氏の麻に関する事実 」 |
(私論.私見)