小池百合子履歴考その5

 更新日/2024(平成31.5.1栄和改元/栄和6).5.16日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「小池百合子履歴考その5」をものしておく。

 2024(栄和6).5.16日 れんだいこ拝


2016年は都民の大きな熱気に支えられ当選

 こうした中で、2016年の小池知事の初当選時に「満員電車ゼロ」の政策ブレーンとメディアで報道されていた交通コンサルタントの阿部等氏は、「小池知事は、政策実現をする気はなかったようで、初当選後、音信不通になってしまった」と激白する。

 阿部氏と小池氏は、阿部氏の会社がある池袋の地元つながりで20年近く前に知り合い、その縁で16年前に出版した阿部氏の著書「満員電車がなくなる日」に小池氏が写真付きの推薦文を寄せてくれたという。

 2016年に舛添前知事は、公用車による神奈川県湯河原町への温泉通いなどの問題が表面化し、テレビのワイドショーで大きく取り上げられ辞職に追い込まれた。その直後に阿部氏は、地元の会合で小池氏と面会し「今回こそは万年候補者候補でなく候補者になってください。そして、当選されたら満員電車の解消に取組んでください」とお願いをしたという。そして、その2日後に小池氏は出馬表明。選挙公約に「満員電車ゼロ」が入ることになり、阿部氏の著書「満員電車がなくなる日」の改訂版にも小池氏からの写真付きの推薦文が寄せられた。

 2016年の都知事選で小池氏は、選挙戦の初日の最初も最終日の最後も阿部氏の会社から徒歩1分の池袋駅西口で街頭演説し、阿部氏はそのどちらにも参加し「全力応援をした」と話す。その時の様子は「初日は200~300人くらいの集まりで高揚感があり、最終日は数千人から万単位の集まりで大変な熱気だった」。「多くの都民が小池さんは世の中を良くしてくれると期待」して、自民党推薦候補に圧勝した。

当選直後に音信不通に

 阿部氏は、小池氏の初当選後「満員電車ゼロ」の公約実現に向けて、「小池都知事に直接、あるいは小池都知事の周りの方を通じて連絡を取った」というが、「何を連絡しても応答ゼロ」で音信不通となった。「満員電車ゼロ」については、メディアで大きく報じられた2階建て電車による取り組みではなく、著書「満員電車がなくなる日」で書かれている信号システムの改修などによる輸送力増強策を提案していたが、「こうした提案には取り組まず、『時差ビズ』と称する時差通勤の呼びかけのみに取り組み成果はゼロだった」と悔しさをにじませる。

 こうした小池氏からの仕打ちに対して阿部氏は「多くの方々から彼女は嘘をつくことや約束を破ることに良心の呵責を何ら感じないと言われ、まさにその通りであることを実体験した」と激白する。

 阿部氏は、これらについては「8年間振回された個人的な恨みで発言しているのではない。『満員電車ゼロ』のみならず、当初『築地を守る、豊洲を活かす』という約束も反故にされ、小池知事は築地の人たちも裏切っている」と力説する。7月7日の選挙戦に向けて「現代社会の日本に生れた1人として、東京都のトップにそれに相応しくない人が就くことによる社会全体の不幸を憂い、そうならないことを願っている」と締めくくった。


 2020.5月、首都・東京のトップに君臨する小池百合子知事(71)の「学歴詐称」疑惑を告発したノンフィクション「女帝 小池百合子」(石井妙子著、文藝春秋)が発表された。1970年代当時、19歳だった小池知事とカイロで生活を共にしていた同居人の生々しい証言が話題となり、同書は20万部を超えるベストセラーとなった。

 刊行から3年を経た2023.11.8日、文庫化を機に単行本では「仮名」だった同居人が「実名」の北原百代(82)で登場。日刊ゲンダイの取材に応じ、実名告発に踏み切った理由をこう語った。
 「3年前、単行本が出版された直後、複数メディアやネットの書き込みで『仮名では本当かどうか疑わしい』というコメントが目に入りました。国会議員や大臣、都知事を務める人が学歴を偽っていることに、私自身は大きな疑問を感じていて、相当な覚悟で証言したのですが……。大手メディアをはじめ、世間はそれほど大きな問題として捉えませんでした。旧ジャニーズ事務所の性加害問題では、被害者の方が実名告発することで社会問題となった。私も実名で証言しなければ、この問題はウヤムヤになってしまうと感じたのです」。
 「小池知事は1993年衆院選に出馬した際の選挙公報に「カイロ大学文学部卒業」と記していたことが分かっている。カイロ大卒が事実でないなら、公職選挙法に問われかねない重大問題です。「世間では『どの学校を出ていたっていいじゃない』と受け止められているように思います。しかし、人口1400万人の東京都のトップのウソが、そのまま歴史に残ってしまっていいのでしょうか。証言すること自体に恐怖も感じましたが、サラッと流してはいけないと思ったのです」。

 2022年4.26日、コーヘン氏が着任挨拶のため東京都庁に来て小池都知事と会談、写真撮影。
 2024.7.9日、駐日イスラエル大使のギラッド・コーヘンが、Xで、小池が東京都知事に再選したことを祝福するかたちで、2022年4.26日の小池都知事との「ツーショット写真」を投稿掲載し、「Best wishes for your new term!(あなたの新しい任期におけるご多幸を祈っています!)」と小池都知事の三期目を祝った。

 7.10日、蓮舫が、小池とイスラエル大使とのツーショット写真に1日遅れで反応し、コーヘンの投稿を引用した上で《敗者ですが言わせてください。当選直後にこの外交は私の考えではあり得ません。都民の一人としても、とても残念です》と批判コメントした。しかし、このツーショットが“2年前”に撮されたものであることが判明。蓮舫は《それならばこそ、きちんと抗議撤回を要請してほしいです》と応答した。 さらに、この数時間後、東京都の公式Xアカウントが《駐日イスラエル大使は、2022年4月に着任挨拶のため東京都庁に来られました。ご参考までに》と投稿。イスラエル大使とのツーショット写真批判が、蓮舫氏の事実確認不足によるものと判明する結果となり、その後、一連のポストをとくに謝罪することなく削除した。


 蓮舫によるこの“勘違い”にたいして、X上で批判の声が多く上がっている。 《なんで「早とちりでしたすみません」の一言も言えないのかなあ》 《どうしてそんなに軽率なんだろう》 《やることなすこと裏目》 《蓮舫さんまずいな。完全に冷静さを失って思いつきで投稿している。活動家ならともかく国政政治家がイスラエル相手にこんな適当なこと言ってたら蓮舫さんの政治生命にかかわる》 。

 2022.5月、上田氏は匿名の告発者からメールのコピーを受け取った。
 2022.12月、上田氏は、都議会本会議で、カイロ大声明について、小池都知事に質問を直接ぶつけていた。
 「卒業のエビデンスとなった声明文が、20年6月9日に突然公表されました。知事は、エジプト政府、カイロ大関係者等に作成依頼はされていませんよね。また、公表前に目にしたこともないですよね」。
 これに対し、都側は政策企画局長が答弁に立ち、正面から答えなかった。都知事本人は答弁を拒否した。上田氏はこう話している。
 「匿名の告発だったとはいえ、カイロ大声明を小池知事サイドが作成した
となると大問題です。確認すべきだと考え、都議会で質問しました。小池知事が答弁を避けたのは、後ろめたい思いがあったからではないか。改めて、声明公表に至った経緯を説明すべきです」。

 22.6.8日夜9時20分に送られたもの。こんな文言が記されている。
 「明日の4時から 郷原と黒木亮が外国記者クラブで記者会見とのこと。
その前に全部済ませます」。
 メール送信の翌9日、郷原信郎弁護士と作家の黒木亮氏が外国特派員
協会で「小池百合子 東京都知事の学歴について」と題した会見を開いて
いる。小池都知事は2人の会見で決定的なダメージを受ける前に声明発表
に動いた可能性がある。





















(私論.私見)