第47回2014総選挙考

 (最新見直し2014.12.03日)

 参考サイト「阿修羅政治版」、「宮地健一の共産党問題」、「ザ・選挙立候補予定者」その他

 (れんだいこのショートメッセージ)
 本サイトで第47回2042総選挙の動きを追跡することにする。

 2014.12.03日 れんだいこ拝


衆議院解散、公示投開票日
 2014.11.21日、衆議院が解散された。「11.21日、衆議院解散、12月2日公示14日投開票」となった。衆議院選挙定数は475。 475(小選挙区295、比例代表180)を12日間で争う。
選挙区 比例区 合計 重複 公示前
295 180 475
自民 283 341 352 272 293
民主 178 197 198 177 62
維新 77 83 84 76 42
公明 9 42 51 31
次世代 39 45 48 36 19
共産 292 42 315 19 8
生活 13 19 20 12 5
社民 18 24 25 17 2
改革 0 4 4 0
諸派 5 44 49 - 0
無所属 45 - 45 - 17
959 841 1191 609 479

定数は今回から5減。公示前は欠員1。解散後の党派異動を含む

 立候補者
小選挙区 比例 重複 合計
小計 小計 小計 小計
自由民主党 267 2 14 283 277 6 58 341 256 2 14 272 288 6 58 352
民主党 61 78 39 178 61 83 53 197 60 78 39 177 62 83 53 198
維新の党 39 10 28 77 40 12 31 83 38 10 28 76 41 12 31 84
公明党 9 0 0 9 22 0 20 42 0 0 0 0 31 0 20 51
次世代の党 16 2 21 39 18 2 25 45 15 2 19 36 19 2 27 48
日本共産党 2 1 289 292 7 1 34 42 2 1 16 19 7 1 307 315
生活の党 5 4 4 13 5 9 5 19 5 4 3 12 5 9 6 20
社会民主党 2 1 15 18 2 1 21 24 2 1 14 17 2 1 22 25
新党改革 0 0 0 0 0 0 4 4 0 0 0 0 0 0 4 4
幸福実現党 0 0 0 0 0 0 42 42 0 0 0 0 0 0 42 42
支持政党なし 0 0 0 0 0 0 2 2 0 0 0 0 0 0 2 2
世界経済共同体党 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
犬丸勝子と共和党 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
減税日本 0 0 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2
みらい党 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
無所属 16 3 26 45 0 0 0 0 0 0 0 0 16 3 26 45
417 101 441 959 432 120 289 841 378 98 133 609 471 117 603 1191
 衆院選の期日前投票が3日午前、全国で始まった。投票日の14日に仕事や旅行、レジャーなどの理由で投票できない有権者は、13日までの原則午前8時半から午後8時まで、各市区町村に設置された期日前投票所で投票できる。 期日前投票は、投票率向上を目指して2003年12月施行の改正公職選挙法で導入され、衆院選では05年から実施されている。制度は定着しつつあり、12年の前回選(選挙区選)では1203万8237人が期日前投票を行い、全投票者に占める割合は19・52%に上った。

選挙戦へ向けた各党の訴え、党首第一声
 12.02日、衆議院解散に際して発した各党の訴えを確認しておく。
政党名  代表者 議席数  キャッチコピー  れんだいこ評
自民党
安倍総裁
景気回復、この道しかない。  子供騙しのアベノミクスを自画自賛。
民主党
海江田代表
今こそ、流れを変える時。  アベノミクス批判。
維新
江田代表
身を切る改革。実のある改革。  子供騙しの景気回復論を自画自賛。
公明党
山口代表
いまこそ、軽減税率実現へ。  気色の悪いヌエ政治の自画自賛。
次世代
平沼党首
次世代が希望を持てる日本を
共産党
志位委員長
暴走ストップ! 政治を変える  無気力批判と自画自賛。
生活
小沢代表
生活者本位の国へ。
社民
吉田党首
平和と福祉はやっぱり社民党
改革
荒井代表
豊かな社会へ

【主な争点をめぐる9党の公約】
 経済政策&集団的自衛権&原発のあり方
自 民  企業収益が増え、雇用や賃金の増加を伴うアベノミクスの好循環の流れを止めず、全国へ広げる7月の閣議決定に基づき、平時から切れ目のない対応を可能とする。安全保障法制を速やかに整備原子力は安全性の確保を大前提に、重要なベースロード電源との位置付けの下、活用していく。
民 主 アベノミクスからの転換。「厚く、豊かな中間層」を復活させ、持続的な経済成長を実現専守防衛と平和主義を堅持。集団的自衛権の行使を容認した閣議決定は撤回2030年代の原発ゼロに向け、再生可能エネルギーの導入など、あらゆる政策資源を投入
維 新 アベノミクスでは経済再生も国民生活を守ることもできない。規制改革や地方の活力で成長性高める自国への攻撃か他国への攻撃かを問わず、現行憲法下で可能な自衛権行使を具体化し、法整備を実施電力自由化の推進や発送電分離と電力市場取引の拡大などで原発はフェードアウトへ
公 明 2017年4月の消費税率10%への引き上げと同時に、軽減税率の導入を目指す安全保障法制の整備は、7月の閣議決定を的確に反映した内容になるよう政府・与党で調整原発の新設を認めず、40年運転制限制を厳格に適用。原発に依存しない社会・原発ゼロをめざす
次世代 アベノミクスは基本的に是とするが、軌道修正が必要。道州ブロック単位の規制改革などを行う集団的自衛権の憲法解釈を適正化。自衛権行使の要件を明確化する安全保障基本法制の整備電源構成の多様化による脱原発依存体制を構築。次世代型原子炉など原子力技術を維持
共 産 消費税10%は先送りではなく中止。富裕層や大企業への優遇を改め、約20兆円の財源確保海外で自衛隊が米軍とともに戦争をする、憲法違反の集団的自衛権行使の閣議決定を撤回させる原発再稼働を行わず、廃炉に向かうことを決定し、原発ゼロを実現。原発輸出はただちに中止
生 活 国民本位の経済に政策をシフトし、失われた中間層を取り戻す。家計収入の増大こそ最優先課題憲法改正なき集団的自衛権の行使容認は憲法9条にのっとり、断固反対原発の再稼働や新増設は一切容認しない。エネルギーの地産地消で脱原発を実現
社 民 アベノミクスによる生活破壊を許さず、拡大した格差を是正。消費税は5%に下げる「戦争できる国」に向かう集団的自衛権の行使を容認する閣議決定は撤回を求める原発再稼働は認めず、脱原発社会の実現を目指し再生可能エネルギーを促進
改 革 アベノミクスを支持。家庭への投資など成長戦略「家庭ノミクス」を追加。法人税は25%に下げる国民の命や人権・くらしを守るために安全保障法制は必要。国民への説明と外国への配慮が大事原発に依存してきた矛盾を乗り越える「超・原発社会」を創造。原発は不要、再稼働の必要性もない

【各党の比例選重複立候補模様】
 自民党総裁の安倍首相(山口4区)は重複立候補せず。民主党の海江田代表(東京1区)や野田前首相(千葉4区)、菅元首相(東京18区)が比例選に重複立候補。海江田氏と菅氏は前回、選挙区で敗れ、比例復活した経緯がある。維新の党の江田共同代表(神奈川8区)は重複立候補せず。小選挙区制が導入された1996年の衆院選以来、小選挙区単独で出馬してきた生活の党の小沢代表(岩手4区)は今回初めて比例選にも重複立候補した。

 不破氏も9年ぶり街頭に…共産「絶好の機会」
 

 2006年に議長を退任してからも党の「理論的支柱」という存在感は大きく、グレーのコート姿で街宣車に上がり、マイクを握ると支持者から「おおー」というどよめきが起こった。

 舞台は、祇園祭の山鉾やまほこ巡行ルートでもある京都市・四条河原町交差点。不破氏は「日本のやった侵略戦争を認めない。ヒトラーを擁護するネオナチと同じ勢力に今の自民党は乗っ取られている」と自民党を批判。返す刀で、「我が党以外の野党の現状は惨たんたるものだ」とばっさり切り捨てた。弁舌の鋭さは健在で、集まった数百人の聴衆からは何度も大きな歓声が上がった。11日には沖縄でもマイクを握る。

 不破氏は、「京都の激戦ぶりを聞いて、矢も盾もたまらず駆けつけた。京都は日本を動かす大きなうねりのたびに先頭に立ってきた」と気勢を上げた。京都府は、1996年衆院選の京都3区で共産党が最後の小選挙区議席を獲得したところだ。ここまで好調が伝えられる今回の選挙戦で、18年ぶりの小選挙区勝利を目指す。民主党が政権交代の旗を降ろし、第3極も前回衆院選のような勢いがなく、「絶好の機会」(党関係者)というわけだ。

 しかし、小選挙区比例代表並立制の導入以降、共産党は自民、民主の2大政党の間で埋没し、低落傾向にある。「共産党の勢いは一過性で他の野党が批判の受け皿にならないための一時的な現象」(民主党ベテラン)との見方は強い。

 2014年12月11日 10時56分 Copyright © The Yomiuri Shimbun











【「期日前投票の闇 権力は当選を操作できる」考】
 「田中龍作ジャーナル」の2009.9.3日付けブログ「期日前投票の闇 権力は当選を操作できる」を転載する。
 期日前投票の闇 権力は当選を操作できる    首長の指令受け、選管スペアの用紙使い投票すり替え?
 田中龍作2009/09/03

 8月30日に行われた衆院選挙のある選挙区で「選挙に不正があったのでは」と一部の有権者が追及の構えを見せている。この選挙区の首長は地元選出の自民党有力議員の木偶人形というのが定説だ。独裁者で鳴る知事の傀儡とも言われている。選挙は自民と民主系候補の一騎打ちとなり、接戦が伝えられていた。一部の有権者が疑惑を抱く根拠は、メディアの出口調査では、自民候補がわずか0.6~1ポイントのリードであったにもかかわらず、3万票もの大差で勝利する開票結果となったからである。
 
 期日前投票期間中、投票箱は夜間、選管に置かれる(写真と本文は関係ありません。神山玄太撮影)このケースで不正操作が行われるとすれば、期日前投票が考えられる。投票日当日の投票箱は投票が終わるとただちに開票所に持ち込まれる。開票は公開の場(公立体育館がよくあてられる)で行われるので、この間の不正は考えにくい。有権者を大量に買収していたとしたら出口調査で「自民候補がわずか0.6~1ポイントのリード」とはならない。

 期日前投票は公示日の翌日から投票日前日まで行われる。今回の衆院選挙では8月19日から29日までの11日間、実施された。毎日、午後8時に投票が終わると投票箱は選挙管理委員会(選管)に保管される。選管は役所の組織であり、普通役所の建物の中に置かれる。投票箱は毎日投票が終わるとフタが締められ鍵がかけられる。この鍵も選管に保管される。

 想定され得る不正の手口は―ー

 投票箱と鍵の保管場所を知る人物が選管に忍び込む→当選させたい候補者の名前を記入した投票用紙とライバル候補の名前が記入された投票用紙を同じ枚数だけ差し替える。投票した有権者を選管がチェックし、選挙立会人がそれを監視しているからだ。投票箱の中の投票用紙の数はあくまで工作前と同じでなければならない。投票用紙は各選管で見込まれる投票率よりはるかに多めに用意しているので、それを工作に使う。ちなみに7月の東京都議会議員選挙で都選管は有権者の9割にあたる約900万枚を用意した。投票率は54%だったので、約360万枚が余った。

 20年余りも前、和歌県に「月光仮面」を称する男性がいた。月光仮面は選挙の度に開票所に現れ投票用紙をチェックするのだ。彼は選管によるカウントに不正がある、と主張していた。公開の場で行われているし、民間の選挙立会い人も監視しているので一般には考えにくい。だが、期日前投票の投票箱の中身を差し替える方法による不正工作では、立会人の目は届かない。同一の筆跡とならないように多くのスタッフで左手で書いたり、わざと崩して書いたりすれば、形跡らしきものは残らない。念のために手袋をして工作すれば指紋は残らない。選挙違反事件なのに警察の捜査一課の鑑識班が出動することもあるが、そうなっても指紋は検出されずに済む。

 選挙の勝ち負けが死活に関わる人達がいる。土建業者などがそうだ。生活のために彼らはどんな危ない橋でも渡る。今は影を潜めた現金買収の「打ち込み屋」のほとんどが建設関係の人間だったように。件の自民有力議員も土建業者が選挙を支えている。

 れんだいこのカンテラ時評№1076  投稿者:れんだいこ 投稿日:2012年11月25日
 来る衆院選の公明正大な投開票考

 田中龍作ジャーナルの2009.9.3日付けブログ期日前投票の闇 権力は当選を操作できるが重要な指摘をしている。それによると、戦後来なかった後進国特有の選挙不正が最近流行っている感があるとの事。その手口は、当日投票分では考えにくいので期日前投票分が怪しいとの事。

 期日前投票の投票箱は選管に保管され普通は役所の建物の中に置かれる。当然、投票箱には鍵がかけられるているが、問題はその鍵の保管である。鍵の保管がルーズであれば差し替えられる可能性があると云う。こうなると、鍵の保管を選管にのみ任せていて大丈夫なのかと云う問題が発生する。少なくとも常時監視人を置き、且つ選挙期間中、修正の効かないビデオ撮影をしておく必要があるのではなかろうか。当然、選管がこれをチェックし報告せねばならない。

 今までの日本ならこういう心配は必要なかった。政権与党がそのような選挙不正を潔しとしなかったからである。しかし今の日本は違う。何が起こるか何をされるか分からない。例えば、小泉政権時代の神奈川選挙区であったと記憶するが、投票者数より投票数の方が多かったという事例が報告されていた。勝敗には関係なかったが起ってはならないことが見逃されている。

 国政選挙とは違うが、菅と小沢の一騎打ちとなった民主党代表選で、党員票の集計が外資系の民間会社に請負され、その党員票が後で再チェックされるどころか廃棄処分されている。この問題もスル―されたままである。従来ならあり得ないアンフェアなことが最近起りつつある。こういうことを知っておく必要があろう。来る2012衆院選の12.4日公示前に、この辺りの事を打ち合わせておくべきではなかろうか。

 結論的に云えば、選管をチェックする体制を敷かねばならない、特に期日前投票箱の保菅について万全を期さねばならないと云うことである。不正が為された場合の当事者の処分、選管の責任を明確にしておかねばならないと云うことである。この問いなくして選挙に突入するのは怖いと思うのは、れんだいこだけだろうか。

 jinsei/ 
















(私論.私見)