読売告訴乱発、よエエ加減にセンカイ |
(最新見直し2008.4.13日)
(れんだいこのショートメッセージ) |
読売がまたまたやってくれました。そろそろ不買運動でも起こしてくらわしてやらんといかんかも。れんだいこは、元々読売には特段の含む意は無い。むしろ、子供の頃、我が家が読売新聞を取っており、れんだいこは読売の少年少女新聞で随分世話になった。青年期を迎え、あまりにも当局と時局に迎合的な同社の姿勢に嫌気が差し、以来今日まで購読していない。そういう大人しい関係にある。ところが、ナベツネ以来の読売の強権著作権論のエゲツナサに次第に我慢できなくなりつつある。 2008.4.13日 れんだいこ拝 |
【事件の概要】 | |
「阿修羅マスコミ8」の めっちゃホリディ氏の2008.4.13日付「 読売新聞がジャーナリストを“言いがかり”で言論封殺(日刊サイゾー)」を転載しておく。
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【事件に対するれんだいこ見解】 |
本件は、マスコミ界の朝日新聞と並ぶ大手の読売新聞が、著作権法を盾にしてジャーナリストを告発した稀有な例となっている。がジャーナリズムの根幹と真価が問われている。 事案は、フリージャーナリストの黒薮哲哉が、新聞社本社が発行部数と売り上げの増加を意図して、各販売店に対して新聞を割り増しして押しつける「押し紙問題」を採り上げ、福岡にある読売新聞販売店と読売新聞社の係争事件をホームページで「新聞販売黒書」と題してサイトアップしていたところ、トラブルの当事者である読売新聞社西部本社法務室長の江崎徹志氏が、自身が通達した文書を勝手に掲載されたのは著作権法違反であるとして、「3日以内に削除するように求める。従わない場合には法的手段も辞さない」という趣旨の「催告書」を送りつけたところから端を発する事件である。 黒薮氏は、その送りつけられた催告書も、トラブルの経緯を示す資料として同サイトに掲載した。江崎氏はそれに対して、掲載された催告書の削除を求める仮処分を東京地裁に申し立てた。申し立ては、著作権者を自認する江崎氏個人によるものとなっているが、代理人を務める弁護士は読売新聞社の代理人と一緒であり、事実上、読売新聞社が法的手段に出たことになる。 東京地裁はこの申し立てを認め、1.22日、黒薮氏に対して削除命令を下した。その結果、黒薮氏はこれに従い、掲載されていた催告書をサイトから削除した。2.12日、黒薮氏は、「言論活動への妨害」に対して、起訴命令申請(一定期間内に本訴を提起するよう催促するもの。応じない場合は、仮処分は取り消される)を行った。 これに対し、2月下旬、江崎氏側が黒薮氏を著作権法違反として訴えるという旨の訴状が裁判所から届いた。論争は、法廷へと移ることとなった。裁判の第一回口頭弁論は、4.14日10時30分から、東京地裁526号法廷で行われる。 この事件及び裁判で何が問われるべきか。黒薮氏は、「江崎氏の新聞配達店通達文書」が著作権法上保護されるに値する著作物であるかどうか、本裁判でシロクロをはっきりさせようではないかとしているようである。もう一点、「私は、不当な攻撃に対しては断固として反撃します。まして今回の件は、報道機関という言論人が、事もあろうに言論の自由を妨害するという暴挙に出るという、あってはならないことなんです。こんなことは許されません。徹底的に反撃していくつもりです」と述べており、現下の強権著作権論の根拠を問う姿勢を見せている。 この裁判が真っ当に審理されるなら、前者については、著作物の権利濫用とも云える強権著作権論の法理論が問題にされる事になる。強権著作権論側は、著作権法上の「要事前通知要承諾制」の法文を示さなければならない。後者については、ジャーナリズムと強権著作権論の相克についての判例が期待される事になる。果たして、裁判所が、独立した司法機関としての権能を発揮するだろうか。これも注目されるところである。 この事件の滑稽さは、マスコミ界の大御所的地位にある読売新聞社が、自らが論拠にしている強権著作権論で、自らが依拠しているジャーナリズムを絞殺せんとしているところにある。まもなく、「報道機関たる新聞社による言論圧殺」という事例が垣間見られることになる。 ちなみに、今回の事件について、江崎氏はあらゆる取材に対して「ノーコメント」という姿勢を採っているということのようである。叉、「My News Japan」記者の伊勢一郎氏の質問状に対して、読売新聞側の答えは要領を得ず、そればかりか「今回のように催告書のようなたぐいの文書が著作物として削除の対象となってしまった場合、報道活動への影響はあるのかという質問に、「何ら問題はない」という旨の回答をしているとのことである。 これは、戦前の大本営発表より酷いジャーナリズムによるジャーナリスト狩りではなかろうか。これが罷り通るほど世の中が狂い始めていることを示している。 2008.4.13日 れんだいこ拝 |