第46回2012総選挙、民主政権取り王手大詰め寄せ考その1

 (最新見直し2012.11.29日)

 参考サイト「阿修羅政治版」、「宮地健一の共産党問題」、「ザ・選挙立候補予定者」その他

 (れんだいこのショートメッセージ)
 本サイトで第46回2012総選挙の動きを追跡することにする。

 2012.7.17日 れんだいこ拝


【原発論で測る各党の立ち位置、各党の原発政策比較「脱原発度ランキング」】
 各党の原発政策比較「脱原発度ランキング」をしておく(「★阿修羅♪政治・選挙・NHK139」の「各党の原発政策を調べてみました(東京新聞をもとに、公約や党首のスタンスから)」その他を参照する)。

 反原発、原発当面続投、原発推進に至る各党序列。
 脱原発早期型
国民の生活が第一 10年後の脱原発

脱原発を国是にしたドイツに倣え。

新党大地・真民主 脱原発 「大地にかえり、大地に学ぶ。反原発の立場だ」(鈴木宗男代表)。
みどりの風 脱原発 「事故が収束していないのに再稼働を決めたのは世界や歴史に対する恥。国民生活を根底から覆す原発はなくすべき」(谷岡郁子共同代表)。「時代の歯車を回していきたい」と脱原発社会実現の先導役になるとの意欲を表明した。
新党日本 脱原発 田中康夫代表が官邸前の脱原発デモに参加している。議員は田中代表一人。
社民党 20年後の脱原発 20年までに原発ゼロ、50年には自然エネルギー100%に。
共産党 脱原発 「平和利用的推進」を掲げていた時期もあり整合しない。
 脱原発長期型
みんなの党 自然淘汰式脱原発 「即時原発ゼロを実現する」とも云うが自然淘汰論も云うなど一定しない。
減税日本 河村たかし名古屋市長が代表を務め、脱原発を売りの一つにしていたが、原発容認の石原新党との合流を決めるなど政策がコマーシャルになっている。
国民新党 将来目標式脱原発 脱原発を将来目標とし、教育・科学技術立国にふさわしい新エネルギーの研究開発を推進する。
10 日本維新の会 30年代までに脱原発 「30年代までに既存の原発全廃。輸出は促進する」なる二枚舌。
11 公明党 40年後の脱原発 「新規着工は認めない。既存の原発は2030年までに3分の2を廃炉、40年後に原発ゼロに」。
 原発続投型
12 新党改革 安全運用論 「原発の安全基準をさらに厳しくすることが最低限必要。同時に電力の無駄遣いをやめる必要がある」(舛添要一代表)現在参議院議員2名。
13 民主党 30年代までに脱原発 「2030年代に原発稼働ゼロ」、「脱原発依存を早期に実現。原発に代わる再能エネルギーの導入促進」。「原発ゼロ」までを確約したわけではない。脱原発依存論を唱えながら急ぐ必要もなかった原発再稼働に踏み切るなど本音が分からない。
14 自民党 安全運用論 「再稼働は安全第一の原則で判断。全原発で3年以内に結論を出す。10年以内に新たなエネルギーの安定供給構造を構築」。
15 太陽の党 脱原発短絡論 「どれだけエネルギーがいるかを議諭しないで是か非か、は乱暴」、「開発した技術体系を放り出すのはおろかだ」(石原慎太郎共同代表)。

11.16選挙戦へ向けた各党の訴え

 11.16日、衆議院解散に際して発した各党の訴えを確認しておく。(「選挙戦へ向けた各党の訴えは」その他参照)

政党名 議席数  訴え
民主党 野田首相「政治生命を懸けた社会保障と税の一体改革を実現する際に、『近いうちに国民に信を問う』と言った約束を果たすために解散した。政治は、筋を通すときには通さなければならず、そのことで国民の政治への信頼を回復できると判断した。東日本大震災からの復興・復旧と原発事故との戦い、それに経済の再生はまだ道半ばだ。こうした道半ばのテーマをさらに前に進めていけるのか、従来の古い政治に戻るのかが問われる選挙だ」。
自民党

安倍総裁「この3年間、自民党の結党の理念を見つめ直し、きょうに備えて政策を鍛え上げてきた。強い経済を取り戻すこと、外交の立て直し、教育の再生を具体的に訴えるとともに、安心できる社会をつくるために信頼できる社会保障制度を構築することを訴えていきたい。強い経済を取り戻すことは、強い社会保障や活力ある地方をつくることにもつながり、震災からの復興に大きな力になる。外交では、民主党政権で大きく傷ついた日米同盟の信頼関係を回復させることを訴えたい」。

国民の生活が第一 小沢代表「『3年前に国民と約束したことをしっかりと守らなくてはならない、国民の生活をしっかりと守っていかなければならない』という信念のもとにきょうを迎えた。最後までこの考え方を国民にぶつけていかなければならない。必ず、われわれのひたむきな思いは国民に受け入れられ、支援してもらえると確信している。大変厳しい選挙戦ではあるが、全力で戦い、1か月後にお互い、この場で顔を合わせることを誓い合って頑張っていきたい」。
公明党

山口代表「民主党は、政権運営でさまざまな試みがすべて失敗に終わり、マニフェストに掲げた政策もほとんど実現できず総崩れだった。この3年間の民主党政権の失政を反面教師として国民の期待に応えることができるよう、具体的な政策を訴えて日本再建の先頭に立って頑張りたい。震災や原発事故を踏まえ、全国的な防災・減災の取り組みについてソフトとハードの両面の対策を掲げて戦いたい。また、再生可能エネルギーの普及や省エネの推進など、新しいエネルギー政策の在り方を問いかけたい」。

共産党

志位委員長「民主党に託された政権交代への願いがことごとく裏切られた3年間だった。アメリカ言いなり、財界中心の自民党型政治に縛られ、抜け出す意思も力もなかった。今回の解散は消費増税や原発の再稼働など国民の利益に反する政治をやってきたことへの批判と怒りが強まったなかでの『追い込まれ解散』だ。共産党は確かな綱領を持ち、消費税に頼らない財政や、即時原発ゼロに向けた提言を示し、政治を国民が担う方向に動かすために行動する党だと訴える」。

みんなの党

渡辺代表「衆議院の1票の格差を是正するための法案は成立したが、選挙区の区割りが変更されないままの解散で、明らかに『違憲解散』だ。また、民主党が無くなっても構わないという『滅びの美学解散』だが、一皮めくれば、選挙後に、民主、自民、公明の3党の談合体制を続けようという『延命解散』だ。われわれは消費増税の前に経済成長、中央集権ではなく地域主権、原発続行ではなく原発ゼロを訴えて支持を獲得していく」。

社民党 福島党首「野田総理大臣による『破れかぶれ解散』だ。脱原発に向けた行程表を作ることなど重要な課題については投げ捨てて解散をした。民主党と自民党のトップ同士の党首討論で解散が決まったことは、まさしく醜悪で、選挙制度という民主主義の根幹を解散の取り引きに使った、野田総理大臣と自民党の安倍総裁は憲政史上の汚点を作った。脱原発や反消費税増税、反TPPで、本気で汗をかいて頑張る政党であるということを訴えたい」。
日本維新の会

松野国会議員団代表「与党になろうとも野党になろうとも、3年間の民主党政権でできなかった、既得権や税金の無駄遣いに切り込んでいく。橋下代表が大阪府知事時代から取り組んできた国の統治機構改革、究極の行政改革を訴え、有権者の支持を得たい」。

減税日本 河村代表「民主党政権は経済政策を間違い、景気が下がっているなかで増税したことで支持率が下がったのを分からないといけない。次の衆議院選挙では商売を盛んにし、民間が設備投資のために、銀行でカネを借りられるような世の中を作っていこうということが一番のポイントだ。そのためには、やはり大きなグループを作らなければならず、東京、大阪、それに名古屋が一緒になって戦っていくことが大事だ」。
国民新党 自見代表「衆議院の解散で身の引き締まる思いだ。国民新党は小さな政党だが、大きな政党と連立を組み、触媒の働きをしながら、郵政事業の見直しを行うことができた。日本国のぶれない羅針盤として、この国を引っ張っていくために、少数といえども全員が当選できるよう、全力で頑張りたい。衆議院選挙では、政治の主人公は『市場』ではなく『人』だということや、教育立国の必要性を訴えていきたい」。
新党大地・真民主

鈴木代表「衆議院選挙は、それぞれの地域政党が本拠地を尊重しつつ協力するのが望ましく、潤滑油の役割を果たしたい。新党大地・真民主は北海道に根を張る政党であり、北海道の特性を踏まえた政策をしっかりと訴えるとともに、脱原発も訴えていきたい。また、脱原発を進めるための裏づけとなるエネルギーのひとつである天然ガスを産出するロシアとの関係を強化することを掲げたい」。

太陽の党 平沼共同代表「全力を尽くして必ず選挙で勝つように努力したい。大きな流れを作るために第3極の合流は避けて通れないので、勝てる候補者をたくさん立てて、国民に訴えていきたい。たくましくてしたたかな国づくり、中央の官僚制度の見直し、日本経済の底上げという3つの点で意見集約を図り、そのほかの問題に関してはお互いに議論をしながら、国民にとって何が一番いいかを模索していく必要がある」。
みどりの風 谷岡共同代表「大震災の被災者の生活や景気の問題などが山積みのなかで、国民を無視し、自分を総理大臣に押し上げてくれた仲間も無視した、ひとりよがりの『わがまま解散』だ。民主・自民・公明の実質3党の連立で、国会のその他の声を無視して、密室で消費増税などが決まってきており、一部の人たちが牛耳ってきた政治や予算を国民に取り戻さなければならない」。

 れんだいこのカンテラ時評№1072 投稿者:れんだいこ 投稿日:2012年11月17日
 「野田れ死に解散」の裏事情奇怪考

 2012.11.14日、野田首相は、自民党総裁・安倍元首相との党首討論の際、突如として11.16日の衆院解散を宣明した。この結果、「11月16日解散、12月4日公示、12月16日投開票」が決まった。討論の直後でも、輿石幹事長は「16日解散なんてできるのか? 法案が上がるのか」と周囲に語っていた。ところが一気呵成に進む。11.16日、衆議院本会議で横路衆議院議長が解散詔書を読み上げ、憲法7条に基づいて解散された。

衆院解散については、8.8日の谷垣・前自民党総裁との密談に於いて「近いうちに信を問う」の縛りはあったものの、その谷垣が自民党代表選の立候補すらできず引きずりおろされ、「政界約束」を廻って攻める自公対逃げる民主の綱引きが延々と続く中で翌年の衆参同時選挙さえ囁かれ始めていた。この雰囲気の中で野田が「12月16日解散」に踏み切った。この裏に何があったのか、あるのかを解析せずんば政治評論には成り得まい。

 思えば、2009政権交代で与党となった民主党は、初代の鳩山政権から一貫して次から次へとマニュフェストを反故にした。二代目の菅政権の頃からマニュフェストになかった消費税増税に取り組み始め、三代目の野田政権となると政治生命を懸けるとまで公言し自公民連合で法案を可決させた。その過程で政権交代の大立役者小沢どんに対するバッシングを与野党で継続し、消費税増税時に法案反対を理由として追放し、政権交代で打倒した筈の自公との連立を組むと云う反動政治に邁進している。

 各種世論調査での支持率が20%を切る状況下で、「赤字国債発行法案の今週中の成立と衆議院の一票の格差是正、定数削減を来年の通常国会までに実現させることを確約すれば、あさって16日に衆議院を解散しても良い」と述べ、野田首相の独断解散宣言となった。それまでの輿石幹事長の説得、友党の国民新党の下地幹事長の意向を無視しての衆院解散強行となった。ちなみに首相が衆議院の解散時期を国会審議の場で予告することにつき政治史上類例がない。

 この間、並走して第三極づくりが始まっていた。その第三極も本来なら小沢派が結党した国民生活第一党が当るところ徹底的に無視され、まだ国政議席を持たない大阪維新の会、東京石原新党が持て囃され、あたかも第三極であるかのようにマスコミに喧伝されつつ俄か仕立てで形成されたものである。野田の解散宣明の前日、石原新党が太陽の党として結成されている。これを見れば全てが奥の院のお膳立てで事が進められていることが判明する。

 それはともかく選挙のゴングが鳴った。ガラガラポンで、どの政党が出てくるのか予断が許されない。真の第三極である国民生活第一党のオリーブの木連合、その果てにある小沢政権誕生の道筋が作れるのか、この辺りの成り行きが興味深い。以上より、解散名を「野田の野田れ死に前、逆噴射解散」(略して「野田れ死に解散」)、選挙名を「ガラガラポンでどの政党が出てくるのか選挙」(略して「ガラポン選挙」)と命名する。選挙は現代のお祭りで、いつもそれなりに面白い。

 「野田れ死に解散」の経緯が判明してきたので確認しておく。野田首相の16日衆院解散を事前に知っていたのは岡田副総理、藤村官房長官の二名とされている。他に黒子が数名いるものと思われる。少なくとも表明前日の13日には伝えられていた。輿石幹事長には14日の党首討論直前まで伏せられていた。この経緯を確認する。

 首相が年内解散を決意したのは、11.5、6両日にラオスで開かれたアジア欧州会議(ASEM)首脳会議の直前だった。藤村官房長官が、自民党幹部に「首相がラオスで踏み込んだことを言う」と電話で伝えている。首相は5日夜の同行記者団との懇談懇でこう述べた。「特定の時期を明示した約束はないが、『近いうち』(に信を問う)と言ったことは事実だ。その責任は重く感じている」。8日夜、首相公邸での各府省政務官との会食を終えた首相は岡田を残し1時間半、話し込んでいる。「自分は、嘘が一番嫌だ。約束はきちんと果たす」。首相は岡田にこう伝えていた。

 この間急きょ環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)問題が浮上し、民主党内に反対論が高まりつつあった。11日夜、首相は公邸に輿石幹事長を招き年内解散の意向を伝えた。輿石は首を縦に振らなかった。13日、民主党常任幹事会で年内解散への反対論が相次ぎ、輿石が「常任幹事会の総意」を首相に伝えている。その夜、首相が岡田に「16日に解散する」と述べている。輿石には党首討論直前になって「16日解散」を伝えている。これが判明する経緯の概要である。

 気になることがあるので記しておく。11.10日、野田は福岡市に視察に行き、その際に福岡市内の商店街を訪れ帽子を被っている。翌11日、東京都新宿区の地域子育て支援施設「子ども総合センター」に出向き、童話「おおきなかぶ」の読み聞かせ、続いて子供たちとじゃんけん遊びに興じている。帽子はユダヤ帽を、チョキはVサインを暗示しているとも受け取れる。要するに国際秘密結社が常用するサインを発信しているように思われる。れんだいこ推理によると、野田は、11..10-11日にかけて、この二つの仕草で仰せの通り衆院解散を敢行しますとサインしていたことになる。こう読み説かないと、何のいきさつと必要があってわざわざ野田が操り出し帽子を被り、Vサインをしたのか説明できない。

 思い返すのに、衆院解散の狼煙は10.25日の石原東京都知事の辞任劇だったのではなろうか。この日、石原は都庁で緊急記者会見を開き、都知事を辞職すると表明した。新党を結成し、新党代表として次期衆院選で比例区から立候補する意向も示した。80歳の高齢にも拘わらず怪気炎を挙げたが、石原の独断決意ではなく、これを仕立てた背後勢力が居ると見なすべきだろう。すぐさま「立ちあがれ日本」が合流し、大阪維新の会との同盟化に向かった。それはあたかも11.14解散に合わせて前日の13日にきっちり「太陽の党」を立ちあげたかのようである。

 解散機密情報は輿石幹事長をはじめとする民主党内には一切伝わらず、14日の党首討論の際の安倍自民党総裁の驚きぶりからすれば安倍自民党総裁をはじめとする自民党内にも伝わらず、石原新党と自民党の別系ルート側には伝わっていたことになる。この闇をどう理解すべきだろうか。これを、れんだいこの妄想的勘ぐりと云う者は云えば良い、追って真相が露呈しよう。

 なお、背後勢力が何故に衆院解散を急いだのかについては、ブログ2012.11.11たすけあい党声明「我々はどこに向かうべきか」で論じている。結論的に言えることは、こうして民主党壊滅の完全犯罪が完遂されたことである。その打ったては鳩山で始まり菅に引き継がれ野田で締めくくられた。とんだ政治災難お遊び劇であった。

 jinsei/


【石原新党と維新の会が合同】

 11.17日、日本維新の会は大阪市内で開いた全体会議で太陽の党との合流を決めた。太陽は解党し日本維新の会に合流、党名は「日本維新の会」で行く。新代表は太陽の石原慎太郎共同代表、橋下徹大阪市長は代表の座を譲り代表代行に就いた。石原が名を捨て実を取ったことになる。石原、橋下両氏がこの後、記者会見し、党運営の基本方針や基本政策などについて説明した。国会議員団代表には太陽の平沼赳夫共同代表を起用。松井一郎幹事長(大阪府知事)と浅田均政調会長は続投した。

 全体会議に出席した石原の弁は次の通り。

 「第三極では困る。第二極にならなければならない。小異を捨てて大同で団結し、最初の一戦を戦おう」。
 「この国は危ないぞと。何とかしてくれよ。誰か何とかしてもらいたいと。私は、一番大きな強い国民の民意だと思います」「プロ野球にはワンポイントリリーフというのがありますが、私はワンポイント先発のピッチャーですから、あとは皆さんに任せる。そのつもりでやろうじゃないですか」、「三極じゃないんだ、第二極をつくる。第二極を」。

 橋下の弁は次の通り。

 「石原総大将がわれわれのリーダーになったのだから、魂を込めて、あと1カ月、死に物狂いで戦っていく」。
 「今やらなきゃいけないのは、椅子を並べ変えること。そもそも今の椅子が古すぎて、この椅子自体を取り替えなきゃいけない。古い椅子のまんまで、ボロボロの椅子のまんまで、政治家が一生懸命椅子取りゲームをやっている。こんなことでは日本は動きませんよ」。

 定数480(小選挙区300、比例代表180)を30日間で争う。各党発表によると、16日午後6時半現在で、全国300の小選挙区に立候補を予定している人の数は、民主党224、自民党が280、国民の生活が第一59、公明党9、共産党270、みんなの党63、社民党18、日本維新の会8、減税日本5、国民新党3、新党大地・真民主2、太陽の党9、みどりの風1、新党日本1人、幸福実現党20、無所属が48人の合計1020名で、定員300に対する現時点での競争率は3.4倍となっている。全国を11のブロックに分けて行われる比例代表180に対して、比例単独立候補予定者は、16日午後6時半現在で、自民党1、公明党26、共産党16人、社民党3人、新党改革1人、幸福実現党20となっている。小選挙区と比例代表を合わせて候補者の数は1087名で、前回・3年前の衆議院選挙の候補者数1374名を300人近く下回っている。最終的な候補者の数はさらに増えるものとみられる。各党別総立候補者数は共産党288、自民党283、民主党249、国民の生活が第一69、みんなの党61、公明党35、社民党22、太陽の党10、日本維新の会9、減税日本5、国民新党、新党大地・真民主が各3、みどりの風2、新党日本、新党改革が各1、諸派22、無所属45。

 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK139 」の日比谷地蔵 氏の2012.11.17日付け投稿「英エコノミスト誌に「神風解散」と比喩される日本の衆参解散 日本は暗黒社会へ突入か」を転載しておく。
 野田佳彦も、選挙をやれば集団自殺になることはわかっているだろう。しかし、前原誠司やその後に出てきたアメリカの手先化した細野豪志のような人物、そして筋金入りのアメリカの手先政治家である長島防衛副大臣のような政治家、そして、自民党の憲法改正を悲願にしながらもアメリカにベッタリとくっついている安倍晋三、石破茂、そして橋下徹・大阪市長、石原慎太郎のような死にぞこないのファシストが、今後、日本を最悪の中国との激突の方向に誘導していき、TPPへの強制参加によって、日本は交渉で不利な立場を受け入れさせられるとおもわれる。

 日本はアメリカのリージョナル・エージェントとして、ASEANと連携して中国封じ込め遂行させられる。オバマ政権でネオコンが強くなろうが、反ネオコンが強くなろうが、変わらない。アメリカがお金を出したくないので、日本に軍事予算を増やさせる。そのために中国と日本をぶつける算段である。

 このような「親米・反中大政翼賛会」の樹立を止めることはもはや難しいだろう。減税日本すら右翼の石原慎太郎に迎合した。これは小林興起という政治家も河村たかしという政治家も右翼がかったところがあり、現状認識に甘いところがあるからだ。

 減税日本が増税=消費税11%を主張する維新の会に合流するために石原新党(太陽の党というふざけた名前だ)に吸収されるという。そういう時代なのだ。日本の政治全体が発狂を始めている。
 
 物事はドンドン悪い方向に進んでいる。野田首相の解散について、イギリスの雑誌「エコノミスト」は「神風解散」と呼んでいるという。これは、私に言わせれば「アメリカによって崖から突き落とされた解散」(選挙の崖)だ。アメリカが財政の崖から突き落とされないようにすむために世界を「戦争の崖」に突き落とすという国がアメリカだ。

 先日デイヴィッド・ペトレイアスCIA長官が突如、辞任してまった。彼はオバマ大統領が当選した直後、アメリカではブッシュ政権、オバマ政権の中でイラク、アフガニスタン、そしてCIAでの要職を歴任した。不倫問題が辞任理由になっているが、重要なのは不倫相手がイスラエル・ロビーにつながっている可能性が高いことだ。イスラエル・ロビーはアメリカのネオコン派につながっているが、ペトレイアスは、この女スパイにハニートラップに引っかかって、監視されていて、それがバレたかしたので、潰された可能性がある。ペトレイアスはネオコンだかそれとも現実派だか、巧妙にどっちつかずの態度を取っているが、CIA長官なので汚れ仕事もしている。このように、世界全体が一気に緊張している。

いずれにせよ、野田政権の解散が、いよいよアメリカが日本に大政翼賛会(大連立という名前の)を作らせて、自民・維新・公明、そして民主党とみんなの党の一部が政権を担うように仕組ん でいるとういうことだ。

 維新の会も選挙準備が間に合わないため、石原慎太郎を前に立てて、議席は取るはずだ。民主党の前原誠司、都知事だった石原慎太郎、そして維新の会の橋下徹の3人が、アメリカの受け皿になって、日本の政治をアメリカのジャパン・ハンドラーズの意のままになるようにコントロール下で動かされていつことがはっきりしたことだ。最悪な未来となることを恐れる。

 http://hellow42.blog.fc2.com/blog-entry-133.html  


【「羽田国交相を公認せず。首相が指示 民主、脱世襲を徹底」考】
 11.17日、野田首相(民主党代表)が、羽田孜元首相の長男で参院議員の羽田雄一郎国土交通相が引退する羽田元首相の後を継いで衆院長野3区からの立候補を検討しているのに対し公認を認めないことを党選対幹部に指示した。党執行部が近く、雄一郎氏に衆院へのくら替え見送りを求める。民主党は2009年衆院選のマニフェストに続き、今回のマニフェストでも「国会議員の世襲禁止」を打ち出す方針。党の内規でも、現職議員の配偶者、3親等以内の親族が同一選挙区から立候補することを禁じている。世襲禁止を徹底するためで、自民党に世襲候補が目立つことから、「政治改革」を選挙戦の争点の一つに据える狙いもある云々。

【「民主が「反消費増税なら公認せず 誓約書提出が条件」考】

【小沢どんの無罪確定】
 11.19日、資金管理団体「陸山会」をめぐる政治資金規正法違反事件で、小沢一郎「国民の生活が第一」代表(70)の一審無罪を支持した二審東京高裁判決に対し、検察官役の指定弁護士は19日、最高裁への上告を断念し、上訴権を放棄した。無罪が確定した。小沢代表は衆院選を前に、約1年10カ月ぶりに刑事被告人の立場から解放されることになった。元秘書の最初の逮捕から約3年8カ月を経て、陸山会をめぐる事件は、小沢代表本人については終結した。検察審査会の起訴議決に基づく強制起訴事件の判決確定は初めて。指定弁護士は同日の協議で、二審判決には憲法違反や最高裁判例違反などの適切な上告理由がないと判断。上告しない以上は刑事被告人の立場を長引かせるべきではないと考え、期限の26日を待たずに無罪を確定させた。小沢どん裁判につき検察官役の指定弁護士が最高裁への上告を断念、上訴権を放棄し無罪が確定した。容疑段階で刑事被告人として弾劾し様々の 嫌がらせをして来た各党、議員の説明責任が伴うだろう。特に赤旗スクープで検 察とのタイアップ声明した日共、活動停止させた岡田の責任は重い。

【亀井新党結成される】
 11.19日、亀井静香前国民新党代表は、記者会見で、新党「反TPP・脱原発・消費増税凍結を実現する党(略称・反TPP)」を結党することを発表した。代表は民主党に離党届を出した山田正彦元農林水産相。亀井氏は幹事長に就任した。

【鳩山元首相の政界引退】

 11.21日、鳩山由紀夫(65)元首相が、2012衆院選に出馬せず引退することを決めた。野田首相と会談し正式に不出馬を伝える。鳩山元首相は、解散翌日の17日には選挙区の北海道9区に選挙事務所を開き、出馬する気マンマンだった。不出馬を決めたのは、官邸筋から〈TPP参加〉と〈消費増税〉に賛成するのかどうか“踏み絵”を突きつけられ、これに反発したことによる。野田首相は、記者団に『どんな立場の人だろうが党の方針に従わない者は公認しない』と述べており、自分の信念を曲げてまで執行部に屈しないと最後に意地を見せたことになる。


れんだいこのカンテラ時評№1074  投稿者:れんだいこ 投稿日:2012年11月21日

 野田系進駐軍の「公認踏み絵制」を嗤う

 各党が12.16日投開票2012衆院選に向けて猛烈ダッシュしている時、政権与党の民主党の逆走が止まらない。長野3区で、羽田元首相の引退に伴う地盤引き継ぎとして、長男にして現参院議員、国土交通相の羽田雄一郎に譲ろうとしたところ世襲禁止規定に触れるとして認めず、結局不出馬となった。後任はこれから決めると云う。世襲禁止規定を現議員にまで及ぼすとは異常と云うべき厳格化であろう。羽田元首相が小沢どんと並ぶ角栄の直弟子であることを考えると根の深い嫌がらせと云うことになる

 北海道9区では、民主党生みの親にして2009政権交替による民主党初代首相の鳩山氏が公認を貰えず引退を余儀なくされた。過去に自ら首相辞任と同時に政界引退すると公言していたこともあり却ってすっきりした面はあるが、生みの親にして元首相たる者を公認しないとは釈然としない政界引退劇ではなかろうか。こういう調子であれば今後何が起こるか分からない。野田系党中央が正気でないのは確かであろう。こちらも後任はこれから決めると云う。

 この一連のゴタゴタに何を感じるべきだろうか。れんだいこは、2009政権交代以降、小沢政権を誕生させない任務を帯びて党中央を占拠した進駐軍の「上からの反革命」が引き続き継続していると見なす。野田系党中央進駐軍は、奥の院指令に忠実に2012衆院選に於ける民主党の徹底的敗北を上から企図しており、その為に必要な権謀術数に明け暮れていると見なす。普通ではあり得ないのだが現に起っているとみなす。誰か他の理由を見いだすことができるだろうか。れんだいこ推理に基づけば全てが解け、基づかなければ解けないとしたら、この推理に従うべきではなかろうか。

 以上を前置きにして気になることを発信しておく。野田系党中央進駐軍は今、TPP(環太平洋経済連携協定)その他の諸法案を廻り、党中央方針に賛同しない人は公認しないと明言し踏み絵を迫っている。だがしかし、この「公認踏み絵」こそ一票の格差問題よりもはるかに重大な憲法違反ではなかろうか。

 「一票の格差問題」は、一票の格差を有権者数のみを指標とする憲法違反論で取りざたされているが、れんだいこの見るところ、一票の格差を有権者数のみを指標とすることの方こそが憲法違反であると考える。一票の格差は、有権者数と選挙区の面積と都道府県の産業力その他の指標から算出されねばならず、有権者数のみを指標とすれば国会議員が都市部に集中する弊害が生まれ、これこそ正真正銘の憲法違反と考える。日本司法の最高の頭脳とも言うべき最高裁が有権者数のみを指標とする一票の格差論を是認したのは日本司法の頭脳の貧弱さによると考える。

 もとへ。野田系党中央進駐軍の「公認踏み絵制」が何故に憲法違反なのか。元々は最近の事例としては小泉政権時の郵政民営化法案時の公認手法に由来するが、反対派を除名し、刺客まで送って反対派潰しに興じたのは記憶に新しいが、本来はあり得てならない。それはなぜか。要するに政党論の問題になるが、政党は個々の政策によって結集したものではなく、時代の総合的なグランドデザインの下に賛同した者によって成り立つからである。時代の総合的なグランドデザインのことを綱領と云う。この綱領こそが党の憲法であり、個々の政策までタガ嵌めするものではない。場合によっては、綱領でさえ緩めに解釈され、時代に応じて綱領の改編まで視野に入れる者をも吸収するのが政党である。つまり党内反対勢力を常時抱えながら同志的結合をするのが政党の要件である。

 このことを踏まえると、幾ら党中央が企図する重要法案とはいえ、それを公認条件にまで高めるのはヤリ過ぎな党中央権力の横暴、乱用と云うべきだろう。こういう弁えを持つ政党論、党中央論が理論的に獲得されていないことが、こたびのような野田系党中央のような子供じみた権力乱用を生んでいると考えられる。

 日本の政党史の中で、このような事例はさほど多くない。れんだいこの知る限り、日本共産党の1964年時の「部分核停条約」を廻る志賀義雄の造反が挙げられる。かの時、共産党中央は条約反対の立場に立った。党の方針に基づき4議員が反対票を投じたが、志賀が党の決定に背いて賛成し、査問を経て党所属国会議員としての権利を停止する処分に付された。療養を兼ねて中国へ渡航していた最高指導者の宮顕が急きょ帰国し、第8中総が開催され、志賀.鈴木らの反党行為が激しく攻撃され、党規約破壊.裏切り者.陰謀と罵られた挙句に除名された。共産党史では志賀問題と云われるものである。

 この事例を確認したのは次の理由からである。1964年時では、共産党内での志賀問題はいわゆる左翼の革命政党内の出来事であり、一般政党の常識では測れないと云う理由で特殊日本共産党的な党内事情として評論されたからであったと思われる。問題は、自民党の小泉政権以降、現下の民主党の野田政権に至るまでが次第にこの日本共産党的政党論、党内事情論に染まりはじめており、蔓延し始めているのではなかろうかと云うことにある。

 日本共産党は勢力的には弱小政党で取るに足りない。しかしながら、日本共産党の政治の型が及ぼしている影響力は案外と大きい、そう見なすべきではなかろうか。特に、他党の党内権力闘争に於いて、日本共産党が「左」から肩入れして重大な影響を与えている事例が多いように思われる。ロッキード事件然り、鈴木宗男逮捕事件、最近の小沢バッシングまで数えれば相当数になる。興味深いことは、ワシントンに飼いならされていない日本在地土着系の実力政治家の失墜に手を貸し大奮闘する癖がある。

 野田系党中央進駐軍が、この日本共産党的規約論、組織論に倣っているのか、直近の小泉式政治に倣っているのか、日本共産党も小泉政治も更に何か他のテキストを真似しているのかまでは分からないが、はっきりしていることは、こういう偏狭な規約論、組織論に日本政治がどんどん染まりつつあると云うことである。日本政治には、この狂気の子供じみた規約論、組織論の満展開を更に許すのか、決然と掣肘し決別するのか、こういうことが問われているのではなかろうか。これを修正するのはそれほど難しいものではない。単に大人の政治論に戻れが良いだけのことである。伝統的に培ってきた日本の知性と理性は、その程度には形成されているのではあるまいか。


 jinsei/

【小林興起氏が減税日本離党】
 11.21日、減税日本の小林興起前衆院議員(比例東京)が離党届を提出した。これで減税所属の前衆院議員は政党要件ぎりぎりの5人となった。小林氏は消費税増税法に反対し、8月に民主党から減税に移った。小林氏は、衆院選の連携をめぐり日本維新の石原慎太郎代表と減税の河村たかし代表が会談した後の20日夕、記者団に維新への合流方針を述べ、日本維新の会から出馬する意向を示しているが、日本維新幹事長の松井一郎大阪府知事は21日夜、大阪市内で記者団に「何も聞いていない」と述べた。

【亀井新党と河村「減税日本」が「反TPP・脱原発・消費増税凍結を実現する党」を結成】
 11.19日、減税日本の河村たかし代表(名古屋市長)と亀井新党が合同して「反TPP・脱原発・消費増税凍結を実現する党」を結成すると発表。11.22日、河村、山田両氏が共同代表、亀井氏が幹事長、小泉俊明氏が幹事長代理に就任する。減税は旧太陽の党と合流発表したが、太陽が日本維新の会に合流して白紙となっていた。河村氏は会見で「分かりやすいスローガンを持った政党に、身を捨ててやっていく」と衆院選に臨む意気込みを強調。亀井氏も「理念、政策で一致するものが結束して選挙戦を戦っていく」と語った。脱原発は、基本政策として消費増税の凍結▽景気・経済の回復▽環太平洋パートナーシップ協定(TPP)不参加▽沖縄の米軍基地問題の解決−−などを掲げた。

 11.20日、
減税日本(代表・河村たかし名古屋市長)は、次期衆院選の1次公認として小選挙区の立候補予定者4名を発表した。立候補予定者は次の通り。【元・前職】茨城3=小泉俊明(55)▽愛知1=佐藤夕子(49)▽愛知5=前田雄吉(52)▽岐阜2=橋本勉(59)。

 


【「期日前投票の闇 権力は当選を操作できる」考】
 「田中龍作ジャーナル」の2009.9.3日付けブログ「期日前投票の闇 権力は当選を操作できる」を転載する。
 期日前投票の闇 権力は当選を操作できる    首長の指令受け、選管スペアの用紙使い投票すり替え?
 田中龍作2009/09/03

 8月30日に行われた衆院選挙のある選挙区で「選挙に不正があったのでは」と一部の有権者が追及の構えを見せている。この選挙区の首長は地元選出の自民党有力議員の木偶人形というのが定説だ。独裁者で鳴る知事の傀儡とも言われている。選挙は自民と民主系候補の一騎打ちとなり、接戦が伝えられていた。一部の有権者が疑惑を抱く根拠は、メディアの出口調査では、自民候補がわずか0.6~1ポイントのリードであったにもかかわらず、3万票もの大差で勝利する開票結果となったからである。
 
 期日前投票期間中、投票箱は夜間、選管に置かれる(写真と本文は関係ありません。神山玄太撮影)このケースで不正操作が行われるとすれば、期日前投票が考えられる。投票日当日の投票箱は投票が終わるとただちに開票所に持ち込まれる。開票は公開の場(公立体育館がよくあてられる)で行われるので、この間の不正は考えにくい。有権者を大量に買収していたとしたら出口調査で「自民候補がわずか0.6~1ポイントのリード」とはならない。

 期日前投票は公示日の翌日から投票日前日まで行われる。今回の衆院選挙では8月19日から29日までの11日間、実施された。毎日、午後8時に投票が終わると投票箱は選挙管理委員会(選管)に保管される。選管は役所の組織であり、普通役所の建物の中に置かれる。投票箱は毎日投票が終わるとフタが締められ鍵がかけられる。この鍵も選管に保管される。

 想定され得る不正の手口は―ー

 投票箱と鍵の保管場所を知る人物が選管に忍び込む→当選させたい候補者の名前を記入した投票用紙とライバル候補の名前が記入された投票用紙を同じ枚数だけ差し替える。投票した有権者を選管がチェックし、選挙立会人がそれを監視しているからだ。投票箱の中の投票用紙の数はあくまで工作前と同じでなければならない。投票用紙は各選管で見込まれる投票率よりはるかに多めに用意しているので、それを工作に使う。ちなみに7月の東京都議会議員選挙で都選管は有権者の9割にあたる約900万枚を用意した。投票率は54%だったので、約360万枚が余った。

 20年余りも前、和歌県に「月光仮面」を称する男性がいた。月光仮面は選挙の度に開票所に現れ投票用紙をチェックするのだ。彼は選管によるカウントに不正がある、と主張していた。公開の場で行われているし、民間の選挙立会い人も監視しているので一般には考えにくい。だが、期日前投票の投票箱の中身を差し替える方法による不正工作では、立会人の目は届かない。同一の筆跡とならないように多くのスタッフで左手で書いたり、わざと崩して書いたりすれば、形跡らしきものは残らない。念のために手袋をして工作すれば指紋は残らない。選挙違反事件なのに警察の捜査一課の鑑識班が出動することもあるが、そうなっても指紋は検出されずに済む。

 選挙の勝ち負けが死活に関わる人達がいる。土建業者などがそうだ。生活のために彼らはどんな危ない橋でも渡る。今は影を潜めた現金買収の「打ち込み屋」のほとんどが建設関係の人間だったように。件の自民有力議員も土建業者が選挙を支えている。

れんだいこのカンテラ時評№1076  投稿者:れんだいこ 投稿日:2012年11月25日

 来る衆院選の公明正大な投開票考

 田中龍作ジャーナルの2009.9.3日付けブログ期日前投票の闇 権力は当選を操作できるが重要な指摘をしている。それによると、戦後来なかった後進国特有の選挙不正が最近流行っている感があるとの事。その手口は、当日投票分では考えにくいので期日前投票分が怪しいとの事。

 期日前投票の投票箱は選管に保管され普通は役所の建物の中に置かれる。当然、投票箱には鍵がかけられるているが、問題はその鍵の保管である。鍵の保管がルーズであれば差し替えられる可能性があると云う。こうなると、鍵の保管を選管にのみ任せていて大丈夫なのかと云う問題が発生する。少なくとも常時監視人を置き、且つ選挙期間中、修正の効かないビデオ撮影をしておく必要があるのではなかろうか。当然、選管がこれをチェックし報告せねばならない。

 今までの日本ならこういう心配は必要なかった。政権与党がそのような選挙不正を潔しとしなかったからである。しかし今の日本は違う。何が起こるか何をされるか分からない。例えば、小泉政権時代の神奈川選挙区であったと記憶するが、投票者数より投票数の方が多かったという事例が報告されていた。勝敗には関係なかったが起ってはならないことが見逃されている。

 国政選挙とは違うが、菅と小沢の一騎打ちとなった民主党代表選で、党員票の集計が外資系の民間会社に請負され、その党員票が後で再チェックされるどころか廃棄処分されている。この問題もスル―されたままである。従来ならあり得ないアンフェアなことが最近起りつつある。こういうことを知っておく必要があろう。来る2012衆院選の12.4日公示前に、この辺りの事を打ち合わせておくべきではなかろうか。

 結論的に云えば、選管をチェックする体制を敷かねばならない、特に期日前投票箱の保菅について万全を期さねばならないと云うことである。不正が為された場合の当事者の処分、選管の責任を明確にしておかねばならないと云うことである。この問いなくして選挙に突入するのは怖いと思うのは、れんだいこだけだろうか。

 jinsei/ 

【新党「日本未来の党」の結成】
 11.27日、滋賀県の嘉田由紀子知事が大津市内で記者会見し、「『今のままでは選ぶ政党がない。ほんとうの第三極を作ってほしい』という声に応え、新しい党を作ります。未来を開く新しい政治を始め、希望を見いだしたい」、「右か左ではない、日本の未来を作りたい。3.11後、初の国政選挙であるにも関わらず、脱原発への議論が足りない。自民党は原発推進のマニフェストを発表した。経済性だけで原発政策を推進することは国会としての品格を欠く」と述べ、みずからが代表を務める新党「日本未来の党」を結成し、来月の衆議院選挙に向けて取り組む考えを示した。

 「未来を作る政治の六つの結集軸」として、1・卒原発。原発を段階的に削減する「卒原発」。2・全員参加型社会。3・守る暮らし。4・脱増税。消費増税の前に徹底してむだをなくす「脱増税」。5・脱官僚、6・主権国家としての権利を堅持の6主要政策を掲げ「未来をつくる政治の結集軸」を目指すとしている。「ほかの党との連携については、すべての党に呼びかけたい」、 「この指止まれ方式で、すべての皆さんに呼びかけたい」と述べた。

 嘉田知事は「びわこ宣言」も発表。「多数の原発が集中立地する若狭湾(福井県)に近い滋賀県、琵琶湖をあずかる知事として、国政にメッセージを出さないことは、これまで琵琶湖を守ってきた先人に対しても、子や孫に対しても申し訳が立たない。国民の信頼を取り戻し、国民が希望を持つことができる、未来への選択肢となる新しい政治の軸を立てる」と決意を表明した。びわこ宣言の賛同者には稲盛和夫(京セラ名誉会長)、坂本龍一(音楽家)、菅原文太(俳優)、鳥越俊太郎(ジャーナリスト)、茂木健一郎(脳科学者)の5氏が名前を連ねた。みずからの対応については知事を辞職せず来る総選挙には立候補しない考えを示した。飯田哲也氏が代表代行。


 国民の生活が第一(小沢一郎代表)が党本部で小沢一郎代表も出席して常任幹事会を開き、解党して「日本未来の党」に合流する方針を決めた。常任幹事会後、生活の山岡賢次代表代行が記者団に「一緒にやろうということになった。解党して合流することになる」と明らかにした。 「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」共同代表の河村たかし名古屋市長は、嘉田由紀子滋賀県知事が新党「日本未来の党」結成を表明したことに関し、「時間もないので嘉田さんたちと一緒に同じ政党名でやっていきたい」と述べ、合流を目指す意向を表明した。「みどりの風」(共同代表・谷岡郁子参院議員ら)は、民主党を離党した衆議院議員の山崎誠、福田衣里子、初鹿明博を合流させる。参議院議員の4名(愛知県選挙区の谷岡郁子、山形県選挙区の舟山康江、埼玉県選挙区の行田邦子、島根県選挙区の亀井亜紀子)は合流せずにみどりの風のまま活動を継続することを表明した。亀井共同代表は日本未来の党に合流した3人について「当選した後、みどりの風に迎えたい」と述べた。
 11.28日、嘉田滋賀県知事と飯田哲也代表代行が、「脱原発」の山田正彦共同代表、生活の広野允士参院議員会長、森裕子、佐藤公治、谷亮子、川島智太郎、主浜了、阿部知子の衆参8名の国会議員と共に「日本未来の党」を東京都選管を通じて総務相に設立を届け出た。未来には、国民の生活が第一や「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」(脱原発)、みどりの風の一部が合流する。みんなの党にも連携を打診している。衆院選に向け準備を急ぎ100人規模の候補者が擁立される見込み。党役員や公認候補、公約は同2日に嘉田氏が都内で発表する方向で調整している。嘉田氏は近く上京し、未来の党に合流する「国民の生活が第一」の小沢一郎代表と会談、今後の党運営について協議する。都選管に届け出た飯田哲也代表代行は記者団に対し「総選挙に向けて大きな足場ができた」と述べた。国民の生活が第一の小沢一郎代表の「日本未来の党」での処遇については「無役だと理解している」と言明した。

 未来の党を巡っては、自民党などが「実態は小沢新党だ」と批判している。みんなの党・渡辺代表は、28日の都内のホテルでの記者会見で「(日本未来の党代表の)嘉田(由紀子・滋賀県)知事には、操り人形にならないようにしてほしい。背後にいる大物が黒子のように嘉田さんを操るようにならないようお願いしたい」と述べている。これに対し、嘉田氏は28日、「そうならないように、女性や若者などの声を反映できるような仕組みを党の中に埋め込んでいきたい」と記者団に強調した。小沢氏は未来の党の役員には就かない模様。亀井静香元金融相は、28日の東京都内の記者会見で「我々は出世魚。反TPP、増税凍結、脱原発の政策を遂行する勢力をどんどんでかくすると約束したが、(滋賀県の)嘉田知事という素晴らしいリーダーの下でさらに出世魚はでかくなった。今からびゅんびゅん跳びはね、日本の危機、世界の危機を救っていく」と述べた。

 11.28日、生活第一党は次のような通知を表明した。
 日本未来の党への参加・合流について
 Posted on2012.11.28事務局
 11月27日夕刻、緊急常任幹事会が開催され、その際、小沢一郎代表より本党の目的にある「国民の生活が第一」の政策をより具現化するために日本未来の党へ参加・合流する旨の申し出があり、本会において了承され、その後、所属議員が賛同いたしました。これまでの間、ご協力頂きましたことに感謝申し上げますと共に、日本未来の党に移籍した後もご支援、ご協力賜りますようお願い申し上げます。
 11.29日、新党「日本未来の党」代表の嘉田由紀子滋賀県知事は、「党本部事務を(合流する)国民の生活が第一の事務局(東京都千代田区)に委任する」と発表した。選挙実務に通じた生活の小沢一郎代表の協力が必要と判断したとみられる。未来は28日の結党届け出で、飯田哲也代表代行が所長を務める環境エネルギー政策研究所(東京都中野区)に党本部を置くとしている。

  小沢氏に近い森裕子参院議員を副代表に起用すると表明し、選挙実務を名実ともに小沢氏らに委ねた。これに伴い、代表代行だった飯田哲也氏を副代表に事実上、格下げし、担当は原発・エネルギー政策とした。未来の党の「役職」は次の通り。12.1日、党役員人事を明らかにした。飯田氏を代表代行に充て、副代表には森ゆうこ参院議員、山田正彦、阿部知子両前衆院議員を起用。幹事長ポストは当面空席にし、未来に合流する国民の生活が第一の小沢一郎代表の執行部入りは見送った。
代表 嘉田由紀子 62  滋賀県知事
代表代行 飯田哲也 53 卒原発政策・有識者等  大阪府市特別顧問、環境エネルギー政策研究所長
副代表 森ゆうこ 56 総務・政治等  未来の党参議院議員←生活
山田正彦  元農林水産相。
阿部知子  前社民党政審会長。
幹事長
財務幹事 佐藤公治 53  未来の党参議院議員←生活、元電通従業員、元政治家秘書
選対幹事 川島智太郎 48  元生活衆議院議員、元会社役員。
遊説幹事 谷 亮子 37  未来の党参議院議員←生活、柔道:金メダル2、銀2、銅1
広報幹事 広野允士  
 11.29日、日本未来の党代表・嘉田由紀子滋賀県知事はインターネット番組の党首討論で、小沢氏の話題を自ら切り出し、こう言い切った。「私は政治家としての小沢さんを尊敬している。小沢さんの力を日本の政策実現、未来のために使わせていただく」。
 11.30日、新党「日本未来の党」代表の嘉田由紀子滋賀県知事は党首討論会で、読売橋本の「小沢色をどう消すのですか?」質問に対して「皆さん方は小沢さん、小沢さんと、なぜそうも怖がるのですか? それじゃ官僚ひとつ対応出来ないですよ!私は小沢さんの力を借り、更に滋賀県政での経験を加味して、国民の未来への希望を現実化させていきます」。同党に合流する国民の生活が第一の小沢一郎代表の「制御」に自信を示した。嘉田氏は「私は滋賀県の官僚をしっかり使いこなした」と強調した。

 30日夜、嘉田知事は滋賀県庁で記者団に対し、小沢どんについて、「きょうの党首討論会で、『小沢氏を使いこなせなくて官僚は使いこなせないだろう』と申し上げたら会場がどっと反応してくれたので、しっかり使いこなしていきたいと思う。それが党の代表としての責任だと思う」と述べた。「小沢氏を薬に例えるとどんな薬か」との質問に対し、「苦い薬じゃないか。しかし、効果的な薬だと思う。小沢氏の持っている力を国民が求めている政策実現に利用させてもらう」と述べた。更に、来月の衆議院選挙に100人程度の候補者を擁立できる見通しになったことを明らかにしたうえで、自らの出馬の可能性は否定した。


れんだいこのカンテラ時評№1077  投稿者:れんだいこ  投稿日:2012年11月29日

 2012.11.29日付け読売社説にもの申す

 2012.11.29日付け読売社説日本未来の党 「卒原発」には国政を託せない「を発表している。最初に読売社説を掲げ、これを下敷に本来のジャーナルを速攻で書きつけて見る。マスコミが真っ当ならこういう社説が欲しいところであろう。

 日本未来の党 「卒原発」には国政を託せない(11月29日付・読売社説)
 http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20121128-OYT1T01459.htm

 国力を衰退させる「脱原発」を政治目標に掲げる政党に、日本の未来を託せるだろうか。日本未来の党が、正式に発足した。代表に就任した嘉田由紀子滋賀県知事は「卒原発プログラム」を作成し、徐々に原発を減らして10年後をめどに原発ゼロにする意向を示した。「脱増税」「脱官僚」「品格ある外交」など抽象的な言葉ばかりを掲げている。経済や社会保障、安全保障といった重要なテーマでさえまだ政策がない政党だ。

 嘉田氏が「この指止まれ」と呼びかけたように見えるが、実態は国民の生活が第一の小沢一郎代表や、民主党を離党して新党を結成した山田正彦元農相らが根回しをして、合流を決めたものだ。空疎なスローガンと、生き残りのために右往左往する前衆院議員たちの姿には、政治家の劣化を痛感せざるを得ない。嘉田氏が掲げる「卒原発」は脱原発と大差はない。それだけでは願望に過ぎず、無責任である。電力の安定供給や代替エネルギー確保、経済・雇用対策、原子力の人材育成などについて現実的な計画を明確に示すべきだ。

 結党に際して発表した「びわこ宣言」には「原発事故の潜在的リスクが最も高いのは老朽化した多数の原発が集中立地する若狭湾に近い滋賀県」とある。電力供給の恩恵を受けておきながら、原発立地自治体への配慮が不十分だ。

 滋賀県の利害のために国政に進出するとの発想も改める必要がある。嘉田氏は知事と党首との兼務が可能かどうか悩んだという。政党運営の経験がないだけに、両立には困難が伴うに違いない。小沢氏が名称にもこだわった政党をあっさり捨てても、驚くには当たるまい。党首として前面に出たくなかったのだろう。その分、未来の党の公約原案には小沢氏の従来の主張が反映されている。日本維新の会と連携できず、民主党離党組の党だけでは選挙戦で埋没する。クリーンイメージの嘉田氏を「表の顔」に担ぎ出して巻き返そうと考えたようだ。相変わらずの小沢流である。

 「決められない政治」で既存政党に対する国民の不信感が高まる中、急ごしらえの新党の離合集散が目立っている。だが、新党は、国政を担う能力に疑問符が付き、政策も大衆迎合色が濃厚だ。有権者はそのことを十分理解した上で、新党の真価を見極めることが重要である。

 以下、れんだいこ社説

 日本の未来が、国家百年の大計に鑑みての「脱原発」を政治目標に掲げ立党された。名前に相応しく日本の未来を託せるだろうか注目したい。代表に就任したのは嘉田由紀子滋賀県知事。「卒原発プログラム」を作成し、徐々に原発を減らして10年後をめどに原発ゼロにする意向を示した。他にも「脱増税」、「脱官僚」、「品格ある外交」などの指針が掲げられている。経済や社会保障、安全保障といった重要なテーマでの政策にも然るべき政策が打ち出されることを期待したい。

 嘉田氏は「この指止まれ」と呼びかけた。ここまでの経緯には国民の生活が第一の小沢一郎代表、民主党を離党して新党を結成した山田正彦元農相らの根回しがあった。早速に合流を決めている。小選挙区制を見据えて見事に対応した能力を評価したい。嘉田氏が掲げる「卒原発」は脱原発と大差はない。「卒原発」は脱原発の具体的プログラムを作るところに意味がある。電力の安定供給や代替エネルギー確保、経済・雇用対策、原子力の人材育成などについての具体的な計画を明確に示すことが望まれている。

 結党に際して発表した「びわこ宣言」には「原発事故の潜在的リスクが最も高いのは老朽化した多数の原発が集中立地する若狭湾に近い滋賀県」とある。近畿の水がめと云われるびわこの危機を考えれば、原発型電力供給からの一刻も早い転換が望まれている。原発立地自治体は徒に従来の行政に流されるのではなく早急に呼応すべきである。

 「びわこ宣言」を引っ提げて国政に進出した発想が素晴しい。嘉田氏は知事と党首との兼務が可能かどうか悩んだという。政党運営の経験がないだけに両立には困難が伴うだろうが活路を切り拓いてほしい。小沢氏は名称にもこだわった政党をあっさり捨てた。党首として前面に出ることもせず一平卒に戻った。まさに身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれである。未来の党の公約原案には小沢氏が率いた国民生活第一党の主張が反映されている。日本維新の会とは政策が違い過ぎ連携の余地がないことがはっきりした。国民生活第一党に結集した議員の全員当選に責任を持つ指導者として、クリーンイメージの嘉田氏を「表の顔」に担ぎ出して打って出た小沢流の采配が見事である。

 「日本の為にならない売国政治」を競い合う既存政党に対する国民の不信感が高まっている。こうした折、日本の自律的発展と展望を持つ政策の近い党の糾合は国民世論の要望に応えるものである。国政を担う能力を高め国民生活第一とする政策をどこまで実現できるのかが課題である。有権者の賢明な判断が期待されている。第三極は維新と未来に分岐した。新党の真価を見極めることが重要である。


 jinsei/

【自治労秋田県本部が「未来」支持打ち出す】
 11.30日、連合秋田傘下で最大の団体である自治労県本部(組合員約1万1330人)が秋田市で執行委員会を開き、来る衆院選で連合秋田の「民主党候補 の推薦・支持」方針に従わず日本未来の党に合流予定の「国民の生活が第一」の高松和夫氏(70)(秋田1区)、京野公子氏(62)(同3 区)の支持を決めた。連合秋田は11月29日、秋田1、3区で民主党候補を推薦し、同2区は同党候補を支持する方針を示していたが、同本部の仙葉久書記長は、「『反自民・非共産』で考えた時、1区と3区では未来の党の考えが最も我々に近い。社民党との『3者共闘』を壊した民主党県 連への反発は強い」と語った。同2区では社民党の石田寛氏(65)を推薦する。

【未来が第一次候補者発表】
 12.2日、未来が第一次候補者109名を発表した。

▽北海道(8)北出美翔
▽青森(1)横山北斗(2)中野渡詔子(3)山内卓
▽岩手(1)達増陽子(2)畑浩治(3)佐藤奈保美(4)小沢一郎
▽宮城(1)横田匡人(2)斎藤恭紀(5)阿部信子
▽秋田(1)高松和夫(3)京野公子
▽福島(1)石原洋三郎(2)太田和美(5)松本喜一
▽茨城(1)武藤優子(3)小泉俊明(6)栗山天心
▽栃木(4)山岡賢次
▽群馬(1)後藤新(3)長谷川嘉一
▽埼玉(7)小宮山泰子(8)西川浩(9)松浦武志(10)松崎哲久(15)小高真由美
▽千葉(2)黒田雄(3)岡島一正(4)三宅雪子(5)相原史乃(6)白石純子(7)内山晃(8)姫井由美子(9)河上満栄(11)金子健一(12)中後淳
▽神奈川(3)岡本英子(5)河野敏久(7)山崎誠(12)阿部知子(17)露木順一(18)樋高剛
▽東京(1)野沢哲夫(3)池田剛久(5)丸子安子(7)岡本幸三(9)木内孝胤(10)多ケ谷亮(11)橋本久美(12)青木愛(13)本多正樹(14)木村剛司(15)東祥三(16)初鹿明博(18)杉村康之(19)渡辺浩一郎(21)藤田祐司(23)石井貴士(25)真砂太郎
▽新潟(1)内山航
▽石川(1)熊野盛夫
▽長野(4)三浦茂樹(5)加藤学
▽岐阜(1)笠原多見子(2)橋本勉
▽静岡(4)小林正枝(6)日吉雄太(7)野末修治(8)太田真平
▽愛知(1)佐藤夕子(2)真野哲(3)磯浦東(4)牧義夫(5)前田雄吉(6)水野智彦(7)正木裕美(8)増田成美(9)井桁亮(10)高橋一(12)都築譲(13)小林興起(14)鈴木克昌
▽京都(4)豊田潤多郎(5)沼田憲男
▽大阪(1)熊田篤嗣(2)萩原仁(6)村上史好(7)渡辺義彦(15)大谷啓(17)辻恵(18)中川治
▽兵庫(3)三橋真記(6)松崎克彦
▽奈良(2)中村哲治▽広島(1)菅川洋(6)亀井静香
▽山口(1)飯田哲也
▽愛媛(2)友近聡朗
▽福岡(2)小谷学(4)古賀敬章(5)浜武振一
▽長崎(3)山田正彦(4)末次精一
▽熊本(2)福嶋健一郎
▽大分(1)小手川裕市
▽宮崎(1)外山斎▽鹿児島(1)渡辺信一郎
▽沖縄(3)玉城デニー

 未来公約 卒原発や子育て支援
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121202/k10013902281000.html
 12月2日 19時21分 NHK

 日本未来の党は衆議院選挙の公約を発表し、遅くとも10年以内に、すべての原発が廃炉となる「卒原発」への道筋を作ることや、子育てを支援するため、年間31万円余りの手当を支給することなどを盛り込みました。日本未来の党の嘉田代表は東京都内で記者会見し、衆議院選挙の公約を発表しました。公約では、まず、「原発のない再生可能エネルギー社会」を実現するため、原発の稼働をゼロとし、遅くとも10年以内に、すべての原発が確実に廃炉となる「卒原発」への道筋を作るとしています。そして、福井県敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」や、青森県の六ヶ所村の使用済み核燃料の再処理工場を廃止し、青森県の大間原子力発電所を含む原発の新設や増設も禁止する「卒原発プログラム」を定めるとしています。

 子ども・女性のための政策としては、子ども1人当たり中学校卒業まで、年間31万2000円の手当を支給し、その一部を「子育て応援券」というクーポン券とするとしているほか、高校授業料の無償化などを堅持するとしています。また、社会保障政策では、年金制度の一元化や、最低保障年金の創設、それに後期高齢者医療制度の廃止を目指すとしています。

 消費税については、「デフレが続くなかでの増税は、消費を冷え込ませ、中小企業の倒産などを招く」などとして、消費税率引き上げ法は凍結するとしています。そして、社会保障などに必要な財源は、特別会計の全面的な見直しをはじめとする行財政改革や地域主権改革などによって捻出することなどが盛り込まれています。また、外交政策では、TPP=環太平洋パートナーシップ協定の交渉参加に反対する一方、FTA=自由貿易協定などは積極的に推進するなどとしています。

 ■未来への安心を

 日本未来の党の嘉田代表は記者会見で、「東日本大震災以降も、日本の転換点を自覚せず、今までの政治を進めようとする旧勢力に対し、未来への安心を埋め込む政治を作り出していきたい。福島を忘れてはならず、10年後を目指して原発から卒業する」と述べました。また嘉田代表は、「子どもと女性の声を政治に生かし、子育ては社会が支援する。民主党は失敗したが、私たちは現金支給だけでなく、保育所の利用券として出すなど、失敗しない仕組みを入れている。この政策は、政権交代のときに国民が求めたということで、民主党の子ども手当とつながりがないわけではない」と述べました。


【公職選挙法による公示・告示後のネット禁止考】
 12.4日の公示と共にインターネットのホームページ(HP)やソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)が制限される。公職選挙法は選挙期間中、資金力のある候補者が有利にならないよう、枚数や様式が決められた法定ビラやポスター以外の「文書図画」の頒布や掲示を禁じている。候補者がHPやツイッターなどで政策を訴えるのも文書頒布の一種とみなされ、告示・公示後は更新ができない。

 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK140 」の「選挙運動できること・できないこと (「日々坦々」資料ブログ)」を転載する。

 選挙運動できること・できないこと 2012.12.02 ( Sun ) : (「日々坦々」資料ブログ)

 選挙ナビ・選挙に役立つ情報サイト
 http://senkyo-navi.net/18/237/000722.html

 告示(公示)前は、「政治活動」しかできず「選挙運動」を行うことはできません。では、選挙運動と政治活動とはどのように違うのでしょうか。明確な定義づけはありませんが、「特定の選挙について、特定の候補者の当選を目的とする行為」が、選挙運動で「政党その他の政治団体等が政策の普及宣伝、党勢拡張などを行うことであり、特定の候補者の当選を得るための行為ではない」ことが政治活動であるとされています。しかし、実際には「政治活動」と「選挙運動」の区別は難しく、政治活動という名目で事前運動が行われることが多いですので注意しなければなりません。候補者が所属している政党支部としての活動や、その他の政治団体として届け出ている団体(後援会組織団体)の活動がこの「政治活動」にあてはまります。

 候補者名を 『選挙ナビ太郎』 とします。活動を行う都道府県の選挙管理委員会に 『選挙ナビ太郎後援会(仮称)』 として政治団体の届出をしているとします。すると、以下のことについては政治団体としての活動になるので、告示日前でもできます。

・ 『選挙ナビ太郎後援会』に入会してもらうための勧誘活動・ 後援会入会をいろいろな人に勧めること・ 後援会の会報を配ること・ 候補者の政策等を聞くために後援会員を集めて集会を開くこと・ 『選挙ナビ太郎後援会』の討議資料を配布すること・ 後援会のポスターを貼ること・ 後援会に寄付をすること(政治資金規正法の枠内)・ 政党支部としての政治活動・ 選挙が行われることを宣伝すること・ 投票率を上げるための活動・ その他

 以上のことから、候補者は後援会など(その他の政治団体)を設立した方が政治活動をする上で有利になることは確かです。

 http://senkyo-navi.net/18/237/000723.html

 選挙運動できること・できないこと
 告示日(公示日)に立候補の届出を済ませたときから、選挙の期日(投票日)の前日までの選挙運動期間中に以下の行為は誰が行っても規制されません。

 【 できること 】

・ 友人・知人に投票の依頼をすること・ 自分の家や店に来た人に投票の依頼をすること・ 会合や街頭、バスや電車の中など、出会った場面において投票の依頼をすること・ 電話による投票や応援の依頼 (アルバイト代や日当を支払うと買収になります)・ 選挙区以外の人に応援や協力の依頼をすること・ 演劇や映画などに集まっている観客に対して行う演説・ 勤務のために集まっている人々に対して、休憩時間中に行う演説・ 選挙運動用ハガキに推薦人として名前を出すこと・ ビラの配布、法定はがきの郵送、選挙用ポスターの掲示 (種類・枚数など規定あり)・ 選挙事務所への来訪者に飲食物を提供 (お茶やせんべいなどのお茶うけ程度に限って可能)・ 演説会場や街頭演説の場所、選挙カーで候補者の名前などを連呼・ 選挙カーでマイクを握る『うぐいす嬢』や『事務員』への報酬 (支給額の制限有)・ 未成年者を選挙事務所で雇用 (選挙運動のためではなく、文書発送など単純労働のみ)・ 音声メール(音声だけなら文書図書にあたらず適法。映像があると「文書図画」で違法に)選挙運動期間中であれば、有権者に対して、『 □□選挙に立候補した ○○○○です。是非、○○○○に 1票を入れてください 』とか『 ○○○○に投票してください 』と、訴えることができます。

  【 できないこと 】

・ 買収・ 戸別訪問・ 飲食物の提供・ 陣中見舞として、お酒などを候補者に贈ること・ 自動車を連ねたり隊伍を組んで往来するなどの気勢を張る行為・ 投票してもらうために署名運動をすること以下は、インターネットを利用した選挙運動が解禁になればできる行為でしたが、2010年夏の参議院選挙からの解禁が見送られた為、まだできません。・ 候補者や政党のホームページ(HP)新設・更新・ ブログの新設・更新・ 仮想空間「セカンドライフ」での運動・ セカンドライフで第三者による特定候補への投票依頼・ メールマガジンの配信・ 電子メールの配信・ 配布用マニフェスト(総務相に届け出)そのもののHP掲載・ 第三者による特定候補の応援サイト開設 (第三者が行えるのは電話による勧誘と個々面接などに限定)公職選挙法 第142条では、選挙運動のために使用する文書図画は、通常はがき(法定はがき)またはビラのほかは領布することができません。総務省の解釈では、ホームページや電子メールを利用して不特定または多数に投票依頼を行うことは、この文書図画の領布にあたり、公職選挙法に抵触する恐れがあるため、選挙運動期間中は更新したり新設したりしてはいけません。急速にインターネットが普及している中で法律が現状に対応しきれていませんが、法律に引っかかる恐れがあるということなので注意してください。

 一部、日経新聞掲載 「ご注意!思わぬ選挙違反」より引用

 元記事リンク:http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-7567.html

 ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK141」のヒゲ-戸田氏の2012.12.14日付け投稿「阿修羅人よ忘れたのか!「HP・ブログ等での投票呼びかけ」は全く合法なのだ!戸田の12年間の実践を見よ」を転載する。

 革命左翼議員の戸田です。このところ地元での選挙支援や12月議会の質疑質問活動等で多忙で阿修羅への投稿が出来ませんでしたが、阿修羅の意識的な人々の多くも含めて、そろいもそろって総務省やマスコミの「HP・ブログ等での特定候補政党への投票呼びかけや選挙支援報道は公選法に抵触する」というデマ宣伝にコロリとやられて、お利口さんになっている事に憤慨して投稿する次第です。

◆物忘れの酷さもたいがいにしなさい!
 あなた方は戸田が(たしか)2005年以降国政選挙や重大選挙のたびに阿修羅に投稿して「HPの選挙活用は合法!」と説き、現職議員たる戸田が2000年以降一貫して「HPの選挙活用」を実践し、選挙公示後も「○○に投票せよ!」と戸田HPで呼びかけてきた(門真市議選では「戸田に投票せよ!」と呼びかけ)てきた実践を忘れたのか? そういう現職市議の実践報告も知らずに総務省やマスコミを鵜呑みにしているのか?

◆阿修羅でもたしか2007年参院選からは国政選挙のたびに(2009年衆院選、2010年参院選)「ネットの選挙活用は合法だ」という論議や実践報告がされてきたではないか!

  今回は戸田がこの数年間タッグを組んできた諸野脇先生の卓見を、SOBA氏が見るに見かねて12/4に投稿してくれているが、戸田も追加として投稿する
   ↓↓↓
  ◎インターネット上の選挙活動は自由である「諸野脇 正の闘う哲学」
    http://www.asyura2.com/12/senkyo140/msg/389.html
    投稿者 SOBA 日時 2012 年 12 月 04 日 18:39:13: LVbi13XrOLj/s
     インターネット上の選挙活動は自由である
      
http://www.irev.org/senkyo/free.htm
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆ビラやメールのように、こちらから他者に配布するとか送りつけるものはダメだが(私信の一部で述べるのはOK)、HPやブログのように「他者が勝手に見に来る」ものは頒布(はんぷ)に当たらないからOKなのだ。「HPを頒布した」とは言わないでしょ!

★戸田HP(http://www.hige-toda.com/)では扉で 門真・守口等の大阪6区では、小選挙区は「日本未来の党」の村上さんへ  比例区は社民党へ 公明党の議席復活を許すな! 自公維新の増税結託候補=「いさ進一」を通すな! と堂々と書いている。  
  衆院選特集:http://www.hige-toda.com/_mado04/2008/shuuinsen/index.htm でも同様だ。
  「ちょいマジ掲示板」http://www.hige-toda.com/x/c-board/c-board.cgi?cmd=tre;id=
 や「自由論争掲示板」http://www.hige-toda.com/x/c-board/c-board.cgi?cmd=tre;id=01
 でも遠慮なくどんどん書いている。

 特にマスコミ誘導の「自公圧勝・維新拡大」に反対する人々は、自分のHPやブログやツイッターでどんどん自分の支援する候補や政党への投票を呼びかけ、演説動画などをアップして宣伝すべきだなのだ。

*ネット選挙活動規制を今私達が突破する!「自由言論戦士」大特集*
     http://www.hige-toda.com/_mado04/07saninsen/nettokatudou.htm
★ HPの選挙活用の論理はコレ!(1)
http://www.irev.org/shakai/isenkyo2.htm
★ HPの選挙活用の論理はコレ!(2)
http://www.irev.org/shakai/isenkyo1.htm

<戸田から諸野脇先生への4/20公開書簡>諸野脇先生、出番です!(HPの選挙活用で)
   http://www.hige-toda.com/x/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=6244;id=#6244
回答:インターネット選挙に対する選管・警察の「摘発するぞ詐欺」を止めさせよう
    http://www.hige-toda.com/x/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=6263;id=#6263

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 参考として、阿修羅で「HPの選挙活用 戸田」で検索した結果の極く一部を下に紹介しておくので、読んでもらいたい。
http://www.google.com/search?hl=ja&ie=Shift_JIS&q=site%3Awww.asyura2.com&q=%82g%82o%82%CC%91I%8B%93%8A%88%97p%81@%8C%CB%93c&btnG=google%88%A2%8FC%97%85#q=site
:www.asyura2.com+%EF%BC%A8%EF%BC%B0%E3%81%AE%E9%81%B8%E6%8C%99%E6%B4%BB%E7%94%A8%E3%80%80%E6%88%B8%E7%94%B0&hl=ja&inlang=ja&tbo=d&ei=Ik3KUND1NqXpiAeQkID
gDg&start=50&sa=N&bav=on.2,or.r_gc.r_pw.&bvm=bv.1355325884,d.aGc&fp=67e2162f9bd1a899&bpcl=39967673&biw=1280&bih=739

      ↓↓↓
☆【代理投稿】「HPの選挙活用は全く合法!」の理論と実践経過はこれ・・・・
  2009年6月2日 – 投稿者: ヒゲ-戸田
   http://www.asyura2.com/09/senkyo64/msg/535.html
☆志ある市民よ、候補者よ、「ネットの選挙活用の自由」の実践行動を選挙前も本番でも断固進めるべし!
     投稿者 ヒゲ-戸田 日時 2009 年 8 月 16 日 19:26:04
    http://www.asyura2.com/09/senkyo69/msg/324.html
☆【動画】戸田が語る府知事選挙総括2:選挙では大敗北、HP闘争は大勝利!
       投稿者 ヒゲ-戸田 日時 2008 年 2 月 14 日 13:28:56
     http://www.asyura2.com/08/senkyo47/msg/305.html

☆HP選挙活用規制突破が簡単にできる!あなたもこの実践に踏み出して下さい!
     投稿者 ヒゲ-戸田 日時 2007 年 7 月 19 日 01:46:56:
     http://www.asyura2.com/07/senkyo38/msg/727.html

☆whiteさん、権力追随の「紹介」よりも戸田のHP選挙実践を評論すべし!
      投稿者 ヒゲ-戸田 日時 2007 年 7 月 20 日 21:54:48:
     http://www.asyura2.com/07/senkyo38/msg/898.html
☆今「ブログ選挙使用の唯一候補者」古賀さんが「選管恫喝」に真っ向戦闘宣言!(注目の尼崎市議選)
    投稿者 ヒゲ-戸田 日時 2009 年 6 月 04 日 05:19:59:
    http://www.asyura2.com/09/senkyo64/msg/599.html
   ほか多数
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◎戸田ひさよしHP http://www.hige-toda.com/
 「自由論争掲示板」http://www.hige-toda.com/x/c-board/c-board.cgi?cmd=tre;id=01
  ■他では見れない動画が満載!「戸田のYUチューブコーナー」
          http://www.youtube.com/user/todajimusho  


日本未来の党の森裕子副代表と社民党の又市征治副党首が選挙協力合意を発表
 12.3日、日本未来の党の森裕子副代表と社民党の又市征治副党首が都内でそろって記者会見し、「脱原発」政策などを実現するため、両党が衆院選で協力することで合意したと発表した。合意内容は(1)脱原発基本法案の早期成立を目指し、原発再稼働は認めない(2)衆院選後に消費増税廃止法案を提出する(3)環太平洋連携協定(TPP)交渉参加に反対する-の3点を共通政策と設定。これらの実現に向け、両党は「衆院選で競合を極力避け、地域事情も考慮しつつ、可能な限り相互に支持・支援」するとした。

れんだいこのカンテラ時評№1079  投稿者:れんだいこ  投稿日:2012年12月 6日

 日本未来の党の比例名簿提出混乱考

 12.4日、日本未来の党の選管に対する衆院比例選の候補者名簿提出が遅れ、出鼻を挫(くじ)かれると云う大失態を演じている。これは偶然か意図的故意のものなのか、残された選挙戦に微妙な影響を与えると思われるのでスッキリさせておく。選挙区名簿と比例名簿の差異が分からないが、事件は比例名簿を廻って勃発している。

 日本未来の党は、公示日前日の3日までに119人の候補者を選定していた。立候補届出には、候補者名簿と候補者本人の同意書や供託証明書などが必要で、事前に選管のチェックを受けるのが慣(なら)わしである。通常、届け出は事前審査を選管側と何度も繰り返し、当日は即受理できるようにあらかじめ書類を整える。公示日を迎えた4日の受付開始の8時半、各党は、東京・霞が関の総務省の地下2階の受付会場へ出向き名簿を提出している。比例名簿はブロックごとに提出される。ほとんどの政党が午前中に手続きを終える。立候補届出受付が締め切られるのは4日午後5時。

 ところが、日本未来の党がこの当たり前の手続きができず大混乱する。そもそも嘉田代表サイドには経験がなく、為に生活第一党グループが名簿を作成していた。それによれば 前職と参院からのくら替え組を上位で優遇し、比例単独候補の順位にも細心の配慮をした上で1~3位の順位を付けて記載していた。この順位を廻って議論があったものと思われるが、北海道、北陸信越両ブロックは3日の時点で事前審査を終えていた。残る9ブロックでは調整が続いていて事前審査まで進まなかった模様である。総務省は、「主要政党が事前審査を終えずに公示日を迎えるのは異例」としている。

 当日の経緯は次の通りである。4日朝、北陸信越ブロックが比例名簿を持って受付会場を訪れた。審査の最中、飯田代行が中央選管に電話をかけ、「名簿を変更したい。小沢氏サイドが名簿を持って行っても嘉田代表は了承していないので受理しないでください」と伝えた。

 この背景には山口1区から出馬する飯田代行の事情が絡んでいた。原名簿では、中国ブロック内の亀井氏ら前職2名が1位で、飯田氏は3位に記載されていた。これに対し嘉田代表が反発し、重複候補は新人も含め横並びの惜敗率名簿にして平等に扱うべきだとして変更を迫った。代表派が、小沢裁定による名簿に異義を唱え、公示日当日に急きょ書き換えを迫った形である。普通、これを横槍と云い暴挙と云う。

 生活第一派は混乱を避ける為、比例名簿の書き換えに向かった。この為に提出が大幅に遅れ、あわや受付時間に間に合わない事態まで陥ることになった。この間当然、審査は中断される。北陸信越ブロックが名簿を作成し直し再提出したのが午後2時頃。その後順次提出されたが、8ブロックが修正、東北、北関東、九州の3ブロックは原名簿のまま提出した。

 一つ目のブロック名簿が受理されたのは午後3時40分頃。締め切りの午後5時を迎え未提出のブロックもあった。「受け付け会場を閉鎖します」というアナウンスが流れる中、最後の書類を持った党関係者が会場に滑り込んだ。この滑り込みが有効かどうかの協議が為される中、森ゆうこ副代表が5時45分頃駆け付け、「ちょっとお話をさせていただきたい」と調整に乗り出す。川島智太郎幹事が駆け付け審査手続きに加わる。

 書類の審査が続けられる中、東北、中国、四国ブロックの名簿が見つからないトラブルが発生した。届け出が受理できるかどうかの協議が続く中、名簿が見つかった。締め切り後に持ち込まれたとの疑惑に対し、総務省幹部が「受付テーブルの束から出てきた」と説明し一件落着させている。書類の記載漏れなどの審査を終え全てが受理されたのは締切5時間30分後の午後10時半。マスメディアの一覧に掲示されたのは午後11時を回ってからとなった。

 総務省によると、4日午前8時半から始まった衆院比例選の立候補届け出受け付けで、日本未来の党が全ブロックで、自民党は四国ブロック、日本維新の会は東北ブロックで届け出が遅れたと云う。自民党は名簿の差し替えを検討しており、維新の会は立候補予定者が出馬を取りやめたため調整に手間取った。

 この混乱に対し、嘉田代表は、「混乱をもたらしたことは、私の党首と しての調整不足。おわび申し上げたい。できるだけ多くの方の声を受け止めようと事前審査も不十分のままで動き出さざるをえなかっ た。私の責任だ」と陳謝した。飯田代表代行は、5日、山口氏の街頭演説で、「小沢さんのかいらいではなく私と嘉田さんでしっかりリーダーシップを取ってやろうとした証しだ」と述べている。代表サイドは、「8ブロックでひっくり返したのだから、第一ラウンドは小沢氏を押えこんだ」と述べている。生活第一サイドからは早くも、「飯田氏は自分のことしか考えていない」などと不快感を示している。

 この事件をどう評するべきだろうか。マスコミは「国民生活第一派と嘉田派の主導権争い」と評している。仮に主導権争いだとして、党の活力を生むようなものであれば歓迎だが、こたびの介入は単に迷惑至極な子供の横槍ではなかろうか。不満があるなら事前に調整すれば良いものを公示日当日に選管に電話を入れて受付差止めするなどは非常識とみなすべきではなかろうか。書き換えが間に合わず受付時刻を過ぎた場合、代表と代表代行はどう責任をとるつもりだったのだろうか。辛うじて受けつけられたが、思えば冷や汗もののドタバタ劇だったことになる。

 これについて、日本未来の党は、選挙後に厳しく総括し、代表権限を厳しく定めるべきだろう。これができなければ、維新の会の石原、橋下と何ら変わらないチャンバラ政治遊びの類に堕することになろう。先が思いやられる。

 嘉田―飯田体制にはもう一つの重大責任がある。ホームページ上、選挙区の議員名簿はブロック別に表示されているが単独比例候補の名簿が未記載である。前代未聞の不祥事である。公選法によるインターネット規制が厳しいが、これができない訳がない。仮に難しい問題があるとすれば選管に頭下げてでも了承を取り付け単独比例候補をサイトアップせねばなるまい。その他数え上げれば既に数々の問題がある。れんだいこが指針する待遇の仕方は功績第一で祀り上げ、実権を小沢派と亀井派のタッグで握ることであろう。例によってマスコミが批判するだろうが、エエイかまやしない、知愚愚頓の類の評論として真一文字に政策第一に向かうべきだろう。


 jinsei/

【桑名市長選の快挙】
 12.2日、桑名市長選があり、新人の桑名市議会議員の伊藤 なるたか氏が42352 票で、現職にして自民・民主・公明・維新の相乗りの水谷 元市長の16254票を二倍以上の大差をつけて破った。

 告示日 2012/11/25、投票日 2012/12/02 投票率53・25%(前回比3ポイント増)
候補者 得票数
伊藤 なるたか 42352 36 無所属 未来塾の塾生 前桑名市議会議員
水谷 元 16254 56 無所属 自民党参議院議員水谷力氏の秘書。桑名市長

 前回結果 告示日 2008/11/23、投票日 2008/11/30

候補者 得票数
水谷 元 23249 52 無所属
伊藤 徳宇 17486 32 無所属 未来塾の塾生 前桑名市議会議員
津坂 勝哉 7235 65 無所属 自民党参議院議員水谷力氏の秘書。桑名市長
岡村 信子 6566 65 無所属

 伊藤 なるたか氏の履歴は次の通り。プロフィール(http://narutaka.net/profile/
 東洋大学大学院公民連携専攻 国際シティマネージャー協会連携講座 受講生。東海若手市議会議員の会三重支部長。未来政治塾塾生(未来政治塾(みらいせいじじゅく)は、滋賀県知事の嘉田由紀子が塾長となり、女性や若者の政治参加を促すために設立した政治塾)。龍馬プロジェクトメンバー。三重多文化共生を考える議員の会世話人。納税者保護誓約書サインナー。市民と議員の条例づくり交流会議 運営委員

 桑名市長に挑戦 伊藤なるたか(qhttp://narutaka.net/
 Twitter→@nalutaka(https://twitter.com/nalutaka
 花森安治「見よぼくらの一銭五厘の旗」

 (略)

さて ぼくらは もう一度 倉庫や 物置きや 机の引出しの隅から
おしまげられたり ねじれたりして 錆びついている〈民主々義〉を 探しだしてきて
錆びをおとし 部品を集め しっかり 組みたてる
民主々義の〈民〉は 庶民の民だ
ぼくらの暮しを なによりも第一にするということだ
ぼくらの暮しと 企業の利益とが ぶつかったら 企業を倒す ということだ
ぼくらの暮しと 政府の考え方が ぶつかったら 政府を倒す ということだ
それが ほんとうの〈民主々義〉だ

政府が 本当であろうとなかろうと
今度また ぼくらが うじゃじゃけて見ているだけだったら
七十年代も また〈幻覚の時代〉になってしまう
そうなったら 今度はもう おしまいだ

 (略)

↓全文はこちら。

 見よぼくら一銭五厘の旗
 http://www.japanpen.or.jp/e-bungeikan/guest/publication/hanamoriyasuji.html

 バンドワゴン効果

 バンドワゴン効果(バンドワゴンこうか、Bandwagon Effect)とは、ある選択が多数に受け入れられている、流行しているという情報が流れることで、その選択への支持が一層強くなることを指す。「バンドワゴン」とは行列の先頭の楽隊車のことであり、「バンドワゴンに乗る」とは、時流に乗る・多勢に与する・勝ち馬に乗る、といった意味である。政治学・社会学と経済学で使われる。対義語は「アンダードッグ効果」(underdog とは「負け犬」のこと)。

 投票行動におけるバンドワゴン効果とは、事前にマスメディアの選挙予測報道などで優勢とされた候補者に有権者が投票しがちになる現象を指す。投票者が勝ち馬に乗ろうとする傾向は、選挙直後の世論調査において当選候補に投票したと答える人の割合が、実際の当選候補の得票率を有意に上回る例が多いことに示される。この行動の動機は単純な心理的な満足への希求であったり、あるいは実利的な判断であったりする。特に、投票の秘密が無いか不完全で、誰に投票したかが分かるケースでは、勝者による論功行賞への期待や報復への恐れがあるためバンドワゴン効果は強く働く。これは間接選挙の場合や組織票集め、政治資金集めといった状況でよく見られる。また、自分の投票が死票となることを防ぐための戦略投票として、当選の見込みが薄いように予測された候補を捨て、当選の可能性があるとされる候補に乗り換える行動が取られる。

 この反対に、いわゆる「判官贔屓」のような投票行動になるのがアンダードッグ効果である。1996年の衆院選、2000年の衆院選で自民党が事前の予想では過半数を獲得すると伝えられながら実際には獲得できなかったのがこの例である。[独自研究?]バンドワゴン効果とアンダードッグ効果を総称してアナウンス効果と呼ぶ。

 特定の候補者を支持していない者は、どうせ投票するなら勝ち馬に乗ろうという心理が働くため、バンドワゴン効果の影響を受けやすい。これに対して特定の候補者を支持している者は、その候補者を落選させまいとするため、自分の支持する候補者が不利な場合はアンダードッグ効果の影響を受けやすい。

【長崎県島原市長選で反原発派が勝利】
 12.9日、任期満了に伴う長崎県島原市長選で、無所属新人の元市議、古川隆三郎氏(56)が、再選を目指した無所属現職の横田修一郎氏(66)=民主、公明推薦=を破り、初当選した。桑名市長選に続く反原発派の勝利である。自公民体制に風穴が開けられつつある。当日有権者数は3万9166人。投票率は70.24%。確定得票数次の通り。当14739 古川隆三郎=無新<1> 12598 横田修一郎=無現(1)[民][公]

「国民の生活が第一」が、代表を小沢一郎前衆院議員から主浜了参院議員に変更

 12.10日、「国民の生活が第一」が、代表を小沢一郎前衆院議員から主浜了参院議員に変更する政治資金規正法に基づく届け出を総務相に提出した。生活は先月末に日本未来の党に合流を表明したが、政党として存続していることになる。生活に残っているのは、主浜氏のほか、はたともこ、藤原良信、平山幸司の各参院議員と石田三示前衆院議員の計5人。同党は存続の理由について、「事務的な話。選挙が終われば速やかに解党する」と説明している。


【東電株保有国会議員ランキング】
 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK140」の BRIAN ENO氏の2012.12.11日付け投稿「東電株保有の国会議員ランキング 小宮山、石破、今村、塩崎、井上 (マイ・ニュース・ジャパン」を参照する。

 政府は先月、貸し手責任・株主責任を不問にしたまま、1兆円もの公的資金で東電を国有化した。「東電救済法案」(原子力損害賠償支援機構法)は昨年夏に民主、自民、公明、国民新、たちあがれ日本などの賛成で可決している。衆院で11年7月28日、参院で同年8月3日採決している。

 問題は、東電の株主である国会議員の対応にある。東電株を保有する議員は衆参に計20人いる。「東電株保有国会議員ランキング」の上位5人のうち4名が自民党議員で今村雅弘(6000株、衆院比例九州)、石破茂(4813株、衆院鳥取1区)、井上信治(3400株、衆院東京25区)、塩崎恭久(1659株、衆院愛媛1区)、民主の小宮山洋子(1500株、衆院東京6区)ら実に16人が賛成に回っている。反対票を投じたのは松田公太、みんなの党の2名。棄権したのは林芳正で筋を通した。震災後に売り抜けたのが元東電の加賀屋健。5位小宮山は最も重い責任の株主議員。麻生、谷垣、鳩山等は関電、九電株4千株超を保有している。
 http://www.mynewsjapan.com/reports/1672

【日本未来の党の嘉田代表の小沢どんとの結党約束】
 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK140」の愛の小惑星氏の2012.12.11日付け投稿を「小沢さん、表に出ないで…嘉田代表が結党時確認 / 読売新聞 2012年12月11日」を転載しておく。
 小沢さん、表に出ないで…嘉田代表が結党時確認 2012年12月11日19時19分 読売新聞
 http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2012/news2/20121211-OYT1T01117.htm


 日本未来の党の嘉田代表は11日、埼玉県本庄市での講演で、11月24日に「国民の生活が第一」代表だった小沢一郎氏と新党結成で合意した際の「約束」を披露した。小沢氏から、「原発反対の国会議員がバラバラだ。みんなが乗る船を作ってくれ。自分が影で隠れて押すから」と、新党の代表就任を口説かれ、「無役ですよ。表に出ないで下さい。表に出るのは私です。潜ってください」と確認したうえで、受諾したという。嘉田氏は、「だから、小沢さんは使いこなさせていただきます」と強調した。参加者からは、「小沢さんは、今は『一兵卒』だが、選挙が終わったら『大将』になりそうな感じだ」と懸念する声も上がり、嘉田氏は「だから“嘉田票”を増やさないといけないんです」と支援を訴えた。

【日本共産党が新聞・テレビ各社へ各党の「獲得議席予想」報道に自粛要請】
 「★阿修羅♪ > マスコミ・電通批評13」のgataro氏の2012.12.13日付け投稿「<メディアの自民優勢報道>実態は支持率下落傾向/小選挙区制のゆがみを反映(しんぶん赤旗)」を転載する。
 新聞・テレビ各社への日本共産党の申し入れ

 日本共産党中央委員会が10日、新聞・テレビ各社に申し入れた要請の全文は次の通りです。

 新聞各社は、公示後の序盤につづき、今後も各社の「世論調査」をもとに、各党の「獲得議席予想」を報道することを予告していますが、このような「議席予想」は、主権者、国民の判断と選挙での選択を間違った方向に誘導するものとなると考えます。

 第一。そもそもメディア各社の「各党議席予想」の基礎となる「世論調査」(政党・候補にたいする支持)の手法自体、各社独自の手法によるものであり、絶対的判断の指標とはなりえません。有権者の最終的な選択は、さらに残された日々の各党の論戦や有権者の関心の変化により、選挙終盤まで、大きく変化します。そして実際の有権者の最終的な選択は政党・候補の政策・実績への支持・共感とともに、自らの選択が議席に結びつくかどうかも重要な要素となり得ます。

 このような選挙戦において、各社が「獲得議席数」を報道することは、有権者の選択を誘導し、主権者国民の判断をゆがめるものとなり、選挙をたたかう政党にとっては、メディアによる「選挙妨害」とさえ言わざるをえなくなります。

 第二。新聞・テレビの本来の社会的使命からも逸脱します。

 選挙の主役は主権者国民であり、その信任・選択をもとめる政党・候補者です。報道機関の使命・役割は、「新聞倫理綱領」で自ら明らかにしているとおり、主権者国民の「知る権利」にこたえることです。選挙で政党・候補を扱う場合、報道機関が第一義とすべきは「公正・公平」です。

 今回の選挙では、メディア各社自身の世論調査でも、選択先を決めかねている有権者が多数です。一旦(いったん)、支持を決めた有権者もなお、迷う状況がひろくあります。このようなとき、メディア各社にもとめられているのは、各政党・候補の政策とその裏付けとなる実績がどうか、各党党首・候補者の主張や活動などを「公正・公平」にあつかい報道することにあります。「獲得議席」の報道は、有権者に公正・公平な判断材料を与えるものとはならず、逆に「予測」にすぎない「議席数」で有権者を誘導するものとなります。それは「公正・公平」を貫く努力と根本から矛盾するものとなります。

 ――「国民の知る権利は民主主義社会をささえる普遍の原理です」(新聞倫理綱領)。私たちは、以上の理由を付し、メディア各社のみなさんが、有権者の判断と選択を誤導する「獲得議席予想」の報道はやめるよう、厳粛に要請します。


 公選法の当選規定は、「小選挙区で当選するには1位且つ有効投票数の6分の1以上の獲得が必要」とある。

 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK140」の赤かぶ氏の2012.12.13日付け投稿「安倍を勝たせる談合73選挙区 敵に塩「自民党野田派」がウラ協力 (日刊ゲンダイ)」を転載しておく。
 http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-7642.html
 2012/12/13 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ

 総選挙も大詰め。劣勢に焦る野田首相は、原発政策や憲法改正などで安倍自民党攻撃のボルテージを上げているが、何を今さらだ。民主が「敵に塩」を送ったことで、自公候補が優位に立つ選挙区は全国に73区もある。これじゃあ、野田はウラで安倍と手を握ったも同然じゃないか。

 野田が“自爆解散”を宣言した先月14日以降、民主党内は離党者が相次ぎ、候補者不在の空白区は実に70選挙区を超えていた。

 党執行部は大慌てで候補者擁立に奔走したが、その際に重視したのは、「維新」や「未来」に合流した離党組に刺客をブツけること。連日、若手秘書や地方議員に公認料や活動費など“実弾”をブラ下げ、「突貫工事」で空白区を埋めた結果、選挙情勢にどんな変化が起きたのか。

 自公との接戦が予想された第三極系の候補が、割って入ってきた民主の新人に反自民票を奪われ、自公が「漁夫の利」で優位に立つ。そんな現象が全国に広がっているのだ。

 「典型例が福島です。1区と2区に民主離党組がいますが、県連会長の増子輝彦参院議員はとにかく、離党組憎し。特に3年前には2区の太田和美陣営を仕切った因縁もあり、意趣返しとばかりに自身の秘書を民主公認で擁立。地盤の重なる支援者には『太田のミニ集会には絶対に顔を出すな』と触れ回る徹底ぶりです」(地元関係者)

 こうして民主が自民を助ける選挙区は、計48区にも及ぶ(表1)。

 どの情勢調査をみても、リードする自民候補はいずれも有権者の3割程度の支持を得ているに過ぎない。このままいけば、有効投票の6~7割が死に票になってしまう。

 それだけじゃない。民主が離党組潰しを優先するあまり、空白を埋め切れなかった選挙区は計25区もある(表2)。自公候補は「無風選挙」となり、旧太陽系で自民寄りの園田博之も含め、大物の名前が目立つ。石破幹事長は地元に帰らず、全国遊説に飛び回る余裕ぶり。自民圧勝報道の背景には、野田民主党との「談合選挙」が横たわっているのだ。

 この徹底ぶりに、野田の自爆解散の狙いが透けて見える気がする。

 「メディアの予測通り、野田民主惨敗で野党に転落すれば、雲散霧消の運命です。しかし、衆院で自公と補完勢力の維新が3分の2議席を握っても、参院はねじれたままで、ここに野田首相は生き残り策を見いだしたのではないか。ウラ協力を手土産に民主も政権に加われば、参院も安倍総裁の望む3分の2議席を優に超えます。安倍総裁の悲願である憲法改正の条件をクリアするのです。惨敗必至の無謀な解散のウラに、野田首相のずぶとさが見え隠れします」(政治評論家・山口朝雄氏)

 有権者はよくよく考えて投票すべきだ。

 ◆民主の協力で自公優勢の選挙区(表1)

[選挙区][喜ぶ自公候補][主な第三極候補]

北海道12 武部 新42 松木 謙公53大

青森2 江渡 聡徳57 中野渡詔子42未

宮城2 秋葉 賢也50 斎藤 恭紀43未

秋田3 御法川信英48 京野 公子62未

福島1 亀岡 偉民57 石原洋三郎39未

福島2 根本 匠61 太田 和美33未

栃木4 佐藤 勉60 山岡 賢次69未

群馬2 井野 俊郎32 石関 貴史40維

群馬4 福田 達夫45 宮原田綾香28維

埼玉7 神山 佐市58 小宮山泰子47未

埼玉10 山口 泰明64 松崎 哲久62未

千葉2 小林 鷹之38 黒田 雄53未

千葉3 松野 博一50 岡島 一正55未

千葉7 斎藤 健53 内山 晃58未

神奈川3 小此木八郎47 岡本 英子48未

神奈川18 山際大志郎44 樋高 剛47未

山梨1 宮川 典子33 小沢 鋭仁58維

東京9 菅原 一秀50 木内 孝胤46未

東京11 下村 博文58 橋本 久美43未

東京13 鴨下 一郎63 本多 正樹40未

東京14 松島みどり56 木村 剛司41未

東京15 秋本 司41 東 祥三61未

東京16 大西 英男66 初鹿 明博43未

長野3 木内 均48 井出 庸生35み

長野5 宮下 一郎54 加藤 学44未

岐阜2 棚橋 泰文49 橋本 勉59未

岐阜4 金子 一義69 今井 雅人50維

愛知1 熊田 裕通48 佐藤 夕子49未

愛知4 工藤 彰三48 牧 義夫54未

愛知6 丹羽 秀樹39 水野 智彦56未

愛知10 江崎 鉄磨69 杉本 和巳52み

愛知14 今枝宗一郎28 鈴木 克昌69未

三重1 川崎 二郎65 松田 直久58維

京都1 伊吹 文明74 平 智之53み

大阪1 大西 宏幸45 熊田 篤嗣41未

大阪17 岡下 信子73 辻 恵64未

兵庫3 関 芳弘47 三橋 真記35未

兵庫8 中野 洋昌34 田中 康夫56日

兵庫9 西村 康稔50 谷 俊二45維

奈良2 高市 早苗51 中村 哲治41未

和歌山2 石田 真敏60 阪口 直人49維

広島1 岸田 文雄55 菅川 洋44未

山口1 高村 正彦70 飯田 哲也53未

福岡4 宮内 秀樹50 古賀 敬章59未

熊本1 木原 稔43 松野 頼久52維

熊本2 野田 毅71 福嶋健一郎46未

沖縄3 比嘉奈津美54 玉城デニー53未

沖縄4 西銘恒三郎58 瑞慶覧長敏54無

 ◆民主不戦敗の無風区(表2)

[選挙区][喜ぶ自公候補]

岩手2 鈴木 俊一59

山形3 加藤 紘一73

福島4 菅家 一郎57

茨城3 葉梨 康弘53

栃木5 茂木 敏充57

群馬5 小渕 優子39

埼玉11 小泉 龍司60

千葉11 森 英介64

千葉12 浜田 靖一57

神奈川15 河野 太郎49

東京12 太田 昭宏67

大阪2 左藤 章61

大阪6 伊佐 進一38

和歌山3 二階 俊博73

鳥取1 石破 茂55

香川3 大野敬太郎44

高知2 中谷 元55

高知3 山本 有二60

福岡11 武田 良太44

佐賀3 保利 耕輔78

熊本4 園田 博之70

熊本5 金子 恭之51

大分2 衛藤征士郎71

宮崎3 古川 禎久47

鹿児島5 森山 裕67


【小沢どんが国会前脱原発抗議集会に参加、演説する】
 12.14日、小沢どんが、14日夜の国会周辺で開かれた脱原発抗議行動に参加し「自分の信念として脱原発はやればできる」と訴えた。参加者に向け「衆院選で脱原発の声は広がっていない」と指摘。「脱原発を主張する人が国会で多数を占めなければ、どうすることもできない。日本の将来を心配する皆さんの声を多くの人に伝えてほしい」と支持を呼び掛けた。小沢氏は12日夕から15日まで岩手県で党公認候補のてこ入れをする予定だったが、抗議行動に参加するため14日にいったん帰京した。




(私論.私見)