政党の著作権見解に対するれんだいこの抗議 |
(最新見直し2010.07.22日)
(れんだいこのショートメッセージ) |
前章で、新聞社、テレビ局、図書館の著作権問題に関する姿勢を見てきた。ここでは政党に関してみておくことにする。我等が国会政党の殆どは当然の如く著作権を主張している。ところで、一体、政党の著作権とは如何なる意味なのだろうか。政治運動に著作権持ち出して何の意味があろうか。無茶苦茶な話ではないのか。 れんだいこは、政党には著作権が無いとは云わない。しかし、新聞社、テレビ局、図書館の著作権でさえ狭く解するのが相当なところというスタンスからすれば、政党には限りなく控えめを相当とすると解したい。「引用、転載」のマナー基準が踏まえられない形で為されるときこれに抗議するような権利として、あるいは法人的人格権のようなものとして認められるぐらいのものではなかろうか。 ところが現実は違う。「断りも無く引用、転載相成らん」的な、凡そお上思想の権化的観点から著作権棒が振り回されている。特に日共及び公明党の主張が熱を帯びているように思われる。これは何を示唆しているのだろうか。 以下、検証するが、日共の突出した著作権主張は何を意味しているのであろうか。れんだいこには馬鹿丸出しのように見える。これになぜ拘るのか。掲示板も含めてインターネット界隈で著作権主張している連中に日共支持派が多い気がするからである。連中は事あるごとに気難し系論理を振り回し、我々人民大衆の知育形成及び練磨にむしろ害悪を流しているように思える。その総本山が日共ならこれを撃たねばなるまい。 追記すれば、新左翼系の一部でも「当サイト掲載の文章・写真等の無断転載禁止」を打ち出している。処置なしと云うべきだろう。 2003.4.20日、5.14日、2009.10.21日再編集 れんだいこ拝 |
【国会メジャー政党の著作権主張強度順一覧(2003.11.11日現在)】
【公明党】 | |||
ホームページ末尾に記載。
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【共産党】 |
ホームページ末尾に、「|著作権について|リンクについて|メールの扱いについて|」記載。 |
【自民党】 | ||
ホームページ末尾に記載。
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【民主党】 |
ホームページ末尾に、定型句「![]() |
【社会民主党】 |
ホームページ末尾に、定型句「Copyright(c)1995 Social Democratic Party . All rights reserved.」記載。 |
【自由党】 |
自由党のホームページは閉鎖されていたが、かっての調査では見当たらなかった。 |
【日本左派運動系党派の著作権主張の様子一覧】 | ||||||||||||||||||
いわゆる日本左派運動系党派の場合どうなっているだろうか。大別して、主張派と非主張派、積極的フリー派の三派に分かれている。
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著作権主張の有無はある意味で、いわゆる日本左派運動系党派の真性左派か偽左派かのリトマス試験紙のようなものになっているように思われる。主張党派に尋ねてみたい。君達がそれほどに拘る著作権の私有財産的表明は、君達の理論と如何なる相関関係にありや。なぜ、人民大衆的共有化でいけないのか述べてみよ。なぜ、れんだいこが引用、転載するにつき制限を科そうとするのか述べてみよ。 その点、非主張派は当たり前のことながら著作権明記していない。それが見識というものだろう。その他未調査であるが、左派系諸団体の主流は著作権主張せずの傾向にあると思われる。 れんだいこが党首を務める共生党は、「リンク、引用、転載等々著作権フリーの政党ウェブサイト。むしろ歓迎、口コミ、記事コミ頼むのこころ」としている。本来これが素直な態度であろう。一体、政党において、「引用、転載」を禁止ないし許可制にするなどという馬鹿げたこと作法なぞあり得て良いことだろうか。好意的にせよ批判的にせよ罵倒的にせよ、論(あげつら)われることこそが生命なのではなかろうか。それを拒否する政党の精神(こころ)とは何ものぞ。 |
【日本共産党ホームページの著作権について】
日本共産党ホームページ末尾に著作権についてとの説明リンクが有り、これを開けると次のような断り書きが為されている(2003.5.14日現在然り)。この党が最も熱心且つ精密に言及しているが、どういう魂胆なのだろうか。 |
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■日本共産党ホームページの著作権について
問い合わせホームページ上の著作権の扱いについてのお問い合わせ、ご相談はinfo@jcp.or.jpまでご連絡ください。 ■リンクについて日本共産党ホームページへのリンクは、フレームの一部として表示されるなど、従属した形にならない限り原則として自由です。リンクを張った際は、そのホームページのアドレス及びリンクの趣旨、お名前、連絡先などをinfo@jcp.or.jpあてにお知らせ下さい。日本共産党の活動や信用を傷つける恐れがある場合はリンクをお断りすることがあります。 個々のページへのリンクも可能ですが、予告なくページを削除・変更・移転することがあります。あらかじめご了承下さい。 |
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「日共の著作権見解」は、不破のそれを象徴するかのように例によってまどろっこしい。結局どこまで認めているのか、何を規制しようとしているのか分かりりくい。玉虫色にしておくことでどのようにでも采配できる仕掛けにしているように思われる。 |
【公明党ホームページの著作権表記について】 | ||||||
公明党ホームページ末尾に「このホームページに関する著作権は公明党に帰属します」と単にある。2003.5.14日確認に拠れば、「Copyright (c) 2002
New Komeito. All Rights
Reserved」とのみ表記変えされていた。2003.11.11日確認に拠れば、「ご利用条件」が加えられており、サイトを開くと次のように明記されている。
更に、「個人情報保護の考え方」が加えられており、サイトを開くと次のように明記されている。
更に、「ウェブアクセシビリティ」が加えられており、サイトを開くと次のように明記されている。
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「公明党の著作権見解」は、日共に負けず劣らず精密に言及している。その内容は「目下、日本一手厳しい」。この党が単独政権党になると恐ろしい独裁体制を引くことになろう。その殆どが「いけない。事前許諾要す」調になっている。一体、この党のオツムはどういう配線コードしているのだろう。 |
【日本共産党の著作権による具体的な規制について】
日共の著作権主張の具体的事例が次の一文に見える。それによると次のような内容となっている。れんだいこは、他の政党でこのような主張例を知らない。しかし、この愚挙を得々と披瀝している。一体、この党のオツムもどういう配線コードしているのだろう。
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以上の記事から、日共が、「赤旗記事は赤旗編集局に著作権が属し、無断転載は違法」との見解に立っていることが判明する。留意すべきは、赤旗記事の歪曲的解説ないし引用ではなく、ズバリ転載そのものに対して違法との見解を披瀝していることにある。事は政党の機関紙の転載であるから、それがいけないとする法理を解明せねばならないであろう。 果たして、政党の機関紙の転載が無断であろうとなかろうとそれほど良くないことであろうか。むしろ逆ではなかろうか。政党というのは、その主義主張の普及を幅広く目指すところに眼目がある。趣味系団体との違いがそこにある。通常は広告宣伝費を払ってでも普及を目指す。それを無料でやってくれる媒体が登場すれば、感謝こそすれ非難することではなかろう。 その際に、好意的な紹介だけ許容するというのは勝手が過ぎよう。批判的引用、転載も含めて清濁合わせ飲まねばならない。批判的引用、転載に対しては、公党として再批判して対応すればよく、更に再々批判が為されればそれも歓迎すべきだろう。そういう過程を通じてプロパガンダが為されていくのだから。 こたびの日共党中央の見解には、イエスマン的紹介以外許容しないという狭量さが透けて見えて来る。いつもの手法であるから今更驚くに値しないが、こういう手合いが民主主義護持派として登場してくる虚構は撃たねばならない。むしろファシスト的論理の愛好者であると見なすべきだろう。というか、単にご都合主義の屁理屈屋的正体を晒しているだけかも知れないが、それにしてもケッタイナ話である。 2003.2.21日 れんだいこ拝 |
【日共の車内中づり広告規制】 | |
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以上の記事から、日共のトンデモ体質とその論法が判明する。この論法を飛躍させていけば、社内中づり広告のみならず人目のつきやすいところでの「日共不都合記事の不掲載」が求められることになる。こうなると著作権問題を通リ越して「表現の自由と権利」の法的考察問題に収斂するであろう。 ところで、日共は、「自党に不都合な記事の差し止め」するものの「他党派の不都合な記事」についてはどのように考えているのだろう。マジにそれは構わないとしているのだろうか。でないと論旨がオカシクなる。なぜなら、どの党派も団体も「自党に不都合な記事の差し止め」を要請すればどうなるか。結果として、政治、政党関係の批判的記事はオールタブーとされることになるのではないのか。 次に、政治ならぬ性事に関しても「不謹慎論理」で掣肘していけばどうなるのか。あるいは種々の事柄に対して「刺激が強すぎる論理」で規制していけばどうなるのか。こういう事態に誘うのがこたびの日共の「社内中づり広告指し止め請求」論の本質ということになる。如何に反動的であるかが知れよう。許しがたいのは、こういう連中が「民主主義を護れ」などと声高にしていることである。支離滅裂で「口先民主主義、その実独裁体制」を証左している。「正体見たり枯れ尾花」とはこういうことを云うのだろう。 しかし、誰も問題にしていないのはどういうことだろう。れんだいこにはその方がまた怖い話だ。 |
(私論.私見)