統一教会&勝共連合の歴史その5(2013(平成25)年より)

 更新日/2022(平成31.5.1栄和改元/栄和3).3.10日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「統一教会&勝共連合の歴史その3(1985(昭和60)年より)」を確認する。「統一協会について」、「 統一教会の現状」、「国際勝共連合50年の歩み」、「ウィキペディア(Wikipedia)世界基督教統一神霊協会の年表」その他を参照する。


【2013(平成25)年】
 年頭標語「天地人真の父母勝利解放完成時代」(前年と同じ)。
 2.22日、「天一国」創建(天暦1月13日、基元節)。
 太田洪量新会長が就任、「新会長就任の集い」を開催。
 安全保障思想セミナーを全国各地で開催。
 3.15日、第2次安倍政権が発足した翌年のこの日、国際勝共連合の新会長就任パーティーに多くの自民党議員が出席し、7月の参院戦へつながっていく。
 首相時代の安倍氏は、「国際勝共連合」の月刊誌『世界思想』の2013年3月号と9月号、2017年12月号、2018年6月号の表紙として登場している。こうして、「天宙平和連合」に送った安倍氏のビデオメッセージにつながっていく。安倍氏は「韓鶴子総裁をはじめ、皆さまに敬意を表します」と言明している。

 この年、元産経新聞政治部長・北村経夫氏が参議院選挙比例代表に出馬した。この北村氏の選挙をめぐって、官邸の2トップである、安倍総理と菅官房長官が統一教会に選挙支援を「じきじき」に依頼していたことが発覚した。鈴木氏は、この事件が発覚したのは、北村氏を支援していた地元の不動産会社社長が、統一教会と手を組むと知って怒り、選対部長を問い詰めて官邸からの指示だと聞き出したこと、そしてそれは、北村氏の事務所にいた自民党の若手による告発からだったと説明した。自民党の若手が暴露した統一教会の内部通達FAXには、以下のように書かれていた。「全国区の北村さんは、山口出身の政治家。天照皇大神宮教(『踊る宗教』とも)の北村サヨ教祖のお孫さんです。首相からじきじきこの方を後援してほしいとの依頼があり(中略)今選挙で北村候補を当選させることができるかどうか、組織の『死活問題』です」。この事件は、当時、絶頂期にあった安倍政権に忖度するメディアはまったく見向きもせず、週刊朝日だけが取り上げてくれた、と鈴木氏は振り返った。

 7月。参院選。安倍氏の地元山口から立候補した北村経夫の選挙支援が教団に要請されている。同年5月には当選した北村氏の著書『誇り高き国へ』の出版記念パーティーに「世界戦略総合研究所」の事務局次長の小林幸司氏が招かれ、のちに関係者は安倍首相主催の桜を見る会にも招待されているとされる。
 8月22日 聖地の清心ヴィレッジロビーで教団女性信者が兵庫教区長を焼殺。犯人の信者も焼死。[117]
8月23日 「文鮮明 天地人真の父母天宙聖和一周年追慕式」。
10月12日 文仁進ベン・ロレンチェン両氏結婚式。en:Joseph Lowery博士、デニス・クシニッチ元米下院議員、文亨進世界会長、文国進氏らがニューヨークの式場にて祝福。その様子はフェイスブックや信者のブログを通して広く祝福された。
 2013年には「世界戦略総合研究所」の阿部正寿所長の著書の出版記念会に下村博文、中川秀直、上野通子、磯崎仁彦らが出席。衛藤晟一らが祝電を送った。この著書『安倍政権の強みがわかる 日本[精神]の力』には、以下のような記載がある。
 「なんとか保守政権を樹立すべく私なりに努力してきた。そしてその中心人物は安倍晋三氏でなければならないと決めてきた。これは単に相応しい人物というより、天の摂理から見て安倍晋三氏であるべきだと感じたからである。(中略)簡単に言えば天が選んだ人物だということである」

【2014(平成26)年】
 
 特定秘密保護法・集団的自衛権行使容認キャンペーンを展開。
 中国の尖閣・沖縄、南シナ海侵略を批判する号外ビラを全国配布。
  • 2014年 年頭標語:「創造主 天の父母様に似た 真の愛を実践する天一国の真の主人になろう!」
8月12日 「文鮮明 天地人真の父母天宙聖和二周年記念式」。式におけるフリーメイソンリーとの類似性・関連性が指摘されている。
5月 新世事件周辺で連鎖自殺[118]

【2015(平成27)年】
 
 7月、安倍派幹部の下村博文氏が文科相を務める第二次安倍内閣の下で、「世界基督教統一心霊協会」から「世界平和統一家庭連合」(Family Federation for World Peace and Unification、略称: 家庭連合FFWPU)と名称の変更に成功し(文科省の外局・文化庁が名称変更を管轄する)、新たに「平和」と「家庭」をキーワードにイメージチェンジを図り、今に至っている。文化庁が長らく許可しなかったところを、当時の下村博文文部科学大臣の働きかけがあったとされる(これについて下村氏はSNSで否定)。教団名変更式典には、鳩山由紀夫、亀井静香が祝電を送った。
 平和安全法(安保法)支持キャンペーンを展開。
 青年学生遊説隊「ユナイト」が発足。

【2016(平成28)年】
 日韓米国際指導者会議・世界平和議員連合が発足。
 「ユナイト」が全国各地で活発な遊説活動を展開。
 2.16ニチ、「真のお父様の権威に戻る祝福」が文亨進世界会長によりなされる。世界基督教統一神霊協会に残留する信徒たちは偽基元節の毒を飲み祝福家庭の位置を失っているとされ、その取り消された祝福を取り戻す方法は、これ以降ないとされる。
 5.29日、民共共闘路線への共産党批判号外ビラを全国配布。勝共UNITEによる渋谷でのデモ。
 米国で大方の予想を裏切ってトランプ氏が大統領選挙に勝利しているが、パイプを持たなかった安倍官邸はこの時に教団を利用して当選直後のトランプ・安倍会談にこぎつけたと見られている。

【2017(平成29年】
 北朝鮮ミサイル問題を念頭に国際指導者会議を開催。
 国際勝共連合ホームページをリニューアル。
 勝共UNITEが改憲大会を開催。
 梶栗正義新会長が就任、勝共50周年に向けた準備開始。
 11.3日、勝共UNITEによる憲法改正大会開催。
 統一教会の幹部の一行が来日。自民党執行部が彼らを自民党本部や官邸に招待。当時の菅義偉官房長官も彼らを官邸に招待すると案内したとされる。この頃には、自民党の多くの国会議員が教団の活動に協力していると報じられている。

【2018(平成30)年】
 3.13日、都内で開かれた旧統一教会の関連団体「世界平和女性連合」(文鮮明(ムンソンミョン)教祖とその妻の韓鶴子(ハンハクチャ)総裁が創設した組織)の会合で、細田博之衆院議員が統一教会や関連団体のトップと並んで記念撮影している。写真の中央に、満面の笑みで収まる自民党・細田博之衆議院議長(78)。細田議員の右に写っているのは旧統一教会の徳野英治会長(当時)、左が世界平和女性連合の文妍娥(ムンヨナ)・世界会長(当時)。右端は世界平和女性連合の堀守子・日本会長、左端は『国際勝共連合』『世界平和連合』の会長、『UPFジャパン』の議長を務める梶栗(かじくり)正義氏。関係が深くなければ、このメンバーと写真を撮る機会などありえないでしょう」(旧統一教会関係者) 。当該の写真は、「世界平和女性連合」の韓国版ウェブサイトに掲載されていたが、すでに削除されている。
 国際勝共連合創設50周年記念行事、新方針発表。

【2019(平成31)年】
 10月、「ジャパンサミット&指導者会議」で、細田博之衆院議員が統一協会の徳野会長(当時)、勝共連合の梶栗会長など世界と日本の統一協会・関連団体トップと並んで記念撮影している。

【2020(令和2)年】
 

【2021(令和3)年】
 3月、統一教会の幹部が、下関で開催された「日臨節80周年記念大会」で、「山口の下関は聖地と同等の場所です」と発言している。これは、1941.4.1日、後に教祖になる文鮮明青年が、釜山から関釜連絡船に乗ってこの下関に到着した初来日土地であることに基づいている。
 9月、UPFが開いた大規模集会「シンクタンク2022 希望前進大会」に、安倍元首相はビデオメッセージを寄せている。
 「各地の紛争の解決に努力してきた韓鶴子総裁をはじめ、みなさまに敬意を表します。偏った価値観を社会革命運動として展開する動きを警戒しましょう」 。

【2022(平成4)年】
 9.26日、鈴木氏が、著書「自民党の統一教会汚染 追跡3000日」を小学館から緊急刊行。

【2023(令和5)年】
 

【2023下関市長選】
 「安倍元首相の後継者」である吉田氏の出陣式に、萩生田光一政調会長に下村博文・元文部科学相、江島潔参院議員という、自民党内でもとくに統一教会と蜜月関係を築いてきた“壺議員”が雁首を揃えた。

 文鮮明が提唱した日韓トンネルを推進する「日韓トンネル推進山口県民会議」の幹事長を務めていた安倍元首相の直系議員・友田有氏が先の山口県議選で再選を果たしたり、統一教会と深い関係を持ってきた萩生田光一に下村博文、江島潔という“壺トリオ”が安倍氏の後継候補の応援に駆けつけるという事態が起こっている。

【2023(令和5)年】
 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK290 」の「赤かぶ 日時 2023 年 7 月 07 日」「韓総裁「岸田を教育させろ」 首相を呼び捨て… 旧統一教会の会合(FNN)」。
 FNNは、旧統一教会世界平和統一家庭連合の幹部らが集まって行った会の音声を入手。この中で、教団のトップである韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁とみられる人物が、岸田首相らへの批判を展開していることがわかった。

 韓鶴子総裁とみられる音声「今の日本の政治家たちは、われわれ
に対して何たる仕打ちなの。家庭連合を追い詰めているじゃない。岸田を呼びつけて教育を受けさせなさい!」。音声が収録されたのは、6月28日。教団の聖地とされる韓国の清平(チョンピョン)。この日、韓総裁は、日本の幹部も含めたおよそ1,200人の幹部らに対し演説を行ったという。韓鶴子総裁とみられる音声「1943年、韓半島で独生女(救世主 = 韓総裁)が誕生しました。わかっているのは、日本は第2次世界大戦の戦犯国だということ。犯罪の国なのよ。ならば賠償すべきでしょ、被害を与えた国に」。続いて、日本政府が教団に対し、6度にわたって質問権を行使していることを念頭に批判。韓鶴子総裁とみられる音声「今の日本の政治家たちは、われわれに対して何たる仕打ちなの。家庭連合を追い詰めているじゃない。私を救世主だと理解できない罪は許さないと言ったのに、その道に向かっている日本の政治はどうなると思う? 滅びるしかないわよね! あなた(信徒)たちの運動は国を生かす道だ!」。信者「万歳!!」。この攻撃に、会場には幹部らの歓声と拍手が響く。さらに...。韓鶴子総裁とみられる音声「政治家たち、岸田をここに呼びつけて教育を受けさせなさい! わかっているわね!」。幹部らに岸田首相を「岸田」と呼び捨てにしたうえで、呼びつけるよう命令したのだ。今回の発言について教団側は、「韓国で行われたことで、日本の家庭連合の広報で詳細については把握していない」などとしている。

 FNNプライムオンライン
 https://www.fnn.jp/






(私論.私見)