2005(平成17)年都議選


【2005.7.3日東京都議選】

 都議選投票率43.99%(前回01年の50.08%に比べて6.09ポイント減)となり、史上最低だった97年の40・80%を上回ったが、過去2番目の低さとなり、都市部での選挙離れがいっそう進んでいることを裏付けた。男性42.81%(01年比5.43ポイント減)、女性45.14%(同6.73ポイント減)。


【都議選の投票率推移】
 「各種選挙における投票率」を参照する。
 投票率(東京都)・都議会議員選挙/都知事選挙/衆議院議員選挙
  都議会議員選挙 都知事選挙 衆議院議員選挙
 

執行年月日

投票率

執行年月日

投票率

執行年月日

投票率

1 22. 4.30 63.28 22. 4. 5 61.70 21. 4.10 66.44
2 26. 4.30 65.10 26. 4.30 65.20 22. 4.25 60.38
3 30. 4.23 59.63 30. 4.23 59.63 24. 1.23 61.64
4 34. 4.23 70.13 34. 4.23 70.12 27.10. 1 62.23
5 38. 4.17 67.85 38. 4.17 67.74 28. 4.19 61.89
6 40. 7.23 58.58 42. 4.15 67.49 30. 2.27 66.35
7 44. 7.13 59.73 46. 4.11 72.36 33. 5.22 69.74
8 48. 7. 8 60.74 50. 4.13 67.29 35.11.20 63.42
9 52. 7.10 65.17 54. 4. 8 55.16 38.11.21 60.06
10 56. 7. 5 54.23 58. 4.10 47.96 42. 1.29 64.23
11 60. 7. 7 53.50 62. 4.12 43.19 44.12.27 56.35
12 平元. 7. 2 58.74 平 3. 4. 7 51.56 47.12.10 62.23
13 5. 6.27 51.43 7. 4. 9 50.67 51.12. 5 64.55
14 9. 7. 6 40.80 11. 4.11 57.87 54.10. 7 53.19
15 13. 6.24 50.08 15. 4.13 44.94 55. 6.22 67.49
16 17. 7. 3 43.99 19. 4. 8 54.35 58.12.18 59.00
17         61. 7. 6 61.11
18         平 2. 2.18 65.55
19         5. 7.18 60.21
20         8.10.20 56.54
21         12. 6.25 60.46
22         15.11. 9 58.35
23         17. 9.11 65.59

 ・参議院議員選挙/区市町村議会議員選挙/区市町村長選挙
  参議院議員選挙 区市町村議会議員選挙(統一分) 区市町村長選挙(統一分)
 

執行年月日

投票率

執行年月日

投票率

執行年月日

投票率

1 22. 4.20 52.69 22. 4.30 63.99 22. 4. 5 62.25
2 25. 6. 4 54.67 26. 4.23 77.22 26. 4.23 77.03
3 28. 4.24 44.82 30. 4.30 63.52 30. 4.30 80.63
4 31. 7. 8 48.96 34. 4.30 67.07 34. 4.30 79.13
5 34. 6. 2 49.39 38. 4.30 61.20 38. 4.30 70.85
6 37. 7. 1 61.96 42. 4.28 69.19 42. 4.28 67.12
7 40. 7. 4 61.06 46. 4.25 72.62 46. 4.25 69.00
8 43. 7. 7 62.64 50. 4.27 57.67 50. 4.27 56.74
9 46. 6.27 56.48 54. 4.22 58.19 54. 4.22 56.25
10 49. 7. 7 68.58 58. 4.24 56.26 58. 4.24 54.40
11 52. 7.10 64.02 62. 4.26 52.57 62. 4.26 51.64
12 55. 6.22 67.47 平 3. 4.21 50.32 平 3. 4.21 49.97
13 58. 6.26 51.86 7. 4.23 45.43 7. 4.23 45.27
14 61. 7. 6 61.07 11. 4.25 48.92 11. 4.25 48.41
15 平元. 7.23 57.95 15. 4.27 44.84 15. 4.27 44.45
16 4. 7.26 46.58 19. 4.22 45.83 19. 4.22 46.05
17 7. 7.23 42.34        
18 10. 7.12 57.85        
19 13. 7.29 53.27        
20 16. 7.11 56.08        
21 19. 7.29 57.87        

政党名 現有数 新議席(女性) 現・元・新 今回得票 前回得票 絶対得票率 相対得票率
自民党 51 48(3) 38.0.10 1,339,548 30,7 1,721,603 35,96
民主党    19 35(6) 14.1.20 1,070,893 24,5   647,572 13,53
公明党    21 23(2) 14.0.9 786,292 18,0   722,464 15,09
共産党 15 13(6) 9.4.0 680,200 15,6   748,085 15,63
無所属 4(2) 2.0.2
ネット党 3(3) 2.0.1 181,020 4,1   137,489 2,87
諸派 1(0) 1.0.0
社民党 0.0.0 10,165 0,22    68,055 1,42
合計 117 127(22) 80.5.42
  (定数は127)(欠員10)(注)党派の順序は都議会の新勢力順。ネットは「生活者ネットワーク」

【総評】

 「2005.7月都議選」は、目立った争点なしのまま推移し、史上2番目の低投票率選挙で終わった。自民党がやや後退するも(51→48)依然として第一党を維持した。民主党が躍進し(19→35)第二党に進出し、2大政党制化を促進させた。公明党は公認23人全員を当選させた(21→23)。2001年の前回選挙で、第2党から第4党に滑り落ちた共産党は、改選議席数を2議席下回った(15→13)。東京・生活者ネットワークは、現有議席を半減させ3議席となった(6→3)。前回、旧社会党時代からの議席をすべて失った社民党は、候補者を1人に絞ったが今回も零議席となった。これにより、都議会の与野党比率は、与党71、非与党56となった。

 議席を減らした自民党は、2001年都議選の「小泉ブーム」が終ったことを示した。今回は安倍晋三幹事長代理を前面に立てて臨んだが、安倍人気は小泉人気の代役にはなりえなかった。自民党と公明党の提携関係は更に促進され、公明党は、地方議員選としては初めて自民党候補17名を推薦・支持し、1名を除いて16名を当選させた。自民党の公明党依存体質が一層強まる流れが確定した。

Re:れんだいこのカンテラ時評その65 れんだいこ 2005/07/06
 【2005東京都議選総括】

 「郵政民営化法案衆議院強行採決事変」も小泉のレイプ政治手法を如何なく発揮しリアクションを生んだが、これに言及する前に2005東京都議選を総括しておく。概要は、「れんだいこの為になる選挙分析・都議選」(senkyo_togisen.htm)に記したので、特に問題としたいところをコメントしてみたい。

 民主党は善戦し大幅に議席を伸ばしたが、第一党自民党の壁は突き崩せず、むしろ第二党に甘んずる伸び悩みをも示したと受け取るべきだろう。岡田代表の下では二大政党制がますます定着しそうである。公明党の第3党路線も確定し、自民党を補完する隠然から公然勢力へ転換しつつあると看做すべきだろう。

 問題は共産党である。 この間19→14→13→26→15→13議席と推移している。志位委員長は次のように弁明している。

 「現有十五議席を確保できなかったものの、二人区の文京区と日野市のたたかいで勝利をかちとり、十三議席を獲得したことは、重要な成果だと考えます。また、得票率で10%台を回復したと思われることは、今後の前進への一つの足がかりとなる結果となったと思います」。

 こういう総括で済ませて良いものだろうか。科学的社会主義によればこういう詭弁総括になるのか。とんだ科学的社会主義屋ではある。特に、「得票率で10%台を回復したと思われる」とは何ぞ。誰も問題にしていないようだが、れんだいこは許さない。

 得意の日頃より事情を知らせずの常態にしておいて、それを前提にして騙しのテクニックで煙巻きしていることになる。党内向けならまだしも、これは選挙民に向けての声明でも有る故にその罪は大きい。

 朝日新聞も「東京都議選主要政党の得票率」で次のように記している。「二大政党への流れを批判し、現有15議席の確保を目指したが、13議席に終わった共産。得票率は15.6%で、前回と同じだった」。れんだいこの見立てに間違いは無かろう。

 つまり、志位は明らかにウソをついている。一体、公党の最高責任者が、選挙結果に対してウソの弁明をしても良いのだろうか。仮にだ、社民党が議席ゼロに終わったにも拘わらず目出度く当選させていただき喜びに堪えないなどと声明したらどうなる。即刻辞任だろう。志位はこの程度のウソをついたことになる。これが問題にならないのなら、もう好きにセイヤ。れんだいこは貝になる。

 社民党の連続議席ゼロも情けない。戦後以来の議席推移を知りたいが資料が手元に無い。最近は11→29→14→1→0→0と推移している。唯一の立候補で党が総力戦で臨んだ結果が、他の候補が押しなべて2万票を超えている中での1万165票最下位となつている。村山ー土井時代の口先三寸政治への不信感が払拭されていないことを物語っているように思われる。

 もう一つ、中核派の長谷川氏が挑んだ杉並区の開票結果にも言及せねばならない。こちらも党の総力戦で挑んだが、当選ラインに遠く及ばない7千977票に終わっている。2001年のけしば候補の都議選の9千450票。杉並区議選で、けしば、新城、北島三名の集票は9千483票であることを考えれば、むしろ後退させている。

 ならば、それをどう総括し、選挙民に声明すべきか。実際には、三行広告で終わっている。党派広報は、「『つくる会』教科書採択絶対阻止を掲げ 長谷川英憲氏を先頭に健闘 7977票(定数6―立候補者13人中10位)」。「都政を確信する会」のコメントは、「長谷川に7977票(10位) 健闘およばず 熱い支援ありがとうございました 挑戦をつづけよう この道を進もう 『つくる会』教科書の採択阻止」。

 れんだいこは思う。日本左派運動は揃いも揃ってどっかオツムの配線がオカシイ。なぜ素直に、良ければ感激し悪ければ悔しがることが出来ないのか。口先三寸世渡りばかりが見えてくる。それでは小泉とかわらんではないか。

 それはそうと小泉はまた海外へ行っては大盤振る舞いしてくるそうな。振舞えば歓迎されようが、こちとらの財政が天文学的なワヤクチャの最中にあるというのに財布の紐を緩めっぱなしというのは如何なものか。これが問題にならないのなら、もう好きにセイヤ。れんだいこは貝になりとうない。

 2005.7.6日 れんだいこ拝

自民党】
 自民党は、48議席を獲得。比較第一党の座を守り、第一党の座を確保した。

 自民党の特段の
コメントは為されておらず、「わが党48議席獲得、総得票数も1位で比較第一党堅持 東京都議選」を見るのに次のように述べている。
八代英太都連会長  「大変厳しい戦いのなか健闘し、しっかりと守っていただいた。同志のみなさんの健闘と、衆参国会議員、各種団体の力強いお支えに感謝したい。わが党と民主党との差はまだ歴然としたものがある。衆参の国政選と比べ議席数でも得票数でも上回った。党勢の回復に手応えを感じた戦いだった」
武部勤幹事長  「厳しい予想のなかでよくこれだけ頑張りぬいた。大変な勇気と力を与えてくださった」と述べ、都連の八代会長、保坂三蔵幹事長をはじめとする都連役員らをねぎらった。
 記者団に対して「私自身『自家発電の戦い』と言っていたように自力での戦いだったが、総得票数でも議席数でも民主党を上回り、粘り強さを感じた」と、「首都決戦」を堅調に戦い抜いたことを評価した。

民主党】
 民主党は、改選前の19議席を大きく上回る35議席を獲得し、都議会第二党に躍進した。岡田代表は「小さな勝利」と述べた。

 民主党幹事長・民主党都議選対策本部事務総長・川端達夫氏は「【談話】東京都議会議員選挙結果を受けて」を発表した。
 本日、東京都議会議員選挙が施行され、開票の結果35議席を獲得し、改選前議席を大きく上回り、都議会第二党へと躍進することができました。 また、残念ながら善戦健闘しつつ惜敗した選挙区でも次への展望を掴み取ることができました。ご支持いただいた都民の皆さま、ご支援いただいた全国の皆さまに厚く御礼申し上げます。

 この度の都議選において民主党は、『東京マニフェスト』を掲げて政策本位の選挙戦をめざすとともに、複数の公認候補を擁立した11選挙区を含め、51名の公認候補者を擁立して選挙戦に臨みました。各候補者にとっては大変厳しいたたかいとなりましたが、暮らしを大切にし、地域に根ざした民主党をめざす中で、都議会においても国政と同様、二つの大きな政治潮流を創り出すことができました。

 民主党は、この度の選挙で寄せられた多くの皆さまのご期待に応え、都民の立場から健全なチェック機能を発揮し、都民のための都政の実現に邁進します。 今回の選挙で民主党がめざす政権交代への期待感が非常に大きいことを改めて実感しました。ひとりよがりで国民無視、国会軽視の姿勢を続ける小泉内閣・自公政権に一刻も早く終止符を打ち、政権交代で日本を変えるため全力を挙げていきます。

 川端幹事長は、「民主党、都議選で35議席に躍進 政権交代へ大きなステップ」の中で次のように述べている。
 意訳概要「残念ながら当選できなかった選挙区があるがいずれも惜敗であり、選挙戦の中で民主党が実力をつけている。選挙中に訴えてきた政策を実現するために、皆さまの期待に応えてしっかりがんばっていきたい。今回の都議選で、東京マニフェストを掲げ、政策を中心に選挙戦をたたかうということを大方針に臨んだ。同時に、推薦をあわせて空白区をゼロにすること、4名以上の複数選挙区においては、複数候補者を擁立するという攻めの候補者擁立といった方針の下で厳しい選挙戦をたたかった。それぞれが競争することによって、新たな支持層を掘り起こすということでも、一定の成果を挙げることができたと評価をしている」。

 「是は是、非は非として、しっかりと都民の目線で判断する勢力として育って欲しいというご期待が寄せられている。政権交代の大きなステップとして、この選挙をわれわれは位置づけてきた。大きな成果を挙げ、政権交代への大きなステップを踏むことができた。選挙民の皆さんからは、民主党に期待が非常に強いということを肌で感じた。小泉・自公政権によって、都民の暮らしが大変痛めつけられ、先が見えない状況を強いられていることに対して、これを民主党によって変えて欲しいという期待が大きかったと感じた。都議会をステップにして、政権交代に向かってがんばれというご期待であると思う。1日も早く自公政権に終止符を打って、民主党による政権交代、日本を変える、このたたかいを更に進めてまいりたい。都議会にも二大政党制の流れが間違いなく出ている」。

公明党】

 公明党は、23議席を獲得し第三党の座を確保し完勝した。自民党候補を支援した結果は、16勝1敗で、ここでも成果を挙げた。

 特段のコメントが為されていない。「次期国政選挙に大きな弾み 都議選完勝で神崎代表」で、神崎武法代表の次のようなコメントが為されている。

 「過去40年間、都政のかじ取りをしてきた都議会公明党の活動が評価されたことと、『安全・安心』の街づくりなど今回の都議選で発表した政策への期待の表れだと思う」、「今回の選挙は次期国政選挙の前哨戦の意味がある。いい結果が出て、次期衆院選、参院選への大きな弾みになった」、「公明党にとっても新旧世代交代の選挙だった。その意味では、新しい都議会公明党の出発になるので、新たな決意で庶民のための政治の実現に全力で取り組む」。

 都議選と郵政民営化法案との関連については、「私の印象では、特に郵政民営化が都議選の焦点になったとは思わない」との考えを示した一方で、自民、公明が堅調な結果を示したことから「(法案の採決に向け)いい流れになるのではないか」と述べた。

共産党】

 2001年の前回選挙で、第2党から第4党に滑り落ちた共産党は、改選議席数を2議席下回った(15→13)。体調傾向に歯止めが掛からないが、1ケタ台への転落予想もされていたことを思えば、善戦ともみなせる。

 次期衆院選で、全選挙区への立候補を見送る方針を固めており、その票が民主党候補に流れるとすると、自民党、公明党が割を食う恐れがあり、早くも次期選挙への影響に関心が寄せられている。

 
2005.7.4日付赤旗は、志位委員長の「東京都議選の結果について」を発表した。

 日本共産党の志位和夫委員長は三日夜、東京都委員会で記者会見し、東京都議選の結果について次のように述べました。

 一、わが党を支持してくださった多くの都民のみなさん、奮闘してくださった支持者、後援会員、党員のみなさんに、心からの感謝をもうしあげます。

 一、わが党は、この選挙で、「オール与党」か日本共産党かの選択を訴えてたたかいました。また暮らしと福祉の充実、無駄づかいの一掃、平和と民主主義をまもるなどの政策的訴えをおこないました。

 私たちの政策論戦は、都民の願いにかなったものだったと確信しています。新しい都議会で、公約実現のために全力をあげる決意です。

 一、今回の都議選は、前回の都議選からの四年の間に、二つの国政選挙がおこなわれ、政党間の力関係が大きく変化したもとでのたたかいでした。わが党の首都・東京での得票率は、二〇〇三年の総選挙の比例代表選挙で9・3%、二〇〇四年の参院選の比例代表選挙で9・4%まで押し込まれました。

 そういう条件のもとでのたたかいで、現有十五議席を確保できなかったものの、二人区の文京区と日野市のたたかいで勝利をかちとり、十三議席を獲得したことは、重要な成果だと考えます。また、得票率で10%台を回復したと思われることは、今後の前進への一つの足がかりとなる結果となったと思います。

 一、都議選の結果について、内外の方々のご意見に耳を傾け、多面的な教訓を学び取り、今後の前進の糧としていきます。

(私論.私見) 志位委員長のコメント考

 長期低落傾向に対する原因分析を何一つせず、「得票率で10%台を回復したと思われる」などと何を根拠に述べているのか分からないままに居直っている。いつもの食傷パターンであるが、党員は何の疑問も抱かないのであろうか。

 選挙結果に対して、公党の最高責任者が「得票率で10%台を回復したと思われる」とウソの上塗り声明をした責任は重い。ちなみに、朝日新聞も「東京都議選主要政党の得票率」で、「二大政党への流れを批判し、現有15議席の確保を目指したが、13議席に終わった共産。得票率は15.6%で、前回と同じだった」と記しているので、れんだいこの見立てに間違いは無かろう。

 これまで同党は、不利な指標の中で僅かの利点を持ち上げ責任を回避してきた。今回は、あらゆる指標が不利を象徴しており、敢えて利点を捏造したことになる。公党としてあるまじき選挙民愚弄であり、れんだいこは、志位委員長の即刻引責辞職を要求する。

 2005.7.4日 れんだいこ拝

(私論.私見) 志位委員長の「得票率で10%台(結果は15・6%)に押し戻した」考

 2005.7.5日付け赤旗の「都議選の結果について 志位委員長の会見 一問一答」の中でも、「そうした動きのもとでたたかって、得票率で10%台(結果は15・6%)に押し戻した。そして文京区や日野市という二人区での勝利を勝ち取った」と述べている。

 判明することは、党中央は、前回の都議選との比較では無しに、「二〇〇三年の総選挙の比例代表選挙で9・3%、二〇〇四年の参院選の比例代表選挙で9・4%」と比べているようである。辻褄が合わぬこと夥しいが、宮顕ー不破系党中央のいつもの姑息な遣り方ということになろうか。

 2005.7.30日 れんだいこ拝

東京・生活者ネットワーク
 東京・生活者ネットワークは、現有議席を半減させ3議席となった(6→3)。

 大河原雅子選挙対策委員長が「都議会議員選挙を終えて」を発表している。
 東京・生活者ネットワークは、「働く*育てる 市民力」をスローガンに、10名の候補者をたて闘いました。地域に根ざしたローカルパーティの存在が、都政に必要であることを強く訴えましたが、2大政党化の流れの中3議席を確保するにとどまりました。争点も終盤はサラリーマン増税の1点に絞られたうえ、自民対民主の構図ばかりが注目され東京の未来を選択する選挙にしようという声が届きませんでした。現有議席減の3議席という厳しい評価を重く受け止め、生活者ネットワークは、真摯に活動をすすめて参ります。

社民党】

 前回、旧社会党時代からの議席をすべて失った社民党は、候補者を1人に絞ったが今回も零議席となった。

 唯一の候補者
大久保青志氏が挑んだ世田谷区(定数8、立候補者12)の結果は次の通り。  

氏名 年齢 党派 得票数 新旧 当選回数 主な肩書き
桜井 良之助 65 公明 29,100 党中央幹事
中島 義雄 55 公明 27,728 党都政策局長
田代 博嗣 59 自民 27,168 大学教授・病院長
三宅 茂樹 55 自民 26,596 中小企業診断士
田副 民夫 55 共産 25,499 党地区常任委員
後藤 雄一 55 諸派 24,259 行革110番代表
花輪 智史 38 民主 24,188 党支部長
山口 拓 32 民主 22,928 区議会議員・NPO法人代表
真鍋 欣之 48 自民 22,232 党総支部政調会長
佐藤 政子 49 ネット 21,040 党事務局長
関口 太一 29 民主 20,827 区議会議員・元会社員
大久保 青志 54 社民 10,165 党総支部役員・元都議会議員・元衆議秘書

 2005.7.4日、又市征治幹事長は、「東京都議会選挙の結果について(談話)」を発表した。

 冒頭、今回の選挙戦に際し、公認候補1人・推薦候補2人の擁立にとどまり、社民党に期待する有権者の皆さんに応えられるような戦いが組めなかったことについて、心からお詫び申し上げます。

 今回の選挙戦、側近副知事への丸投げ政治の一方、老人医療費助成の打ち切りなど福祉は切り捨て、開発事業に依然として莫大な財政をつぎ込む石原都政と、これに追随する都議会に風穴を開けるため、「平和・福祉・安心して暮らせる東京」のための1議席を社民党へと訴えてきました。

 同時に、国民が望んでいない郵政民営化や靖国参拝に躍起になり、年金・介護制度の改悪に続き、所得税制の改悪でサラリーマンに究極の増税を押し付けようとする小泉内閣の政治を変える選挙と位置づけ、全力で戦ってまいりました。

 街頭で、社民党の訴えに耳を傾けてくださる有権者の方々は日増しに増え、小泉内閣の政治で暮らしや社会保障、平和への不安が高まっていることを痛感させられる選挙戦となりました。

 残念ながら、石原都政と小泉内閣の政治に対する批判を党候補者への得票に結びつけるには及ばず、悲願であった都議会での議席回復という目標を達成することはできませんでした。

 党が公認・推薦する候補者に1票を投じてくださった有権者の皆さんには心から感謝申し上げると同時に、このような結果に終わった党の力量不足についてお詫びしなければなりません。

 今後、国会では郵政民営化法案の廃案などに全力を挙げ、小泉内閣の政治に厳しく対決し、平和と憲法、雇用と福祉などの課題で党の独自性を発揮するために、一層の努力をしてまいります。

 また、党が地域にしっかりと根付き、活動が有権者の皆さんに見えるよう、組織の強化・再生に全力を注ぎ、次期総選挙を始めとした各選挙戦で党の議席が上積みできるよう、奮闘していく決意です。以上

(私論.私見) 又市幹事長のコメント考

 かっての社会党時代の威勢からすれば面目ないこと夥しいが、「このような結果に終わった党の力量不足についてお詫びしなければなりません」と素直にのべているところがまだましか。それにしても惨状ではある。村山ー土井たか子時代に対するケジメのないままの口先だけだからこうなる。まだ分からんのか。

 2005.7.4日 れんだいこ拝

【諸派】
 「革命的マル共連フォーラム」に、「紅民党 」氏の2005.5.18日付け投稿「1967年地方選挙戦」に次のような貴重な情報が寄せられているので転載しておく。
 偶然、1967年の前進縮刷版をパラパラながめていたら1967年地方選挙戦の記事が目に付きました。北小路都議・長谷川区議に挑戦。当時の前進には、両候補の番地を含む住所や電話番号まで載っていたんですね。おどろきです。長谷川氏、いまとは全く違った顔つきでしたね。

 1967年3月13日付けの第327号には、支援者として清水丈夫氏の写真まで掲載。おおよそ地味なお顔でした。329号の見出しは、「美濃部、北小路、長谷川の当選をかちとれ」。結局、選挙結果は美濃部氏の当選は別として、北小路氏40,814票(日共が22,728ですから、惜敗)、長谷川氏は3,040票で定員56人(立候補者95人)中23位ですから上位当選。このあと革共同の戦いは、砂川-三里塚への支援開始-10・8へと躍進して行きましたね。

 1989年都議選では長谷川氏が当選して日共は落選。何票かは忘れました。2000年、長谷川氏、かつて東京8区から参院選に立候補の時は、22,799票でした。2001年、けしば都議選のときは9,450票。杉並区議選で、けしば、新城、北島三名の集票は、けしば氏が4,771票、新城氏2,692票,北島氏は2,020票で都革新全体で9,483票。今回は是非当選していただきたいものです。

 中核派が総力を挙げて取り組んだ杉並区(定数6、立候補者13、投票率42.26%)の結果は次の通り。
氏名 年齢 党派 得票数 新旧 当選回数 主な肩書き
松葉 多美子 42 公明 29,799 党副総支部長・党都女性局次長・主婦
田中 良 44 民主 22,928 都議会議員3期・党支部長
早坂 義弘 36 自民 22,283 団体役員・大学院生
吉田 信夫 55 共産 18,924 都議会議員2期・党都議団幹事長・党准中央委員
門脇 文良 50 民主 17,425 区議会議員・党総支部幹事長
福士 敬子 66 17,337 都議会議員2期、自治市民代表
大泉 時男 63 自民 15,600 区議会議員・会社役員
堀之内 敏恵 32 ネット 10,732 党政策委員長。(推=民)
木梨 盛祥 55 8,285 区議会議員(元副議長)
長谷川 英憲 67 諸派 7,977 都政を革新する会・中核派選出代表
渡嘉敷 奈緒美 42 6,249 区議会議員・薬剤師
千葉 昇 62 4,738 区議会議員(元議長)
中川 修 33 588 出版会社社員・政治団体役員
 

 中核派の選挙結果に対するコメントは、「『つくる会』教科書採択絶対阻止を掲げ 長谷川英憲氏を先頭に健闘 7977票(定数6―立候補者13人中10位) 直ちに7月杉並大行動へ」。「都政を確信する会」のコメントは、「長谷川に7977票(10位) 健闘およばず 熱い支援ありがとうございました 挑戦をつづけよう この道を進もう 『つくる会』教科書の採択阻止」。

 「週刊『前進』(2205号1面1、2005/07/11)」のコメントは、「『つくる会』教科書絶対阻止! 7月杉並大行動の高揚をかちとろう 都議選決戦の地平を発展させ国鉄先頭に4大産別で前進を 7・15全国集会(日比谷野音)に結集しよう」の見出しで、次の通り。
 革共同は4月から、「つくる会」教科書採択阻止を全力で闘いぬいてきた。“杉並が危ない”と訴え、闘いは広範な大衆運動に発展した。そして6月22日、800人が杉並区役所前に集まり教育委員会を包囲、1万1千を超える署名を提出し大きな展望を開いた。このような大衆的闘いの高揚の中で、採択阻止のためには都政を革新する会の長谷川英憲氏を都議会に送り込むことが絶対必要だと訴えてきた。都議選決戦は「つくる会」教科書絶対阻止を軸に大旋風を起こし、画期的情勢を開いた。そして都議選後の7〜8月上旬の杉並における「つくる会」教科書絶対阻止の決戦はまさにこれからが正念場である。4〜6月が切り開いた巨大な地平の上に「つくる会」教科書採択絶対阻止へ7月杉並大行動に決起しよう。国鉄を先頭に4大産別決戦の前進を開こう。7・15国鉄集会へ大結集しよう。
(私論.私見) 長谷川氏の落選考

 社共に代わる新党派の選挙戦の取り組みそのものには意義があろうが、何故支持を増やせないのか、根本的な総括が必要ではなかろうか。「つくる会教科書採択絶対阻止」などのピンボケ運動ではなく、なぜ堂々と「石原打倒、小泉打倒」を掲げ、直接的に呼びかけ闘おうとしなかったのだろう。選挙民は、日共式ドブ板政治の真似事を期待しているのでは有るまいに。そろそろ共同戦線発想が必要かもしれない。

 2005.7.4日 れんだいこ拝
(私論.私見) 中核派の選挙総括考

 中核派の選挙総括は、何とも拍子抜けのすり替えでしかない。支持者に感謝とお詫びし、前々回、前回、今回の流れを分析し、次の展望への抱負を述べることが常識的な作法であろう。敗北か勝利かの分水嶺を曖昧にしたままに「画期的情勢を開いた」、「まさにこれからが正念場である」なる威勢のぶち上げは支持者を鼓舞することはできまい。中核派のコメントは基本的なスタンスで大いに問題かあるのではなかろうか。

 「基本的なスタンスの問題」について、れんだいこの眼には「海老原君虐殺事件」の際の対応に似ているように思われる。この時も、事態を正視することなく言い訳を取り繕い、その後の陰惨な党派ゲバへの道を許してしまった。同党の責任のみではなかろうが、あの時の弁明に問題があった事は確かである。

 苦言を呈するが、唯一果敢に選挙闘争に取り組む姿勢そのものは是とするからである。しかしながら、取り組むなら取り組むで共感を生み出すまともな作法を確立せねばなるまい。

 2005.7.4日 れんだいこ拝

【無所属】


投票率推移】(2005.7.4日作成)
  1985 1989 1993 1997 2001 2005
小泉、石原
53.50 58.74 51.43 40.80 50.08 43.99
50.95 56.16 49.67 39.50 48.24
56.03 61.29 53.16 42.07 51.87

党派別議席数推移】(2005.7.4日作成)
  1985 1989 1993 1997 2001 2005
首相・都知事 小泉、石原
自由民主党 56 43 44 54 53 48
公明党 29 26 25 24 23 23
(与党) 71
民主党 12 22 35
日本共産党 19 14 13 26 15 13
ネットワーク
社会民主党
(日本社会党)
11 29 14
諸党派
無所属 10
(野党) 56
自由党 0
民社党 2 3 2
新自由クラブ 6
進歩党 1
日本新党 20
新進党 0
無所属の会 0

【都議選の位置づけ】

 、都議選が注目されるのは、一地方選でありながらその時々の政治潮流を鮮明に映しだしてきたからで、「中間選挙」の意味合いを持ち続く国政選挙の「先行指標」といわれてきたことにある。

 例えば、1989年都議選は当時の社会党が土井たか子委員長の社会党がマドンナブームで大幅に議席を増やし3倍増となり、続く参院選で与野党議席が逆転した。1993年都議選は細川護熙氏の日本新党ブームに沸き、1カ月後の衆院選で自民党が惨敗、非自民の連立政権が誕生した。政界再編渦中の1997年には共産党が過去最高の26議席を獲得した。前回の2001年は小泉人気の絶頂期で、自民党が55名の候補者中53名を当選させて勝利を収めた。



【2001.6.24日東京都議選】

 都議選投票率 50.08%(前回選挙と比べて9.28ポイント高)となり、史上最低だった前回(40・80%)を上回った。都議選で初めて投票時間が2時間延長されたことと、不在者投票者数が前回の3倍になったことが要因と思われる。東京都選挙管理委員会は24日、都議選の不在者投票者数が、前回(1997年)の2.93倍にあたる40万4241人(速報値)になったと発表した。当日の有権者数に占める不在者投票者数の割合は4.16%で、前回の約1.47%を大幅に上回った。不在者投票者数は区市町村の窓口での投票分で、老人ホームなどからの送付分や郵便投票は含まれていない。 


政党名 現有数 新議席 現・元・新 得票数 前回得票 絶対得票率 相対得票率
自民党 48 53 41.0.12 1,721,603 35.96 1,160,762 30.82 17.7% 35・96%
公明 23 23 17.0.6 722,464 15.09 705,816 18.74 15.1%
民主 13 22 9.2.11 647,572 13.53 388,928 10.33 6.7% 13.5%
共産党 26 15 14.0.1 748,085 15.63 803,378 21.33 15.6%
無所属 2.0.5
ネット 3.0.3 137,489 2.87 95,455 2.53
諸派 0.0.1
社民 0.0.0 68,055 1.42 70,637 1.88
自由 0.0.0 132,719 2.77
合計 119 127 86.2.29
  (定数は127)(欠員8)(注)党派の順序は都議会の新勢力順。ネットは「生活者ネットワーク」

【総評】

 


【自民党】

 勝敗ラインとしていた50議席を超え、53議席を獲得した。自民党が立てた55人は、前回当選者(54人)とほぼ同数。候補者を絞り込んだうえ、早くから選挙運動に取り組み、運動量も抜群であった。小泉首相の追い風も加わり、激戦区の世田谷、大田、足立区で出馬した3人全員が当選するなど順調に議席を増やし、各選挙区で軒並みトップ当選を果たした。都議選42選挙区のうち、自民党がトップ当選を果たしたのは35選挙区で、「一強体制」の様相となった。

 今回は4年前の85年選挙(36・0%)と同程度に戻り、前回97年の30・82%を約5ポイント上回った。自民党の閣僚経験者が相次いで落選した昨年6月の衆院選比例代表東京ブロックの得票率(19・49%)も大きく上回り、「小泉効果」が実証された形だ。


【公明党】
 公明党は現有23議席を守った。組織を固めて「至上命題」の全員当選23議席を死守した現状を維持したが、絶対得票率で見ても7.4%と前回衆院選と横ばいだった。

【民主党】

 民主党は22議席を獲得したが、目標だった公認だけによる都議会第2党はならなかった。33人を擁立。現有が新進党などとの合流前の民主で得た議席だったこともあり、議席増は当初から見込んでいた。鳩山由紀夫代表、菅直人幹事長ら幹部が連日運動の先頭に立ち、大量の国会議員を動員して「本当の改革派」を訴えた。しかし、公明党には届かず、悲願の都議会第2党の座はならなかった。民主党は前回都議選より9議席伸ばしたものの、当選した22人のうち18人は当選者中、最下位で、参院選に不安を残す結果に終わった。

 一方、民主党の得票率は前回の10・33%から13・53%に増えたが、同じ衆院選比例代表東京ブロック(29・02%)と比べると大幅に減った。無党派票が、自民党に流れたためと考えられる。絶対得票率では衆院選の16.9%と比べて10ポイントも減少した。


【共産党】
 前回議席を倍増させた共産党は全選挙区で44人が立候補し、現有議席の維持を図ったが、無党派層に食い込めず、現職を落とすなどして現有を大きく割り込み11議席減らし15議席にとどまり、惨敗した。

 共産党は前回の21・33%から15・63%に減らしたが、昨年の衆院選比例代表東京ブロック(14・34%)よりは微増した。
共産党の絶対得票率は、衆院選の8.4%と比べると減少幅は0.7ポイントに過ぎない。最後の議席を民主党と争い、次点にとどまった選挙区が多かったことが、明暗を分けた。


 「選挙結果 各党の得票数・率を見ると」として次のような分析結果を発表している。

 今回の東京都議選で日本共産党の議席は四年前の二十六議席から十五議席に後退しましたが、得票数では戦後おこなわれた都議選のなかで三番目に多い七十四万八千票でした。得票率は一五・六%で、昨年の衆院選の東京の比例票一四・三%を上回りました。

 また、全有権者に占める得票の割合を示す絶対得票率は七・七%で、衆院選時の八・四%(比例票)に比べ〇・七ポイントの減少にとどまりました。「多くの選挙区で最後の議席を民主党と争って敗れたことが、絶対得票率の減少幅を上回る議席数の大幅な減少につながった」(二十五日付「日経」夕刊)との指摘もあります。

 自民党は得票率が四年前の都議選時三〇・八%、昨年の衆院選時一九・五%をいずれも上回る三六%でしたが、議席数では四年前に当選した五十四議席を一議席減らしました。

 公明党は改選時の二十三議席と同数の候補者を立て全員当選しましたが、得票率では四年前の一八・七%から一五・一%に減らし、議席数も二十四から一議席下回りました。

 民主党は前回当選議席十二を二十二に伸ばしましたが、四年前の民主党は、旧民政党などとの合流前で、国政でも都政でも大きな勢力ではありませんでした。しかし昨年衆院選では、九七年都議選での三十八万八千票を四・二五倍化する百六十五万票(東京の比例票)を得ました。このうち今回候補者を立てた選挙区での比例票は百四十三万票でしたが、今回の得票数はその半分以下の六十四万七千票で、得票率も一三・五%と第四党でした。

 社民党は四年前、社会党の解体過程にあり、自由党は当時新進党でしたが、いずれも七万票しか取れませんでした。衆院選(東京比例)ではそれぞれ三十七万票、七十七万票を獲得しましたが、今回はともに議席ゼロでした。


東京・生活者ネットワーク
 東京・生活者ネットワークは、6人全員を当選させた。地域政党の東京・生活者ネットワークは、生活を大事にする視点が有権者の共感を呼び、倍増と躍進した。

社民党
 社民党は、都議会での議席を失った。6人を擁立した社民党は、土井たか子党首が選挙戦序盤から支援に入るなど力を入れたが、党首の人気だけでは苦しい局面を打開できず、都議会での議席を失った。

【自由
 自由党議席獲得ならず。13人を立て都議会に初挑戦した自由党は、小沢一郎党首が選挙戦序盤から支援に入るなど力を入れたが、党首の人気だけでは苦しい局面を打開できなかった。




(私論.私見)