第22回参院選 | 第22参院選選挙結果の総評 |
(最新見直し2010.07.05日)
関連サイト「れんだいこの為になる選挙分析」
Re::れんだいこのカンテラ時評757 | れんだいこ | 2010/06/25 |
【第22回参院選挙に対するたすけあい党声明】 2010.6.24日、第22回参院選挙が公示され、投票日が7.11日と決まった。17日間の選挙戦となる。改選される選挙区73、比例代表(非拘束名簿式比例代表制)48の計121議席を争う。比例代表に12政党・政治団体の187人、選挙区に250人の計437人が立候補を届け出た。届け出候補者数が400人を超えたのは2001年以来で9年ぶり。女性の候補者は選挙区55、比例代表45で計100名。2007年を9人上回った。以下、「第22回参院選挙に対するたすけあい党声明」を党首権限で発表しておく。 こたびの選挙戦は本来であれば、昨秋成立した民主党、社民党、国民新党、新党日本、大地の五党連合による政権交代政権の政権交代効果を問う「押せ押せの信任選挙」になる筈であった。ところがそうはなっていない。これには複雑な理由はない。政権交代政権の一番手として登場した鳩山政権が、政権交代効果を発揮しないよう「上からサボタージュ」した結果に他ならない。これは政治の大きなネジレであるが、こう捉える史観が少ない。 これを確認すると、鳩山政権は、政権交代前に公約した数々のマニュフェスト履行に棹さし続け、事業仕訳パフォーマンス以外は見るところもなく無為に過ごした。世間は、坊ちゃん政治のエエ加減性を嘲笑した。この間、「政治とカネ問題」で、鳩山首相、小沢幹事長が標的にされ続けた。鳩山政治は、本来望まれている景気浮揚、日本再生のシナリオに何ら有効な処方箋を提起し得なかった。 その鳩山政権は最終的に沖縄の普天間基地問題でつまずく。鳩山首相自ら「国外、最低でも県外。決着は5月末まで」の度重なる宣明したにも拘わらず、自公政権時の辺野古案に決着させた。その結果、社民党をして連立枠から降りる事態に到らせた。これにつき社民党に責任はない。発言をくるくる変えた鳩山首相の自爆であり、辺野古案を受け入れた時、鳩山首相は辞任すべきであった。これが「政治の信」と云うものであろう。しかし、鳩山首相は続投せんとしていた。 鳩山政権への高まる公約詐欺性批判、党内からの「これでは参院選を闘えない」とするブーイングを受けて、党務代表の小沢幹事長が政務代表の鳩山首相と刺し違い覚悟の膝詰め談判した。結果的にツ―トップ同時辞任決着となり、鳩山政権は僅か8ヶ月で退陣を余儀なくされた。しかし、どうせこういう結果になるのなら、鳩山前首相は、政権交代政権を後生大事と思うなら、社民党を斬るのではなく自らを斬るべきであった。これが政治のケジメであろう。ところが居座ろうとし、その道が潰えるや、参院選を控えて要の小沢幹事長を巻き添え辞任させた。そのオチが「やったぜベイビー」サインであった。その余りにも軽薄な仕草が総スカンを喰い、一気に鳩山首相辞任へと向かった。この経緯に垣間見えるのは、鳩山首相の政治に対する遊び人性、自公と何ら変わらない度し難いシオニスタン性であろう。 二番手政権として菅政権が誕生した。菅政権は、鳩山政権時の閣僚をほぼ留任させる形で引き継ぎ、返す刀で小沢派の徹底排除人事を押し進めた。これがオカシイ。なぜなら、小沢派は、この間の政権交代の立役者であり推進力である。どこの世界に業績優秀なやり手を斬り捨てる者がいようぞ。政権交代政権の維持存続を図るなら小沢派排除は有り得てならない。ところが、菅首相は、小沢前幹事長に対して非礼にも「暫くの蟄居」を申し渡した。これにより、小沢幹事長の参院選に対する大詰め采配の機会が失われることになった。 民主党の自絞殺であるが、菅政権には何ら痛痒を感じていない政治に対するオタク性が認められる。れんだいこ的には、鳩山前首相の公約履行サボタージュ、土壇場での小沢幹事長道連れ辞任、菅政権の小沢派排除の流れ自体が胡散臭い。 ところが、この経緯を良しとするマスコミの後押しにより、菅政権並びに民主党は支持率をV字回復させた。これにより一路参院選に向かうことになった。これにより、政権交代政権の超目玉政策であり万難を排して成立させるとしていた郵政再改革法案が先送りとなった。これに伴い社民党に続き国民新党も連立を外れるところ、亀井代表の担当相辞任、連立維持の選択でかかと一枚を残すところとなった。高速道路の無料化公約は無惨な形での変則実施が予定されている。子供手当は実施されたが消費税増税の口実にされつつある。 組閣を終えた菅政権が次に繰り出したのは財政危機論であった。俄かにギリシャ危機の二の舞説を唱え始め、自民党と同じ消費税10%案を打ち出し始めた。これにより、政権交代政権発足時の申し合わせ「4年間は消費税を上げない」とした三党合意がいともたやすく崩れ落ちた。「実施は2・3年後」と弁明しているが、来る参院選前の動きとしては何とも不自然極まりない奇妙な動きであろう。 管政権は、来る参院選で消費税増税の国民の判断を仰ぐとしており、露骨な「上からの勝てない選挙戦」に向かって冷や水を浴びせ続けている。今や民主、自民の二大政党が消費税増税を煽り、国民洗脳戦を開始している。一体、誰がこれを指導しているのだろうか。これを偶然とみなすべきだろうか。れんだいこは、国際金融資本帝国主義ネオシオニズムの裏指導によると見立てている。この一連の経緯は、民主党内シオニスタン派の「上からの反革命」以外の何ものでもあるまい。 こう見立てると、第22回参院選挙の空疎性が浮き彫りになる。これにより、恐らく投票棄権者が続出し、投票率低下が避けられまい。しかし、これこそがネオシオニズム−シオニスタン派の狙いであることを思うとシャクながら反撃せねばなるまい。こたびの参院選で問われているのは、1・政権交代政権、2・菅政権、3・消費税10%案の三信任である。これをどう否定しどう本来のものへと位置づけ直して行くかが問われている。こう見立てる政治評論が欲しい。 1・政権交代政権評価で云えば、政権交代そのものを自己目的にさせてはならないのは自明である。政権交代は、それまでの自公政権の余りにもな無能ぶり、シオニスタン政治ぶりに対する否定であった。ということは、無能政治、シオニスタン政治からの出藍こそが政権交代本来の希求であることになる。これに対して、鳩山政権、菅政権が見せている対応は余りにもお粗末と云うか、むしろ逆対応ぶりである。結果的に自公政権政治と比べて「単なる首のすげ替え」でしかない政権交代ぶりを見せつけられている。かくて、菅政権後の三番手政権に対する期待が大になりつつある。その意味で、第22回参院選挙をポスト菅の三番手政権創出の足掛かりとして闘わねばなるまい。 2・菅政権評価で云えば、今のところ見るべきところは何一つない。鳩山政権が党内右派と左派の均衡人事を特徴としていたことを思えば、右派一辺倒にシフト替えした菅政権は反動的である。但し、これについては今しばらく見守る必要があるかも知れない。なぜなら、小沢批判を集中的に喧伝するマスコミ戦略の逆手取りによる支持回復作戦の可能性なきにしもあらずであるからである。もう一つ、小沢派を徹底排除したことにより却って反作用を呼び、政権交代政権の真価を発揮させる道へ却って近づける逆効果があるからである。これは、参院選後の政局流動ではっきりすることになるだろう。 3・消費税10%案評価で云えば、菅首相及び菅政権の政治識見の質のお粗末さが窺えて興味深い。これが菅政治の始発の去る日の社民連的市民運動の帰結である。菅政権の露骨な消費税増税策動は、彼らが紛れもなくシオニスタン派であることをもの語っている。してみれば、日本左派運動が華やかりしころ対抗的に始められた右派系の社民連運動の「正体見たり枯れ尾花」と云うことになる。思うに、鳩山と云い、菅と云い、政治の遊び人ではなかろうか。こういう御仁は口先では正義ぶるが案外と裏で腐敗があることが特徴である。この目線で今後も見ておこうと思う。 もとへ。さて、そういう意義を持つ第22回参院選挙である。菅政権派は、明らかに民主党が負けるように上から仕掛け始めている。政治能力が足りなくてこうなっているのではない。足りない能力を逆に使い始めているということである。政治に真っ当な責任を負う者には有り得ない動きとして指弾せねばなるまい。問題は、菅政権のこの動きを誰が指揮しているのかということになる。偶然である訳がなかろう。この見立てが欲しいと思う。 よって、来る参院選は、ポスト管の三番手政権交代政権を創出する為の前哨戦としての位置づけで闘われるべきであろう。民主党内の政権交代推進派、これに共同する国民新党、社民党を支持し、夢を繋ぐべきである。その見極めについては追って発表することにする。我らがたすけあい党は、面白くなくなってきた選挙に食傷せず、それをワナと見抜き賢明懸命に応戦しよう。 2010.6.25日 たすけあい党党首声明 れんだいこ拝 |
(れんだいこのショートメッセージ) |
各政党の動きは次の通り。 民主党は、キャッチコピー「元気な日本を復活させる」。民主党の非改選議席は62で、今回60議席を獲得すれば単独過半数に達し、89年参院選で自民党が過半数を失って以来、21年ぶりに一つの政党が衆参両院の過半数を握ることになる。国民新党と合わせて56議席なら与党で過半数を維持できる。菅首相は改選の現有54議席以上を目標に設定、勝敗ラインであると言明している。菅首相は24日午前、大阪市で「日本を成長軌道に乗せる。消費税を上げると言いたくないが、このままだとギリシャみたいになる」と消費税引き上げの必要性に言及したうえで「約束したことを実行する力をもう一度与えてほしい」と訴えた。 国民新党は、キャッチコピー「本格保守」。「外国人参政権反対」、「夫婦別姓反対」、「郵政改革」の明確なテーマを掲げ、ポスターにも記入するなど保守層を意識した選挙戦略をとる方針を立てた。国民新党の亀井静香代表は東京・有楽町で「消費税を増税する大合唱になってきた。断固許さない」と強調した。 社民党は、キャッチコピー「『生活再建まっしぐら』 いのち、平和を大切にする」。この5月までは与党であったが、普天間基地代替施設移設問題で辺野古案に閣議での署名拒否した党首の福島瑞穂・消費者・少子化担当大臣が罷免され、これを受けて5.30日、連立解消を決定、野党となった。但し、与党との選挙協力については各地域の事情を考慮して検討するとしている。比例区での3人以上の当選と選挙区での3人以上の当選を目標にしている。 国会で与党と協力関係にある新党日本新党日本は、「第三極を育成する必要性を痛感した」旨の発言を行い、衆議院において民主党との統一会派を解消し、新たに国民新党と統一会派を組んでいる。参議院では民主党と統一会派を組んでいる。 新党大地は、。 自民党は、キャッチコピー「いちばん」。「民主党の単独過半数を阻止し、与党を過半数割れに追い込む」ことを目標に攻勢を強めている。勝敗ラインは示していないものの、総裁の谷垣禎一が参院選で自民党が敗れれば辞任する意向を示した。 公明党は、キャッチコピー「公明党だからできる、『クリーンな政治』、『声の届く政治』、『新しい福祉へ』」。選挙区での全候補当選など前回並みの議席数を目標にする。また、地方組織が地域事情で自民党と選挙協力することを容認している。 日本共産党は、キャッチコピー「“アメリカ・財界いいなり”から『国民が主人公』の政治への転換を」。比例区での5議席確保と2001年参院選以来となる選挙区当選を目指す。 みんなの党は、「アジェンダ 脱官僚、地域主権、生活重視」。代表の渡辺喜美が10議席以上の確保を目標にし、政界再編を仕掛けていく姿勢を見せている。 たちあがれ日本は、「日本復活!強い経済 強い財政 強い教育 強いふるさと」。「郵政民営化」に反対したことで自民党を離党した平沼赳夫が代表となり、これに元財務大臣の与謝野馨らが自民党を離党して加わり、5人の国会議員を確保して「政党」となった。また東京都知事の石原慎太郎がこれとは別に発起人として加わっている。10議席以上の確保を目標にしている。 新党改革は、 「世界の中の日本改革」。自民党執行部批判を繰り返していた舛添要一と一部議員が自民党を離党し、衆院選後自民党と連立会派を組んでいた改革クラブに加わり、これを名称変更する形で発足。自民党との連立会派を解消し、舛添が代表となった。比例区での10議席確保を目標にしている。しかしこれに反発し、中村喜四郎と大江康弘が改革クラブを離党した。 中央政界の動きに反発した地方自治体の長や議員の一部とその経験者らは日本創新党を結成。5議席以上の獲得を目標としている。 2010.6.24日 れんだいこ拝 |
Re:れんだいこのカンテラ時評310 | れんだいこ | 2007/07/13 |
【第21回参議院議員通常選挙に当たってれんだいこ党の方針】
2007.7.12日、第21回参議院議員通常選挙が公示された。投票日は当初7.22日であったが1週間延期され7.29日となった。18日間の選挙戦となるこたびの選挙戦の焦点を、れんだいこ史観で確認しておく。 安部政権は前々任の森、前任の小泉と三代続けての旧岸−福田派の系列であり、自民党内のタカ派の系譜にある。こたびの参院選は、安倍政権が発足以来初の国政選挙となる。相次ぐ閣僚失脚、年金記録不備漏洩問題などの逆風下にあるが、自民党結党以来の党是である憲法改正を堂々と掲げて選挙戦に挑んでいる。かなりイデオロギッシュな攻めの選挙選に打って出ていることになるが、これを逆から見れば、左派がなめられきっている証しでもある。 与党が過半数を維持するには、自公両党で64議席が必要となる。公明党が全員当選で13議席を獲得するとすれば、自民党は51議席獲得が責任数値になる。この責任数値を割り込めば安部政権は揺らぎ、民主党の同調部分を誘い込んでの員数合わせを余儀なくされる。与党大敗の場合は政権瓦解は無論、政界再編成が予想される。 これに対して、野党陣営の足並みはどうであろうか。民主党は悲願の与野党逆転に向かう。小沢党首は、負ければ政界引退を公言しており、いわば背水の陣を敷いて挑んでいる。国民新党、新党大地が民主党連合を組み、いわば与党内に於ける公明党に匹敵する役割を果たしている。 これを思えば、旧社共は全く稚拙であり、犯罪的な対応に終始している。これに代わる新左翼を登場させる以外に政治が良くならない。旧社共は、目下の政局が自民党内のタカ派とハト派の命運をかけた決戦であることを一顧だにせず、この期に及んでも手前の党利党略を優先している。憲法改正阻止共同戦線を組むことを欲せず、護憲の旗印をあたかも商品の如く取り扱い、単なる票取りに利用している。責任政党として与党となって政局に当たることを欲せず万年野党の批判政党としての延命に逃げ込んで恥じない。 旧社共は、そういう特質として、執行部の責任数値を打ち出して選挙戦に臨むという作風を持たない。万年執行部のぬるま湯に浸っている。選挙の渦中は「護憲の本家」だの「確かな野党論」で我こそが一番と手前みそを競い合い、負ければ捲土重来論で事なかれする。時が今憲法改正問題と云う政治的一大事件に遭遇しているという時局にも拘らず、相変わらずの無能対応に終始しており、ひたすら現有議席の確保に汲々するというテイタラクを見せている。 本来なら、社共こそは、憲法改正阻止共同戦線を打ち出す義務がある。社共を核として民主党、国民新党、新党大地、日本新党その他の護憲部分と合従連衡し、その為に汗をかかねばならぬところである。ところが実際には、我が党こそが一番の護憲政党、確かな野党論なる論法で相変わらずの排除の論理に染まっており分裂選挙を画策している。我々はこの愚劣を責めねばならない。 社共のこうしたテイタラクに堪らず、天木氏らの憲法9条ネットが立ち上がっている。この党はどこまで進撃できるだろうか。れんだいこが思うに、彼らも本来は憲法改正阻止共同戦線を打ち出すべきであり、社共が為さぬなら代わって各党との政策協定に向かうべきである。その他の左派政党、市民政党、大衆団体に連合を呼びかけるべきである。その折衝経緯を記録に残し広報すべきである。残念ながら、恐らく何もしていない。社共的我が党こそ一番なる論法の三番手に甘んじている。この辺りに限界が感ぜられる。 以上を総評として、以下、れんだいこが目下の政治情況を分析しておく。日本は1980年以降徐々にではあるが、そして小泉政権以来急激にではあるが親ネオ・シオニズムの虜囚にされており、国家が溶解せしめられつつある。政治家や政党がその手先として立ち働いており、如何ともし難い状況にある。本来は、こういう風潮に対する判断を問うのが選挙の意味であろうが、選挙民はそれぞれの小利権を物差しにして判断しているので、国家的危機には関心を示さない。そういう訳で、いとも容易くネオ・シオニズムが日本を席巻篭絡しつつある。 今から思えば、1970年代までの戦後日本は、政権与党を自民党内ハト派が牛耳ることにより、世界史上稀なる在地土着型社会主義とも云える善政を敷いてきた。これを指揮鼓舞したのは田中−大平同盟であった。田中−大平同盟は、没イデオロギー的であつたが、実践的に為したことを見ればプレ社会主義政策であった。今これが全戦線にわたって、売国奴系タカ派の手により破壊されつつある。 1970年代半ば、世界を裏支配するネオ・シオニズムがロッキード事件を仕掛け、田中−大平同盟は以降次第に逼塞せしめられてきた。ここまでを仮に「昔の自民党」と云うことにする。これに代わって登場したのが親ネオ・シオニズム系タカ派の中曽根であり、以来こちらが主流化して小泉−安倍へと至っている。これを仮に「今の自民党」と云うことにする。 こたびの選挙に於ける「小沢対安倍」の闘いの背景には、「昔の自民党」と「今の自民党」の非和解的な絶対的対立と云う怨念がある。この間、「昔の自民党」勢力が次第に駆逐されており、危機を強めた「昔の自民党」勢力が大同団結して夢よもう一度と挑んでいるのが「小沢対安倍」の闘いの裏史実である。「昔の自民党」のプリンス小沢は、今を措いて以外に勝利の可能性は無いと悲愴な決意で臨んでいる。この政治情況を掴まないと政局が見えてこない。 しかしながら、ネオ・シオニズム派の狡知は長けている。彼らは政権与党にのみ食い込んでいるのではない。親ネオ・シオニズム系は今や与野党を問わず政界を汚染している。昨今の公明党の親ネオ・シオニズム傾斜は度し難く、総帥池田大作の馬脚を表わした格好である。民主党もその内部に(鳩山)−岡田−前原系ラインという自民党よりなお酷い親ネオ・シオニズム走狗を抱えている。日共−社民は、ネオ・シオニズムが敷いたテキストの中で正義を弁じることが許容されており、不満吸収の緩衝材としての役割を果たしている。野党間の分裂を策すことで、裏から自公体制を補完する役割を引き受けている。 れんだいこは、日共−社民が自公の別働隊的裏補完的役割を果たしているとなぜ断じるのか。それは、与党内で公明党が果たしている役割と比較して考えればよい。公明党は、政権与党入りを固守する為に何をなすべきかを心得ている。自民党と政策協定を結び、巧みに支援と票の分かち合いをしている。政治−政権の重責を真面目に考えれば、公明党の対応こそが当たり前の手法であろう。これを思えば、日共−社民は本来なら公明党を見習い、公明党が与党内で果たしているような動きを野党内でするのが当然であるところ、確信犯的に孤高の正義城に引きこもり棲み分けを策している。 これによって、野党は分裂を余儀なくされている。政権与党の強い方が団結しており、弱い方の野党が分裂していて勝てる訳が無い。これは子供でも分かる話であろう。しかしながら、これは偶然の稚拙ではない。意図的に為されている策略であり、その為に党中央に居座っていると窺うべきであろう。そこまで推断しない者も胡散臭いと嗅ぎ分けるべきである。 その結果、全ての始まりである政権交代が為しえない。左派共同戦線は無論のこと野党共同戦線が生まれない。こういう不幸な状態を見据えて、れんだいこは早くより左派共同戦線の構築による左派共同派の代表の国会送り込みの必要を示唆している。一刻も早く法案提出権を得る人数までの国会議員を育て、攻勢的な政治に挑まねばならない。最近6.15共同闘争が始まっているが、一刻も早くうねりを創り出すべきである。この受け皿が出来ない限り日本政治の未来は無い。 我々が、日本政界に仕掛けられたこの構図を打破しない限り、我々の期待する政治変革は進まない。目下は、日本をネオ・シオニズムに隅々まで売り渡す逆行政治改革ばかりが進められている。商業新聞は、そのトップはなべてネオ・シオニズムに身も心も売り渡しており、そういう訳で平気で売国提灯記事ばかり報ずる。そういう事前検閲制が敷かれていることを知るべきだ。従って、各種情報は情報としてしか意味を為さない。判断はこちらでやるという精神で臨まない限り洗脳されるばかりである。 以上を踏まえて、れんだいこ党は、次のような戦略を採ることになる。自公は親ネオ・シオニズム系買弁派に乗っ取られており、これ以上政権を預けることはできない。民主もかなりの部分が同様であるが、1970年代の田中−大平同盟の薫陶を受けたハト派が主流を為しており、目下はこれに期待する以外に無い。国民新党も然りで、思ったよりもハト派的であり、その分魅力がある。民主党、国民新党、大地党、日本新党は政権を視野に入れている分、評価点を高くすべきであろう。万年野党ほど詰まらぬものはなかろう。 よって、議員選出選挙区の場合、民主の護憲派なら無条件に支持、民主のタカ派なら民主、社民、その他の順で選考する。要は、よりましな代表を送り込まなければならないのだ。政党選出比例区の場合、小沢執行部信任で民主党、次に国民新党、次に社民党、憲法9条ネットも考慮に値する。共産党には、宮顕−不破−志位の反動派を党中央から追い出すためにも徹底的な敗北を強いる必要がある。それが下部党員を幸せにする唯一の方法でもある。宮顕−不破−志位派は何と50年もこの党を反動的に牛耳っている。 いずれにせよ、自ら投票しなければならない。それから選挙速報を見入ることにする。一杯飲みながらのこれが実に楽しい。投票せずの観戦ほど詰まらぬものはない。 とはいえ、こたびの選挙に対して、れんだいこは冷淡である。なぜなら、既に何度も述べているが、先の松岡農相変死事件に対して、与野党ともどもが議員の誰一人もが冷淡であり過ぎるからである。ひょっとして、連中は、議会制民主主義という政治トリックの中で戯れる政治貴族でしかなく、各々が役者の如く役割を果たしているだけのことでしかないと思うからである。そういう手合いの劇場に関心を持つのは馬鹿げていると思うからである。 そういう訳で、この選挙戦に於いて、ところで松岡農相変死事件のその後はどうなっているのか、現場検証はどうなっているのか、報道されないのはオカシイデハナイカと声を上げる党派ないしは議員を期待する。我々の時代の目の前で起こった政治事件に対して鈍感な政治には用はない。松岡農相変死事件は余りにも奇怪に報道を閉ざされており、逆に事件の奇怪さを浮きだたせつつある。 2007.7.13日 れんだいこ拝 |
【2010.06.24日参議院選立候補政党の立候補者数分析】 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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【新聞各社の選挙特集】 |
【選挙区事情見どころ考】 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
全国73議席の各選挙区事情見どころを確認する。民主党各候補者の護憲度を硬派、準硬派、護憲派の順に記す。未記載は態度保留ないしは改憲派に近いということになる。
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上記選挙区事情を通覧して判明することは、数少ない民主の護憲派に対して、日共が自民と挟み撃ちで潰しに掛かっていることが見て取れる。これが不破式議会主義の本質であろう。唯一の例外は沖縄の糸数候補という事になる。日共的対応をしない社民が民主と政策協定を結んで支援する方法は無かったのか。実際にはそのようになっているのであろうが、計略が無さ過ぎる。 2007.7.16日 れんだいこ拝 |
【比例区】 |
比例区は改選数48議席を、民主45(前回当選者19)、国民新党7(同1)、社民6(同2)、新党日本1。自民35(同13)、公明党17(6)、共産党18(3)、みんな23、立ち上がれ日本10、日本創新6、新党改革5、女性党10、幸福実現5、その他で争う。
比例代表では、民主党は10議席台後半、自民党は同前半の見通し。公明、共産、社民の三党はそれぞれ改選前議席維持が微妙だ。国民新党、新党改革はいずれも比例代表で一議席獲得をうかがう。みんなの党は比例で六議席程度確保しそうで、三人区の愛知でも一議席を得る可能性がある。たちあがれ日本は議席に手が届くかが焦点だ。 |
【比例区立候補者考】 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
民主党
国民新党
社民党
自民党
公明党
共産党
みんなの党
たちあがれ日本
新党改革
日本創新党
女性党
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【各党新議席概略予想】 | ||||||
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Re::れんだいこのカンテラ時評759 | れんだいこ | 2010/06/27 |
【れんだいこの第22回参院選挙投票戦略戦術】 もう一つ余興をば。れんだいこの処女作「検証 学生運動」の総括から滲み出る教訓は、左派運動に軍師が居ないと云うことです。系統的な運動史学習がないままに場当たり的な運動をしてきた結果が今日のテイタラクに繋がっております。このことを反省せねばなりません。これが運動責任です。この観点からすると、選挙にも軍師的行動が必要です。今までの対応は無茶苦茶です。勝つあてもないのに立候補させ、落ちてもカエルのツラにションペンの毎度毎度は精神に良くありません。泡沫ではイケナイのです。出るからには勝たなければ、勝たせなければならないのです。これが選挙責任です。候補者を代議士にさせ、僅かでも我々の政治への思いを反映させるようにさせねばなりません。その積み上げが大事です。 そういう訳で、自称左派運動研家にして軍師のれんだいこが、第22回参院選挙投票戦略戦術を指南致します。シンプルに致しました。選挙区の場合は次のように投票行動します。 1人区の場合、民主と自民が争っている場合には民主に投票するのが賢い。どちらもがシオニスタンの場合には困りますが、よほど自民候補者に魅力があれば別として民主に入れるのが賢い。なぜなら、民主内は参院選後に土着派とシオニスタン、護憲派と改憲派のドタバタ劇があるからです。これが面白くなりそうです。自民党はオールシオニスタンになっており、既に何の魅力もありません。 社民、国民新党が出ている場合には支援するのも賢い。問題は、候補者が当選を信じ努力しているかどうかです。比例票狙いで出ただけのことなら当選可能性のある民主へ投票するのが賢い。但し、民主党候補者がゴリゴリの改憲派の場合には、懲らしめの為に社民、国民新党候補を選択しませう。これは、革新系無所属が出ている場合にも同じです。 2人区の場合、基本的には1と同様です。民主二人のうちどちらに入れるべきかは、小沢前幹事長に近い候補を選択するのが賢い。見極めは二人目の新たな候補です。京都の河上満栄候補が前原派にイジメられているようです。静岡の中本奈緒子候補も干されているようです。ナニクソで頑張りませう。京都、静岡の有権者の皆さん、たのんまっせ。ボランティア頼むよ。3人区以上の場合、1・国民新党、2・社民、3・民主の順に選択するのが賢いでせう。 比例区の場合は次のように投票行動します。まず国民新党の誰か。次に、社民党の誰か。次に民主党の誰か。候補者名で書くのが良いようです。政策レベルで云えば、1・護憲派、2・消費税増税反対派、3・郵政再改革法案支持派、4・有料高速道路低額化支持派を探します。これに全て叶う候補者は少ないです。しかし、この4点をクリヤ―しない候補者を国会へ送りだしても意味がありません。 それにしても何とかして国民新党をせり出しさせたいですね。今や、国民新党と小沢派が日本政治の良心です。他はどれもこれもダメ。社民党が少しマシぐらいなもんで後はオールシオニスタンです。この連中がいなくなれば日本の政治も経済も随分良くなります。 シオニスタンがなぜイケナイのか。それは政治のヤブ医者だからです。連中に任すと、この国はギタギタに切り刻まれ、国民は壊死させられます。日本政治は今や世界の笑われもんです。連中は、性質穏和にして働き者で助け合い精神に富む日本及び日本人を尊いと思わず、国際金融資本の言いなりで所作する売国奴です。連中は元々オツムが弱過ぎる。下手な勉強してますます悪くなっております。 自由、自主、自律、自存の日本政治の確立は幕末維新以来のテーマです。この回天運動は未だ未完です。これ以上、情況が悪くならないようにしませう。そのうち、たすけあい党も出るからねェェその節は頼むよォォ。とにかく一人で三人はオルグして投票に行くようにしませう。投票率の低下が仕組まれている気がするからです。 2010.6.27日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評761 | れんだいこ | 2010/07/01 |
【第22回参院選の議席予想その2】 2010年の第22回参院選(7.11日投開票)が中盤戦に突入した。れんだいこが改めて議席予想しておく。 参議院選挙区は1都2府1道43県の47選挙区からなる。そのうち1人区が29、2人区が12、3人区が5、5人区が1となっている。1人区29選挙区のうち、民主党は香川と沖縄を除く27選挙区で公認候補を擁立しており自民と激突している。先の衆院選以来、民主党、社民党、国民新党、日本新党、新党大地の政権交代派と自民党、公明党、その他諸雑派の旧政権派との政権争いが続いている。この構図は変わらない。 鳩山、菅と続く民主党党中央はこの間、社民党を斬り捨て、国民新党との同盟関係に亀裂を走らせ、何をトチ狂ったか躍起になって自ら政権交代政権の支え棒を毀損しつつあるが、小沢前幹事長時代に築いた提携関係は揺らいでいない。恐らくこのまま選挙の日を迎えることになると思われる。これによると、民主党は、岩手、奈良、岡山、徳島、高知などで絶対優位に立っている。他方、自民党の絶対優位区はなく、これまでの金城湯池の群馬、山口でも予断を許さない選挙を強いられている。これが趨勢である。 2人区12選挙区のうち、いずれも民主1は手堅く、残りの1議席を自民、民主が争い、選挙区によってはみんなの党、社民、国民新党が割り込む混戦構図になっている。民主の議席独占を狙う二人擁立が吉と出るか凶と出るか注目されているが、小沢前幹事長の後ろ盾を失った二人目の候補が一部を除いていずれも苦戦を強いられている。但し、競合により比例票を押し上げる効果を持つことには変わりない。 3人区5、5人区1選挙区の場合、民主、自民両党がそれぞれ1議席を手堅く固め、民主党は2議席目を視野に入れている。3議席目以下を公明、みんなの党、社民、国民新党、新党改革、たちあがれ日本、日本創新党が取り合う形になっている。比較的元気の良いのがみんなの党のようである。 ちなみに、各党の立候補選挙区数は、民主45選挙区61名、自民47選挙区49名、みんなの党21、社民党8、新党改革7、たちあがれ日本4、日本創新党4、公明党3、国民新党2、その他となっている。 特異な戦術を採っているのは共産党である。相変わらず全選挙区に独自候補を擁立している。従来、共産党の候補者擁立が自公政権候補当選を間接的に呼び水していたが、このところそれを上回る民主党票が形成されており、共産党の割り込みが功を奏さなくなっている。他方で、共産党票の民主党ブロックへの移動も見られており、全選挙区候補者擁立による比例票獲得狙いが全く機能していない。供託金没収の悲哀のみ味わっているが、党中央の戦略戦術は一向に変わらない。それでいて責任問題も出ない不思議なガラパゴス党になっている。 以上から推定すると、れんだいこ議席数予想は、民主60、自民26、みんな10、公明8、共産3、社民3、新党改革3、国民2、立ち上がれ日本2、日本創新1、革新系無所属2の計120となる。変動するとすれば、みんなの党がそれほど伸びず、減った分を民主が吸収する可能性であろう。結果的に民主は引き続き好調健闘、自民が更に陥没、みんなの党と公明が並び、社民、共産、国民新党がほぼ現状維持、その他新党が僅かに議席獲得と云うことになる。一番割りを食ったのは自民党と云うことになろう。これをれんだいこ予想とする。 この予想が崩れるとしたら、民主党党中央が終盤戦になりふり構わず自絞殺運動を開始することによってである。菅政権は明らかに意図的故意に負けるように逆走し始めている。終盤戦ともなると何が飛び出すのだろう。民主党支持者が、菅政権の短命化を見据え、次の政権を展望していれば動じないであろうが不気味ではある。いずれにせよ、勝っても負けても選挙後の菅執行部への責任追及弾劾は必至となった。菅は思っていた以上にアカンタレである。鳩山のハトヤマ美人、菅のカン文句が新たな政治造語となった。 特段の必然性もないのにわざわざ消費税増税論をぶち上げ、批判が高まると低所得者層には増税分還元するなどという思いつきにダマサレる有権者は居ないのに、ブチ上げ抜いているのは狂態以外の何ものでもない。問題は、誰に指図されてピエロしているかであろう。常識的には考えられない。苦労して組み立てた勝利の方程式構想を壊されつつあるのを見て小沢が怒るのは無理もない。それを逆に怒る枝野、野田とは何者ぞ。尋常ではない。特殊な腹話術師たちではある。 2010.7.1日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評763 | れんだいこ | 2010/07/05 |
【第22回参院選の議席予想その3】 第22回参院選がいよいよ終盤に突入した。次第に関心が高まりつつあるが盛り上がりには欠ける。その理由は、昨年の総選挙では政権交代を廻る熱い闘いがあったのに比して、こたびにはそれがないからではなかろうか。本来なら、公約履行の結果としての政権交代効果の信を問う選挙戦になるべきところであるが、鳩山政権の公約サボタージュ、菅政権の公約蹂躙という失望下での公約そっちのけの単なる議席争奪と云う不燃焼選挙にさせられている。 これに加えて、菅政権の挙動不審が目立つ。本来の争点ではないのに俄かに消費税10%増税論を持ち出し、その是非を問う選挙にせんとしている。過去の例に倣えば、増税を持ち出した時、言いだしっぺは必ず手酷いしっぺ返しに遭っている。それを承知で消費税10%増税論を煽る菅政権の魂胆はどこにあるのだろうか。菅政権が自ら勝つ気のない選挙を仕掛けていることがすぐ分る。改選54議席を得れば十分とする姿勢も臭い。端から守りに入っていることが分かる。 評するべきは、一体誰がこういう選挙シナリオを作っているのかであろう。こういう痴態が偶然である訳がない。れんだいこには、裏の策士が透けて見えてくる。思い起こせば、2005.9.11総選挙では「自民も民主も外資系選挙請負PR会社に広報委託」していた例がある。日本政治は選挙まで含めてかようにコントロールされているということであった。こたびも、そういう仕掛けが入っていることは十分に考えられよう。鳩山政権時の参院選挙前の諸新党誕生、社民党切り、小沢幹事長切り、菅政権の唐突な消費税10%増税論持ち出し、国民新党日干しは、この線から窺うべきではなかろうか。鳩山も菅も、シナリオ上で踊るピエロに過ぎない。 そういう訳でクソおもしろくない選挙にされているが、政治は本来真剣なものであるから逃げる訳には行かない。民主党内小沢派、国民新党と、社民の三角同盟こそが日本再生のキーであり、この同盟を強く育てねばならない。このことだけがはっきりしている。それ故に、自民党、民主党、新党諸派の各党内シオニスタンが轡(くつわ)を並べて目の仇にする。これも請負で雇われているからに他ならない。消費税増税、所得格差拡大、自衛隊の海外派兵、優良企業の外資売り、中小零細企業の死の行進、教育の荒廃、日本語不要化、国技相撲の蹂躙等々は皆同じ線で結ばれている日本溶解策動であろう。 これを踏まえてどう闘うべきか。既に戦略戦術は先の投稿で記しているので繰り返さない。社民、国民新党には何とか現議席維持、議席増で踏ん張ってもらいたい。比例票で大きく躍進することを願う。れんだいこの推定するところ、民主は58議席前後、自民は35議席前後(従前の自民党26は有り得ないので訂正しておく)、みんなが10議席前後、公明が8議席前後、社民と国民と共産党が2議席前後、たちあがれと新党改革と日本創新党が1議席前後、無所属2議席となる可能性が強い。結局、民主と自民抗争は改選前とさほど変わらなかったということになろうか。注目すべきは社民、国民新党の伸び具合である。マスコミ予想と違って、国民新党の健闘が光った選挙戦であったと総括してみたい。亀ちゃん頑張れやぁ。 2010.7.5日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評764 | れんだいこ | 2010/07/09 |
【第22回参院選の議席予想その4】 残すところ後一日となった。第22回参院選の議席予想の最終章をお届けしたい。新聞論調によると各社一様に「民主苦戦、自民善戦」としている。ほんまかいなぁと思うのは、れんだいこだけだろうか。新聞社の調査能力はさすがのものなので気を揉むが、れんだいこ分析によれば「民主善戦、自民骨折」の卦が出ている。 確かに民主党は、あろうことに党中央の上からの冷や水浴びせ逆采配で苦戦を余儀なくされている。菅政権発足直後のV字回復の勢いは全くない。にも拘わらず菅執行部は引き続き下手な芝居ばかりを演じている。しかしながら、民主党は最終版で盛り返したのではなかろうか。小沢の出向くところ歓声が上がっており、誰が縁の下の力持ちしているのかを如実に示している。結論として不正でもない限り引き続きの政権交代ブーム健在を証することになるのではなかろうか。なぜなら、あらゆる指標からして自民党が復権する要素がないからである。「消費税10%増税」の言いだしっぺは自民党だし。谷垣党中央の自民党は完全に狂っているという他ない。小泉ジュニアの「野党を極める論」も同じく、親父も親父なら子も子で狂っている。 公明党が相変わらず自民党を支えまくっているが、その咎めが公明党自身に及び又も苦戦後退するであろう。最悪、選挙区で1議席取れるかどうか危うい。かっての全員当選法力は完全に消えてしまっている。思えば去る日の小泉政権時に生活与党の弁えを外し、自衛隊の海外派兵に提灯し続けたツケが未だに自家撞着していることになる。宗教政党がかくも露骨に体制擁護に廻る例が珍しい。そもそも教義のどこかにオカシげなところがあるに違いない。次にみんなの党。この党がどこまで票を伸ばし議席を取るのかは分からない。民主票、自民票が流れると予想されるが案外限定的なのではなかろうか。下馬評の10議席取れれば大当たりとすべきであろう。 次に社民党。この党は多少善戦するかも知れない。しなければウソだと思う。しかしながら相変わらず労組票頼みが抜けていない。れんだいこの七不思議で、今日まで社民党に声かけられたことがない。自民、公明、共産、民主はしょっちゅうだと云うのに。この内向き習性から転換しない限り、社会党が社民党になろうとも党勢拡大はなかろう。 次に国民新党。この党がどこまで予想外の奮戦をするだろうか。こたびの選挙の隠れた興味の一つである。国民新党の場合、菅政権になって冷や飯を食わされているが、律儀にも選挙区での民主党候補者を推薦支援し、公明党の自民党支援と好一対を為している。当たり前と云えば当たり前なのだが、他の諸党の殆どの自民支援に比して采配が光る。その功績により、れんだいこは比例区を国民新党にお供えする。 それにしても共産党の対応が理解できない。全選挙区に立候補させ、表からの公明党、裏からの共産党と云う構図で間接的に自民党を補佐している戦略戦術を変えていない。変えようともしていない。この党には供託金没収が痛くないらしい。その資金はどこから捻出しているのだろう。毎回毎回だから相当な金額になっているはずだ。有権者は、この構図を長年これを撥ね退ける力がなかったが、ここへ来て通用させなくなっていることは喜ばしい。これだけフォローの風が吹いているのに、仮に苦戦したとしてどう言い訳するのかが興味深い。たまたま消費税選挙になったので今回はある程度善戦するかも知れない。 たちあがれ、新党改革、日本創新党、女性党、幸福の科学は影が薄い。小選挙区制の制度的仕組みの壁の悲哀を嫌と云うほど味わうことになろう。 ところで、民主は勝っても負けても菅政権執行部の責任を追及すべきだろう。こたびの参院選に突如、「党議を経ていない消費税10%増税」を持ち出したことには政治責任と能力が大いに問われるべきであろう。れんだいこの眼には越権と映る。選挙後、直ちに党内議論を開始すべきである。機関運営主義を遵守できない者に権力を握らせてはならない。如何に「強い日本」を口先で語ろうとも、結果は逆の事態になるであろう。鳩山政権の賞味期限は半年もったが、菅政権の賞味期限は僅か1ヶ月もたなかった。れんだいこは、菅がこれほどアカンタレとはついぞ思わなかった。そういえば遍路装束でのパフォーマンスが臭いとは思っていたが、これほど底浅人物であったとは。 それに引き替え、小沢と亀はいい仕事をする。頭脳戦で常に負けていない。切っ先勝負を挑み戦線を切り開いている。この二人が老骨に鞭うつ限り我々も安心してついていける。これを支持する我々のン千年陶冶の日本文明力を称賛すべきではなかろうか。云いたいことは色々あるが、はしょる。さぁ投票一揆で、引き続きの真の政権交代永続革命に向かおう。後は選挙速報を楽しく拝見したいと思う。スポーツ観戦パブは多いが選挙速報観戦パブはないのだろうか。 2010.7.9日 れんだいこ拝 |
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(民主42+17=59、自民29+8=37、みんな1+7=8、公明2+6=8、社民0+2=2、共産0+2=2、国民新党0+1=1、たちあがれ日本0+1=1、新党改革0+1=1、日本創新党 0+1=1、無所属2+0=2) | ||||||
★「和子夫人の選挙予測」 |
【菅首相の逆采配続く】 | |
2010.7.7日、菅首相の「参院選逆采配」が続いている。この日、菅首相は、参院選の民主党候補や所属する衆参議員らに「候補者及び民主党の支援者の皆様へ」と題された「代表メッセージ」をメールで送付し、消費税を含む税制改革について超党派での議論の必要性を街頭演説などで訴えるよう指示した。次のように述べている。
党内からは「選挙情勢が余計に悪くなるだけ。無視する」(中堅議員)との反発も出ている。 |
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7.9日、枝野幹事長が、高知市で記者団に次のように語った。
参院選の勝敗ラインについて、菅首相は「(改選議席の)54議席以上」と明言。6月の代表質問では「参院選で国民に信を問う」と答弁した。だが、枝野氏はこの日、「憲法では首相を選ぶのは衆院となっている」と強調し、参院選の結果にかかわらず菅直人首相の続投を支持する考えを示した。 |
【読売新聞社の終盤情勢分析記事考】 | |
2010.7.9日付け読売新聞社の「与党過半数厳しく、民主比例伸び悩む…終盤情勢」を転載しておく。
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【朝日新聞社の終盤情勢分析記事考】 | |
2010.7.9日付け朝日新聞社の「与党、過半数は困難 朝日新聞終盤情勢調査」を転載しておく。
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(私論.私見)