全国知事会コロナ対策会議5回連続欠席考 |
更新日/2020(平成31→5.1栄和改元/栄和2).9.22日
(れんだいこのショートメッセージ) |
ここで、「全国知事会コロナ対策会議5回連続欠席考」をものしておく。 2007.4.9日 れんだいこ拝 |
【全国知事会コロナ対策会議5回連続欠席考】 |
2021.2.17日、島根県の丸山達也知事(50)が県内の聖火リレー中止を検討すると表明した。更に、「東京都でオリンピックを開いてもらっては困る。資格がない」と述べた。丸山知事は、2.10日の定例会見でも五輪開催にキッパリ反対していた。主な理由は、都が新型コロナ感染経路を追跡する「積極的疫学調査」を縮小したこと。今月3日、厚労省に全国的な縮小状況の調査と情報提供を求めてもゼロ回答。さらに、都が先月22日に縮小を通知する前から都内保健所が事実上、調査できない状況だったと知り、不信感を募らせた。 怒りの矛先は小池都知事の「管理監督能力のなさ」に向かう。特に問題視したのは、緊急事態宣言下の千代田区長選(1月24日告示、31日投開票)で“愛弟子”候補の応援にフル回転したこと。会見では舌鋒鋭く、小池知事をこう批判した。「お仲間の当選のためにこういう行動をされていることも信じがたい。これが大きな問題になっていないことも二重に信じがたい」、「(当選後)リモートで万歳されていましたよ。(自宅・宿泊施設で待機中に)10人近い方が亡くなっている中で法律上許されるとしても、政治的に許されるのか」、「トップが自分の仲間を増やすことを優先されている。都議選は6月(25日告示、7月4日投開票)でしょう。同じことをされるのですか」、「感染が(再び)拡大した時に同じことを繰り返さないのか。オリンピックの時に感染が拡大しない保証は誰にもない」、「(感染防止の)基本は都民、住民への呼びかけ。都知事のようななされようだと『自分が好き勝手やっといて』と聞いてくれないと思います」。 ところが、この猛批判を主要メディアは一言も伝えない。丸山知事は「都に対する社会的チェックが全く利いていないことをメディアは反省すべき」、「私がこんなことをやったら袋だたき。大きなイベント(=五輪)の主要主催者だから、(メディアに)許されているとしか思えません」とも語っていた。“女帝”批判をヒタ隠すメディアは、御説ごもっともの腑抜けぶりだ。 |
2021.3.3日、「小池知事「全国知事会コロナ対策会議」5回連続欠席のナゼ」。
「気を緩めると感染が再拡大する可能性があり、第4波になってしまう。もう一段感染を抑制することが重要だ」、「もう1段(対策の)ギアを上げないと間に合わないのではないか」。 1日から大阪や愛知、福岡など6府県で緊急事態宣言が解除されたのに続き、1都3県の解除もささやかれる中、慎重姿勢を崩さない東京都の小池百合子知事(68)。都内は新規感染者数の下げ止まり傾向が続いており、宣言解除で都民などの気が緩めば感染者が急増した昨年の二の舞になりかねない。 小池知事の懸念は当然だが、その一方で、果たして小池知事は新型コロナ対策に本気で取り組む気があるのか。というのも小池知事は、全国知事会が設置し定期的に会合を開いている「新型コロナウイルス緊急対策会議」への欠席を続けているからだ。 |
「私は知事会に出席していますが、ここ5回ほど本人(小池都知事)は参加していない」。こんな仰天発言が飛び出したのは、「東京五輪の聖火リレー中止検討」発言で注目を集め、2月25日に上京した島根県の丸山達也知事(50)の会見だった。丸山知事は以前から、都の新型コロナ対策は不十分ではないかと指摘しており、記者が小池知事に直接申し入れをするべきではないか――といった趣旨の質問をしたところ、こう答えたのだった。 ■埼玉や神奈川、千葉の知事は出席 東京都は全国でコロナ感染者が最も多く、医療機関もひっ迫している。さらに東京五輪の開催も控えている。コロナ対策をめぐって全国都道府県に協力を求めたり、主導したりする立場にある都のトップが、よりによってコロナ対策を話し合う知事会の会議を“サボっている”とは信じられない。そこで全国知事会が公表している対策会議の状況を調べて驚いた。丸山知事が指摘した通り、小池知事の欠席が目立つのだ。 対策会議は昨年1月30日に設置され、今年2月27日までで計17回開催されている。昨年4月以降はウエブ会議の形式が取られており、小池知事は4月8日の第5回に出席し、同17日の第6回を欠席した後、9月26日の第12回まで連続して出席していた。ところが、11月23日の第13回以降は連続して欠席している。全国知事会によると、会議は1回あたり3時間ほどかかる。なるほど、他の公務が入れば出席も難しいだろう。ならば、小池知事が欠席した日は何か公務が入っていたのか。都のホームページで対策会議を欠席した日の行動を確認すると、今年1月9日(第15回)の「予算知事査定」はともかく、他は「執務室で打ち合わせ」とあるだけ。2月6日の第16回は「空白」だったから公務はなかったということだ。ちなみに都と同様にコロナ陽性者が多い埼玉や神奈川、千葉の知事は出席を続けている。知事会のコロナ対策会議を欠席し、小池知事は一体何をやっていたのか。都の政策企画局に欠席理由を問うと、こう答えた。「詳細については承知していないが、(都の)必要な意見については毎回、(知事会に)提出し、知事会の意見にも反映されている」 要するに、欠席している理由は「わからない」ということだ。元東京都職員で、『築地と豊洲「市場移転問題」という名のブラックボックスを開封する 』(都政新報社)の著者である澤章・前東京都環境公社理事長はこう言う。「1都3県の会議と違って、知事会の場で発言しても47分の1ですから目立ちません。それに、他の自治体の知事からは『東京の対策はどうなっているのか』などと突っ込まれるため、(出席を)敬遠しているのではないか。いずれにしても小池知事は、全国知事会をコケにしていますね」。島根県の丸山知事に限らず、全国知事会に出席している他の知事も、小池知事の態度には不満を抱いているのではないか。 |
(私論.私見)