共産党の選挙データ推移、各種選挙で歴史的不可逆的後退現象

 (最新見直し2009.6.22日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 投票は、労働者階級(農民、都市勤労者を含めて)の成長の示度計である。

 2003.10.16日 れんだいこ拝


西暦 和暦 日時 衆議院選挙 得票数 得票率 当選議員数
(地方区.全国区)
1949 23 1.23 衆院選(35名当選)
1967 42 219万563 4.76
1972 47 12 570万2170 10.88 40
1976 51 12 603万2887 10.66 19
1979 54 10 576万7434 10.7 10
1980 55 594万3809 10.1 29
1983 58 12 543万9480 9.6 27
1986 61 衆参両院同日選挙 542万6968 9.0 27
1990 522万6985 8.0 16

西暦 和暦 日時 参議院選挙 得票数 得票率 当選議員数
(地方区.全国区)
1946
1949
1953
1956 7.8
1959
1962
1965
1968
1971 321 8.06
1974 10 493 9.37
1977 11 426 8.41
1980 12 407 7.28
1983 13 416 8.95
1986 14 543 9.47
1989 15 395 7.04
1992 16 353 7.86
1995 17 387 9.53
1998 10 18 820 14.60
2001 13 19 433 7.91
2004 16 20 436 7.80
2007 19 7.29 21 440 7.48 (0、3)

 「2010年11月8日付け赤旗 不破さん「科学の目」で日本の政治史を読む」より。
グラフ

【各種選挙で歴史的不可逆的後退現象】
 2002年現在日共の国政から地方まで含めた各種選挙での「歴史的不可逆的後退現象」が見られるようになっている。この動きは否応無く宮顕―不破―志位と続いてきた「日共50年の負の歴史」の破産へ向かうことになるだろう。これを論証すれば長くなるので結論的要旨だけ記すとこういうことが云える。

 宮顕―不破―志位系党中央にとってこれを是認せしめる全ての基準が各種選挙への取り組みであり、一進一退経過であった。この「一進一退」は、ダラ幹党官僚にとってまことに都合が良かった。大進出すれば政治責任がいや増しに問われることになるし、少々の後退であれば次回の雪辱を期すという風にテンションを高めていくことが出来たから。

 こうして、新左翼系諸派が戦後憲法体制の議会でさえ軽視し、「ブルジョア階級支配のイチジクの葉に過ぎない」などと駄弁に酔狂している間、唯一日共がこれに正面から取り組み一定の成果を上げてきていた。道中で如何なる国内外の重大事件が発生しようとも、それに対し如何に無能な理論を振り回し、過去の言説に頬かむりし詭弁を弄しようとも、選挙での禊がこれらを全て癒してきた。なぜなら、そのことにより大衆のせつない望みと期待を吸収してきたことにより存在の意義が認められたからである。

 だがしかし、仮面左翼にして腐敗せる行動しか為しえないこの党は次第に大衆から失望を買い飽きられてきた。この気分が不可逆的に形成されつつあるのがここ数年の歩みである。つまり、日共は唯一頼みにして来た基盤で崩壊し始めたということである。これが党中央の崩壊に繋がることは必死である。まさに物質的根拠がものをいい、しかるべき現実を創りだしていくことになるだろう。これはほんの少しの予見力で確認できることであり、そう難しい技では無い。

 さて、こうなると関心は次のことに移る。大衆の気分をどこの党派が受け止めてくることになるだろうか。各党派とも、それまでの理論的教条との格闘が必要であり、その作業は半端では済まないだろうが、これに成功した党派がぐんぐんと伸びてくるであろう。要するに、能力勝負ということになるであろう。

 又一つの可能性として勝手連的市民運動が隆盛してくるだろう。だがしかし、日本の国家破産と世界情勢の激動が、何がしかの党派的な恒常的組織力を要求することになり、さすれば両者の自律的連携も又歴史的要請となっていくであろう。

 又一つの可能性としてれんだいこ党が世に出るのも必要かも知れない。これはまぁ戯言にしても。

 2002.9.17日れんだいこ拝

共産党前進には「活動量アップが課題」/政界関係者ら注目(しんぶん赤旗)
http://www.asyura2.com/07/senkyo39/msg/1293.html
投稿者 熊野孤道 日時 2007 年 8 月 04 日 14:05:01: Lif1sDmyA6Ww.

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-07-17/2007071702_03_0.html

2007年7月17日(火)「しんぶん赤旗」

共産党前進には「活動量アップが課題」

政界関係者ら注目

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 永田町の政界関係者や政治ジャーナリストの間で、参院選で日本共産党が善戦する可能性を指摘する声が聞かれます。

 〇…読売新聞の橋本五郎特別編集委員は『中央公論』八月号の飯尾潤政策研究大学院大学教授との対談で「今回の参院選で共産党が議席を増やす可能性もありますね」と語っています。

 政治記者OBや政治評論家三十数人が集まった参院選の見通しを語り合う会合が六月二十八日、日本記者クラブで開かれました。そこでも日本共産党が伸びるかどうかが話題の一つとなり、「共産党をめぐる情勢をどう見る」との質問が出ました。著名な政治評論家が「議席を増やしそうな世論の動きが見られる」との見方を示していました。

 〇…保守系候補の選挙キャンペーンを手掛ける企画制作会社社長は「三年前の参院選は、選挙前に起きた年金未納問題で国民は小泉内閣にお灸(きゅう)をすえるというレベルだった。今回は年金と住民税増税で国民は理屈抜きに怒っている。いうなれば、ふざけるな安倍自民党という思いがある」と指摘しました。

 そのうえで「政権担当の当事者能力に欠ける安倍内閣にかわって、問題解決能力を持つ政党を選択しようという有権者の動きが読み取れる。年金問題でも政治とカネの問題でも日本共産党が政党のなかで問題解決のペースメーカーになっている」と、日本共産党の主張と政策が有権者に浸透する可能性を語っています。

 〇…選挙区選挙でも東京はじめ日本共産党の存在感を認める声が少なくありません。

 自民党三役経験者は京都選挙区を例に引いて「自民党候補者は、公明党が推薦を渋るほどのウルトラ改憲右派の人物だ。他方、民主党は、村上ファンドのぬれ手で粟(あわ)の汚れたカネに染まった候補者。もともと京都で第一党の地力を持っていた共産党の議席復活の可能性が、われわれの間で話題になっている」と話しています。

 とはいうものの「やはり勝つには活動量だ。いまの共産党には往時の勢いが見られない。すべては『頑張れば…』道が開くということだ」ときびしい見方も付け加えています。

 〇…自民、民主の保守政党二つの争いにメディアの報道が流れがちななかにも、日本共産党ヘの注目に応えるには、活動量アップが差し迫った課題だというのがマスメディア関係者の大方の見方です。

(私見)

 この記事は選挙前の共産党の動向を知る資料になる。結果は地獄を見るような有り様だったが、選挙運動次第では躍進と言う天国を見ることにもなりえていたはずだ。一つは東京、大阪、京都という三選挙区での共産党議席獲得。二つは比例での現有五議席の獲得だ。これが実現していれば近年まれに見る躍進となっていた。

 ところがいざ蓋を開ければ選挙区では全員落選。比例代表においても3人のみ当選と厳しい結果だった。

 この記事では「活動量アップが課題」としているが、果たしてそうなのか。私はマスコミの影響が今回大きく働いたと思う。

メディア扇動の選挙は終わりにするべき!(夢想飛行−伝統的保守へ)
http://www.asyura2.com/07/senkyo39/msg/1232.html
投稿者 gataro 日時 2007 年 8 月 03 日 13:15:51: KbIx4LOvH6Ccw

 上記投稿の中にある一文がそれを端的に表している。

> つい、先日までは、国民は自民党を熱烈に支持した。マスコミの「抵抗勢力キャンペーン」で小泉を支持した。そして、今度は、マスコミの「自民党悪玉キャンペーン」をはられたら、速攻で民主党に流れる。

 これらキャンペーン以前にもテレビで「二大政党制」が喧伝された時期があったと記憶する。

 共産党の活動が足りないのではないかと赤旗では示されているが、私からすればどの政党よりも圧倒的物量で活動している。ポスター貼りから始まって、ビラまき、機関紙活動、街頭宣伝と多種多様である。最近では次のような宣伝も行ったらしい。

全国宣伝のため、共産党街宣車車長が連日ブログを発信しているという(赤旗)
http://www.asyura2.com/0601/it09/msg/705.html
投稿者 熊野孤道 日時 2007 年 6 月 16 日 01:05:27: Lif1sDmyA6Ww.

 おそらくどの政党と比べても宣伝活動を強化していることは間違いない。国政、地方問わず、私の家の周辺には選挙になると必ず共産党の街宣車か街頭宣伝する人たちが現れる。もちろん他党も行ってはいるが、宣伝の回数からして共産党の方が多い。

 しかしなぜか選挙では結果を得られない。これはおそらくテレビ報道に原因があるのではないかと考える。テレビでは連日、ニュースで政治を取り上げるが共産党のことはほとんど取り上げない。あるいは無視している。取り上げるのは自民党か民主党、せいぜい社民党にすぎない。

 以上のようなことからして共産党がいくら懸命に活動しても「正当」に評価されていないのではないのか。テレビのニュースでは取り上げない。そして民放の「政治討論番組」と称した実態はそのような高尚なものとは言いがたい番組で共産党をまともな批判にのっとって発言するのではなく、単なる揶揄、野次にすぎない発言が画面に流される。

 一方、視聴者も前述したようにテレビのキャンペーンにより、影響を大きく受けていることから、益々共産党への過小評価、歪曲的見方しかできない。おそらく大多数が共産党のことを偏見を持っているか最悪存在そのものを「知らない」という人もいるかもしれない。その点で言えば、色々批判はあるし私も批判的であるNHKの方がましである。「日曜討論」ではハマコーのような発言は飛び出ることはないし、どの政治家もそれなりに真剣に討論している様子が見られる。

 私から望むのことはテレビももう少し共産党のことを他党並に取り上げるべきだし、特に民放において真剣さのある番組作りをしていただきたい。その上で建設的な共産党への議論や批判がなされるのであれば共産党にとっても刺激になるし、もとより視聴者に対しても有意義で質の高い番組を提供できる。別にこれは共産党に限ったことではない。そうすることによって視聴者の政治への考え方、見方も変わってくるだろうと思うからだ。

 視聴者に対しては、当然のことだがテレビに流されるのだけは注意して欲しい。取り分け、扇情的な討論番組において出た発言が本当のことを言っているのかは冷静に確認する必要があるだろう。

 選挙が終わってまだ間もないが今後に生かすためにテレビ関係者と視聴者は是非とも考えて欲しい。





(私論.私見)