端唄「初春(騒ぎ入り)」 

 更新日/2019(平成31).1.3日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、端唄「初春(騒ぎ入り)」を確認しておく。 「初春 はつはる 端唄 歌詞の意味詞の意味」その他参照。

 2019(平成31).1.3日 れんだいこ拝


【端唄「初春(騒ぎ入り)」】
作詞:
作曲:
歌手:
初春や 角に松竹(まつたけ) 伊勢海老や
締めも橙(だいだい) うらじろの 
鳥追う声も うららかに
悪魔祓いの 獅子舞や 
弾む手毬の 拍子良く
つく羽根ついて ひいふうみい
よっつ 世の中 良い年と 
いつも変わらぬ のし昆布
 「初春 はつはる 端唄 歌詞の意味詞の意味

 端唄『初春(はつはる)』では、日本の新春・正月における風物詩や縁起物・伝統行事・風習などが歌詞に散りばめられている。歌詞にはほかにも「うらじろ」「うららか」、「獅子」「拍子」など韻が踏まれており、羽根付きの描写では「ひいふうみい」「よっつ」「いつ」と数え歌のような仕掛けも編み込まれている。新橋演舞場Webサイトの解説によれば、お正月のお座敷は必ずこの『初春(はつはる)』から始まるという。新橋の芸者試験の課題曲でもあり、 大きなお姉さん曰く「これが踊れないと新橋の芸者にはなれません。」とのこと。
 『初春(はつはる)』の歌詞について若干補足。橙(ダイダイ)は、ミカン科ミカン属の常緑樹で、果実は冬を過ぎても木から落ちず、そのまま木に置くと数年は枝についていることから「だいだい(代々)」と呼ばれ、縁起物となっている。ウラジロは、シダ植物門ウラジロ科に属するシダで、正月のお飾りに使われる。「鳥追う声」とは、小正月(1月15日)に行われる年中行事「鳥追い(とりおい)」を描写したもの。田畑を鳥の被害から守ることを祈念して行われる。正月の祝い芸としても行われる。


 



(私論.私見)