第49回2021総選挙情勢考総論

 更新日/2017(平成29).10.13日

 参考サイト「阿修羅政治版」、「宮地健一の共産党問題」、「ザ・選挙立候補予定者」その他

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、2017衆院選の選挙情勢総論を解析しておくことにする。

 2017.10.15日 れんだいこ拝


【2021総選挙議席予想】
 立候補者は小選挙区857人、比例代表194人(重複立候補を除く)の計1051人で、小選挙区289、比例代表176の計465議席を争う。11月1日未明までに大勢が判明する見通しだ。立候補者は小選挙区857人、比例代表194人(重複立候補を除く)の計1051人で、小選挙区289、比例代表176の計465議席を争う。11月1日未明までに大勢が判明する見通しだ。

 首相は、政権維持に必要な「自公両党で過半数(233議席)」を勝敗ラインに掲げている。公示前勢力は自民276議席、公明29議席の計305議席だった。毎日新聞の取材では、目標達成が視野に入っている。注目されるのは、自民党が2012年の衆院選以降維持してきた、同党単独の過半数を確保できるかどうかだ。自民党が230議席前後の場合、公明党の議席数を加えても、国会の常任委員会の委員長ポストを独占したうえで過半数を握る「絶対安定多数」(261議席)の確保が微妙になる。 与野党は、全国の接戦区のてこ入れに躍起だ。首相は29日、鹿児島、宮崎、千葉の3県を遊説して支持拡大を訴えた。30日は東京・大井町で「最後の訴え」に臨む。公明党の山口那津男代表は29日は東京都内を回った。

 立憲民主と共産、国民民主、れいわ新選組、社民の野党5党は213小選挙区で候補者を一本化し、与党に対抗している。立憲の枝野幸男代表は29日、北海道や東京都で政権交代を訴えた。他の4党も、それぞれの重点区で票の掘り起こしを図った。

 他党から距離を置く日本維新の会は公示前勢力の11議席から大幅な上積みを狙う。「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」も議席確保を図る。【小山由宇】  

【各党の責任数値と選挙見通し】
 「2021.10.30日現在の各党の責任数値と選挙見通し」は次の通り。 
政党名 現有議席 予想  責任数値と選挙見通し
自民党 276→304 132  自民は全289選挙区のうち130前後で優位に戦いを進めている。約2割の60程度の選挙区で立民などと接戦になっている。競り負けが増えれば単独過半数を維持できない可能性があり情勢は予断を許さない。全体では公示前から30議席以上は減らしそうだ。
接戦は都市部で多く、閣僚経験者の苦戦も目立つ。東京都では前回、自公が25選挙区中20を制したが、今回は16で野党側が優位か接戦となっている。
公明党 29→31 24 公明は選挙区の前職9人全員の当選が目標だが、危うくなっており、比例とあわせて公示前(29議席)の維持が焦点となりそうだ。自民、公明両党での過半数獲得を目指す。麻生政権は、「自公で過半数(241)割れなら退陣」必死の局面。
維新  維新は拠点の大阪で、19ある小選挙区の半数以上を制しそうだ。比例選でも20議席台に乗せる可能性があり、公示前の11議席から3倍超をうかがう。
立憲 110→112 140  立憲は、優勢な小選挙区を序盤の30から七つ増やすなど公示前の110議席から30近く増やす可能性がある。ただ、94人が接戦を演じており、情勢は流動的だ。比例選では40議席を超える見通しとなっている。

国民民主 8→5 11  国民民主党は、公示前の8議席を確保できるかどうかが焦点だ。
共産党 12→9   共産党は沖縄1区で優位に立ち、比例選でも2桁の議席確保を狙う。公示前の12議席は上回る勢いだ。

 
社民党 6→7 11  
れいわ  

【選挙構図考】
 2017衆院選は、「自民・公明」、「希望・維新(無所属を含む)」、「共産・立憲民主・社民(無所属を含む)」による3極構図が軸となる。全国289の小選挙区のうち、3勢力の各1人が立候補する「三つどもえ型」は177にのぼる。「三つどもえ型」のうち、与党、希望、立憲が1議席を争う「与党VS.希望VS.立憲」のタイプが少なくない。また、「与党VS.維新VS.共産・立憲・社民」は、維新との選挙協力が決まって希望が公認候補を立てなかった大阪の選挙区で主に見られる構図。立憲前職と維新前職が対決する大阪10区が典型例だ。「与党VS.立憲・共産・社民」の構図である「一騎打ち型」は47選挙区。そのほか、3勢力の候補者が入り乱れる「分裂型」の選挙区もある。

 三つどもえの構図は、先月25日に小池氏が希望結党を表明したことがきっかけで生まれた。その後、民進が希望への合流を決め、事実上解党。民進前職や新顔、元職の多くが希望に移った。ところが、希望側が民進からの合流組を選別する「排除の論理」を持ち出したことから、民進側が分裂。小池氏が合流を認めないとみられたリベラル系が中心になって立憲を立ち上げた。さらに、野党共闘に力を入れる共産が立憲、社民と重なる選挙区で次々と擁立を取り下げたため、3極化が進んだ。
 このうち、137選挙区、8割近くで与党が優勢だ。「希望・維新」が優勢な選挙区は14、「共産・立憲・社民」の候補が優勢な選挙区は13にとどまる。希望は民進党出身の前職を「安全保障法制容認」などを踏み絵に選別した。このため、立憲とは候補を一本化している共産も希望には積極的に対立候補を擁立している。希望の候補が立つ選挙区の多くは野党分裂の三つどもえの構図になっている。結果的に希望は自民党に加え、立憲と共産の2野党から挟み撃ちにあっている形で、これが希望が伸び悩む一因だ。希望の細野豪志元環境相は15日、「立憲と共産が組むなどそれぞれの党の動きはいかんともしがたい」と厳しい表情で語った。
 共産党は立憲民主党や社民党が候補を立てた選挙区を中心に67候補を取り下げた。

【女性戦物語考】
 1名物語としては、埼玉4区の「ハゲ発言の」の無所属/豊田真由子。神奈川12区の立憲民/阿部知子69。愛知7区の不倫渦中の無所属/山尾志桜里。福井1区のウソツ禍の自民/稲田朋美。大阪10区の立憲民/辻元清美。大阪12区の自民/佐藤ゆかり。

 2名物語としては、北海道11区の自民(公)/中川郁子と立憲民/石川香織。新潟4区の自民(公)/金子恵美と民進系無所属(社)/菊田真紀子





(私論.私見)