第20回参院選 第20参院選選挙結果の総評

第20回参院選

 (れんだいこのショートメッセージ)


【2004.7.29日参議院選の概要】
 2004.6.24日、第20回参院選が24日公示された。17日間の選挙戦で、7月11日に投開票される。2000年の公職選挙法改正で定数が252から242に10削減され、今回の改選定数は、選挙区選73(3議席減)、比例選48(5議席減)の計121。この議席を320名の立候補者(選挙区は47選挙区に192名、比例代表は8政党・政治団体から128名)が争う。

 これを立候補者数で見ると、320名の立候補者は、前回の2001年の参議院選の496名に対し176名の大幅減(3割以上減)となっており、候補絞込みと政党連立による少数激戦化している。比例代表制が導入された1983年以降の現行制度で、選挙区、比例代表ともに過去最少の候補者数となった。候補者320名の内訳を政党別にみると、自民党は6名、民主党は11名それぞれ2001年の前回を上回った。それ以外の政党は守りの戦いで軒並み候補者を減らし、前回24名を擁立した社民党は15名にとどまった。ミニ政党や無所属の候補も激減した。これを競争率で見ると2.64倍で、この指標でも1983年以来最低となっている。

 これを政党数で見ると、比例区への届け出政党数8党は、過去最低だった前々回の1998年と前回の2001年の14党を下回り、こちらも史上最少となった。前回92名の大量候補を立てた自由連合や、新社会党などが擁立を見送り、無所属は48名から28名に減った。既成政党に代わる政党登場の難しさを物語っている。

 政党の少数化の原因に供託金問題がある。参議院選挙区(衆議院選挙区も同額)の供託金は、一人当たり300万円。他に、印刷費、通信費、交通費などの選挙運動費用が別に必要となる。供託金は選挙後に返還されるが、選挙区では、有効投票総数を改選議席で割った数の8分の1を獲得できなかった場合没収される。

 更に、全国比例区に登場するには最低でも10人の公認候補がいなければエントリーできない。比例区の供託金は一人当たり600万円で、10人全員が比例区で立候補する場合、6000万円の供託金を法務局に納めなければ、全国比例区で立候補できない。この供託金が高いハードルとなっている。サミット参加8ヶ国の中で供託金制度を導入しているのは、日本、イギリス、カナダだけで、高額供託金制度の仕組みは日本独特のものとなっている。一見対立している与野党政治を高額供託金制度から見れば、新党排除では奇妙に談合していることになる。比例区では、当選者数の2倍を超える数の名簿登録者分の供託金が没収される。


 今回の選挙では投票率の動向が注目されている。昨年の総選挙の投票率は60%、前回の2001年参院選の投票率は56%。ここ10年の投票率は、概ね50%から60%で推移している。参院選の過去最低の投票率は、1995年の44.52%(選挙区)。昨年の衆院選は史上ワースト2位の投票率を記録している。2004.7.11の第20回参院選挙は投票率が40%を切るとも言われており、史上最低の投票率になるのではないかと心配されている。

 2004.6.24日、総務省は、6.23日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数を発表した。国内外の有権者総数は1億303万2504名(国内1億295万1229名、海外8万1275名)。前回の2001参院選に比べ、、国内有権者は101万2116名、海外6811名増えた。

第20回参院選各党の訴え、闘いぶり

 【小泉政権】

 小泉政権にとって、今回の参院選は政権発足直後の2001.7月の参院選、昨年11月の総選挙に続き3度目の国政選挙となる。2006.9月までの自民党総裁任期中、衆院解散・総選挙を実施しないことを明言している首相にとって、最後の国政選挙となる可能性が高い。衆院選のような「政権選択選挙」ではないが、小泉政権の命運がかかる選挙となっている。小泉首相は9月に内閣改造に踏み切る考えも表明しており、選挙結果次第で構想に影響しそうだ。

 2001年の参院選は「小泉ブーム」に乗り64議席を獲得している。勝敗ラインの51議席以上を獲得できれば長期政権が視野に入り、それを割り込めば政権の求心力が低下し、大きく後退すれば首相の進退問題に発展し政権瓦解が必死となる。これまで、1989年に宇野首相、1998年に橋本首相がそれぞれ参院選敗北の責任をとって退陣した経緯がある。

 今回の選挙では、年金制度改革、自衛隊の対イラク米英ユ連合軍への参加問題が2大争点となっており、他にも改憲論議、郵政民営化の行方も絡みつつ自・公連立の小泉内閣政治3年間の信任が問われている。昨年秋の総選挙で示された自民、民主両党の「二大政党化」の流れが強まるのか、自民党が15年ぶりに単独過半数を回復するのかの面でも注目されている。

 【自民党】 

 自民党は、「小泉内閣の実績判断を問う」と位置づけている。選挙区48名、比例区33名を立候補させており、改選51議席(現職の衆院転出で空白となった鹿児島選挙区の欠員を含む)を最低目標に設定、56議席以上の獲得による非改選議席66と合わせて15年ぶりの参院での単独過半数(122議席)を目指す。カギは、27ある1人区の行方となりそうだ。

 【公明党】

 公明党(神崎武法代表)は、「21世紀の日本の進路を決める重大な政策審判選挙」と位置づけている。与党化の審判を仰ぐ。選挙区3名、比例区17名を立候補させており、改選10議席に対し、「東京、埼玉、大阪の3カ所に絞った選挙区の全員当選と比例代表での7議席以上による現有10議席以上、比例区での1000万票獲得」を目標としている。神崎体制の信任基準は明らかにされていないが、選挙結果による執行部責任論は浮上しないとみられる。


 【民主党】

 民主党(岡田克也代表)は、岡田代表の下での初の国政選挙で、「ストップ・ザ・小泉、ストップ・ザ・自公政権。政権交代へのステップ選挙」と位置づけている。年金問題、自衛隊の米英ユ連合軍への参加問題では、政策的違いよりも主として小泉首相の政治姿勢、手法批判に力点を置いている。選挙区48名、比例区26名を立候補させており、改選38議席に対し、これを大幅に上回る50議席以上の獲得を目標に掲げている。

 岡田体制の信任基準は明らかにされていないが、9月に任期切れとなる岡田体制の続投問題も絡んでいる。比例代表や1人区が伸びず、現有議席の38議席程度にとどまった場合、党内から執行部批判がわき上がり、岡田氏の求心力が一気に低下する可能性がある。「改選38議席を守れば、岡田体制継続が約束され、9月の代表選は岡田再選の流れが強まる」との見方もある。

 【共産党】

 共産党(志位和夫委員長)は、「自民・公明連合、民主党、共産党の三つの流れのどれが伸びたら国民の願いがかなうのかを見極めて欲しい」として「国の進路が左右される歴史的選挙」と位置づけている。年金法の撤回、自衛隊の撤退、消費税増税反対を打ち出している。選挙区46名、比例区25名を立候補させており、改選15議席に対し、「12議席以上」を目標としている。志位体制の信任基準は明らかにされていない。

 【社民党】

 社民党(福島瑞穂党首)は、「戦争する国になるか平和な社会をつくるかを決める重要な選挙」と位置づけ、「国民の気持ちを無視し、踏みにじる年金法や、自衛隊の多国籍軍参加を行う暴走政治を食い止めよう」と訴えている。選挙区10名、比例区5名を立候補させており、改選2議席に対し、「7議席以上」を目標としている。福島体制の信任基準は明らかにされていないが、福島党首の当落が焦点となっており、「党首落選」だと危うい。

 【その他諸党】

 他に、みどりの会議(中村敦夫代表委員)が、「二大政党をチェックできる第三極づくり。環境政党の存立を問う」と位置づけている。10名の比例区候補を立てている。現有唯一議席の中村氏は母体の東京選挙区(改選数4)から立候補せず比例代表に回った。

 維新政党・新風。

 女性党(町山恵子代表)も10名の比例区候補を立てている。

 2004.6.25日 れんだいこ拝


【2004.7.29日参議院選立候補政党の各種指標】参院選挙特集 http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/saninsen/
1、立候補分析

政党名 改選数 立候補者数 選挙区 比例代表 当選数 増減 非改選 前議席数 新議席数
自 民  50  81( 5)  48(30、0、18)  33( 8、2、23) 49 −1  66(選・45、比20) 116 115
公明  10  20( 3)   3( 1、0、2)  17( 4、0、13) 11 +1  13(選・5、比8)  23  24
与党  60 101( 8)  51(31、0、20)  50(12、2、36) 60  79 139 139

民主  38  74(13)  48(21、0、18)  26( 8、2、23) 50 +12  32(選・**、比**)  70  82
共産  15  71(23)  46( 5、1、40)  25( 3、1、21)  4 −11   5(選・1、比4)  20   9
社民    2  15( 4)  10( 0、0、10)   5( 2、0、3)  2   3(選・0、比3)   5   5
野党3党  55 160(40) 104(26、1、68)  56(13、3、47) 56 +1  40  95  96

みどりの会議     10( 4)   0(0、0、0)  10(1、0、9)  0   0   1   0
女性党   0  10(10)   0(0、0、0)  10(0、0、10)  0   0   0   0
諸派   0  0
無所属     28  28   0  5   2   6   7
無所属の会   4      0   0
合計 124 320(66) 192(57、4、131) 128(26、3、99) 121 245
党籍離脱中の倉田寛之議長(非改選)、本岡昭次副議長(改選、引退)はそれぞれ所属政党の自民、民主に戻した。「改選」「公示前」の数は欠員2を除く。無所属の会は改選4人が全員引退し、元職、新人も擁立しない)

2、比例区得票分析

政党名 1998年参院比例区 2000年衆院比例区 2001年参院比例区 2003年衆院比例区 2004年参院比例区
自 民 2111.4万(38.57) 2066万 1679.7万(30.03)
公明  818.7万(16.42)  873万  862.1万(15.41)
与党
民主  899.0万(16.42) 2210万 2113.7万(37.79)
共産  820万(14.60)  672万(11.23)  432.9万(7.91)  458.6万(7.76)  436.2万(7.80)
社民  362.8万(6.63)  303万  299.0万(5.35)
野党3党
みどりの会議  90.3万(1.62)
女性党  98.9万(1.77)
諸派
無所属
無所属の会
合計

【2004参議院選、衆院からの「くら替え候補」は12名
 昨年の衆院選で落選し、今回の参院選で国会に返り咲きを狙う「くら替え組」は計12名。次期衆院選まで国政を離れて「過去の人」になってしまうことへの危機感が働いた結果だが、参院選が敗者復活の場となることには各党内でも批判的な見方がある。

 内訳は比例代表が7名、選挙区が5名。政党別では自民、民主両党が3名ずつで、社民党が5名、無所属が1名。社民党は擁立した15名のうち3分の1がくら替え候補だ。このほか衆院選への出馬を見送った鈴木宗男氏、秘書給与問題で議員辞職した辻元清美氏の両元衆院議員が以前の所属政党を離れ、無所属で議席を狙う。(日経情報)


【2004参議院選、選挙区の見どころ】
 2004参院選の選挙区は、47選挙区73名定員を192名の候補者が争う。このうち21選挙区(無所属候補、他党候補の推薦まで合わせると26選挙区)で自民と民主の公認候補同士が激突する。

 改選2の15選挙区で自民、民主とも2名公認している静岡が最大の激戦区。そのほか、自民は、群馬、新潟で2名を公認。宮城では公認と無所属推薦の2名。京都、兵庫では共産現職と争う。3人区、4人区の計5選挙区では、民主が東京で現職と新人、神奈川、愛知では現職2名、埼玉で新人2名を擁立、攻勢に出ている。ここでは自民党は公認1名に絞り込んで安全策をとっている。

 自民党の独占区は、秋田、福井、滋賀、島根、香川、長崎などの計16選挙区。2004参院選で、青森、富山、石川、岡山、山口、徳島、熊本、沖縄の8選挙区を新たに独占区に加える可能性がある。最大で24選挙区まで伸ばすことができる。逆に、改選・非改選とも自民議員がいない空白区は岩手だけ。非改選で自民の議席がないのは岩手、新潟、三重。今回参院選で議席を獲得できなければ新たな空白区となる。

【見どころ選挙区】
北海道(改選2)  鈴木宗男の動向。
(結果)自民現の中川義雄が74.1万、民主現の峰崎直樹が61.8万で当選。次点は民主新の西川将人の55.2万、鈴木宗男は48.5万で4位落選。
岩手(改選1)  小沢王国の動向。自公無会推薦の高橋洋介対民主の主浜了の新人同士の争い。これに共産・若山明夫、社民・竹花邦彦が絡んでいる。小沢の面目が保たれるかどうかが見どころ。
(結果)民主新の主浜了が33万で当選。次点は無所 新の高橋 洋介が27万、社民 新竹花 邦彦が4.7万、共産 新の若山明夫が3.6万で落選。
新潟(改選2)  田中直紀の動向。卑劣にも自民党は、田中真紀子の夫直紀落しとしか見えない自民党からの2名立候補を策している。あまりに露骨な嫌がらせに対して、新潟県民がどう反応するかが見どころ。
(結果)無所新の近藤正道が42.8万、自民現の田中直紀が36.7が当選。自民新の塚田一郎が31.9万、共産新の桑原加代子が11.1万で落選。
東京(改選4)  有権者1018万人の東京選挙区の票の出方が注目されている。東京選挙区の前回の投票率は53・27%。今回は50%前後とみれば当選ラインは「60万票」となる。
 自民、民主の2名擁立に対し、元知事の青島幸男、拉致事件被害者家族会事務局次長の増元照明、衆参計7回の当選実績がある無所属元職の上田哲候補(76)らが対抗している。民主新の蓮舫(キャスター)も何票獲得するかが見もの。

(結果)自民新の中川雅治が101.4万、民主現の小川 敏夫が99.1万、民主新の蓮 舫が92.4万、公明新の沢 雄二が82.7万で当選。無所元の青島幸男が59.6万、共産新の今村順一郎が45.3万、無所新の増元照明が38.1万、社民新の中川直人が17.6万、無所元の上田哲が16.5万、諸派新の松村久義が10.4万、諸派新の又吉光雄が8.3万で落選。
静岡(改選2)  自民、民主とも2名公認している静岡が最大の激戦区。
(結果)自民新の坂本由紀子が50.1万、民主新の藤本祐司が36.9万が当選。民主現の海野徹が36.1万、自民現の山下善彦が34.3万、共産新の島津幸広が13.2万で落選。
大阪(改選3)  辻元清美の動向。
(結果)民主新の尾立源幸が91.0万、公明現の山下栄一が79.5万、自民新の北川イッセイが73.5万で当選。無所新の辻元清美が71.8万、共産現の宮本岳志が44.2万、無所新の増田義雄が3.4万、諸派新の大城戸 豊一の1.3万が落選。
三重(改選1)  民主党の岡田党首の膝元選挙となる。自民新の津田 健児と民主新の芝 博一がつばぜり合いしている。
(結果)民主新の芝 博一が47.0万が当選、自民新の津田健児が37.0万、共産新の中野武史が6.1万で落選。
岡山(改選1)  2名区から1名区になり、自民・加藤紀文と民主・江田五月の現職同士の一騎打ちの行方。
(結果)民主現の江田五月が49.8万で当選。自民現の加藤紀文が34.9万、共産新の植本完治が4.7万で落選。
熊本(改選1)  2名区から1名区になり、自民・木村仁と民主・本田良一の現職同士の一騎打ちの行方。
(結果)自民現の木村仁が41.1万で当選。民主現の本田良一が37.2万、共産新の山本伸裕が5.7万で落選。
沖縄  全国唯一の野党統一候補・糸数慶子の勝敗。
(結果)無所 新の糸数慶子が31.6万で当選。自民新の翁長政俊が22.0万で落選。

【2004参議院選、比例区の見どころ】
 自民党は、現経済財政・金融担当相・竹中平蔵、元プロ野球監督・古葉竹識、元スキー選手・萩原健司、プロレスラー・神取忍二ら。民主党は、現評論家・円より子、歌手・嘉納昌吉ら。社民党は、現党首で弁護士・福島瑞穂、みどりの会議は、現議員で俳優の中村敦夫。

 竹中平蔵の票の出方が注目される。恐らく惨憺たる結果になろうが、責任問題に発生するのかしないのかも興味深い。

【2004参議院選、選挙協力ぶり
 2004参院選の選挙協力ぶりは次の通り。
 自民と公明の与党協力は、公明党が39選挙区で計42名の自民党候補を推薦という形で現れている。前回の2001年参院選の31選挙区、35名推薦に比べ大幅に増えている。自民公認で推薦を受けなかったのは、埼玉、東京、神奈川、大阪、愛媛、福岡の6選挙区、6名のみ。最終的に1人区の大半で自民党候補を推薦する見通し。

 政権与党の選挙協力ぶりに対し、野党協力は4選挙区にとどまり2001参院選の27選挙区に比べ大幅後退している。旧自由党と民主党の合併現象によるが、民主党と社民党、共産党は相変わらず分裂抗争しており、与党並みに対応していないお粗末さが露呈している。

 例外的に、沖縄で、民主、共産、社民の統一候補が実現している。秋田、新潟で、民主と社民が無所属候補を推薦し共闘している。大分で、民主候補を社民が推薦しているという例がある程度である。

(れんだいこ私論.私見)「与党が選挙協力体制、野党が分裂体制のこの頭の悪さ、意地の悪さを見よ」

 表題の通りである。これまでの経験で、野党が結束すれば与党よりも票が多くなるケースが多々ある。特に、共産党の全選挙区立候補が「敵に塩を送る」ケースが多い。日頃の「よりまし政権論」は肝心なときに発揮されない。

 社民党は、自前候補を立てている場合は当然勝ちに行けばよい。しかし、候補断念の場合は民主党と選挙協力し、貸しを作るべきであろう。公明党はそのように対応しているが、社民党は何故に為さないのだろう。解せない。原則論で行くのなら、国会共闘も原則論で行けばよいのに。

 日共の対応は特殊で論評不可。この党は、細川政権時に露骨に見せたように、いざ非自民政権ができるとこれとの徹底対決を呼号し戦闘的になる。「自民党政権よりまし戦略」の観があり、これにシフトして久しい。一見、最も野党的を演出するが、云っている事としている事を比較すれば、案外と自民党タカ派と通底し協力している気配が見られる。最近の一連の反動法案に対する実質賛助姿勢、自衛隊派遣における国連主義論等はこれを裏書きしている。


【2004参議院選、自民党派閥】
 81名が立候補した自民党候補の派閥別内訳、橋本派16()名、亀井派13()名、森派10(←6)名、山崎派3名。改選前議員数よりも多くの候補者を立てているのは森、亀井両派だけ。総裁・幹事長派閥の森派の勢力拡大戦略が見て取れる。

【2004参議院選、民主党と連合が政策協定
 民主党と連合は23日、参院選に向けた政策協定を結んだ。重点課題として(1)失業率3%台を目指す雇用創出と地域経済・中小企業活性化(2)パート労働者の均等待遇の法制化と男女雇用機会均等法の抜本改正(3)国民年金の全額税方式への変更など年金制度の抜本改革――の3点を掲げた。日経情報

【2004参議院選、7選挙区の共産議席、自・民が奪取狙う】 れんだいこ 2004/06/27
 2004.6.26日付毎日新聞に、「今回の参院選では、共産党が議席を持つ7選挙区の帰すうが焦点の一つとなっている」とある。6年前の1998参院選で獲得した共産党の選挙区議席が改選を迎えており、自民党、民主党がこれをもぎとろうと狙っている。

 共産党は、1998年参院選で選挙区7議席、比例代表約820万票(8議席)を獲得した。しかしその後の党勢は振るわず、2001年参院選では選挙区1議席、比例代表約430万票(4議席)に落ち込んだ。昨年の衆院選比例代表の得票数も約460万票で、公明の半分近くにとどまった。

 党中央はこの間捲土重来を繰り返しているが、次第に不破議長、志位委員長の笛吹きに踊らなくなりつつある。何となれば、科学的社会主義屋にしてはお粗末な毎度の分析が祟っている。

 共産党現職のいる選挙区で改選されるのは▽埼玉(改選数3)▽東京(同4)▽神奈川(同3)▽愛知(同3)▽京都(同2)▽大阪(同3)▽兵庫(同2)のいずれも都市部の複数区。自民党は6年前、埼玉、東京、神奈川、愛知で2人を擁立した結果共倒れした。今回は7選挙区すべてで候補を1人に絞り込んで「必勝態勢」を期している。民主党は、埼玉、神奈川、東京、愛知で2人の候補を擁立し積極策に出ている。選対は「共産党に勢いがないと判断したからだ」と語る。

 さて、共産党の低調ぶりの原因は奈辺にありや。党中央の説く如く、政策は正しいのだが、それが末端にまで行き届いていないからであろうか。この言に拠れば、党員はますます寸暇を惜しんでビラ配りに専念せねばならない。

 れんだいこにはその理由がはっきりしている。党内がそうであるからであろうが、一般に議論能力が欠如している。その原因は云々ということになるがそれはさておき、議論能力の欠如した前衛党なぞ滑稽の極みというしかない。前衛党規定を放棄したらしいから左派と言い換えようか。

 これに加えて、あの言い訳がなんとも珍妙で、エエ加減にセンカイと云いたくなる。こたびはどんな素敵なコメントを聞かしてくれるのだろう、今から楽しみだ。例えて云えば、試験のテストの悪かった僕ちゃんが教育ママに上目遣いで言い訳しているような。

 最後にもう一つ。こたびの政争は、イラクへの軍事派兵、更に米英ユ軍の指揮下での参戦という戦後史を画期する暴挙に対して賛否を問うことにある。それを正面から打ち出さず、やれ年金、やれ消費税と我々大衆の歓心を買うかの言辞を弄し回っている。先の衆院選でも消費税云々を言いまわった。これを云えば大衆が怒り票を取れるという算段なのだろう。ひと頃はいわゆる知識人、有名人の賛同リストで票を取ろうとしていた。どれもこれも低劣だ。

 れんだいこはそういう猫なで声戦法が嫌だ。稀代のタワケ小泉政権の亡国売国政治にストレートパンチで立ち向かう党派の宣伝が聞きたい。あぁ聞きたい聞きたい。そういう党派がでてきたら、おひねりでも追っかけでも始めるぞな。

 2004.6.27日 れんだいこ拝

【2004参議院選、憲法改正問題こそ本質的争点と見る】 れんだいこ 2004/06/29
 今我が国の真の政争は、憲法問題ではないかと思われる。問題をあからさまに立てるのが賢明なのか逆なのか分からないが、憲法改正派と護持派にふるい分けして信を問うのが正攻法のように思える。ついでにいえば、目下の与野党対立はまやかしで、憲法改正派、護持派に分かれて党派を再編成すればよい。実践的な功罪を別にすれば、理論上はこういうことが云える。

 現代政治学は、この観点からの戦後政治史を論述しない。政策、政党間対立、党内抗争の見地から論を構成している。その末端で、殆ど何の影響力も持たなかった左派運動史が論ぜられている。

 れんだいこは、そういう構図を評価しない。戦後から現代に至る政治学は、憲法護持派に通底しているいわゆるハト派と憲法改正派として立ちあらわれているタカ派との抗争史であり、この地平では与野党的識別はさほど意味を為さない。付言すれば、いわゆる新左翼は憲法問題に対し無能を呈しており、その一部は憲法改正ならぬ解体を叫んできた経緯がある。

 しかし、我々庶民大衆は賢かった。戦後憲法が史上例を見ない英明法であることを感じて、これを護持するハト派を圧倒的に支持してきた。置かれた立場により、自民党ハト派、社会党、公明党、共産党、民社党という風に分かれていたけれども。

 思えば、池田隼人−田中角栄−大平正芳ラインの時代こそ戦後政治史上の蓮華時代であった。このラインに最も激しく抵抗していった勢力こそ反動的であろう。れんだいこが明かせば、正面からタカ派、裏から日共により挟撃された。ロッキード事件に端を発する角栄の政界追放過程で誰がはしゃいだのかを見れば、れんだいこの指摘の正しさが証されよう。付言すれば、未だに「諸悪の根源角栄説」を唱える者が居れば相当歪んだ政治観の持ち主と云えよう。

 小泉はこの時若かったが、常に撹乱派の将校であった。その御仁が今首相として登壇し、思う存分タカ派政治の真骨頂を見せ付けており、そうすることで底の浅さを露呈している。とはいえ、「小泉、抵抗勢力に負けるな」論を奏でるマスコミによりこの間後押しされてきた。このところ風向きが変わっているが、現下マスコミ人の政治的識見のお粗末さは目にあまるものがある。

 ここまで云えばお分かりになるであろうが、今やハト派がすっかり影を潜めており、小泉レイプ魔王政権の音頭の下でタカ派政治が暴力的に導入されつつあり、変調ハト派は利権餌食屋になり下がっている。こういう状況下で、小泉首相は、アーミーテージのあごのしゃくりに合わせて、こたびの選挙戦では堂々と憲法改正を呼号している。これはいわばマニュフェストの観があるので、参院選後小泉政権が安泰ならば加速されるであろう。

 これを迎え撃つのに、民主党は非常に不向きな政党である。この党の多くの者が憲法改正、自衛隊の合憲明記、専守防衛から世界憲兵化への転換を支持している。この流れは、旧社会党の貧困なる頭脳の後押しで加速されたという経緯がある。日共の口先での反対、実質的に自衛隊の国連軍傘下での派遣容認(いろいろ云っているので真意が分からない)で加速されている。これらの後押しを得て、小泉がラッパを吹いている。

 さて、この苦境の中にあって我々は何を為すべきか。選挙棄権は一方法である。しかし、れんだいこの性に合わないので以下対応することにした。

1、次善の策として、社民党が候補を立てているところで、当選の可能性があるところでは社民党を支持する。当選の可能性が無い場合は、民主党候補を物色する。

2、次次善の策として、社民党が候補を立てていないところでは、自民党ハト派ないしは民主党ハト派に限りこれを支持する。双方がタカ派の場合あるいは不明瞭な場合、政権交代期待から民主党を物色する。但し、田中直紀の選挙区では田中を支持する。

3、共産党の場合、永年の宮顕−不破系現党中央体制を引き摺り下ろすため安易な支持をしない。もっともこの党はほぼ腐っていて、その後釜も期待できそうに無いが。

4、比例区については各自の才覚で好みの党派に入れたらよろし。

 とまぁこう書いてみたが、何と情けないことに、おらっちの選挙区では憲法改正を堂々と唱えているのが民主党候補だったりして。あぁ氷嚢が氷嚢が。しかしこの馬鹿さ加減を如何にせん。

 2004.6.29日 れんだいこ拝

【2004参議院選、遂に罵倒戦始まる。自民が民主の左翼的路線を批判、「民主は第二の社党」文書配布】

 2004.6.29日、産経新聞が次のような記事を掲載している。自民党が民主党攻撃を強めている。民主党が参院選公示に合わせて発表した、個別政策ガイド『政策INDEX2004私たちのめざす社会』に対し、「民主は第二社会党」などと批判する文書を作成、各候補陣営などに配布した。民主党内の“左翼的”な体質を有権者に訴え、保守票が民主に流れるのを防ぐのが狙いだ。

 個別政策ガイドで、民主党は、「旧日本軍による『慰安婦』問題の解決を図るために『戦時性的強制被害者問題の解決の促進に関する法律案』の成立を急ぐ」「新たな国立追悼施設の設置に向けて取り組みを進める」「ジェンダーフリー社会こそ、日本を再創造するカギ」などとしている。

 こうした内容に、自民党は「民主党の歴史観は東京裁判史観や抗日戦争史観と同じ『自虐史観』そのもので、かつての社会党の歴史観をそっくり引き継いでいる」、「民主党の目指す社会は左翼思想と全く同じ」、「民主党は家族の崩壊を目指す」−などと批判している。

 そのうえで、政策ガイドを民主党の「第二の選挙公約」と定義。「民主党の歴史観、教育政策は日本の歴史、伝統、国家そのものを否定した『日本解体プログラム』なのである」と結論づけている。

 民主党政策調査会は、「『政策INDEX』は、党が積み上げてきた政策や方針、対応を網羅したもので、政権獲得後四年以内に実現する国民への手形となるマニフェスト(政権公約)とは性格が異なる。参院選での配布先は候補者に限定し、有権者は対象にしていない」と説明。民主党幹部は、自民党の批判に「『INDEX』は必ずしも党の政策を縛るものではない。選挙ではマニフェストを争点にすべきだ」と述べている。


【2004参議院選、中盤戦動向】
 2004参院選の中盤戦動向。各種世論調査によると次のような予想が為されている。自民対民主の二大政党の一騎打ちで、民主の健闘がはっきりしつつある。民主党が比例区第一党になることが確実で、選挙区でも互角の戦いを進めている。改選38を大幅に上回り計50議席台に乗せる勢いを見せている。これに伴い、岡田代表は7.2日、参院選で自民党を上回る勝利を収めた場合には「政府与党が年金の白紙撤回と自衛隊の(イラクからの)撤退を自ら決断するように迫る。それができないのなら解散を求めていく」と述べ、衆院の解散、総選挙を求める強気の構えを示しつつある。

 自民党は、27ある1人区の約半数で民主や無所属候補にリードを許すか、接戦となっているうえ、比例代表でも民主党に遅れを取りつつある。自民党が責任数値として掲げている改選前の51議席割れがあり得る情勢となっている。これに伴い、小泉首相と政権側近が「参院選での執行部責任は問われない」と早くも煙幕を張り始めている。

 公明党は、埼玉、東京、大阪の3選挙区で当選圏内に達しており、比例代表も7議席以上を固めている。改選10議席を維持しつつ目標の比例区1000万票獲得に向けた戦いに入っている。

 旧社共はいずれも苦戦を強いられている。共産党は、現有する7選挙区の議席維持は困難な情勢で、比例代表で辛うじて4議席を確保する見通し。いずれにしても改選15議席を大きく減らしそうである。社民党は、比例代表のみの議席確保となりそうで、往年の勢いからすれば惨状甚だしい。

 但し、選挙戦に対する関心は依然低調で、「まだ決めていない」人も多く、無党派層の動向が選挙戦のカギを握りそうだ。

 以上を踏まえてれんだいこが予想する。

 自民党の「この国を想(おも)い この国を創(つく)る」ポスターに対する民主党の「まっすぐにひたむきに」ポスターの方が好感度が高い。民主党が勝利すればまずもってこのポスター製作者が評価されるべきだろう。これに加えて、前官房長官福田の手綱を失った小泉首相の野放図とも見なせる稚拙な政治漫談が顰蹙を買いつつある。往年の小泉ブームは見る影も無く、小泉のテコ入れが逆効果になりつつある。見識が疑われるな云いたい放題を掣肘できない自民党の党的能力の枯渇こそ凝視すれるべきであろう。

 これを加味すると、こたびの参院選がこのまま推移するとするならば、民主党の地すべり的勝利が予見できる。そういう意味で、こたびの参院選は、細川政権以来の政界変動に苦節十年の正の結果が出そうである。政権が視野に入り、その重みに耐えられる党的能力が改めて問われることになるだろう。

 公明党の堅調ぶりが高く評価される。恐らく、公明党が政局のキャスチングボートを握るだろう。しかし、小泉政権との一蓮托生ぶりが病膏肓であり、反民主的な動きを見せるであろう。僅かな手勢となった共産党、社民党は政局に何の影響も持たなくなる。おっつけそれぞれの党再生に向かい始めるであろう。社民党は、民主党合流組と福島的護憲派に分岐し、福島的護憲派が左派運動の再生軸の道を切り開くことになるだろう。

何やら臭う れんだいこ 2004/07/05
 共産党が、参院選最終盤に急きょテレビCMするらしい。共産党が参院選最終盤の8日から3日間、党のテレビCMを全国27都道府県で放映することになった、とのことだ。

 れんだいこには何やら臭う。恐らく、専ら民主党善戦ムードに水を差す狙いの「我こそが正義清潔道理一番の党」を売るつもりではないか。こたびは常習の野党の分裂股裂き戦略では防ぎきれず、飽き足らないという訳か。緊迫した局面で必ず逆のことをするのがこの党のならいだからそういう予見をしておこう。

 ところで、「8日から3日間、党のテレビCMを全国27都道府県で放映」の料金はいくらかかるのだろう。それでもって結果が思わしくなかった場合、執行部は責任取るのだろうか。議会制民主主義の要諦は、要するに選挙を重視し、票の出方で執行部が責任を取るという作法にあると思うけど。これができないのが、不破君と小泉君みたいに思えるけど。

【参院選:終盤のカギを握る宗教票の行方】
 2004.7.8日付け毎日新聞は、「参院選:終盤のカギを握る宗教票の行方」なる記事を掲載している。これをれんだいこ風にまとめる。

 「宗教票の動き次第で戦況は一変する」(自民党幹部)といわれるほど宗教票の行方に関心が高まっている。公明党の支持母体の創価学会(公称・821万世帯)が最強で、 「最後の3日で敵を追い込む集票マシン」(自民党幹部)といわれている。公明党は、「選挙区は自民、比例代表は公明に」というギブアンドテイク戦略を採っている。

 霊友会(公称・約250万人)の政治団体「IIC」への働きかけも強まっている。小泉政権支持の立場から比例代表でも自民党支援を打ち出している。

 立正佼成会(公称・205万世帯)は反創価学会で主として民主党を支援している。公明党から支援を受ける候補は推薦しない徹底ぶりを見せている。

 仏所護念会(公称・約55万世帯)は、自民比例候補を推薦。

 伝統的な仏教各宗派が所属する全日本仏教会(全国104団体加盟)は、選挙区・比例代表で計27人を推薦したが、17人が自民、10人が民主で、「推薦した候補に『比例は公明へ』と言われては困る」と自民候補の動きに神経をとがらせる。


Re:投票日前日ですが れんだいこ 2004/07/10
 おっちゃん皆さんちわぁ。
> たぶん大阪の投票率は史上最低になるでしょう。

 そうですか。大阪がクールということは全国もペパーミントか。錯綜しすぎていますから判断留保、他にもあほらし組がいるのかな。何としてでも選挙を現代のお祭りにせんとあかん。公選法が火消ししてんのとちゃうやろか。

 れんだいこのところへの挨拶は自民党、公明党、民主党、共産党の順にアタックされております。自民党、公明党が頻繁で、民主党が一回、共産党が電話で一回というところです。社民党からは生まれてこの方一度もありません。まったく不思議なことです。与党が熱心で野党がこれでは話にならん。

 要するに、野党はオツムと熱心さと精力がそれぞれ弱くそれで雇用党になっており結局それで満足しているのとちゃいまっか。そう考えんと腑に落ちん。

 それはそうとおっちゃん新掲示板の移行頼みます(お手すきのときに すみませんなぁもう顔汗)。

Re:参院選予想−終盤でのれんだいこメッセージ れんだいこ 2004/07/10
 小泉政権の去就指標がはっきりしてきた。改選議席の51議席が「勝敗ライン」であり、これを最上のシナリオから最悪のケースの場合を確認してみる。

1、単独過半数確保を意味する「56議席以上」の場合
 首相には任期いっぱいの長期政権が約束される。
2、改選議席確保を意味する「51議席確保」の場合
 首相は「一定のメンツ」を保ち、ここまでが「勝利」とみなされる。首相は続投。
3、改選議席確保を下回る「50〜45議席ゾーン」の場合
 小泉首相の進退が微妙となる。いずれにせよ小泉政権は「死に体」となる。首相に代わって安倍幹事長の辞任が必至となる。
4、改選議席確保を大きく下回る「40議席前半ゾーン」の場合
 小泉首相の辞任が避けられず後継問題が発生する。

 既に小泉ブームは微塵もなく、「神通力は限界に来ている」。それでも各候補は小泉人気にあやかろうとしている。その馬鹿さ加減が垣間見られる。

 公明党が懸命に下支えしているが、それでも敗北したとなると、「未納三役」の公明党の現執行部の責任追及にも波及しよう。

 民主党岡田党首が精悍な顔つきになってきた。民主党頑張れ、管、小沢、羽田、藤井の協力ぶりも麗しい。細川政権以来の苦節十年、見事に回天させてくれ。及ばずながられんだいこも貴重な一票献じよう。

Re:参院選予想−終盤でのれんだいこ予想 れんだいこ 2004/07/10
 皆さんちわぁ。いよいよ投票開始のゴングを待つばかりとなりました。一足早いれんだいこ予想をしておきます。民主党のうねり予想、自民党の案外根強さの両面評論が為されておりますが、いかが相成りますや。

 れんだいこは投票箱の差し替えがされない限り民主党の地すべり的圧勝と読みます。重いがけぬ選挙区からも民主党の当選が聞こえてきそうです。それはなぜか。日本人民大衆は真に賢いからです。

 政権とる意思も無い社共による野党分裂化戦術、最近では公明党の下支えが付加されておりますが、この仕掛けによる大政翼賛会的自民党万年与党化戦略は既に限界です。日本人民大衆は何度かの政治的経験から、どこに勝たせたら情況が動くか知りつつあります。

 小泉の「人生いろいろ」が怒りに拍車をかけました。それを感知できず、相変わらず小泉人気にあやかろうとした各候補者は己の非を恥ずるべきです。同時に、小泉に対して真っ当に怒りを向けるべきです。

 己の趣味的自虐プレイをそのまま政治に横滑りさせて何の痛痒も感じない不見識者を即刻裁判にかけるべきです。その場で小泉政治のすべてを検証せねばなりません。それぐらいひどい政治であったことを再確認し、戻せるものは戻さないといけません。方や過去の訂正から方や未来へ向けての新レールづくりへと進撃せねばなりません。タカ派の政治はもういい、見飽きた。


(3)党派別比例区獲得投票数と順位
   議席  得票 得票率 政党名得票数 個人名得票数
 自民党  15  16,797,686  30,03 11,604,56 5,193,121
 民主党  19  21,137,457  37,79 17,345,037 3,792,420
 公明党  8  8,621,265  15,41 2,490,182 6,131,083
 共産党  4  4,362,573  7,80 3,782,176 580,397
 社民党  2  2,990,665  5,35 2,054,295 936,370
 女性党  0  989,882  1,77 788,396 201,486
 みどりの会議  0  903,775  1,62 619,985 283,790

【過去3回の比例区党派別得票数比較一覧】
   (1998)得票数 得票率  (2001)得票数 得票率 (2004)得票数 得票率
 自民党 1413万 21,114,706 38.57 16,797,686 30.03
 公明党 775万 8,187,827 14.96 8,621,265 15.41
 民主党 (+自由党)1742万 8,990,523 16.42 21,137,457 37.79
 共産党 820万 4,329,148 7.91 4,362,573 7.80
 社民党 437万 3,628,635 6.63 2,990,665 5.35
国民新党
新党日本
9条ネット
 女性党 377,013 0.69 989,882 1.77
 新風 59,385  0.11
共生新党
合計

【2004参議院選比例代表当選者一覧表】
【自由民主党】15議席、総得票16,797,687(政党名票11,604,565、個人票(計)5,193,116)
得票順 氏名 年齢 得票数 新旧 当選回数
1  竹中 平蔵 53 722,505 1
2  秋元 司 32 305,613 1
3  長谷川 憲正 61 282,901 1
4  脇 雅史 59 253,738 2
5  西島 英利 56 250,426 1
6  山谷 えり子 53 242,063 1
7  中村 博彦 61 199,510 1
8  泉 信也 66 196,499 3
9  荻原 健司 34 194,854 1
10  加納 時男 69 188,630 2
11  荒井 広幸 46 179,567 1
12  水落 敏栄 61 171,945 1
13  佐藤 昭郎 61 167,350 2
14  南野 知恵子 68 152,685 3
15  松村 祥史 40 152,627 1
【公明党】8議席、総得票8,621,265(政党名票2,490,182、個人票(計)6,131,079)
得票順 氏名 年齢 得票数 新旧 当選回数
1  浜四津 敏子 59 1,822,283 3
2  弘友 和夫 59 996,188 2
3  谷合 正明 31 835,983 1
4  荒木 清寛 48 816,115 3
5  風間 昶 57 787,886 3
6  浮島 智子 41 773,749 1
7  浜田 昌良 47 33,310 1
8  鰐淵 洋子 32 17,173 1
【民主党】19議席、総得票21,137,458(政党名票17,345,037、個人票(計)3,792,416)
得票順 氏名 年齢 得票数 新旧 当選回数
1  小林 正夫 57 301,322 1
2  加藤 敏幸 55 247,917 1
3  内藤 正光 40 220,311 2
4  家西 悟 44 217,095 1
5  柳沢 光美 56 216,760 1
6  直嶋 正行 58 211,245 3
7  大石 正光 59 209,382 1
8  白 真勲 45 203,052 1
9  那谷屋 正義 46 202,612 1
10  藤末 健三 40 182,891 1
11  喜納 昌吉 56 178,815 1
12  高嶋 良充 63 167,818 2
13  津田 弥太郎 52 162,509 1
14  工藤 堅太郎 61 142,656 1
15  円 より子 57 130,249 3
16  下田 敦子 63 120,306 1
17  松岡 徹 52 114,136 1
18  前田 武志 66 110,043 1
19  渡辺 秀央 70 106,141 2
【社会民主党】2議席、総得票2,990,665(政党名票2,054,295、個人票(計)936,370)
得票順 氏名 年齢 得票数 新旧 当選回数
1  福島 瑞穂 48 640,832 2
2  渕上 貞雄 67 122,640 4
3  菅野 哲雄 55 118,912 0
4  金子 哲夫 55 33,515 0
5  戸田 二郎 53 20,471 0
【日本共産党】4議席、総得票4,362,574(政党名票3,782,176、個人票(計)580,394)
得票順 氏名 年齢 得票数 新旧 当選回数
1  市田 忠義 61 199,930 2
2  小池 晃 44 105,481 2
3  仁比 聡平 40 73,662 1
4  大門 実紀史 48 73,631 2
5  笠井 亮 51 56,963 1
6  綿貫 英彦 37 7,043 0
【みどりの党】0、総得票903,775(政党名票619,985、個人票(計)283,788)、中村 敦夫氏ら。
【女性党】0、総得票989,882(政党名票788,396、個人票(計)201,485)、町山恵子氏ら。
【維新政党・新風】0、総得票128,478(政党名票106,991、個人票(計)21,487)、魚谷哲央氏ら。

選挙結果を受けての各界の反応アラカルト

 2004.7.12日付け毎日新聞その他情報による。

 【米政府の反応】

 2004.7.11日、米政府筋は、参院選結果について概要「驚きはない。小泉首相続投の流れに安堵(あんど)している。今後も日米は緊密な同盟関係を維持していくだろう」と述べた、とある。

 イラク戦争をめぐる米欧の亀裂修復が思うように進まない中、ブッシュ大統領は、11月の大統領選で民主党候補に確定しているケリー上院議員から「同盟諸国との関係をずたずたにした」と厳しい批判を浴びている。イラク戦争を一貫して支持してきた小泉首相が、イラク多国籍軍への自衛隊参加などを争点にした参院選の結果、退陣すれば、今年3月のスペインでの政権交代に次ぐ打撃となりかねなかった。

 ただ今後、小泉政権の求心力が弱まることが予想されるため、米政府としても動向を慎重に見守っていく構えだ。
AP通信は自公連立政権の基盤は揺るがないとしながらも「与党内で小泉首相の支持が弱まる可能性がある」と報じている。

 中立系シンクタンク「ニューアメリカ財団」のスティーブン・クレモンス副理事長は、「民主党は、比例代表だけでなく選挙区でも成功裏に自民党と戦い、政権交代可能な政党として躍進した」との談話を発表した。米シンクタンクの新米国財団のスティーブン・クレモン副所長は、民主党の躍進について「日本の有権者が二大政党制への移行を声高に訴えた結果」と分析。「民主党は自民党に代わりうる政権党に向けて大きく前進した」と指摘した。

 【日本財界の反応】

 財界は、自民が苦戦した今回の参院選に対し、概要「自民党は議席を減らしたが、与党では安定多数を確保し、大きな見方をすれば敗北とはいえない」と評し、小泉改革路線を引き続き支持する姿勢を見せている。日本経団連の奥田碩会長は、「(目標の51議席には)2議席足りないだけで、与党で過半数を取れたのだから、小泉政権への影響はない」、「国民にわかりやすい形で改革を推進してほしいという有権者の声の表れ。自民党には政権与党として、これまで以上に政策実現の努力を重ね、改革を断行してほしい」、「(小泉純一郎首相の)構造改革路線はほとんど変わらずに進んでいく。路線を変える必要はない」。

 経済同友会の北城恪太郎代表幹事は、重要な関心事で政策論争が深まらず低投票率を招いたと分析し、「政府・自民は、年金制度改革やイラク問題で、国民への説明責任を果たすとともに、景気回復を確実にするために、構造改革を加速することを期待したい」。

 日本商工会議所の山口信夫会頭は、「引き続き小泉内閣の下で、国民の声を十分かつ謙虚に聞きながら、自律的景気回復への確かな経済運営、さらには持続可能な社会保障制度全体の抜本的な改革を図ってほしい」と注文をつけた。

 奥田会長は、躍進した民主に対して、「二大政党制の芽は見えてきた」、「政策能力を高め、責任ある政党として国民の期待に応えてほしい」と2大政党制への努力を要望する一方、「民主党はリーダーが多く、党内がきちんとまとまるのか、若干懸念している」と、民主党内の主要政策についての意見対立に懸念を示した。

 【連合の反応

 連合の笹森清会長は12日午前、参院選の結果を受けて記者会見し「今回は2大政党化に向けて踏み出し、その一翼を担う民主党の形ができた」と民主の躍進ぶりを評価、次期衆院選は政権交代を可能にする選挙になるとの認識を明らかにした。

 笹森会長は民主の50議席獲得について「38を50にしたのは躍進と言えるだろう。これまでは勝ち切れないこともあったが、今回は勝てたという評価でいいと思う」と述べた。


自民党内の派閥新勢力図
 自民党派閥の新勢力図は、小泉首相の出身派閥の森派が、自民全体が議席を減らす中で勢力を伸ばして橋本派に接近した。橋本派は11人を減らす大幅減で、森派との差は8まで縮まった。両派による「2大派閥化」の傾向が一段と進んだ。昨年衆院選に続き、森派の膨張ぶりが際立った。
橋本派 8(候補者19人) 29(←40)
森派 9人(同13人) 20(←**)
亀井派 7人(同13人) 17(←21)
堀内派 4人(同4人) 12(←14)
山崎派 2人(同3人) **(←**)
旧加藤派 2人(同2人) **(←**)
二階グループ 2人(同2人) **(←**)
河野グループ 1人(同1人) **(←**)
高村派 0人(同1人) **(←**)
無派閥・未定 14人(同23人) **(←**)
 2004.8.5日、毎日新聞は、「自民党各派の新勢力ほぼ確定」として次のような記事を掲載している。

 旧橋本派、二階グループ以外の自民党各派・グループの定例の会合が5日開かれ、参院選で初当選した新人議員の入会があり、各派の新勢力がほぼ確定した。日本歯科医師連盟からの1億円提供問題で揺れる旧橋本派は最大派閥にとどまったものの、参院選前から10人減の83人。小泉純一郎首相の出身派閥の森派は参院選前より6人増の77人と、参院選敗北の中で「独り勝ち」の状況で、他派閥からは「膨張主義」との指摘も上がる

 旧橋本、森両派以外は、河野グループが1増で、堀内、旧加藤両派が現状維持、亀井、山崎、高村の3派が勢力を減らした。二階グループは現状維持だったが、扇千景参院議長の党籍離脱で1減となった。

 旧橋本派の問題もあり、党内では「派閥の時代は終わった」(中堅議員)などと、派閥のあり方を見直す議論が活発化している。しかし、各派には「発言力確保のためには『数』は必要」(旧橋本派幹部)との考えも根強く、勢力動向は相変わらず注目の的。今後も無派閥議員の「争奪戦」が展開されそうだ。【須藤孝】

◆自民党派閥の新勢力(5日現在)◆
衆院 参院 増減
旧橋本派 51 32 83 ▼10
森派  51 26 77 +6
亀井派 29 18 47 ▼2
堀内派 33 14 47  0
山崎派 25  4 29 ▼1
高村派 12   15 ▼1
旧加藤派 11   15  
河野G  9   10  
二階G    2  6 ▼1
 注.党籍離脱中の河野洋平衆院議長、扇千景参院議長は除く。Gはグループ、増減は参院選前との比較で▼はマイナス
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040805-00000074-mai-pol

【創価学会・公明党の自民党侵食考】
2004.7.14日付け日刊ゲンダイ Dailymail Digestは、「死に体・小泉を直撃する3つの壁」と題する記事を掲載し、次のような興味深い指摘をしている。

 マスコミは参院選の結果を「民主党勝利」とか「民主党躍進」と報じている。しかし、これは議席の増減だけで判断した皮相的な見方だ。これまで自民批判票を吸収してきた共産党と社民党が2大政党制の流れの中で埋没し、小泉のチョンボ・敵失が民主党を勢いづかせただけ。となると本当の勝者はだれか。自分の組織票を分けてやる代わりに自民党の生殺与奪の権を握った公明党と創価学会である。

 実際、小泉自民は創価学会票がなければ49議席どころか40議席もおぼつかなかった。事情通が言う。「各マスコミが『自民苦戦』の予測を出した5日の夜、選挙の責任者である青木幹雄参院幹事長は創価学会の秋谷会長とホテルで会い、具体的に10選挙区の名前を挙げて協力を求めたのです。さらに安倍幹事長も冬柴幹事長に頭を下げ、選挙区で学会票をもらう代わりに比例区で公明党に投票することを申し出たのです。選挙の終盤戦では公明党が協力して選挙区では創価学会票によって5議席以上がカサ上げされたのです」。

 こんな試算がある。各選挙区での公明党の比例代表の得票数を「公明票」とする。公明党が自民党候補に半分協力、つまり公明票が50%に減った場合、山口、徳島、佐賀など7選挙区で民主が逆転し、比例代表を含めると自民党は49議席から42議席となり、民主党は50議席から57議席になる。これは98年選挙で惨敗、橋龍首相が退陣した44議席を下回る。公明党票を70%まで減らすと山形、鳥取も民主が勝ち、京都は共産党に議席を奪われてしまう。さらに公明党票をゼロ、つまり公明の協力がなかったとすれば自民党の選挙区は議席はわずか20。もはや政党のテイをなしていない。それが自民党の実情だが、創価学会・公明党に土下座せんばかりに協力をお願いした結果、小泉は自民惨敗・引責辞任を免れたのである。

◆ まるで麻薬中毒のように創価学会票をねだる ◆

 創価学会・公明党への全面依存は昨年11月の総選挙もそうだった。小選挙区で当選した自民党候補は168人。そのうち81人が創価学会票の“ゲタ”を履かせてもらっている。逆に言えば、学会票がなければ自民党の当選者は200議席を切っていてとっくに下野していなければならなかったのである。自民党はすでに衆参ともに創価学会におんぶにだっこの政党なのだ。自民党幹部が言う。「創価学会・公明党はありがたいというより怖い存在だね。だって気に入られなければ『支援しない』と次回は落とされるんだから。オレの政治生命は創価学会に握られたも同然だ」

 次に、「死に体・小泉を直撃する3つの壁」と題して、「真紀子の壁」につき概要次のように述べている。

 参院選で大敗したにもかかわらず、小泉首相は、続投を宣言した。しかし「死に体」の政権がいつまで持つのか。首相にはいくつもの壁が待ち受けている。

 まず、首相を直撃するのが「真紀子の壁」だ。田中真紀子はきのう(12日)、「自民党は限界。民主党に政権交代するのが一番いい」「票の流れをみると政界再編は早い方が良い」と、早くも小泉政権打倒をブチ上げ始めている。

 「真紀子は本気で自民打倒に動くつもりです。もともと、自民憎し、小泉憎しは強かったが、夫の直紀が自民党公認で参院選に出馬したため、批判を控えていた。だが、直紀が当選してしまえば足かせはない。それにカンの良い真紀子は、次の総選挙では民主党が政権奪取すると思っている。民主党についた方が得策という計算です。すでに小沢一郎とは連絡を取っています。夫を離党させ、夫婦で民主党に入るシナリオもささやかれている。国民人気の高い真紀子に連日、批判されたら支持率急落の首相にはボディーブローです」(政界関係者)

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「選挙なんて大したことじゃない」が小泉のホンネ [日刊ゲンダイ]
http://www.asyura2.com/0406/senkyo4/msg/514.html
投稿者 なるほど 日時 2004 年 7 月 14 日 21:26:40:dfhdU2/i2Qkk2

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■□■ 日刊ゲンダイ Dailymail Digest 2004年 7月15日号(平日毎日発行)
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 参院選での国民の審判は、小泉首相の「即刻退陣」を求めたものだ。選挙民が投じた票の動きは、「小泉政権にお灸をすえた」「自公政権に反省を求める」といったレベルではない。
 小泉退陣を求める選挙民の意思は、選挙区でも比例区でもクリアに表れている。自民党と民主党の獲得議席は49対54(推薦を含む)と5議席の差しかないが、「小泉ノー」は、議席差を大きく超えて示されている。象徴的なのは、選挙区での自民党の得票数。トータルで民主党を下回ったのは初めてだ。

 「個別に見ても、47選挙区のうち自民党の得票が民主党を上回ったのは19選挙区しかなかった。得票率で50%を超えたのはわずか6選挙区で、30%以下の都道府県が5つも出た。これは従来の自民党支持者からもソッポを向かれた証拠です。深刻なのは、この得票数は公明党票を上乗せしたものであること。選挙区で自民党に流れた公明票は約400万票と推計され、裸の自民票だけでは20議席台しか取れない計算になる。実態的には44議席だった98年参院選(橋本内閣時代)を上回る大惨敗。

 自民党票の急激な落ち込みは、組織の弱体化では説明がつかない。年金改革や自衛隊多国籍軍参加を強行した小泉自公政権への不信任としか考えられません」(自民党選対関係者) 比例区に至っては、政権政党を名乗るのもおこがましい惨状だ。民主党に500万票近い差をつけられたうえ、獲得議席は14と改選定数48の3分の1にも達しなかった。

 参院選で小泉は「3年間の実績を問いたい」と繰り返してきた。それに対する選挙民の答えがこの結果だ。小泉首相の即退陣は参院選での選挙民の意思。続投を認める理由はどこにもない。

◆ 「選挙なんて大したことじゃない」が小泉のホンネ ◆

 ところが、小泉は国民の「退陣要求」を無視して政権にしがみついている。居座りの言い草はペテン師そのものだ。紛れもない不信任を、「野党の声にも耳を傾けて、改革を推進しろという声と受け止める」と、うそぶく。総裁や執行部の責任を問われれば「51議席の目標は高めに設定した」とウソ八百で逃げる。その揚げ句、「公明党を合わせて参院の過半数を確保できた。逆風のなかでよく安定多数を与えてくれた。やはり全体を見てくれるんだなあ」とまるで勝ったかのような口ぶりだ。反省、ケジメ、自戒などみじんもない。選挙結果もいろいろ、言い訳もいろいろ、よくぞ平気で言えたものだ。

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