加戸守行考その5、その後の加戸発言&反論考

 更新日/2017(平成29).11.12日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「加戸守行考その4、その後の加戸発言&反論考」をものしておく。

 2017(平成29).8.3日 れんだいこ拝


「言論テレビ 櫻LIVE」における加戸発言】
 2017.7.29日、「【櫻LIVE】第249回 - 加戸守行・前愛媛県知事 × 櫻井よしこ」。
櫻井  「・・さて、今日はマスコミが事実を伝えない事によって一体何が起きているのか。日本でも獣医学部の新設に関して、愛媛県今治市のカケ学園問題というものが連日取り沙汰されています。一体、加計学園問題は本当に前川前文部事務次官の言うように加計学園ありきでやってきたのかどうか、今日はこの獣医学部新設についての当事者中の当事者である、前愛媛県知事の加戸守行さんにおいで頂いた」。
 (3回も国会閉会中審査に出て随分お疲れでは?)
加戸  「いやいややっぱり安倍総理の濡れ衣を晴らさねばという思いで、気持ちも高ぶって、緊張感があると疲れはそんなに感じませんね」。
櫻井  「私昨日、愛媛県のひめぎんホールという大きな所で講演したが、『加計学園ありき』なんて事実に反すると愛媛の方怒ってましたよ。加戸さんは1999年に知事になってから約10年間ずーっとこの獣医学部新設問題の当事者だった。実際にどういう事が起きていたのかお話下さいますか」。
加戸  「私が知事就任して最初に取り組んだのが、今治の新都市開発事業で、学園都市構想を進めるという事で、土地も整備し大学に来てもらいたいという事で、地元の大学の誘致等々あった話がポシャッて、空き地のままで、学園都市構想だけが宙に浮いていたというのが1つと、知事就任から間もなく、鳥インフルエンザ、アメリカでは狂牛病が猛威をふるい、そして後半には宮崎で口蹄疫が起こり、四国には感染症は上陸させないという検疫体制を敷いて獣医師総動員で対処した。 愛媛県で公務員獣医師が採用できない。人が足りない、年寄りばっかりになって。で、本来は地方公務員は試験で採用しなければならないが、無試験でもいいから来てくださいというような状況の中で獣医学部がほしいなと思いました。

 
それがたまたま偶然に話がついたのが(10年半前の)2007年で、当時私の指南役で、アメリカに留学してジョージア大学で6年間客員教授をされた専門の方が、アメリカは狂牛病以来、とにかく国を挙げて獣医学部の充実・新設の取り組みを始めていると。日本も遅れちゃいけないと、ある意味一石三鳥のつもりで、今治に獣医学部をと。しかも国際的に通用する先端科学を。という事で踏み切って。

 実は文科省へ持って行きました。 私の出身だが、非常に厚い壁で跳ね返されて、その後、これを突破するには当時、構造改革特区というのがあり、福田内閣時に申請したが、もうやればやるほど厚い壁、すべて獣医師会という既得権益擁護団体の強力な働きかけで、文科省も農水省も逃げ、最後は獣医師会がウンと言わなきゃ何も動かない、そういう岩盤に阻まれながら、15回申請して大相撲で言えば15戦全敗だった。ですから愛媛県今治がタイアップしたが、当時国家戦略特区法というのが出来、それで新しい規制緩和をやろうという状態に (それは安倍内閣?) 2年目に出来ました。(2013年ですね?) そうです。で、その第一号に新潟市とか京都府が指定され、今治は2年後に第15で指定されたんですが」。

櫻井  「なるほど、そうすると今、前川さんとか野党の皆さん方は『加計学園ありき』と。多くのマスコミもそう報道しているが、一番最初国家戦略特区で取り上げられたのは (新潟市です) 農業食料特区大学というアレ?」
加戸  「はい、新潟が獣医学部を創りたいという話になって検討が始まって、民間の有識者がかつてのヤマト運輸の宅急便のように(小倉さんが) 切り開いていく、獣医学部っていうのはそれ位頑固な規制だという事ではじめて文科省・農水省でやってて、その間にどうもアッチの方がやってくれそうだというので、国家戦略特区(構造改革特区?)は15戦全敗だったので、今治市が国家戦略特区の方に名乗りをあげた。だからある意味では獣医学部の構想は国家戦略特区に持って行ったのは2番目だが、、」。
櫻井  「そうすると、構造改革特区の方で15回申請してダメだったから、安倍内閣の下で国家戦略特区という新しい仕組みが出来たからそっちに今治は移ったという事?」
加戸  「そうですね、ただ国家戦略特区の内5回は安倍内閣でやられてるんですよ(あっ安倍さん5回もハネたんですか?) そうですそうです。で国家戦略特区があるよなぁってそっちに乗り換えたわけだが、既に新潟市の構想が出た後に。だから国家戦略特区に持って行ったのは2番目。その後また京都府が続いた。 だから有識者の方は獣医学部は自由に創らそうという事で作業を始めたけど、色んなガタガタガタガタ、、で最後は獣医師会が強烈な反対をして、、だから北村さんというのは実力者でいらっしゃいまして、私が文科省に持って行ったら、すぐもう大学の入学定員を増やしてはいかんという決議がでるわ、4回目に麻生内閣で構造改革特区の申請をしたらすぐ東京から日大の総長と一緒に飛んで来られるわ、まぁあらゆる事でdanger北村氏が全ての主役演じておられるのかなって感じましたけど」。
櫻井  「なるほど、北村さんをはじめとする日本獣医師会の方達がいつも壁となって立ち塞がった?」。
加戸  「しかも素早いんですね。自民党でダメで鳩山政権になり、22年2月に今まで対応不可とけんもほろろだったが、民主党議員の活躍で実現に向けて検討というとランクアップして(それは面白い、自民党で門前払いだったのが民主党政権になったら前向きに受け止めてくれ進み始めた)  はい、良かったなと思ったら、後で分かった事だが、2週間後に民主党獣医師議員連盟というのが68名?で結成され、愛媛で頑張ってくれた人は獣医師議員連盟に入らないでオブザーバーになったが、それで民主党の方も急にブレーキがかかり、・・・ そして政権が自民党に戻ったら、また自民党の獣医師議員連盟が力が発揮と。だから力学・法則をよく心得て、しかもタイミング良く北村さんって動かれる人だなぁと」。
 (例えばどういうタイミング?)
加戸  「例えば私が文科省へ、まだ特区申請前に持って行ったら、2月位後に『獣医学部は増やしちゃいけない』という要望書がボーンと(何年の事ですか?) 2007年の構造改革特区に申請する前、提案する以前。 文科省に申請に行くと情報がすぐに向こうに流れるんです。そして反対運動が起き始めて。さっきも言ったが麻生内閣時には、申請に行った途端に東京から飛んできてダメだと言うし、 民主党がいい返事出した途端に議員連盟ができるし」。
櫻井  「この藏内さんって日本獣医師会の会長さんって、福岡の、、(福岡の県会議員)麻生さんとも親しいと言われてますね、なるほどね。 この人(北村)元々自民党の国会議員だった方」 。
加戸  「danger獣医師で北海道選出で国会議員されてて、途中、小沢さんの新進党に行かれて、解散したらまた自民党に帰った。だから獣医師の為ならどこでも一生懸命活動される」。
櫻井  「まぁ政治の世界の人脈を豊富に持ち、それを使って政治力を発揮して獣医学部の新設の運動をサッと行って止めてしまう、、」 。
加戸  「だから新潟が獣医学構想でやってた時はあまり動きが無かったが、danger今治市が名乗りをあげたらすぐに『石破4条件』が出来て(なるほど)なかなか頑強なハードル作って入りにくくした功労者はこの北村直人さんですけどね」。
櫻井  「なるほどね」。

「言論テレビ 櫻LIVE」における加戸発言】
 2017.7.30日、産経新聞加計問題 加戸守行前愛媛県知事「妨害の主役は北村直人氏」と主張」参照。
 櫻井よしこ氏が毎週金曜日に配信しているインターネットニュース番組「言論テレビ 櫻LIVE」に加戸守行前愛媛県知事(82)が出演し、「岩盤規制の主役は日本獣医師会顧問の北村直人・元衆院議員」と断じ、「民主党政権で前に進むと、すぐに議員連盟が民主党内にできてブレーキがかかった」と、北村氏の影響力の大きさを表現した。

 加戸氏は「安倍晋三首相の濡れ衣を晴らしたい」と前置きし、私が(平成11年に)知事になって最初に取り組んだのが今治の新都市開発事業」と述べた。松山大学の誘致が失敗し、学園都市構想が宙に浮いていたとし、予定地が空き地のままになっていたと述べた。加戸県政のころは、前半期に鳥インフルエンザが起き、アメリカでは牛海綿状脳症(狂牛病、BSE)が猛威を振るい、後半も口蹄疫が宮崎県で発生し、四国に上陸させないというのが喫緊の問題で、公務員獣医師が足りず、獣医師総動員となり、検疫態勢に苦労したことを述べた。その上で公務員試験を免除してもいいから、公務員になってくださいという状態だったと当時を振り返った。こうした経緯から「今治に先端研究ができる獣医学部がほしい」という話になり、平成19年に愛媛県と今治市が共同で国家戦略特区に申請した、と経緯を説明した。

 加戸氏の指南役(米ジョージタウン大客員教授の経験者)から「米国では狂牛病以来、最先端の研究が進んでいる。日本も後れてはいけない」と持ちかけられたのをきっかけに、文部科学省の官僚出身の加戸氏が文科省に掛け合ったと述べた。加戸氏は「(私の出身官庁だから)簡単かと思ったら非常に厚い壁にはね返された」と表現し、福田康夫内閣時に構造改革特区を利用して申請したが、「岩盤のようにはね返された」と表現した。加戸氏の説明によると、構造改革特区の15回の申請はすべて却下された。加戸氏は「獣医師会の強力な働きで文科省も農水省も逃げた」と表現し、却下の背後に日本獣医師会の圧力があったと明言した。

 第一次安倍晋三内閣の2年目に国家戦略特区法が平成25年制定され、この特区を利用することになった。国家戦略特区1号は新潟市の獣医学部構想。翌26年に今治市が第2号の名乗りを上げた。加戸氏は「構造改革特区は大相撲でいえば15戦全敗。国家戦略特区に乗り換えた。そちらの方がやってくれそうだなということで名乗りを上げた」と事情を明かした。だが構造改革特区で安倍内閣時にも5回はねられたと事情を明かし、新潟市の構想が出た後に「こっちの方が見込みがあるのかな」と、同時並行でありながらも国家戦略特区に「乗り換えた」と述べた。加戸氏は「民間有識者会議は、獣医学部を自由に作らせようと作業を始めたが、獣医師会が強烈な反対をした」と述べた。

 さらに加戸氏は「平成19年、文科省に(話を持って行ったら)2カ月後、獣医師会から『大学獣医学部の入学定員は増やしてはいけない』との決議文が出た」と述べ、構造改革特区の申請を麻生太郎内閣にした際には、北村直人・日本獣医師会顧問(70、元自民党衆院議員)が「すぐに東京から日大の総長と一緒に飛んでこられて反対をした」と明かした。加戸氏は「北村さんがすべての主役を演じておられるのかな」と表現。

 平成22年2月、民主党の鳩山由紀夫内閣下で民主党議員の働きかけで「実現に向けて検討」と獣医学部構想がランクアップした。「(政治が)前向きになり、良かったなと思ったら、民主党内に2週間後に『民主党獣医師議員連盟』が結成され、68名が加入した」と加戸氏は述べ、執拗な獣医師会のロビー活動を明かした。愛媛県選出の民主党議員は、議員連盟に入らず、オブザーバー扱いだったが、「(政治連盟結成後)急に民主党内の雰囲気が変わり、ブレーキがかかった」と述べた。自民党政権に変わると、今度は自民党獣医師議員連盟が動いたと説明した。加戸氏は北村氏を「タイミング良く動く人」と表現し、「我々が動いたら石破4条件ができた」とも述べ、「自民党から新進党に移られるなどしたが、常に獣医師のために動く人」と北村氏を表現した。(WEB編集チーム 三枝玄太郎)

 「加戸守行前愛媛県知事発言『NHKはTBS並みになってきた』、『同じ質問を4回も…』、『意に沿わぬ回答は一切使わず、一定の方向性持って報道している』」。
 ジャーナリストの櫻井よしこ氏が毎週金曜日に配信しているインターネットニュース番組「言論テレビ櫻LIVE」に出演した前愛媛県知事の加戸守行氏(82)は「NHKに同じ意図の質問を4回もされた。結局、一切使わない。NHKもTBS並みになってきた」とNHKを批判した。加戸氏は、自身が教育再生会議の委員に任命されたいきさつに関し、安倍晋三首相の働きかけがあった、と前川喜平前文部科学省事務次官がTBSなど一部メディアに証言した件を念頭に、TBSの取材後にNHKが取材に来て、「加戸さんは頼まれて、教育再生会議で獣医学部の話をしたんですか」と何度も聞かれたと証言した。その上で「『そんなことあるわけないだろ』と否定したら別の話をする。しばらくすると『加戸さんは頼まれて発言したんじゃないですよね』って4回も同じことを聞かれた」と述べた。加戸氏は「結局、報道は全くなし。いろんなこと聞かれたけど、私の談話は何ら報道しない」とNHKを批判。暗に自分の主張に沿わない意見を述べた加戸氏の発言をNHKが封殺したのではないかと疑問を呈した。

 加戸氏は櫻井氏とのインタビューの中で「5月の憲法改正提案を機に安倍叩きが激しくなった。有事法制、安全保障の問題、テロ等準備罪。これ以来、一定の方向性でメディアが報じるようになった」などと述べ、「籾井(勝人前会長)さんが辞めてから、NHKが変わりましたね。朝日、毎日よりひどい」と述べ、別の場面では「NHKはTBS並みになってきたなって思いましたね。ごめんなさい、TBSって言葉使っちゃった」とも話し、再三、報道姿勢が偏向しているとNHKを非難した。(WEB編集チーム 三枝玄太郎)

【鹿児島大名誉教授の岡本嘉六氏の加計問題での加戸発言批判考】
 2017.8.1日、「専門家が加計問題に喝…学部新設より獣医師の待遇改善を」。
 「安倍晋三首相にかけられた、あらぬ濡れ衣を晴らす役に立ちたい」、「今治にとって黒い猫でも白い猫でも獣医学部をつくってくれるのが一番よい猫だ」――。7月25日に行われた参院予算委員会の閉会中審査で加戸守行前愛媛県知事はこう語った。愛媛県にとって獣医学部は長年の悲願、何がなんでも誘致したかったというのだ。ネット上ではこの加戸氏を持ち上げる書き込みがチラホラ。「加戸さんすごい人だね! 答弁というより、いい演説で感激したよ!」という具合だ。そんな折、獣医学の専門家から、加計学園の獣医学部新設は最初から矛盾をはらんでいたと糾弾する声が上がった。鹿児島大名誉教授の岡本嘉六氏だ。

 7月7日に発表した「獣医学小史」と題したA4用紙18ページに及ぶ論文の中で、獣医学界が長年、ヨーロッパの国際認証を得る高レベルな獣医学部の創設を目指し、既存大学の再編構想を進めてきたことなどを解説。加計学園での新設に「ノー」を突きつけている。改めて岡本氏に聞いた。「文部科学省の主導でわれわれは鹿児島大と山口大、岐阜大と鳥取大というように複数の大学で共同獣医学部をつくり、統合でレベルアップを図って国際基準を満たそうとしてきました。そこに官邸と加計学園が(国家戦略特区で)踏み込んできた。だから文科省が怒り、国会で前川前文科次官が告発したのです。本来、安倍首相は国のトップとして“国際的なレベルの獣医学部をつくろう”と文科省を後押しすべきなのに、実際は、昔ながらの獣医学部をつくるという真逆のことをした。“要請があれば2つでも3つでも獣医学部を承認する”という首相の発言は、教員不足の中で共同獣医学部をつくってきた経過を無視する素人の暴論です」。

 加戸氏は「口蹄疫や鳥インフル対策で四国に獣医学部が必要だ」と熱弁をふるっていたが、これもピントはずれだという。「四国に獣医学部があれば口蹄疫などを防げるわけではないのです。そうした家畜伝染病(感染症)は国や自治体としてどう対処するべきかをきちんと論じなければならない。地域振興のために大学教育を利用してはダメです。そもそも(加計の計画での)学生160人に対して教員が70人そこそこなのが理解できません。獣医学部は学生と教員の数が少なくとも1対1が基本なのに、加計は3対1なのだから話にならない。獣医学部を新設しても低レベルになるのは当たり前。実習さえまともにできないでしょう」むしろ、愛媛県で新卒の獣医師を増やしたいのなら、大学の新設よりも行政による獣医師の待遇改善のほうが効果的だという。「鹿児島大学では獣医学部に入る地元出身者が数人程度なので、県の獣医師の募集定員を満たせなかった。そこで数年前に給与をアップしたところ、充足できました。獣医学部をつくる資金があるなら獣医師の待遇改善が第一。すぐに問題を解決できます」。

 官邸と愛媛県、今治市のすべての動きが時代に逆行しているわけだ。研究者の重い言葉を安倍首相はどう受け止めるのか。(取材協力=ジャーナリスト・横田一)

【加計問題での市議会買収考】
 2017.8.1日、「加計問題で市議会への「買収疑惑」浮上…議員1人1000万円 」。
 加計学園の獣医学部新設問題で大揺れの愛媛・今治市に再び激震が走っている。加計学園の誘致を巡り、菅良二市長や加計孝太郎理事長らが共謀して市議らにカネを配った疑いがあるとして、市内の男性住民が菅市長や市議らに対する告発状を松山地検に提出したのだ。7月27日付の告発状によると、菅市長と加計理事長は2015年6月4日の獣医学部の設置申請にあたり、今治市議会の国家戦略特区特別委担当の市議らに対し、1人当たり1000万円をワイロとして渡していた疑いがあるとしている。

 この問題は7月26日に市内で開かれた市議会報告会で表面化。告発状を提出した「今治加計獣医学部問題を考える会」共同代表の武田宙大氏が質疑応答の場で、「今治市では(獣医学部新設の問題で市議に)1000万円の収賄容疑がある。名誉を守るために加計、市長からカネをもらっていない人は起立してください」「立てんということはワイロをもらっとるということ」などと発言。すると、議員側から「ちょっと待て」「根拠を言え」「退場だ」などと怒声が飛び交う異常事態となった。果たして真相はどうなのか。武田氏にあらためて聞くと、こう答えた。「カネの授受の具体的な日時はともかく、この話は加戸守行前愛媛県知事や菅市長の選挙を手伝った支援者から直接聞いた話です。告発状を提出後、ある市議から電話があり、『私はカネをもらっておらず、起立したかったが、周りにためらう雰囲気があった』と明かしました。これは議会内で無言の圧力があるということ。疑惑があるのだから、検察にきちんと調べてほしいと思います」。

 加計学園に広大な市有地をタダで差し出し、県と一緒に100億円近い施設費もくれてやる――。賛否が真っ二つに割れてもおかしくない市の重要政策なのに、なぜか議会では「全会一致」で可決だ。市民が「議員は怪しいカネをもらっているのではないか」と疑念を抱くのも当然だろう。検察が告発状を受理して捜査に着手するかどうかは不明だが、仮にワイロが事実で、市長や市議が芋づる式に逮捕されれば、獣医学部開設は間違いなく吹っ飛ぶ。超ド級の大スキャンダルに発展するのは間違いない。政界工作のためのワイロが1人1000万円とすれば、議員に広く配るため億単位のカネが必要になる。経営状況が芳しくないといわれる加計学園が、多額の使途不明金を経理処理するのは難しいと言わざるを得ない。果たして、どこからカネが出たのか。まさか官房機密費ではないだろうが……。次から次へと新たな疑惑が出てくる加計学園の獣医学部新設問題。やっぱり計画の白紙撤回しかない。

【「加計学園事案」は用意周到に仕掛けられたワナである】
 思想家・武道家の内田樹「首相苦肉の答弁修正で際立つ接待漬けのなぞ」 (AERA 2017年8月7日号)。
 加計学園問題をめぐる国会の閉会中審査において、安倍晋三首相が今年の1月20日まで「腹心の友」が理事長を務める加計学園が獣医学部新設の申請をしていたことを知らなかったと答弁して問題になっている。それ以前の答弁では「加計学園が(愛媛県)今治市に獣医学部を作りたいということをいつから知っていたか」という質問に対して、国家戦略特区への申請段階で承知したと答弁していた。それが今になって「今年1月20日まで知らなかった」と答弁を変更したのは、知っていたのであれば、事業主体である「腹心の友」とこの間頻繁にゴルフや会食を重ねてきたことが、大臣規範に違反することになることに気づいたからである。大臣規範は政治倫理の保全を期するために、関連業者との接触に当たって、供応接待を受けることを禁じている。

 この規定違反を咎(とが)められることを恐れて、首相は過去の答弁を「知り得る立場にあった(が知らなかった)」「今治市が申請していたことは知っていたが(加計学園とは知らなかった)」と修正し、「腹心の友」が自分が許認可権をもつ事業の関係者であることを知らなかったと強弁したのである。だが、苦肉の策であるこの答弁修正はむしろ首相の驚くべき人間関係を明らかにする。それは、「腹心の友」が親友(安倍首相)が許認可権を持つ事業の認可申請を出していながら、その事実を親友に伝えず、ゴルフや会食で首相を接待漬けにしていたということである。

 これは事実上、「親友に汚職の嫌疑を与え、野党とメディアに追及の手がかりを与え、支持率を急落させ、失墜させるための周到な罠(わな)」を仕掛けていたに等しい。自分の政治的キャリアを終わらせかねないリスクを伴う行為を仕掛けていた人物を友としてこれからも信じ続けるのは首相の自由だ。しかしこの人物が例外的に邪悪な人物であるか、あるいは例外的に粗忽(そこつ)な人物であるか、あるいはその双方であることは間違いない。そのような人物が学校教育の事業主体にふさわしいという判断に与(くみ)する人はいないであろう。


【加計問題の背後考】
 2017-08-11日、加計問題は、国家機密に属する!! 虎の尾を踏んだ朝日新聞!!」参照。
 加計問題は日本国とアメリカの間で買わされた軍事機密に関係しており「森友学園問題」とは質が違う。いつまでも騒いでいると「死者」が出るレベルである!!  アメリカの占領下にある日本国では、「日米地位協定」により米軍が必要な施設は何処にでも作れる。それが「生物兵器製造施設」であろうと何でも作れる。

 2017.7.13日、義家弘介文科副大臣は、参院農林水産委員会で、学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設問題で、「総理のご意向」と書かれた文書が「ある」と告発した文科省の内部告発者について、国家公務員法違反(守秘義務違反)で処分する可能性を示唆した。自由党の森ゆうこ氏が、「今回告発した人は公益通報者にあたると思うが、権利を守る意識はあるか」、「『(告発者を)守る』と言えないのか。勇気を持って告発した人たちの権利を守ると言って欲しい」と問うたのに対し、義家氏は「文科省の現職職員が公益通報制度の対象になるには、告発の内容が具体的にどのような法令違反に該当するのか明らかにすることが必要だ」、「(「一般論」と断った上で)告発内容が法令違反に該当しない場合、非公知の行政運営上のプロセスを上司の許可無く外部に流出されることは、国家公務員法(違反)になる可能性がある」と述べた。

 日本の大半の官僚たちは特殊なルートを通過して入庁している。役席につく者は「特殊な組織」に入会しなくては出世の道は閉ざされる。この組織に所属する者の中から「内部告発者」が出たことになる。この総元締めは安倍晋三ではない。竹中平蔵の仕業である。前川は国民が忘れたころに処分される。


【加戸発言が報道されなかった理由考】
 「【加計学園問題】東京新聞特報部記者「加戸守行氏の発言が報道されないのは、報道する価値がなかったから」→ネットで炎上 東京新聞の見解を聞いてみると…?」。
 東京新聞特報部の佐藤圭記者が自身のツイッターに「(前愛媛県知事の)加戸氏の発言があまり報道されなかったのは、報道する価値がなかったに過ぎない」と投稿した。佐藤記者は、24日に産経新聞、産経ニュースに掲載、配信された阿比留瑠比論説委員兼政治部編集委員のコラム「阿比留瑠比の極言御免」のネット記事、「民主主義破壊するメディア 安易な『報道しない自由』の行使」を添付しており、この記事への反論とみられる。加戸守行・前愛媛県知事は国会の閉会中審査で「ゆがめられた行政が正された」などと述べ、加計学園をめぐる安倍晋三首相の疑惑を証言した前川喜平・前文部科学省事務次官や、疑惑を追及する野党などの姿勢を批判した。佐藤記者は25日、「加戸発言は報じる価値がなかった」としたツイートの中で「加戸氏の発言があまり報道されなかったのは、報道する価値がなかったからにすぎない。なぜ首相の友人の大学に決まったのか、そのプロセスこそが加計問題の本質だが、加戸氏が国会で語ったのは『いかに愛媛に獣医学部が必要か』という域を出なかった」と付け加えた。この投稿はネット上で「炎上」。「自分達に都合の悪い答弁だったとも言える。決めるのは国民。キッチリ事実を報道すべき」「真相を知るためにかなり重要な話が加戸氏も青山氏(繁晴参院議員)の質疑ではあった。こちら側の話も知らないと、一方的な視点になってしまう」「報道は、まず事実を正確に伝えること。それを怠ったということは、もはや報道機関とは呼べないと思う」などとほぼ批判一色の書き込みが殺到した。

 阿比留論説委員は記事中、7月10日の国会閉会中審査をテレビ各局が10日から11日までにどれくらいの時間を割いて報道したかを「放送法遵守を求める視聴者の会」が調査した結果を紹介した。それによると、10日から11日までにこの問題を計30番組で合わせて8時間36分23秒間、報じた。この中で各局は、国会に招かれた参考人のうち「首相官邸によって行政がゆがめられた」と主張する前川氏の発言については、計2時間33分46秒にわたり取り上げていた。一方で前川氏に反論した加戸氏の発言はわずか計6分1秒、原英史・国家戦略特区ワーキンググループ委員の発言はたったの計2分35秒しか放送しなかった点を挙げ、テレビ報道の「偏向」を指摘していた。加戸氏は、閉会中審査で「岩盤規制にドリルで穴を開けていただいた。『ゆがめられた行政が正された』が正しい」などと述べ、獣医学部新設が悲願だった今治市や愛媛県の側から加計学園に設立をもちかけた経緯などを説明した。東京新聞は一般記事で、加戸氏の発言を11行、詳報で5行取り上げた。

 東京新聞編集局は29日、産経新聞の取材に「記者個人の見解であり、編集局としてのコメントはありません」と回答した。(カッコ内は産経新聞で挿入したものです)(WEB編集チーム)

(私論.私見)
 事態を逆に描く典型例として取り上げておく。東京新聞特報部の佐藤圭記者ツイッターに「加戸氏の発言があまり報道されなかったのは、報道する価値がなかったに過ぎない」は、記者の粗雑な論評能力を晒している。加戸発言封殺の真実は、「あまりにも大胆な居直り正当化の加戸発言」であり、これを評する能力がないため、問題視するより隠蔽する方向に働いたと受け止めたい。敢えて弁護すれば、前川証言そのものが衝撃的で、喧騒されつつあるところ、また別のメガトン級の加戸証言が炸裂したので、二兎追えずの心境に至ったのかもしれない。しかしこれも真実は、加戸証言の裏に秘められている爆弾性故に奥の院よりの隠し指令が出されており、その指示に従ったのかもしれない。この辺りは推理するしかない。

【加戸発言のウソを衝く】
 ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK235」の赤かぶ 氏の2017 年 11 月 12日付投稿
加戸前愛媛県知事の話は、真っ赤な嘘だった」。
 加戸前愛媛県知事の話は、真っ赤な嘘だった
 http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/4557796b807e2ebdd0319d3f63616406
 2017年11月12日 のんきに介護
  広瀬川★愚民やめた★ @yodomihashi

 加戸県政12年間時に県議だった阿部悦子さんが「県議会でずっと加計学園のことを言ってきた」と国会で述べた加戸前愛媛県知事の文書や議事録を愛媛県に情報公開請求しました。阿部悦子さんは県議だった時に一度も加計学園の話は前知事から聞いたことがないと仰っています。
 https://twitter.com/yoswata/status/928611391811883010 …


 加戸守行は公務員獣医師不足だから獣医学部が必要と主張。が、韓国全土の高校で留学生を募集。愛媛県枠を10人も削り20%の特別枠を作る。韓国人特権は寮費・学費無料と月14万円の生活費。すべてが血税。韓国人は卒業後、帰国。愛媛県の獣医師に非増加。加計孝太郎は韓国に特権を与え私腹を肥やす 拡散
コメント
1. 2017年11月12日 10:15:05 : AJEk5iRhTE : m0q38L79bIU[2]
 韓国からの留学生に学費生活費を税金から払い加計には私学助成を税金から払う。何?加計と韓国に国民の税金を流す仕組みを特区で作ったと言う事ね!。なるほど特区は、ねじ曲げられている。
2. ボケ老人[2464] g3uDUJhWkGw 2017年11月12日 10:44:22 : 08Tt0uxL56 : JtD17GQWPAo[895]
>1.m0q38L79bIU:何?加計と韓国に国民の税金を流す仕組みを特区で作ったと言う事ね!。

 少し違います。韓国は関係なく、加計に血税を投入する仕組みです。教授の陣容不足で160名の定員は過大だと指摘されて140とした。ところが、140も集まりそうもなく、穴埋めとして韓国で留学生募集した。これなら、20名分の学費は黙っていても入る。こう云う事なんです。しかも、補助金の付かない四国枠は減員している。四国の獣医師不足対応はどうしたんだ? 加戸は涙を流して抗議しなければならないのでは?



 



(私論.私見)