日共選挙戦の自公体制裏支援別働隊対応を弾劾せよ |
更新日/2017(平成29).4.24日
(れんだいこのショートメッセージ) |
国政選挙のばあならまだしも、各地の首長選での日共式分立対応が政府与党の自公を喜ばせていることが明らかになっており、ますます顰蹙(ひんしゅく)をかっている。先ほどは愛知県知事選で露呈し、目下は都知事選が注目されている。しかしながら、日共党中央は頑(かたく)ななまでに唯我独善的戦略戦術を変えようとしない。それでいて、国会内ではいともたやすく野党共闘している。とはいえ民主・社民が審議ボイコットした際には、のこのこ出かけて採決に応じ、反対投票するものの結果的に法案の成立に手を貸している。これらは奈辺に理由があるのか、ここを問わねばならないのにさほど騒がれていない。オカシナことである。 理論的な問題については、「不破哲三論」の「日共不破の人民的議会主義論の犯罪的役割考」、「不破式人民的議会主義の末路考」に記した。ここでは、日共党中央の弁明と実践を俎上に乗せ、その変態性を検証することにする。 2007.3.9日 れんだいこ拝 |
【野党分立の合理化論考】 | |||||
「阿修羅議論25」の秋吉悠加氏の2007.3.9日付投稿の「RE: 選挙戦での、現状の日本共産党の真実 (共からの返信)」は、秋吉氏が、概要「日共の目下の選挙戦術が実質的に自民-公明の与党立候補者を有利にしている」ことを指摘し、「日本共産党中央委員会メール室」に質問したところ、「日本共産党中央委員会 国民の声室メール係 info@jcp.or.jp」から次のような返答が為されたとして情報公開している。貴重と思われるのでこれを転載し、検証する。
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【日共の野党分立常態の合理化論考】 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2007.3.6日、宮城県知事の浅野史郎氏(59)が東京都庁内で記者会見し、都知事選へ正式に出馬表明した。これに対して、日共は早速に「“石原都政の基本継承”都知事選 浅野氏が出馬表明l」で次のように評している。これを転載しておく。(「“石原都政の基本継承”と共産党は言う」)
これが、日共の、何とかして石原都政を変えたいという思いのエールを受けて逡巡の末立候補した浅野氏に対する最初の挨拶である。その日共は、石原都政との是々非々路線を掲げていた経緯もある。その昔の1970年代、美濃部都政下で与党に位置していた面影は微塵もなく、ひたすら自公の別働隊となっているこの痴態を如何せんか。 2007.3.10日 れんだいこ拝 |
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「雑談日記(徒然なるままに、。)」の2007.3.15日付けブログ「浅野さんに対して、これはひどい、ひどすぎる。共産党って票のためなら誹謗・中傷、嘘もデタラメも平気なんですか?」を参照する。「以下、東本高志さんのメールです」として、次のように紹介している。(「暖かく細やかな政治めざして」が元のようである)
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これは、宮顕-不破-志位系日共党中央犯罪の新たな告発である。東本高志氏の機敏な実証が無ければ、またしても騙されるところであった。それにしても、日共は、事情を知らない者を詭弁論法でどうにでも誑かす見本を又もや追加したことになる。我々がこういう党中央を放逐せねば、今後何度もデマゴギーを聞かされるハメになるだろう。 れんだいこに云わせれば、こたびの宮顕-不破-志位系日共党中央の新たな犯罪は、偶然の間違い批判である訳がない。れんだいこは既に7年も前から、党中央の変態性を告発している。こたびの「浅野県政に対する捏造批判」の変態性は、このれんだいこ史観を取り入れれば容易に理解できるのであるが、れんだいこ史観を経由しない者はどのように判断するのであろうか。 東本高志氏は次のように諭している。
東本氏よ、あなたの云おうとしていることは充分分かる。しかし、このような善意忠言は、意図的故意に悪事を行う者には通じないだろう。むしろ、日共党中央のこの所業はどこから生み出されているのか、これを考えねばならないのではなかろうか。疑問なら、れんだいこサイトの関連箇所を渉猟してくれんことを願う。 2007..3.15日 れんだいこ拝 |
Re:れんだいこのカンテラ時評281 | れんだいこ | 2007/04/11 |
【れんだいこの都知事選総括】 2007.4.8日の一斉地方選前半戦のハイライトであった都知事選の総括をしておく。やはりこれをしない訳にはいかない。役に立ちそうなコメントを心がけることにする。 現職石原に元宮城県知事の浅野が立ち向かい、日共系の吉田が足を引っ張るという構図で始まったが、結果は、石原が281.1万票(得票率51.1%)、浅野が169.3万票(得票率30.8%)、吉田が62.9万票(得票率11.4%)という結果になった。その他は略す。れんだいこの予見は外れ、石原が前回に続いてほぼ300万票圏の得票能力を実証した。 この結果に対し、日共は、例によって破廉恥なというべきか木で鼻をくくっているというべきか、4.10日付け赤旗「教訓を生かし、後半戦での前進のために力をつくそう」で次のような見解を披瀝している。 「当選には及ばなかったものの、東京都知事選をはじめ、多くの選挙で前回票を大幅に伸ばし、善戦・健闘しました」。 「地方政治の政党対決の構図が、自民、公明、民主など「オール与党」と日本共産党との対決にあることを鮮明にしてたたかったことも、住民の利益をまもる唯一の野党としての日本共産党の値打ちを浮き彫りにするものでした」。 「わが党が展開した論戦は、東京都知事選などに象徴されるように、当選した石原候補も反省や福祉を口にせざるをえなくなるなど、選挙戦の全体をリードする大きな力を発揮しました」。 驚くことに都知事選についての言及はこれだけである。科学的分析と云うものはこういうものらしい。誰が見ても聞いても、石原を大差で勝利させたことに対する歴史的責任を党として微塵も引き受けようとしていないことが判明する。こうなると、戦前の共産党の政治責任論に言及した政治学者・丸山真男の歴史責任論に対し、宮顕-不破党中央が罵詈雑言した史実と重ねあわさない訳には行かない。もはや、どちらが真っ当な論であるかは明らかであろう。こたびの、「共産党の推す吉田候補は大幅に得票を伸ばした」なる得手勝手な総括がどうして許されようか。しかし、この「確かな野党論」なる珍論詭弁が通用しているのだからお手上げだ。 れんだいこが若かりし頃、たまたまというべきか東京都政は、社共擁立によるいわゆる革新系の美濃部知事であった。美濃部都政の評価は話の筋がぶれるので触れないとして、ここで想起すべきは、かってひとたびは京都、大坂、東京と革新系知事が誕生していたということである。それも社共共闘と云うれっきとした連立であった。それが崩壊した要因も話がぶれるので述べないが、あの頃は連立が許されて、今は「確かな野党」で行く正義は奈辺にありや。誰か陳述してみよ。ついでに、民主連合政府構想はどうなったのか、聞かせてくれ。政治責任云うのなら、5000円の水パック云々責めまわるよりこっちの方がよほど本当の政治責任ではないのか。 これを偶然とみなすのは大方の評であるが、れんだいこは現下党中央の仮面左派性より生じていると見立てている。ここが皆の識見と違うところである。連中は、平素はそれなりのことを述べることもままあるが、いざ肝心な時にはなりふり構わず正体を表わす。こう見立てないと政治現象が解けない。彼らの政治闘争を通史で見れば、戦後保守の二大抗争軸であるタカ派糸とハト派系の抗争に対し、一貫してタカ派糸の裏支援につながるハト派叩きに狂奔している様が見えてくる。歴代の政治家糾弾史を検証すれば、そういうことが透けて見えてくる。誰も問題にしていないが解せないことである。こたびは、中曽根-石原-小泉と云うネオ・シオニズム配下の御三家の一人の石原の苦境であったから露骨に助っ人役を演じたということになる。 事実、日共は、石原都政に対して、なんでも反対はダメで過去のやり方と云う論法で是々非々路線を説いていたことがある。ハト派に対しては金輪際無いのに、よりによって軍事パラノイアにして政治の私物化意に介せずのチャンピオン石原に対してである。これは偶然なのだろうか。多くの者はそう読むだろうが、れんだいこは、現下党中央の異邦人的変態性のしからしめる必然と読む。とんでも党中央だという共認をしたい。 その石原は、新宿歌舞伎町を引き合いに出して中国マフィアに言及することが多いが、六本木のユダヤマフィアに対してはダンマリだからお笑いである。ノーと云える日本とは云うが、現代世界を牛耳る国際金融資本に対してノーと云える日本とは云わないからお笑いである。 ところで、思い返せば、こたびの都知事選に於いて、日共は、あからさまに浅野叩きを引き受けた。浅野は当初、メディアの注目を上手くひきつけながら出馬声明に漕ぎ着けた。この上げ潮に水を差したのが、日共の浅野批判であった。2007.3.6日、浅野が東京都庁内で都知事選へ正式に出馬表明するや否や、日共は早速に「“石原都政の基本継承”都知事選 浅野氏が出馬表明」を発表し、以下続々延々と浅野批判を開始した。 この対抗馬浅野叩きが本命石原を浮上させる作用をもたらし、石原圧勝の構図を引き寄せたのではなかろうか。もとより、それに乗ぜられたまま有効に反撃できなかった浅野陣営にも責任があろう。立会演説会のやり取りでもパッとしなかったことでも裏付けられる。しかし、誰が見ても聞いても、ろくすっぽ都庁に出てこないネオ・シオニストご用達貴族にして軍事パラノイアの石原と浅野を同格に批判するのはやり過ぎというものだろう。志位は、こまごまとした資料で宮城県知事時代の実績をこきおろしていたが、あの資料が今流行のアルアル捏造に近いものだったとしたらどうなるか。ただでは済むまい。 その日共は、吉田の善戦総括で頬かむりしようとしている。赤旗コメントを読めば、お役目御免とばかりに、このまま逃げ切りしたがっていることが分かる。れんだいこは、この党中央の常習性癖とみなしているので改めて追撃する気もないが、教訓だけは再確認せねばならない。かっての社共がこれだけへこんでいる以上、もはや批判する時代は逆に終わったのではなかろうか。もはや相手にせず、むしろチャンスとして我々が主体的に左派共同戦線を構築し、統一候補を押し立てなければならない。無所属ではなく、れっきとした党派を母体にさせ、各派が相乗りせねばならない。 仮に民主党-国民新党系を支援するのであれば、公明党が自民党を支援しているように当選の決め手となる基礎票を生み出さねばならない。そうやって左支えすれば良いではないか。単純な話ではないか。最低限の条件は護憲であり、少なくとも拙速を許さない論憲であろう。外治より内治優先政治であろう。はげたかファンドの優良企業乗っ取りを放任せず、万事にフェアトレードの確立であろう。これ以上設けるときりが無いので、タイムリー的にはこの三政策あれば良かろう。 こたびの都知事選の総括は凡そ以上のようなことをを指針させていると愚考する。いかんせん、左派グループの共同戦線化の試みが遅れ過ぎている。各派から立候補者を出せば、各派とも貸し借りお相子になるのだから難しく考える必要は無い。マニュフェストも走りながら考え、次第にすり合わせしていき整序していけば良いのではないのか。分裂能力が飛びぬけて高く結合能力がからきし弱い日本左派運動ではあるが、さすがに最近になってこういう観点からの試みが生まれつつあるようにも聞く。6.15日には赤帽かぶってぜひ行ってみたいと思う。 2007.4.11日 れんだいこ拝 |
れんだいこのカンテラ時評№1231 投稿者:れんだいこ 投稿日:2014年 7月 3日 |
【れんだいこの滋賀県知事選考】 6.26日、嘉田由紀子知事の任期満了に伴う滋賀県知事選が告示された。投開票は7月13日。これに一言しておく。 何も滋賀県知事選に限ってではないのだが、「自民・公明系A候補対共産系B候補」の選挙戦と云うのが、このところの定番である。自公系のAが常勝し、共産系のBが善戦総括してシャンシャンとなる。これも定番である。問題は、これをどう見るべきかである。今度こそ共産系Bを勝たさねばならない、そうならないのはひとえに我々の努力が足りない、この真実が分からない愚弄の民の啓蒙に引き続き邁進せねばならないと合点する向きの者は、以下読む必要がない。あらかじめ申し上げておく。 こたびの滋賀県知事選は、自民、公明系A候補(元経産省官僚の小鑓(こやり)隆史、47歳)対共産系B候補(党県常任委員・坪田五久男、55歳)。これにC候補(元民主党衆院議員の三日月大造、43歳)が割って入っている。これをどう見るべきか。C候補の三日月氏が選挙定番にお邪魔虫しているだけだろうか。れんだいこは違うと考える。案外と重要な戦いに打って出ているのではなかろうか。 C候補三日月氏は、「自民・公明推薦A候補対共産推薦B候補」と云う表見的には対立しているようで本質的に同じ穴のムジナのじゃれ合い選挙にノンを突きつける有意義な選挙戦を戦っているのではなかろうか。万一、C候補三日月氏が当選すれば、「自民・公明対共産」と云う「政治お遊び」に鉄槌を下し、日本政治史上のこのところの流れを変えるきっかけになるのではなかろうか。その意義は高いと考える。 それにしても透けて見えてくるのは共産党の変態的な対応振りである。共産党は、平素は自民、公明と対極的に闘う位置で発言する。但し、その共産党よりもっと鋭角的に自民、公明と闘おうとする左派が出てくると、自民、公明になり代わって、あるいは自民、公明の及ばざるところを補足する形で攻撃し始める。仮にその左派が壊滅されれば、又元に戻って共産党が自民、公明と闘い始める。こういう仕掛けの場合、共産党のような対応をどう評するべきだろうか。これを的確に把握する眼力が問われているのではなかろうか。 以下、文意の流れからすると、れんだいこの眼力を披瀝するようになるのだが、余りの衝撃の故に脳震とうを起す者が生まれることがあることを思い、本稿では控えることにする。結論を言えば要するにニセモノ論になる。日本政治は今や自公と云う表権力ニセモノ、社共と云う裏権力ニセモノに支配されており、このクビキから一刻も早く抜け出さないと事態をますます悪化させると読む。 あらゆる政治課題に云えることだが「自民・公明対共産」に任すと一見対立しながら次第に良くない方向にリードしてしまう。それは最悪、大和国家と民族が解体される。それを良しとするオカルト勢力が愛国心を吹聴しながら手前本位の利権政治にうつつを抜かしていると読んでいる。この流れに棹差さんが為に本稿を発信しておく。 |
【名古屋市長選に於ける自民、公明、民進、共産、社民、連合の共闘考】 | ||||||||||||
2017.4.23日、任期満了に伴う名古屋市長選の投開票が行われ(4.9日告示)、地域政党・減税日本が推薦する無所属現職の河村たかし(68)氏が、市議会の自民、公明、民進、共産、社民、愛知県連合が支援する前副市長・岩城正光氏(62)、元会社員・太田敏光氏(68)を抑えて4回目の当選を果たした。投票率は36.9%で、4年前の前回の39.35%時と比べて2.45ポイント低かった。 河村氏は衆議院議員を5期務めた後、平成21年の名古屋市長選挙に当時の民主党を離党して立候補し初当選。その後、市民税の減税や議員報酬の削減などをめぐって市議会と激しく対立し、議会解散への賛否を問う住民投票とあわせて行われた出直しの市長選挙で勝利するなど、これまで3回連続で当選している。今回の選挙戦で、河村氏は、8年間の実績を強調するとともに、平成24年度から実施している市民税の一律5%の減税を継続することや、名古屋城天守閣の木造化を早期に実現することなどを訴えた。名古屋城天守木造化は最大事業費505億円で、完成目標2022年末。河村氏は「名古屋の宝で、市民の誇りになる。世界中から観光客を呼び込む」と推進を訴え、岩城氏は「急ぐべきではない」としコンクリート製の現天守の耐震化で木造化の必要性を再検討する考えを示している。 その結果、支持政党を持たない無党派層をはじめ、自民党や民進党の支持層からも幅広く支持を集め当選を果たした。河村氏は「税金を1円でも安くして日本で最高の福祉を市民に届けるとともに、名古屋城天守閣の木造化を約束どおりに進めたい。東京や京都に負けないようにおもしろいまちをつくり、産業の力を高めていきたい」と述べた。 開票結果は次の通り。
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4.9日、共産党が名古屋市長選挙告示されるや岩城氏支持を発表した。自・民・公・共の4党協定が出現している。市長選で自民と共産が同じ候補を推すのは6党が当時の本山市長を推薦した1981年以来。だが共産などの支援を受けた自民推薦候補が大阪維新の会公認候補に大敗した2015年の大阪ダブル選挙の例がある。日頃名古屋市議会においては基本的に対立関係にあった自公民3党と共産党が「反河村」の一点で「呉越同舟」したことになる。 |
【「自共共闘」史】 |
「自共共闘」を検索すると次のような情報が出てくる。55年体制下で京都市長の舩橋求己、兵庫県神戸市長の宮崎辰雄に対して自民党と共産党を含む日本社会党など他党が相乗りした例がある。但し、非常に稀だった。1995年の香川県高松市市長選挙の際に、脇信男市長の下で助役を務めていた増田昌三が異例の自共共闘により当選している。2003年の岩手県陸前高田市の市長選で、共産党市議だった中里長門が自民党系会派の爽風会の支援を受け、自由党系で5選を目指していた現職の菅野俊吾を破り初当選している。「小沢王国」潰しの共闘だった。2011年、自民党市議・副市長だった戸羽太も自共共闘により勝利している。岩手県内では2014年の花巻市長選挙でも、「反小沢」により自民党、社会民主党、民主党を離党した平野達男参議院議員、共産党の支援を受けた上田東一が現職の大石満雄を破り当選している。花巻市は小沢一郎の選挙区である岩手4区であり、露骨な反小沢共闘だった。大阪府においても、2010年代以降の大阪維新の会(日本維新の会→維新の党→おおさか維新の会→日本維新の会)の台頭に対抗する為の「自共共闘」が出現している。2011年大阪市長選挙では、民主党、自民党、共産党から支援を受けた現職の平松邦夫と、大阪維新の会代表で大阪府知事からの異例の転出により立候補した橋下徹による選挙戦となり、橋下が勝利している。2013年の大阪府堺市長選挙では、民主党推薦、自民党支持に加え、共産党と社民党の自主支援を受けた現職の竹山修身が大阪維新の会公認の新人候補である西林克敏を破り自共共闘を成功させている。2015年の大阪都構想の賛否を問う大阪市の住民投票では都構想を提唱した大阪維新の会(賛成)に対し、同構想に反対する自民、共産、民主党、公明党が共闘し、投票の結果、反対が賛成を上回り都構想は否決されている。2015年の統一地方選挙では、大阪府下の八尾市、吹田市、寝屋川市の3市長選挙において、共産党は反維新候補の共倒れを避けるため独自候補を擁立せず自民党推薦候補を支援している。2015年大阪市長選挙では、大阪維新の会公認の橋下徹の後継者/吉村洋文(元衆院議員)に対し、自民党が推薦した元大阪市議の柳本顕を日本共産党と民主党が支援している。選挙結果は吉村当選、柳本落選。大阪市長選挙と同時に行われた2015年大阪府知事選挙でも大阪維新の会公認の現職の松井一郎に対し、自民党は元府議の栗原貴子を推薦。これに共産党と民主党が栗原を支援し、選挙結果は松井再選、栗原落選。 |
(私論.私見)