2014衆院選時の仙台市選挙管理委員会謝罪考

 (最新見直し2015.02.05日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、2014衆院選時の仙台市選挙管理委員会謝罪考をしておく。

 2015.02.05日 れんだいこ拝


【仙台市選挙管理委員会謝罪考その1、票増し謝罪】
 「仙台市選管、白票など1千票水増し 作業ミス取り繕う 」、「白票水増しし投票者数操作 仙台市の開票所、集計ミス修正図る 」その他参照。
 2014.12.26日、仙台市青葉区選挙管理委員会は、14日投開票された衆院選で集計作業に不正があったと発表した。不正とは、1、選挙区で投票者数を二重に計上するミス。2、そミスを取り繕うため、実在しない白票数などを1千票近く水増しし公表していたことを指す。実際の当落には影響しないという。 同区選管によると、選挙区に比べて比例代表の投票者数が1千票少ないことを報道機関から指摘され、17日から調査を開始。選挙区で不在者投票者数など971人を二重に計上していたことが分かった。

 市選管によると、市青葉区開票所で小選挙区の投票者数をパソコンで集計する際、市外などでの不在者投票数について958票、点字投票数について13票、それぞれ開票日に誤って二重に入力していた。その結果、集計上の投票者数は実際の投票者数より971人多くなった。 集計を担当する50代男性職員は開票作業中、すでに発表された確定投票者数と実際の投票用紙の枚数が合わないことに気づいた。しかし、原因がわからず、つじつまを合わせるため、白紙投票の968票を加えて処理した。作業中、上司の区選管選挙課長は職員から「こういった形をとるしかない」と報告を受け、了承した。 しかし、選挙後、小選挙区の投票者数が比例区よりも近く多い市は17日から原因を調べていた。公職選挙法違反の疑いもあり、市はさらに調査を進める。17日からの一連の問題の調査も選挙課長のもとで行っていた。
 正しい集計一つもなかった 仙台の選管不正」。
 仙台市青葉区選管で白票の水増し処理などが行われた事件を巡り、比例選でも不正が指摘されたことについて、奥山恵美子市長は1日の記者会見で、「正しい集計をした選挙が一つもなかったのは遺憾だ。責任の重さを痛感する。市民に申し訳ない」と謝罪した。

 この事件では、市職員2人が公職選挙法違反(投票増減)で略式起訴された。仙台区検は起訴状で、昨年の衆院選の小選挙区選と最高裁裁判官の国民審査に加え、比例選でも票の操作が行われたとした。これに対し、当初、第三者による調査を否定していた奥山市長は「初動の聞き取り調査で、本人から話がなかったのは残念だが、力を尽くした」と弁明。また、市側の処分対象に関しては、「法令違反だけではなく、職員として不適切な行為がなかったかまで拡大して考える」と述べ、2人以上に広がる可能性を示唆した。国民審査を巡っては、読売新聞が調べた13政令市で唯一、仙台市の持ち帰り票の割合が3回連続で増加したことが判明している。奥山市長はこれについて、「経年変化を調べるという着眼点が我々にはなかった。組織全体に気の緩みがあるという指摘は議会からもある」と語った。
 2015.3.31日、「白票水増し 前課長・係長を略式起訴」。
 ◆比例選も不正指摘

 昨年12月に行われた衆院選で白票を水増ししたなどとして、仙台区検は30日、書類送検されていた仙台市青葉区選管選挙課の前課長・熊谷純一容疑者(58)と、同課の前選挙係長・荒井孝容疑者(57)を公職選挙法違反(投票増減)で仙台簡裁に略式起訴した。起訴事実では、これまでの市側の調査で明らかになっていた不正に加え、比例選でも票の操作が行われたとした。

 起訴状では、2人は衆院選の小選挙区選で、投票者数と実際の票数との間に生じた誤差963票のつじつまを合わせるため、白票955票を水増しし、8票を持ち帰り票として処理したとされる。さらに、比例選でも1票の誤差を取り繕おうと、持ち帰り票を5票とした上で、白票を6票減らしたとしている。

 また、熊谷容疑者は最高裁裁判官の国民審査でも誤差があったことから、500票を有効投票数に加えるなどしたとして、最高裁裁判官国民審査法違反でも略式起訴された。区検は認否を明らかにしてない。

 起訴事実では、昨年12月の衆院選の小選挙区選と比例選、国民審査のいずれでも不正があったとされ、市側に衝撃が広がった。当初、内部調査にこだわった市の対応のまずさが改めて浮き彫りになった格好で、奥山恵美子市長は同日、「重く受け止め、改めて市民におわびする。起訴事実に、比例選に関する不適切な票の集計が含まれたことについては、事実関係を確認する。司法の判断を踏まえ、市も厳正な処分を行う」とのコメントを出した。

 木村純一・市選管事務局長は読売新聞の取材に、「事実なら、公正な開票作業が一つもできていなかったことになり、大変申し訳ない」と話した。事実関係の把握については「今後、2人に事情を聴くしかない」と述べた。

 市議会調査特別委員会の赤間次彦委員長は取材に、「市長は責任について自身で判断されるのだろう」と話し、奥山市長が責任を取ることは免れないとの認識を示した。

【仙台市選挙管理委員会謝罪考その2、票廃棄謝罪】
 「<選挙事務>奧山市長、過去10年分のミス謝罪
 仙台市の奥山恵美子市長は3日の定例記者会見で、過去10年間の国政選挙や地方選で確認された3件の事務処理ミスについて「大変残念で申し訳ない。誤りが起きやすい状況が選挙事務にあったと認識し、根源的な改善に取り組まなければならない」と謝罪した。 ミスは昨年12月の衆院選開票作業での青葉区選管の票水増し問題を受け、市選管が実施した調査で判明した。保存義務がある開票書類の廃棄が4件見つかったことには、「あってはならないことだ」と発言。保存期限内の行政文書の廃棄を未然に防ぐ対策に関し、検討する方針を示した。 ミスや廃棄の当事者は特定せず、開票書類の保存期限が最長10年であることから、過去にさかのぼる調査も終了する考えを表明。「開票作業のどの段階でミスが起きるのか確認できた。個人の特定や処分より、再発防止策の検討を優先したい」と強調した。 自身の責任の取り方を問われ、「しかるべき時に考えを話したい」と述べた。 イスラム国の邦人人質事件を契機に、国内外でテロへの危機感が高まっている。仙台市で3月に開催される国連防災世界会議の警備について「国連や県警と情報共有に努め、求められる役割があれば果たしたい」と語った。 http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201502/20150204_11058.html






(私論.私見)