嗚呼(ああ)玉杯に花うけて(一高第12回記念祭寮歌)[歌詞と演奏]

 (最新見直し2011.03.15日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
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 2011.03.15日 れんだいこ拝


【「嗚呼玉杯に花うけて」】
作詞 矢野勘治、作曲楠正一
(一高第12回記念祭寮歌)
 嗚呼(ああ)玉杯に花うけて
 緑酒(りょくしゅ)に月の影宿(やど)
 治安の夢に耽(ふけ)りたる
 栄華(えいが)の巷(ちまた)低く見て
 向ケ岡(むこうがおか)にそそり立つ
 五寮の健児(けんじ)意気高し

 芙蓉(ふよう)の雪の精をとり
 芳野(よしの)の花の華(か)を奪い
 清き心の益良雄(ますらお)
 剣(つるぎ)と筆とをとり持ちて
 一たび起たば何事か
 人世の偉業成らざらん

 濁れる海に漂(ただよ)える
 我国民(わがくにたみ)を救わんと
 逆巻く浪をかきわけて
 自治の大船勇ましく
 尚武の風を帆にはらみ
 船出せしより十二年

 花咲き花はうつろいて
 露おき露のひるがごと
 星霜移り人は去り
 舵とる舟師(かこ)は変るとも
 我(わが)のる船は常(とこし)えに
 理想の自治に進むなり

 行途(ゆくて)を拒むものあらば
 斬りて捨つるに何かある
 破邪の剣を抜き持ちて
 舳(へさき)に立ちて我呼べば
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)も影ひそめ
 金波銀波の海静か


 



(私論.私見)